私の目の前に広がる惨状、もうあっという魔と言って良いほどに崩壊した3人、一人は死にかけ、一人は暴走し、一人は吹っ切れて、二人がマーダーとなった(かもしれない)私のスタンスは扇動ではないが、しかし、これでも上出来と言うものだろう、
 さて、ならば問題は…目の前に言うデビットとかいう男なのだが…
 武器は恐らくこちらが優秀ワルサーP5,オートマチックの銃、そして向うはナイフ、一目瞭然の性能の差


 威力についての考慮もしなくては行けないが、人を殺傷する武器である以上、威力の考慮は本当に最後の最後で構わない。
 しかし、問題はこちらに守らなくては行けない対象が居るのである。
 あのセネットとか言う少女はステルスを行う丁度いい信用させる対象となる。
 ならば、守らねばならないのだ、自分の命が危なくなるその時まで

「どいてくれないかしら、私はこの子を守らなくちゃ行けないのよ」
「彗星…さ…ん」

 セネットが苦しそうな声を上げる。完全に私を信用しているようだ、毒の方も中々の進み具合で、あと数時間…放送後3時間しか持たないだろう。
 しかし問題は、この男、黄色い服と黒い髪…このデビットとかいう男を何とかし無ければ行けないだろう。因みに、この事は詳細名簿から知っていた。そして支給もされている。
 これが支給される事だけは予想できていた。


「だったら、あの薬はなんだ?そいつの毒か?」

 デビットが言う。

「ふざけてるの?私はこの子を救うためにこうして居る。そんなわけ、無いじゃない」

 私が返す。嘘を


 銃声が一つした。それは戦闘開始の合図であり、戦闘終了の合図だった。


+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +


「食器は紙で、食料は沢山…なかなかいいもんあるじゃないか」
 モーリスが呟く、私はそうね、と頷いてから食料を手に取る。それじゃあ…と私が口を開く
「料理…頼めるかしら?」
「…なんでだよ」
「なんとなく似決まってるじゃない、他に理由は必要?」

 モーリスの問いに私は少し笑みをこぼすようにしながら、答える。実際の理由は簡単、毒を混ぜようと言うのだ。
 そう数時間も同じ連中の相手をするわけには行かない

 モーリスは愚痴をこぼしながらも、まずくてもしらね~ぞ、と呟きながらも、適当に料理を開始する。
 そして私は考えていた計画の中から一つを選択して、素の時をまった。



 そして、食事が私の手によって運ばれ、テーブルの上に置かれる。セネットとセイラは既にそこに座っていて、最後にモーリスが席に座る。
 私はカレーを掬う動作だけを行いながら、内心笑いが止まらない、そして、崩壊が始まった。


+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +

 精神毒…アストラルドートというらしい、塗るタイプと粉タイプがあった。両方食事に混ぜれば瞬時に溶けこみ、旗から見れば透明でばれにくい、私は塗るタイプを選んだ。
 そしてそれをセネットの皿に入れた。
 中々この毒、作用するのが早いようだ


「ううう」

 セネットが苦しみ始める。私は直にスプーンを落して、叫ぶ
「食べないで!毒が入ってる!」
 私から見て左斜め前、向かい合い、カレーを食べようとしていたモーリスに拳銃を付きつける。
「…何を入れたのかしら?」
「な…何も入れてない!」
「あなた以外に誰がいるというの?とぼけないでちょうだい」
「とぼけてなんかいない、本当だぞ!」
「…あの、止めてくださ…ゲホ」
「大丈夫、威嚇よ…早くコッチに来て、セイラも…ってセイラ?」

 私が辺りを見まわす。本当はセイラが出ていったコトナど重々承知している。然しここはわざと今、いないことに気が付いたことにして、そしてテーブルの方に目を回す。
 そこに紙があるのを発見し、銃をモーリスに向けたまま、それを読み上げる
『さようなら』
 それだけ書いてあった。何故かは知らないが…まぁ吹っ切れてゲームに乗ったのかもしれないし、そうでもないかもしれない
 私はセネットの手首を掴み、歩き始める。
「逃げるわよ」

「え、あの」
「早く!」
 そういって、足元のおぼつかないセネットを連れて、私はその場を離れた。モーリスはただ、立ち尽くす事しか出来なかった。


【D2 屋敷内部・昼前】

【名前・出展者】モーリス@rn
【状態】放心状態
【装備】ナイフ二本
【所持品】基本支給品一式
【思考】
基本、????(暴走する可能性大)
1、????


【名前・出展者】セイラ@rn
【状態】健康
【装備】棒
【所持品】基本支給品一式
【思考】
基本、????(ゲームに乗っている可能性あり)
1、????
※屋敷の何処にいるかは、次の書き手さんにお任せします

+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +


 私は銃を撃つと共に、セネットを抱えて、思いきり横に飛んだ、デビットに銃弾は当らなかったようだ、私はデビットが襲ってくるのを軽々と避けて、すり抜けるように走り去った。

 一瞬の戦闘であり、一瞬の死闘、わかりきっていた結果だったようなきがした。


【D2 屋敷の入り口・昼前】

【名前・出展者】デビット@ジャグラー
【状態】健康
【装備】ナイフ
【所持品】基本支給品一式 メイド服 爪楊枝
【思考】
基本、相手がやったときだけやる
1、なんだったんだ?
2、出切ればあの子(セネット)を助けたい


【名前・出展者】流 彗星@リアクション学院の夏休み
【状態】健康
【装備】ワルサーP5@現実
【所持品】基本支給品一式 毒薬(アストラルドート@ゴキブリ)
【思考】
基本、みろるんのためにステルスマーダーとして行動
1、セネットを守ると言う行動を他人に信用を与える条件として使う


【名前・出展者】セネット@rn
【状態】毒におかされている(解毒しないと、放送後3時間後に死亡)
【装備】剣
【所持品】基本支給品一式
【思考】
基本、助けて欲しい
1、とりあえず彗星に付いて行く


【アストラルドート@ゴキブリ】
精神面を犯し、体調を崩させる。最終的には死にいたり、解毒する方法は無い(防ぐ方法はある)
ゴキブリお手製、防ぐ方法に付いては他の方にお任せします


前の話
043 魔女は謀る

次の話
045 そのころ

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2008年11月23日 11:59