名乗り

名乗り/設定開示

ロールプレイの精度を向上させるテクニックのひとつ。
自身を定義し、有象無象と一線を画す、比類なき個の証明。

ロールプレイは本質的には「なりきり」や「演技」であり、
演じる設定が受け入れられるには自分と相手の共通認識が必要となる。

「自分が何者であるか」を名乗り、「どんな能力を持つか」を開示することで、
共通認識を速やかに形成し、説得力のあるロールプレイをすることができる。
これは対峙する相手だけでなく、世界を動かしているシステムへの名乗りでもある。

単に槍を握って振るうよりも、「長年鍛錬した槍使いである」という背景を知っていたほうが、
熟練の槍捌きに説得力が生まれる。
このほか、「技名を叫ぶ」ことも「攻撃の威力」に説得力を与えるための設定開示にあたる。

一方で、名乗りや設定開示はあくまでロールプレイを強化する一手段に過ぎず、
必ずしも名乗らなければロールプレイ出来ないというわけではない。
例えば見た目からして明らかに筋骨隆々なキャラは「自分は力持ちだ」とあえて口に出さずとも、
「こいつは力持ちだ」という共通認識が見ただけで成り立つ。
明らかに強そうな武器やオーラも同様。
タロットによるバフもわかりやすくカードのエフェクトが出るため開示の必要がない。

「罪を燃やす炎」のような概念系の能力や、熟練の技巧といった地味な能力など、
見た目では分かりづらい違いをわかりやすくするためのテクニックである。

エンバースのように、短い設定開示の積み重ねによって強固なロールプレイに繋げるといった使い方もある。
戦隊ものや魔法少女ものの口上っぽく名乗り強烈なインパクトを演出することによって自らを強化する手法もあるようだ。
(ただし通常だと口上している間に攻撃されてしまうため、これができるのは相手方がロールプレイの制約を受けている場合に限る)

また、設定開示は必ずしも自ら行う必要は無く、仲間の能力を開示することで強化しあうこと等も可能。

尚、既存キャラの場合は当然のことながら、相手に何の情報も提示せずとも使える能力は使えるが、
これをロールプレイシステムの観点から解釈すると、世界を動かしているシステムにはすでに認識されているから、と考えられる。
よって相手に一切情報を与えずに初見殺し的な立ち回りをすることも可能であるし、
逆に敢えて開示して相手にも認識させることによって、自らの能力の更なる強化を図ることも可能なようだ。

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最終更新:2025年02月10日 00:05