ナルシーさんの使い勝手のよさは異常

1-823-824の続きと思いねぇ
あと、この時代はクローン技術かなにかで髪を長くするのも短くするのも一瞬、
お値段たったの100GPで思いのままと思いねぇ

ナルシー「おや熱血さん、考え事なんて珍しい」
熱血「ナルシーか……いや、こないだの出撃の時な」
ナルシー「ああ、熱血さんがお嬢さんと張り合って作戦を台無しにした時の事ですね?」
熱血「ぐっ」
ナルシー「冗談ですよ。お二人に引っ張られる形で、戦局は有利に進められたと思いますよ」
熱血「な、ならいいんだがよ……いや、あの時な、お嬢とはつい勢いで勝負なっちまったが……
    まぁ、助けられてんだよなぁ、と思ってよ」
ナルシー「おやおや……では、お礼を言わねばいけませんね」
熱血「う、いや、俺もそうは思うんだが……」
ナルシー「だが?」
熱血「顔をあわせたら、またケンカが始まりそうな気がしてよ……」
ナルシー「……なるほど(苦笑) それで悩んでおいでだったのですね」
熱血「おう。かといって、礼の一つも言わないままってのも尻の納まりが悪くてよ」
ナルシー「そうでしたか……顔を合わせるとケンカになってしまうと言うなら、ここは一つ
      手紙でもしたためるのはいかがですか?」
熱血「無理。何書いていいかわからん!」
ナルシー「そうですか……でしたら、なにか感謝の気持ちを込めたプレゼントでは?」
熱血「……それならいけるか? でもなぁ、こういう時って何を送るもんなんだ?」
ナルシー「何でもいいのですよ、感謝の気持ちが伝わるなら。ですがそうですねぇ、やはり女性相手ならば、
      アクセサリー類が好まれるのではないでしょうか?」
熱血「アクセサリー、ねぇ……そういやアイツ、なんかやたら重そうなピアスぶら下げてたこともあったな」
ナルシー「お、意外とよく見てますねぇ。ですが、あまり高価なものでも相手が引いてしまいますし、
      もうちょっと手軽なものがよろしいかと。そうですねぇ……さしづめ、ヘアバンドなどいかがでしょう?」
熱血「ヘアバンド?」
ナルシー「はい、最近お嬢さん、髪を少々煩わしく思っておいでのようですから、ちょうどいいかと。
       値段的にも手ごろですし、邪魔になるものでもないですしね」
熱血「ヘアバンド、か……よし、行って来る!」

クール「ところでナルシー」
ナルシー「おや、聞いていたのですか? お人が悪い」
クール「聞く気はなくとも、アイツの大声は自然と耳に入る」
ナルシー「それもそうですねぇ」
クール「それで話を戻すが、あの程度の軽い謝意を示すならば、菓子折りの一つも持っていけばいいのでは?」
ナルシー「それではトキメキがないではありませんか」
クール「…………トキメキときたか」
ナルシー「ええ、トキメキですとも。自分の気持ちにすら気付いてない鈍感ちゃんの背中を押したり、
      ツンデレちゃんのデレをひきだしたり、我々がそういう光景を眺めて楽しんだり……
      人生には必須でしょう?」
クール「……程ほどにな。しかし、お嬢のことなんだが――」

ナルシー「え? そ、それは計算外でしたねぇ」
熱血「お、まだいたかナルシー。相談に乗ってくれてさんきゅな」
ナルシー「あ、もう行ってしまわれたのですか?」
熱血「おう! お嬢の部屋のポストに放り込んできた」
ナルシー「行動が早いですねぇ……」
クール「コイツの猪突猛進振りは相変わらず、というかさっきまでの悩んでた姿がイレギュラーだな」
熱血「なんだ、クールもいたのか? クールもなんか悩みあったら、ナルシーに相談するといいぜ!」
クール「……覚えておこう」
ナルシー「あ、熱血さん、今しがたクールさんに伺ったのですが……」
熱血「んじゃ、俺は風呂入って寝んぜ。またなー」
クール「…………行ってしまったな」
ナルシー「……言えませんでしたねぇ、二重の意味で」

 まじめ「あれ? お嬢髪切ったの?」
 お嬢「ええ、最近ちょっと重くなってまいりましたので、思い切って」
 まじめ「うわー、ばっさりいったわねー。うん、でもその髪型もいいわね」
 お嬢「ありがとう、私も気に入っておりますわ」

ナルシー「……なんて事があったなんて、タイミングの悪い助言をしてしまいました……」
クール「気にする事はない、どうせアイツも気にしない」


お嬢「あら、これは……?」


~次の日~
まじめ「おはよー……ってお嬢、その髪型……?」
お嬢「い、いえこれは……ちょっとたまたま、気が向きまして……」
まじめ「気が向いたって……せっかく切った髪を一日で伸ばしちゃうなんて……なにかあったの?」
お嬢「いえ! そんなことは!」
熱血「いよーっす! お、お嬢そのヘアバンド早速使ってんな」
お嬢「あ、あら? なんのことかしら?」
まじめ「!?」
ナルシー「(おやおや、こう来ましたか)」
まじめ「(ん? ナルシーさん?)」
ナルシー「(いえちょっと昨日、鈍感ちゃんを炊き付けてみまして)」
まじめ「(ははーん、なるほどなるほど。そりゃお嬢も一晩で髪を伸ばしますねー)」
熱血「なにって……そのヘアバンド、昨日ポストに入ってたやつだろ?」
お嬢「か、勘違いしないでくださるかしら?! 髪が伸びて煩わしかったところに、たまたまちょうどいい
   髪留めがなかったので、仕方なくこんな安物使ってるだけなのですからね!」
まじめ「(ちょ、お嬢……?!)」
熱血「……あー、そうかいそうかい。安物で悪ぅござんしたね」
お嬢「まったくですわ、この次はもうちょっと品のあるものを選んでいただきたいですわね」
ナルシー「(さりげなく次を要求してますよこのツンデレちゃん)」
熱血「なに言ってんだ図々しい。文句があんなら自分で選んで来やがれ」
お嬢「言われなくても、そうさせていただきますわ!」
熱血「#&▽%○!」
お嬢「×■#’%!」
まじめ「(あーもうお嬢、どうせあとで言い過ぎたって凹むくせに好き放題言ってるわねー)」
ナルシー「(やれやれ……私が想像した以上に二人はお子様でしたねぇ……)」

ベテラン「……まぁ、犬も食わぬなんとやら、と言うヤツだな」

~後日~
ナルシー「おやお嬢さん、どうなさいました、こんなところにお一人で?」
お嬢「あらナルシーさん。……いえちょっと、考え事を」
ナルシー「私でよろしければ、相談に乗りますよ?」
お嬢「そう……ですわね、ナルシーさんも一応男性ですし」
ナルシー「ええ、それで何をお悩みで?」
お嬢「えーと、それなのですが……先日、頂き物をしてしまいまして……その、男性の方から」
ナルシー「ほほう?」(ちらり、とお嬢が手を触れてるヘアバンドに目をやりつつ)
お嬢「その、それ以外にも日頃お世話になって……いなくもないような気もしますので、なにかお返しを用意した方がよいかなと」
ナルシー「なるほどなるほど。ズバリ、どんなものを送ればいいかを悩んでいた、というところですか?」
お嬢「……さすがですわね、そのとおりです」
ナルシー「そういうことなら、話が早い。ズバリ、食べ物です!」
お嬢「食べ物、ですか?」
ナルシー「ええ、男性は往々にして色気よりも食い気が先走ることが多いですからね。送る方としても、それくらいのものならば
     気も楽でしょう?」
お嬢「ええ、それは確かに」
ナルシー「さらに、それが手作りの品だとポイントが高いですね」
お嬢「手作り……」
ナルシー「おっと、ここで注意するのは、変に凝ったものにする必要はない、ということです。材料や加工に手間暇かけるよりも、
     むしろシンプルでも量を用意するのがよいでしょう。『質より量』ということで」
お嬢「ははぁ……参考になりますわ」

クール「ところでナルシー」
ナルシー「おや、聞いていたのですか? お人が悪い」
クール「いや聞く気はなかったんだが、ちょっと気になることがあってな」
ナルシー「おや、なんでしょう?」
クール「お前はこの前は菓子折りではダメだと言っていたのに、何で今回は食べ物を勧めたんだ?」
ナルシー「ちっちっち、わかってませんねぇ、クールさん。男性から女性の送る場合と違って、女性から男性に送る食べ物には、
     ちゃーんとトキメキが含まれるので・す・よ♪」
クール「……そういうものなのか」
ナルシー「そういうものなのです♪」



つまり、お姉さんロング→ふんわりボブ→ロイヤルロングと言うお話
どうやら俺は、子供っぽくて負けず嫌いで意地っ張りだけどまっすぐな熱血×ツンデレお嬢萌えらしい


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最終更新:2009年12月13日 19:08
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