リリリリリリリリリリリリリ・・・
克哉「だぁー!うっせぇなぁ!もう朝かよ!」
克哉はだらしがない男だが目覚まし時計には敏感だ。パジャマを脱ぎ捨て私服に着替える。
洗面台で軽く顔を洗うと部屋を出て行き食堂へ向かう。朝飯の時間だ。
食堂のおばちゃん「おはようさん。残したらお仕置きよん。」
克哉「うっせなおばちゃん!俺が残すわけ・・・だぁー!俺が苦手のピーマンのサラダかよ!おばちゃんよ半分残すからさぁ・・・」
おばちゃん「ただですまないわよん。」
克哉は黙って顔を青くしながらピーマンのサラダをかきこむ。チェインが来た。
チェイン「朝から騒々しいな。何事・・・こ・・・これはピーマンのサラダか!俺は運がいいようだ。」
おばちゃん「今日はチェインちゃんが大好きなピーマンのサラダよん!」
おばちゃんはたくましい男が好みのようだ。
チェインは喜びながらピーマンのサラダをかきこむ。
克哉「おぇ・・・。ヴァーザスの奴徹夜かぁ?」
チェイン「ああ。前の戦闘からは操縦訓練を欠かさなくなったな。足を引っ張らなければ構わん。」
見羅国博士が来た。
見羅国「ああおはよう君たち。ヴァーザス君はまた訓練かね。彼の努力は素晴らしいが休憩が少ないのが心配だな・・・。ところで伝えたいことがある。」
克哉「なんすか?伝えたいことって?」
見羅国「敵が大規模な作戦を予感させる行動を見せているんだ。」
見羅国研究所から少し離れた場所。木は伐採され更地となっている。
そこは建設中の基地のようになっている。その中唯一完成している施設があった。頭に兜をかぶった大柄の男がイスに座っている。
ムッキング「基地の完成状況はどうか!」
兵士「ハッ!司令設備はほぼ完成しております!防衛設備も例のロボットの攻撃を想定しいち早く完成してあります。」
ムッキング「うむ。ユギオンごときに笑われるわけにはいかん。必ずやあのロボットの首を奪ってみせる。攻撃用メカは?」
兵士「完成間近であります!パイロットのご選出を!」
ムッキング「前の戦闘で悪名高き殺人鬼ジャークが死んだ。もっと残忍で凶悪な男・・・グレェマーだ!奴を呼べ!」
兵士「しかし閣下!奴は相手をことごとく騙し殺害する男です!我々さえ欺く可能性があります!危険です。」
ムッキング「それくらい危険な男でなければ使えん!早く呼べ!」
その時小型の偵察用小型ロボット「C7」に乗り明日美が偵察を行っていた。頭部からカメラが伸びている。
明日美「やはり基地はあった・・・。はやくお父さまに知らせなければ・・・。!?」
C7の下半身は機械の触手のような物で絡まれていた。C7の機体を徐々に引っ張っていく。
明日美「脱出しなければ・・・。あ!」
遅かった。兵士がコックピットハッチに取り付き銃を構えていた。
克哉「あの娘に偵察に行かせた?無謀な!」
見羅国「明日美は君らが来る前から偵察行動は行っている。大丈夫だ。」
チェイン「自分の娘を危険な場所に行かせるとは肝が座ってるようだな。」
見羅国「何とで言ってくれ。しかし連絡が途絶えている。君たちに偵察行ってもらいたい。」
ヴァーザス「遅れました。偵察ですね。」
見羅国「ああ。そうだ。頼んだぞ。」
克哉「全くぅ。人使い荒いんだから・・・。ヴァーンファイター行くぜ。」
ヴァーザス「フライヤー・・・発進。」
チェイン「フォートレス発進。」
3機のヴァーンメカは基地の上空へと到着した。
克哉「目標のポイントはここだな。ああ作ってやがる・・・。目立つぜこれは。ミサイルでも打ち込みたいな。」
ヴァーザス「何言ってやがる。明日美さんの捜索だぜ。」
克哉「分かってるさ。ドッキングサイク!」
ガシン!ガシン!ガシン!
克哉「オープンナイトヴァーンサーイク!」
ギュィィィィィィンガシャ!
克哉「ヴァンスカイウィンンンンング!」
ヴァーンサイクは飛翔し偵察を開始した。しかし博士に言われたロボットは見当たらない。
克哉「ヴァーザス、レーダーは?」
ヴァーザス「反応なしだ。」
チェイン「肉眼でも確認はできんな。」
克哉「こりゃ困ったな。範囲を広げるか。」
英雄兵器ヴァーンサイク 第3話「敵の正体」
最終更新:2010年01月12日 13:04