「みろるんさん、準備完了ですよ」
 後姿がまさにゴキブリのようなおかっぱ男が話しかける。
 みろるんはそれに気だるそうに返事を返す
「お疲れ様ですぅ、少し休んでていいですぅ」
 ぷいっと、後姿がまさにゴキブリのようなおかっぱの男(以下略してゴキブリ)はそれを聞いて、ふてぶてしいような笑顔で…これはいつも通りの笑顔で…
「解りました」
 それだけ言った。
 暫く静かだった。みろるんもゴキブリも、暫くの間休憩していた。そしてそれにより、暫く静かだった。
 暫く―――つまりはその静かな沈黙は、破られるべき沈黙なのだ、そしてその暫くは、そっと破られる時をまった



 そして―――『暫くして』沈黙は破られた


  1.  + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +

 何だか、眠っているはずなのに疲れる。レベッカはそう感じた。何故かは解らない、眠いのだ、出きれば寝ていたい、布団は心地よい…しかしその布団が無い…あれ?
 何故ないのだろう、自分は確かにベットで寝ていたはずだった。
 可笑しいのだ、それに、何故だかたっているような…


「おめえらには殺し合いをしてもらうですぅ」

 ―――え?

 今、何か変な言葉が聞こえたような気がする。
 確かめるようにレベッカは目を開ける


 辺りには人だった。
 数えてみれば50人近くいるであろう人々…その中に自分も混ざっているらしい何故だろう、首の辺りがひんやりする。

「気づいている人もいるかもしれないですが、おめえらの首には首輪が撒かれているですぅ」




 ―――首輪?一体何の為に…

「それは…「ちょwwwwwみろるんwwwwwなにやってんすかwwwwww」


 いきなりの叫び声だった。コレには全員が注目する。一人の14くらいの少年のようであった。
 ―――この状況で…笑っているの?
 レベッカは信じられなかった
 そして、モウ一つ信じられない事が起きた。

「ごちゃごちゃ五月蝿いですねぇ」


 こえがした

 しょうねんのくびとどうたいが

 まっぷたつになった


 ―――まっぷたつになった


 ―――まっぷたつになった

まっぷたつになったまっぷたつになったまっぷたつになったまっぷたつになったまっぷたつになったまっぷたつになったまっぷたつになったまっぷたつになったまっぷたつになったまっぷたつになったまっぷたつになったまっぷたつになったまっぷたつになったまっぷたつになったまっぷたつになったまっぷたつになったまっぷたつになったまっぷたつになったまっぷたつになったまっぷたつになったまっぷたつになったまっぷたつになったまっぷたつになったまっぷたつになったまっぷたつになったまっぷたつになったまっぷたつになったまっぷたつになったまっぷたつになったまっぷたつになったまっぷたつになったマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタマップタツニナッタ


まップたツにナっタ


「…!自分の、死体を見ろと?暁の、バカな…死体を?」
 ―――え?
 不意に隣でこえがした。悲鳴を上げる暇は無かった。それに悲鳴は別の誰かが上げていた。
 もしかしたら、悲鳴を上げるのは自分の役目かもしれないのだが、それでも、上げる前に、レベッカはその役から外された。
 目の前にいる。あの首と胴体がまっぷたつになった少年と、まったく同じ顔をした少年の方を見て、ただただ釘付けになっていた。

「さてと、五月蝿い虫をいなくなったことですし、ここからは僕が説明させていただきますね」
 ―――まるで後ろ姿がゴキブリみたい…
 不意にそんな事を考えてしまった。まずいとは思ったが、訂正する気にはどうしてもなれなかった。もしかしたらあれは本当にゴキブリかもしれない。

「お前は―――ゴキ、じゃなくてゼロス!何でここに!」
「おや?そういう貴方はゼルガディスさんじゃないですか、そう言えばあなたも参加者でしたっけね」
 ―――知り合い!?と言うか今ゴキブリって言いかけた?

 謎は深まるばかりなのだが、深まるだけ深まって、レベッカには何の回答も得られない、ならば今は目の前の事に集中するのだ



「それでは、首輪について説明いたします。その首輪は何個かの条件に触れたときに爆発します。
 まず、私達に逆らう事、コレは言わずもがな、次に禁止エリアに入ったとき、そして無理な解体、解除をした時
 そして…最後に、24時間誰も死亡しなかったさいに爆発します」


 そこでゴキブリは一度言葉を切る。
 そして直に話題を変えながら話し始める。
「では次に、貴方達にはデイパックが支給されています。コレにはランダムで渡される支給品一個から3個と、水や食料、メモ帳に鉛筆、地図などが入っています。
 そして最後に、放送で死者と禁止エリアを発表させていただきます。放送は6時間毎に行いますので、あしからず」

「どうでも良い事ですが、放送はあたしとこのゴキブリが交互に行うですぅ」

「ゴキブリって言わないで下さいよー
 さて、最後に一つだけ、優勝者にはこの場からの帰還は勿論、もう一つ、何でも願いをかなえて差し上げます。
 人を生き返らせたりするのもOKです」


「それではGAME  START です」

 それだけ言われて、それだけ言われて、ナにも出来ず、全ての人間…どちらかと言うと双でないものもいれて…生物が消えうせた。
 主催者なのであろう、みろるんとゴキブリを除いて…




 【暁@暁  死亡】

次の話
001 腐女子もあるけば合成獣と出会う/合成獣も湖に落ちる

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最終更新:2008年11月15日 06:30