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 ワシがあの若造と会ったのは必然だったに違いない。運命など信じることなく時を過ごしてきたワシですらそう思わざるをえない。

 あの若造とは、昼寝をしていたワシを踏んづけた挙句喧嘩をふっかけてきた生意気なヤツのことじゃ。

 奴が背負った大剣を見た時には飛び上がらんばかりに驚いた。あの大剣。ブレインソードのことじゃ。

 ブレインソードを背負った若者と知り合ったことは前にもあった。彼はブレインソードを背負うに相応しい戦士だった。御し難いブレインソードを使いこなし、世を暗く覆った邪悪な者どもを倒していった。

 昼寝をしているワシに躓いたのがきっかけで仲間になり戦った。そして、最後のボスを倒した後、彼は剣とともに姿を消した。

 自分にとってはさほどの時間ではないが人間にとっては老いるに十分な時間が経過した。ここにいるのが彼でないことははっきりしている。しかし、ワシを踏んづけたおっちょこちょいなこの小僧には数十年前に出会った時の彼の面影があったのじゃ。しかも、こいつは背にブレインソードを帯びているではないか。これを運命と言わずしてなんと呼べばいいのか。

 グレーテルも小僧のことは気に入ったようだ。邪悪な人間の気を感じると風のように姿を消すグレーテルも機嫌よく歌っている。

ヘンゼル「おい、グレーテルヤツのことをどう思う?」

グレーテル「生意気だけど面白いわ~。からかっ時にムキになる所なんか子供みたい。お父様もお気に入りなんでしょ。最近のお父様は前にブレインソードを持った人と一緒にいた時みたいよ」

ヘンゼル「わっハッハッハ」

グレーテル「でも、あいつがブレインソードを使いこなせるようになると思う?」

ヘンゼル「ワシにもわからん。レイフェルがヤツを一人前と認めるかどうかだが・・・今のままでは恐らく無理じゃろう。なにかのきっかけがあれば変わるかもしれんがのう」