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「墓ってのは、何のためにあると思う?」

「俺が思うに、死んだ奴のためじゃねぇ。生きてる奴の心の整理のためだ」

「つまり自己満足さ。ただそれだけのために、人間は貴重な金を使う。一方、町の路地裏では餓死したガキが転がってる。全く…面白い世の中だ。そう思わないか?」

「あんたにとって、その墓には意味があるのか?」


話は、数日前まで遡る。
クロウ・エリュシオンがプリズナの町に来る直前。
ケイン・アースガルドが息子のジャックを迎えに行き、道すがらジョン・クラフトをプリズナの町へ送った後。
妻子の墓で祈るジョンに、一人の男がそう語りかけていた。
白スーツに顔の片側が幾何学模様のタトゥーで覆われた男――ビートルジュース。

「意味……だと?」

眉間に皴を寄せ、ジョンは警戒感を露にする。
「おっと!そう怒るな。俺はアンタの味方だ」
大仰な調子で、ビートルジュースはそう嘯いた。対照的にジョンは、鋭い視線を彼に浴びせたまま押し黙る。
そんな彼を見て、ビートルジュースは肩を竦めた。
「味方……ってのはちょっと違うか。そうだな…俺は」

「アンタの、ファンだよ!!」

大袈裟な調子の宣言。それに対し、ジョンは益々眉間の皴を深くする。
しかしそんな反応を予期していたかのように、ビートルジュースは自嘲した。

「嘘じゃないぜ。アンタのことはよーく知ってる」

「なぁ、『磔刑のクラフト』」

そう言うと、彼はジョンに近づいた。その肩に、腕を乗せる。
尚も反応しないジョンの眼を見据え、ビートルジュースは静かに言った。

「……憎んでんだろ?」

「!」
その言葉に、ジョンは僅かに反応した。
その眼に宿る微かな火。それを、彼は見逃さない。

「その憎しみも、怒りも。ぶつける相手はとうに居ない。だから見失ったんだろ?目的も、人生も」

「だからアンタは、相手も居ないのに武器を溜め込み、身体を鍛えた。どうしようもなく、正しくもない。それでもその感情は治まらない。そうせざるを得なかったんだろ?」

「黙れ……!!」

静かに、しかし有無を言わさぬ迫力で、ジョンは唸るようにそう言った。
そのプレッシャーに、ビートルジュースは後ずさりながら両手を上げる。銃を突きつけられてでも居るかのように。
しかし、その顔の笑みは、益々深くなっていた。
「……図星って反応だな?」
「お前は、何者だ」
フーッと深く息を吐いて、彼は両腕を下げる。クルクルと振り返りながら、墓地を歩く。

「さーて……そいつは難しい問題だ」

「浮浪者であり政治家であり。貧民であり富豪であり。罪であり罰であり。神であり悪魔でもある、らしい。俺はそう在り方を定められた。それだけが俺に残された、唯一のモノだ」

やがてジョンに背を向け、彼は立ち止まった。

「だがな……」

「俺は、俺だ!それだけは、誰にも、否定させない!!」

その声に、それまでの嘲るような口調は無い。天へと拳を突き上げ、力強く告げられた言葉が、降り行く雪の中へ霧散する。
辺りを沈黙が支配した。

やがて振り返ったビートルジュースの表情は、元の笑顔のままだった。

「って、何言ってんだ俺は。まぁいい、とっとと本題に行くとしよう」

ビートルジュースはジョンの方を向いたまま、数歩両足を後退させる。
そうしながら、言葉を紡いだ。

「数日後、この町でゲームを行う」

言いながら、更に両足を後退させる。

「大きな大きなゲームだ。どれくらいかって言うとな……この町全てだ」

「この町、全て……だと」
ジョンは鋭い視線を彼に向けた。その眼光に、ビートルジュースは再度、その肩を竦める。
それでも、彼は話を続けた。楽しそうに。

「そうさ。招待客も豪華だ。何せ……古代人も呼んでる」

古代人。その言葉に、ジョンの眼が僅かに見開かれる。ビートルジュースは、口元の笑みを深めていた。

「そう、古代人。リーバードの親玉。アンタに話をしたのは、それが理由さ」

尚も後退するビートルジュース。その姿が、夜の闇に消えつつある。

「アンタがかつて見たモノ。それと同じ存在も、ここに来る」

もうその姿は、ジョンの眼にも朧げにしか映っていない。それでも尚、その声は墓地に響いた。

「ロックマン・ミラージュ。それが奴の名だ」

「……お前の意図に、俺が乗ると?」
姿の見えなくなった相手に、しかし聞こえていると確信して、ジョンはそう聞いた。
果たして僅かな笑い声と共に、返答が響く。

「アンタは乗らないさ。だが……」

「感情は、治まらないだろ?」

「クククク……ヒャハハハハハハハハハ!!」

高笑いと共に、完全に姿が消えた。
足跡は降り積もる雪に埋まり。もうどこにも、彼の存在を示すものはない。

後に残るは、ただ一人。

ジョン・クラフトは、愕然とした表情でそこに立ち尽くしていた。


「駄目だ、やめろ。今は、こんなことをしている時では、ない……!!」
自分に言い聞かせるように、そう呟いた。

時は進み。ビートルジュースの『ゲーム』の最中。

山の中腹に墜落したゼゼ。その頭部を睨み、ジョンは念じていた。
己の、心の中に燻る火に。
彼の片腕はその『兵器』を手に、リーバードの頭部に向け。しかし、引き金を引くことはどうしてもできない。
指は震え、心臓が早鐘を打つ。
町を包囲する戦闘端末。ジョンは逡巡から目を逸らせるように、そちらを見上げた。
今にも町の人々を虐殺せんと睥睨する巨人。
駄目だ。今は、そちらをどうにかする方が先決だ。私情を優先すれば、自分はまた大事なものを失ってしまう。
頭の中で、どうにかその考えを己に言い聞かせていた。

『う……』

急に傍らに横たわるリーバードが声を上げ、ジョンは振り返る。
その瞳が自分を捉えたことを彼は意識した。
『ここ、は……』
「……喋るのか」
万が一、攻撃された時のことを考え、彼は兵器の砲身をリーバードに向ける。
「何者だ」
『私……は……』

『あの端末、を……破壊、したいのです。この町を……守る、ために』

「……アレの仲間じゃないんだな?」
今の位置から辛うじて見える巨人の一体。その背中を一瞥し、ジョンが再度確認する。
『信じて、もらえないかも……しれません。ですが……その通りです』
ジョンは、そう答えたゼゼをしばらく見つめる。
やがて彼は銃口を下げると、巨大な砲身を持ったその兵器の全体をリーバード――ゼゼから見えるように横向きにする。
「これは、俺がかつて使っていた武器だ。大型リーバードも一撃で仕留められた。使えるか」
『!』
ジョンの言葉に、ゼゼの赤い瞳が彼の持つ兵器を見定める。
『はい、ご協力に感謝します……!!』

そうして、彼は思い留まり。

町を包囲する戦闘端末の一機。その破壊に助力した。


「本当に、ありがとうございました」
人型に変わったゼゼの姿に目を丸くしながら、ジョンは首を振る。
「俺も町を救いたかった。それより怪我は大丈夫なのか」
「ええ、今はもう大丈夫です。それに……」
言いながら、彼女は町の方を振り返った。

まだ町の中からは爆音が鳴り響き、所々で光が見える。

「まだ事態は終わっていません」
ゼゼの言葉に、ジョンは頷く。そうしてゼゼは頭を下げ、町の方へと走って行った。
それを見送ったジョンだったのだが。

まだ、できることがあるのではないか。

そんな思いが生まれ、町の様子を見るためにと、ゼゼの行った先へと山を下る。そうして、ようやく彼女の背中が見えた時。

「ミラージュ!!」

「!!」
ゼゼがそう呼んだ先に、一人の男が居た。
身体に纏うアーマーは灰や埃にまみれ、片目からは血を流した、白髪の男。
「……あの男、が」
白いスーツの男が言っていた古代人。
ジョン・クラフトの中で、一本の線が繋がった。

かつて、遺跡の中で相対したモノ。

古代人。

自分の人生を変えた根源。

それでも、今は町の危機だ。彼らがそれに対処している様子なのは自明だった。
だからジョンは、これ以上は関わるまいと、来た道を戻って行った。


「言い訳、建前。そんなモノがあれば、耐えられる。どんな激情だって」

「だが……それが無くなった時。そしてもう時間が残されていない時。そんな時はどうだ?」

「本当に、抑えられるか?」


戦闘端末を破壊した兵器。それは、もう使えなくなっていた。
彼が破壊した戦闘端末は想像以上に頑丈で、現役時代に使っていた時以上の連続使用を断行せねばならなかったのだ。
その結果、兵器の各所は負荷に耐え切れずに破損した。
修理も無理だ。使用しているパーツの中には、今ではもう製造されていなかったり、売買禁止となった部品が多かった。
故に彼には、最後の武器しか残されていなかった。

取り戻し、修理した――現役時代、最も使用した武器しか。


そして時は、現在に戻る。

「え、僕の町にもディグアウターが居たの!?」
生来ディグアウターに憧れていたジャックは、ケインの言葉に驚愕していた。しかしそんなジャックの興奮に反して、ケインの方は苦々しい顔をしている。
「これは、あんまり大っぴらに言えねぇんだ」
「どういうこと?」
「んー、そうだな……」
言いながら、ケインはキッチンからソフトドリンクを二人分のコップに注ぎ、持ってきた。
ジャックと自分のカウンターの上に置くと、椅子に腰かける。
「これはお前が生まれる前の話だが……少し長くなるぞ」
「うん……」
ジャックも椅子に座り、ソフトドリンクに口を付ける。その様子を見ながら、ケインは話し始めた。


「アイツは昔、凄腕のディグアウター集団に属していた。俺と同じ町の出身で、俺と同じ世代の人間だ。俺だって誇らしかったさ」

「彼らは各地の遺跡で良質なディフレクターを次々に発掘し、遺跡の構造なんかを調べ回った。その評判は日増しに高まってったよ。丁度、お前の憧れる……青い少年だっけか。それにもっと昔に有名だった、不死身のバレル。その中間くらいの世代では代表格と言っていいディグアウター達だった」

「そんなある日のことだ。ある島の全域のリーバードが、活性化したってニュースが入った。年々活性化の兆候は見られていたんだが、その年は大変だったんだと」

「それで、その島の最大の遺跡に、ジョンも含むディグアウター達が調査隊として入って行ったんだ」

「最初の一日で通信ができないほど深く潜ってったらしい。それでも彼らは豊富な装備を持ってたから、無事に帰ってくるだろうと誰もが思った。それでも日が経つにつれて心配の声は増えて行ったがな」

「3日、4日、そして5日が過ぎた頃、遂に遺跡から人が帰ってきた」

「ジョン一人だったそうだ。見たことも無いほどボロボロで、茫然自失の状況だったらしい。そして奴が帰ってくる頃には、島中のリーバードの活性化は治まっていたんだと」

「生還した奴が発したのは、ただ一言だけ。『見てはいけないものを見た』と」

「その事件を機に、奴はディグアウターを引退した。それからしばらくして、この町で家族と共に暮らすって連絡が入ったんだ。装備は全部処分したと言ってたらしい」

「それで、家族と共にこの町に向かう途中……あの事件に遭っちまった」


「そんな……それじゃ、あの人は……二度も?」
ケインの話の内容が想像を超えていて、ジャックはそれ以上言葉を紡げなかった。そんな彼の反応を予想していたのだろう。ケインは沈鬱な表情で頷く。
「だから、町の人間はアイツにあまり干渉しなかったんだ。下手なことを言ってアイツの心の傷に触れちまったらって思うとな。俺も、アイツの事情は知ってたから時折気にかけてやったが、それが限度だったよ」
ケインの言葉を聞きながら、ジャックはジョン・クラフトの人生を思った。
自分にとってのミラのような、愛する者や親しい者を失う経験。それを二度も味わうなんて、どんなに辛い出来事だろうと。

そして同時に、この話の切っ掛けとなった出来事を思い出した。

「それじゃ、ジョンさんが今朝親父に言ったことって……!!」
「あぁ、今更この町を離れて、どうするつもりなんだか……」
「いや、それどころじゃないでしょ!!」
言いながら、ジャックは席を立ち上がる。
「早く探しに行こう!放っておけないよ!!」
「探すってお前、一体どこを……」
「分からないけど!僕が思いつく場所は一つしかないよ!!」

ジャックの言葉に、ケインはハッとした。

ジョン・クラフト。彼の妻と娘が命を落とした場所。

「まずいな……あの辺は今朝から吹雪いてるって予報が出てたぞ……!!」
「なら猶更だよ、早く!!」
ケインは驚愕していた。探しに行く、そんな発想を終ぞ思い浮かべられなかった自分と、それに気づかせてくれたジャックの言葉に。
そんな思いを抱きつつケインはジャックと共に店を出ると、急いでトラックに乗り出発した。


「何者だ……!」
刀の柄に手をかけ、クロウが問う。
降り出していた雪と、強くなりつつある風。吹雪になりそうだと思いながら、彼は油断無く目の前の男を見つめる。
「……肯定と受け取って構わないか」
男はクロウを見つめたまま、ただ静かにそう言った。
ロックマン・ミラージュ。クロウのかつての名。それが男に、どんな意味があるのか。クロウは記憶を辿ったが、男の顔に見覚えは無かった。
「ああ。その名を、どこで聞いた」
肯定するクロウに対し、男は目を瞑った。
その様子が、どこか諦めの感情に見えて、彼には奇妙に思えた。

「お前がその名であるという事実だけで、俺には十分だ」

クロウの質問に、男は答えない。クロウは男を、再度慎重に観察した。
身長2m近い、がっしりした体つき。黒髪が肩下辺りまで延び、黒いコートを纏っている。
異様なのはその背に負っている、十字架に見えるモノだった。
詳細は分からない。しかし、一見して真っ黒な長銃に見えた。
しかし銃にしては全体が太過ぎる。クロウから見えるのは銃床と思われる部分と、十字の横棒に当たる弾倉と思われる部分だが、それだけ見ても普通の武器ではないことは把握できた。
何より、あのような弾倉は見たことが無い。ライフルのように歪曲しておらず、また銃弾を入れているにしては大き過ぎる。銃身に対して上下に装着されているのも不可解だ。

その男――ジョン・クラフトは、そんなクロウの観察が終わる頃に漸く声を発する。
「こんな時が、来なければ良かった」
「……何?」
不意にジョンは、視線を頭上に向ける。彼は遠い過去を、思い出していた。

「かつて、ここで妻と娘が死んだ」

急に告げられたその話に、クロウは反応できない。それでも尚、ジョンは続ける。
「リーバードに、殺された」
「……それは」
自分と何も関係無い。そうは言えないことに、気づくのが遅かったことをクロウは悔やんだ。
目の前の男は、リーバードに――即ち古代文明に、家族を奪われたデコイなのか。それを理解して、クロウは自分のかけるべき言葉を探す。
恐らく、これがビートルジュースの差し金だと彼は理解していた。何らかの意図で、目の前の男に自分が古代人であると、情報を流したのだ。
「待て、お前はある人物の思惑に……!」
「お前の前に一度、古代人と話したことがある」
クロウの言葉を無視して紡がれた言葉。それに、クロウは注目せざるを得なかった。
「……どういうことだ?」
「俺はディグアウターだった」
ジョンは目を瞑った。もっと遠い過去を、彼は思い返す。

「ある遺跡の奥。お前と似ても似つかぬ人間が、封印されていた」

「奴は俺達をゴミのように認識し、何の感慨も無く俺の仲間を殺した。同じように大勢の人間を殺すのだと宣言していた」

「俺はその時全てを失ったが、代わりに奴を仕留めた」

「それでもまだ、やり直せると思った。妻と娘を得て、これからは遺跡などに関わらず、地道に生きようと思った」

「……それを、彼らは許さなかった」

目を開けたジョン。その顔には、今話した悲劇が目の前でリフレインしているかのような、苦悶の表情が浮かんでいた。

「失ったものを、忘れることなどできない。俺は思い知った、これが宿命だと。古代の文明は、人の命を容易く奪う。そこに何の感情も無い。それを心の底から理解して、それでも俺は生きた。まだ俺に何ができるか、考えながら生き続けた」

「お前、は……」
それ以上、何も言えない。クロウには、目の前の男の人生に、何も言う資格が無い。ビートルジュースの差し金であろうが、そんなこととは関係無く。
やがてジョンは、己の胸に手を当てた。

「運命は俺に、そんな考える時間すら奪い去った」

「あと半年で、身体を蝕む癌が俺を屍に変える。もう俺だけが憶えている者達を、思い返してやることもできない」

「……」
かける言葉が無い。それ故にクロウは、無言で聞いていた。それを感謝するかのように、僅かな微笑を浮かべてジョンは続ける。

「お前が奴と違うことは分かっている。町を守るために尽力してくれたことにも、感謝している」

「それでも……断じて、認めることはできない」

握った拳を額に当て、誓うように、ジョンはそう言った。
そうして手を下ろすと、真っ直ぐにクロウを見据え、声を張る。

「恨みは無い」

その眼は、その言葉とは裏腹に鋭い。

「大義も無い」

これまで人々に見せてきた穏やかな雰囲気。それが、今の彼には一切消失している。

「これは、これより俺が犯す、罪だ」

その声は唸るように発せられ、そして凄まじいまでの圧力を孕み。

「地獄へ行く覚悟は、とうに、できている」

背中の武器に手をかけると、彼は宣言した。


「だから――俺にお前を殺させろ、ロックマン!!」


微かに燻る。その程度しか残っていなかった筈の彼の灯は今、何もかも焼き尽くす業火へと成り果てていた。


古代文明。デコイ一人一人の人生は、その存在に左右されてきた。
デコイが生きていくためには、遺跡から資源を採取する必要がある。
遺跡を守るリーバードは、デコイの命など容易く刈り取る。
遺跡の内部には、デコイの命を奪うトラップが満載されている。
やがて司政官の行う『初期化』により、一つの区域内のデコイは全て刈り取られる。

そんな古代文明に、人生を狂わされ続けた一人の男。それが彼の宿命だったなら、今こうして自分と相対しているのも、宿命なのだろう。
クロウもまた、自らのその宿命を、受け入れた。

「いいだろう……受けて立つ!!」


実体の無い空間で、一人の男がポツリと呟く。

「『ロックマン』」

「かつての英雄。破壊者を打倒する、人類の守護者」

「……そして今では、デコイという名の新人類を弾圧するシステムの一部」

「差し詰め彼は、堕ちたその名への……断罪者、ということか」

もし、この場に第三者がいたなら。
彼の声に、僅かな苛立ちを感じたかもしれない。

「……やってくれたな、プロメテウス」


最終更新:2022年12月03日 23:33