【生年月日】
1930年2月6日
【出身地】
東京都
【肩書】
東邦大学名誉教授
産業技術総合研究所特別顧問
等
【学歴】
1954年 東京大学 理学部物理学科 卒業
1959年 東京大学より理学博士号授与。
【予想授賞理由】
希薄磁性合金の電気抵抗極小を理論的に解明(近藤効果)したことにより。
【受賞歴】
1968年 仁科記念賞
1973年 日本学士院賞・恩賜賞
1980年 朝日賞
2003年 文化功労者
等
【著書】
【主要業績】
【研究内容】
近藤淳博士は、金属中では温度が低くなるほど伝導電子は流れやすく(電気抵抗は小さく)なるという一般原則に反し、温度を下げていくとある温度以下で電気抵抗が増大する「電気抵抗の極小現象」を示す磁性合金が存在するという長年の謎に対し、1964年、金属中に微量に含まれる磁性原子の電子スピンによる伝導電子散乱が、低温領域では電気抵抗を温度の対数関数として上昇させることを発見し、温度が下がると共に減少する原子振動による散乱との和が電気抵抗に極小を出現させることを明らかにし、「電気抵抗の極小現象」を理論的に解明した。電気抵抗極小現象に関連した多くの異常特性は「近藤効果」と呼ばれている。
近藤効果の理論は、1立方センチメートルの金属内に存在する約1024個という途方もない数の電子の振る舞いを扱うものであり、学術的に見て「多体問題」と呼ばれる分野に属し、同じ多体問題研究のフロンティアである素粒子物理学や理論化学等の固体物理学以外の研究分野にも大きなインパクトを与えている。
【関連書籍】
【本人HP】
【その他】
【タグ】
最終更新:2013年12月21日 19:36