森見登美彦の作品です。
2009年上半期で最も読まれた小説に選ばれたみたいですね。ちょうど読み終わったタイミングで見ました。世間ではこういうのが流行りなんですね。
買ったのはタイトルが気に入ったのと、文庫の表紙が中村佑介さんのイラスト(&(blue){ASIAN KUNG-FU GENERATION}のCDジャケットで有名かと)だったからです。中村先生のイラストは大好きで、今度画集が出るんですよねぇ。欲しいス。
内容としてはやや脳内暴走癖?のある「先輩」とやや(かなり?)天然な「黒髪の乙女(彼女)」の二人の視点から織り成される恋愛ファンタジーです。
四つの章からなっているのですが、タイトルは第1章のタイトルからきています。文体がなんとなく古風な感じで、おそらく時代設定も一昔前の京都なのかなと思わせます。書き方が気にならなければすらすらと読める内容ですし、先輩の感情は男子大学生ならなんとなく共感するものがあるのではという感じです。
ただファンタジックな描写がところどころあるので(最たるものは樋口さん)それが気になる人はどうなんでしょう。
合間合間でよんでだいたい一週間ほどで読みました。
羽海野チカ先生の解説イラストだけでも読む価値はあるかもと個人的には思ってます。
好きなポイントは「おともだちパンチ」のくだりと、先輩の「諸君、異論はあるか!?あれば悉く却下だッ!!」の一言です。(7/25)
最終更新:2009年07月25日 00:05