「あい。仰せのとおり。最初の一手が決まればわが身の春が来ますなあ。 もとより咲くことのないこのわが身。精々派手に咲き乱れてやろうやないですか」 愉快、愉快とばかりに艶然と許攸が微笑む。笑う。 「ええよ、ええよ。あんたの思うままに動いてやろやないか。 けど、うちかて意地があるさかいな。やりたいようにやらせてもらうで」
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