覚醒

~荒廃した街~

クローズ「(鎖で縛られている)…くっ…この私がこんなクソガキ共に………! 」
キルビス「 へっ…ざまあねえなクソジジイ、さあ、あいつの止め方さっさと吐いてもらおうか。」
クローズ「………止め方だと?   …クッ……クククク………(不気味に笑い始め 」
プルスト「………何がおかしいんですか? 」
クローズ「ククククク………    (笑いながらキルビスとプルストを睨み) …あいつを止める方法なんて…………あるわけないでしょう? 」
キルビス「 ………(クローズの襟を掴み)この期に及んでてめえは………! 」
クローズ「ぐっ…(襟を掴み上げられ)……クククク…残念ですけど、本当の事ですよ………だって、私がそういう風に作っちゃったんですから………クククク………。 」
キルビス「 そういう風に作っただと?………馬鹿言ってんじゃねえ、自分の作った兵器の止め方も考えない馬鹿がどこにいやがる…第一、もしそうならお前も困るんじゃねえのか?もしも暴走して、制御が効かなくなったら…お前だってあいつの餌食になるかもしれないんだぞ?あんな化け物を作れるくらいの技術力を持つあんたが、そういう事態を想定してないなんて思えないけどな……… 」
クローズ「…………はあ、やはりこんな嘘は通じそうにありませんね………分かりましたよ、止めればいいんでしょう?止めれば…………(そう言うと、奥歯をギュッと噛みしめる) 」

ギギギ……… パキンッッ(クローズの口の中から何かを潰したような音がする)

オメガMk.Ⅱ「………ギ…ギギ………ギッ………     ヴゥゥゥゥン………(その場にゆっくりとしゃがみ込むようにして、動かなくなる 」
オメガ「………?(急に動かなくなったオメガMk.Ⅱを見て 」
キルビス「 ………止まった……のか………? 」
プルスト「………おそらく………。」
クローズ「………フッ、これで良いでしょう………これで街に放たれた死霊兵士達も、ただの死体に戻るはずです。」
キルビス「………はあ………(座り込み)やっと終わったか………ったく、一時はどうなるかと思ったぜ。 」
プルスト「(ホッとした様子で)………さて、覚悟はできてるでしょうね、クローズ………これだけの大罪を犯して、軽い刑で済むなんて考えてなどいませんよね? 」
クローズ「…分かってます…死刑など承知の上ですよ………。」
キルビス「へえ、あれだけ偉そうにしてた割に、随分潔く捕まるんだな。」
プルスト「潔くなければ困りますよ………ご協力感謝します、キルビスさん。(お辞儀をして」
キルビス「いやいや、そんなんじゃねえよ………ただ目的が同じだったってだけだ。」
プルスト「…でも、助けてくれたのは事実ですから……本当に、ありがとうございます。 」
キルビス「 はいはい、分かったから………頭上げろって、神様に頭を下げられるのは何か申し訳ねえし…………。」
プルスト「神だってたまには頭くらい下げますよ………僕は宇宙警察が来るまでこいつを押さえておきますので、キルビスさんは先に………」

クローズ「………………………   (凶悪な笑みを浮かべ)  ………なんてね……こんなところで死刑になってたまるかぁ…。 」
プルスト「………? 何か、言いましたか…? 」
クローズ「………………………やっぱり、魂も見えないんじゃただのガキですね、あなたは………!(凶悪な笑みを見せながらプルストに 」
プルスト「!………クローズ、てめえ…!(クローズを睨み付け) 」
クローズ「クククク、もう遅い………! (オメガMk.Ⅱを見て)オメガMk.Ⅱよ!このクソ生意気なガキ共を吹き飛ばしてやれ!!!! 」
キルビス「…このクソジジイが…何処まで腐ってんだ!!!!(クローズの襟を掴み、殴ろうとする) 」
クローズ「バカめ…!(縛っていた鎖を自力で引きちぎり、キルビスの拳を掴む 」
キルビス「 なっ………!?(掴まれ)何だ……この馬鹿力は………! 」
クローズ「おやおや、もしかしてお忘れですか………(キルビスの腕を掴んでいる右手の袖がめくれ、赤い石のついた腕輪が姿を現す)あなたがくれたんでしょう?大事な妹さんと引き換えに………この、カオススピネルとやらを。 」
キルビス「 何!?……そうか、お前が黒幕だったんだな…妙な奴らにアキラを誘拐させて、大金とカオススピネル、そしてオメガを渡せと言ってきやがった………! 」
プルスト「カオススピネル…身に着けた者の身体能力を向上させる魔石………! 」
クローズ「そうですね…私はオメガMk.Ⅱを作りだし、地球を9つ目の死霊帝国にしました………古代のオメガも本当は利用するつもりでしたしね…………あ、でも800億に関しては私は手をつけてませんし、はなから要求するつもりもありませんでしたよ…ただ、弱いくせに大天王を夢見る大馬鹿がいたんでね、そいつが目的の為に必要だったみたいで………すいませんねえ。 」
キルビス「 すいませんで済むかクソ野郎…大事な妹を誘拐させただけでも極刑レベルの罪なんだよっ!!!!(クローズのわき腹に蹴りを入れる 」
プルスト「あの腕輪さえ無ければ………!(ライトニングサイスで腕輪を斬る 」
クローズ「ぐっ………ククク、その程度痛くもかゆくも………  ああっ!?(腕輪を斬られ 」
キルビス「 ナイス死神!おらああああっ!!!!(クローズに渾身の力で正拳突き 」
クローズ「なっ………  ぐふぉおおっ………!!!!(正拳突きをまともに食らう 」
キルビス「 …これは流石に効いたろ、クソジジイ? 」

ズバァンッッッッ (突然、強烈な衝撃波がキルビスを弾き飛ばす

キルビス「 !!!!(強い力で弾き飛ばされ、気を失う 」
プルスト「!?キルビスさん!………クローズ、一体何を…!? 」
オメガ「! キルビス!!!!(キルビスに駆け寄ろうとする 」
クローズ「(地面に跪き、腹を押さえている)ゲホ、ゲホ………ククク、主人のピンチを救ってくれるなんて………良い子だ、オメガ…。 」
オメガMk.Ⅱ「………ギ…ギギ………ギッ………    グオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッ!!!!(巨大な体を起こし、雄叫びのような声を上げる 」
プルスト「!………オメガ…Mk.Ⅱ……どうして…………!? 」
オメガ「………!?(オメガMk.Ⅱを見て 」
クローズ「ククク………私が潔く止めるとでも思ってましたか………   今度こそあなた達の完全敗北ですよ!ハハハハハハ!!!! 」

オメガMk.Ⅱ「グギャアアアアァアアアアォオオオオッッッッ!!!!(胴体からハンマーアームを出し、キルビス達目がけて振り下ろそうとする 」
プルスト「…!キルビスさん、しっかりしてください!(キルビスを抱えて逃げようとする 」
キルビス「 ………………………(気絶している 」
オメガMk.Ⅱ「(勢いよくハンマーアームを振り下ろす 」

ズギャアアアアアアアアアアアアアアアアンッッッッ

クローズ「(素早く離れた建物に飛び移る)………ククク、凄い凄い…流石は私の最高傑作だ、邪魔なクソガキ共もオメガの前では手も足も出なかったみたいですねえ………大人しくしてれば死なずに済んだのに、馬鹿な奴らですね、ハハハハハ………。 」

………ギギッ………パラパラパラ………(地面にめり込んだハンマーが持ち上げられていく

クローズ「しかしまあ…念のため死体の確認くらいはしときましょうかね、生きてるなんてことはまずないと思いますが………(双眼鏡を取り出し、覗き込む)………ていうか、これだけ派手に潰したらもう土に埋まってわからないかもしれませんね………どっちにせよ死霊兵としては使い物にならないでしょうね、損傷が激しすぎて………。 」

…パラパラパラ………(ハンマーが持ち上げられ、まるでクレーターの様なハンマーの跡が浮かび上がる しかしそこに死体は無い

クローズ「………あら?死体が見えませんね………やっぱり埋まっちゃいましたかね? 」

ヒュンッッッ    ドゴオオオオオオンッッッッ(突然、どこからとも無く飛んできた巨大なエネルギー弾がオメガMk.Ⅱに直撃する

オメガMk.Ⅱ「グゴォオオオオオオオッッ………(怯む 」
クローズ「!? な、何なんだ今のは…誰だ!また邪魔をしてくる奴は!? 」
オメガ「(紫に光る翼を広げ、オメガMk.Ⅱの前に降り立つ)………………これ以上、キルビスや、みんなを傷つけるな………(両目に「Ω」の文字が浮かびあがる 」
クローズ「…!奴は………ちっ、厄介なゴミが残っていやがったか、だが最終兵器と言えど所詮は掘り出し物の古臭いロボット、テレビで例えればこっちがデジタルで貴様はアナログ!昔の技術で作られた兵器が、現代の技術で作られた兵器に敵うものか!やってしまえ!オメガMk.Ⅱ!!!! 」
オメガMk.Ⅱ「グオオオオオオオオオオオオッッッ!!!!(大音量の雄叫びをあげ、オメガに向けて破壊光線を放つ 」
オメガ「………ハアアアアアアア………(通常の2倍の速さでエネルギーを充填)………ガァッッッッ!!!!!!!!(大きく口を開け、高出力の破壊光線を放つ 」

カッッ・・・     ドッゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ(光線と光線がぶつかり合い、激しい爆発と共に相殺する 」

クローズ「くっ………ぬわあああああっ!!!!(爆風で建物から落とされる) ………痛たたた………か、かなりの高出力で放ったオメガMk.Ⅱの破壊光線をいとも容易く相殺するとは………流石は最終兵器と呼ばれるだけはあるか、だが………! 」

ビュンッッッ(突然木の棒がクローズに向かって飛んでくる

クローズ「!(木の棒を避ける)次から次へと………今度は誰だ! 」
プルスト「(ライトニングサイスを片手に歩み寄る)………。 」
クローズ「き、貴様は………オメガに潰されたんじゃなかったのか!? 」
プルスト「確かに、あの時は流石に死を覚悟しましたね………でも間一髪ってとこで、オメガが助けてくれましてね…キルビスさんも安全な場所に避難させてありますよ。 」
クローズ「………くっ………どこまでも小賢しいクソガキが………! 」
プルスト「もう逃げ場はありませんよ、クローズ………あなただけは絶対に許しません。(ライトニングサイスを構え 」
クローズ「逃げ場はない?………ククク、ならば自分で作るまでですよ!!!!(ポケットから赤い石を取り出し、口に入れて飲み込んでしまう 」
プルスト「! 今の石、まさか………! 」
クローズ「………ククク、そうですよ、今飲み込んだのは紛れもない………カオススピネルです…さっきは壊されてしまいましたが、今度はそうはいきません…さあ、とっととタイマンはろうじゃないですか、死神さん?もっとも、あなたに勝ち目なんてないでしょうけどね………!(全身の筋肉が見る見るうちに膨れ上がっていく 」

プルスト「………!(筋骨隆々な姿へと変貌していくクローズを見て)…これが……カオススピネルの力………? 」
クローズ「………フシュゥー………(筋骨隆々とした姿へと変貌し、さっきとは比べ物にならないほどの禍々しいオーラを放出している)………クククク………怖気づきましたか、おちびさん?…まあ、無理もないでしょうね………。 」
プルスト「………バカに………(ライトニングサイスを構え、高くジャンプする)………するなぁっ!!!!(ライトニングサイスで斬りかかる 」
クローズ「………フッ。(ライトニングサイスを左手で叩き折る)………………ハァァッ!!!!(残った右手でプルストを思い切り弾き飛ばす 」
プルスト「………! …がぅっ!!!!(物凄い力で弾き飛ばされ、民家の窓ガラスに突っ込む 」

ガシャーーーーーーンッッ (ガラス片が辺りに散らばる

クローズ「………おっと、すいませんねえ、手加減が上手くできなかったもので………クククク………(凶悪な笑みを浮かべながらプルストの突っ込んだ民家に入っていく 」
プルスト「(血だらけになり、左腕を押さえて倒れている)………っ…………!(………まずい…さっきの一撃のダメージが大きすぎて…………立ち上がれない………左腕も思い切りぶち折られてるし………肋骨ももしかしたら何本かやってるかもしれない……くそ…死神の力を封じられてなければ………) 」
クローズ「おやおや、満身創痍じゃありませんか………(プルストに歩み寄り)弱っちい子供のくせに、生意気に大人の野望を邪魔した罰です………潔く報いを受けなさい。 」
プルスト「………………!(…殺される………!) 」

ドスッッ (クローズの背中にナイフが突き刺さる)

クローズ「! ………本当に次から次へと………誰だ今度は!!!! 」
プルスト「………? 」

???「(クローズの後ろで短剣を構え)………これ以上、私の師匠に手を出させません!!!! 」
プルスト「………! ………その…声は………? 」
???→カレン「(少し震えながらも短剣を構え)………お助けに参りました、プルスト様! 」
プルスト「…! ……カ…レン……馬鹿…避難してろって言ったのに………。 」
カレン「ごめんなさい……でも、このまま逃げっぱなしじゃ私の気が治まりません!(涙目になりながらも、クローズに歩み寄っていく)……自分を鍛えてくれた恩師さえ守れないなんて、弟子失格ですから……! 」
クローズ「……ほう、あなたみたいなクソチビ死神にもこんな可愛い弟子がいたんですね………(背中のナイフを抜き)しかし、ガキが1人増えたところで状況は変わりません、2人仲良くあの世に送ってあげますよ。 」
カレン「……プルスト様を………侮辱するな!!!!(短剣を構え、クローズに突進していく 」
クローズ「………………クソガキが。(右手を振りかざし、カレンを殴り飛ばそうとする 」
プルスト「! カレン…! 」
カレン「!(素早く左側に方向転換し、拳を避ける)はぁぁぁぁっ!!!!(そのまま後ろに回り込み、クローズの後頭部にジャンプ蹴りを食らわす 」
クローズ「なっ………  ぬぉっ!?(後頭部に蹴りを入れられ)ぬぅ…このガキめっ!!(カレンに向けて回し蹴り 」
カレン「(素早く床に伏せて蹴りを回避し、軸足を短剣で斬りつける) 」
クローズ「ぐわっ!?(バランスを崩し、転倒)………こ…このぉっ………! 」
プルスト「(……は、早い……カレンの奴、いつの間にここまで戦い方が上手く………) 」
カレン「(プルスト様…見てくれてるかな、今の私を……。)ガキだと思ってなめてもらっちゃ困りますよ、こっちだって伊達に惑星神の弟子やってないんですから………。 」
クローズ「(立ち上がり)……ガキが調子になりやがって……この私に楯突いたことを後悔させてやりましょう! 」
カレン「させられるものならさせてみてください!(素早い動きで撹乱しつつ向かっていく 」
クローズ「ほうほう、早い早い………   パチンッ(指を鳴らす 」

ボコッッ(突然、床から腕が出てきて、カレンの足を掴む

カレン「きゃっ!?(足を掴まれ、転倒) 」
プルスト「…カレン…!? 」
クローズ「よくやった…(カレンに歩み寄り、カレンの右腕を掴む) 」
カレン「……!(クローズに腕を掴まれ) 」
クローズ「……こんなもの持って…おいたが過ぎますよ、お嬢ちゃん?(短剣を取り上げ)………お仕置きです。(カレンの右腕を掴む手に、ゆっくりと力を入れていく 」

ググ…… ボキッッ(何かが折れたような鈍い音が鳴る

カレン「―――――ッ!?      …ぃ………ぎゃああああああぁああああぁぁああああああ!!!!ああああぁぁァアアアアぁああああぁ!!!!!(大声を張り上げ泣き叫ぶ 」
プルスト「―――――!…カ…レン………っ!!(気力を振り絞り、立ち上がろうとする 」
クローズ「(カレンを離し、プルストに歩み寄る)…怪我人は大人しく寝てなさい。(プルストの頭を手で押さえ、床に這いつくばらせる」
プルスト「がっ………!(床に押し付けられ) ……ク………クロ……ォ…ズゥ……ッ!(クローズを睨み付け 」
クローズ「…まったく生意気な目だ、潰してやりましょうかね?(睨み返し)これでわかったでしょう、あなたも、他の惑星神も、神の力が無ければただのガキ…無力なザコなんですよ、だからあれほど降伏するチャンスを与えてやったのに……本当にお馬鹿さんですね。 」

プルスト「……誰が………お前なんかに………!(必死で起き上がろうと抵抗する 」
クローズ「だから……(プルストの頭を踏んで押さえつける)大人しくしてなさいというのが聞こえませんでしたか?どうせ死ぬんですから、自分の番が来るまで腹をくくって待ってなさい。 」

続き

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最終更新:2011年12月03日 17:15