十二進法の凶弾

十二進法(じゅうにしんほう)凶弾(きょうだん)/Dozenal》






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概要

無常に包まれた現実を革新的なものにすることで人々の生を肯定化する過激派宗教団体。通称「凶弾」。
今は亡き教祖ウィルマンを崇める狂信者集団で世界政府も危険視している存在。

"欲望に忠実であることが人間のあるべき姿"だと捉え、禁欲的に生きる者たちが抱える苦しい現実から彼らを解放し、
新たな人生の謳歌を齎すことを信条としている。
しかし決して尽きることの無い欲望が暴走を起こしたとしても、それはその者の欲望に起因するものとして凶弾は一切干渉しない。
その結果、凶弾に関わった者はみな享楽の末に暴走を起こし、
世界各地で事件を引き起こすことから諸悪の根源として凶弾自体が政府に危険視されている由縁にある。
去る者追わず来る者拒まずを基盤にしているが、目的を妨げる者に対しては容赦無き制裁を加えることが義務付けられている。

基本的には人間の味方だが、その人間を脅かす「魔女」を敵対視している。
教祖ウィルマンが魔女に呪い殺されたことから、凶弾において魔女は完全な悪と認識され、その絶滅の為の魔女狩り(魔女裁判)も行っている。
信者は全員、魔女を殺す為の特殊な銃弾(通称嫉弾)を用いた銃撃戦を得意とする。
また、魔女の生命の源『魂魄』も狙っている。

正式名は「十二進法の"教団"」だが、信者全員が小火器や重火器を使用することや彼らの凶暴性を強調する為に、現在では「凶弾」と呼ばれるようになっている。

構成員

暦の名を冠する12名の大司教『十二支柱』が存在し、特殊能力を持つ彼らを筆頭に世界各地で活動を行っている。
大司教それぞれに信条は若干異なるが、欲望に生きることを肯定するのは共通事項の模様。

エイプリル
洗礼名:エイプリル・スネーク
「4月」を冠する十二支柱の男。
蛇柄の皮膚と蛇の様な長い舌を持つ異質な身体をしている。腰元まで伸びた藍色の長髪に琥珀色の蛇の目を持つ。
「嘘は人を綺麗にする」をモットーにし、嘘そのものを肯定している嘘吐き。
既に起きた現実を嘘で塗り替える“四月の戯れ”(エイプリルフール)という能力を持つ。
ZOOmを取り込んだことで蛇の身体を得た為、たとえ体が傷ついても脱皮することで完全回復できる。
「で」を「げ」と発音する独特の喋り方をする。
長い間教団に所属していることもあり大司教の中では活発的に行動し、布教活動に余念がない。
劇中では未だ登場していないがノイルにより名前のみ確認されている。

オクトーバー
洗礼名:オクトバー・パンプキン
「10月」を冠する十二支柱の男。カボチャ(ジャック・オー・ランタン)の気ぐるみを被り素顔を隠している。
自分を含めた対象者に涎を垂らすことで肉体変化を齎す“十月の祭典”(ハッピーハロウィン)という能力を持つ。
因みに教団はこのオクトバーの涎から『ZOOm』(ズーム)という薬品をつくり出し、現実に絶望している一般市民に配り獣化を齎している。
獣化した住人は有り余る力を抑えきれず理性を失い暴走し、やがて人間としての機能の一切を失う。
信者や大司教もZOOmを摂取しているが適度の量を体内に取り込んでいるため理性を失うことなく力を手にしている。
自らの能力で活力を得た者たちによる少数団体『ハロヴィン』(Hallowbin)を率いる(組織名はハロウィンから来ており、ヴィン(bin)は『貯蔵所』の意味を持つ)。
エイプリル同様に教団の為に献身的に活動しているが、組織の要を任されていることに責任を感じているため、決して表舞台には立たない。

ノーベンバー
洗礼名:ノーベンバー・チャイルド
「11月」を冠する十二支柱の女性。
詳細はキャラページを参照。

用語

  • 魔女狩り / 魔女裁判
凶弾が掲げる計画のひとつ。
混沌世界に蔓延る魔女の根絶と後述する魂魄の回収を行う。
それ以外の情報は不明。

  • 嫉弾(しだん)
魔女の血でコーティングされた赤い銃弾。
魔女の魔力が塗り込められたこの銃弾は、凄まじい生命力を持つ魔女を殺害する為に不可欠なものとされている。

  • 魂魄
極限られた魔女の中に潜む魔女の生命の源。
その実態は神々しく輝く宝玉であり、魔女の物とは思えないほどの純粋な光を放つ。
魔女の秘めたる魔力(能力)の根源でもあり、これを失った魔女は生命力と魔力の一切を失う。
凶弾は魔女根絶と共にこの魂魄を回収し、還元することで強大な力を手にしようとしている。


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最終更新:2019年04月08日 20:22