第1話「関係なくない!」
俺が住んでる地域は、周りを山で囲まれた、そこそこ都会で、そこそこ田舎な町。
台風とかもこの地域は山があるから、あんまり影響なくて、犯罪なんかも、全然おきない。
本当に平和だったんだ。
朝は幼なじみに起こされて、母さんのまずい朝飯食って、ちょっと長い坂を、汗だくになりながら上って、学校に向かう。
本当に平和だったんだ。
だから今、アメリカや、近いところなら東京が、「異星人」の「ロボット」に襲われてる事なんて、考えられなかったんだ……。
関係ないと、思ってた。
このまま平和だと、思ってた。
でも、もう無理なんだ。そうやって思って生活する事は……。
俺はゆっくりと眼を開ける。飛び込んできた光景は、地獄。
燃える炎は狂喜乱舞し、瓦礫の山は、針の山。
?「なんだよ……。なんだよこれ!?」
俺は走りだす。数十歩進むと、違和感。
?「俺のクラスって、三階だよな……」
そうだ。俺のクラスは三階だ。今俺の足は、瓦礫の上を走りぬけ、道路を踏んでる。
振り返る。ない。
学校が、ない。瓦礫の山だ。
?「嘘だ……嘘だぁー!!」
俺は再度走りだす。
辺りから声が聴こえる。
聴きたくない。
チラリと右を見る。
人が倒れてる。腹のあたりから何か、切れそこなったウィンナーの様な物がはみ出している。
見たくない。
走りぬける。走りぬける。走りぬける。走りぬける。ただ、ひたすらに……。
目の前に公園が見えてきた。みんなで授業サボって遊んだ、あの公園だ。
俺は唯一形を残していた灰色の土管に滑り込む。
?「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ~!!」
息がきれてる。苦しい。??「地球……人か……」
声が聴こえてきた。俺は聴こえてきた方に顔を向ける。
人だ。顔が、白。いや、青白い。対称的に唇は紅く、切れ長の眼の、瞳も紅い。まるで、地球の人じゃないみたいだ……。
恐怖が俺を支配する。
俺は後ずさる事も出来ない。恐い。ただ、恐い。
??「怯える事は……ない。突然ですまないが、これを預かってくれないか……」 男は狭い土管の中に、黒色の杭と、金色の小槌を置く。
??「頼む……これを持って」山を指差す。
??「あの山まで、行ってくれ。理由は……行けば、わかる。頼ん……だよ……」
男はそういうと、息絶えた。
?「なんだよ……なんなんだよ~!!」
俺は杭と小槌を拾いあげ、男が指差した山へと走りだした。
最終更新:2009年11月23日 14:26