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ラテールにおけるクリティカルを考慮した総ダメージを比較する。 通常ダメージ平均を$$L$$、クリティカル確率を$$p$$、クリティカルダメージを$$K$$、 アイテム$$i$$の$$p$$、$$K$$の変化量をそれぞれ$$s_{i}$$、$$t_{i}$$とすると総ダメージ平均は $$D_{i}[p,K]=L\{(p+s_{i})(1.5+K+t_{i})+(1-p-s_{i})\}$$ $$=L\{(p+s_{i})(0.5+K+t_{i})+1\}$$ 偏微分して一階の条件を求めると、 $$\frac{\partial D_{i}[p,K]}{\partial p}=L(0.5+K+t_{i})=0$$ $$\frac{\partial D_{i}[p,K]}{\partial K}=L(p+s_{i})=0$$ したがって、総ダメージが最大となるクリティカル確率とクリティカルダメージは $$\frac{s_{i}}{t_{i}}=\frac{p}{0.5+K} \tag{*}$$ **例1:レモネードとホットチョコの比較 レモネードは$$s=0.02$$であり、ホットチョコは$$t=0.2$$である。$$\tag{*}$$より $$0.02(0.5+K)=0.2p \Leftrightarrow K=10p-0.5$$のとき最大であるので、 $$K>10p-0.5$$ならレモネード、$$K<10p-0.5$$ならホットチョコのほうが有用である。 たとえば$$p=0.3$$、$$K=0.9$$のときホットチョコのほうが有用である。 **例2:鳳凰・虎の証とギルドアクセの比較 鳳凰・虎の証ともに+9の幸運55+19のクリティカル確率を1~2%と仮定すると、 鳳凰・虎の証は$$s_{1}=0.065$$、$$t_{1}=0$$、ギルドアクセは$$s_{2}=0.02$$、$$t_{2}=0.2$$である。 $$D_{1}[p,K]-D_{2}[p,K]$$ $$=L\{(p+0.065)(0.5+K)+1\}-L\{(p+0.02)(0.7+K)+1\}$$ $$=L\{(p+0.065)(0.5+K)-(p+0.02)(0.7+K)\}$$ $$=L\{-0.2p+0.063K+0.0185)\}$$ よって$$K>3.17p+0.0293$$なら鳳凰・虎の証、$$K<3.17p+0.0293$$ならギルドアクセのほうが火力は高い。 鳳凰・虎の証は$$\delta p=0.065$$であり、ギルドアクセ+4は$$\delta p=0.04$$および$$\delta K=0.2$$である。 $$0.065(0.5+0)>0.04(0.5+0.2)$$であるので火力は鳳凰・虎の証のほうが高い。 ただし上記の比較は総ダメージのみの比較でありKB可能性などは考慮していない。
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