「海の墓場」とはアニメ版ビッグXの第11話である。
登場人物
ほか
あらすじ
花丸博士が世界征服を企む悪の組織「デビル団」に誘拐されてしまった。
昭たちはヘボン博士らと共に救助に向かうが、デビル団の本拠地は船乗りたちが「魔の海」と恐れられている場所にあった。
途中で船が故障してしまい、ついに昭たちはデビル団のカタツムリ型の怪ロボットに襲われ、連れ去られてしまう。
しかし、昭はデビル団の団員に変装して花丸博士を見つけ出そうとする。
だがすでに正体を見破られ、拷問部屋(?)に入れられてしまうが、昭はビッグXとなりデビル団の本拠地を破壊する。
花丸博士達も無事救助され、破壊された基地を背景にビッグXは手を振る。
概要
貴重なビッグX初期エピソード。
2014年8月にアニマックスの特番で再放送され、再び日の目を見ることになった。
全体的に作画はイマイチで特にヘボン博士の作画が安定しない。
しかし、動きのあるシーンに影がしっかり入っていたりと、ほとんどが素人同然だった当時のスタッフが試行錯誤しながら動画制作していたことが窺える。
因みにこの回はベテランのアニメ演出家である波多正美氏が初めて原画を担当した作品もとい初めてアニメ作品に関わった回でもある。
当時美術大学生だった波多氏は当初は東京オリンピック場内整備係のアルバイトに応募していたが、すでに応募数がオーバーしていたため別の仕事を探していたところ、たまたま新聞の求人広告欄でビッグXのスタッフ募集の広告を見て参加したという。
また、波多氏はアニメ制作に関しては完全な素人だったが、採用されてすぐに原画マンをやらされてしまったとか(新人アニメーターは動画マンからやらせるのが普通だが、当時の東京ムービーのアニメーターは絵すら描いたことのないド素人もいたらしいので東京ムービー側が美術大生という学歴だけで1ランク上の原画がやれると思ったのだろう)。
スタッフ
- 脚本:山本グループ
- 絵コンテ:佐田誠
- 作画:福島信行・山本富男・落合道正・波多正美
- トレス:木村直子
- 彩色:手塚和子
- 演出:石狩仁
- 背景:椋尾篁
- 撮影:創映社
- 録音監督:今泉俊昭
- 編集:佐々木喜美子
- 録音協力:東京人形シネマ
最終更新:2015年05月30日 13:06