これについてはセオリーは存在しない。とにかく全ての資源を効率よく利用できるバランスで取り、街道も開拓地も都市も発展もほどほどに行っていく戦術。
 もっとも速攻型の戦術。他がもたもたしている間に道力も騎士力もかっさらい、残りの6ポイントを開拓地3つ都市1つ発展1ポイントのような形で取り一気に勝負を決めるのが最高の形。
 現実はそううまくはいかず、道力か騎士力のどちらかは奪われるだろうが、どちらか片方だけでも死守すればその圧倒的な柔軟性によって戦局に合わせた戦い方ができ、トップ争いに十分参入できる。逆に両方奪われるとまず勝利は厳しい。
 慣れるまではその資源バランスを習得するのに時間がかかる。それについてのアドバイスだが、道戦術と都市戦術をやっている方ならお分かりかと思うが道戦術は終盤都市を建てにくいこと、都市戦術は序盤開拓地を建てにくいことが最大のデメリットである。ということは、序盤から終盤にかけてコンスタントに開拓地建設と都市化を行っていければ無類の強さを発揮できるのは当然だ。そうした場合最も重要な資源は何か?土と麦である。
 土は単純にタイルが3枚なので後から取りに行くにしても取りにくい。バランス戦術はその資源バランス故に後から取りに行くというのが「できなくはないが道戦術に負けやすい」という性質になっているため、土を初期配置で取らないというのであれば都市戦術の3つ目の開拓地同様の保証をもって3つ目を確定させる必要がある。ただでさえ道戦術に負けやすいのに土がない状態で開拓地を建てに行くのは保証があっても中々厳しいので、できる限り初期配置で多めに取得しておきたい。できれば生産力はともかくタイル2枚分を目標に。1枚だと、そこを止められると困る。1枚しかとれない場合は上記と同じように3つ目の開拓地で2枚目を取りたい。遅れるとすぐ止められる。
 麦についても土と同様。できるだけ早い段階で確保すること。こちらは土のように止められること意識というよりは生産力高めを意識する。麦は都市化の際に2枚一気に使用するからだ。また、土の場合止まると街道そのものが伸ばせないため次の手をいつまでたっても打てなくなるが、麦は止まったとしても街道から開拓地を建てて麦を供給することがそう難しくない。さらに言えば麦はタイルが4枚あり、放っておいても2枚取得できることが多い。
 勿論他の資源も最低でも3つ目の開拓地までには揃える。土と同様の理由で木や鉄はタイル2枚を目標。麦と同様の理由で鉄は生産力高めを意識。ただ鉄については使用タイミングが後半に偏るためしばらく後になってから取ってもいい。先に取っていた方が発展が捗って道騎士両取りを狙いやすくはなるが。なお、鉄は都市戦術ほど多く取る必要はない。
 色々と言ってきたが初期配置で全ての資源を生産力3以上で取れていれば上々過ぎるほど上々である。そんな地形があると嬉々として置きたくなる気持ちは分かるが、この戦術は開拓地の建設や道力の奪取も積極的に行っていく以上、資源力だけでなく周りの広さもしっかりと見て判断すること。資源力があっても周りが狭いと都市戦術の劣化になってしまう。
最終更新:2013年05月03日 18:36