翔「・・・てめえがおふくろを殺ったのか」
赤木「・・・確かに、我々オリンポスは、地上に向け幾つかの焼夷ミサイルを
発射した。しかし、計算では何も無い山岳部に落ちるはずだったんだ。
犠牲者を出すつもりはなかった。本当だ!黒・・・いや司令官からの命令だったからな」
翔「そんな言い分、俺が信じると思うかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
そう言うが早いか翔は赤木の機体、赤のヴィーナスへ突っ込みつつミサイルを乱射していた。
妖菜「お、おい池田准尉!止めなよ!」
上司の火野妖菜中将の言葉も彼の耳には入らない。
赤木「くっ、マイクロビィィィィィムゥッ!!」
一瞬動きを止めた赤木は機体胸部にある髑髏の目からビームを発射した。すると、
ズン
不吉な音が一帯に響き渡る。
朱雀の右翼がマイクロビームに貫かれていた。
龍美「翔ぉぉぉぉぉぉぉ!!」
龍美の悲痛な叫びもむなしく、朱雀はそのままクルクルを円を描きながら落ちていった。
赤木「いいか、池田翔。お前は怒りに身を任せ過ぎるんだ。
そんな精神状態で戦場に出れば、行動パターンも容易く読まれ、こういう風に撃墜される。
そうやって無残にやられていった奴は数知れない。俺もその一人だったからな」
翔「・・・・・・」
薄れゆく意識の中、翔はかろうじて赤来の話を黙って聞いていた。
いや、喋れなかったのだ。今の翔には最早、口を動かす力も残っていなかった。
赤木「分かったな池田翔。怒りは人を盲目にする。冷静になれ。
そうすれば俺にも勝てるだろう。・・・各機、撤退しろ」
翔「・・・・・・」
翔はゆっくりと、目を閉じた。
最終更新:2009年12月05日 16:49