ボードDEバトルロワイアル2nd @ ウィキ内検索 / 「人の死をどう受け取るのか」で検索した結果

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  • 人の死をどう受け取るのか
    ジュンナとメリーと夢宇の三人は放送が流れていたのを聞いていた、その放送でどこが禁止の地区エリアになっているのかとかはジュンナは全部記憶できるそうなのでそれは何とかなったのだが メリーは放送が終わってから下を向いたまま黙っていた…まさかだと思っていた、みんなと一緒にちゃんと帰れるかどうかなと思っていた だが、それは先ほどの死亡者の放送でシェルヴィとタクミ、二人の名前が読み上げられた時に悲しみが少し込み上げてきた、フェンリルがまだ生きているだけでもまだ希望が持てるのだが ティル…彼みたいな悪人だけはまだ生き延びていて同じ学校に通う二人が死んでしまったというのを聞いてやはり信じることができなかった 「メリー元気ないのだ~」 「………(二人共……)」 タクミさんは別のチームだったけど正義感が強く優しい一面が見えた、だけど単なるめんどくさがりってのは分...
  • 第一回放送
    ...の話 051 人の死をどう受け取るのか
  • 裏切りの昼ごろ
    ...の話 051 人の死をどう受け取るのか 次の話 053 三人寄れば…
  • 馬鹿と天才は紙一重
    数十分してから、ノワールは塔の近くまで来てみた、結構な距離があったのだがノワールにしてはちょうどいい 準備体操ぐらいにはなったというところだった 塔の周りには誰もいる気配はなかった、だが…隠れている可能性がある、慎重に進むことにした 「…ん?なんであるかこれは…」 黒いバックが無造作に捨ててあったのを見た、どうやらこれはノワールと同じように支給されている物が入っているカバンのようだった あたりには血のにおいが漂っている、まだ新鮮な血のにおいがしているのを感じノワールは誰かいることに気付いた そして何気なく草むらを見てみると…そこには、無残に殺された高科奈桜の死体が転がっていた 腕や足はなく目も拳銃で撃ち抜かれた後があった、周りには血の後がこびりついているのを見た 「これは酷いであるな…成仏しろである」 適当に高科奈桜の...
  • ぱんすとかっこわらい
     「うーん、誰か居るかな。でも案外近かったね、輪廻さん」  「ああ、そうだな……」 B6、町エリアの入り口。 歩いて10分もしないうちに、此処へと到着できた。 しかし、輪廻はどこか落ち着かない様子でキョロキョロと辺りを見回している。 その理由は二つ。 一つは万が一敵が居たと想定しての警戒心。もう一つは――  (……す、凄い。こんな感じの建物なんて見たことない) 幻想郷、所謂片田舎出身の彼女にとっては、3階建ての小さなビルですら新鮮味を感じているのだった。  「輪廻さん?」  「あ、ああ、済まない。少し余所見していた」 適当に言い訳を作り、ヒロトの方へと視線を移す。  (……やっぱり信じてないだろうか。私が鬼だということを) そう少し思いつつも、所持品の確認をさせてくれと切り出してみた。 * *  「ああもう、あたしゃこっ...
  • 戻らない歯車
    運命というのは歯車である人生というのは歯車である、ふとしたことから外れて、そして二度と戻らなくなる歯車だ 父親が事故で他人以外信じることがうまくできなかった…そして最愛の人にも裏切られて自殺しようとしたが 死んだと思っていたがまだ自分は生きていた、草原でただ一人…いやもう一人いる…知っている人物だった 黒髪の女の子、芳槻さらは緑色の髪の女の子、高科奈桜をぎろりと睨みつけていた 「さら……」 「こっちにこないで…!」 「自殺しようとして、どうして生きていて…」 「貴方がいたから!私が苦しむんです!」 「そ…そんなこと……!」 「そして、これは悪い夢なんですね…バトロワをしろだの、殺せだの…」 さらの口調はだんだんと力強く憎しみをこめて言っている… 「だから、私は人を信じれません、だけど…もうどうでもいいで...
  • 殺戮に酔う
    塔に登ること数十分が経ったときだった、ノワールとさらは塔の中腹付近まで登ることができた 「と言うわけで吾輩の必殺の右手が決まり相手は血の海に沈んだのである!」 「…………」 ノワールは途中で退屈だったので自分の武勇伝をさらに何分も聞かせていた、さらはずっと下を向いて黙り込んでいた 目を盗んで逃げようとしても多分逃げることはできないだろう もし誰か来て盾にされたりしたらどうなるだろうか…考えただけで恐怖にとらわれてしまう 「聞いているであるか!?」 「え…あ………」 「全く…どうしてルキナと言い貴様といい吾輩の話しを聞かないのであるか!?吾輩は人の話しは大体は聞かないが…自分が話していることを無視されるのはどうも嫌いである!」 そう言い終わった時だった、何かノワールは忘れいてる気がした…話しを聞かない → 先ほどなんかあ...
  • 平穏願うプレリュード
     正直、怖かった。  ナニカ、ではなく、ナニモカモが。  フェンリルはとても怖かった。  移動しながら、これからどうなってしまうのだろうと、フェンリルは考えた。  あの時、血塗れの雨が降る戦場跡で、祈祷は言った。 『生きろ』  単純明快で、問題ですらない、含みすらない単純な答え。  ――純粋な意思。  それはフェンリルには楔のように打ち込まれていた。  形は関わらず、あらゆる場所に、生きろというその言葉があらゆる意味で磔になっていた。  その楔は、脆いフェンリルの衣を簡単にはがしてしまう。  たとえばそれは決意であったり。  たとえばそれは後悔であったり。  たとえばそれは――不安であったり。  多種多様。  その姿は一つどころか、両手の指を使っても足りない。  強いて言えばどれもこれもが、混在しあっていること。 ...
  • 無題
    「うぅ、想像以上に暗いなぁ~・・・こんな所来なきゃ良かった~・・・」 そう言って溜息をつく少女、レミリィ=ライフィルア。 首にくっ付き、全く離れない・・・否、離そうとすら出来ない首輪を指先で軽くつつく。 薪を組み、真ん中に自身が起こした炎で暖と明りを取る。 それでも、陽の光のなかなか届かない此処は、夜の様に暗い所もあった。 揺らめく炎に、見知らぬ少女が写った。 レミリィは立ち上がり、少女の見えた場所へ目を向けた。 「あっ、シーナ!」 警戒していた目は一瞬で緩み、ピョンピョンと体を跳ねさせた。 シーナと呼ばれた少女、シーナ=クレイルは、その姿を見て、少し安心した様だった。 「あぁ、良かった・・・知ってる人に会えて・・・」 大きく溜息をついた。 間もなく、木の葉と葉がこすれ合い、音を立てた。 「ひゃっ! だ、誰か居ます!...
  • レース付き白色パンツ パステルピンクのガーターベルト
    私は…気がついたら、空にいた…                なぜ?                       どうして!? いや、今はそんなことを考えている場合じゃない…!落ちている途中でバトロワやれとか放送が聞こえたが今、彼女はそれどころではないだろう… 「きゃああああああ!!!?」 長い白髪の少女、シェルヴィは叫び声をあげながら空から落ちてきた、なぜ自分が上空にいたのか? 主催者が多分面白可笑しくしようとしたからだろう…ありがたい迷惑行為だと思った 自分の能力でどうにかできるのだろうか!? いや、球体にする事はできようとも掴むことはできないので結局空から落ちるしか方法がなかった…。 地面がだんだんと明確に近くなってきた、草原あたりにうまく受け身を取ることができたらいいのだが ...
  • 同じ場所にいたクラスメイト
    さらと共に行動することを決めた悟はすぐにこの血や禍々しい空気が漂っているこの場所からすぐに立ち去ろうとした 塔の周りから漂っているのだろうか、それだけでない…さらの体には自分の血以外の血らしきものが制服に少しこびりついていたのだった 「そういえばさ、どうしてあそこで気絶していたの…?」 悟はそれが一番気になっていたことだった、塔から落ちたとしては誰かに落とされたとしか考えられなかった 木がクッションになったとしても…最上階から落とされたらひとたまりもないだろう 「あ…あの……とある人と一緒に塔に登っていて……怖い男に…」 「怖い奴ねぇ、それでとある人ってのは参加者の一人だったのか?そいつはどうしたんだよ?」 「………わかりま…せん……覚えているのは私を気絶させて塔の上から投げ飛ばした…………」 「投げ飛ばした!?」 「...
  • 【嗚呼華麗なるビクトリーム様】
    透明人形(プリオンアーク)ウー・クリストファは、まるで、お気に入りの玩具を与えられた子供のようにキラキラと輝いた表情をしていた。 対して、永遠に紅い幼き月ことレミリア・スカーレットは、なんとも複雑そうな表情をしていた。 その表情は、驚きのあまり声が出ないような表情に似ていた。 あるいは、度し難い変人に対する軽蔑の視線を感じられた。 もしくは、呆れて物も言えない表情に似ていた。 要するに――それほどよく分からないものが、彼女達の目の前にいた。 「私の名前はビクトリーム! 華麗なるビクトリーム様だ!」    *   *   * そうだわ、折角だし支給品を確認しましょう。 そう言ってレミリアとウーがデイパックを開け、ウーがメロンを取り出したところで何処からとも無く“奴”は現れた。 「ビクトリーーーーーーーーム!!!」 Vのポーズで現れた“それ”...
  • 混戦模様 ―朝方森の雫の中で―(1)
     というわけで。  どいういわけで?  あたしはよくわからないうちに森を目指しているのだった!  いやまぁ、行く場所に困ったので剣を倒したらこっちになっただけなんだけど。  それでもまぁ暑いよりは良いかと、『E3』に向かっているのだった。  と、ここまでが状況説明だろうか。  今の所誰かに出会うと言うこともないし、疲れや何かもない。  あたしの体はこの程度で答えるほどやわではないのだ!  まぁ、おかげで特筆することが何もないんだけど。  そんなわけで森の中。  あたりにぽつぽつと木が浮かんでいる。  どうにも、道のようなものはなく、ただ歩いていれば迷ってしまいそうだ。  まぁ、外の世界の人間なら……だけど。  流石にあたしだって森の歩き方くらい心得ている。  ……で、目の前に人影。  見る感じ“外”の子供っぽい。  何だか目つきが悪そ...
  • 異様な空気と深い闇
    上空。 先ほどの荒々しい攻撃を乗り切った悟は疲れを感じる体で空を飛んでいた。 敵の攻撃を逃げ切った安堵感と全速力で逃げていた疲労感。 そして何より自分が殺されるかもしれないという恐怖感から悟の体は絶大な疲労感に見舞われていた。 そんな彼の周りにはだれもおらずただ一人。 朱里とは先ほどの戦闘で離ればなれになってしまった。 自分と一緒に逃げていたプリニーとかいう奴も囮に使ってもう一緒にはいない。 「さすがに・・・殺されてるよな・・・あいつ・・・」 自分が囮に使ったがさすがに今となっては心細い。 さっき自分を襲ってきたやつが追ってこないとも限らないからだ。 周りにだれかいるだけでもこんなにも違うものなのかと実感した。 少し後ろを警戒しながらふと前になにか障害物があるのを感じる。 そこには とても大きな塔が立っていた。 それは不気味に悠然とたたず...
  • もち巾着っておいしいよね
     「なあチビ」  「チビじゃないわよ、この変態!」  「何だ、まだ根に持ってんのかよ?その、下着とやらを見られてよ」  「ッ!!」 口先の小競り合いを起しつつも、左之助とシェルヴィは2人で石畳の道を歩いていた。 シェルヴィに至っては警戒心剥き出しであり、左之助はそれに呆れている。 時折彼女は「デリカシーの欠片も無いのかしら」とブツブツ愚痴を零し、左之助(にとって)は訳の判らぬ横文字を問い質す、といった始末だ。 出来ることならばこの男と別れたい。だが、正直彼女単身では即お陀仏だろう。 左之助だってそうだ。こういう場合の単独行動は死を呼ぶ、だなんて血を見るよりも明らかだということは解りきっていた。 ふと、シェルヴィが立ち止まる。それに釣られ左之助も立ち止まり、シェルヴィの顔を見る。 いきなり何でェ、と言いたげな顔を一瞥すると溜め息一つ零し、こう言った。 ...
  • 温泉と三人
    「どこまであるんだろう…?」 火山を歩きながら夢宇は少し息が切れてきた、やはりあまり慣れていない場所を歩くには少しきつかった でこぼこ道が多くある中息を切らせて夢宇は活火山へ進んでいった だが、火山特有の暑さにすっかり汗などが多く出ている ここを歩くのは正直な話、サウナの中をとことこと歩いているようなものだった… そして数十分間体力も限界が来たのだろうか息切れを起こしてしまい一歩も動けなくなってしまった…。 しかし、その時だった…ふと目の前を見てみると…そこには湯気がたっている場所があるではないか 温泉…汗が酷い、この汗を流すことができればどれくらい嬉しいだろうか… もう今はこの汗をどうにかしたい、そう思っていた、だが…声が聞こえた その声は二つ、どこかに二人いる…覚悟して近づいてみた、願わくば戦いを避けた...
  • やる気の無い鴉とペンギン(?)の序曲
    二人(二匹?)の鴉は現在、森を彷徨っていた。 唄方朱里、と言う赤い鴉は宙に浮かんだまま屈伸をし、 謳方悟、と言う青い鴉は辺りを見回した。 「…ふあぁ~あ…何だったんだろうかしら、あの青髪桃女…」 「さぁ?殺し合いー、とか言ってたし、悪いヤツなんじゃねぇ?」 青髪桃女、とは自分達をこんな所に転移させた比那名居天子のことだろう。 朱里はその人物を思い出すと、忌々しげに舌打ちをした。 それを悟が「まあまあ」と嗜めると、朱里は更に舌打ちをした。 悟はそれに苦笑いをしているだけで、言葉は放たなかった。 幸いなことに、二人はほぼ同じ地点から行動がスタートしたのだった。 両者共に森の中でパチリと目が覚め、相棒を探しに羽を広げたところ、ものの5分で見つかったのだ。 二人して大爆笑したことを…鳥頭の二人が覚えているかどうかは定かではない。 森を彷徨い始め...
  • 天才中学生 参戦
    どうしてこんなことになったのか、なぜ自分がここにいるのか分からない。今日も、否昨日のほうが正しいか。いつもどおりに布団に入り寝たはずなのに。  それなのに殺し合いに参加することになってしまった――これはどういうことだろうか。  セミロングの髪の毛が引っかかっている首輪。これをはずそうとしたら爆発するらしい。現実にこういったことが本当にできてしまうことが恐ろしいことであろう。  という具合に栄一は現状把握を急いでいたのだが、もう殺し合いが始まっているという不安も同時に襲ってきて、どうも落ち着くことができないでいた。国内最強クラスの頭脳を持っていながらも。  栄一が先ほどから不審に感じていたのは、デイバックの中身であった。自分にとって好都合なものか、かたや罠か。デイバックを開けるか、開けないか。  栄一が選んだのは前者であり、中身を確認した。  入っていたのは縄だった。人を縛...
  • この世に希望など――
    ブォン!! 力任せに振り回された金棒は左之助とシェルヴィが避けたことにより目標を失って空を切った。その勢いで強い風が発生する。かなり重量がありそうな金棒。それだけでもまずいのに、あれだけ力強く振り回すことができるのなら、ゴーヤ自身がどれだけの力を持っているのか、容易に想像できるだろう。 力には自身がある左之助だが、粒々の尖った突起物(分かりやすく言えば小さなトゲ)がついたそれを素手で受け止めでもしたら掌がボロボロになってしまうだろう。 だが、重量のある武器を振り回している分、攻撃の後の隙も大きい。 (だから、その後にぶん殴ってやれば――!) ブォン!! 再び左之助とシェルヴィを狙って振り回された、黒光りする凶悪な金棒を避けると、左之助はその隙を狙って大きく一歩踏み込む。 まずはそのふざけた面(ツラ)をぶん殴ってやろうと、勢いよく拳を繰り出した。 ...
  • 闇は闇を喰らう
    青年は苛立っていた。 なぜ自分がここにいるのか。 知りもしない人間ばかりがなぜ集まっていたのか。 そして何より **** 「今から貴方達で、殺し合いをしていただきます。」 **** 「あの訳のわからねぇ青髪女・・・絶対ぶっ殺してやる・・・」 顔に怒りをあらわにしながら青年―フェールド・クロイシカは言った。 さっきの集められていた人の中に「人」と呼べる人間は一人もいなかった。 何かしらの力を誰もが持っていたのである。 無論自身もそれに当てはまるのだが・・・ フェールドはそこで考えるのをやめた。 いくら思考したところで何も変わらない。 「さてと・・・この意味のわかんねぇ箱の中身も見てみないと始まんないんだろ?主催者さん・・・」 少し小声で誰にも聞こえないように言う。 そして自分のデイパックをあける。 その中には手軽に食べられる食料...
  • 【カリスマブレイク】
    うーん、と少し考え込むような素振りを見せた後、基山ヒロトは呟いた。 「何か悪いことしたかなぁ、オレ」 『それを僕に言われても……』 彼がグランを自称していた頃に十分悪いことはしていたのだが、それを突っ込める人間は残念ながらこの場にはいなかった。というかそもそも、“人間”がこの場にいなかった。 だからといって、基山ヒロトという少年が現実にはいない架空の存在に向かって話しかける痛い人、というわけではない。 彼は、手元にある青を基調とした機器――PETの中にいるネットナビ、“ロックマン.EXE”に語りかけていた。 ヒロトは、同じイナズマジャパンのチームメイトの木暮夕弥と森の中を歩いていた筈だった。自主練習から戻る途中、河童にサインをねだられ、あげたらお礼にきゅうりを貰い、道に迷って川辺でキャンプをした。その後、色々あって河童とサッカーをして、帰り道を教えてもらったのだ。 ...
  • 兄貴と雪山
    前略、母さん…元気ですか? 俺は元気です、最近雪が降ってきて寒い時が多いですが元気にやっています、だが今の状況を考えて言えることはただ一つ… 「さぶいいいいいいいいいい!!!!!」 この男、闇神純也は気がついたら雪山に居た…バトロワだの何か変なことをやれというのを聞いたが なぜこんな人一人居ない雪山なんだ、というか名簿見たら妹がいたことも結構ショックがあったんだが… 「さ…寒い…死ぬ…死んでしまう……」 ふらふらになりがらな支給品が入っているカバンを開けてみた、何かタッパーが入っていたのはわかった、多分食糧を入れるタッパーだから中には食糧が入っているんだろうと思った 何かまだ奥に入っている物があるかもしれないと思いカバンの下をあさってみた そこにはカイロがひとつあった、主催者の嫌がらせかそれか別の意味が込められている...
  • 開始しない殺し合い
    「殺し合い……殺し合いねぇ」  ぽつぽつと、独り言を漏らすのはあたし……秋冬春夏である。  人間以上妖怪未満、正しくはほぼ妖怪のご老人。  百を超えれば妖怪も体外老人である。  大妖になりたかったら千年は欲しいな。 「まぁいいか、死ぬときゃ死ぬのが妖怪だからね、まずはルミャでも探そうかなー」  特に殺す必要性もないし。  ルミャどうしてるだろ、人喰ってないかなー、喰ってると後が大変なんだよねー。  まぁいいか。まぁいいか。  で、こっからが本題。  何かといえば現状確認だね、それ以外にやること無い。 「さて……」  辺りを見る。  うん、荒廃してる。  見ると遠くに森と火山と塔が見える。  ふぅん。 「なるほどねー、地図的には私は『F2』の辺りになるのか」  飛んでみようかな?  森を抜けるのは面倒そうだ。...
  • 【少女と嘘と一筋の光】
    死屍累々。そんな言葉がぴったりなんじゃないだろうか。 人が倒れている。それが死んでいるか生きているかは、ぱっと見ただけじゃ分からない。 出来れば皆生きていてほしい。それが駄目なら、一人でも多く生きていてほしい。そう願って、ライラックは一歩を踏み出した。    *   *   * 『ここで荷物の番をしていろ』 そう言ったっきり、彼の母親は二度と彼を迎えにこなかった。 どんなに待っても何時まで待っても迎えに来ない。幼かった少年は、『捨てられた』という事実を突きつけられて俯いた。 『凄いじゃない、木暮くん!』 彼を殆ど強引にエイリア学園との試合に参加させて、彼を褒めて、評価してくれた少女がいた。 『サッカー、やろうぜ!』 彼を仲間として認めてくれる人達は、確かにいた。 『木暮くん、食べなくてもいいよ?』 『うえ...
  • アロハ悪魔
    (城……城ねえ) 左之助は、目の前の少女が出した提案を自分の中で考えた。 (いいんじゃねえのかなあ) そして、少女の案に賛同することを決めた。 「分かった。付いてく」 「この位置なら歩けばわりとすぐ着くから」 「そう?」 城の方角は北。二人は北へ、北へと歩き出した。 途中まあ大体何事もなく平穏な道のりだったのでここでは割愛させていただく。 あと少しで城へ着くと安心した二人に、暗い影が忍び寄っているのを、まだ彼らは知らない。 「城はまだかよ?」 「あと少し」 「だって道のりに何もなくて暇「いいから行くわよ」 ああっ俺の台詞を遮りやがってと叫ぶ左之助を尻目に、シェルヴィはどんどん進もうとする。 ――と。 二人の目の前に、一人の男が現れた。 そいつは暑くもないのにアロハシャツを着て、体はまるで悪魔。 また、わりと大きめな体。そ...
  • 【木暮夕弥が吹 っ 切 れ た】
    ――願いを叶えたくはない? 青く蒼く、長い髪を持った美しい少女はそう言って純粋に、あるいは狂気的に、悪戯っぽく微笑んだ。    *   *   * どうしよう、どうしよう、どうしよう。立向居勇気は戸惑っていた。「殺し合い」をしなければならないという、この状況に。 夢であればどんなにいいかと思ったが、頬を抓れば普通に痛いし、先程の出来事だって夢にしてはあまりにリアルすぎやしないだろうか。 人の首と胴体が真っ二つに離れ、赤黒い色をした液体が辺りに散乱し、充満する鉄の臭い――そこまで思い出して吐き気がこみ上げるのを感じた。どんなにサッカーが出来ても、それでも本質はただの中学1年生でしかない立向居に“あの”場面は刺激が強すぎた。 (お、落ち着け……落ち着かなきゃ!) くじけそうになる自分を必死に奮い立たせようと頬を二回ほど両手で叩く。 記憶違いでなけれ...
  • 美女と温泉
    「ふ~む、バトロワとは…面白そうなことをするのだ」 一人、白衣を着た女、闇神純奈はふとのんびりと活火山のふもとでカバンをあさりながら特に緊張感もかけらもない表情をしていた そしてカバンの中をあさって名簿を見て兄貴がいるのだと言ってくすくす笑ったりしていた 緊張感という物が全く感じられないのだろうか…それとも恐怖という表情が全くないのだろうか… 「う~む、これって…探知機って奴なのだ、おや、説明書もついていたのだ」 【注意:これは一度きりしか使えることができません、相手一人がどこにいるのかわかりますですが一度しか使えないぜ、よく考えて使いやがれバカヤロー!】 そう説明書に書いてあった後に説明書を読んだ後、ジュンナは説明書をカバンの中に入れて再び何か入っていないのかとあさったが 結局、探知機とタオル、打ち上げ花火、しか入っていなか...
  • 「目的」 シスコン
    「おい、大丈夫かよ!?」 トンネルを超え、いろいろな寒波を乗り越えた彼――ティルの前に現れたのは、巨大な雪山。 そこに、半分微笑みながら死に掛けている銀髪の男を見かけた。 さっきの叫び声はこれか! 「は……ははは……死んだはずの……死んだはずの母さんが……手を振ってるよ……あはは……」 「相当やばいな! ほとんど死亡確定じゃねえかよ!」 「あ、あれ……そこにいるのは……婆ちゃんじゃないか……」 「俺がなぜ婆ちゃんに見える!? 俺男だよ!?」 微笑みの男(命名ティル・シュワンツ)のバックをまさぐると、七色に光るOJIYAを見つけた。 ……やばい雰囲気がするので、しまっておいた。 「まあいい! 微笑みの少年……俺につかまれ!」 「ば、婆ちゃん、そうか、三途の川を渡るのか…」 「寝言は寝て言え!!」 彼を背中に背負い、ティルは舌打ちをして、もと来た道を戻って...
  • 混戦模様 ―朝方森の雫の中で―(2)
     木暮は昂騰する意識を何とか落ち着かせようとしていた。  あの化物みたいな少女を追いかけるためにもぐっていった先は戦場で、しかし少女の姿は無い。  とかく、何とか戦場の様子を見ようと伺ったところ、丁度いい所に的があった。  ゴールがあったからシュートした、そんな単純な感覚である。  けれども、彼は非常に昂騰していた。  訳は彼自身よく解らない。  けれど彼の中でそれは芽生え始めているのだろう。 「うしし――」  悪戯っぽく少年は笑って。  横合いからの衝撃で吹き飛ばされた。  木暮の意識はここで途切れる。  その頃、ハスタ、シーナ、朱里の戦場を回るようにルビカンテと悟プリニーは戦闘を続けていた。  正確には悟とプリニーがせわしなく逃げ回り、ルビカンテはそれを追っていた。  単純にルビカンテがファイアを連打し、その衝撃で悟た...
  • 殺戮の行く末
    「砂漠にでたぁのはいいが・・・」 見渡す限りの砂、砂、砂。 かといって後ろは視界の悪い雑草の森である。 「ま、見晴らしが悪いよりはいささかましか・・・」 そう言いながらフェールドはあたりをもう一度見渡してみる。 何もない。 ただの砂の海である。 ため息をつき空を見上げる。 雲ひとつないすっきりとした青空。 だが今まさにこの青空の下で無関係な人間の殺戮大会が起こっているのである。 頭を抱え込み舌打ちをするフェールド。 「ふざけやがって・・・これをはめられている限りは、強制的に殺し合いに参加・・・か」 そこでふと考えにふける。 もし自分が生き残れなかったら? 確実に元の世界には帰ることはできないだろう。 それはフェールドだけでなくほかの参加者も同じはずでありそれぞれが戦いたくないと思っているはずだ。 名簿に載っている聞き覚えのある一...
  • 目的知らずの人助け願望
    「チッ」 おもわず、少年は舌打ちをした。 少年――ティルはまだ13歳だが、所謂『悪の組織』と呼ばれる団体に入っている。(ただし腕は3流) ティルは、とりあえず、このわけのわからない、どこにつながっているのかもわからないトンネルの前にいる。 遥か向こうには川と巨大な木が見える。 とりあえず、トンネルの中で一休みするとするか……。 トンネルの向こうから冷たい風が流れてくる。どんな場所だよ。 冷たい風に混じって、時折叫び声が聞こえる。 助けてくれ、とでもいうような。 「悪い、俺もまだ死ぬわけには……そういえば、支給品って何があったっけ?」 背中に背負ったデイパックの中身を見て、彼が見つけたのは……脇差らしき物体だった。 いや脇差そのものといえるだろう。 俺も日本刀と縁が切れないらしい、とつぶやき、景気付けに刀をとりだしてみた。 「やあっ! ……?」 どうも...
  • Connect
     「生きろ」  「だったら、祈祷さんが生きてくださいよ」  「それは無理な話だ」 昼になろうとしている空。 天候は晴天。 その空の下。 橋の上で、2人の白い少女はそこにいた。 * * 命祈祷は、先程から何者かの気配を感じていた。 しかし、彼女が持つのは“白を操る程度の能力”。気配を感じる要素に白は連想出来ない。つまりは能力で感じ取ったのではない。 単純に言わば「直感」。 人ではあらず者達と共に住み、彼女自身も人外である故に、勘が冴えてるというのだろうか。それに、その直感は正解と言えよう。 理由は簡単。祈祷の目の前には――  「御機嫌よう」 ――敵と認識すべき者が居たのだから。  「ご機嫌麗しゅうございますわね、ウナギ女」  「あらまあ、鬼は口を慎められませんのね。貴方は“真っ白”ですのに、“真っ黒”ですわ」  「あん...
  • 【財宝ハンター、出会う】
    「現在地はこの辺か……」 地図を眺めながら呟く財宝(トレジャー)ハンターの少年ザック。彼は現在城の中でなく、外にいた。 それと言うのも、彼が持ち歩いている「喋る魔法の剣」ことソーディアン・ディムロスがあまりにも口煩かったからである。 やれ「何時まで引きこもっているつもりだ」だの「外に出て状況を確認すべきだ」だの口出しされたものだから、わーったよ外出りゃいいんだろ全くよー。とザックは城内探索を切り上げて外に出たのだ。 (まるで別々の国みたいに城がある町が二つ。聳え立つ火山に意味ありげな塔。オマケに雪野原?) さっきは流し見程度だった地図を、今度はしっかりと脳に焼き付けて、お得意の思考能力をフルに発揮するザック。 (……おいおい、冗談だろ。まるでミニチュア化した一つの世界みたいじゃねーか) 時折地図の表面を指でなぞりながら、ザックは尚も思考する。 ...
  • pQeLQiQnN_UcQ & EmUOK_ANOsUOkIt
     「良い?貴方を理解出来るのは私しか居ないのよ」  「?U? ?IsIN?」  「ええ、本当よ。通りで私の言ってる言葉が分かるでしょう?」  「。。。U。。。 。。。IsIN。。。 ?A OUs *pQeLQiQnN_UcQ*?」  「.Q. .U EmUOK_ANOsUOkIt. .U,U UpEmOtUs EmUOK_ANOsUOkIt.」  「?。。。U。。。? ?UpEmOtUs EmUOK_ANOsUOkIt?」  「.U.」  「!U! !UmxXUc!」  「.E. ――さあ、そうと分かれば行きましょう」  「!U!」 全く理解出来ない言語を、蝙蝠のような羽根を持った少女はものの見事に返してみせた。 彼女は傘を差してはいるが、柄と中心の骨が銃となっている。その“傘”の部分も、何故だか丈夫そうに感じ取れた。 そして理解してくれたのか、それを話してい...
  • 小さな願いとかなうはずがない願い
    小さい体をした人間が、さささっとかけていった。 そいつは頭から盛大に転ぶ。 起きあがって、涙目になったそいつの顔は、かわいらしい女の子に見える。 それだけじゃない。緑色の髪の毛は、サラサラで肩まで伸びている。 そう、そいつは女の子に見える。 そいつが、男……そして、15才と知ったら、みんなどういう顔をするんだろうか。 「しらなかった……ひとって、あんなに簡単に、他の人、殺しちゃうんだ……」 彼は、動揺していた。 目の前で動いていた人間が、突然血を吹き出して、倒れていく様をみたから。 「僕は……死にたくない! 死んだら、帰れなくなる…みんなと、あえなくなる…」 彼は、今はどこにいるかわからない仲間を想った。 いまのところ、参加者のなかに彼の仲間はいないようだ。 正直、彼は安堵した。しかし、心細くもあった。 背中に背負ったバックの中に入っ...
  • 汝死合の徒なりや
     雨音のごとく響く轟音。戦闘の一振り。  軽く光灯る洞窟の、夜目を求める暗がりで、二つの暗がりが激昂を響かせる。  片や腰辺りの短槍をステッキのごとく繰り回し。  片や狙い済ました麻縄を手足と同じく手繰り寄せる。  その両者を同時につなぐのは笑みのみであった。  出会ってから数分もない。  いくつかの火の合間を縫って、えいやえいやと、戦闘を続ける。  それだけではない、雷か、浅く光る電光石化。  それだけではない、投擲か、甲高い音の飛び道具。  二度三度影が躍って、それぞれの面は前奏を奏でる。  少女の程の小影が軽く手を横に振るう。距離は人が二、三は収まるほど。  ゆるゆらり、淡くは黒の泡ぶくのように、五つのカードが浮かび上がる。  移る絵図らは最高手、広がるそれは無限のスペード。  炎のように纏って、いくらかの程、展開されるカードは...
  • ナナカと輪廻のバリバリ漫遊記
     ナナカ=コトハナ……どこにでもいる研究職の少女は非常に苛々していた。  原因は単純、禁断症状である。  仕事していないと、もしくは機械に触れていないと落ち着かないのだ。  このくらいのナナカには良くある現象で、主に世界観が変わったりすると起こりやすい。  殺し合いだなんだというのはどうでもいい。  けれど問題は支給された品。  一つは見たこともない拳銃。(因みにいわゆる25オートと呼ばれる代物である)  少し弄ってみたところ非常に高性能なようで、自分でもこれを一から作れと言えば数年は掛かる。  複製程度なら機材があればなんとでもなる……  が、その機材がない。  そのうえもう一つの支給品は-ドライバー専用の螺子だ。  コレを弄れれば多少は気持ちも晴れただろうが、残念なことにこの-ドライバーが街のどこにもなかったのだ。  おかげで拳銃を弄りつくしてしまっ...
  • 二人はチジョキュア!
    再び眼が覚めると、川の真上でした。  「―――ぁあああああああああああああああああああああ」 …これで彼女が叫んだのは二度目である。 一度目は先程の見せしめを見た瞬間、そして二度目は―― ざっぱん。 ――場所は反対側  「ああああああああああああああああああああああああちっくしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」 目の前にある巨大な樹を幾度も蹴るのは、包帯まみれの少女であった。 ドカバキ!バクドカ!げしっげしっげしっげしっ!!  「ああああ!糞ぉおおっ!!どっ!っりゃぁああああっあああああっっ」 ドカバキ!バクドカ!げしっげしっげしっげしっ!! しかし、大木は倒れるどころか、揺れすらしない。 それだけその樹が強固であると言う事が理解できるであろうが、彼女――命祈祷はそんなのこれっぽ...
  • 天才と馬鹿は紙一重
    「バトロワであるか…これも、デスサイズになるための試練…であるか?」 気がつけばただ一人、茫然と立っていた…確か魔王武器職人専門学校で授業をさぼってうたたねをしていたはず なのに、気がつけば…こう一人だけそばにあったカバンだけあった、名簿を見てみると…色んな人の名前が書いてあったが… バトロワをいきなりやれといわれて大半の人は混乱してしまうだろう、だがすぐに落ち着いて名簿を見てみた 「唄方朱里…謳方悟、こいつらもいたのであるか…」 二人は同じように魔王武器職人専門学校に通う生徒だ、なぜ彼らも一緒にいるのだろうか、それはどうでもよかった 多分自分と同じようにデスサイズになるための試練と勝手に認識したからだろう ふとノワールはカバンの中を見た、名簿だけでない他の物があるかもしれなかった すると…ひとつビンがあった…その中には魂がひ...
  • 【殺戮王者ロワキング~ザックの冒険編~】
    ああ、なんかめんどくせーことになった。 ザックは心の中で悪態をつく。自分は確か、お宝を探しながら世界を救う為の石探しをしていた筈だ。それが気がついたら、あの場所にいた。先程の一連の出来事を思い出しながらザックは作業を続ける。 おかしな青い髪の女が出てきて、殺し合いをしてもらうと言った。そして、首に巻かれたおかしな首輪。しかも爆発する。実際にザックの見ている前である少年の首輪が爆発したのだ。 そうしてまた気がついたらこの城の中にいた。しかもご丁寧に、彼の「冒険七つ道具」や持っていたお宝の類は取り上げてあった。 (どっきりにしちゃ、手が込んでるし悪趣味だよな) そもそもあの女性は一体何者で、自分は一体どこにいるのだろうか。それすらもザックにはよく分からないことだった。 支給された地図は、世界中を旅してきたザックが全く目にしたことの無いものだった。もしかしたら、自分は未知...
  • するべきこと
    「……あー、やなもん見ちゃったわ全く」 黄色いポニーテールの髪の毛、赤い瞳が印象的な少女――メリーが、自分の髪の毛の先を弄って、そうつぶやいた。 彼女はHeroes Academyにかようごく普通(?)の11歳だ。 身体能力はお世辞にもあるとはいえないが、その手先の器用さでさまざまなものを生み出す。 でも――所詮11歳。 先ほどのような衝撃的なシーンを見せられ、殺し合いをしろといわれ、彼女は、今――。 「……にしても、暑いわ、ここ」 活火山のふもとにいるのだった。 「支給品……チェックしといたほうがいいかしら」 メリーはデイパックを開いた。中からでてきたのは……。 「……こんなもので戦えと言うの?」 ごぼう。掃除機。以上2点。 掃除機は改造さえすればなんとかなるだろう。問題は――ごぼう。 ごぼうとかいらなすぎるから。生じゃ食べられないから。...
  • 無法無駄地帯
     彼は、だからこそ何も出来なかった。  目の前にあるのは一つの凶器。  戦いのために振るわれる拳と。  殺しのために振るわれる銃と。  それらは今、何の力も持たない彼を簡単に追い詰める。  一瞬、その油断だけで、彼は窮地へと陥った。  それ故に、死の瞬間すらも一瞬だった。  タクト・エトミヤの一生はあっという間すらなく幕を閉じる。  ――  ネゥ・トロワロゥは憤慨していた。  ここは死の戦場。  殺せるものは殺し、抗うものは抗う。  その中には絶対の有利不利があると少なくとも彼女は思う。  そして尚且つ、それがいい。  彼女は有利不利を楽しむ存在であるし、そのためならば自身を傷つけることすらしよう。  だからこそ、許せなかった。  彼女の力に制限が掛かっている。  その事に、直ぐに気がついた。  そして、それ...
  • 【死神は笑う、歌うように】
    ソウルが巨大な鎌を一振りすると、まるで波のように風の刃が――鎌鼬が発生する。森の木々に傷をつけながら、鋭い真空の刃がレミリィ達に襲い掛かった。 「シーナ、下がって!」 レミリィはシーナが答える前に腕を引っ張り、強引に下がらせた。 そして急いである呪文を唱えると、彼女達の周囲に透き通った氷が現れる。真空の刃が彼女達を切り裂かんと、まずは氷の防壁――プリズン・シールドに激しくぶつかった。 現れた氷の壁が、ミシミシと音を立てる。おかしい、とレミリィは感じた。 術者であるレミリィが動けなくなる代わりに、プリズン・シールドはあらゆる攻撃を無効化する筈だ。それがレミリィ唯一の防御魔法なのだから。けれど目の前で彼女達を守る氷は、無効化どころか今にも砕け散りそうだ。 (一体、どうなって) ソウルが再び鎌を振り、新たな刃が発生した。 ついに氷は砕け散り、真空の刃は無慈...
  • 本編用語集
    (順不同) 【ジュ何とかさん】(読み:じゅなんとかさん) 主に雪山で遭難しかかってた人を指す。…だと思うけど名前が思い出せない。確か… ジュンペイ ジュンキチ ジュンタロウ ジュゲム ジュネーヴ ジュゴン ジュプトル ジュカイン ジュラル ジュンパチ ジュテーム でしたっけ? 【もう何も恐くない】(読み:もうなにもこわくない) 最強の死亡フラグ。言うと死ぬ。 【れみりあVうー】(読み:れみりあうー) レミリア・スカーレット、ウー・クリストファ、ビクトリームのトリオを指す。 V様の扱いは恒例です。 【エアトワイト】(読み:えあとわいと) 初登場シーンでも台詞なし。V様登場シーンでも台詞なし。 ていうか持ってても大して変わらない希ガ(ここで途切れている 【パシ向居勇気】(読み:ぱしむかいゆうき) 哀れなる立向居勇気を指す。 死者スレ...
  • 純奈とメリーとツッコミ大貧民
    「ねえ、ちょっと待ってくれないかな…?」 「のだ?どしたのだ」 「あのさ…こっちは武器ってその出刃包丁だけだよね…」 「そなのだ、打ち上げ花火を相手に向かってぶつけるっていう手もありなのだ…じゃあこういう手で行くのだ」 ジュンナは何か手があるかもしれないと思い白雪とメリーに作戦を言うことにした 「1、白雪をオトリに使うのだ」 「ほうほう…」 「………(その時点でなんか嫌な予感が…)」 「2、見捨てるのだ…以上」 「なぁ!俺全然助かってねえぞ!てめえ!」 作戦は全て白雪がとんでもない目に会うものだった、ジュンナは怒っている白雪を見て笑っているが メリーはふと前にいる三人にバレるのではないのだろうかハラハラしながら見ていた、一瞬こちらを見たと思ったが勘違いだと思いそのまま先へ行った それを見て少しほ...
  • ジュンヤ兄貴とティル
    そんな愉快なコンビを差し置いて…一方その頃、ジュンヤとティルの二人はというと、活火山まで行こうと足を進めていたのであった 雪が降っている間は名簿を見る余裕なんか全くなかったので少しずつ名簿に目を通しながら足を進めていくことにした 「……どうして改めて見てみて、ジュンナがこんなところにいるんだよ…」 「妹なのか?」 ジュンヤはジュンナの名前を見ると呆れたような表情をした、ティルはそのジュンヤの様子を見て 「お前も同じ名字の奴がいるじゃねえか、確かメリーって奴…妹か?」 「あ…ああ…」 少しぎこちないような回答が返ってきたのでジュンヤはふとティルとそのメリーと何かあったのだろうか 気になるところだが、深くは追求しなかった 「(まあなんだ、色んなことが人生の中でもあるんだ…そう深く聞かないでおこう…)」 「(あいつと...
  • ルーミアーガクールヨー
    「おばけだぞー」 「……」 「おばけだぞー」 「……」 「おばけだぞー」 「……」  ――これまで、何度このやり取りが繰り返されたか。  正直な話相当な数繰り返している。  黙っているほう――コバルトは楽なものだ。  が、声をかけているほう――ルーミアは中々の忍耐力だ。  時刻は既に太陽が空を大きく登っている所だ。  コバルトとルーミア、両者の邂逅は大体こんな感じだ。  その一、コバルトがこの街を探索する。  その二、大分回りきってしまい、適当な民家で休憩する。  その三、ルーミアーガキータヨー。  暫くの間ルーミアは闇を纏った状態でふよふよしていたのだが、不意に闇を解除してへたり込んだ。  疲れたように目を細めながら女の子すわりである。  そうして少しすると現在に至る、というわけだ。 「……お前の行動原理がわか...
  • 兄貴とシスコンの邂逅
    唐突に、あまりに唐突に起こったこの出来事を見て、思った。 世界中の人間に、こんな質問をしてみたい。 「ぬおおおおおおぉぉぉ!」 …真っピンクの、高速で動く物体が、自分の目の前に突っ込んできたら。 そのうえ、自分の真横ギリギリで通り抜けていったりしたら、あんたはどんな対応をとるだろうか。 おそらく、誰もがこんな反応になるだろう。 「…なんだってんだよっ!?」 少なくとも、この俺―――ティトレイ・クロウは、そんな反応をした。 ――――――― 現在、スポーツカーに乗り、市街地を目指すストレイト・クーガーにとって、ひとつ気がかりな事があった。 「(カズマやら劉鳳の野郎やらは、この大会とやらに出てるのか?)」 そう思いつつ、自分の持ち物を確認する。 ペンやメモ帳といった、あの場でも話された基本的な物資に加え、ひときわ目立つもの...
  • プロローグ
    緋那名居天子(ひなない-てんし)は珍しく、多忙であった。 天人である彼女が多忙である理由など、余程のことでない限り、有り得る由(よし)も無いのだ。 それなのに、彼女は多忙であった。  「カリオストロ。準備の方はもう大丈夫かしら?」  「ええ。全員の“調整”も済みましたとも」  「有難う。細かいところは衣玖に見て貰うから、休みましょう。   私もちょっと疲れちゃったわ。“転送”させるのって、機械を頼ってでも大変なのね。   まあ、50人近くも居るんだから仕方ないだろうけど」 闇と天人の会話はそこまでであった。天子は竜宮の使いこと永江衣玖(ながえ-いく)を呼び出し、奥にあるであろう部屋へと向かって行った。 余りにも簡潔に、淡白に事が進んで行ったかの様に思える。 薄暗いこの空間には、モニターに向かい、それの光を浴びている衣玖と、光の元であり塊である、大きな長方形...
  • 【勘違いから始まるかもしんない】
    「わ、私はお前がほしい!」 そんな台詞を言われて思い出すものといえば、某武闘ロボットアニメの主人公ではなかろうか。 最終回にてヒロインに向かって「お前が好きだァァァ! お前が欲しいィィィ!!」と全国放送されてる中で恥ずかしげも無くプロポーズし、なんやかんやで結婚してしまったあの主人公である。 因みに、ちょっと名前が似てるFFIアメリカ代表の不気味な小枝に見えなくもない自称ファンタジスタは土門飛鳥である。いやどうでもいいが。 さて、突然見知らぬ女の子からそんなプロポーズ染みた台詞を言われてしまったヒロト。正確には、その言葉は彼の持つPETとその擬似人格プログラム――ロックマン.EXE――に向けられたものなのだが。 数秒の硬直の後、なんとか我に返ったヒロトは脳みそをフル回転させた。今まで宇宙人とサッカーしかやってなかったヒロトには、こんな時どういった返答をしていいのか分...
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