基本は前向きで、なんでも自分の都合が良いように解釈しようとする。
クラスのムードメーカー(もしくはマスコット)的存在で、
男友達も多く、女生徒からも好意的に見られている。
普段はポジティブな態度を取ることで誤魔化しているが、
意外と繊細で傷つきやすい。

――おまえにモテたいんだ!藤城1のポジティブボーイ☆


エピソード

+ ...

ピアノの代役で

パフォーマンスバトルでバンド演奏することになった2年生の選抜メンバー。あなたはサポーターとして参加する予定が、廣瀬のお願いにより、代役としてピアノを担当することに……

+ ネタバレ

ブロンズ1話

……お! [苗字]じゃん! 奇遇だな、こんなとこで会えるなんて!
あっ、廣瀬くん。えっと、同じ学年だから、そんなに珍しくないと思うけど……。
ところで、そんなに汗びっしょりでどうしたの?
えっ、汗!? あ、えーとこれは、たぶんアレだ。さっきまで体育の授業だったからかも……
(あれ? でも廣瀬くんのクラスって、さっき体育じゃなかったような……)
――そ、そんなことよりさ! 知ってたか? 今度のパフォーマンスバトル、オレも出演して、[苗字]もそのサポーターに任命されたんだぜ?
えっ、そうなんだ! 私、まだ知らされてなかったよ。ちなみにどんなパフォーマンスかもう決まった?
バンドだよ、バンド! 2年生の選抜メンバーで演奏することになってさ。
へえ、バンドかあ。青春って感じで楽しみだね! 私も張り切ってサポートしなきゃ。
ははっ、だろ? ただ……実はそのことで少し困ったことになってて。
選抜メンバーのひとりが昨日部活で怪我しちまったらしいんだ。
えっ、そうなの!? それって大問題だよね……?
ああ、さすがのオレもかなり焦ってるっていうか。――で、[苗字]に頼みたいことがあるんだよ。
その……怪我したヤツの代役になってくれないか?
だ、代役なんて、そんな無理だよ!
いや全然イケるって! それにおまえ、ピアノとか多少は弾けただろ?
そ、それは、少しなら弾けるけど……
(でもやっぱり、大勢の前で演奏するなんて……きっと緊張しちゃうし……)
そ、そんなに不安なら、オレを頼ってくれていいから!
サポーターの仕事も手伝うし、なんならピアノの練習にだって付き合ってやるからさ!
だから、な、いいだろ? オレを助けると思って、やってみようぜ? 絶対楽しいから……マジで!
(廣瀬くんの必死さが伝わってくる……。うーん、ここで断ったらみんなが困っちゃうし、廣瀬くんの言う通り、やってみたら楽しいかも)
……えっと、上手く弾ける自信はないけど、廣瀬くんが困ってるなら、頑張ってみてもいいかな?
マ、マジで……!? い、いや、おまえならそう言ってくれると信じてたぜ!
へへ、後悔させないから、楽しみにしてくれよな!

ブロンズ2話

(私が選んだ曲……みんなに気に入ってもらえたらいいんだけど)
それで、どうかな? 私なりに選曲してみたんだけど……
なかなかいい曲だと思います。初心者の僕達でも弾けそうかと。
ああ、さすが[苗字]ってとこだな! でも、オレ的にはもっとこう、ダイナミックな演奏もアリだなって思ったり……
それは一理あるな~。
俺の華麗なるドラム捌きを披露するためには、もう少しハイレベルな曲でもいいかも!
そうそう。やるからには無難にいくより、トコトン挑戦して、みたいな?
ま、もちろん[苗字]の選んだ曲も悪くないけどさ。
うーん、そうは言ってもみんな初心者なんだよ? それに守部くんは生徒会の仕事もあるし、喜多川くんもアルバイトで忙しいだろうし……。
まあな……
って、なんでそこにオレがいないんだよっ! オレだって日々、美術部で忙しいんだぜ?
えっ、もしかして今、何か描いてるの? コンクールが近いとか?
い、いや、描いてはないけど……じゃなくてっ! なんていうか、その……オレまで初心者だってのは、聞き捨てならないって言いたかったっていうかさ。
こう見えて音楽は得意だし、だいたいの楽器なら、練習すればそれなりに弾けるんだぜ?
へえ、それは初耳ですね。
でも廣瀬くんのパートはギターボーカル。歌と演奏を同時にするので、相当難しいはずですが……
それなら、だいじょ~ぶ! 櫂って手先が器用だし、マジで歌が上手いんだぜ~!
カラオケ行ったら歌ってくれって、クラスメイトに頼まれるくらいっ! だから櫂に関しては、まったく心配いらないと思う!
なるほど、だからこその自信だったんですね。
正直、本番まで不安でしたが、廣瀬くんがいてくれて助かりました。
お、おう……。まあ、オレに任せてくれれば、ライブ大成功間違いなしだからな!
でもって[苗字]も、心配しなくていいんだぜ? このオレがいるかぎり、楽勝楽勝! ははっ!
う、うん……。頼りにしてる、ありがとう。
(廣瀬くん、心なしか冷や汗かいてるような……?)

ブロンズ3話

ふう、そろそろ練習終わろうぜ?
うん、そうだね。あんまり根を詰めてもいけないし。……そう言えば、バンド練習はじめて何日目だっけ?
そうですね、個人練習も含めると……6日目といったところでしょうか。
へえ、まだそれだけしか経ってないんだな~。
そのわりに、なっかなかいいじゃんか、俺たち!
うん、私もそう思って聞いてみたの。自分はまだまだだけど、喜多川くんのドラムも、守部くんのベースも、初心者とは思えないくらいだよ。
いえいえ、そんな。それよりも――廣瀬くんのギターと歌の腕前には驚かされました。
いや~ほんと、それな! さすがは櫂――デキる男だぜ~!
へへ、まあオレにかかれば、このくらい楽勝だって! それに言ったろ、楽器ならたいてい弾けるってさ。
ふふっ。それにしても、やっぱりすごいよ。有言実行っていうか……って、あれ?
えっと、廣瀬くん。その指先って、ひょっとしてタコ?
え……あっ、ああこれ? えーと、その……実はいま絵を描いててさ、久しぶりだったから、ペンだこができたんだよ。
あ、べつに痛くないから気にすんなよ?
う、うん。そうだったんだね。私てっきりギターの個人練習で無理しちゃってるのかと……
そそ、そんなわけないだろ? ただ、と、とあるコンクールを知って、急に描き始めたからっていうか……
え、マジマジ? 完成したら、俺にも見せてくれよ~!
ああ、いいですね。以前、会長の描いた油絵を見てから、少し興味があったので、僕に見せてください。
ぎくり……さ、西園寺先輩……
…………? あー……たしか蓮先輩って美術部じゃないけど、絵がすっごく上手いんだっけ?
あ、ああ……かなり、上手いと思う……。い、今のうちから練習しないと……はは。
練習? 今のうちから? 廣瀬くん、もしかして……やっぱり絵なんて描いてないんじゃ――
ち、違う違う……! 今のうちからバンド練習しとかないとなーって、思ってさ! いやマジで、マジだからっ!
(廣瀬くん……言ってることが二転三転してるよ……)

シルバー2話

――てなわけでさ! あのときオレがいなかったら、マジでヤバかったんだって!
(ふふ。今日も廣瀬くん、楽しそうに話してるな…………あれ? 向こうから来るのって)
あっ、[苗字]先輩に廣瀬先輩……こんにちは!
よう、宮ノ越……って、どうしたんだ? そんな大量のファイルケース持ち歩いて……。
ああ、今度のパフォーマンスバトルのお手伝いをちょっと……
ったく、また頼まれて断れなかったのかよ。難儀な性格してるっていうか、大変だな。
ははは……自覚はしてるんですが、これがなかなか。でも先輩たちは出演する側ですから、もっと大変そうですね。
しかも廣瀬先輩はギターボーカル。バンドのメインじゃないですか。
ははは! ま、やるからにはメイン張んないとなっ!
すごいですね、先輩は……。俺が同じ立場だったら、プレッシャーに負けちゃいそうですよ。
うーん、日頃から頼られてて慣れてるっていうか?
バンドメンバーが『歌えるのはおまえだけだ!』って、泣きついてきたら、やっぱ断れないだろ?
(話の本筋は合ってるけど、脚色されてるような)
へえ、そうなんですか、[苗字]先輩?
え、えっと……それはその……
(どうしよう、ここは話を合わせるべき――)
(男子生徒)よう、廣瀬! おまえ、今度のパフォーマンスで歌うらしいな!
(女子生徒)そうなの? ちょっと詳細、聞かせて聞かせて!
(わわっ、急にひとがいっぱい集まって――)

シルバー3話

(廣瀬くん……さっきから、ひっきりなしに話しかけられてるな)
やっぱり廣瀬先輩って、人気者なんですね。こんなに友達がいるなんて。
うん。クラスや学年も違う人たちとこんなに知り合いだなんて、すごいよね。
(男子生徒A)あっ、[苗字]さんだっけ? 君もピアノを演奏するんだよね? どう、順調?
え……あっ、うん。そうなんだけど……
(えっと……この男の子、誰だったかな。名前がでてこない……)
ちょっとやめろって、そんな急に話ふると[苗字]が戸惑っちまうだろ?
(男子生徒A)ごめんごめん。でも、廣瀬ってそんな気遣いできるんだな。
き、気遣いってほどじゃ……って、それどういう意味だよ!?
(女子生徒A)たしかに。廣瀬くんのそういう一面、あんまり見たことないかも~。
(女子生徒B)あっ、これってもしかして――……ねえ、実際ふたりの関係ってどうなの?
か、関係って……それはその……いやいや! そもそも、おまえらに言う必要ないから!
(男子生徒B)えー、べつに隠さなくてもいいだろー? どうせすぐにバレることだろうし。
(女子生徒A)うんうん、バンド練習中に変に特別扱いして、案外もう、他のメンバーには気づかれたりしちゃって。
(特別扱いされてなかったはずだけど……でも……練習中、大丈夫か、キツくないかってことあるごとに気遣ってくれてるかも……)
……その、廣瀬くん――
な、なんだよ、もうバレちゃってたのかよ!?
ま、まあ、特別扱いして当然っていうか? ぶっちゃけオレたちそういう関係っていうか……!
ええっ、そうだったんですか!?
え? 廣瀬くん、それってどういう関係?
(男子生徒B)なんだよ廣瀬~、[苗字]わかってないじゃん! ただのおまえの片思いってことか~?
うっ……。そ、そこは深くつっこまないでくれ……。
はい! この話はもう終わり!
はあ……人気者はつらいぜ……。

ゴールドSPECIAL

それじゃあ、[苗字]。今日も練習頑張るか!
うん! でも、いつも個人練習に付き合わせちゃって、なんだかごめんね。廣瀬くんも忙しいのに……
いいから気にすんなって! オレだってギターの練習もっとできるし、好きでやってるんだからさ!
(そうは言っても、私に対する廣瀬くんの対応って、やっぱり優しすぎるっていうか……。バンドに誘った手前、気を使ってるんじゃ……)
――それに、オレと[苗字]の仲じゃん?
えっと、廣瀬くんと私の仲……? それって、どんな?
えーと、それはやっぱ赤い糸で結ばれた――
あっ、いけない……どうしよう!
な、なんだよ、今いいとこだったのに……。――ったく、それで、どうかしたのか?
う、うん……。それが実は、ピアノの楽譜がカバンに入ってなくて……。
えっ、マジか!? それってマズいんじゃ……ひょっとして無くしたとか?
ど、どうだろう……もしかしたら教室の机のなかに――
と、とにかく少し待ってろ……! オレがすぐに用意してやるからな!
え、いや、机のなかにあるかもしれないから……って、あっ、もう行っちゃった……。
(これで楽譜が見つかったら、なんて言えば……)
(や、やっぱり机のなかにあった……。無くしてなくて良かったけど、素直に喜べないというか……)
(……それにしても、廣瀬くん遅いな。どこまで行っちゃったんだろう)
――わ、悪い……っ! 待たせたな!
あっ、廣瀬くん……!
いやーほんと、ごめんな。……[苗字]も、待ちくたびれただろ?
ううん、そんなことないよ。それより、どこまで行ってたの?
えっと、目当ての楽譜が本屋で見つかんなくて。それで楽器屋まで、ちょっとな。
そ、そんなところまで……わざわざごめんね。それに、お金まで立て替えてもらって。
な、なに言ってんだよ……! おまえは全然気にしなくていいし。
ああ、あと、お金も返さなくていいからな?
ううんっ、そんなわけにいかないよ! これ以上、廣瀬くんに迷惑かけられないし……。
いやいや、これってオレのためでもあるんだぜ? 女に払わせたら、男が廃るだろ?
だから、ほら、この楽譜。受け取ってくれよな。
(……どうしよう、こんなこと言われたら、ますます楽譜が見つかったって――えっ?)
……ん? どうかしたか、[苗字]……って、
ま、まさかオレ……買ってくるの間違えた!?
えっと、その……曲名は同じなんだけど、違うバンド……だね。
え、ええっ、マジかよ! そんなことってある!?
……はあ、カッコいいとこ見せようって思ってたのに。どうしてこうなるかな、オレって……。
で、でも……またべつの機会に演奏できるかもだし、ありがとう。大事に持っておくね?
そ、そうだよな……! この偶然を活かして、またおまえとバンド組めるかもしれないしな!
ふふっ、そうだよ。……でも、本当に受け取ってもいいの?
いや、マジで気にしなくていいから。それに、なんていうかさ……ほら! オレ、おまえの彼氏……だろ?
……え? 私たち、付き合ってない……よね?
ちょ、おまえっ、そんなストレートに否定すんなよ! 寂しいじゃん!
冗談でも『そうだよ』とか言ってくれてもさ……。
冗談で、そういうこと言えないよ……。
はぁ……オレ、やっぱ魅力的じゃないんだ……。ちょっと、というか……かなりショック……。
そ、そんなことないよ廣瀬くん……!
いつも私に優しくて、ギターの練習も欠かさなくて……。そんな頑張り屋で優しい廣瀬くんは、充分魅力的だよ?
そ、そんなに褒めるなよ……急に。けどおまえって、やっぱオレのこと好きなんじゃ――
えっと、それとこれとは話が違うけど……。
おまえってさあ……おまえって、ほんっと、ズルいよな!
でも、まあいいや。いずれ、オレたち付き合うことになるしっ! な?
廣瀬くん…………。
(どうしたんだろう……なんだか、いつもと違って目が真剣――……)
だから、それまで男磨いておくからさ、おまえも期待して待ってろよ! これ約束だからな……!

精一杯のリード

桃越が開催するクラブイベントに行くことになったあなたと廣瀬。クラスメイトも連れてクラブに着くと、学生には少し大人っぽい雰囲気で……

+ ネタバレ

ブロンズ1話

よう[苗字]、おつかれ! はあー。今日もスゲー練習したな!
うん、お疲れ様!ふふっ。なんだか廣瀬くん、ここ最近は特にがんばってるね。
えっ? そ、そうか!? それはその、少しでもいいとこ見せたいというか……い、いや、なんでもない!
……あーっと、そうそう! そんなことより、おまえ、今週末って予定あるか?
えっ? 特に予定はないけど、それがどうかしたの?
実はクラブで桃越先輩のDJライブがあるんだよ! オレ、先輩から誘われててさ!
未成年もOKなところだから、クラスメイトも誘って行く予定なんだ。だからさ、良かったら、おまえも一緒にどうだ?
クラブか……楽しそうだけど、私が行っても大丈夫かな……?
心配いらねーって! みんなも一緒だし……それに何より、このオレがついてるんだからさ!
廣瀬くんは全然緊張しないんだね。すごいなぁ……
お、おう、オレにとってはこれくらい余裕だぜ! それに、クラブだってそんな怖いもんじゃねーし!
音楽にノッて踊るのって気持ちいいんだぜ? この前行ったときなんか、すげーテンションあがっちゃってさ!
そうなんだ……確かに、音楽に合わせてダンスするのは楽しいよね。
パフォーマンスの練習をサポートしていると、私もそれは感じるし。
だろー? それにほら、最近は練習続きだったうえに、おまえに付き合ってもらいっぱなしだったじゃん?
息抜きだと思って一緒に楽しもうぜ!
そうだね。廣瀬くんがそう言ってくれるなら、私もクラブに行ってみようかな。
よーし! そうこなくちゃ! へへ、おまえも来てくれるなんて、今週末のライブは最高の時間になりそうだな!
(廣瀬くん、そんなにライブが楽しみなんだ。ふふ、なんだか私もワクワクしてきちゃったかも)

ブロンズ2話

すげー! ここでライブすんのか、桃越先輩!
……思ったより照明が暗めだな。足元とか気をつけろよ?
わ、わかった。
(外国の人や強面の人もちらほら見えるし……緊張しちゃうな……)
(……で、でも、今日は廣瀬くんも一緒なんだし、大丈夫だよね……)
……やっぱ、すげーな……
……廣瀬くん? なんだかぼーっとしてるみたいだけど、どうかしたの? 具合でも悪い?
へっ!? へ、平気に決まってんだろ! オレはこういう場所には慣れてるからな!
そういうおまえこそ、大丈夫か? クラブ、慣れてねーだろ?
う、うん。ちょっと圧倒されちゃってるかも。だから、こういう場所に慣れてる廣瀬くんが一緒で、本当に心強いよ。
そ、そうだろ? このオレが隣にいるんだから、何も心配することねーって!
あ、でもクラブには、おまえみたいにかわいい女に、見境なく声かけてくるようなヤツも多いからさ。
基本的に、女子はひとりでは行動しちゃ駄目だからな! 特におまえは、絶対オレと離れたりすんなよな!
うん、わかった。気を付けるようにするね。ありがとう、廣瀬くん。
へへっ、これくらい大したことじゃねーって! それじゃ、せっかく来たんだし、桃越先輩に挨拶してこようぜ。
そうだね。私もちゃんと誘ってくれたお礼をしたいな。
よーし、そうと決まればさっそく行くか!
それにしてもマジで楽しみだよな! ライブ、早く始まらねーかなー!
(廣瀬くん、なんだかいつにも増して元気みたい……ふふっ、よっぽどライブが楽しみなんだな)
おっ、先輩発見! おーい、桃越せんぱーい!
ああ、廣瀬……来てくれたんだ?

ブロンズ3話

はい! 今日のライブ、みんなで楽しませてもらいます!
はは、ありがとう。楽しんでもらえるとオレもうれしいよ。
でも……[名前]ちゃんみたいな子まで、ここに来るなんて……少し意外だな。
そうですね……雰囲気に尻込みしてしまって、廣瀬くんに誘ってもらわなかったら、ひとりで来ることはなかったかもしれません。
あはは、やっぱりね。ああ……でもよく考えたら、廣瀬が誘いたい相手ならキミ以外いないか。
(先輩、なぜか納得してるみたい……いったいどういう意味なんだろう?)
あーっ! や、やだなぁ桃越先輩! オレはただ、先輩のDJのカッコよさを、[苗字]にも知ってもらいたかっただけですよ!
ほら、この前の先輩のライブ、マジでサイコーだったんで!
あれ、もしかして、こないだのライブにも来てくれてた? ずいぶん前に姿を見たきりだったから、てっきり……
えっ。廣瀬くん、最近クラブに行ってなかったの?
えっ!? ……い、いや、それは、その……!
……あーそっか。そういえば、こないだのも未成年OKのイベントだったもんね。人が多くて見つけられなかったんだろうな。
廣瀬はいつも来てくれるからうれしいよ♪
ま、毎回、先輩のDJに感動してます! この前も、マジ神っつーか、すげー素敵でした!
はは、それじゃあ今回も期待しててね? 前のに負けないライブにしてみせるから。
は、はい! 超期待してます!
……おっと、そろそろ準備しないと。じゃあ、オレはもう行くね。
みんなも、わからないことがあったら、廣瀬に聞くといいよ。――それじゃあ、楽しんでいってね♪
はい。桃越先輩、がんばってくださいね。
ありがとう、[名前]ちゃん。それじゃあ、またあとでね。
……はあ~……ホントカッコいいな、桃越先輩。マジ尊敬する……!
とっさに話も合わせてくれたし、助かった……
え? なんの話?
い、いや、なんでもない! さ、行こうぜ!!

シルバー2話

(わあ……すごい! 桃越先輩のDJに合わせて、お客さんがノリノリでダンスしてる……!)
すげーだろ! [苗字]、オレ達も一緒に踊ろうぜ!
うん!上手く音楽に合わせるコツとか教えてね!
(ふう……楽しかったなぁ。あっという間に時間が過ぎちゃった)
どうだった? すげーカッコよかっただろ、先輩のDJ!
うん! クラブ音楽に詳しくない私でも、先輩が上手いんだなって、よくわかったよ!
へへっ、そうだろ~! ……オレ、桃越先輩のこと、マジで憧れててさ。
仲間からも慕われてるだけじゃなくて、ああやって好きなことを、大勢の前で堂々とやれて、しかもそれで人を喜ばせて……
あんなふうになんでもこなせる先輩って、マジでカッコいいし尊敬しちゃうよなー!
うん、本当にすごいよね! でも、廣瀬くんのダンスも格好よかったと思うよ?
えっ!? マ、マジで!? ……へへっ、おまえにそう言ってもらえると、今日のために練習してきた甲斐があったぜ!
えっ。廣瀬くん、ライブのダンス、練習してたの?
い、いや、違うって! オレが言ってるのはダンスパフォーマンスのほう!
な、なんつーか、前にクラブで踊ったときより、キレが増した気がしてさ! まあ、気のせいかもしれないけどな!
……きっと気のせいじゃないよ。廣瀬くんは、すごくがんばり屋さんだもん。
そ、そうか? はは、サンキュー。……おまえって、ホントにオレのこと……。
え? 廣瀬くん、今何か言った? よく聞こえなくて……
あ、そっか……こんだけ音楽ガンガンにかかってたら聞き取れねーよな……
いや、気にすんな! 今日はとことん楽しもうぜ!
うん!

シルバー3話

グラスの中が空になってきてるな。オレ、ちょっと飲み物取りに行ってくる。
[苗字]は何飲む?
あ、私も一緒に行くよ。飲み物選びたいし!
よし、じゃあ行くか!
……はあ~。人多いな~。ここまで来るの、思った以上に大変だったぜ~!
うん、結構疲れちゃったかも。……それにしても、やっぱりメニューはお酒が多いね。ソフトドリンクはどこかな?
もしかしたら、あっちのほうにあるのかもしれないな。とりあえず行ってみるか。
(……あ、こっちに置いてあるメニュー、まだページがあるみたい。……って、なんだ。軽食か)
……ねぇ廣瀬くん。ちょっとお腹もすいたし、軽食も……って、あれ?
(廣瀬くんが見当たらない……!? ど、どうしよう、まさかはぐれちゃうなんて……!)
(客)ねーねー彼女ぉ。もしかして今、ひとり~?
えっ!? い、いえ、私は一緒に来てた人とはぐれただけで……
(客)なんだー、やっぱりひとりなんじゃーん!それじゃあさぁ、さみしくないように、俺たちと一緒に遊べばいーんじゃね?
きゃっ!? は、離してください……!
(無理やり腕を引っ張られて……! 怖い……! 誰か、助けて……!)
??? ちょっと待てよ……!
あ……廣瀬、くん……!?
[苗字]……助けんの遅れてごめん。
悪いけど、コイツはオレの……彼女だから離してもらえないか?

ゴールドSPECIAL

(か、彼女!? ……あ、もしかしてこの人を追い払うために、わざと嘘をついてくれてるのかな?)
(本当に、廣瀬くんが来てくれて良かった。私ひとりじゃ、今頃どうなっていたか……)
と、とにかく、コイツはオレの連れなんだよ! あ、あっち行けよ!
(客)あ? ガキが大人の邪魔してんじゃねーよ!
邪魔してんのはおまえらのほうだろ。[苗字]、早くあっちに戻ろうぜ。桃越先輩も待ってるしさ。
(客)あ……? 桃越って、今日のライブでDJやってたあの桃越か?
そうだよ。早くどっか行けよ。
(客)チッ……。なんだよ、ガキがぞろぞろと……しょーもねぇな。
[苗字]、行くぞ。
う、うん!
アイツ、追ってきてはいねーみたいだな。
そうみたいだね。もう諦めたみたいだったし……
その、廣瀬くん。さっきはありが――きゃっ!?
[苗字]……! 無事で良かった……!
(わ、私、廣瀬くんに抱きしめられてる……!?)
ひ、廣瀬くん? いったいどうしたの……?
――あっ! ご、ごめん!
安心したら、つい……!
って、そうだ! [苗字]、おまえ大丈夫か!? さっきのヤツに、怪我とかさせられてねーよな!?
う、うん。腕を掴まれて少し引っ張られただけだから、平気だよ。
そ、そっか。……はああ、良かったぁ……
(あっ……廣瀬くん、しゃがみこんじゃった……)
はぐれたときは、マジでどうしようかと思ったぜ……
みんなのところ戻っても、おまえがまだ帰ってきてねーって言うし……ここ地下だから、携帯もろくに繋がらねーしでさ……
う……あ、あの、廣瀬くん。心配かけちゃって、本当にごめんなさい!!
……いや、謝るべきなのはオレのほうだよ。
えっ? それって、どういうこと?
こんなところで、おまえをひとりにさせたら危ないって、わかってたはずなのに……
おまえと一緒にいられるからって浮かれて、あんな怖い目にあわせちまった……
そ、そんなことないよ。もとはと言えば、私がはぐれたのが原因だし……むしろ廣瀬くんは、私のピンチに急いで駆けつけてくれたじゃない。
ははっ。…………アイツがいなくなったのは桃越先輩がいるって言ったからだよ。
ううん、違うよ。私を助けてくれたのは、廣瀬くんだよ。
廣瀬くんが来てくれたとき、うれしかったし、すごく安心したもの。
それに、こうして何事もなく話せるのは、私の手を引いて逃げてくれた……廣瀬くんが、いてくれたおかげだよ。
ほ……本当か!?
うん、本当だよ。
……その、ありがとな! おまえがそう言ってくれるなんて、マジでうれしいよ。
[苗字]が無事なら、オレ、それだけで良かったって思えるんだ……!
廣瀬くん……
……あのさ、[苗字]。手、繋いでもいいか?
もう二度と、おまえと離れたくないからさ!

絵を描く理由

廣瀬に会いに2年C組の教室までやってきたあなた。パフォーマンスのための特製フライヤーのデザインをしてほしいと頼んでみると……

+ ネタバレ

ブロンズ1話

廣瀬くん、こんにちは。
あれ、[苗字]じゃん。わざわざ教室まで会いに来るなんて、珍しいな。
その……少し、時間いいかな?
ん? 別に大丈夫だけど……どうしたんだ? なんだか元気ないな。
そ、そんなにわかりやすかったかな。あのね……実は、廣瀬くんに頼みたいことがあるの。
なんだ、そういうことか。遠慮なんかいらねーって! おまえからのお願いなら、喜んで聞いてやるからさ!
廣瀬くん……ありがとう、すごく助かるよ。
それで、頼みごとってなんだよ。おまえの手伝いでもすればいいのか?
私じゃなくて、友達に手を貸してほしいの。その子ね、今度のパフォーマンスで特製のフライヤーを作って配りたいらしいんだ。
それで今、デザインを作ってくれる人を探しているの。
……うーん、デザインかぁ……
それで、その……良かったら、協力してくれないかな? 他にお願いできる人が思い浮かばなくて……。
でもどうしてオレなんだ? オレじゃなくても、デザインが得意なヤツを探せばいいんじゃ……
廣瀬くん、前にもすごく素敵なフライヤーを作ってくれたし……
それに、友達の希望としては、ダンスをする人物を写実的に描いた絵が目立つようなフライヤーにしたいんだって。
……ああ、なるほど。
それで絵が描けるヤツに、まとめて頼もうって話になったわけか。
うん。美術部の廣瀬くんなら……と思って。あ、でも難しいようだったら、デザインは他の人にやってもらうつもりだよ。
その場合は、人物の絵だけでも描いてもらえたら、助かるんだけど……
……な、何言ってんだよ! 絵もデザインも、オレが全部やってやるって!
えっ。本当にいいの?
お、おう、オレに任せとけって!
デザインも、少し基本を身につければ問題ねーだろ。多分、絵を描くのと感覚は似てるはずだしな!
(すごい自信だな……これなら、任せちゃって大丈夫そう)
それじゃあ、お言葉に甘えてデザインから絵まで全部お願いさせてもらおうかな。よろしくね、廣瀬くん。

ブロンズ2話

ん、[苗字]? オレの様子、見に来てくれたのか?
もちろんだよ。お疲れ様、廣瀬くん。こんな時間まで作業してくれてたんだね。
……それにしても、すごい量の本だね。もしかしてこれ、全部デザイン関係?
おう。手探り状態だから、資料は多いに越したことはないしな。
確かにそうかも。それで、調子はどう? いい案は出た?
それなー……一応、パターンはいくつか考えてみたんだよ。
ただ、どれも構図がイマイチでさ。『これだ!』って言えるものは、まだ……
(うーん……私には、どれも良くできてるように見えるけど。わかる人には、違いがわかるのかな……)
……はあ。なんか、考えすぎて行き詰ってきたかも。
きっと、根を詰めすぎたんだよ。良かったら、一度少し休憩しない? そうしたら、何かいい案が出るかも……
……そう、だな。じゃあ、ちょっとだけ――
桑門 ――廣瀬?
あれ、桑門先輩? オレに何か用ですか?
ううん。特に用事があるわけじゃないんだけど、さっき、部長が廣瀬を探してたから……
メールしたのに返事がないって困ってたよ?
えっ!? ……うわ、マジだ。集中してて全然気付かなかった……。
部長さん、なんて言ってたの?
え? いや、それは、そのー……
今度のコンクールの参加確認だよ。
美術部の部員はほぼ全員作品を出す予定だけど、廣瀬だけは、返事もまだだったんだって。
す、すみません。なんか、余計な心配をかけちゃったみたいで……。

ブロンズ3話

ま、待ってください。桑門先輩! ここ最近廣瀬くんが部活にいけなかったのは、私のせいなんです!
へっ?
桑門 [名前]さん、どういうこと?
パフォーマンスの宣伝で配るフライヤーの制作を、私が廣瀬くんに頼んだんです。きっと、それが原因で廣瀬くんは――
ちょっ、違う違う! 変な勘違いするなよ!
コンクールは元から参加しないつもりだっただけで、フライヤーとはなんの関係もねーから!
だから、おまえが謝る必要はねーんだって!
そ、そうなんだ。それなら、良かったけど……。
……廣瀬は、このフライヤーを作りたいの?
は、はい、もちろんです。自分で引き受けるって言った責任取りたいんで。
ふふ、わかったよ。部長には、俺から説明しておくね。
あ……! 桑門先輩、ありがとうございます!
(良かった……廣瀬くん、怒られずに済んだみたい)
それにしても……デザインは専攻じゃないから詳しくはわからないけど、なんだか、おもしろそうだね。
……ラフの数、すごいね。もしかして、構図に行き詰ってるの?
は、はい。人物のポーズや配置とか、テキストの位置とか、もっといい形がある気がするんですけど……。
そうだね、それなら……あ、この紙1枚もらってもいい?
あ、はい。自由に使っちゃってください。
それで、例えばだけど、全体的な構図をこうして、人物の子のポーズは、こう変えてみるとか……
それで、文字はここへ移動させるっていうのはどう?
(すごい……さすが桑門先輩だな。あっと言う間に、ラフが1枚できちゃった)
あ、なるほど……すげーな、さすが先輩……。
……あ、あの! この構成、案の一つとして、出させてもらってもいいですか?
もちろんいいよ。俺のラフは好きに使ってくれて。
……あ、でも、3年が出したからって理由で、優遇とかはされたくないから……俺の案だっていうことは、秘密にしておいてね。

シルバー2話

……そういうわけで、友達は桑門先輩の案を候補にあげてたんだけど……。
そっか……まあ、そうだよなー。いいぜ、桑門先輩の案でも!
……ごめんね、廣瀬くん。あんなにがんばって、たくさん考えてくれたのに……。
あのなー。なんでおまえが落ち込んでるんだよ。オレは別に気にしてねーって。
先輩の案が選ばれるだろうなって思ってたし……それがわからないほど、センスがないわけじゃねーしな。
廣瀬くん……。
まあ、おまえから引き受けたフライヤー制作だしな。最後まできっちりやり遂げてみせるから、任せとけって!
[苗字]、そこの腕はただ伸ばすんじゃなくて、こう……軽く曲げてくれるか?
う、うん。わかった。
(……廣瀬くん、意外と落ち込んでなくて良かった。真剣な表情だけど、楽しそうに絵を描いてる……)
……よし! [苗字]、今度はこのポーズを頼むぜ!
えっと……こ、こんな感じでいいかな?
おう、バッチリだぜ!
……その、ありがとな。フライヤーのモデルやってくれて。こういうの、他のヤツにはなんか頼みづらくって……
気にしないで。廣瀬くんにフライヤーの制作を頼んだのは私だし、協力するのは当たり前だよ。
それに、私、廣瀬くんの絵や、絵を描いている廣瀬くんを見ているのすごく好きだもん。
えっ。絵を描いてるときのオレって、そんなに魅力的なのか?
うん。そういうときの廣瀬くんって、とても楽しそうにしてるから……
見てると、なんだか私まで笑顔になっちゃうの。
そ、そっか……オレ、おまえからそんなふうに見えてたんだ……。

シルバー3話

……オレさ、
たまに、無駄なことしてるんじゃないかって、思うときがあるんだ。
え? それってどういう……
オレより絵の才能があって、上手いヤツなんて、沢山いつだろ?
誰にも評価してもらえないのに、こうして絵を描き続けることに意味なんてあるのかって……つい、考えちまうんだ。
もしかして、廣瀬くんが、今度のコンクールに参加しない理由って……
ああ。出しても入選しないことくらい、描く前からわかってるからさ。
それに、コンクールまでもう時間もねーし……
(……本当に、それでいいのかな? でも、無責任なことを言って、廣瀬くんを傷つけるのも嫌だし……)
……でもさ! 絵を描いてるオレを見てるのが好きって、[苗字]に言ってもらえて、すげーうれしかった!
おまえにそう言ってもらえるのは、オレにとっては、絵で入選するよりも、ずっとうれしいことだから……!
(廣瀬くん……私の何気ない一言で、そんなに喜んでくれてたんだ……)
……よーし! おまえの期待に応えるためにも、頑張って、最高のフライヤーを作らないとな!
(完成したフライヤー、受け取ってくれる人が多くて良かった!)
今度、ここでパフォーマンスやりまーす! ぜひ見に来てくださーい!
(わ……廣瀬くん、すごいな。あんなにたくさんの人に、フライヤーを配ってる)
廣瀬くん、お疲れ様。
お、[苗字]じゃん。そっちも終わったんだな。お疲れ様。
うん、ありがとう。制作を全面的に任せちゃってたのに、配布まで手伝ってもらっちゃって……。
気にすんなって。自分で作ったフライヤーなんだから、最後まで見届けてーしな!
ふふ、ありがとう。それにしても、廣瀬くんってすごいね。
廣瀬くんが声をかけると、みんな足を止めてくれてるみたい。
へへっ。きっとオレのオーラかなんかが、思わずみんなを振り向かせちゃうんだろうなー!
……なんちゃって!
ふふ、そうなのかもしれないね。
(確かに、廣瀬くんって、人に好かれそうな雰囲気を持ってるかも。……こういうのも、才能っていうのかな?)

ゴールドSPECIAL

(男子生徒)へー、パフォーマンスのチラシか。いいな、これ。
(女子生徒)だよね! このダンスの絵とか、すごく格好いい!
…………。
な、なあ、今、オレの絵が褒められてたよな? びっくりしたー……。
どうして? 私が向こうでフライヤーを配っていたときも、同じようなことを言ってる人、たくさんいたよ?
えっ……そ、そっか……オレのこと知らないヤツに絵を褒められるのって、最近あんまなかったからさ。
ちょっと意外だったけど……すげーうれしい。
廣瀬くん、とても絵が上手だもの。褒められて当然だと思うよ。
はは、ありがとな。
……けどやっぱ、桑門先輩みたいな天才に比べたら……
……そんなことないよ。
[苗字]……?
廣瀬くんはこの前、絵を描くことを、『無駄なことしてるんじゃないか』って、言ってたけど……
絵を描いているときの廣瀬くんは、とても楽しそうに見えたし、真剣に作品と向き合ってたと思うよ。
それなのに、そんな素敵なことを、無駄って言っちゃうのは……なんだか、すごくもったいないよ。
……もったいない、か……。
それに……楽しいって思えることを、『人と比べて自分がどうか』って理由のためにやめちゃうのは、違うんじゃないかな。
…………。
そっか……確かにオレ、藤城に入ってから、すごい先輩たちの作品ばっかと比べてたな……
…………。……やっぱオレ、今度のコンクールに、絵を出すよ。
えっ!? ほ、本当?
なんか、コンクールの結果ばっか気にして、自分が描きたいかどうかってことを、ちゃんと考えてこなかったなって思ってさ。
でも、おまえと話してるうちに、だんだん描くことの楽しさを思い出してきて……今のおまえの言葉で、目が覚めた気がする。
それに、他でもないおまえが、オレの絵を好きだって言ってくれたから……
また、人と比べて落ち込みそうになっても、オレ、頑張れる気がする!
そっか……良かった……
……あ、でも、もうコンクールまで時間がないんだよね? 早く作業に入ったほうがいいんじゃ……?
あっ! そ、そうだった! 悪い、[苗字]! 今から美術部に行ってきていいか!?
もちろんだよ! 残りのフライヤー配りは、私に任せて。
ありがとな! 部長ともちゃんと話して、コンクールに参加させてほしいって言ってくるぜ!
うん! いってらっしゃい……!
(……ん? あれ? 廣瀬くん、立ち止まっちゃった。どうかしたのかな?)
……それで、その……いつかだけど、さ。
おまえへの気持ちも、ちゃんと伝えてみせるから……
え……? ご、ごめん、今なんて言ったの? ここからじゃ、よく聞こえなくて……
い、いや! 今のはただの独り言だから気にしないでくれ!
そ、そう? それならいいんだけど……
(なんだか、やけに顔が赤いような……気のせいかな?)
あー……その、さ……おまえさえ良ければ、作品が完成したら、コンクールに出す前に見てくれよな。
おまえが見とれるような、最高傑作を作ってみせるからさ!

エスコートは完璧!?

ホームルームが終わり下校しようとしていると、廣瀬があなたに会いにA組へやってくる。ショッピングモールの福引で水族館のペアチケットが当たったので一緒に行こうと誘われて……

+ ネタバレ

ブロンズ1話

(ホームルームも終わったし、そろそろ帰ろうかな)
あっ、いたいた! おーい、[苗字]!
あ、廣瀬くん。こんにちは。
もしかして、うちのクラスの友達に会いにきたの?
いや、違うって! 今日はおまえに会いにきたんだ。
私に?
ああ。実はこのあいだ、ショッピングモールの福引で水族館のペアチケットが当たってさ。
良かったら一緒にどうかなーと思って、誘いにきたんだ。
ほ、ほら。せっかく当たったのに無駄にしちまうのも、もったいねーだろ?
水族館かぁ。そういえば、最近行ってなかったかも……
お、だったらちょうどいいじゃん!
その水族館、トンネル型の水槽とかイルカショーが人気なんだけど、最近できた展望室も話題になってるんだ。
足元までガラス張りの窓から、すげー綺麗な夜景が見られるらしいぜ。
わぁ、そうなの? 素敵だね。ぜひ行きたいな。
だろ、だろ? おまえならそう言ってくれると思ったぜ!
えっと……じゃあ今週の日曜とか、空いてるか?
うん。その日なら他に予定もないし、大丈夫だよ。
よしっ、じゃあ決まりな!
絶対おまえが来て良かったと思えるようなデートにするから、楽しみにしてろよな!
(ふふ、廣瀬くん相変わらずだな。日曜日は楽しい一日になりそう)

ブロンズ2話

(待ち合わせ場所は……ここだよね。あ、あそこに立ってるのって――)
こんにちは、廣瀬くん。もしかして、待たせちゃった?
全然! オレも今着いたとこ。
っていうか今日のおまえ、いつもと違ってなんつーか――……
え? えっと、どこか変だったかな?
い、いや、その……おまえって私服もすげーかわいいんだなって思ってさ。
あ、もしかしてオレとのデートだから気合い入れてきてくれたのか?
なんてな! あはは――
ふふ、もう、廣瀬くんったら……。
あ、そういえば昨日メールで待ち合わせ場所にはおなかを空かせて来てくれ、って送ってくれたよね?
あれ、どういう意味だったの? 言われたとおり、お昼は食べないで来たけど……。
ああ、あれか。じつは水族館に行く前に寄りたいところがあるんだ。
寄りたいところって?
んー……まだ秘密! ついてきてくれればわかるって。行こうぜ!
う、うん。
あっ! あのカフェってもしかして……
そ。先月オープンしたパンケーキ専門店!
おまえ、前に一度行ってみたいって話してただろ?
うん! 雑誌に載ってるのを見て、ずっと気になってたんだ。
廣瀬くん、覚えててくれたんだね。
ま、まあな。さっそく入ってみようぜ! ――って、ん?
なんだ、この入り口の張り紙……き、今日は臨時休業!?

ブロンズ3話

(廣瀬くんと一緒に水族館に来たけど……)
さっきはごめんな、[苗字]。
遠回りさせた上に、結局昼飯もチェーンのバーガーショップで食べることになっちまって……。
カフェが臨時休業だなんて、オレ知らなくてさ。
そ、そんな、気にしないで。
廣瀬くんがおごってくれたハンバーガー、とっても美味しかったよ?
それにほら、考えようによっては、次にカフェへ行くのがさらに楽しみになったとも言えるし。
[苗字]……。
それより、せっかく水族館に来たんだから一緒に楽しみたいな。
……そっか、そうだよな。
オレがいつまでも落ち込んでたら、おまえだって楽しくないよな。
よっし、仕切り直しだ!
水族館では、ばっちりおまえをエスコートするからな。行こうぜ!
(わっ、廣瀬くんに手をとられちゃった)
あ、あの、廣瀬くん?
……水族館って暗いし、人もたくさんいるだろ?
転んだりはぐれたりしないように、こうしてたほうがいいと思うんだ。
う、うん。そうだね。
(男の人と手を繋いで歩くのって、慣れてないから緊張しちゃうな)
(でも、廣瀬くんが元気になったみたいで良かった)

シルバー2話

――へぇ、じゃあサンゴって植物じゃなかったんだ。
ああ。植物みたいに見えるけど、実際はイソギンチャクの仲間で、れっきとした動物なんだ。
あ、あと[苗字]は聞いたことあるか?
水族館の中がこんなふうに薄暗くなってんのは、魚から人間が見えないようにするためなんだって。
え、そうなの? でも、どうしてだろう……?
魚は、結構神経質な生き物だからな! 人間の姿が見えるとストレスが溜まって、体調を崩すことがあるらしいぜ。
あ、なるほど……。
それにしても廣瀬くんって、水族館とかお魚のことに詳しいんだね。
まあな。今日に備えてオレなりにいろいろ調べてきたし――
え?
あっ、いや! 水族館っていえば、デートスポットの定番だろ?
だからいろいろ行ってるうちに、自然と覚えたんだよな……!
ほら、自分で言うのもなんだけど、オレってわりとモテ系だし?
特に年上女子からのアプローチがすごくてさ。年上キラーってヤツかもな! は、はは……
(たしかに廣瀬くんって一緒にいると楽しいし、女の人に人気があるのもわかるかも)
そうだったんだ。すごいね。
う……。そこで全然ムッとされないのも、男としては複雑っていうか……
? それってどういう……?
い、いや、なんでもない!
そういえば、そろそろ外のイルカプールでショーが始まる時間だな。
せっかくだから早めに行って、いい席ゲットしておこうぜ!
そうだね。ふふ、どんなショーが見られるのか、楽しみだな。

シルバー3話

うわぁ……! イルカショーって、近くで見るとすごい迫力だね。
廣瀬くんが早めに行こうって言ってくれたおかげで、いい席に座れて良かったよ。
でも、そうして前のほうじゃなくて6列目にしたの?
この水族館のイルカショーって、5列目あたりまでは結構濡れるんだよ。
ほら、前列の人たちはみんな、レインコートを着てるだろ?
あ、本当だね。
っと、そろそろショーのクライマックスだな!
[苗字]、ステージに注目してたほうがいいぜ!
え? ――わぁ……!
(3匹のイルカが同時にジャンプして――……。すごい、何度飛んでも息ぴったりだ)
綺麗だね……。
ああ、そうだな……
(! 廣瀬くんが、私の手に自分の手を重ねてきて――)
あ、あの、廣瀬くん……?
イルカもすごく綺麗だけどさ。オレにはおまえのほうがずっと……
! 危ない、[苗字]……!
(え? 廣瀬くんが私の前に立ちふさがって――)
うわっ!?
(イ、イルカの水しぶきで、びしょ濡れに……!?)
(トレーナー)おっと、今日のイルカ達は、いつも以上に元気いっぱいですね!
廣瀬くん、大丈夫? 服、まだ少し濡れてるみたいだけど……寒くない?
平気、平気! あのあと水族館の人がタオル貸してくれたし、外の展示を見てるあいだにほとんど乾いたからな。
本当にごめんね。私をかばったせいで……。
オレが勝手にしたことなんだから、気にすんなって。
それより、閉館時間になる前に展望室に行ってみようぜ!

ゴールドSPECIAL

(展望室、すごい人の数だったな)
(夜景がよく見える場所をみてるうちに、結局閉館時間になっちゃった)
悪い、[苗字]。オープンしたばっかなんだから、混んでるのは予想できたはずなのに……。
ひ、廣瀬くんが謝ることじゃないよ。
少しだけど夜景はちゃんと見られたし、水族館もとっても楽しかったもの。
けど……。
(廣瀬くん、まだ落ち込んでるみたい。夜景を見るの、本当に楽しみにしてたんだな……。あ、そうだ。)
ねえ、廣瀬くん。水族館を出たあと、ちょっと寄りたいところがあるんだけど、いいかな?
? あ、ああ……。
ここって公園……だよな。
なんでここに寄りたかったんだ?
ふふ、じつはこの公園の丘からも、とっても綺麗な夜景が見えるんだ。
展望室が混んでて、廣瀬くん、がっかりしてたように見えたから……。
じゃあ、オレのためにわざわざ……?
う、うん。余計なお世話だったかな?
そんなことないって! けど、おまえ、その……幻滅とかしてないのか?
今日のオレ、正直……、あんまりカッコ良くなかっただろ?
連れていったカフェは閉まってるし、イルカショーではびしょ濡れになるし……展望室だって、あんな状態だし。
全然スマートにエスコートしてやれなかったもんな……。
そんな、どれも廣瀬くんのせいじゃないし、格好悪いなんて思ってないよ。
それどころか、今日一日廣瀬くんと過ごせて、すごく楽しかったよ?
廣瀬くんさえ良ければ、またこんなふうにふたりで遊びに行きた――あ……
(ひ、廣瀬くんに抱き締められちゃった……)
本当に優しいよな、おまえって……。
オレには、おまえに優しくしてもらう資格なんかないってのに……
え? し、資格がないって、どうして……?
水族館でオレ、わりとモテるほうでデートもよくするとか言っただろ?
……あれ、嘘なんだ。おまえにすごいって思われたくて、見栄張ってた。
実際のオレは、デートなんて全然慣れてなくて……今日だっておまえといられて、一日中ドキドキしっぱなしだったよ。
そ、そうだったの?
ああ。水族館のチケットも福引で当たったって話したけど、本当は自分で用意してたんだ。
でもそんなこと正直に話したら『気合い入り過ぎだ』って思われそうだし、断られたとき余計カッコ悪い気がして……。
やっぱ、その……好きなヤツの前でカッコ悪いところは見せたくないだろ。誰だって。
え……?
(す、好きな奴……って、もしかしなくても私のことだよね?)
(どうしよう、急にドキドキしてきちゃった)
……あのさ、[苗字]。
今までずっと、振られるのが怖くて言えなかったけど……オレ、おまえのことが好きだよ。
今日みたいにふたりきりでデートしたい女子はおまえだけだし、これからもずっと一緒にいたいって思ってる。
廣瀬くん……。
だから、その……もし嫌じゃないなら、またこうやってデートしてくれよな。
そのときは、嘘ついたり見栄張ったりしないって約束する。
素のままのオレで、おまえを楽しませてみせるからさ。


スキンシップ

+ ...
あたまなで うわっ!
なんだよ?
あー! 頭が……!
髪、乱れるだろ。
なあ、それってなんなんだ?
オレもやってやるよ、いいだろ?
なんか、変な感じだよな……。
ほっぺぷに なんだ?
どうした?
オレに用なのか?
な、なんだよ、今の。
そういうの、恥ずかしいじゃん。
あんまり触ると怒るからな……!
ど、どういう意味なんだよ……!
めがまわる えっ!?
地震か!?
や、やめろって……!
回りすぎだろ、これ。
ま、まず落ち着こうぜ! な?
こういうのは焦るだろ……!?
愛情表現の裏返しなのか……!?


おはなし

+ ...

カレ会話

カレ会話 音楽聞いて、振りつけ覚えて、身体を動かす……。ダンスって楽しいよな。
期間限定のアイスって美味しいの多いよな。だから、つい買っちゃうんだ!
そういえば、来週は美術部が休みなんだ。……覚えておいていいんだぜ?
翔太って、マジでいいヤツなんだよ。そっと気遣いができる、っていうかさ。
なあ、周のヤツ見かけなかったか? 今日は練習らしいけど、いないよな。
桑門先輩は正真正銘の天才だよ……。なんかもう次元が違うっていうかさ……。
竜ちゃん先輩、ホットケーキがマジで好きなんだよ。それも、超こだわり派。
桃越先輩の練習風景とか、最初から最後まで見学できたらいいのにな……!
桑門先輩、パフォーマンスやれると思うか? オレは、ちょっと心配……。
パフォーマンスバトルに備えての練習、みんないろいろやってるみたいだな。
オレに手伝えることがあったら、なんでも言っていいからな。任せとけって!
おまえがいてくれたから、今日は練習がすごく捗ったな。マジで助かってる!
西園寺先輩って、練習もなんか……。優雅な感じするんだよな……。うん。

二択会話

オレ、委員とかしっかりやるだろ? そのせいか、みんなによく頼られるんだよなー。
愛されてるよね ……ど、どういう意味だよ? マスコットキャラ扱いされてるとか、そういうアレか!?
みんなのリーダーだよね! だろ? おまえもそう思ってたか! ……他のみんなもそう思ってればいいんだけどな。
このパフォーマンス衣装、すげーいい感じだよな。オレのために見立ててくれたんだろ?
うん、廣瀬くんのためだよ ……マジで!? すっげえうれしい! これ着るときは、マジ全力でやってやるから!
えっと、みんなのためだよ いやいや、そう照れんなよ。おまえの気持ち、オレはわかってるから大丈夫だって!
友達は多いんだけど、みんなオレのこと考えなしの能天気って思ってるみたいでさ……。
意外と繊細だよね わかってるじゃん! ……って、意外なのかよ! マジ、こう見えてデリケートだって。
廣瀬くんは優しいから ん……。まあ、暗い雰囲気とか苦手だし、いじられて場が明るくなるなら、いいかって。
なあなあ、オレには何が向いてると思う? 勉強じゃなくて、特技とかの話でさ。
絵画! マジか! 悪くないとは思ってたけど……。おまえに言ってもらえると、うれしいな。
ダンス! だよなー! オレも、かなり向いてるって思ってた! パフォーマンスは任せとけ!
これ、前に話したことあるかもしれないけどさ。実は……オレは年上にモテるぜ!
そ、そうなんだ…… そうそう、無邪気で害にならなさそうって評判だからな! 安心できるんじゃね?
かわいがられているよね そうそう、無邪気で害にならなさそうって評判だからな! 安心できるんじゃね?
パフォーマンスの練習はしないとな。オレの得意科目は音楽だから、歌も結構得意だぜ?
廣瀬くんの歌、楽しみ! ああ、とっておきの歌を聞かせてやるぜ! 期待には絶対応えてみせるっての。
今度カラオケに行こうね 行く行く! ……って、ふたりきりか? ちょ、ちょっと照れるけど、楽しみにしてる!
翔太とは気が合うんだよな。あいつと一緒にいると小さな悩みなんて吹き飛ぶっつーか。
仲良しなんだね まあな。こないだもカラオケ行ったし……。イベントごとは一緒に盛り上がれるしな!
素敵な友達がいるね ああ。そういうところ、オレは恵まれてるんだろうな。……ほら、おまえもいるしさ。
オレは特別な存在だからな! ちょっと挑戦すれば、なんでもできちまうんだよなー!
さすが廣瀬くん! 『さすが』か……。いい響きだよな。もっといっぱい褒めてくれたっていいんだぜ?
……無理しなくていいよ? ……あーあ、おまえの前で虚勢張っても無駄か。……サンキュ。けど、頑張るからさ。
ダンスはオレの趣味だからな、パフォーマンスは任せとけ。ばっちり決めてやるぜ!
頼もしいね だよな、オレもそう思う! あとは歌と、組んだヤツとのバランスをとらないと……。
私にも教えてほしいな おまえがそう言うなら、いくらでも教えてやるっての。空いてる日、教えてくれよ。
桃越先輩、クラブでDJしてるじゃん? オレ、そういうところにも憧れてるんだよな。
廣瀬くんもやってみる? オレも……!? いつかはと思ってたけど、そろそろ経験を積み始めてもいいかもな!
すごいよね ああ。DJって、ただ音楽を流せばいいってもんじゃないし。頭を使う役割だからな。
オレ、気がついたときにはいろんな委員会に所属してるんだよな……。イベント関係の。
人がいいよね ああ……。後でお礼するとか言われると、その場のノリで請け負っちゃうんだよな……。
大変じゃない? まあ、結構疲れる。……けど、せっかく頼りにされてるんだし頑張らないと、だろ?
美術部に入ってるけどさ、たぶん人望的にも実力的にもオレが次期部長かなーって。
いい部長になりそう まあな! やるとなったら本気出すつもりだし……。部員を大事にする部長になる!
素敵な作品を作ってね ああ、もちろん! ……桑門先輩には敵わないかもだけど、けど、腕も磨くからさ。
演技って、やってみると結構面白いな。普段のオレじゃない、別なオレ? っつーか?
迫真の演技だったよ そう言われると悪い気しないんだよな。見てろよ、これからもっと磨きをかけるから!
見ている側も新鮮かも 演劇部じゃないと、普段は演技なんてしないもんな。我に返ると、ちょっと照れるけど。
おまえさ、アイス以外の甘いものだったら何が好きなんだ? ……参考までに、な。
シュークリームかな ああ、最近はいろんな味あるしな……。ああ見えて、北城もはまってるらしいぜ。
ホットケーキだよ へえ、竜ちゃん先輩と一緒だな。確か、バターとメープルシロップが大事なんだって。
藤城には天才がたくさんいるだろ。……おまえも、やっぱりそういうヤツが好きなのか?
尊敬しちゃうよね そっか……。確かにすごいよな、あの人たち。……敵わないとしても、頑張らないとな。
大切なのは才能だけじゃないよ そ、そうだよな!! 他にも大切なことってたくさんあるし、焦ることないよな……!
モテについては日々学んでるからな。休みの日とか放課後とか、割と忙しいんだぜ。
おしゃれとか? そ。ファッションにもこだわりがあるからな。桃越先輩のアドバイスを参考にしてる!
モテ技を磨くとか? そそ。地道な下積みってヤツ。カラオケに行く前に流行の曲をマスターしておく、とか。
パフォーマンスのためだけど、いろんなヤツとユニット組むのって面白いんだな……。
周くんとか? 周? 周か……。まあ、面白くはあるけどな。あいつが踊ってるんだぜ? ヤバくね?
桑門先輩とか? そう、桑門先輩って大抵は美術室にいるから。歌や振りつけの話するのってマジで新鮮。
おまえってさ、オレのこと、どう思ってるんだ……? 正直に言ってくれていいから。
好きだよ だよな! だと思ってたぜ! ……って、どこまで本気なんだよ? からかってないか?
ひみつ ひ、秘密ってどういうことだよ……? おまえ、誰か他に好きなヤツでもいるのか……!?
授業で習った楽器なら大体マスターしてるぜ。リコーダーだってギターだっていける。
タンバリンは? もちろんいける! 特にカラオケのタンバリンは任せとけ。最高に盛り上げてやるぜ!
ヴァイオリンは? ヴァ、ヴァイオリン!? ま、まあ練習したらいけんじゃね? オレのことだし……。
……本気になりそうで怖いんだ。振られたら、もう立ち直れない気がする……。
それが恋だよ 恋、……恋なら仕方ないか。……オレもそろそろ腹くくって、惚れてるって認めないと。
頑張って、廣瀬くん おまえが言うか! ……まあ、おまえらしいよな。おかげで、ちょっと気が軽くなった。

ボイス

ボイス なあなあ、あのアイスに新しい味出たんだ! 食いに行くだろ?
アイスって、暑くても寒くても楽しみ方があっていいよな……!
イベントて、準備から盛り上がるだろ。あの空気、楽しいよな。
西園寺先輩って、絵もすげえ上手いんだぜ。完璧超人かよ……。
周、よく教室からいなくなるんだよなー。おまえ、どっかで見た?
今度、おまえと出かけたいんだけど……。どこに誘われたい?
コンクールに出すときは、いつも緊張して自分に負けそうになる。
音楽は得意なんだ。正直、美術よりセンスあるって言われる……。
おまえって、マジでオレのこと好きだよな。……ちょっと照れる。
……わかってるよ。……でもさ、いつか絶対、好きにさせるから。
オレって期待されてるから、たぶん、美術部の時期部長だと思う!
……オレのカッコ悪さは、オレが1番よくわかってるっての……。
オレ、年上にモテるんだぜ。……あ、その顔、信じてないだろ!?
弱点? ……流されやすいとこかな。ノリに負けて後で凹んだり。
天才には敵わないけど、それでも頑張って、前に進んでやる……!


アクション会話

+ ...
考えごと? あの振りつけのことで迷っててさ。もうちょっと印象的にできそうじゃん?
どうしたらいいのか、って悩んでる……。あ、いや、まあ、おまえのこと。
椅子におすわり ちょっと休んでた。おまえも座ってくだろ? 何か飲み物用意してやるから。
椅子でぼーっとしたら、何かいい着想が……って思ったけど駄目だった……。
うたたね ……えっ? 寝てた? 自覚してなかったけど、ちょっと疲れてるのかもな。
ああ、そうだな……。ちゃんと布団に入って寝たほうがいいよな、やっぱり。
すやすや なんだ? おまえも一緒に寝る? ……なーんて、冗談に決まってるだろ!
……布団をちゃんと被れてない? ……マジだ、教えてくれてありがとな。
チラチラ お、おまえがどうしてもって言うなら、いろいろ手伝ってもいいんだぜ?
べ、別になんでもないって。今日のおまえも元気そうだなって思ってただけ。
首かしげ なんか難しい顔してないか? ……悩んでるならオレに相談してみろよ!
このアイス、新作なんだけど、知ってる味に似てる気がするんだよな……。
へそ曲げ オレには先輩たちみたいな才能は……っていや、今言ったことは気にすんな!
おまえ、さっきすごく楽しそうだったよな。……どんな話してたんだ?
ぱちぱち この衣装、おまえが選んだのか? マジでセンスいいな、完璧じゃん!
おまえが頑張ってること、オレも知ってるからな。お疲れ、ってことで。
考え中 とりあえず描けたけど……。もっといい絵にできる気がするんだよなー。
モテる男の条件と、実践の仕方と……。全部しっかり覚えておかないと。
指をふりふり ……さっき桃越先輩がこうしてたんだけど、どうだ? ぐっときただろ?
こういう振りつけ、良くないか? どう取り入れるかもポイントだよな。
しずかにっ 今、向こうで本番さながらの練習してたんだ。集中させてやろうぜ。
おまえにだけ話してること、結構多いからな。秘密にしてくれよ。
バキューン! これ、キャーってなるか? ……ならないのか。もっとモテを極めないとな。
これも振りつけとして、パフォーマンスに組み込もうかなって考えてたとこ。
うとうと 昨日、寝るのが遅かったからな……。でも、なんとか我慢しないと……。
わっ! ……今の、見てたのか? カッコ悪いところ見せちゃったな。
ガッツポーズ さっき、桃越先輩に頑張ってるなって言ってもらえたんだ! マジうれしい!
さっきの練習、完璧だっただろ? オレも、自分で手応え感じたし!
筋トレ中 たまにはこういうのもありかなって。……こ、こんなの、全然軽いけどな!
ああ、これか……。男としてはある程度。鍛えておいたほうがいいだろ?
ぷんすか 自分が情けなくて、嫌になるときあるだろ? 今、そういう気分なんだよ。
考えた通りに描けないのって、すごく悔しくてさ! 納得できないっての。
やった〜! 歌のテスト、マジいい感じだったんだぜ。おまえと同じクラスだったらなー。
今度、桃越先輩がいろいろアドバイスしてくれるって! マジで楽しみ……!
はにかみ さっきのパフォーマンス、良かったか? ……ま、まあ、オレなら当然じゃね?
……ど、どうしたんだよ。そんなに見つめられると気になるだろ、普通。
がっくし オレとしたことが、アイス落としちまって……。あれ、無惨だったな……。
最近、全然上手くいかないなって……。ちょっと落ち込んできた、マジで。
びっくり! このアイス、かなりいい感じだ……! 帰りに買っていくか、迷うな……。
お、おまえ、来てるなら先に言ってくれてもいいだろ。驚いたっての……!
こまったなあ 観客みんなの目を奪うようなパフォーマンスって、どんなのだろうな……。
次の小テスト、間に合うか微妙だな……。おまえは勉強、大丈夫そうか?
手をふりふり おまえのこと探してたんだ。時間あるなら、今から一緒に練習しようぜ!
オレに会いに来たんだろ? ……え、そうじゃない? まあ、いいじゃん。
おねがい! 教科書、貸してもらえないか? いろいろ勘違いして、忘れてた……。
頼む、ちょっとおまえの意見が聞きたいんだ。ああ、おまえじゃないと駄目。
うたの練習 歌、上手いだろ? 昨日翔太とカラオケ行ったから、喉の調子もいいんだよ。
おまえも一緒に歌わないか? もし自信なくても大丈夫、オレがいるからさ。
はい、どうぞ これ、おまえの分のアイス。好きそうだなって思ったから買ってきたんだよ!
この曲、いいなって思ったからさ。おまえにも聴いてほしいんだけど……。
床におすわり ん? 何か用なら言ってくれよ。ちょっと休んでたけど、もう大丈夫だから。
おまえも忙しいんだろ? だから、たまには休んだほうがいいぜ。隣来いよ!
読書中 ……これか? 画集なんだけど、マジで面白いんだぜ。おまえも見るだろ?
今、話題のカフェ。デートスポット。……目移りしちゃうよな、この雑誌。
床でくつろぎ もう無理だ、ってなったら休むしかないじゃん……? 今、そういう状況。
こうしてたら何か思いつくかもしれないだろ? 物は試し、って言うしさ。


ひとりごと

+ ...
つぶやき えーと?
あれっ?
携帯……。
……桑門先輩の作品って、やっぱすごいよな。うん。
はぁ。桃越先輩ってカッコいいよな……。
翔太、地理得意だからさ。少し教えてもらったんだぜ。
周がまたどっか行ったけど、何してるんだろうな……?
本当、気分転換って大事だよな。
今のうちに用意するものは……。
……よし、明日はカラオケ行く。
今日は新作のアイスを試すかな。
そろそろ次の作品を考えとくか。
あの番組、確か今日だっけ……。
パフォーマンスバトルか……。オレに任せとけって!
ダンスなら任せろって!オレがいれば大丈夫だ。
いろんなステージを見るのも、絶対勉強になるよな。
それにしても、おまえには本当に助けられてるぜ。
おまえが頑張ってること、オレも知ってるからな!
疲れてないか? おまえも、ちゃんと休んでおけよ!
おまえが応援してくれるなら、……大丈夫だからさ。
……おまえが隣にいると、安心できるっていうかさ。
おまえにはカッコいいとこ見せたいに決まってんだろ?
オレのカッコいいところ、ちゃんと見ててくれよな!





最終更新:2019年04月24日 21:18