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外国人作家:A~M - (2007/07/05 (木) 11:31:46) の編集履歴(バックアップ)
Auster, Paul/偶然の音楽
評価 |
★★★ |
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訳者 |
柴田元幸 |
ジャンル |
小説 |
出版年 |
1998 |
出版社 |
新潮社 |
コメント |
ニュートラルで静謐な文体。全体としては割と退屈な物語だが、主人公の感情描写が正確であるため、読者をどんどん引き込んでいく。マトモなように見えて、少しだけズレている。だからこそ人間らしいキャラクターになっている。ラスト50ページの展開がスゴイ。「音楽」の要素は取って付けたような感じがするが、石を積み上げていく描写は巧い。 |
Bukowski, Henry Charles/詩人と女たち
評価 |
★ |
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訳者 |
中川五郎 |
ジャンル |
小説 |
出版年 |
1992 |
出版社 |
河出書房新社 |
コメント |
訳者の語彙の少なさ、表現力の乏しさが、本来のブコウスキーの文体やキャラクターを消している。詩人であること・女好きであることに自己投影は出来ず、男性ならではの苦悩や、老年ならではの独特な人生観に納得はしても、潔さまでは感じない。「パンクスとしてのブコウスキー像」のイメージでは捉えられず、そこを許容しない限りはこの物語に入り込む余地はない。 |
Dostoevskii, Fedor Mikhailovich/罪と罰
評価 |
★★★★★ |
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訳者 |
工藤精一郎 |
ジャンル |
小説 |
出版年 |
1987 |
出版社 |
新潮文庫 |
コメント |
今となっては珍しくもないテーマだが、ここまでヒリヒリと伝わってくる作品はそうないだろう。長い作品だが決して飽きさせない構成だし、様々な小説形式の魅力が詰まっている。この作品において「罪」と「罰」は同位に置かれていない。確かにラスコーリニコフは罪人として罰を受けるが、それは社会(読者)がそう捉えているだけであって、彼自身にとっては別物である。その確信犯的な矛盾が、この作品を比類なきものにしているのではないか。しかし、彼の思想に多少の共感を抱く自分は罪人だろうか。 |