EVOKE -舞- ニシル編第2話

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ニシル「…はい…っ!(ジルコーを見送る)……ぁ…。…ゴソゴソ……チャリン…(自販機前にちゃんと百円玉を置いて、温かい缶コーヒーを両手に握りしめてジルコーとは反対の方向へと歩き去った)」

ジルコー「ニシルって言ったな。……ありがとな。この恩はきっちり返すぜ。(笑って手を振りながら街の方へと去っていった)」

ニシル「わわっ…!(上手くキャッチする)あ…あ、ありがとうございます…。」

ジルコー「……。(ニシルの様子を見て、先程破壊した自販機のもとへ歩み寄り、中から缶を取り出す)…ほれ。(ぽいっとニシルにホットコーヒーの缶を投げ渡す)」

ニシル「ぁ…そ、そうですね…。(寒がりのためか、少し体が震えている)」

ジルコー「ああ、そう?…ん、まあねー…。お陰で裏街のチンピラどもなんか怖くなくなったし…っと、なんか冷えてきたな…。」

ニシル「……!い、いえ!なんでもないですよ。そ、それは驚きますよね…あはは…。(苦笑)」

ジルコー「んあ…?どったの?(ニシルの顔を伺い)」

ニシル「ふぇ…??(目が覚めたら…?…自分で編み出したものじゃないんだ…。……ま、まさか…いや、今こんな状況であの話を聞くのも…)」

ジルコー「んあぁ…自分でもびっくりしたんだけどな。朝目が覚めたら、いきなりこんなことができるようになってて…そりゃあもう!」

ニシル「私は、ニシルと申します。ジルコーさん…ですね!あの能力は…すごかったですね。私驚きました…!」

ジルコー「…あ、そだ…あんたの名前を教えてよ。あたいはジルコー、ジルコー・ラッセー。ちょっとへんてこな能力を持っているだけの、ただのぐーたら女子さ。(にししと笑う)」

ニシル「わぁ…(よかった…)(嬉しそうに笑みを浮かべ)」

ジルコー「いや、もう、大丈夫さ。…いや、そうは言いきれないけど…あんたみたいな人に出会って、ちょっと落ち着けたよ。重苦しかった感じがすっかり吹き飛んだ気分だし、もう…何も怯えることなんてない…。…むしろ、ありがとう。あんたに出会えて本当によかったよ。」

ニシル「(…ネメシス…??)…!はわ、ご、ごめんなさい… …私のせいで、嫌(や)なことを思い出させてしまって…(申し訳なさそうに)」

ジルコー「『奴ら』は……『ネメシス』は…駄目なんだ…。…あたいみたいな能力者じゃないのにも関わらず…強い、強すぎて…怖いんだ…。」

ニシル「…へ……?(ジルコーの表情を見て若干恐縮する)」

ジルコー「…褒められるのは悪い気はしねえ… …んけどよ、『奴ら』を甘く見ちゃいけねえよ。(表情が一変し)」

ニシル「あはは… そ、そうなんだ…。(苦笑)でも、凄いですね!あんな力があったら…護身も心配ないですね。」

ジルコー「いや、言ったんだけどよー…あいつら、半信半疑であたいの話聞いてたから、嫌んなって途中で投げ出しちまったよ。確かにこの街は平和かもしれねーけどよ…危機感くらいもってほしいわポリの奴。(舌打ち)」

ニシル「……あの、その…警察には言ったんですか?そんな物騒な方がこの街にいるなんて…大騒ぎになりますよ。」

ジルコー「へへ…そ、そうだな…。次から気ぃつけるよ…。(微笑みにつられる様に嗤う数が増えていく)」

ニシル「い、いえ…もういいんですよ。(苦笑)貴女を襲った犯人は決して許されない…でも、貴女と向き合った方が、必ずしもそんな人だとは限りません。…まずは挨拶から、ですよ…!(励ますように微笑みかける)」

ジルコー「ぐすっ… ……へっ、なんか、すまなかったな。(真っ赤な目を隠すように目を瞑りながら笑う)」



ニシル「(ジルコーをもう一度、そっと抱きしめる)…大丈夫ですよ… 大丈夫ですよ… …もう…(優しく肩を摩る)」

ジルコー「……ぁぁ…あ… ……ストン…(その微笑みを目の当たりにした時、力無くその場に座り込む)…ぅ、あ……すまねぇ……すまねえ…っ… ……うああああんっ…!!(溢れ出るものを抑えきれず、両手でそれを覆った)」

ニシル「…ちゃんとこうして向き合いたかった…―――――私は、貴女を脅かしません。(そう言ってジルコーから離れ、面と向き合って微笑みかける)」

ジルコー「…あ…… …ぁ…ぁ……(視界がじわりと歪む)」

ニシル「その予感の通り…貴女は私に『逃げろ』と言いました…。そこでやっと気づいたんです…貴女は自己防衛の為に私を追い払おうとした、けれど、殺す気なんて本当はなかったということを…。人を殺したことのない人間が、平気で人間を殺せるはずがない…。」

ジルコー「なにを…言って――――――はっ…!(逃げるニシルに『逃げろ』と言ったあの場面が思い出される)」

ニシル「気づいたんです。はじめ、貴女が私を見た時の恐怖…あれは自分自身が殺されると感知したからですよね。…でも、さっき貴女が私に攻撃した時…貴女の顔が、初めに会った時と違っているように見えました。(そういって優しく抱きしめる)」

ジルコー「…え………。」

ニシル「私のことではなく、"私を殺すことが怖かった"…そうなんじゃないですか…。」

ジルコー「なっ…何を…! あんたのことなんて怖くなんか―――――――」

ニシル「……怖かったんですよね…?(徐々に抱きしめる強さを弱め、ジルコーに囁く)」

ジルコー「………!!?な…なっ……!(反撃を予知していたため咄嗟に目を瞑ってしまうが、抱きつかれたという状況を上手く飲みこず、しばらく硬直してしまう)…おま…ぇ… …なにを……?!」

ニシル「スタンッ(着地すると同時にジルコーに接近し、そして…)―――――――ガバッ…(正面からぎゅうとジルコーに抱きついた)」

ジルコー「はっ……!!…ぁ……あ…!(向かってくるニシルに次の攻撃態勢に入るが、何故か手の動きを止めてしまう)」

ニシル「くっ…う…っ…!!(駆け出しながら迫りくる液体をしっかりと回避)…やあああぁぁーーっ!!! ダンッ!!(目の前の地面に突き刺さった液体に足を乗せて駆け上がり、ジルコーのもとへ飛び降りた)」


ザキンッ! ザキンッ! ザキンッ! ザキンッ! (尚もニシルに殺戮の雨が降り注ぐ)


ジルコー「んな…っ!!(ニシルの取った行動に驚く)…めろ…… ……やめろ、死ぬぞ…?? ……『逃げろ』おぉッ!!!(殺すべき相手に向けて、そう叫んだ)」

ニシル「くっ………?(液体から逃げる最中でジルコーの異変に気づく)……。(あの方…さっきの怯え方と何か違う…?……ま、まさか……)……ズザザァー…タンッ!!(何を思ったのか逃げるのを止めて、自ら攻撃の中へ飛び込んだ)」

ジルコー「は、ははは… ……いつまで逃げられるかな…。(逃げゆくニシルを見ながら、何故か体が小刻みに震えている。闘争心に火がついたわけでもなく、何かに怯えているかのように…)」


ザキンッ! ザキンッ! ザキンッ! ザキンッ! ザキンッ! ザキンッ!(ニシルという獲物を追うように液体は次々と襲いかかる)


ニシル「―――――――!!!(急いで起き上がり天から降り注ぐ棘から一目散に逃げる)」


ブァンッ、ブァンッ、ブァンッ!!!ブパァッ!!!(空中に投げ出された大量のペットボトルの飲み口から剣状の液体が噴射され、今にもニシルを串刺しにしようと襲いかかった)


ジルコー「今度こそ―――――消えろッ!!!!(ニシルに掌を向ける)」

ニシル「(いけない…このままじゃ私が…)…ん…っ………!(上半身を起こした途端、頭上のペットボトルを感知する)」

ジルコー「ぜぇ…はぁ… ぜぇ……くっ…(よろよろと立ち上がる)…こいつらでとどめさしてやんよ……!(足元に転がってあった大量のペットボトルを拾い上げ、ニシルの頭上に向けて高くほうり投げた)」

ニシル「あんっ…!!(爆発で吹き飛び芝生の上にうつ伏せに倒れ込む)…うっ…ぅ……(あぅ…今の、すごかっ… …痛い……!)」

ジルコー「――――ニヤリ… (落ちてあったもう一つの缶を拾い上げニシルの腹部に突き付ける)吹き飛べっ!! ブッバアァッ!!!(その口上と共に缶が爆発し、自らも巻き添えにニシルを吹き飛ばす)…ズザァー!!……ぐっ…!(路上の上に倒れ込む)」

ニシル「(やった…)まずは落ち着いて…話は聞きますから―――――きゃんっ!?(顔に液体が飛び散り視界を奪われてしまう)」

ジルコー「―――――ッ!?(ペットボトルが弾かれたことで完全に無防備となるが…)…チラ…(足元に転がっている缶を一瞥)…ふんっ! ブシャアァッ!!(缶を踏みつけると中の液体が勢いよくニシルの顔に噴射した)」

ニシル「(そんな… ……こうなったら、できることなら傷つけずに…。)…たあっ!(着実に攻撃を避けながら、荒々しい動作の隙を突きジルコーのペットボトルを手で弾いた)」

ジルコー「そう言って『奴ら』はあたいを殺しにかかってきやがった!もう二度とその手には乗らないさ、死ね!消えろ!! ブンッ、ブンッ!!(怯え声をあげながら、剣状の液体を荒々しく振り続ける)」

ニシル「きゃっ…!!(すかさず後退して回避する)や、やめてください…!私は本当に、貴女には何も…!!」

ジルコー「ぇせいっ!!(爆発によって視界を遮られたニシルの前に現れて斬りかかる)」

ニシル「(これ…まさか、カガリさんが以前言ってた…!)(「覚醒能力者」というワードが脳裏に横切る)(いけない、避けなきゃ―――――)―――!!?(投げられた缶やペットボトルに当たらないよう逃げようとした時、それらが爆発したのを見て驚愕してしまう)…な、なにが――――――」


グニュニュ… グニュ… …ブパァッ!!!パァンッ!!!パァン、パァンッ!!!!(投げつけられた缶やペットボトルは空中を漂う最中で膨張し、爆発した)


ジルコー「ズシャアンッ!!(ペットボトルを柄とし剣状の液体で自販機を切り裂き、中にある大量のペットボトルや缶を無造作に取り出す)はぁ…はぁ……来るな…来るんじゃない…!!…来るなあああぁッ!!!(ペットボトルや缶をニシルの方へいくつも投げつける)」

ニシル「……!?(ペットボトルの飲み物が動いた…!?ど、どうなっているの……いやそれよりも、何か誤解している…!?)(ただただ驚きを隠せずにいる)」


コプッ…ゴプゴプ…ニュルンッ!(ペットボトル容器内の液体が生ける生命のようにうねりを上げながら飲み口から出てきて、剣状の形となって個体化した)




ニット帽の少女→ジルコー「(恐怖と怒号に満ちた表情でニシルと向かい合う)…殺される前に……殺してやるッ…!!! ガタガタガタガタ(ペットボトルを握った手が大きく震えだす)」

ニシル「……え…?」

ニット帽の少女「――――――――――殺す…!」

ニシル「ふぇ…!!?ちょ、な、なんのことですか…??わ、私は何も…!(驚きながらも首を傾げて)」

ニット帽の少女「……また性懲りもなく…あたいを殺しに来たのか…ッ!!?(震え声をあげながらニシルにペットボトルを突きつける)」

ニシル「きゃっ!?(間一髪右へ反って避ける)わ…ぁ…ご、ごめんなさい。驚かせてしまったようで―――――」

ニット帽の少女「―――――あたいに近づくなッ!!! ブワッ!!(ペットボトルでニシルを薙ぎ払う)」

ニシル「ふぇ…?(わわっ…ど、どうしたんだろう…。…驚かせちゃったのかな…。)…ぁ、あの…(恐る恐る声をかけようとするが…)」

ニット帽の少女「……!! バッ…!!(視界にニシルが入った途端に大げさに退く)……ッ…!(そして睨みつける)」

ニシル「(お茶がいいかな…ココアがあればもっといいかな…)……!(自販機前に出た時に少女が目の前にいたのでぴょっくと驚く)……。(「すみません」と申し訳なさそうに少女に軽く頭を下げ)」

ニット帽の少女「……。(誰もいないな…)(ペットボトルのふたを開け)」

ニシル「なにか温かいもの飲みた…あ… よかったぁ…な、なにか買おう…。(自販機の後ろ姿を見つけて安堵し、歩み寄っていく)」

ニット帽の少女「ピッ ガシャン(路上の傍らにある自販機で飲み物を購入する)……。(出てきたペットボトルを急いで取り上げ、周囲を警戒するかのように見渡す)」

ニシル「あうぅ…(よ、夜は少し冷え込むなぁ~…。)(人気のない路上を、寒さで震えながら歩いている)」



玲華「はい、私も楽しみにしていますよニシルさん。おやすみなさい。(優しく微笑み、軽く手を振りながら彼女を見送る)……ニシルさん、か…。とっても面白い方でしたわ。(そう呟き、傍らに置いてあった本を手に取り、栞の挟んだページを開き一人、静かに読書を始める)」

ニシル「(ふえぇん…またカガリさんに怒られるぅ…。)(陰で涙目)わっ…玲華さんのせいじゃないですよ!私の方こそ、ついうっかりしてました…。(苦笑)じ、じゃあ…私はこの辺で…!…あの、今日は付き合ってくれてありがとうございました。もしもまた会いましたら、今度はゆっくりとお話ししましょう!では、おやすみなさい。(席を立ち、玲華に深々と会釈した後、店内の方へ去っていく)」

玲華「あらあら、それは困りましたね…。…申し訳ございません、楽しかったものですからつい話を長引かせてしまって…。(困った表情でありながらも、とりあえずニシルを落ち着かそうと手を動かす)」

ニシル「ふぇ…?(掛け時計の方に目をやり、「あっ」と声を上げる)わわっ…い、いけない…!私この後行かなくちゃいけないところがありました…!(わたわた)」

玲華「くすくす…そうでしょう?(ティーカップを片手に愉快そうに笑っている。ふと、テラスから店内の掛け時計を見る)…あら、もうこんなに時間が進んでいらしたのね。ニシルさん、お時間大丈夫でしたか?」

ニシル「わはは、すごくおもしろいです…♪(いつの間にか玲華と馴染み合っている)


そうして、二人は夜の静かなテラスで紅茶や焼き菓子を持って語らい、楽しい一時を過ごした。


ニシル「(はわわ…ま、またやっちゃった…)は、はい…(合わせて席に座る)」

玲華「くすくす…そんなに緊張しなくてもいいのですよ。ここはカフェテリア、肩の力を抜いてリラックスして、楽しい談話をしましょう。(両手を広げてニシルに微笑み、ゆっくりと座る)」

ニシル「あ…!(玲華に合わせ自分も席から立ち上がる)に、ニシル・ノウハーンと申します…!(わっ…な、なんだろう… …とってもいい香りがする…)(鼻腔の奥が甘いもので満たされると、目の前の玲華に突然緊張し始める)」

玲華「…そう……(ニシルとそのペンダントを交互に見合わせアールグレイをまた一口)……あ、申し遅れました。(ティーカップを下し、ゆっくりと席を立つ)私の名前は西園寺玲華…以後、お見知りおきを。(両手でスカートの端を軽く摘み上げ、会釈する。僅かに揺れた艶のある美髪から香る甘い匂いが、ニシルの鼻をくすぐった)」

ニシル「…わ… ……。(そう言われて首にかけてある蒼いペンダントをそっと見下ろす)……そう、ですね… ……これは、私にとって、一番大切なもの…。(掛け替えのない、大切な…)(何かを懐かしむようにそれを見つめ続けて)」

玲華「貴女がものを大切にしていることに、変わりはありませんよ。(微笑む)……そのペンダントも、大層大切にされてるようですしね。」

ニシル「……!や、そんな……私、いろいろとおっちょこちょいで… …この前も、転んで服を破いてしまったこともありますし……そ、それに、清廉潔白と呼ばれるような……(わたわた)」

玲華「まあ!(ニシルの反応を面白そうに見つめて笑みを零す)そうでしたの… とても良いものをいただきましたね。それに、貴女自身がそれをとても大切にしているようにも見えます。私、実はこう見えて相手のことをよく見ているのですが、身嗜みもきちんとしていているところを見ると…とても清廉潔白な方なんだと思います。」

ニシル「ふぇ…!?//…あ、や…そ、そんな…(恥ずかしそうに顔を赤らめる)……この服は、大切な方からいただいたもので…自分も気に入っているのですが… …わぁ…可愛いと言われたのは初めて…うぅ…///(両手で顔を覆い)」

玲華「……それにしましても…(ニシルの容姿を舐めるように見つめ)とても可愛い洋服でございますね。貴女のそのふんわりとした水色の髪にとてもよく似合っております。(ふふふと笑いながら)」

ニシル「はい…!(やっぱり大きいんだな…他にもいろんな所があるなんて。…やらなくちゃいけないこともあるけれど、ちょっと…気になる、かな…。)(玲華に続いて自分もアッサムを一口)」

玲華「くす…それはよかった。この街には他にもさまざまな名所がありますので、是非そちらの方もご覧になってください。(そう言ってティーカップに手を伸ばし、アールグレイを一口)」

ニシル「あ、はい…!こんなに大きな街…私、見たことがなくって…。初めての大都会の世界に、いろいろと目がいっちゃって…(たははと苦笑し)…でも…とても、素敵な街だと思います。初めて訪れたこの場所が、好きになりました。」

玲華「あら、そうでしたか。(ニシルの様子を見て特に不審に抱くような顔をせずにこりと微笑む)…どうです、この街は。とても広かったでしょう?」

ニシル「え、あ…えと… 観光…というよりは、ちょっと…。(「人探し」とは言いずらそうで口籠ってしまう)」

玲華「くすくす…では失礼します。(ニシルの向かい側に座る)はじめてお会いする顔ですわ…もしかして、観光でいらした方ですか?(トレーから紅茶とケーキを取ってテーブルの上に置く)」

ニシル「ほわっ…!(テラスには自分以外誰もいなかったため、急に声を掛けられて驚いた)あ…こ、こんばんは。(わぁ…とっても綺麗な人…。)(玲華から滲み出るその美につい見とれてしまう)」

玲華「コツ…コツ…(店内から、紅茶とケーキを乗せたトレーを持ってテラスに現れる)…あら、こんばんは。お隣、よろしいですか?(妖艶な雰囲気を醸し出しながら、のんびりくつろいでいるニシルに優しく声をかけ)」

ニシル「(静かな潮風が流れるテラスで、アッサムを飲んで一息ついている)…ふぅ…(キュラリアって、とっても広い街なんだな…。カガリさんの地図がなかったら私、今頃絶対迷子になってただろうなー…)すすす…(多少項垂れた表情で紅茶を啜る)…ん、おいし… 疲れとか、吹き飛びそう。(一人嬉しそうに、紅茶の水面(みなも)に映る自分の顔を見つめる)」


――キュラリア・カフェ「プッチ」――

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最終更新:2014年10月13日 11:39