概要
連江県(一般的に「馬祖」と呼ばれる)は、台湾の北西、中国大陸の福建省沿岸に位置する列島である。南竿、北竿、莒光、東引の4郷5島を中心に構成され、かつては軍事的最前線として厳戒態勢下にあった。現在はその軍事施設が観光資源となり、巨大な地下トンネルや砲台跡が当時の緊張感を伝えている。建築面では、花崗岩を用いた伝統的な石造りの民家が立ち並ぶ「芹壁集落」が「地中海の村」と称されるほど美しい。また、春から夏にかけて海面が青く光る「青い涙(藍眼淚)」と呼ばれる神秘的な自然現象は、多くの観光客を魅了している。独自の「馬祖語」や、特産品の「老酒」、紅麹を使った「紅糟肉」など、台湾本島とは異なる独自の文化と食習慣が色濃く残る。自然、歴史、そして静寂な時間が流れる独特の離島情緒が、この地の大きな魅力となっている。
基本情報
- 面積: 約29.6km2
- 人口: 約14,033人(2024年12月現在の推計)
- 人口密度: 約474人/km2(2025年12月現在の推計)
- 県庁所在地: 南竿郷(ナンガン/なんかん-きょう、南竿鄉、Nangan Township)
- 隣接地域:
観光情報
地域
連江県は4自治体(4郷)で構成される。
- 南竿郷: 連江県政府が置かれる馬祖の政治・経済・交通の中心地である。島内には大型船舶が発着する福澳港や南竿空港があり、他島や台湾本島を結ぶ要所となっている。高さ約29メートルの巨大な「媽祖巨神像」や、かつての軍事用地下トンネル「北海坑道」などの主要な観光名所が集中している。
- 北竿郷: 「地中海の村」と称される芹壁集落(チンビー)を擁し、馬祖で最も美しい景観を持つとされる島である。急峻な地形に花崗岩の伝統家屋が並ぶ風景は圧巻で、多くの観光客や写真家を魅了してやまない。また、坂里大沙灘などの美しい砂浜や、ダイナミックな海岸線の景色も大きな魅力となっている。
- 莒光郷: 東莒と西莒の2島からなり、かつては「白犬列島」と呼ばれていた。東莒島にある1872年築の「東莒島灯台(東犬灯台)」は、台湾で初めて花崗岩で作られたイギリス式の灯台として国の古跡に指定されている。引き潮の際に道が現れる「蛇島」や、豊かな海産物、のどかな漁村の風景が残る静かなエリアである。
- 東引郷: 台湾の最北端に位置し、急峻な断崖絶壁に囲まれた雄大な自然景観を誇る島である。青い海に映える白い「東引島灯台」や、波の侵食によってできた巨大な岩の門「海現龍闕」など、荒々しくも美しい絶景が点在する。地理的に孤立しているため、独自の植生や野鳥の観察スポットとしても知られている。
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最終更新:2026年02月24日 19:27