プラフスキー粒子を使ってガンプラを動かしていたビルドファイターズ系も含め、ビルドダイバーズでは様々な作品の機体=ガンプラを改造した機体が登場する。
単に「
ビームサーベル」、「
ビームライフル」と言っても、世界観ごとに動力源や、利用しているエネルギーは異なるわけだが、
要するに発射している「ビーム」には世界観ごとに違うわけである。
以下は登場ガンプラが所属する世界ごとの「ビームライフル」がどういうものかについての簡易的な説明。
これがGBNでどう処理されているのかは不明。メカニック&ワールドが欲しい……
宇宙世紀
「メガ粒子砲」とも言われる、機動戦士ガンダムから始まった宇宙世紀のMSは、ミノフスキー粒子を縮退させ全質量をエネルギーに変換した「メガ粒子」を発射するタイプ。「目が粒子砲」ではない。
本来は戦艦クラスの巨大な武器にしか使えなかったが、RX-78 ガンダムに搭載されたものは大幅な小型化に成功し、
MSサイズでも携帯可能なサイズながら優れた攻撃力を有するものとなった。
この「本来は戦艦クラスでしか使えなかったが大幅な小型化に成功した結果、MSの装備として流通するようになった」という設定は下記のSEEDシリーズでも同様のものが使われている。
メガ粒子は大気中で拡散してしまい、水中ではさらにそれが顕著となるため、十分な威力で運用するには環境が求められる。
コズミック・イラ(機動戦士ガンダムSEED、SEED DESTINY)
高エネルギーにより励起された荷電粒子やプラズマ等を臨界まで圧縮、抑制フィールドで収束することで直線的に発射する指向性エネルギー投射兵器。
ビームサーベル同様莫大な電力を必要とすることから、宇宙戦艦規模の大型装備が必要不可欠であり、水中や空気中の熱対流等で軌道が偏向してしまったり拡散してしまう場合もあるため、安定した運用を行うには周辺の状況を考慮する必要がある。
MSサイズのビームライフルの実用化は長年研究が行われ、ザフトが開発したジンのバルルス改特火重粒子砲や、シグーディープアームズに試験用のビーム砲を搭載していたが排熱の問題がクリアできない等問題を多く抱えていた。
しかし地球連邦軍がG兵器と呼ばれる新型のMS開発過程において小型化した高出力ジェネレーターの実用化に成功し、携帯用のビームライフルをMSに装備させることが可能となった。
その技術はオーブやザフトにも流出し、様々な進化を遂げることとなる。
コズミック・イラにおけるビームライフルの最大の問題点はやはり大量の電力消費。
基本的にバッテリー駆動の機体がほとんどでニュートロンジャマーキャンセラー搭載のフリーダム等は莫大な電力を賄えることから問題はなかったが、やはりバッテリー式では発射回数等に問題が残りライフルそのものにバッテリーを搭載したり、機体本体にサブバッテリーを積むなどの対処を行う機体も多い(バスター等)。
フェイズシフト装甲もまた大量の電力を消費することからエネルギーの関係で無闇な発砲は機体稼働時間の短縮を招くがエネルギー効率を改善したり、フェイズシフト装甲を改良したトランスフェイズ装甲、ヴァリアブルフェイズシフト装甲等装甲技術の発展によってバッテリー式でも長時間の運用が可能となっている。
西暦(機動戦士ガンダム00)
半永久機関「GNドライヴ」が生み出した特殊粒子、GN粒子を圧縮してビームとして発射するタイプ。
コンデンサー等で武器自体にGN粒子を充填させる武器もあるが、基本的に機体のコネクタから直接GN粒子の供給を受け発射する。
搭載しているGNドライヴの種類や、調整によってビームの色は変化し、オリジナルはピンク色だが擬似太陽炉は毒々しい赤、もしくはオレンジ色となる。
宇宙世紀のメガ粒子と同じく、大気中や水中ではビームが拡散してしまうという弱点がある。
00の世界ではビーム兵器の実用化はソレスタルビーイングが初めて行ったもので、他の登場する勢力間でも研究は進められていたが実現はしなかった。
そのため圧縮したGN粒子以外のビームは存在せず、「粒子ビーム」等と呼ばれることも多い。
アドヴァンスド・ジェネレーション(機動戦士ガンダムAGE)
小説版などで「メガ粒子」と呼ばれる用語が登場したり、特殊ビームライフルである「ドッズライフル」が粒子を螺旋回転させ貫通力をあげているという設定のため、
何らかの粒子を利用した宇宙世紀の設定に近いものではないかとされているが、あくまで小説版のみの設定。
ちなみに、敵であるヴェイガンと地球連邦側では長きに渡り、同じビーム兵器、同じ(とされる)動力源を採用しながらも、
その威力に大きな差があるという珍しい設定がある。
ヴェイガン側は
ビームバルカンでMSに致命傷を与えるのに、味方量産機のビームスプレーガンは当たってもダメージにならないレベル。
その戦力差はAGE-1の開発と、ドッズライフルという特殊な構造をしたライフルが作られ、それが広まるまでを待たなければならなかった。
ポスト・ディザスター(機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ)
MS用の手持ちのビーム兵器は一切存在しない。
実弾式のライフル、マシンガン等のみである。いやマジで。
「ビーム兵器」を唯一装備するという形で登場するのはモビルアーマーという名の人間の殺戮に特化した自動兵器達であり、
その威力、射程も去ることながら用途が対人用として作られている極めて異例の立ち位置の武器である。
オルフェンズにはナノラミネートアーマーと呼ばれる射撃武器に対して高い防弾性能を持つ装甲技術が広まっており、
そのナノラミネートアーマーはビーム兵器に対しても高い耐性を発揮する。
そもそもビーム兵器はMAが人間を効率よく殺すためだけに装備している代物であり、厄祭戦と呼ばれるMAが猛威を奮った時代が終われば後には残らなかった。
恐らく徹底的な情報操作により、その記録、技術が封印されたかなにかしたと思われる。
最終更新:2023年11月04日 01:00