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2話「この世界の真実」



ベルヘェニウム宿
セイナ「はっ!ここは…宿?(もしかしてあの子がここに連れてきてくれたのかしら?)
でも本当に夢みたいだったなぁ、そうだ!あの子に助けてもらったお礼を言わなきゃ」宿をでて街中でマルクの事を聞き回るセイナ

セイナ「あの、右腕に痕があって小さな十字架を首に掛けた男の子見ませんでしたか?」
おじさん「みてないねぇ」

セイナ「十字架を首に掛けた男の子見ませんでしたか?」
おじいさん「わしゃ知らんのう」

セイナ「あっ、昨日のおばさん」
おばさん「あら、お嬢さん。酒場でいい情報は聞けたかい?」
セイナ「うんん、残念だけど…。おばさん!十字架を首に掛けた男の子みなかった?」
おばさん「んー、十字架を身につけた子ならさっき広場で見かけたよ。あの子が捜していた子かい?」
セイナ「捜していた人じゃないけど、今はその子にちょっと用があるの。ありがとうおばさん」
おばさん「そうかい、街を出ようとしていたとこだから早くしたほうがいいよ」
セイナ「うんっ、バイバイおばさん!」


街の出口付近
セイナ「ちょっと待ってー!」
バルン「アニキ、昨日のお姉さんだよ」
セイナ「はぁはぁ、やっと見つけた。一言お礼が言いたかったの」
マルク「……」
バルン「昨日のお礼がしたいんだって」
セイナ「昨日は助けてくれてありがとう、あと忠告してもらったのに言うこと聞かずにあんな事になっちゃって…ごめんなさい」
マルク「ジェノムから人を守るのが俺の使命だ、気にする事はない」
セイナ「そっ、そうなんだ?それと私もあなた達について行くわ」
バルン「え!?」
マルク「駄目だ、これは危険な旅だ。お前を巻き込む訳にはいかない」
セイナ「もう決めたの、お願い!連れてって」
マルク「駄目だと言うのがわからないのか」
バルン「アニキ、この人も連れてってあげようよ」
マルク「…?バルン」
セイナ「ありがとうバルン君」
バルン「何でおいら達と一緒に行きたいの?」
マルク「捜している人がいるの…私のお兄ちゃんなんだけど小さい頃生き別れてね。君達について行ったら見つかる気がするの」
バルン「それは大変だね、ねっアニキ一緒に捜してあげようよ?」
マルク「…過酷な旅だぞ、お前のような子供には危険すぎる」
セイナ「何よ~、あなただって子供でしょ?」

マルク「人を見た目でしか判断できないとは…やはりまだ子供だな」
セイナ「子供、子供って!私はねー…」
バルン「話が脱線してるよ~、アニキおいらからもお願いするよ。お姉さんを連れてってあげて」
セイナ「お願い!」
マルク「…勝手にしろ」
セイナ「やった!ありがと~」マルクをハグハグするセイナ
バルン「よかったねお姉さん」
マルク「うっ、やめろ。足を引っ張るようなら容赦なくおいて行くらな」
セイナ「はいはい、それに貴方みたいな小さい子ほっとけないし。私みたいなお姉さんがいないと心配だわ、そうだ!自己紹介がまだだったね、私の名前はセイナ=ラングレット、よろしくね」
バルン「おいらバルン、よろしくねお姉さん」
マルク「俺は…マルク」
セイナ「下の名前はぁ?」
マルク「むぅ…テリアス、マルク=テリアスだ」
セイナ「そうそう、そんじゃ行きましょっか」こうして三人の旅が始まった…

並木道
セイナ「ねぇマルクって魔法使いなの」ずさぁ、空を飛んでいるにも関わらず盛大にコケるバルン
マルク「どうした?バルン」
バルン「なっ、何でもないよ(今のは言わない方がいいかも…)
アニキはアマデウスと言って魂の力を自在に操る能力を持っているんだよ」

セイナ「へ~、あのおっきいのも?」
バルン「あれはソウルロード、ゴスペルクって言うの」
セイナ「ソッソウル?ゴスペラペラ?」
バルン「ソウルロードはアニキみたいな魂の収束力が極めて高いアマデウスのみに許された高等戦術なんだ。アニキはその一点において特に秀でてるから、みんなはアニキの事を覇者ってよんでるんだ」

セイナ「とっとりあえずマルクは凄いって事ね」
バルン「そ…そうなんだけど(いまいち伝わってないな…)」
セイナ「あの人影みたいのは何?」
バルン「あれは…」
マルク「それについては俺が説明する、あれはジェノムといって人の魂が闇に捕らわれ邪悪な物になりはてた姿だ。アマデウスとジェノムの戦いの歴史は長い、それは千年前…」

千年前、突如現れた闇によりジェノムが発生した。人々は混乱の渦に飲み込まれ一度人類滅亡の危機にさえ瀕した。
しかしある一人の魂の覚醒を契機に人々はジェノムに対抗する力を得た。これにより、人とジェノムによる壮大な戦いが始まる、後にこれを聖ルクシュナの日とよばれることになる。
力を得た人々は自らをアマデウスと命名した

妖精の住む森イルタバウ
マルク「…と言うことだ」
セイナ「そんな事が私の知らない所で…」

マルク「お前だけではない、アマデウス以外のおおよその人間はこの真実を知らない。知らないほうがいい、その方が幸せなんだ…」
セイナ「そんなのだめよ!」
マルク「…?」
セイナ「確かにこんな事知らない方が幸せかもしれない、でも貴方はどうなの?誰かの犠牲の上に成り立つ幸せなんてそんなの嘘よ」
マルク「アマデウスはその事を受諾した上で戦っている、俺もその一人だ。例え何があっても全てを失ったとしてもただジェノムを倒すために戦う、それだけだ…」
バルン「アニキ…」
セイナ「そんなの悲しすぎるわ、私は貴方が傷付いて戦っているのにのうのうと生きるなんてできない」
マルク「気にするな、アマデウスにしかジェノムは倒せない。他の者にはできない事をできる人間がすればいい、これでいいんだ」
セイナ「ちっともよくなんかない!」
マルク「……」
セイナ「……」
マルク「今夜はもう遅い、寝ろ」
セイナ「…うん」

三時間後
セイナ「ムニャムニャ、お兄ちゃん…」
マルク「寝言か、そうして安らかに眠れ。十字架を背負うのは俺一人で充分だ……っ!?」ジェノムの気配を感じるマルク
バルン「アニキ、もしかして?」
マルク「あぁ、ジェノムだ!」マルク達を囲む多数のジェノム

マルク「聖なる意志よ、その力我に示したまえ」十字架の剣でジェノムをなぎはらう
バルン「数が多いよアニキ…ぶるぶる」
マルク「心配するなバルン俺が守ってやる」十字架の剣を掲げる
マルク「天空より射でし閃光よ、今汝らに問う。ラーシリウス」激しい光と衝撃波がジェノムを襲う、たちまち浄化するジェノム
マルク「はぁはぁ…」
バルン「(アニキの消耗が著しい、あれはそうゆう術なんだ…)
終わったのアニキ?」
マルク「まだだ!」巨大なジェノムが二体
セイナ「うん…どうしたの?」


マルク「お前はここでじっとしていろ、来いバルン!」神具を元のサイズに戻して、天にかざし右腕の聖痕が輝く
マルク「~神の名の下に命ずる、魂を鎮めし覇者よ我との契約を果たせ
ならば我もお前の願いを聞かん、解き放て聖なるその白き波動~いでよゴスペルク!」ゴスペルク召喚

マルク「ジェノム…倒す!」胸部からクロスブレードを切り離し、構え一直線にジェノムに向かい、斬りかかるゴスペルク
ジェノムA「グギャー、アマデウス!」二体のジェノムによる同時攻撃により流石のゴスペルクでも後ずさる
バルン「アニキ~、このままじゃまずいよ」
マルク「ならば!」二体のジェノムの頭を鷲掴みすりゴスペルク
マルク「我が怒りの焔よ愚者を旋律の彼方へと導け、セイントフィスト!!」掌から光の波動を二体のジェノムに放つしかし…
ジェノムB「ククク、アマデウス。キサマニジゴクヲミセテヤル」二体のジェノムが折り重なり一つに
合体ジェノム「ふふっ、こんばんはアマデウスさん」



終


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最終更新:2010年01月14日 22:13