参加する皆様へ(リスク管理について)

「大切なのは、人にけがをさせないこと。自分がけがをしないこと。」


■バイオハザード コスプレサバイバルゲーム(B.C.S.G.)について

私たちの大好きなバイオハザードの世界観を表現するのに、銃は欠かせないアイテムです。
バイオハザードのコスプレをするために小道具として銃=エアソフトガンを所有しているという方、結構多いのではないでしょうか。

そこで、「せっかく持っているならバイオハザードのコスプレをしながらエアソフトガンで遊んだら楽しいよね!」ってことで企画されたのがバイオハザードコスプレサバイバルゲームです。CO-OPプレイの再現や護衛ミッションなど、普通のコスプレイベントでは味わえないリアルな臨場感を体験できるイベントを目指し、運営者一同色々なアイディアを出し合っています。



しかし、運営者の努力だけでは達成できないことがあるのも事実です。
楽しいイベントとして皆さんに満足していただくために、運営側と参加いただく皆様が協力しなければ達成でないミッションがあります。

それは、「けが人を一人も出さない」というミッションです。

コスプレイヤーの皆さまの中には、まだ一度もエアソフトガンを撃ったことが無い方も多数いらっしゃいます。
ここでは、エアソフトガンとは一体どういったものなのか、また、安全に使うためにはどのようなことを守らなければいけないのかを分かりやすく説明していきたいと思います。



イベントに参加される方は、必ず熟読していただきますようお願いします。
難しいことはありませんし、取り扱いについてはイベント当日もインストラクターがレクチャーをしますのでご安心ください。


■エアソフトガンとはどのようなものか



バイオハザードシリーズに登場するハンドガン、東京マルイのガスブローバックガン「サムライエッジ」。
バイオハザードのコスプレイヤーならお持ちの方は多いかと思います。

通常、銃器は火薬の力で金属製の弾を撃ち出しますが、火薬の代わりにガスや電池を使ってプラスティック製の弾(BB弾といいます)を発射させる銃のことです。
実在する銃や架空の銃(おなじみのサムライエッジなど)をモデルとして、とても精巧に作られています。
エアソフトガンの威力は法律により規制値が定められていますので、通常はBB弾が当たったからといって即、外傷や出血のようなけがに繋がるわけではありません。
しかし、粘膜部(目や鼻)や衝撃を吸収しづらい部分(歯や爪)などに弾を受けてしまうと、失明や出血等の大きなけがに繋がってしまう恐れがあります。
そのため、エアソフトガンの取扱いにあたっては充分すぎるくらいに安全への対策と意識が必要になります。

■安全を守るために必要なコト

自分が思いもしないところで人にけがをさせたり、またはけがをさせられたりしてしまったら…。
楽しいはずのイベントも一瞬にして吹き飛んでしまいます。

ましてや失明などの事態に陥ってしまった場合、当事者は一生重い十字架を背負うことになってしまいます。
一歩間違えると、自分が加害者にも被害者にもなりえる、その意識を持つようにしてください。

取扱い上のルールを遵守していれば、大きな事故になることはまずありません。
これから説明する6つの項目は、エアソフトガンで遊ぶ際の約束事項です。
「知らなかった」では済まされないことですので、しっかりと覚えるようにしましょう。


■6つの約束

この項目はコールオブデューティ モダン・ウォーフェア3に登場する戦場のエキスパート、デルタフォース「メタルチーム」のサンドマン曹長(のニセモノ)が写真付きでレクチャーします。


サバゲー経験ゼロのニセモノ曹長


こっちは本物のサンドマン曹長

【自分がけがをしないために】


1・銃口をのぞかない

弾が出ないとつい銃口をのぞいてしまいたくなります。
しかし、万が一のぞいた状態で弾が発射されると目を直撃してしまいます。
最悪、失明の恐れがある大変危険な行為ですので、もし弾が出ない等のトラブルが発生したらインストラクターに相談してください。



2・シューティンググラスやゴーグルで目を必ず防護する

人の撃った弾が当たったり、自分が撃った弾が的や壁に当たって跳ね返ってきたりとエアソフトガン使用中はどこから弾が飛んでくるかわかりません。
そのため、フィールド内はゴーグルの着用が義務づけられています。
また、BB弾は眼鏡やサングラスのわずかな隙間からでも目に入ってしまう恐れがあるため、サバイバルゲーム中のフィールド内は参加者、見学者ともに完全に密着するタイプのゴーグルの着用が必須となります。



【人にけがをさせないために】


3・弾が入っていなくても銃口を人に向けない

たとえ冗談でも人に向かって銃口を向けてはいけません。
マガジンを抜いた状態でも銃の中に弾が残っている場合があり、何かの拍子にトリガーが引かれ取り返しのつかない事態に陥ることがあります。
相手が撃たないと分かっていても、銃口を向けられると人はストレスを感じます。
自分で意識していなくても、マガジンを交換するときに横にいる人に銃口が向いている場合もあります。銃口がどこに向いているかを常に意識するようにしてください。

4・撃つとき以外はトリガーに指をかけない

引き金(トリガー)は比較的軽い力で引くことができます。トリガーに指をかけていたために自分で思いもしないところで暴発させてしまった、という事例は数多く起こっています。射撃するとき以外はトリガーから指を離しましょう。
コスプレ等でポーズを取る際などはトリガーに指をかけてしまいがちですので、くれぐれも注意するようにしてください。



5・銃を撃たないときはセーフティをかけ、マガジンを抜く

安全装置(セーフティと言います)をかけなかったり、弾倉(マガジン)を入れっぱなしにしておくと、銃を持つとき、置くとき、渡すときなどに、常に暴発の危険性がつきまとうことになります。
撃ち終わったらセーフティをかけ、マガジンを抜くクセを付けるようにしましょう。
マガジンに弾が入っているかいないかは外見からでは分かりません。弾が入っていないからいい、というわけではありませんので注意してください。

↓ここでは一例として東京マルイのガスブローバックガン・サムライエッジを使用しております。
(銃によって安全装置の位置・操作方法が異なりますので、お使いになるエアガンの説明書をお読みください)







6・打ち終わった後は人がいない方向へ向け空撃ち(からうち)をする

3の項目で触れた通り、マガジンを抜いた後でも銃の中に弾が残っている場合があります。この状態でトリガーを引くと弾が発射されてしまいます。撃ち終わってマガジンを抜いた時は人がいない方向に向けて2発程度空撃ちをすることで、残った弾を射出することができます。


■さいごに

これまで説明した6つの項目のうち、どれか1つを間違ったからといってすぐ事故に繋がるわけではありません。
エアソフトガンに限らず、多くの事故は複数のミスの組み合わせで起こります。

「弾が入っていないはずだ」、「撃っても出ないはずだ」、「弾が飛んでこないはずだ」、「自分は大丈夫なはずだ」という思いこみが事故の一番の元凶です。

普段温厚なインストラクターも、安全をおろそかにする行為に対しては厳しく接します。
それは参加者全員の安全を守ることがイベントの最重要課題であり、インストラクターの役目であるからです。
「これくらいのことでそんなに怒らなくても…」と思うこともあるかもしれません。
でもそれは、あなた自身が被害者や加害者になることから守るためだということを分かっていただければ幸いです。

長々と書いてきましたが、逆に言えば、覚えることはこの6つだけです。あとはゲームのルールとかをちょっと覚えるくらい。

最大の目的である「バイオハザードのコスプレをしながらみんなで和気藹々と遊ぶ」を達成するためにも、皆さんのご協力をお願いします!!

最終更新:2013年08月06日 18:18