バトルROワイアル@Wiki

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時はGM秋菜の放送直後・・・

「ここも移動しないといけないようだな」

GM秋菜からの天の声、通称黄ばみ文字が流れる。
それと同時に自分達が今までいた砂漠の町モロクが禁止区域とやらに入ったことと、
このふざけたゲームに少なからず乗っている人が入ると言うことに体が震えそうなのを止めながら、
ずっと俯いていた♀シーフの少女に声をかける。

「ダメだよ・・・ここを離れてもすぐ皆に見つかっちゃう、そうしたら一次職のボク達なんかじゃ!?」
「シーフたん!」
「え?」

自分とは違う者の名を聞き、思わず顔を上げ、傍らの男を見上げる♀シーフ。
考えれば何処か不思議な男だった。
服装は剣士のため先ほどは自分と同じ一次職だと言ったのだが、
纏っている雰囲気はノービスのようでもあり、戦闘職でもあるように見え、そのどれらでもないように見える。

「ゴ、ゴメン、知り合いに君と同じ職がいたから・・・あ! 性格は全然逆であっちのほうが色々怖いかな それに」

小さく「・・・全職に個性的な知り合いがいるか」という僅かな呟きを洩らしたのをシーフとした鍛えられた聴覚が耳に挿むことで、
その交友関係の豊富さに首を傾げながらもこの男との会話は少しずつ気分を変えてくれていることに驚く。

「でも、ここを離れてその後どうするの? 誰がゲームに乗った人なのか判らないんじゃ、誰に会っても・・・」
「なーに大丈夫だよ。 ゲームに乗るってことは全員を殺、もとい、倒さないといけないんだよな?」
「う、うん」

「殺す」という単語に思わず顔が青ざめる♀シーフを見、言葉を柔らかくする。

「そうなると仲間なんて作ろうとはしないはずだ。誰かを側に置くことで自分に危害があるようなことを警戒する・・・はず」
「で、でも、騙したりして安全な間は一緒に入ようとするのじゃ?」
「・・・ま、まあ、それは置いておいて、そういう理由で仲間を連れている人間なら、かなりの確率で安心できると思うよ」

多少、危険でも一人で脅えていたり、誰かを疑い続けるより、多少は危険でも誰かが側にいたほうが確かに楽かも知れない。
♀シーフは下だけを見ていた自分が微かに苦笑だが、笑みを作っていることを意識し、
この不思議な雰囲気の男の言うことに乗ろうと決める。
それが今は何かの問題を先延ばしにしているだけかもしれないが、それでもこのことを後悔はしないと胸を張れる。

「そうだね、ここを出て、仲間になってくれそうな人を探そうか?」
「ああ!」

立ち上がり、前を向く♀シーフ。
少しだけ恐怖はあるけれど今は少しだけ安心している自分もいる。
それと同時に肝心な事を聞き忘れていたことを思い出す。

「君の名前聞いていないね?」
「俺? 俺は――。ちなみに君と同じ一次職だぜ?」

<主人公 所持品不明>

<参照先:萌え板:ときめきラグナロク>

<♀シーフ 所持品不明>
(場所移動 禁止区域ちょっと前に「砂漠の町モロク」を出る)


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