翔「おはよ、親父」
翔は居間に居る父、元帥に挨拶をした。
しかし、元帥は振り向こうともせず、TVを見ている。
話が進まないので、翔もTVを覗き込む。
画面左上の時計が810を指しているが、今日は日曜日なので関係無い。
アナウンサー『・・よって、機動テロ集団オリンポスによる被害は・・・』
…最近このニュースばかり見る。
機動テロ集団オリンポス。去年活動しだしたグループである。
先月に北京、その前にニューヨーク、更にその前にはロンドンと、
世界中に被害が出ている。
元帥「まったく・・・人騒がせな連中じゃわい」
翔「同感」
翔は相槌をうつ。
元帥「まあ、そろそろ出かけるか」
翔「おお」
そして二人は車に乗り込んだ・・・。
翔「で、どこ行くんだっけ?」
元帥「京都だと先週言っただろうが」
翔「そうだっけ?」
と、まあ三時間経過・・・。
翔「やっと着いた」
元帥「まず、どこから行くか?」
ドグォォォォォォン
突然、映画村のセットが爆発した。
翔「!?」
市民A「うわぁぁぁぁ!オリンポスだ!絶対に、あいつらだぁぁ!」
市民B「れ、連合軍に連絡しないと・・・!」
市民の殆どが震えている。まあ、仕方ないか。
翔「親父。俺達も避難しようぜ」
その時、敵機動兵器が姿を現した。
ロボオタの翔としては、巨大ロボットは一度その目で見ておきたい物。
元帥に避難経路を説明し、「すぐ戻る」と伝え、翔は突っ走る。
そのときだった。
???「馬鹿が!死にたいか!」
翔はいきなり建物の中に引きずり込まれた。
翔の前に立っていたのは元帥と同年齢くらいのオッサンだった。
オッサン「敵に立ち向かう勇気はほめてやろう・・・」
翔「見に行っただけなんだけど」
そんな翔の台詞を無視してオッサンは続けた。
オッサン「だが、生身ではアレに勝てんぞ・・・。ん?おまえさん、ちょっと
目を見せてみろ。・・・・・こ、これは・・・やはり・・・!!
よし、少年。わしについて来い!」
翔「・・・・・・」
そのオッサンに、もう翔はついていけなくなっていた・・・。
翔とオッサンは階段をカツカツと降りていく。
翔(それにしても長ぇな。どこまで続くんだ?)
オッサン「ついたぞ」
翔の視界におよそ京都とは思えない機械的な風景が飛び込んできた。
そしてそこには、鳥の姿を模した戦闘機が一機あった。
オッサン「君の名前は?」
翔「・・・池田 翔」
オッサン「よろしい。よいか、翔?これこそ奴らに対抗できる唯一の手段、
戦闘機『朱雀』だ!」
翔「何その厨臭いネーミング」
オッサン「ちょっと黙ってて」
オッサンは半泣きで呟いた。
オッサン「これに乗れ」
翔「・・・WHAT?」
たまらず翔は英語で聞き返す。
オッサン「いや、だから、これに乗ってあいつらを倒せっていってんの」
翔「無理」
オッサン「いいから乗れ」ドン
翔「うお!?」
翔はオッサンに押されてコクピットに落ちてしまった。
オッサン「ちゃんとパイロットスーツ着ろよー」
翔「はいはい。えーと、これかな・・・って何じゃこれはぁぁぁぁぁ!!
ソルダートJじゃねーかぁぁぁぁぁ!」
オッサン「それを着ていればとにかく死なない」
翔「・・・まあ、命には代えられんか」
翔はしぶしぶそのダサい戦闘服を着る。
オッサン「操縦法は中のマニュアルを見ろ。できれば戦闘しながら」
翔「俺はアムロ・レイか」
オッサン「準備はいいか?」
翔「大丈夫だ」
オッサン「了解した。朱雀、発進!」
翔「数は・・・・・6機か。まずは、これか」
そういいながら翔は長方形のスイッチを押した。
すると朱雀の背中から六発のミサイルが飛び出した。
しかしミサイルは全機に避けられ、建物に直撃した。
翔「げ・・・」
兵士A「当たらんよ」
兵士B「隊長!敵機から通信が!」
隊長「よし、まわせ」
翔『お前が作戦隊長か?』
隊長「いかにも」
翔『ここ一帯は今非常に危険な状態だ。戦場を移すことを提案する」
隊長「ふん。どう危険だというのだ?」
翔『ここは軍の補給地であり、今のミサイルで辺りには重油が垂れ流し・・・場所を移さざるを得まい」
隊長「ぐ・・・」
兵士A「隊長、どうします?」
隊長「仕方ない!移動だ!」
兵士A~E「「「「サー!!!」」」
翔「ここならいいだろう」(山地)
隊長『では、ゆくぞ!この「炎のキューピッド」の力を見せてくれる!』
翔(? 機体名か?まあいい)
翔「ミサイル発射」
今度は、三機に当たり、爆発した。
兵士ABC「「「すいません隊長!先に帰還します!」」」
すると、爆発した敵機の頭部が飛んでいった。
翔(脱出ポッドだったのか)
翔「まあいい。あと三機」
翔「しかし、戦闘機ではやや不利か。ん?これは・・・」
翔は、マニュアルの目次に『変形』という項目を見つけた。
翔「・・・・・・・・・・よし、覚えた」
早い。
翔「朱雀、神獣変形。獣→人」(スザク シンジュウヘンケイ ジュウカラジンと読む)
すると、朱雀が人型に変形した。
隊長「何!」
兵士D「どうせ見てくれだけでしょう!俺が倒します!」
隊長「待て!」
しかし、隊長が止めた頃には、もう頭部が空へあがっていた。
翔「ほう。ダイモスやダブルGと操縦方法は同じか。なら!」
隊長「いかん!機体を破棄する!」
兵士E「了解!」
二人が脱出した直後、抜け殻となった二機が爆発した。
オッサン「いやあ助かったよ。お礼にこれをやろう」
それは腕時計のような形をしていた。
翔「なにこれ?」
オッサン「それはな、『神呼器』といって、朱雀を呼び出す装置だ。
あと、時計に方位磁針に十得ナイフ、さらにはTV機能も・・・」
翔「・・・また俺に戦えと・・・?」
オッサン「OH YES!」
今度はオッサンが英語で答えた。
翔「はぁ・・・ま、いいか。世界平和に貢献してやるよ」
完
最終更新:2009年12月05日 16:47