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肝臓

B型肝炎ウイルス(HBV)に感染した当初に、ウイルスが盛んに増殖している時期があります。

このときに血液を調べると、HBe抗原といわれているものが検出できます。

HBe抗原は、肝臓の中でウイルスがたくさんつくられているときに、その副産物としてつくられるものです。

ですから、HBe抗原が検出されるときは、ウイルスがたくさんつくられ、血液の中にもウイルスがたくさんあることになり、人にうつしやすい状態といえるのです。

 

その後、肝炎を起こしてくると、ウイルスは少ない方向に向かっていきます。

肝炎というのは、体の防衛軍がウイルスを攻撃するときに、ウイルスがすみつきウイルスを作っている肝細胞を破壊するために起こるのです。

ウイルスをつくっている肝細胞が破壊されてウイルスがほとんどつくられない状態になると、血液中のHBe抗原もなくなってしまいます。

そのかわり検出されるようになるのがHBe抗体です。

ここまでくると、大部分の人は血液中にウイルスはほとんどいない状態になり、結果として人にうつさなくなります。

 

簡単にいえば、HBe抗原を持っている人はウイルスが多いために人にうつす可能性があり、一方、HBe抗体を持っている人は、ウイルスがほとんどないので、うつす可能性は少ないと、一般的にはいえるのです。

 

B型肝炎の母子感染の場合、HBe抗原陽性のお母さんから生まれた子供ではほぼ100%が感染しますが、HBe抗原陰性のお母さんから生まれた子供では10%が感染するにすぎません。

最終更新:2011年08月12日 10:17