3話「それぞれの戦い」
あらすじ
新たにセイナを加えた三人は再び旅に出るのであった、そこでセイナは世界の真実を知る。
再びジェノムの魔の手が襲う、果たして三人は無事に森を抜けられるのだろうか…
イルタバウ
マルク「はぁ!」合体したジェノムに斬りかかるゴスペルク
ジェノム「ふふっ」受け流し即座に攻撃
マルク「くっ!」
バルン「アニキー!」
ジェノム「今度は私から行きますよ」ジェノムの強化された鋭利な爪がゴスペルクを襲う、ダウンするゴスペルク
マルク「ぐはぁー!」クロスブレードを地面にさし、立ち上がるゴスペルク
ジェノム「ふふふ、ははははは」
マルク「何がおかしい?」
ジェノム「ふふっ、いえねあなたが哀れに見えまして」
マルク「なに?」
ジェノム「アマデウスさん、あなたは一人きりですね。まるで一人きりで舞台の上で踊る哀れな人形のようだ」
マルク「俺から見ればお前の方がよっぽど哀れに見えるがな」
ジェノム「何故?私が?貴方より強いこの私が?」
マルク「闇の鎖に囚われし魂、しかも己の力を過信し。狂酔するお前の姿、哀れ以外他にどんな表現があるというのだ?」
ジェノム「……」
マルク「俺を哀れむならお門違いだ、何故なら今から俺がお前を倒すのだからな」
ジェノム「調子に乗らないでくださいよアマデウス!」ジェノムの鞭のようなしなる腕がゴスペルクを攻撃
マルク「ぐはっ!」攻撃の手を緩めず、激化するジェノムの攻撃
ジェノム「はははっ、倒されるのは貴方の方ですよアマデウス!」ドス黒いエネルギーがジェノムにチャージされる
マルク「…!?」
ジェノム「これで終わりですアマデウス、さようなら」
マルク「大いなる大地よその恩恵により我を護る壁となれ。ソウルフィールド!」ジェノムの無情な一撃が炸裂、硝煙が巻き上がりゴスペルクの姿を見失うジェノム
ジェノム「口ほどにもないですねアマデウス」
マルク「笑止!」煙りが明ける、ゴスペルク健在
ジェノム「…!」
マルク「俺がお前達ジェノムごときに負けるとでも思ったか?」
ジェノム「面白いですね、しかし貴方はもはや虫の息。加えて、貴方は私にかなわない」
マルク「お前は己の力を過信していると言ったはずだ、俺がお前のようなジェノムを初めて見たと思うか?」
ジェノム「初めてではないのですか?」
マルク「笑わせるな、この何千何万とお前の同胞達の血を吸ってきた十字架が見えないか?よく知っているさ、お前達深化したジェノムはアウロスジェノム」
ジェノム「だっ、だからどうしたと言うのですか?そんな事知っていたからといって私とあなたの実力差は変わりませんよ」
マルク「呆れて物も言えんな、俺が最初から本気で戦っていたと思うか?よく見ておけ、これがアマデウスの昇歌だ!」
バルン「アニキ、昇歌するの?」
マルク「あぁ!行くぞ!はぁー!!歌えゴスペルク、お前の歌を!!」光がゴスペルクを纏う
ジェノム「なっ何だというのですか?なにが起きているのです!?」
マルク「なんていうことはない、ただ本来の実力で戦うと言うだけだ」
セイナ「何が起こってるの?マルク、お願い勝って!」
マルク「さぁこれから本当の意味で、戦いの幕を上げようか」
ジェノム「ははは!何も変わってはいないですか、幕は私がすぐに下げてあげますよアマデウスさん!」ジェノムがゴスペルクに突進、ズバ!ジェノムの右腕を切断
ジェノム「…!?」事態を受け入れる事ができないジェノム
マルク「もはやお前は盲目だ、俺の力を見誤る程にな。光を与えてやるよ」ゴスペルクがジェノムとの距離をおき、クロスブレードを掲げる
マルク「照星よ我と無垢なる者を照らせ、されど地上の星は輝かん。閃け夢幻の刃、シャイニングテラ」夜空に一面の輝きが支配し、光の雨がジェノムに降りそそぐ
ジェノム「うぐぁー、ひっ光が!痛いぃー!!」
マルク「お前は俺の事を舞台の上で踊る人形と言ったな、そのとうりかもしれん。だが俺はお前達ジェノム倒すためなら喜んで哀れな人形となろう」
ジェノム「嫌だ、消えたくない!消えたくないー!」
マルク「終わりだジェノム!魂よ集え我の下へ。輪廻の果て、鎖をとき放たん。命を越えし鼓動今ここに、セイントクロス!!」クロスブレードを横一線に斬りつけた後、縦に全力で振り下ろし十文字を描く
マルク「還れ、正しき場所へ…」十文字に描かれた剣閃がジェノムを浄化
セイナ「お疲れ様」
マルク「どうということはない、これが俺の戦いだ…」フラッ、マルクが倒れる
バルン「アニキ!」
セイナ「大丈夫!?マルク!マルク!!」
数分後
セイナ「ずっとこんな調子なの?」
バルン「うん、ここ最近アニキは寝ずにジェノムを討伐してるんだ。それにゴスペルクに乗って戦うのは身体にとっても負荷が掛かるんだよ」
セイナ「そんな、なんでそこまでして戦うの?こんな小さい体で…、マルクが命を掛けて戦う必要なんてどこにもないのに」
バルン「それは違うよお姉さん、アニキは自分の命を削ってでも戦う覚悟があるんだよ、おいらやお姉さんや他の人を守るために。アニキは折れないそして強い心の持ち主なんだよ、何度倒れても立ち上がって戦う。それがアニキなんだ、アニキの事わかってあげてお姉さん」
セイナ「バルン君…」
バルン「おいらもアニキを見てて辛いよ、アニキの為に何もしてあげれない自分がとても情けない。そんなおいらでもアニキの側にいてあげる事はできる、それがおいらなりの戦いさ」
マルク「バルン君の戦い…」
バルン「うん!」
セイナ「(マルク…私は貴方に何がしてあげれるの?)」そっとマルクの頭を優しくなでる
そして夜が明ける
マルク「…ん、寝てしまったか」
セイナ「おはようマルク!ご飯できてるよ」
バルン「美味しいよアニキ!」
マルク「俺はいい…」
セイナ「なーに言ってんの?ちゃんと食べなきゃ駄目よ!」無理矢理マルクを食卓に連れ込むセイナ
マルク「むぅ…」一口スープを飲むマルク
マルク「…美味い」
セイナ「でしょ?私の料理の腕は超一流よ!」
マルク「最近ろくな物を食べてないから舌が麻痺して美味いと感じたのかもな」
セイナ「なんですってー!この口がそんな事言わせてるのかな?」マルクのほっぺたを引っ張るセイナ
マルク「ひゃめほ、おへのほっへはであほふな!(訳:やめろ、俺のほっぺたで遊ぶな)」
セイナ「うふふ、何て言ってるかわかりませんよーだ」
バルン「あのアニキがまるで子供の様に弄ばれている」
セイナ「さっ!行きましょ」
マルク「俺の荷物がまとまっている」
セイナ「あっ、私がやっといたわよ」
マルク「…?」
セイナ「これが私なりの戦いだからね、ふふっ」
終
最終更新:2010年01月14日 22:16