夜空に輝いている一番星。
その輝きは――――。
2010年 11月 5日
月と星の輝く夜空。
一面の星が綺麗に見えたこの日、ある出来事が起こった。
だが二人の行動に気付いていた者がいた
キサドウは二人に襲い掛かり、ヨークンを連れ去った。
ザクロスは逃亡するのを止め、ヨークンを連れ去ったキサドウを追いに氷山へと走った。
そしてザクロスはキサドウを追い詰めるが、奴には卑怯な手口があった。
ヨークンを人質にとり、ザクロスは動くことができなかった。
その後ザクロスは負けてしまい、キサドウに逃げられた上にヨークンを助けることもできなかった。
・・・もう駄目なのか?
そう思った時、彼の頭に、彼女の笑顔が横切った。
「まだ、終わってない・・・!!」
「心に光宿す者に翼生えり」
「メタナイトが言っていたことが本当ならば・・・!まだ勝機はある!!待ってろ、ヨークン。絶対にお前を救いだしてみせる!!」
彼はまばゆい光に包まれ、キサドウの元へと行く。
キサドウとの激闘の末、ヨークンを助けることができ、奴を倒すことができたのだった。
だが奴はまだ生きていた。
奴は、ザクロスたちをみちづれに自爆するつもりだった。
それを知ったザクロスはキサドウを掴み、遥か上空へと飛んでいく。
―――――――そして彼は・・・綺麗な夜空に散ってしまった。
下でそれを見ていたヨークンは泣き崩れてしまったが、その鳴き声は・・・彼にはとどかなかった。
一部始終を見ていた者たちは、ザクロスのことを「夜の戦士」と呼ぶようになった。
夜空に輝く一番星。
その輝きは、彼に似ていたのだった―――――。
―END―
最終更新:2010年11月05日 23:30