白い日、黒い少年。 おまけ



インテリ「そういえばホワイトデー皆何もらったの?」
お嬢「私はベテラン様から髪飾りをもらいましたわ。『いつも君と君の父親に世話になってる』って。今つけているこれですわ。」
まじめ「確かにベテランさんらしく古風で質素なデザインの髪飾りね。意外とセンスあるのねあの人…」
インテリ「まじめは?何もらったの?」
まじめ「え?私?えーと、熱血からディアダウナー型のホワイトチョコもらったわよ。」
インテリ「(小声)うっわー我ながらうちの兄貴の鈍さに感服するわ…こんないい女の子にただのチョコってどんだけよ…」
まじめ「『何送ったらいいかわからないからとにかく俺の愛剣にした。嫌だったらゴメン』とかいってたわね。」
お嬢「確かに突撃馬鹿の熱血さんならではの思考回路ですわね。」
少女「でもさー、それって戦場で命を預けるほど大事なものをまじめに送ったわけだよねー」
まじめ「え?え、あ、確かに…え、ちょっとまって、いや確かにそうだけどさ、い、命を預けるって、ほら、うーん、ゴニョゴニョ…」
インテリ(ナイス少女!)
お嬢「あら、命を任せられる関係だなんて、うらやましいですわね。」
まじめ「いやだから、そんなんじゃなくてっ…!あ、そう!そういえばインテリ、あなたは何もらったの?」
インテリ「え?私ですか?昨日はずっとデータ解析してましたから…あ、そういえばいつの間にか机の上にコーヒーが置かれてた様な気がする…」
お嬢「カフェオレですか?それともブラックコーヒー?」
インテリ「えーと…たしかエスプレッソだったと思う。」
お嬢「ならクールさんですわね。」
インテリ「え?わかるの?」
お嬢「もちろん!私、午後はよくカフェテリアのテラスでナルシーさん、ベテランさんやクールさんと一緒にコーヒーを飲むんですわ。それでナルシーさんはカフェオレ、ベテランさんはブラック、クールさんはエスプレッソといつも決まっているんですの♪」
まじめ「へぇ…何も言わずそっとコーヒーを側に置く、かあ…そういえばお嬢は何飲んでるの?」
お嬢「ミルクティーですわ」
まじめ「え?」
お嬢「だからミルクティーですわ」
少女「え?皆コーヒー飲んでるのに?」
お嬢「当たり前ですわ!あんな泥水みたいなもの、飲みたがる人の気が知れません!」
まじめ「は、はぁ…あ、少女ちゃんは?何か貰った?」
少女「え?あたし?」
インテリ「そうそう、少女ちゃんは?あ、でも少年君多分憶えてなかったでしょうね…」
少女(どうしよう…抱かれて、長々とキスされててしまいにはあたしから手を回してつい告白しちゃったなんて言えない!絶対言えない!)
お嬢「あら?どうかしましたか?少女ちゃん顔が真っ赤ですわよ?」
インテリ「これはまさか…少女ちゃん、まさか少年君になにかされたの?白状しなさ~い」
少女(うう……う、や、やっぱり言おうかな…)「あ、あたしは…その…」
まじめ「その…?」
少女「その…少年君の部屋で…」
お嬢「部屋で…」
少女「その…あの…キ…」
インテリ「キ…?」
少女「キ…キs少年「あら、皆さんこんなところで集まって、何をなされているのですか?」
インテリ(空気よめよ少年~~~あともう少しだったのに~~)
お嬢(まったくですわ~~~もう腹が立ちますわ!)
まじめ(キ…キってなんだったんだろ?)
インテリ「いや、なんでもないわ。ただ皆がホワイトデーに何を貰ったか聞いていたとこ。」
少年「ああ、そんなのですか。」
お嬢「ちょうどさっき少女ちゃんに何を貰ったか聞いてたとこですわ。って少女ちゃん、何少年君の後ろに隠れていますの?」
少女 クイックイッ(顔を真っ赤にして少年の袖を引っ張っている)
少年「そうですね…じゃあ僕がかわりにお伝えしますか。」
インテリ「ぜひお願いするわ!!」
少年「いや、そんなに興奮しなくていいですよ。ホワイトデーの日は、確か少女ちゃんに…」
まじめ「に…」
少年「あまーく舌がとろけるほどの…」
お嬢「の…」
少年「僕の…」
インテリ「の…」
少年(ふと後ろをチラ見する)
少女(顔を俯かせ、横に振りながら依然と少年の袖をクイックイッと引っ張ってる)
少年「…手作りの金太郎飴をお召し上がりになっていただきましたよ。」
インテリ、お嬢、まじめ「バタンッ」(ずっこける)
インテリ「そ、それだけ?」
少年「ええ、それだけです。ご満悦していただけたようで嬉しいですよ。」
まじめ「そ、そうなの?少女ちゃん?」
少女「え?う…うん、なんかとろけるような味で、ほんっとうにうまかったんだから!」
お嬢「そ、それはよかったですね。ところで、少年君はなぜここに?」
少年「僕ですか?ちょっと私用で少女ちゃんを探しにきたのですが…」
少女「え?あたしに用?」
少年「はい、ちょっと見せたいものがありまして…ついてきてください。」
少女「そう。じゃ、あたしちょっと行ってくるね~」
「いってらっしゃーい」×三人

まじめ「なんだあ…ただの飴かあ…ワクワクして損しちゃったなあ。」
お嬢「ほんと。なんか無駄にハイテンションになってた気分ですわ。」
インテリ「…ちょっとまって…」
お嬢「あら、どうかしましたか、インテリさん?」
インテリ「さっき、少年君『満悦』って言ってたわよね」
まじめ「うーん、確かに、そんなこと言ってたね。あ、そういうことね…」
お嬢「え?どういうことですの?」
まじめ「ほら、普通なにかおいしいものを食べたら『満悦』じゃなくて『満足』よね。」
お嬢「確かにそうですわね…」
インテリ「でも少年君はわざわざ『満足』より難しい『満悦』という言葉を使った。」
まじめ「ただのミスだとしたら…少年君がそんなミスをする人とは思えない…」
お嬢「つまり…」
インテリ「うーん…これはもっと継続調査が必要ね…そうだ!さっき少年君『私用』で少女を探してるって言ってたわよね!」
お嬢「ええ、確かにそうでしたわ…とすると…」
まじめ「することは一つ!」
インテリ「いまから少年君を尾行しましょう!早く!」

~~~~~~~~~~

End...?


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最終更新:2010年03月25日 01:33
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