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1話「神に愛されし者」



花の町ベルフェニウム
付近の丘
マルク「この町もか…」
バルン「アニキ、大丈夫?」
マルク「すぐに終わらせるさ」

ベルフェニウム広場
セイナ「ふぅ、ついたー。もう歩き疲れちゃった、それにしてもここは花がいっぱいで綺麗な町(この町で何かお兄ちゃんの情報が聞ければばいいな)
あっ、おばさんちょっといいですか?」
おばさん「あらあなたこの町の子じゃないわね?」
セイナ「はい、ちょっと旅をしてまして。聞きたいことがあるんですけど」
おばさん「まー大変なのねぇ、なんだい?」
セイナ「この町の酒場ってどこにあるんですか?」
おばさん「酒場はここからまっすぐ行って路地裏を抜けたところよ、昼からお酒?体に気をつけなさいよ」
セイナ「ちっ違いますよ、捜している人がいるの…。酒場で何か聞ければいいと思いまして」
おばさん「そうかい、見つかるといいわね」
セイナ「はいっ!ありがとうおばさん」


路地裏
セイナ「薄暗いなぁ、ちょっと怖いかも」ブワッ、セイナの頭上をマルクが通過
セイナ「キャッ!…何?」二人の目が合う
セイナ「(綺麗な瞳、でも何か哀しくて冷たいって感じが…じゃなくて)こら!危ないじゃない」
マルク「……」
セイナ「ちょっと!何とか言いなさい」
バルン「あっ、アニキ」
セイナ「しゃ、しゃべる鳥!?」
バルン「ごめんなさい、アニキは耳が聞こえないんです」
セイナ「なんだそうだったんだ」
バルン「おいらが通訳しないとだめなんです、心の会話で」
セイナ「ふーん、もうあんな危ない事しちゃだめよ」
マルク「……」
バルン「あっアニキィ、すいませんアニキは無口なんもんで」
マルク「…今夜は外に出ないほうがいい、命が惜しければな」
セイナ「え?」
バルン「じゃおいら達はこれで、さようならお姉さん」ブワッ、いきよいよくジャンプし屋根をつたい姿を消すマルク
セイナ「何だったの?もう!今度あの子に会ったらちゃんと地面歩きなさいって言い聞かせなきゃ」

そしてその夜宿にて
セイナ「結局今日は何にも成果がなかったなぁ、お兄ちゃん…」窓越しで風にあたるセイナ、ふと何かに気づく
セイナ「なんだろあれ?」

回想
マルク「…今夜は外に出ないほうがいい、命が惜しければな」

セイナ「なによ、はいそうですかって従うセイナ様じゃないんだから」宿をでるセイナ、そして目的地に到着
セイナ「真っ暗で何も見えない、月明かりだけがたよりだわ(さっきの動く物影はあの子の言ってた事に関係あるのかしら…)
どこかな…っ!」路地裏に行く物影を見送る
セイナ「あそこね!」路地裏に到着

セイナ「キャー!!」そこでセイナが見た物は、まるで影が独立してこの世の物とは思えない物体。セイナは深い畏怖の念に捕らわれた

セイナ「にっ、逃げなきゃ!」振り返ればもう一体いる、路地裏に挟み撃ちにされるセイナ
セイナ「あ…あぁ…」
ジェノム「ククク、タマシイヲヨコセ。オマエノタマシイヲヨコセ」
セイナ「いやぁ…いやー!!」刹那、マルク見参
マルク「下がれ」
セイナ「あなたは…」
マルク「聖なる意志よ、その力我に示したまえ」十字架の神具が輝き、剣へと形状を変える
マルク「はぁ!」ジェノムを一刀両断、残りの一体に間合いを詰める
マルク「終わりだ」ジェノムの腕が刃物に変化し、鍔迫り合いになる
ジェノム「キサマ、アマデウスダナ?」

マルク「ほう、アマデウスを知っているのか?ならばこれを知っているか?」マルクの手から蒼い炎がほとばしる
マルク「浄化の火、セントフレイア」
ジェノム「グァー!!」ジェノムが炎に包まれ消える
セイナ「あっという間にやっつけっちゃった、あなた何者?」
マルク「……」
セイナ「(そっか、聞こえないんだった)助けてくれてありがとう」
マルク「伏せろ!」
セイナ「え?キャー!!」巨大なジェノムの手がセイナをかすめる
ジェノム「タマシイガホシイ…」
マルク「ジェノム…」
バルン「アーニキー!」マルクの肩にのるバルン
バルン「やるんだねアニキ」
マルク「あぁ、行くぞしっかりつかまっていろバルン」神具を元のサイズに戻して、天にかざし右腕の聖痕が輝く
マルク「~神の名の下に命ずる、魂を鎮めし覇者よ我との契約を果たせ
ならば我もお前の願いを聞かん、解き放て聖なるその白き波動~ゴスペルク!」輝きが頂点に達し、ゴスペルク召喚

セイナ「おっきい…、ここにいたら巻き込まれちゃう。逃げなきゃ」

マルク「ジェノム!アマデウスは、俺はお前達を許さない!!」胸部からクロスブレードを切り離し、構えるゴスペルク

マルク「行くぞバルン!」
バルン「うっ、うん」ジェノムとの間合いを一気に詰めるゴスペルク、ジェノムの鋭い爪がゴスペルクを襲う
マルク「甘い!」ジェノムの攻撃を寸前にかわし、宙に翻り後ろをとるゴスペルク
マルク「はぁ!」ジェノムを斬りつけ、ひるんだところで十字架の剣を地面にさす
マルク「我が怒りの焔よ愚者を旋律の彼方へと導け、セイントフィスト!!」掌から光の波動をジェノムに放つ、しかしジェノムは健在
バルン「しぶといやつだなぁ」
ジェノム「アマデウスー!クラウ、オマエノタマシイヲクラッテヤル」
ジェノムの反撃、爪でゴスペルクを攻撃。しかしゴスペルクの硬度な装甲の前では無力、ジェノムはその事実を知り脱力し、攻撃の手を鈍らせる
バルン「今だよアニキ!」
マルク「これで決める!魂よ集え我の下へ。輪廻の果て、鎖をとき放たん。命を越えし鼓動今ここに、セイントクロス!!」クロスブレードを横一線に斬りつけた後、縦に全力で振り下ろし十文字を描く
マルク「還れ、正しき場所へ…」十文字に描かれた剣閃がジェノムを浄化

セイナ「夢なの?現実なの?私どうかしちゃったのかしら、はぁ…」気を失うセイナ、戦いを終えたマルクがセイナを抱える

マルク「……」
バルン「気を失ったみたいだね、この人どうするのアニキ」
マルク「ジェノムの被害者か…」
バルン「そっかアニキも…」
マルク「ジェノム、俺はお前達を許さない」


終


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最終更新:2010年01月14日 22:11