ジューダスはとりあえずプリンはバックにしまった。
流石に墓場では気が進まないから。
とりあえず墓場から出ようか悩んだ。
墓場から出れば、危険は有るだろうし、ここなら少なくとも今は安全だ。
しかし、何時までもここに居ても何も進まない。
「どうするか…」
小さく呟いた。
とったっとったっ……
軽い足音が聞こえた。誰か居るのだろうか。
そんな事を思っていると、唐突に澄んだボーイソプラノの声が飛んで来た。
「あー。誰か居たぜ…」
「それはこっちの台詞なんだが」
声の方を見ると、十歳前後の少年が立っていた。
「俺ネス。言っておくが、敵意はねえぞ」
「じゃあ、何故防御術を使っているんだ?」
ネスという少年は、確かに弱いがシールドを張っていた。
「奇襲対策だ。あばよ、俺はさっさと移動したいんでな」
彼はさっさと行ってしまった。
残されたジューダスは、とりあえず支給品を確認するために再びバッグをあけた。
例のプリン、主催者が言っていた支給品一式も確認した。
最後の未確認だったものは、
「カムンバーーーック!俺とした事が、忘れ物しちまったぜ!」
さっきのネスが後ろ向きに走って来て、墓地の奥の方に消える。
ちょっとして、また走って来た。
そして、何故かジューダスの近くで止まる。
「あー、俺さ、一人だとやっぱり心細いなって訳で。出来ればお前と仲間になれればなってさ」
実際、ネスの活躍は仲間がいてこそ、出来た物である。
ジューダスも一人だとキツいかもと思っていたので、
「まあ、良いが…」
承諾した。
「ありがとうな!俺はネス…ってさっき言ったな、お前は?」
「名前等、僕にとっては無意味なものだ…お前の好きな様に呼べば良い」
「そんな事言われてもさ。じゃあ、『仮面の男(笑)』って呼ぶぞ」
「……ジューダスだ」
「なんだ、良い名前じゃん。大切にしなよ、親から付けてもらった名前だろ?」
そんなことを言われても、この名前は本名じゃないと心の中だけで呟いた。(※ネスは読心はできません)
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【C1 墓場 朝】
【名前・出展者】ジューダス@テイルズオブディスティニー2
【状態】健康
【装備】骨仮面@テイルズオブディスティニー2
【所持品】支給品一式、プリン×3@現実、未確認支給品
【思考】
基本:ゲームには乗らないが、襲ってくる輩には容赦しない
1:プリン……マリアン……
2:プリンを後で食べたい
3:仲間か……
【名前・出展者】ネス@MOTHER2 ギーグの逆襲
【状態】健康、少々の疲労(殆ど支障無し)
【装備】緋緋色金の光剣@世界樹の迷宮Ⅱ 諸王の聖杯
【所持品】緋緋色金の光剣@世界樹の迷宮Ⅱ 諸王の聖杯、チャーシュー@現実、毛糸玉@現実
【思考】
基本:殺しはしたく無い。でも、向こうに敵意が有れば仕方ない
1:仲間できてよかったぜ!
2:これからどうしようか
説明しそびれたもの
【チャーシュー@現実】
10㎝くらいのブロック。柔らか。
【毛糸玉@現実】
銀付加物配合のアクリル100%。色はセルリアンブルー。
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最終更新:2008年11月16日 15:12