第二話「魂の決闘!」
ドン!
地汐
「………」
龍弥
「………」
えーと、なんでこうなっちゃったんだっけ…。
今からさかのぼること30分前―――
地汐
「俺と勝負しろ!」
龍弥
「望むところだ!」
いきよいよく教室からでてっちゃった…。
担任
「きっ君達!」
「先生、いいではありませんか」
また誰か出てきたよぉ~。
担任
「君は生徒会長の錦君、君がそう言うなら…」
え?なんで?なんでそうなっちゃうの?
あの堅物の先生が簡単にいなされちゃったよ、どうなってんの?
錦
(フフ、随分面白いルーキーが現れましたね)
地汐
「ここが格納庫か、こっ!こいつは!?」
そして舞台はグラウンドへ、あたし達は教室に近い窓から観戦することになった。
そして現在に至るわけです、やっぱりあたしとんでもない学校に入学しちゃったみたい…。
何が始まるんだろ~、ワクワク。
おっ!なんか出てきた。
ロボット?勝負ってロボットで?
危ないよぉ~。
これがここの流儀なのかな?
ロボット専門高なだけに?
地汐
「へぇ、あんたの機体はリアル系か」
龍弥
「そうゆうお前の機体はスーパー系か、面白い」
ヒュー…
沈黙…、いつ始まるんだろ。
あ、くっくしゃみが…。
は、、は、、、
咲
「はくしゅん!」
ドゴン!!
え?始まっちゃった?あたしのくしゃみで?
なんか照れるな~。
…すごい、ドカーってなってバーンってなってグシャー!
説明が難しいな…。
「見ちゃいられないな」
え?また誰か出てきた。
「ここからは私が解説しよう!」
咲
「あなたは誰ですか?」
語
「私は二年X組、リアル科オペレーターコースの杉村 語(スギムラ カタル)です」
また訳の分からない単語が出てきた、リアル科?オペレーター?
ついていけないよ~。
語
「ムムム、あれは!」
咲
「ひい!」
いきなり大声出さないでよー。
語
「亜月の駆る機体、あれはまさしくホノオ改。
スーパー科に配備されている特機、パワーもさることながら爆発的な推進力で突進する事ができる。
その反面扱いずらいオーバースペックなことからパイロットがなかなか現れず、格納庫の隅にくすぶっていた機体。
それをいとも簡単に操るとは、彼は一体…」
へ~、なんだかわからないけど地汐君ってすごいんだ…。
語
「対する天大の駆る機体はロムスmk3、リアル科に配備されている量産型。
汎用性が高く、操縦のしやすさから人気のある機体。
しかし扱う者の技術があればいくらでも化ける、私も実習の時なんどか操縦したことがありました」
いわゆる無難なやつってわけね。
語
「なるほど、まずは天大のロムスmk3による牽制のようですね。
武器はスパークライフル、電磁弾(模擬弾)に当たれば特機とてただではすまない!
スーパー系とリアル系ではやはり動きの素早いリアル系に分があるか?」
天大
「思った通り、この機体俺むきだ!」
地汐
「くっ!近づけない!」
天大
「鈍重、緩慢!その機体ではこのロムスmk3を捉えられまい。
ターゲットインサイド!このまま釘付けにしてやる!電撃シュート!!」
語
「どうやら天大は彼の機体に反撃の隙を与えないようだ、さあどうでる亜月 地汐!」
地汐
「ホノオ改、俺のこの鼓動が聞こえるか!?
お前の力を最大限引き出してやる!だからお前も俺に力を貸せーーー!!」
『ユースフルステム、キドウ』
ギュイーーーン!!
語
「おお!あれぞ火炎拳(バーニングパンチ)!あの技が日の目を見るとは私、感激の極みです!」
おおぉ、なんか燃えてる。
龍弥
「甘いぜ!」
語
「ああぁぁっと!天大空中に緊急回避だ!ロムスmk3のマニューバが光る!
そう、ロムスmk3は空中戦を得意とする機体。
しかし亜月のホノオ改は空中に対応していない!どうする亜月!」
地汐
「卑怯だぞ!降りてこい!!」
龍弥
「これも戦術の内、お前に卑怯呼ばわりされる筋合いはない。
行くぞ!」
語
「ロムスmk3は電磁剣スパークセイバーで猛攻!攻めては避け、攻めては避けのヒットアンドアウェイはまさしく獲物を狩る鷲。
亜月はなすすべナシ!」
地汐
(くっ、どうすれば…。なにか武器は無いのか?むっ、これは?)
龍弥
「どうした亜月 地汐、お前の力はそんなものか!?」
地汐
「その翼をへし折ってやる!行くぜ!ワイヤーアンカー」
龍弥
「しまった!」
語
「おおぉぉっと!あれはワイヤーアンカー!腕に収納されているワイヤーを上空に放ちロムスmk3を絡みとる!」
なんか、すごい…。
これがロボットなの?なんかカッコイイ、かも…。
地汐
「これで決める、紅蓮剣(ホノオキャリバー)!」
語
「おおおぉぉ!!?あれは紅蓮剣!ホノオ改の超必殺技にして最強の武器!その刃渡りは6mで幅広の実体剣。
決まるのかこれで決まるのか!?」
地汐
「でえぇぇやぁああ!!」
キャーーー!!
あたしは思わず目を瞑ってしまった…。
語
「スラスターに直撃!決まったぁあああ!
絡みついたワイヤーを無理矢理手繰り寄せ、今必殺の一撃が決まったーー!」
プシュー…
龍弥
「フッ、負けたぜ。
完敗だ…」
地汐
「お前もなかなかだったぜ」
ザワザワ!
パチパチパチパチ!
おぉ、気付けばギャラリーが一杯。
語
「素晴らしい、実に素晴らしい戦いでした…。
二人は機体から降りてがっちり握手。
感動の瞬間、これぞ青春!
先生このオペレーターいかがでしたか?」
担任
「赤点ですね」
語
「え?」
担任
「杉村君それは実況ですよ、オペレーターとは感情を表に出してはいけません」
語
「そんな…」
咲
「クスッ」
担任
「そういば、どうしますか?野木さん」
咲
「え?」
担任
「校長先生に事情を話せば今ならまだ間に合いますよ、転入手続き」
咲
「あたし、まだこの学校にいたいです。
混乱しっぱなしですけど、ちょっとだけ…ほんのちょっとだけ興味がわいちゃったみたいなんです」
担任
「そうですか、それはよかった」
地汐
「君!どうだった!?俺の戦いは?」
咲
「ふっ、ふえ?」
地汐
「君に負けないくらい燃えていただろう?熱い戦いだったろ!?」
咲
「え、えーと…」
担任
「亜月君」
地汐
「先生」
担任
「取り敢えず生徒指導室に行きましょうか」
続く
最終更新:2010年01月15日 21:08