― クリツサ村からの帰路 ー
ソラ「しかし今でも驚きだ…アンタ程、名の知れた人物がどうして大総統のエージェントなんかやってんだろうなァ…(帰路、通信機を耳に取り付けたままアオに視線を送り、帽子の縁を目程の高さまで親指で持っていく)依頼されたのか、それとも自分から? 」
アオ「あ、あはは……大総統直々のご指名さ。俺自身もこんなことは初めてで少し戸惑ってるよ(苦笑しながら)もちろん、名誉なことだとは思ってるけどね 」
ソラ「俺と同い年で本来学生だって言うのになァ…(乾いた笑みで帽子の縁を下げる)まぁ大総統が目付ける理由も分かる。ゾンビに対してあそこまで躊躇なく行動を起こせるなんて、早々いやしない…といっても、多分今回の一件だけの任務だろうからな、帰るまでの付き合いになると思うけどよ、この先もよろしく頼むぜ、ア・オ・君(ヘヘヘと笑いながら軽くアオを小突く) 」
???(仮面剣士)「…騒ぎの鎮圧、ご苦労様です。(アオ達のもとに歩いてくる) 」
アオ「君こそ大総統の御眼鏡に適ってるんじゃないか、さすがだよ…痛っ(小突かれ、少し笑う)っはは、そうだね。これっきりかもしれないけど、友達としてよろしくね(笑いながら) ああ、もしかしてさっきの…? 」
???(仮面剣士)「…ええ。そちらに向かおうと思っていたのですが、あの場はお二人のほうがよろしいかと思い。 」
ソラ「鎮圧というか下見というか…まぁアンナの見たら鎮圧するしかねーよな(ケラケラ)あぁ…一応今回の事を再度連絡しておこう…(無線機に手をあて、暫く歩きながら黙り込む)…おかしいな…繋がんねぇ……ハァ、何やってんだよ大総統の下っ端…(軽く首を振りながら無線機をしまい込む) 」
コツ、コツ、コツ(アオ達の方へ、ゆっくりと、アスファルトを踏みにじる足音が淡々と大きく響きだす) 」
アオ「うん…そうだね、あの場は危険だから近寄らないほうがいいよ。 ……?無線が繋がらないのか…参ったね、みんな寝てるのかな(肩をすくめる)……?(音に耳を傾ける) 」
ソラ「――(足音の数が多い事に気づき、前方にゆっくりと顔を上げる)…この人気のない経路に他に誰か居るのか…? 」
???(仮面剣士)「………相変わらず、優しいのですね...(小さく漏らす) ……? 」
黒髪の男性「クリツサ村から君等は出て来たね……君ら……(血染めの何らかの制服を着用をしており、ソラに一言) 」
ソラ「いきなり胡散臭い奴だな…ソレ以上近づくんじゃあねぇ!(その服装や風貌から怪しいと認知し、ガンソードを構える) 」
黒髪の男性「君じゃ埒が空かなさそうだね…そっちの君は何者か答えてくれるかな…(アオに視線をゆっくりと向け、小さく、にこやかに笑む) 」
アオ「……(男性とソラのやりとりを見、声をかけてきた男性を見据える)…アオ。この村を調査しに来たんだ(身元は明かさない方が賢明か…っ) 」
???(仮面剣士)「……生存者か? それとも……─────────(黒髪の男性を見て) 」
ソラ「おい、こんな奴相手にしなくたっていいだろう…!?(アオに小さく耳打ちし男性にはしっかり鋭い視線を送り続けている)おいアンタ、あの村の住人か?とてもそうには見えねぇな…… 」
黒髪の男性「君達は調査しにきたのか…そっか……あそこは俺の故郷だよ…かなり昔に…盗賊に滅ぼされたね……そして君達はもしかして、「政府の使い」かい…(先ほどのまでの優しいトーンを続け、新たな疑問をぶつける) 」
???(仮面剣士)「!……"政府"だと…? 」
アオ「しっ…待ったソラ。ここに住んでいる人みたいだ。何か知っているかも知れない(小さくソラに耳打ちする) ……昔に、"盗賊"に……ああ、はい。その通りです(政府、あぁ…ビンゴだ。偶然、なのか…?) 」
ソラ「…どうなってもしらねぇぞ…(小さく唸りながらガンソードを懐へとしまう) 」
黒髪の男性「そうか”政府”か…””政府””か………”””政府”””か……(3度目の政府という言葉からは先ほどまでの優しいトーンは消えていき)やっぱりそっか……(血塗れの制服からちらりと見える灰色の勲章を握り、歯を食いしばり顔を上げる)……俺達、
灰色の戦士を潰した……政府はアンタらか………(そこには、双方に備えていたブレードを躊躇なく抜刀する且つての灰色の戦士、
シルダッタの姿があった) 」
アオ「ッツ―――――。(抜刀されたブレード見るやいなや、ハッとした表情で瞳が縮小しナイフを抜き出す)……灰色の戦士…?何のことかな、俺は雇われで―― 」
ソラ「灰色の戦士…?何を訳の分からない事言ってんだ…!(ブレードを抜くと、すぐさまガンソードを取り出し対抗しようとするが――) 」
シルダッタ「”立体機動”(アオのセリフの途中、立体機動の軌道にのりブレードを回転させながらソラの腹部を切り裂くように横を通りすぎ、アスファルトの上で火花を散らしながら着地)俺からすりゃ…政府は皆同じだ……(ブレードについた血を一振りし、アスファルトに血を染め振り返る) 」
ソラ「――ッ!!!(切り裂かれた部位に手を当てながら崩れ落ち、歯を食いしばりながら片膝つく)こ、この野郎……ッ!くそ…痛みでドライブの発生させんのに集中できねぇ…ッ!!! 」
???(仮面剣士)「……せぇいっ!(シルダッタに斬りかかっていく) 」
アオ「―――――何、を………(ゆっくり振り返り、血糊を散らすシルダッタ、そして崩れ落ちるソラを見て驚愕する)……そうか、君がそう来るなら―――俺だってやることは一つだ。(鋭い視線をシルダッタに向ける) ソラ、動けるかい…安全な場所に下がっててくれ(ナイフをシルダッタに向ける) 」
ソラ「はぁ…!?何言ってんだよ…なんの能力も、そんなリーチの短い武器のアンタがあんだけ機動性高い相手に勝てる訳が―― 」
シルダッタ「ズシャァ!(その剣筋、爬虫類の速さで獲物を捕らえるようなスピードで仮面剣士に隙を見つけた無駄な力のない横斬り) 」
戦闘BGM Red Sun (MGR サンダウナー戦)
アオ「―――"幾星霜の輝宝"(ナイフを持つ手の甲が眩く光り、クリスタルが現れる。そしてナイフは一振りの蒼い剣へと成り代わっていた) …大丈夫。安心して、ソラ。(ドライブ能力を示し、ソラに少しだけ笑ってみせる) ……行くぞッ!!(ドライブが発症し、通常よりも数段動きが速くなっており、シルダッタへと真っ直ぐ突っ込む) 」
???(仮面剣士)「……この速さ、尋常ではな──────! なんだ…いったい…(アオを見て) 」
シルダッタ「楽園の空に輝く赫い太陽…俺はそんな悪環境の中、どれだけ幸せだったか……(怯んだ仮面剣士にキレのある水平斬り)アンタら政府が……俺達の天国を破壊しにッ!!(突っ込んで来たアオから逃れるように、アスファルトを蹴り、大きく跳躍し、隣の稲が広々と育っている田んぼに着地し戦闘場所を変える)かかってこいよォ!!!テメェら政府は全員この俺が欠片残さずぶっ殺してやるよ!!!!! 」
ソラ「……お、お前……ドライブ……ッ!?(素早いその動きや武器の生成、光を直視し、小さく笑いながら路肩に避難) 」
アオ「ッ!(振り下ろした剣はアスファルトを大きく切り裂く) 場所を変えたか…君、危険だから充分に気をつけてね…!(仮面剣士に言い、まるで空を飛ぶように飛翔し広々とした田んぼに着地する)君も失ったものがあるのか…けれど政府を壊そうとするなら俺だって容赦はしない!!(剣を下段に構え、シルダッタへ向かってほぼ水平に跳躍する。剣の有効範囲に入ったところで下方から斬り上げを繰り出す) 」
シルダッタ「俺の天国を破壊した奴らが何をほざく…ッ!!!(田んぼから、死角からの剣撃に対処するため、斬り上げてきた剣に左のブレードの刃で押し潰すように鍔迫り合い)ラァッ!!(空いている右のブレードでアオの喉元を裂こうと大きく横斬り) 」
田んぼの泥濘に脚は取られて行く中、日は昇って行き、赫い太陽が東から昇り始める
アオ「フッ―――!!(大きく後転して身体を反らし横斬りを回避、そして後転で泥と一緒に振り上がる足でシルダッタの顎を蹴ろうとする) 」
シルダッタ「ウッ――!(蹴り上げを回避しよう体を反らす態勢に入ると、泥が目に入り一瞬の硬直が生まれ、見事顎に蹴りが入ると体が軽く宙を浮き、田んぼの中へと全身が隠れるように倒れる)くそ……ッ!!!!(田んぼの中に隠れることはせず、体を起こしブレードを持ち直すと、再度アオに田んぼの中を巧みに駆けながら”緩い”上段の縦斬りを繰り出す) 」
アオ「グシャッ チャキ(後転で体勢を立て直し、剣を構える) そんなぬるい斬撃ッ…!(剣を横に倒し、上段縦斬りを防ぎ止める) 」
シルダッタ「ギュイイインッ!!!(防御した剣とブレードを、驚異的なスピードで削り合い、火花を広範囲に散らし、アオと軽く距離を取る) 」
パチパキ…ォォォォオオオオ(散った火花は加熱し続け、田んぼの周囲一体が燃焼しはじめ、戦場は焔に包まれる)
シルダッタ「手加減なしだ…ッ!(立体機動の装置を動かし始め、燃え盛る焔の中、空中を飛び回る) 」
When the wind is slow And the fire’s hot The vulture waits to see what rots
アオ「―――ッツ!!?(想像以上の剣圧に驚き、刀身に手を添えて両手で防ぐ)(いや、違う…!なんだ、今の"重さ"は…!?一瞬でも気を抜けば一太刀で終わっていた―――!) ………これからが本番ってワケか…!(焔に肌を焼き、熱風が身体を叩く。高速で飛び回るシルダッタを目で追うのが精一杯) 」
シルダッタ「ボォン…!(ブレードは焔が灯されていき、燃え盛る剣となる)ンンンラァッ!!!(燃える剣を回転させつつ、アオの上空後部からウナジ目がけてのベイブレード斬撃を繰り出す) 」
Oh how pretty All the scenery This is nature’s sacrifice
アオ「(後ろか――――)――う、おぉおッッ!!?(信じられない勢いで迫ってくる斬撃をドッジロールで回避する) さすがに速い――――あんなもの食らったら一溜まりもないぞ…ッ!!(冷や汗が頬から喉元へと伝う) 」
シルダッタ「ドハァッ!(攻撃一点の技だった為に、着地に失敗し、田んぼの中へと無様に顔から突っ込んで行く)ちっ…(顔を拭い、ブレードについた泥を一振りして振り払う)オオオォォォォォ!!(休む暇も与えない勢いで、アオへと立体機動で接近。そのスピードは先ほどの攻撃よりも素早く、避けるには時間がない程の風を切る空中斬撃を繰り出す) 」
When the air blows through With a brisk attack The reptile tail ripped from its back
アオ「!! しまッ―――――(息さえつけないほどのスピードで迫ってくるシルダッタを見、咄嗟に防御しようと剣を構えるが、シルダッタの斬撃は剣をくぐってアオの身体に大きな傷跡を残す)―――がッハァ…ッツ!!(ブレードの位置を見誤ったか…!)(傷口から多量の血飛沫が散る) 」
シルダッタ「もらったァァァ!!!!!(斬り刻んだ後、着地しては再度躓きながらも立体機動を発揮させ、遥か上空へと飛び上がる)シエエエエエエエエエエエエエエイィィ!!!!(赫い太陽を背に、先ほど、うなじを狙ったものと同じ攻撃方法でアオへと接近していく) 」
When the sun sets We will not forget the Red sun over paradise
アオ「(顔を顰め、剣を持つ手の力が抜ける)い゛ッ―――――――。(風に怯むな、目を開け。奴の持つ熱を感じろ、焔に惑わされるな。感覚を研ぎ澄ませ―――あの赫い刃だけを感じろ!!!)――――あああ、あ゛あ゛ぁぁッ!!!(顔を上げ、迫るシルダッタを視界に捉えて、高速回転し燃え盛るブレードを剣で受け止めんとする) 」
シルダッタ「オオオオオオァァァァアアア!!(彼は空中での鍔迫り合いとなり、重力を利用して鍔迫り合いに発展させるが)ギュイギュイイイイイイイ!!!!ギャイン!!!(チェンソーのように唸るブレードが弾け、態勢が崩れ一瞬の隙が生まれる) 」
アオ「(鍔迫り合いに勝ち、一瞬の隙を見逃さず剣を引いて構えを正す) これで――――トドメだァァァァァアアアアアアッッ!!!!(全身全霊を傾けた渾身の刺突を繰り出し、シルダッタの胸を穿つ) 」
シルダッタ「や、やめろ――!!(刺突は胸を突き、立体機動の勢いもありアオを通り過ぎるように後ろの焔へと突っ込んでいく) 」
Red sun…
赫い太陽は完全に昇り、朝日が迎え入れる
ソラ「おい!アオ!!無事かァ!!(応急的な措置をとった痕の残った腹部から血は流れておらず、田んぼの火を消す為に付近の消火栓を無断で仕様し消火し始める) 」
アオ「…パ キン(手の甲のクリスタルは光となって消失し、同時に蒼い剣も光になり消失する)…痛ッ…ああ、無事だよ!大丈夫だ!(消火し始めるソラに返答する) ……(焔へと突っ込んだシルダッタへ目をやる) 」
シルダッタ「ア"ア"ア"ア"ア"…(声なのか、呻きなのか分からない発声で、ブレードを震わせながら握っており、前髪で隠れた目からは涙が零れ落ちる)俺は…俺は……ッ……やっと……政府の裏を…掴めたのに………俺の仲間を殺した……ッ!大好きな人達を殺したァ!!(本来、声など出せない程に重症を負っているものの、最早感情で声を出し始める) 」
ソラ「……政府の裏…?何言ってんだお前は…(倒れて声を張り上げているシルダッタに怪訝そうな表情) 」
アオ「("政府の裏"―――?)……君は…っ(無残な姿になりながらも尚、咆えるシルダッタを見て苦い顔をする) 」
シルダッタ「俺は……許せない、政府は……俺達、灰色の戦士を…殺した…殺したんだ………
ガーネット…ラロッカ…イグルー…ジュウ…
エルツァベス…ベニグノ…ジェクサー、アンティ、チョコラ!スズリ!!ムラクモ!!!シナノ!!!テオ!!!!
アレクシス!!!!!皆!!!!!俺から全てを奪い取った機械共だ!(ブレードを落とし、両膝を付く)あの村をゾンビ化させたのだって!!”政府”だッッ!!!!!(血を一緒に吐きながら、そのまま感情を表に出して行く) 」
ソラ「あの村のゾンビ化……何、言ってんだ、お前… 」
アオ「(灰色の戦士…それが何のことなのか、俺にはさっぱりわからない。そいつらが自分で政府に牙を剥いただけの可能性だってあるんだ…なのに、どうして。どうして俺は――哀しいんだ。) ――――ゾンビ化の原因が、政府?(驚愕し、瞳が縮小する)どういうことだ…そんなデマをどこから拾ってきたっていうんだ、詳しく話してくれ…ッ!!(シルダッタへ足早に歩み寄り、胸ぐらを掴む) 」
シルダッタ「あの村は俺の故郷だッ…ゲフッ!(胸倉を掴まれ、軽くどもりながら吐血し、弱々しい視線でアオと目を合わせる)俺は、灰色の戦士が殺されて、無我夢中で模索してやった……東の国の大総統…奴が配下に変な薬を渡して、そいつらはそれを人間に使って生きた屍にしていくッ……俺は見た、俺の故郷にはまた人が住める様になってた、でもまたこれだ。政府のせいでこうなった……信じられない、もう嫌なんだ……ッ…!(精神状況が混乱し始め、最早聞いていないことにまで発展しだす有様) 」
アオ「馬鹿な、どうしてそんなことが…だけど……ッ…ねぇ、ソラ……こいつ、嘘をついているように見えるかい…ッ…?(胸ぐらを掴む手が震え、ソラに問いかける) 」
ソラ「……(小さい反応だが、歯を食いしばるのが分かる)…とてもじゃねぇが、信用できねぇ………アオ、そいつ診といてくれ、大総統に連絡してみよう…繋がらないはずはないんだ(無線機に耳を当て、脚をトントンとならしイライラしているのが分かる 」
ガガガガ…ガガガ
リチャード(無線)「直接私に無線をかけるなど、失礼だとは思わないかい?エージェント諸君… 」
ソラ「処罰は後ほど受けます、大総統…お聞きしたいことが―― 」
リチャード(無線)「私は話す事などない……最も、よくゾンビにならなかった、ソラ、アオ、両人とも(ゾンビが発声していた事が分かっていたような口ぶり) 」
ソラ「アンタ……ッ!!!俺達をはめようとしたっていうのか!?答えろ! 」
アオ「………うん、了解(小さく応え、シルダッタの胸ぐらを放してゆっくり横に寝かせる)…………――――え?(イヤーフック型の無線から響くリチャードの発言に耳を疑う)…大、総統? 」
リチャード(無線)「これからは大変だぞ、恐らく秘密をしった君達は刺客に襲われ、ゾンビとなるかもしれない…『レスター・コックス』が開発した、『Rウイルス』によってね――(ブツリと無線は途絶える) 」
ソラ「おい…おい!大総統!!??……ッ!クソ!!!(無線機を耳から外し、思い切り地面に叩き付け見事に粉砕し、田んぼよりの路肩に腰かける)……アオ、そいつの治療をして、起こして……色々聞こう…(股を開いた体育座りで、俯きながら首をふる) 」
アオ「―――――ッ。(『レスター・コックス』という男の名前が聞こえ、怒りに打ち震えるかのような表情へと変貌する)レス、タァァァ…ッ!!!(強く歯を食い縛り、怒りを抑える) ………ッ、ああッ…それが最善策だ、ねッ!!(ソラと同じく、無線機を叩きつけて破壊する)……それにしても、厄介だな…まさか、"東の国の大総統"が黒幕だなんて…(シルダッタの側に座り込み、ため息をつく) 」
ソラ「…本当…な……(黒幕と聞き、ムシャクシャな表情)……今日だけの関係のはずが…コレだ……嬉しくない関係の結ばれ方だな……(ハッと鼻で笑いながら冗談をかまし、頭を掻く)…帰るべき場所がなくなったか…これじゃ急いで帰る必要もねぇ……暫くここで傷癒そうか… 」
アオ「ハハ…政府に追われる2人か。まさに一蓮托生…君がゾンビ化したら、真っ先に介錯してあげるよ。俺の時もよろしくね(少しだけ笑いながらブラックジョークを返す)……だね。彼(シルダッタ)の手当もしないといけない…安全な場所を探さないと。ゾンビもこの辺りを徘徊してるだろうし、どこかバリケードが張れる建物をブツブツ……(顎に手を当てて) 」
ソラ「それは勘弁してくれ…(汗)今、この日中だ…暫くはゾンビも見ないだろうし…大総統は効率求める頭でっかちだ、そのRウイルスとかいうのを効率的に使ってくるだろうから、こんな小さい所にゾンビを徘徊させる程のことはしねぇと思うぞ…憶測だけどよ……アオ、そいつ運べるか?腹部やってるから俺じゃはこべねぇ… 」
アオ「なるほど…確かにその通りだね。…ああ、大丈夫。俺に任せて(シルダッタを起こし、おぶる。斬撃により大怪我をしているが持ち前の頑丈さで平気) 」
ソラ「お前…ドライブの持続性といい、耐久力といい…バケモンかよ……(苦い笑いで道路の先を見る)とにかく、行こうか……目的地のない旅へと(太陽は朝日を差し、地平線へと向かう) 」
アオ「ああ、そうだね―――行こう。(朝日に照らされ、地平線へと歩き出す) 」
To be continued...
最終更新:2014年04月29日 21:05