プルスト「うぐ……っ(押さえつけられ)………………自分の………番………? 」
クローズ「…あなたは何度も何度も、私に楯突いてきましたからねぇ……そういう生意気な奴はうんと絶望を味あわせてやるのが一番だと思いましてね……… ―――――あの可愛らしいお弟子さんの方から殺ってあげましょう、あなたの目の前でね。 」
プルスト「―――――!? ……や、やめろ………やめろぉ!!!! 」
クローズ「やめろと言われてやめる奴ばかりはいないと言ったでしょう……(
カレンの襟首を掴み)……とりあえず、手足の骨でも一本一本折っていきましょうかね。 」
カレン「ぁ………ぃ……い…やぁ………(酷く怯えきった表情で 」
プルスト「やめろ……!た…頼むから……その子だけは見逃して…! 」
クローズ「はい?よく聞こえませんねぇ………。(カレンの左腕に手をかける 」
プルスト「―――――!!!! …やめて…やめろ………やめてください!!!!お願いします!!その子だけは………お願いですからぁ…やめてください……!!!(涙を流し 」
クローズ「………………(カレンの左腕を掴んでいた手を緩め)……そうそう、その顔が見たかったんですよね……♪ 」
カレン「………プ……ル…スト……さま…………。(怯えながら 」
プルスト「お願いします………その子だけは………っ! 」
クローズ「…………残念ですけど、見逃してあげることはできませんね……この子だって私に楯突いた愚か者の1人なんですから……それに、今まで散々邪魔してきた奴の言う事なんて聞いてやると思いますか?本当、残念でしたね……お仲間さんが近くにいたら、助けてもらえたかもしれないのに……まあ、どの道これがありますから、惑星神風情が何人来ようと無駄ですけどね。(ズボンのポケットからアンプルを取り出し 」
プルスト「………それは……まさか……!? 」
クローズ「はい、あなたに射ち込んだのと同じ、神の力を封じる薬品です………これさえあれば惑星神など怖くない、神の力を封じてしまえば、奴らなど一捻りです………安心してくださいね、あなた達を殺し終わったら、他の惑星神も潰しに行く予定なので……皆仲よくあの世に行けますよ。 」
プルスト「……ふざけるな………そんな事……絶対………! 」
クローズ「絶対……何です、させないとでも言いたいんですか?どの口がそれを言うのやら……本当はこんなガキより、あの道化師にこの薬を試す予定だったんですけどね……。 」
プルスト「………道化師………
ミシェルの事ですか………! 」
コツ……コツ……(足音)
クローズ「ええ……神々による数々の悪事を阻止してきたあのクソ天空神のことです、私の計画も邪魔されるでしょうから……その前になんとか潰しておきたかったんですが、あのベガとかいう奴も役に立たなかったし、私がやるしかないと思い、密かに開発していたこの薬品サンプルを……と思ったんですけど、その前に惑星神をやめてとっとと何処かに消えてくれたみたいで…何はともあれ一番の邪魔物が消えたと思ったら、あなたがしゃしゃり出……困ったものですよ。 」
コツ……コツ……コツ……コツ……(更に鳴り響く足音)
プルスト「………! ……この…足音は………? 」
クローズ「まあ、あの小賢しい惑星神を潰せるなら、誰でも………?(足音を聞き) …また邪魔物ですか? 」
シャル「コツ……コツ……(足音の本体)あっれぇ~…可笑しいな、このグルメガイドブック。絶品のクレープ屋さんがこの辺にあるはずなのに…なぁーんにもないじゃないか!チョコバナナのクレープなんて久しぶり♪是非とも食べてみたかったんだ♪……なんて思ってたのにさぁ。どういう訳だい、これは。(汗(ガイドブックをぴらぴらさせる)……んで、君たち何してるのさ?ん、子供を虐待中?嫌な大人だなぁ~…。(クローズを見て。外見はローブ服を覆った謎の男で、ナップサックを背負っている) 」
プルスト「………?(シャルを見て 」
クローズ「………何ですあなたは…部外者はとっとと失せてもらいましょうか…死にたくなければね。(シャルに 」
シャル「いやいやぁ~、実にキツイ顔をした大人だね。ごめんねぇ~…僕も大人として、子供を放っておくわけにはいかんのさ。ちょっと悪いけど、その子…離してあげてくれない?(カレンを指して) 」
プルスト「………に、逃げてください………(シャルに 」
シャル「はっはっ!いい大人が逃げるわけないじゃないですかぁ!ま、君はそこにいてよ。 」
プルスト「………で、でも………。(シャルに 」
クローズ「…?(カレンを見て)一応人質なんでね……そう簡単に離すわけには………あなたも生意気な口をきくなら、そこのぼろ雑巾と同じ目に………(プルストを見てシャルに 」
シャル「だからぁ――(カレンを掴んでいるクローズの手に、軽く自分の手を添える)――――離せって言ってんの♪ベキボキバキィッ!!(そして握りつぶす。強靭な握力であり、筋骨隆々のクローズの手を軽くへし折る) 」
クローズ「――――!? ぐ、ぐわああああああああああああああああ!!!!!(腕を折られ、カレンを離す 」
シャル「生憎僕、金が底をついたから慰藉料は払えないんだ。ごめんね、てへっ♪(クローズに)君、大丈夫かい?って…凄い傷だらけじゃん!(汗(カレンに)」
プルスト「…!?(シャルを見て」
カレン「………あ、あなたは……?(シャルに 」
シャル「見ての通り、ただの流離人さ。名前はシャル。 」
カレン「………シャル……さん……助けてくれて…ぁ…ありがとう…ござい…ま………(よほど神経をすり減らしてしまったのか、そのまま寝付く 」
シャル「っと…(倒れ込むカレンを抱き、プルストのもとに寝かせる)あとは大人に任せなさいって。(プルストに笑みを見せる。彼には口元が緩んでいるのしか見えない) 」
プルスト「ぁ………す…すいません……僕が…不甲斐ないばっかりに………。 」
シャル「気にする事はないんじゃない?見てたら…君、凄く頑張ってたみたいだし。体中の傷ですぐに分かる。 」
プルスト「は……はぁ………。 」
シャル「さ、後は汚い大人を懲らしめるだけだね。(クローズの方には振り向かず) 」
クローズ「………ぐ…ぬう゛ぅぅぅ………(折れた腕を押さえて)………何をゴチャゴチャ話してやがる……片腕を折ったくらいで…… いい気になってんじゃねえぞォオオオオ!!!!!(禍々しいオーラを放出し 」
シャル「誰か、刀を持っていないかい?……ぁ、無いんだ。じゃあ仕方ないね…。ドンッ(いきなり自分の胸を左拳で思いっきり叩く)――――――
カオスソード「エメルカルメ」。(何と自分の胸から、緑色の刀型のカオスソードを取り出し、一振りして振り返る)本物の方がしっくりくるんだけどなぁ…。(苦笑) 」
クローズ「!……ほう、それが噂に聞くカオスソードと言うものですか……そんなもの、すぐにたたき折ってあげましょう………!(見る見るうちに折れた腕が再生していく)………見たか、
カオススピネルの『活性』の力……この程度の傷、すぐに塞いでしまいますよ。(完全回復したところで戦闘態勢を取る 」
シャル「……シュッ――――――――ドゴォッ!!(風の如く一瞬にして姿が消え、カオスソードの柄をクローズの腹に思いっきりめり込ませる。まるで、何かを吐きだす為に繰り出した様子) 」
キラ……(クローズの口から、赤い宝石のような物が吐き出される)
クローズ「何――――― !? (カオスソードの柄をめり込まされ)………ぐっ………ぐふぉえぇっっっ!!!!(耐え切れず、胃の中の物を吐き出してしまう 」
筋骨隆々なクローズの姿が、元にへと戻っていく
シャル「(吐き出された赤い宝石を摘まみあげ、それをプルストに投げ渡す)なぁんだ、もともと自分の力でも何でもない、ただの“偽りの力”だったという訳ね。丹念が足りないね…。 」
プルスト「!(カオススピネルを掴み、強く握りしめる)…!………これは……………力が……体の奥から………どんどん湧いてくるような………………! 」
クローズ「う………ゲホッ!ゲホ……… ―――――!? あ………そ、そんな………!(自分の体を見て 」
シャル「一発かましてあげなよぉ~。(カオスソードを軽くプルストに投げ渡し、ひらりひらりとその場から離れる) 」
ピカァァァァッ……… (カオススピネルの赤い光がプルストを包む
プルスト「………パシッ…(カオスソードを掴み取り)………形勢逆転ですね、クローズ。(体中の傷が完治し、神々しいオーラを放っている 」
クローズ「ぐ………この……… !?(プルストを見て)な、何故………あれだけ痛めつけたというのに……… ! そうか、カオススピネルか……さっき私が吐き出したのを………! 」
ズバァァアアアッッ!!!!(プルストがカオスソードを手にした途端、激しい光を纏って色白くなる。やがて剣は見る見るうちに大きくなっていく。恐らく、カオススピネルに反応しているからだ)
プルスト「………よくも死者の魂を弄び、たくさんの人を殺した挙句……大事な弟子まで傷つけ、仲間達の事も散々侮辱してくれたな………(やがて、オーラの量が膨れ上がっていき、辺りを冬の様な冷気が襲う 」
シャル「(腕を組んでその様子を見据える) 」
クローズ「―――――!?…どういうことだ……この凄まじい気は………まさか、封じた神力が元に戻っているというのか!?そんなはずは…あの薬は完ぺきだったはずだ、私が
神界特務兵団にいた頃長きに亘って学んだ技術を最大限にまで活かして作り上げた代物だぞ……少なくとも、自力で解くなど不可能なはず……! 」
プルスト「(カオスソードを突き付け)覚悟は良いですか、クローズ……僕はあなたを絶対に許さない、場合によっては本気で魂を奪いにかかります。 」
クローズ「…!……小癪なガキめ………(地面に手をつき、プルストの周りに複数の魔方陣を出現させる)我がしもべたちよ!何人やられても構わん!殺れ!殺ってしまえ!!!!(魔方陣から兵器化されたゾンビやスケルトンが続々と出てくる 」
スケルトン兵「ケカカカカカカカ!!!!(ビームソードを持って一斉に襲い掛かる 」
ゾンビ兵「グオオオオオオッ!!!!(口を大きく開け、一斉にレーザー攻撃を放とうとする 」
シャル「ビュオワァッ!!!!!!(凄まじい速さと共にゾンビ、スケルトン兵たちを吹き飛ばす)ちょーと、黙っててくれないかな。 」
プルスト「(ポケットから冥界のカギを取り出す)………彷徨いし魂達よ、冥界に帰れ………。(カギを一振りすると、巨大な扉が現れ、ゾンビやスケルトンの魂を吸い込んでいく 」
クローズ「………!こ、こんなことが………こんなことがあってたまるかぁぁぁぁ!!!!(神力封じの薬が仕込まれた銃を取り出し、プルストに向けて撃ちまくる 」
プルスト「………!(途轍もない速さで銃弾を斬っていく) 」
クローズ「くそ!くそ…… !(弾が尽き)………………ひ、ひひひひ………わ、悪かった……私が悪かった………素直にお縄につきますから、い、命だけは………! 」
プルスト「………………。(クローズに歩み寄り、カオスソードを振り下ろそうとする 」
クローズ「お、お願いします………助けて………助けてくれえええええええぇえええ!!!!!(怯えきった表情で命乞いする 」
プルスト「………ザシンッッッ(カオスソードをクローズの近くの床に突き立て)………………ぅらあっっ!!!!(渾身の力でクローズを2回殴る) 」
シャル「お…♪正しいやり方だね。(殴った行動を見据え) 」
クローズ「―――――ごォッッ!ぐふぅッ……!?(血を吐いて倒れ込み、失神する 」
プルスト「……はぁ……はぁ……………(その場に座り込み)……………やっ……た………。 」
シャル「(カオスソードを消去し、プルストに歩み寄る)bグッ(親指を立て、笑う) 」
プルスト「………ありがとうございます……シャルさん…………bグッ(シャルを見て、自分も同じように親指を立て、笑う)……後は、宇宙警察に任せますか……。(クローズを見て」
シャル「子供は笑顔が一番だ。いや、もう君は…立派な大人なのかもしれない。フフッ……また、何処かで会えるといいね。(ナップサックを拾い上げ、振り向かず手を振りながら歩いていく) 」
プルスト「(シャルに手を振り)………立派な大人……か……(カレンを抱きかかえ)……こんなダメな師匠のために頑張ってくれて、ありがとう…カレン…
―――――後は任せましたよ、
オメガ………。(空を見上げ 」
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第二章
サカナクションより「ネイティブダンサー」
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最終更新:2012年01月11日 20:27