概要
徳島県は四国の東部に位置し、鳴門海峡の渦潮や「四国三郎」と称される吉野川、険しい剣山地など、雄大な自然に囲まれた県である。 約450年の歴史を誇る「阿波おどり」は日本を代表する伝統芸能であり、毎年夏には世界中から観光客が訪れ、県内全域が熱狂に包まれる。 古くから藍染めの原料となる「阿波藍」の産地として知られ、その深い青色は「ジャパンブルー」として国内外で高い評価を受けている。 産業面では、LEDに関連する光産業が集積しているほか、スダチやサツマイモ(なると金時)、シイタケなどのブランド農産物で高い全国シェアを誇る。 秘境・祖谷(いや)地方に見られる「かずら橋」や平家落人伝説など、山間部には神秘的な歴史文化が残り、近年はサテライトオフィスの誘致など先進的なIT施策でも注目されている。 現在は、徳島空港や神戸淡路鳴門自動車道を軸とした関西圏との強い結びつきを活かし、広域観光やカーボンニュートラルな地域づくりの推進に力を注いでいる。
基本情報
- 面積: 約4,146.96km2
- 人口: 約676,000人(2025年12月現在の推計)
- 人口密度: 約163人/km2(2025年12月現在の推計)
- 県庁所在地: 徳島市(とくしまし、Tokushima City)
- 隣接都道府県: 兵庫県、香川県、愛媛県、高知県
- 県の木・花・鳥: それぞれヤマモモ、スダチ、シラサギ
観光情報
地方
徳島県の市町村は24(8市15町1村)で構成される。このガイドでは、県を以下の3つの地域に分けて説明する。
- 徳島東部(徳島市、鳴門市、小松島市、吉野川市、阿波市、勝浦郡(勝浦町、上勝町)、名東郡(佐那河内村)、名西郡(石井町、神山町)、板野郡(松茂町、北島町、藍住町、板野町、上板町)): 県人口の約8割が集中する経済・文化の中心地であり、吉野川下流域の肥沃な平野と、鳴門海峡の渦潮に代表される海の景観が共存している。世界的な「阿波おどり」の本場である徳島市、大塚国際美術館を擁する鳴門、そしてサテライトオフィス誘致で知られる神山町やゼロ・ウェイストの上勝町など、伝統と革新的な地方創生が共に息づくエリアである。
- 徳島南部(阿南市、那賀郡(那賀町)、海部郡(牟岐町、美波町、海陽町)): 太平洋(黒潮)に面した開放的な海岸線が続き、室戸阿南海岸国定公園の美しい多島美や、ウミガメが産卵に訪れる大浜海岸など、豊かな海洋資源に恵まれている。阿南市のLED関連産業などの高度な製造業に加え、那賀川上流域の深い山々での林業や、世界初となる線路と道路を両方走るDMV(デュアル・モード・ビークル)の導入など、独自の技術と自然が融合している。
- 徳島西部(美馬市、三好市、美馬郡(つるぎ町)、三好郡(東みよし町)): 「四国の屋根」と称される剣山や、秘境・祖谷(いや)の「かずら橋」など、険しくも美しい山岳美と平家落人伝説が残る神秘的な地域である。吉野川上流の激流を活かしたラフティングの聖地として世界的に名高いほか、美馬市の「うだつの上がる町並み」に代表される商人の歴史や、世界農業遺産に認定された傾斜地農耕システムなど、古き良き日本の原風景を今に伝えている。
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最終更新:2026年01月08日 06:46