「…!!」
クロウは眼を見開いた。
遺跡に潜って既にかなりの時間が経っている。
古き神々が派遣したと思われる兵士達とは遺跡の入口付近で既に遭遇した。と言っても、クロウが気づいただけで向こうは気づかなかったが。
遺跡内に入れば、狭い空間だ。そのままでは確実に気づかれる。
クロウは光学迷彩を起動して、兵士達に気づかれずに遺跡内を進んでいた。
大鷲に付いていた超小型の通信機をヘルメットに繋ぎ、周囲に気づかれないようにディエスの声の指示を受けながら。
そしてある部屋に着いた時、その光景にクロウは愕然となった。
灰色の壁と床。その中に一点だけ、鮮やかな赤色。
その赤色―血溜まりの中に、ロックマン・ミストは倒れていた。
「ミスト…」
クロウは静かに仰向けに横たわったミストの亡骸に近づく。
『…ミストを見つけたのですね』
ディエスの声が静かに響いた。
クロウはミストの負った傷を眺める。アーマーごと、身体を斬り裂かれていた。
「ディエス…殺したのは誰だ」
ディエスはしばらく躊躇っていた様だったが、やがて言った。
『シリウス…ロックマン・ロードです』
「…そうか」
クロウは、ミストの傍に片膝をついた。
そしてミストの死に顔を眺める。
血塗れではあったが、その顔に苦痛の色は浮かんでおらず、穏やかさすら感じられた。
「…謝るべきだろうな…だが、今はやめておく」
そして立ち上がると、前方に歩を進める。
その間ディエスは、何も言葉を発しはしなかった。
それがクロウには幸いだったが、気を使わせてしまった事に一種の罪悪感も感じた。
「(…ロード…!!)」
そして、クロウは先へ進んでいった。
青空を、二本の白い線が流れていく。
交差し、離れ、また交差する。
リゲルはそれを見上げ、感嘆の吐息を漏らした。
「ああ…こんな光景、久々に見たな」
懐かしそうに、遠い眼をして彼はその光景を眺めている。
「…あの時の空はもっと汚かったなぁ」
「ググ…!!」
ゼゼは、視界に映る灰色の鳥型リーバードを睨んだ。
その機影は次第に自らの横に並ぶ。
既にどちらも、音速を超えていた。
両者は回転し、機首を徐々に横に向け、そして再び交差する。
交差の瞬間、両者の身体は数ミリの間隔しか離れていない。それでもぶつかり合わず、それを両者は幾度と無く繰り返していた。
時折ゼゼからは無数のエネルギー弾が、ググからは一直線のレーザーが飛ぶが、どちらも相手を捕らえられてはいない。
「(思っていたよりもやるわね…あの粛清官の運搬しかしてなかったと思ってたけど…!)」
そして、両者の機首は上方向へと向けられる。
身体がスレスレまで近づいたまま、上へ昇って行く。
雲を突き抜け、次第に空の色が黒くなっていく。
「グッ…!」
「ハ…アッ…!!」
成層圏まで到達したと思われた所で、両者は己の身体を反転させた。
自らの身体が軋む所まで昇った両者だったが、それでも尚二人は闘争心を全く鈍らせていない。
身体を交差させ、再び離れた所でゼゼはエネルギー弾を乱射した。
的確に身体を動かし、エネルギー弾の間を縫うように進むググ。
ググは回転しつつ身体を丸め、僅かに減速してゼゼの後ろへと移動し、再び身体を開いた。
「っ!!」
次の瞬間に放たれた背後からのレーザーを、ゼゼは身体を横に向ける事で回避した。
そのまま、両者の身体は下方向へ突き進む。
もう、海は間近だった。
海面すれすれでどちらも方向転換し、同じ方向へ曲がる。
衝撃に何メートルもの飛沫が上がり、また二つの軌跡に沿って白波が立っていく。
ゼゼは思考した。
ここまでで、全ての性能が同等である事は確信できた。
このままではエネルギーを消耗し尽くしても決着はつかない。
ならば、真っ向からぶつかり合う以外に無い。
ググもその考えのようで、自分の横を飛びつつ鋭い眼で睨んできた。
そして、ゼゼは意を決した。
二つの身体が交差し、大きく離れる。
そのまま大きく円を描くように飛び、再び両者が正面から向かい合う。
そして、丁度島の真上で、ぶつかり合った。
両者共に口腔内にエネルギーをチャージし、ぶつかり合う瞬間に開放する。
凄まじいエネルギーが、空を輝かせた。
まるで太陽がもう一つ出来上がったかのような輝き。
そして次の瞬間、爆発と共に凄まじい黒煙が空を覆った。
その黒煙の中から、二人の身体が飛び出した。
両者共に身体の各所から煙を上げ、破片を空中に散りばめて、落下していく。
そして、島の両端に落ちた。
「生きてるかい、ググ?」
相当高所から落下したせいか、墜落地点にクレーターができている。
ググはしばらくグッタリとクレーターの中央に倒れていたが、急に人型へと変化すると、立ち上がろうとしてその場に膝を着いた。
「ええ、何とか…大丈夫です、リゲル様」
「それは良かった」
そう言いつつ、リゲルは振り向いた。
遥か島の向こう端にある、クレーターへと視線を向ける。
「だったら、君の勝ちだよ」
薄く笑いながら、リゲルはそう言った。それを聞いても、ググは無表情を崩さなかった。
ゼゼの身体も墜落の衝撃で小規模のクレーターを起こしてしまっていた。
そのクレーターの中央で、彼女は横たわっている。
身体はボロボロで、各所から火花が散る。
クレーターの端にリゲルは立ち、その様子を眺めた。
「どう考えても無理な事を啖呵切って宣言するような人、ボクは好きだよ」
笑みを浮かべ、そう呟く。
リゲルの後ろから、人型のググが歩いてきた。
左肩を右手で庇い、足取りは覚束無い。そして、横たわるゼゼの姿を眺めた。
「古き神々に改造を受けたというのに、その私にここまで傷を負わせるとは…」
「それだけ、守りたかったんだろうさ」
そう言うと、リゲルは振り向いた。
その視線は、島の中央部にある瓦礫と化した建物に向いている。
「ここは任せるよ、ググ。どうせその傷じゃ戦えないだろ?」
「…お気遣い、痛み入ります」
そしてリゲルは、その建物へ歩いていった。
ググはクレーターの端に座り、ゼゼの様子を眺めた。
そして、静かに呟く。
「正直驚いたわ。あの大人しかったあなたがここまでやるなんてね。
それだけ命懸けになれる人を見つけるなんて、随分運が良かったのね」
その表情は暗く、勝利の喜びなどとは程遠い。空を見上げ、ググは言った。
「私は未だに誰も信用できない」
『あなたが信用しようとしないからですよ』
突然響いた言葉に、ググは驚き、一瞬身体を震わせた。
「意識があるとは驚いた…何が言いたいの?」
『あなたはヘブンを裏切った…あなた自身がそういう事をしたから、あなたは誰も信用できないんです。他の人も、自分と同じだと思ってしまうから』
ググは眼を見開いた。
自然と、反論が口をついて出てきた。嘲りと共に。
「そういうあなたは…愚か者だわ。
私に裏切られ、ヘブンに見捨てられて尚、誰かのために死のうとするなんて…!」
言葉とは裏腹に、ググは焦っていた。対して、ゼゼは静かに言う。
『私には…こういう生き方しかできませんから』
そのゼゼの言葉に、ググは溜め息をついた。
「不器用な子ね…でも、それももう終わり」
ゼゼは、闘う前と同じ凛とした声で、言った。
『私は嬉しい。最期まで、あの方のために尽くす事ができたのですから』
「そう…言いたいことはそれだけかしら?」
言いつつ、ググはゼゼの息の根を止めようと、立ち上がる。
だがググが足を踏み出す前に、ゼゼは言った。
『たとえそれが…捨て駒だったとしても』
「…何…!?」
ゼゼの言葉に、ググは凄まじい悪寒を覚える。
だが、既に遅かった。
次の瞬間、島全体を凄まじい振動が襲い始めた。
エレベーターが止まった。
リゲルはエレベーターを降り、暗い廊下を進む。
「…カストルの視覚データと同じだね。安心したよ」
そう言って、目の前の扉に向かって人差し指を掲げた。
その指を、少しばかり動かす。
次の瞬間、扉は横に真っ二つとなって床に崩れた。
リゲルは部屋に足を踏み入れ、辺りを見回した。
大型の機器が所狭しと並べられている。
前方の奥には、大型のモニターが設置されていた。
そのモニターの前に人影を見つけ、リゲルは歩を進める。
「クロノスだっけ、ボクがここに来た理由は分かるよね?」
そう言いつつモニターに近づく。モニターの前の人影はリゲルに背を向けたままだった。
だが頭の金髪に白衣、そして長身という特徴は、カストルの視覚データにあった通りだ。
しかしそこで、リゲルは違和感を感じ取った。
「(…身体が光ってる?)」
『クロノス』は急に緩慢とした動作で、振り向いた。
カストルの視覚データを見たときと同じ、余裕を湛えた笑み。
そして、『クロノス』は言った。
『ごきげんよう、リゲル君』
その『クロノス』の身体から出る、非常に見慣れた光。発せられた声の違和感。
リゲルの頭の中で、答えが瞬時に出た。
「ホログラム…味な真似をするじゃないか。君本人はどこにいったんだい?」
『それを君が知る必要は無いよ。何故なら…』
次の瞬間、室内が揺れた。
「…へぇ、誘い込まれちゃったってわけか」
一筋だけ冷や汗を流しつつも、リゲルは笑みを崩さずにそう言った。
『ああ。上の島諸共、海底火山の噴火がそこを飲み込むよ。
君が逃げる時間は既に無い』
『クロノス』は、笑みを顔に貼り付けたままそう語る。
リゲルもその顔に笑みを浮かべた。犬歯を剥き出しにした笑みを。
「あのリーバードも捨て駒か。いやはや、恐れ入ったよ」
次第に振動は大きくなる。室内の機器が動き、倒れ始めた。
『ああそうだ。お陰で君達は私がここにいると信じて疑わなかったろう?』
リゲルの言葉に、『クロノス』はそう答える。リゲルは言った。
「ああ、まんまと騙された…残念だね、君とはもっと遊びたかったのに。
でも…せめて、この問いには答えてほしいな?」
『クロノス』は、訝しげな顔でリゲルを見た。リゲルは笑みを浮かべたまま、口を開く。
「君が死んだら、哀しむ人はいる?」
次の瞬間、壁を突き破って溶岩と海水が凄まじい勢いで流れ込んできた。
あっという間に機器類や、モニターを溶かしていく。
その中で『クロノス』のホログラムは、リゲルの問いに答えた。
「もう、いない」
海面からの凄まじい黒煙が、ノアのいた島を包んだ。
海中から噴出した溶岩が、島を全て飲み込んでいく。
ノアの研究室は、海底火山の割れ目に建設されていたのだ。
その研究室も、真上にあった島も、今はもう全て、自然の驚異に飲み込まれていった。
クロウは、耳を澄ましつつ走っていた。
遺跡の深度が深くなるにつれて、通信機からのディエスの声が聞こえなくなっていった。
だが、ディエスの話ではこの遺跡内ならばどんなに深くても通じる筈の通信機だ。
クロウの中で、ある結論が導き出された。
「(通信妨害か…)」
ここは比較的広い廊下となっている。
視界の先に、デコイの兵士達が走っているのが見えた。
既に光学迷彩の制限時間は半分を過ぎており、使えなくなった場合、兵士達との戦闘は避けられないだろう。
しかしながら、とりあえずクロウは兵士達の動きを追っていた。
そして、兵士達を追って遺跡の奥へと踏み込んでいく度に、遺跡全体が時折振動しているのも感じていた。
「(…一体、何の振動だ?)」
既に、その振動は足元を揺らすほどにまでなっている。
何より不思議なのが、その振動が不定期である事だった。
それでも、10分はかからない頻度で振動は訪れてくる。
とりあえずクロウは、その振動の発生源が何なのか確かめるため、進んでいった。
かなり深くまで潜った時、クロウは一際兵士達が多いフロアに辿り着いた。
他のフロアと同じく壁・床・天井は灰色で、壁の間隔は狭く、天井も低い廊下だった。
もう光学迷彩の使用可能時間も僅かとなってしまっている。
だが、振動の原因もこのフロアにあるようだ。
現在も、振動は続いていた。
兵士達に警戒しつつ進んでいくと、狭い廊下で、ある扉の前を兵士達が囲んでいた。
が、それを認識した瞬間に、光学迷彩が解除された。
「そこのお前!何者だ!!」
気づいた兵士が、即座に手にしていたライフルをクロウに向ける。
だがクロウは、その銃口が完全にこちらに向くより先に、扉を囲んでいた兵士達へと踊り込んだ。
「な、速…」
一足飛びで密集した集団の中に踊り込んだために、同士討ちを恐れて兵士達の銃の引き金にかけられた指が止まる。
手近の兵士のヘルメットに向けて、クロウは体重を乗せた肘打ちを食らわせた。
顔の部分の強化ガラスが砕け散り、そのまま肘が顔にまでめり込んで、即座に兵士は気絶する。
その兵士の腹に蹴りを食らわせ、残りの密集していた兵士達に向けてその身体を吹っ飛ばした。
狭い廊下だったからだろう。そのまま兵士達は将棋倒しとなる。
そんな兵士達の脇をすり抜けて、クロウはその部屋へ入った。
「っ…」
室内の光景に、彼は絶句せざるを得なかった。
頑丈な筈の遺跡の壁や床。その至る所が大きく抉られていたからだ。
そして、部屋の中央で二人の人物が未だ闘っていた。
片手に光を宿し、相手へ向けて掲げようとしているテスタメント。
歯を食いしばり、サングラスの奥の眼は相手を睨みつけている。
その相手。その姿にクロウは覚えがあった。以前ディエスから渡された資料にあった、古き神々の一人だ。
名前は確か、『ベテルギウス』といった。
そのベテルギウスは、テスタメントの掲げられた手首を掴んでいた。
その顔には、テスタメントと違い余裕の色が見て取れる。
そこまで把握した所で、ベテルギウスの眼がクロウへと向いた。
「やっと来ましたね、ロックマン・ミラー…」
次の瞬間、室内が光で埋め尽くされた。
「っ!!」
その光に焦りつつも、バイザーをしていたのが幸いし、クロウの視覚が麻痺する事はなかった。
冷静に目の前の光景を見定めるクロウ。
何の根拠も無く推測していた光景が、そこにあった。
テスタメントのバスターの軌道に沿って、床が大きく抉られている。それほどの威力だったにも関わらず、その抉られた床の上を、ベテルギウスは無傷で立っていた。
テスタメントはその場から動いていない。その顔には不快さが露となっている。
彼の視線が突然横を向きクロウを捉えると、彼は言った。
「早く行け。ロックマン・ロードがディエス様の所へ向かっている!!」
「…しかし、こいつはどうする」
クロウは警戒しつつもベテルギウスへと視線を向ける。
「いいから行け!!!」
苛立ちが極限に達したかのように、テスタメントが声量を上げた。
「ロックマン・ミラージュ。シリウスはあなたとの決着を望んでいますよ」
テスタメントに急かされ、ベテルギウスに警戒しつつ部屋を横切ろうとしたクロウに、当のベテルギウスが突然声をかけた。
そんなベテルギウスに一種の不気味ささえ感じながらも、クロウは部屋の奥の扉から出て行った。
クロウが出て行くと、ベテルギウスは静かに呟いた。
「行くがいい。運命はお前を捕らえて離さぬ」
「何を悠長に話している」
テスタメントは、そんなベテルギウスを睨みつけた。
「ロックマン・ロードとロックマン・ミラージュを行かせる事が、お前の目的か」
「おやおや、見抜かれてしまいましたか」
笑顔で、穏やかにベテルギウスはそう言った。
怒りを押し殺した声で、テスタメントは言う。
「そして俺をここに留める事…それがお前の役割だな。
これでようやくお前が悪戯に闘いを長引かせている理由が分かった」
「では…どうするのです?」
ベテルギウスの言葉に、テスタメントはそれまで怒りを抑えていたような声だったのを、突如変えた。
今度は完全に無感情な声と表情で、彼は言った。
「本気で、貴様を抹殺する。それ以外に無い」
そして彼は身に纏っていた白いロングコートを、脱ぎ捨てた。
純白のロングコートとは対照的な、黒いワイシャツにベルトの付いたスラックス。
そして、おもむろに彼は目元を覆っていたサングラスを取った。
その金色の瞳が、テスタメントを睨みつける。
「粛清官ロックマン・テスタメント、任務を遂行する…!」
次の瞬間、彼のシルエットが変化を始めた。
「ロード!!」
クロウは声を張り上げた。
これまで通った中でも一番広い部屋だった。天井も高く、数階分はある。
その部屋の中央付近を、シリウス―ロックマン・ロードは歩いていた。
その背に、クロウは声をぶつける。
シリウスは振り向いた。その顔に、楽しそうな笑みが浮かんでいた。
「やっと追いついたか。随分遅かったな」
クロウは黙ってシリウスを睨んだ。余裕を湛えた表情のまま、シリウスは言葉を続ける。
「それにしても久しぶりだな。プリズナの町で会って以来か」
「…ミストを殺したな」
クロウは静かに、だが憤りの感情を含んだ声でそう言った。
「ああ。これからカペラ…いや、マザー・ディエスだったか。そいつも殺しに行く」
シリウスはクロウへと向き直ると、続けて言う。
「だがその前に…お前との決着もつけなきゃな」
「…お前の目的は何だ」
クロウが静かに問う。その言葉に、シリウスは片眉を上げた。
クロウの言葉は続く。
「ヘブンの支配を良しとしなかったお前が、ただ古き神々に従っている訳が無い。
答えろ。俺を殺し、ディエスを殺した後は、どうするつもりだ…!?」
「んん、そうだな…」
シリウスは顎に手を当て、しばらく考えていたが、やがて言った。
「その時は他の神々も殺して、俺が古き神々の王になる」
「貴様…!」
クロウは歯を食いしばった。
「何を怒ってる?古き神々が死ぬんだ。デコイが死ぬわけじゃない」
「俺が何より許せないのは、お前の精神が腐ってしまった事だ、ロード!!」
互いの得物を抜いたのは、ほぼ同時だった。
「俺の精神なんて最初から腐ってる。お前に殺されてからな。ロックマン・ミラージュ」
「ならば…ここで全て終わりにしよう、ロックマン・ロード」
そして、ほぼ同時に足を踏み出した。
その足は次第に速さを増し、両者は同時に走る体勢となる。
そして、刀と剣のぶつかる音が、闘いの開始を告げた。
最終更新:2012年01月21日 23:53