自律神経失調症では、多彩な症状が、複合して現れます。
その一つ一つの症状、たとえば動悸、めまい、肩こり、頭痛など、その局所症状の原因を個別にさぐっても、らちがあかない、つまり全体像がつかめない場合がほとんどです。
患者さんの側でも、症状と、生活上のストレスとの関係に気づいていないことが多く、さぐられることに抵抗があって、心理的アプローチを望まないこともあります。
このような場合、音楽は、心身をリラックスさせることによって、心と体のコミュニケーションをよくすること、自己理解が深まって、他者との共感能力が得られることなど、言葉を使わずとも、精神療法としての効果が得られるものです。
音楽を聴きながら自律訓練法を行うと、その音楽は、条件反射的に、不安を解消し、リラックス効果をもたらし自律神経失調症も和らぎます。
これは、子守唄を思い起こしていただければわかる感覚です。
音楽によって不安が解消され、勇気がわくとすると、それは音楽を使った行動療法の系統的脱感作ともいえます。
音楽が身体に響く体感音響装置を組み込んだ、リクライニング・ソファが開発されて市販されています。
このボディ・ソニックを用いると、音楽プラス直接的なリズミカルな身体刺激が得られます。
この装置によって、高血圧患者の血圧が安定するということが報告されています。