舛岡 富士雄

【生年月日】

1943年5月8日

【出身地】

群馬県高崎市

【肩書】

東北大学名誉教授

【学歴】

1966年 東北大学 工学部電子工学科 卒業
1971年 東北大学 博士後期課程修了。工学博士号取得。

【予想授賞理由】

フラッシュメモリーの開発により。

【受賞歴】

2007年 紫綬褒章
2013年 文化功労者

【著書】


【主要業績】


【研究内容】

80年代初め、東芝の技術者として画像や音声が繰り返し記録でき、電源を切ってもデータが消えない新しい半導体「フラッシュメモリー」を開発。製品化を熱心に働きかけたが、会社はその技術ライセンスを米インテルに売却。インテルが市場を完全支配、携帯電話及びパームなど携帯機器をはじめ多種に使われ、売上1兆円を突破する20年に一度の大型商品となる。

簡単に言えば、繰り返し記憶できて、電源を切っても記憶したデータが消えない半導体集積回路です。動作原理はともかくとして、どこに使われているのか、ということで言えば、計算機、携帯電話、デジタルカメラ、テレビ、冷蔵庫、電気釜など、ありとあらゆる電気製品に使われているほか、自動車やバイクにも使われています。

私を国際版の表紙に取り上げた米経済誌『フォーブス』は、年間8兆円のマーケットがある、と書いていましたが、単体のマーケットでなく、自動車など使用している産業をトータルすれば、300兆円とする試算もあります。その発明に対する私への報酬はおよそ自動車1台分だけでした。

そもそも会社の命令で発明したわけでもなく、チームを組んだわけでもありません。単独の個人発明です。工場に配属され、生産性向上の仕事をされられているとき、私は、米国の物真似だけでなく、独自技術で勝負すべきだと上司に言い続けましたが、まるで取り上げられませんでした。そこで自らフラッシュメモリーの特許を30本近く書きました。工場では作業が許されないので、帰宅後や休日を利用して書いたのです。会社の施設や設備は一切使わず、使ったのは自分の頭だけ。発明に対する貢献度に限って言えば、会社側はゼロです。

【関連書籍】


【その他】


【タグ】

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2013年12月22日 18:49