閃劇のリベリオン過去ログ Ⅷ

「閃劇のリベリオン過去ログ Ⅷ」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

閃劇のリベリオン過去ログ Ⅷ - (2020/01/12 (日) 22:44:47) の1つ前との変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

―― 十刀剣武祭会場・運営本部 ―― **[[BGM♪>https://www.youtube.com/watch?v=thxFklxbs_c]] メタナイト「……(薄暗い本部内。一頭身という小さな体を利用して物陰に潜み、行き交う役員たちの人目を盗んで奥へと突き進む)」 メタナイト「プシュゥ…(自動ドアを過ぎ、人気の無い廊下へと出る)タッタッタッ…(なるほど、ここまではフーナたちの言っていた通りの道筋だ。彼女たちの情報に感謝しなければ。)(曲がりくねった複雑な道を、脳内に叩きこんだ情報を頼りに突き進む)……ここか。(そして、役員ですらも立ち入りを禁止された禁断の部屋への扉を発見する)……オートロックがかかっているか…止むを得ん。(ザンッ、ザンッ ! ! )(扉を無理矢理切り開き、中へと忍びこむ)」 ひときわ灯りの少ない暗い部屋…そこには書類や謎の機材が放り込まれたダンボールが一面に点在しており、地面には複雑な計算式を記した用紙が散乱していた。 メタナイト「……(床に散乱したそれら、そして部屋中の様子を隈なく確認し、自分のいるこの部屋が、運営本部と隔離された別空間であるかのような異質な雰囲気があると察知する)」 ダンボールの山の隙間から、唯一明るい場所が顔を出す。蛍光灯に照らされた一つのデスク、その上に山積みの書類と、二冊の分厚い書物が置かれていた。 メタナイト「…むっ。(灯りのもとへと歩み寄り、デスクを前にする)……これは…研究ノートか?そしてこっちは…日記…なのだろうか?(デスク上にある書物を一冊ずつ、数分かけて読み通す)」 メタナイト「…… …… …… ……ッ…!!? …なんだと……(二冊に記されていた驚愕の真実を目の当たりにし、思わず絶句する)……間違いない…これらは『クロリアー』に関する史実だ…(私が今まで掻き集めてきたあらゆる情報にも提示されていなかったもの…それら以上に罪剣に関する真実が濃く、詳細に記されている……そして…―――)」 メタナイト「……(…それから、この日記によれば…運営…いや、「運営側に罪剣を提供したこの人物」の目的は、罪剣の潜在能力を最大限に引き出すこと…つまり、大会優勝者に"研究材料として"罪剣を与えることで、データを入手しようと企んでいるのか……)…ググッ…(憤りの余り強く拳を握りしめる)……人の命を…罪剣の恐ろしさを軽んじている…っ…絶対に、取り戻さなければ………―――――?(辺りを見渡し、更に奥へと続く扉を発見する)」 プシュゥ……(開放すると、長い一本道の廊下へと出る。その奥から、この世の摂理を歪めるほどの凶暴な邪気が漂っている) メタナイト「ッ………!(凄まじい気だ…意識を保たなければ、気を吸われてしまいそうだ…)(覚悟を決め、廊下へと足を踏み出す)」 プシュゥ…―――――(その扉の先にあったのは、黒い台…その上に、強烈な邪気を放つ一本の剣―――鞘に収まったまま横たわった―――『クロリアー』が眠っていた)」 メタナイト「――――!!(見つけた…あれが……!)(嵐の如く迫る凄まじい邪気に抗うようにじりじりと詰め寄り、クロリアーを前にする)……疑うまでもない、これは間違いなく本物だ… 本当に此処にあったとはな。(始めて目にする実物に驚きつつ、思わず目を奪われるが…)」 ――― 驚いてくれたかな ―――(メタナイトの背後から、幼い少年の声―――) メタナイト「――――ッ!?(突如投げかけられたその声に反応し思わず飛び退く)貴様…何者だ……(明かなる敵意を含んだ眼で、その人物と対峙する)」 アウシュビッツ「―――― 私はアウシュビッツ。察しの通り、そこにあるクロリアーを研究している者だよ。(背後に両手を回した白衣の少年。幼子の様な無邪気な笑みを浮かべつつも、クロリアーとは似て非なる邪な面を含んだ邪悪な笑みが重なっている)」 メタナイト「……ッ…(この少年…なんだ……今まで対峙したことの無い、この重圧感は……っ……)(不気味に嗤う道化の様な少年を前に、仮面の奥で表情が強張る)…そうか、あのノートと日記を記したのは…貴様か。(警戒態勢を切らさず、いつでも腰元の宝剣を引き抜けるよう柄に手を添える)」 アウシュビッツ「……君はメタナイトだね。ああ、知っているとも。世の平定のために『英雄』たちの架け橋となって、陰ながら彼らに協力している伝説の剣士様だ。(始めて出会うはずの剣士の前に、さも彼をよく知る旧知の仲の様に語りかける)」 メタナイト「……!?(何故自分の名を、そしてその行動理念を知っているのか…初めて目の当たりにする少年に対し、ただならぬ警戒心を掻き立てる)」 アウシュビッツ「驚くのも無理はない。何故なら私は科学者としてあらゆる事象を探求し、その「答」を知り尽くしているのだから。…君が此処に来たのは概ね察しがつく。クロリアーが欲しいのなら…良いよ、持っていくといい。(にこりと微笑む)」 メタナイト「……!!?(どういうことだ…この少年…いや、この男の考えが全く読めない……翻弄されているのか…しかし…確かに目的は罪剣の奪還だ。たとえ相手がだれであろうと、あれを誰かの手に渡らせるわけにはいかん………だが…―――――)(背後の罪剣をよそ目に、尻込みする)」 アウシュビッツ「…まあ、その剣を扱えるだけの「不屈の精神」を、君が持ち合せていたらの話だけどね。」 メタナイト「…ッ……!(図星を突かれたように動揺する)」 アウシュビッツ「その様子だと、どうやら君ですらその剣を扱えないみたいだね。(クククと狡猾に嗤う)…がっかりしたよ。なら君にそれを渡すわけにはいかないな―――――― 失 せ て い た だ こ う か 。」 **[[BGM♪>https://www.youtube.com/watch?v=0gDR3IacDes]] ズ ア ア ア ァ ァ ァ ァ ア ア ア ア … ッ … ! ! ! ! (アウシュビッツの背後から無数の黒い霧――砂鉄が――生命のようにうねりを上げながら噴出され、今にもメタナイトに襲いかかろうと牙をむき出す) メタナイト「くッ……!(しかたない…実力行使だ…!!)( ズ ァ ッ ! ! )(瀬戸際に立たされ、止むを得ないと判断し宝剣ギャラクシアを勢いよく振り抜いた)……(敵の能力は未知数だ…ましてや、このクロリアーと共にしているだけで異常であることも分かる…!一筋縄でいかないだろう……)(敵の様子を冷静に窺いつつも、迂闊に手を出せない緊張状態に冷や汗が滴る)」 アウシュビッツ「君はあの罪剣の『真実』を知ってしまった。知ってしまった以上は仕方ないが…君を研究材料として洗脳し、その体が壊れるまで使い尽してあげよう。ククク…ッ…!(両腕を広げ、血のように真っ赤に染まった瞳を輝かせながらゆっくりと迫る)」 ………ズ ゥ ン ッ … ズ ゥ ン ッ … … ズ ゥ ン ッ … ! ズ ゥ ン ッ … ! ! (その時、天井から何かが瓦解する地響きが聞こえる。音は次第に大きく反響し、それに伴い天井から土埃がぱらぱらと滴り落ちる。そして――――) ――――― ズ シ ャ ア ア ア ア ア ァ ァ ァ ァ ン ッ ! ! ! ! (黒い何かが瓦礫と共に二人の中間に降り立ち、真っ暗な部屋に土煙が舞い、地面に散乱した書類や段ボールが吹き飛んでいく) メタナイト「……?(この音は…何かが落ちてくる…?……!!)(音が近づく度に警戒心を強め、そして…)――――――ッ!!?(な、なんだ…ッ…!?)(天井を突き破ってきた物体が床に落下する前に飛びのき、土煙の中静かにその正体を窺う)」 アウシュビッツ「(落下物に微動だにせず、衝撃によって靡いた髪を振って身嗜みを整える)…まったく…次から次へと…不法侵入者が絶えないね。(ふくについた埃を払う様に白衣を靡かせ、土煙の中で蠢く『それ』を見据える)」 エルキドラ「―――― シ ュ ゥ ゥ … ッ …(煙の名から姿を現した影――とある剣豪との試合を終えたばかりの謎の選手だった。骸仮面から蒸気を吹きだし、歪に輝き出す赤い片目の眼光の軌道が怪しく揺らめく)」 メタナイト「こいつは…(十刀剣武祭出場者…エルキドラか…!何故そんな奴が此処に……――――まさか…ッ…!)…我々以外にクロリアーを狙っていたのは…貴様か…ッ……!(驚愕の連続に耐えきれず、全身が痙攣したかのように身震いする)」 アウシュビッツ「流石はクロリアー。そのネームバリューから数多の強者を引き寄せる魅力を持つか…やはりこの大会の運営陣と手を組んで正解だった。おかげで質の高い人材を幾つも得られそうだ。(満足そうに口角を上げ、エルキドラに対し掌を突きつける。すると背後の砂鉄が渦を巻きながら、エルキドラへと襲いかかった)――――機械相手なら私の足元にも及ばない。故に先ずは君からいただくとしよう。(悪魔のような形相で嘲笑う)」 エルキドラ「ス …(懐より一冊の黒い手帳を取り出す)――――― 邂逅録(レクスィコン) ―――――」 グ ギ ュ ア ア ァ ァ ァ ア ア ア … ッ … ! ! ! (エルキドラへと向かっていく砂鉄が、その黒い手帳の中へ引きずり込まれる様に吸収されていく。そして、開いたページの中に、一つの紋章が刻まれる) アウシュビッツ「――――――!(吸収能力か…だが、数万と言う能力者に対して万能たる私の手にかかれば、対抗策などいくらでも――――)―――――!?(再び能力を行使しようと掌を突きつけるが、何も機能しないことに驚愕を露わにする)……ッ…!?(磁力操作が発動しない…?……まさか――――――)(血走った眼でエルキドラを睨みつけた、その時だった…)」 エルキドラ「 ズ ブ シ ャ ア ァ ッ … ! ! (瞬間的にアウシュビッツの懐に潜り込み、鋭利な片手でその心臓部を貫いた。その手に掴んでいたのは心臓ではなく、彼の核とも呼べる人工臓器「セルシオ」だった)」 アウシュビッツ「 ガ フ ァ ッ… ! ! ? (今のは…能力を無効化するものではない…―――― "能力を奪うもの"だったか…!!)ギギ…ッ…ギュゥゥゥ―――――ン………(激しく吐血し、人工臓器を失った人型の殻は完全に機能停止した)」 メタナイト「……ッ…!?なんだ…何が起こっている……!?(突然の出来事に整理が追いつかず、ただただ目の前で起こる出来事を見ているだけで精一杯だった)」 エルキドラ「…強大なエネルギー反応を感知。(ノイズ混じりの声と共に背後へ振り返り、メタナイト…ではなく、彼の傍にあるクロリアーに目を付ける)  ダ  ァ  ン  ッ  !  ! (勢いを付けた跳躍でクロリアーのある台の上に着地し、邪悪な気を放つその剣をゆっくりと拾い上げる)」 メタナイト「……!!しまった、クロリアーが…!!(我に返ったかのようにぴくりと微動し、ギャラクシアを頭上にいるエルキドラに突き付ける)」 エルキドラ「…ク…カカカ…!良し…良し…ッ…!良し良し…良し良し…ッ……―――― 良 し 良 し 良 し ィ ッ ! ! ! ! ( ズ ギ ャ ア ア ア ア ァ ァ ァ ア ア ア ア ン ッ ! ! ! )(クロリアーを力強く握りしめ、台が地面にめり込むほどに勢いを付けた大跳躍で再び天井を突き破り、上の世界へと跳び立った)」 メタナイト「ぐッ…!!(エルキドラの跳躍による衝撃に腕を構えて耐える)……!不味い…これは……――――――」 フーナ「――――メタナイト!!(遅れて部屋に傾れ込む)はぁ…はぁ…っ……今、すごく大きな音が聞こえたけど…一体何が…」 スカーフィ「かぅ~…迷路みたいで迷って、走りつかれよぉ~~…(更に遅れて、疲弊した状態でやってくる)」 メタナイト「フーナ、スカーフィ!!(一旦ギャラクシアを鞘に納め二人と合流)…非常に不味い事態が起きた…――――クロリアーが奪われてしまった…!!」 フーナ&スカーフィ『ふぇ…――――ええええぇぇぇ~~~!!??』 メタナイト「我々以外にクロリアーを狙っていた者にたった今奪われた…奴はそれを外へと持ち出した…これが何を意味するか分かるな…!?とにかく急いで外へ出るぞ!!――――再び世に罪剣による惨劇が起きてしまう…ッ!!!(急いで部屋を後にする)」 フーナ「わ、わかった…!行こう、スカーフィ!!(慌ててメタナイトの後を追う)」 スカーフィ「かぅ!?も、もう行くのぉ~~!!?(だらしなく舌を出しながら、覚束ない足取りで二人の後を追った)」 ---- その頃、地上では…次の試合が行われようとしていた…―――― キリギリス「さあ、それでは始めましょうかァッ!!第六試合!!氷冬 vs 雛菊だあああああぁぁぁぁぁーーーーーッ!!!!第一回百刀剣武祭で相見えたこの二人…果たして、次に勝利を得るのはどちらかあああああぁぁぁーーーーーッ!?!?!?選手はステージへどうぞォッ!!!」 氷冬「フゥー…(深呼吸で白い吐息を吐きだし、盤上へと駆け上がる)」 雛菊「 ス … (優雅な足取りでステージへと登る)……お久しぶりです、氷冬さん。こうしてまたお会いできて嬉しいです。(優しく微笑みかけながら)」 氷冬「ええ、私もよ雛菊。…あの後、貴方の言葉に感化されて…もう一度自分を見つめ直すことが出来た。おかげで、ようやく大切なものを、目指すべき夢を見直すことが出来たわ。貴女には、感謝してもしきれないほどよ。(不敵に笑んで応える)」 雛菊「私の言葉…ですか…ふふっ、いえ…所詮は受け売りの言葉です。でも、先人の言葉で変わった貴女は…本当に強いお方です。私にも、大切なものや、叶えるべき夢があります。…氷冬さん、今度は、あの時以上に全力で刀を振らせていただきます。(納刀された蕨の柄に手を添え)」 氷冬「ええ、そうでなくちゃ…――――― "頂"は目指せない…!(こちらも四刀の柄に手を添え、身構える)――――――(そのために、死に物狂いで修行に励んだもの…この、愛すべき刀たちと共に……!)」 キリギリス「では、両者構えてェ……試合 ――――――――」 氷冬/雛菊『―――――――!(互いに睨み合いながら姿勢を低くし、抜刀態勢に入る)』 キリギリス「 開s―――――――」 ――――――― ド ギ ャ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ァ ァ ァ ァ ァ ァ ン ッ ! ! ! ! (試合開始の合図が鳴り響こうとしたその時だった―――会場の中央部にある巨大モニターの上部が大爆発し、周囲に瓦礫が吹き飛んだ) 氷冬/雛菊『――――――!!!(突然起きた爆音に目を見張った)』 キリギリス「なッ…何事だああああぁぁぁ~~~~ッ!?!?!?!?」 きゃああああぁぁぁーーーッ!!! うわあああっ!!な、なんだ…何が起こったんだ…!? お、おい見ろ…!あのモニターの上で爆発が…!! なんやなんや!?何が起こったんや!? (会場一帯がその爆音によってざわつき始める) モララー「んだぁ……?(訝しむ様に目を細めて、爆発によって生じた黒煙を見据える)」 八頭身ギコ侍「むっ―――― 何事…!?(控室から慌てて飛び出て、現場の様子を窺う)」 エー「エゴさん、負けた腹いせに爆破テロを起こすのはどうかと…(白目)」 エゴ猫「いや俺じゃねえウルァ!事故だろ、どう見ても!!?(大汗)」 ウラー「んー…何が起こったウラね…(汗)」 ウララー「……!おい、爆煙の中を見てみろ…!何かいるぞ……!!(立ちこめる黒煙の中を指差す)」 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ … ッ …  !  !  ! (湧き上がる焔と黒煙の中に、一つの影――――陽炎のように揺らめく影の手に、一本の剣。影の頭部から迸る歪な赤い眼光に反応するように、剣の中央部に埋め込まれた赤い宝玉もまた輝きを帯びる) &ref(https://img.atwikiimg.com/www20.atwiki.jp/chaosdrama/attach/4367/2146/OZ.png) エルキドラ「――――   ズ   ォ   ン   ッ   !   !   ――――(黒煙を斬り裂いて大衆の目の前に姿を露わにする)」 **[[BGM>https://www.youtube.com/watch?v=oj5Ld7O4VG8]] 大剣使いの男「あれは…第五試合で柊木雪に敗れた…!(見覚えのあるその姿に目を見開く)」 氷冬「――――――ッ!!!(エルキドラ…ではなく、彼が手にしているその剣に酷く絶句する)…あれって、まさか……―――――『&bold(){ クロリアー }』…!!?」 雛菊「えっ――――!?(氷冬に釣られて頭上のエルキドラを凝視する。そして、彼の手に握られているものが、紛れもない罪剣であると認識し仰天する)」 サビスケ「!!?(…い、一体これは…どうなっている…!?アウシュビッツさんはどうした…契約はどうなったのだ…!?何故、クロリアーが選手の手に…!!?)(物陰から事態を確認し、愕然としている)」 ぼうれい剣士「クロリアーだと…ッ…!!?なっ……何故…ッ…(吃驚する)」 カイ「――――――――!!(クロリアーを手にしたエルキドラを見て)………おい………どういうこったこれは…………  まさか、あいつら……しくじったのか…………!?」 モララー「…おいおい…まずぃじゃねえのか…これ…(会場の様子から只事ではないと判断し、苦笑しながら表情を歪ませる)」 エルキドラ「強大なエネルギー反応を感知。データ解析へシフト。(手にしたクロリアーを真っ直ぐに構えると、瞳の中で0と1の数字の羅列が高速スクロールを始める)」 ポ ワ ン … ――――― ギ ュ ォ ォ ォ ォ ォ ォ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ … ッ … ! ! ! ! (クロリアーの鍔の中央に埋め込まれた赤玉が不気味な輝きを帯び始め、やがて力強く発光する) エルキドラ「良し良し…良し良し…ッ……!!良 し 良 し 良 し 良 し 良 し ッ … ! ! ! !(その紅蓮の閃光に包み込まれていくように、全身が真っ赤に染まっていく…)」 ――――――   ズ     ォ     ァ     ッ     !     !     !     !   ――――――(刹那…天より真っ赤な閃光がエルキドラの頭上に落下し、彼のいた足場は崩れ、会場に更なる傷跡を残した) う、うわあああああぁぁぁぁああ~~~~ッ!!!!きゃーーーーーーッ!!! 逃げろォッ!!! 避難するだァーッ!!!! ここにいちゃあぶぬぇーーーッ!!!!(閃光の落下と共に、会場にいた数万の観客が一斉に慌てて逃げ出す) 氷冬「くッ……!(衝撃に耐えまいと力強く踏み込んで身構える)あの感じは…――――(持ち主と剣が、一つになろうとしている…?……いや、違う…あれは――――)」 エルキドラ「ウォ…ォォォオ…ッ…オ…ッ……―――――― ウ オ オ オ オ オ オ ア ア ア ア ア ア ア ァ ァ ァ ァ ァ ァ ッ !!!!(紅蓮の閃光の中で、もがき苦しむ人間の様に、何度も何度も身体を捻りながら狂ったように動き出している)」 氷冬「――――― " 持 ち 主 が 剣 に 呑 ま れ て い る "…!!(絶望した表情で、悶え苦しむエルキドラ…そして彼の手中にあるクロリアーを見つめる)」 ギ ュ オ ン ッ ――――――――― ド  ギ  ュ  ア  ア  ア  ア  ア  ア  ァ  ァ  ァ  ァ  ァ  ン  ッ  !  !  !  !  ! (凝縮された紅蓮の閃光が、今、弾け飛び―――― 解 き 放 た れ た ) ――― …… ――― ――― ……い ――― ――― ……たい ――― ――― ……したい ――― &font(25,b){―――    殺     し     た     い     ―――} ×××「  ォ  ォ  ォ  ォ  ォ  ォ  ォ  …  ッ  …   !   !   !  (閃光が消滅した時、エルキドラがいた個所には巨大な黒い球体が浮遊していた。文字通りただの球体であるそれは異質な気と金属を掻き鳴らす様な歪な残響を奏で、会場に残った者たちの前に君臨する――――)」 氷冬「なに…あれ……っ…(エルキドラもクロリアーもいない、代わりに現れたその異質な物体に目を見開き、じっと凝視する)」 雛菊「っ……!(球体を目前に刀を身構える)……(感じる……様々な邪念が交り合うかのような、この邪な気を……)」 白亜「はむ…うむうむ………ほぅ、これは…(寄宿舎のロビーにて。テレビ中継で十刀剣武祭の試合をお菓子をつまみながら観戦していたが、思わぬ事態に更なる興味をそそられたかのように目を見張る)」 メタナイト「はぁ…はぁ……―――――ッ…遅かったか…(遅れて氷冬たちのもとへ到着する)」 フーナ「氷冬…!!(スカーフィを連れて、メタナイト共に彼女のもとへ)」 スカーフィ「あうぅ…ち、ちかれた……(到着するや否やだらしなくステージにうつ伏せに倒れ込む)」 氷冬「メタナイト…それに、フーナ、スカーフィ…!!(仲間と合流し束の間の安堵を取り戻す)…まさか…クロリアーを奪ったアイツ(エルキドラ)を追って…?」 フーナ「うんっ…だけど……(伏し目がちになり、そして、上空に浮かぶ黒い球体を恐る恐る見上げる)」 モララー「……でけぇな…(がらんどうになった客席で一人、足を組みうまい棒を銜えながらその球体を見上げた)」 ソードプリム「そんな…今まで、この刀剣武祭を滅茶苦茶にした奴なんていなかったのに…! 」 プルスト「――――――――――――!?(人気の消え失せた客席に立ち、眼前の物体を凝視して)(………何だ………これ…………何だ………この――――――――   凄まじいほどの、殺意の波長は――――――――――――   !!)(物体の放つ恐ろしいまでの”殺意”に、怖気づきかけた瞬間、会場にフーナ達の姿を見つけ)あれは――――――――   フーナ!!スカーフィ!!!(会場に向けて、声を上げる 」 フーナ「はっ――――!(聞き覚えのある声に、その方向へと振り返る)……プルストさん!(プルストさんも此処へ…!?)(驚きつつも半ば安堵したように彼を見る) 」 謎の魔剣士「――――――――私の力が必要なようだな。(黒衣の銀長髪な男が呟きながら再び会場に現れる) (声‐小野大輔) 」 メタナイト「……聞いてくれ、氷冬。(上空に浮かぶ黒い球体から目を離さず、隣の彼女に語りかける)……我々はクロリアー奪還のために、様々な情報を得てきた… クロリアーは最強の剣ではあるが、その剣を手にした者の精神を喰らい…邪の道へと誘う悪魔の剣だった… それが、クロリアーが「罪剣」と言われ、恐れられる由縁だった… だが…"罪剣は初めから、列記とした剣ではなかったのだ"…!」 氷冬「……!?…どういうこと…?(怪訝そうに問いかける)」 メタナイト「…大昔、悲運の最期を遂げた兵士がいたそうだ。経歴は不明だが…その死に際に、自らを死に追いやった運命そのものを酷く憎んだそうだ… そしてその憎悪は、彼の剣へと伝わり…永い永い年月をかけて、彼の怨念は精神として剣に宿り、現代になって…『クロリアー』というひとつの剣へと完成したのだ…!!この世のすべてを憎んだ彼の怨念は自然の摂理や神の思想をも歪め…それが剣という形となって誕生したのだ…!」 メタナイト「そして…それからは、以前話した通りだ… クロリアーを手にした者たちはその怨念に精神を乗っ取られ、凄惨な大事件を巻き起こした……そんな剣を抑え込むために、「陽」の力は不可欠だった。だが…ッ!!その「陽」の力でクロリアーを抑え込むのにも、ついに限界がやってきたのだ…!」 ×××「 グ グ グ グ グ ッ … ! ! ! (球体内部でドス黒い波動が渦巻き、それに呼応するように、綺麗な球体を描いていた体が変質していく…)」 メタナイト「…「陽」によって破壊衝動を、殺戮衝動を抑え込まれたクロリアーに蓄積された憎悪は格段に膨れ上がり…次に手にした者を、"クロリアーが自らの意思で取り込み"、暴走を起こそうと企んだのだ…!『あれ』が…その結果だ…!!(上空に浮かぶ黒い球体に視線を移す)」 エー「えーっと…これは…不味いですね…不味くないですか…? 」 ウラー「不味いウラね。 」 ウララー「不味いな。 」 エー「では、もしもの時はエゴさんを囮に我々でとんずらこきましょう。 」 エゴ猫「エゴハァーンッ!?!?!?Σ(゚Д゚ ; ) 」 プルスト「シュタッッ―――――(客席から会場に降りて)………フーナ……これは一体………   !ピクッ―――――(メタナイトの口から発せられた、”クロリアー”の名を聞いて)………クロリアー………今、クロリアーと、言いましたか………?」 フーナ「はい、そうです…っ… 罪剣クロリアーが得体の知れない何かに奪われ、今…あんな状態に…(上空の球体を見上げながらプルストに)」 ×××「 ブ ワ サ ァ ッ ! ! !   ブ ワ サ ァ ッ ! ! !  (球体からクロリアーの刃を思わせる鋭利羽が連なる四対の翼が生える)」 氷冬「……クロリアー…ッ…(…そこまでして、憎んだすべてを滅ぼしたいの…?そこまでして……どうして……)(ただただ愕然と、黒い球体――― クロリアーを見上げる)」 カイ「カチャッッ(右耳の通信機を起動させ)………おい、シグマ、今どこにいる………今すぐ、会場に来い―――――――――   今、ヤバい事になってんだ………!!(会場に浮かぶ球体を凝視しながら 」 謎の魔剣士「長きに亘る怨念よ………己は何を企む………(×××のほうへ囁くように問いかける) (声‐小野大輔) 」 ベジータ「もう駄目だ…お終いだぁ…!みんな…殺される…!orz 」 ×××「 ド シ ュ ア ァ ッ ! ! ! (その後、球体真下から先端が鋭い鎖尾までもが生える)」 メタナイト「……ケイオスに蔓延る負の感情の結晶体である罪剣『クロリアー』の…真なる力が顕現された姿……!(変質していく球体…クロリアーを見据える)」 ×××「 キ ュ オ ォ ン ッ ! (頭上に赤い光輪が出現し、球体だった初期状態から神々しくも禍々しい、まさに天使と悪魔が合体した様な超越存在として形成されていく…)」 メタナイト「…ありとあらゆるすべてを破壊するまで、決して暴走を止めないだろう… …その『意思』が呼び起こした存在……もしも名付けるなら―――――――――」 #center(){ &ref(https://img.atwikiimg.com/www20.atwiki.jp/chaosdrama/attach/725/2148/Scr.png) &font(23,#f83131,i,b){―――――――― " 大 罪 剣 《 ゼ ロ リ ア 》 " ――――――――} } &bold(){×××→ゼロリア「}&sizex(4){&bold(){&color(#f83131){――――― ギ ュ゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ッ゛  !  !  !  !  !  !  ! }}}&bold(){(黒い球体に、無数の目が開眼。"大罪"の覚醒が、今、万象を戦慄させる―――――)」} ---- **[[BGM♪>https://www.youtube.com/watch?v=_yuN39ReV34&t=525s]] 氷冬「真なる力が顕現された…あれが、そのクロリアーなの…っ……?(剣としての面影を失ったそれに驚きながらも、本体から迸る邪気に「クロリアーだ」と確信し、警戒態勢に入った) 」 ゼロリア「ズズ…ッ…――――――― ヒ ュ ド ド ド ド ド ド ド ド ド ァ ッ ! ! ! ! (球体に開眼した無数の眼が一斉に閉じ、そして眼より無数の斬撃が光線状に、四方八方に解き放たれた) 」 メタナイト「むっ――――いかんッ!!(ザァンッ、ザァンッ ! ! )(ゼロリアの攻撃に合わせ腰元のギャラクシアを引き抜き、迫る斬撃の雨を斬り裂きながら回避する) 」 氷冬「ッ……!(瞬く間に四刀を抜き出し、疲弊して倒れ込んでいるスカーフィを庇うように刀を振って斬撃を弾き返す)しっかりしなさい、スカーフィ…!(背後の彼女に一瞥を与え、すぐにゼロリアに向き合う) 」 スカーフィ「う~ん……うにゃ…!?(自らを庇った氷冬に我に返る)かぅ…ありがとう、氷冬……!うんっ、もう、大丈夫だよ…!(よろよろと立ち上がる) 」 フーナ「ブ ワ ァ ッ ! ! (強風と共に手中にチャクラムを出現させ、虚空を裂くと同時に放たれた旋風を利用して攻撃を吹き飛ばす)…まさか…暴走している…!?(闇雲に攻撃を繰り出すゼロリアの行動を見て大きく目を見開く) 」 プルスト「まさか………こんな馬鹿な話―――!!!  ヒュンッッ――――(高く飛翔し、斬撃を回避して)………っ!(………こいつは………本当にヤバい………こんな禍々しい殺意を持った奴は、初めてだ――――――)ヂャリヂャリヂャリヂャリッッ―――!!(ローブの袖から鎖鎌を出し)こいつだけは――――  何が何でも止める……!! 」 氷冬「…っ……(敵は上空…剣士にとって相性が最悪の相手ね…ならここは――――)―― フーナ、スカーフィ!手を貸して!!タタタタタッ…――――ズザァ… ! (スカーフィから一旦遠くに離れ、踵を返す)―――― ダ ン ッ ! (そして、四刀を両手にスカーフィに向かって駆け出す) 」 謎の魔剣士「……もはや言葉など、通ずる相手ではないようだ………―――――平伏すがいい。(背面から禍々しい感じの剣を抜き、ゼロリアと対峙する)―――――――ハァッ!(剣を大きく振るい、斬撃波で斬撃と相殺させる) (声‐小野大輔) 」 フーナ「……!わかった!(氷冬の意を汲み取り、彼女の後に続くように自らも駆け出した) 」 スカーフィ「かぅ~~っ!任せてよ! バ ッ (そう言うと向かってくる氷冬を見据え、彼女が目と鼻の先に迫ったタイミングでバク転し、緩慢化された空間の中でゆっくりと両手を地面に着け、逆立ちの状態となる―――) 」 カイ「………!(観客席から、ゼロリアの姿を見据えて)………こいつは、まずいなぁ…………   たかが数人程度の力で、どうにかなる問題じゃねぇかもしれねぇ………だが………(懐から銃を取出し)………敵を前にして何もしないなんざ、軍人として恥ずべき行為ってもんだ―――――――!! ――――ズドンッッ!! ズドンッッ!! ズドンッッ!!(特製の改造弾を装填し、ゼロリアに向けて発砲する 」 氷冬「タタタタタッ…―――――ストン…―――― タ ァ ン ッ ! ! ! (バク転によって一瞬逆さ立ちとなったスカーフィの両足を、踏み台の要領で飛び乗り、真下より押し上げられた彼女の爆発的な脚力を利用し、上空へと高く翔んだ) 」 ゼロリア「  オ  ォ  ン  ッ  (一斉開眼された眼のすべてがプルストを捉え、彼に対し容赦の無い幾重の斬撃の礫を解き放った) ガキュンッ、ガンッ、キュンッ… ! ! (カイが発砲した弾丸が全身に炸裂する。一見は効いていないようにも見えるが、被弾した部位の眼が潰れていることから、少なくともダメージを負っているのが確認できる) 」 スカーフィ「フォンッ…タンッ―――――(氷冬を飛ばした後、再び距離を置いてバク転の態勢に入る)―――― いいよ、フーナ!! 」 フーナ「スカーフィ!(自らも氷冬と同様にスカーフィが逆さ立ちする瞬間を見計らって彼女の両足へと飛び乗り、彼女の脚力によって上空へと翔んだ)――――行くよ、氷冬!!(ビュオワアアアァァッ ! ! ! )(真上にいる氷冬に対してチャクラムを振うことで、上昇気流の強風を巻き起こし、彼女を更なる高みへと吹き飛ばした) 」 プルスト「!!……来いよ、クソッタレが――――――(自身の体を浮遊させ、ゼロリアの放った斬撃に向けて、猛スピードで特攻していき)そんなもんで折れるほど………―――――ブワァッッ――――!!!(二刀の鎖鎌が、青白い炎を纏い)――――貧弱じゃ、ねぇんだよっ!!!!  ズバァッッッッ―――――!!!!(炎を纏った鎖鎌から放った渾身の斬撃で、ゼロリアの斬撃を相殺する 」 氷冬「 ド ゥ ン ッ ! (スカーフィとフーナの協力を得て、上空のゼロリアへと迫る)シュボ…ボォァ…ッ… ! ! !(「夏鬼」の発火能力で四刀の刀身に炎を纏う)――――“刄刀羅『熱火山』”ッ!!!( ホ ゙ グ オ ォ ン ッ ! ! ! )(ゼロリアに四刀で何度も薙ぎ払い、攻撃後に爆撃を見舞った) 」 雛菊「っ……(大事な試合…刀剣武祭がこんなことになるなんて…)ギリィ…――――― タ ン ッ (悔しさや憤りを露わに刀の柄を強く握りしめ、ある方向へと駆け出した) 」 謎の魔剣士「――――――ドルモーア!(ゼロリアのもとに闇の球体のようなものを発生させ、それが思いっきり爆発する) (声‐小野大輔) 」 ゼロリア「 ズ ガ ア ア ア ァ ァ ァ ン ッ … ! ! ! (氷冬の一撃に巨体ががくんと揺らぐ) ズ オ ォ ―――――― ブ ォ ン ッ ! ! ! (攻撃を受けた反動を利用するかのように、鋭利な翼の表面で彼女を地上へと叩き落とした) ブ ォ ン ッ ! ! ! (そしてもう一対の翼を振い、プルストも地上へと叩きつける) 」 カイ「………(アイセンサーでゼロリアを拡大して)………被弾はしている………おそらく微かだがダメージも与えているはず………だが、こんな調子じゃ弾薬が幾つあっても足りやしねぇ………  仕方ない、”こっち”を使うか――――(右手の手袋を外し、人差し指と中指の銃口を開き)………エネルギーの消費がきついから、あまり乗り気じゃねぇんだがな………そうも言ってられねぇよな………!! 」 メタナイト「氷冬ッ!!(叩き落とされた氷冬を見るや否や翼を広げて勢いよく飛翔し、彼女の腕を掴んで救出し、ゆっくりと地上へ降り立つ)大丈夫か…!?(なかなか良い連携だった…この三人なら…きっと……) 」 氷冬「きゃん…ッ…!!(攻撃後に生じた隙…と言うよりは、無防備な空中で次の態勢を整えることができず、成す術もなく叩き落とされる)……!…ありがとう、メタナイト。(メタナイトの援護を受け、地上へと降り立った)……っ…参ったわ…(二人の協力を得たとしても、結局空中に一人身を投げ出せばどうすることもできない…っ…)(頭上のゼロリアを、攻めあぐねた様にただじっと睨みあげる) 」 ゼロリア「 ボグゥァアアアアンッ ! ! ! (闇の球体の爆撃に巻き込まれる…しかし…)――――― ブ ワ ァ ッ ! ! (爆煙を振り払い、再び戦士たちの前に姿を露わにする) 」 プルスト「―――――――!!!!  ズギャァァァーーーーーーーンッッ!!!!(地上へと叩き落され)……………か……はっ……………やって……くれんじゃねぇか………!!(血だらけになりながらも立ち上がり 」 雛菊「タタタタタタッ… ! ! ヒュォ――――スタン… ! (いつの間にかステージ上から客席へと移動し、そして…闘技場の天辺にある細い壁上へと飛び乗る)―――――はあああぁっ!!(勢いづけるのが難しい不安定な足場から身を投げ出し、ほぼゼロリアと並行の高さの空中で刀を構える)ザキィィ―――――ン…ッ… ! ! ! (すれ違いざまに居合斬りを繰り出し、反対側の客席へと優雅に降り立った) 」 フーナ「プルストさん…!!(傍に落下した彼のもとへと駆け寄り、心配そうな表情で彼の起立を手助けする) 」 謎の魔剣士「やはり一筋縄ではいかぬか……斯くなる上は………(声‐小野大輔) 」 モララー「…不味い事態だが…いや、ここは俺が出るまでもねえ…(これはお前たちの戦いだ。俺は観客。今から何が起ころうと…俺はお前たちの行く末を、信じて見守るさ。)(頑なな表情で腕を束ね、彼女たちの戦いを見つめている) 」 八頭身ギコ侍「…ふむ、ここは某も助太刀しようぞ…!(抜き出した刀身に指を添える)――――― 【 卍 解 】 ―――――( ド オ ォ ゥ ン ッ ! ! ! )(解号と共に煙に包まれ、刀が輪刀に変形する)――― 魅せろ、『雪花鳥風月光丸』!!! 」 カイ「ヴゥゥゥゥゥゥゥゥン―――――――(構えた指先の銃口に、エネルギーを溜めて行き)…………!おぉ…………良いねぇ、お嬢ちゃん………だが、スタイリッシュなだけじゃ意味が無いぜ………こんだけの手練れが揃ってて、この有様なんだからよ―――――――!(雛菊の姿を見て呟いた後、エネルギーが完全に充填されたのを確認し、ゼロリアに標準を定め)――――食らいやがれ、化け物が――――!! ―――バシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッッッ!!!!!!!!!(指先の銃口から、極太のレーザー光線を発射し、ゼロリアにぶつける 」 キ ラ ン ――――――― ゴ   ォ   ゥ   ッ   !   !   !   (天空より、八頭身ギコ侍が呼び起こした光柱が現れ、上空のゼロリアの頭上に落下した) プルスト「……!フーナ………心配、いりません………この程度の攻撃………怪我しても、死にはしませんから…………  ………それにしても、良い連携プレーだったんじゃないですか……?(微笑みを浮かべながらフーナに 」 ゼロリア「 ヒ ュ ガ ア ア ァ ァ ァ ァ ア ア … ッ … ! ! ! (雛菊の一閃に断末魔の様な叫びを上げてぐらりと揺らぐ)ズズズッ……―――――   ド   ォ   ゥ   ッ   !  (両翼を重ね合わせて地上より解き放たれた極太閃光を防ぐ…しかし――――)  ズ  ン  ッ  !  !  !  (カイの攻撃に気を取られ、頭上から迫る光柱を無防備の状態で喰らい、そのまま押されていき――――)―――ズシャアアアアアアアアアァァァァァァァアアアアアアーーーーーンッ ! ! ! ! !(ステージ上に激突落下する) 」 フーナ「へ…っ… …や、そんな……(憧れの先輩の評価を得て、思わず表情が綻ぶも…)――――――!?(ゼロリアの落下衝撃に思わず腕を構え、その衝撃に耐える)……っ…!?(クロリアーが落下している…叩くなら、今しかない…ッ…!)(チャクラムを構え、一目散にゼロリアへと駆け出す) 」 謎の魔剣士「(その場でゆっくりと浮遊していき、ゼロリアの付近へ至る)――――――――フンッ!!(剣に闇の力を強く込め、勢いよく振り払いゼロリアに向けて剣に込められた魔力を一気に放出)(声‐小野大輔) 」 スカーフィ「わわっ…!?(地上へ落下したゼロリア、そして落下衝撃に思わず驚き飛び跳ねる)…かぅ……!今の内…かな…!?(フーナが動き出したのをよそ目に自らもゼロリアへと駆け出す) 」 プルスト「Σおわっ………!! ヒュォンッッ――――(ステージから客席の手すりに飛び移り)………おぉ………なんとか、効いてるみたいですね………だったら、今のうちに――――(両手をかざし、ゼロリアに標準を定めて)――――砕け散れ―――――    ビュゴォォォォォォォォォォォッッッ―――――――!!!!!!(凍てつくような冷気を凝縮し、ゼロリアに向けてぶつける 」 ゼロリア「―――― オ  ゥ  ン  ッ ――――(地上にめり込み、活動が停止していると思われたその時、無数の眼が妖しく開眼する) 」 カイ「!!………お……おぉっ!!!(落下したゼロリアを見て)ラッキー………効いてんじゃねぇか、しっかりと………これはチャンスだぜ―――――――――――   !?(その時、ゼロリアの眼が一斉に開眼する瞬間を目の当たりにし)―――ウソだろ、おい――――  お前ら、ヤベェぞぉっ!!!!(客席からステージに向けて叫ぶ 」 キ ュ ガ ァ ァ ア ア … ッ … ――――――― ガ キ ョ ォ ン ッ  !  !  ! (ゼロリアの開眼と共に、フーナ、スカーフィ、プルスト、カイ、八頭身ギコ侍の五名の身体の周辺が眩く輝きだし―――― 五人の身体が瞬く間に光輪に捕えられてしまう。また、不思議な力を宿すその輪は…五人の能力を封じる効果を齎した) ゼロリア「 ブ  オ   ワ  ァ  ッ  !  !  !  (全身を地面から抜き出すと同時に両翼を素早く振い、双方より繰り出された魔力と冷気を吹き飛ばし、相殺した) ズ ゥ ン ッ … ! ! (若干飛び上がり、戦闘開始時より低い位置で浮遊する) 」 プルスト「なっ――――!?(光輪に体を拘束され)……………申し訳ありませんが………  遅かったみたいです―――(カイの叫びに対し、小さく呟き 」 フーナ「きゃっ……!(眩しい―――)―――――!!?(眩い光と共に、自分が光輪に捕えられたことに驚愕を露わにする)あう…ッ…!(バランスを崩し、その場に転倒する)…ぅ…ッ……(だめ…力を出せない…な、なんで……っ…?) 」 謎の魔剣士「…何………!(封じられた5人を見て)……小賢しい真似をしてくれる…… (声‐小野大輔) 」 スカーフィ「まぶしっ―――――きゃう…っ…!?(光輪に捕えられ、バランスを崩して転倒する)うぅ~~ッ…!離せぇ~~~!!……かぅぅ……(横たわった状態でジタバタ暴れ回るが、やがて体力の消耗によって抵抗が弱体化していく) 」 カイ「―――そうだな、遅かったわ――――――(自身も拘束されていた事に気づき、その場に崩れ落ち)…………ヤバいな…………コアのエネルギーに………関渉してきてらぁ………俺………どうやら………――――(エネルギーを光輪に封じられたことにより、全身の機能が停止してしまい、動かなくなる 」 八頭身ギコ侍「なん―――――だと…ッ…!?(瞬く間に光輪に全身の自由を奪われる)こんな奇術…我が卍解をもってすれば―――――(パキャアァァン…ッ… ! ! ! )―――――!!??(光輪の効果により、卍解が強制解除される)…む、無念……トサァ… ! (うつ伏せに倒れ込む) 」 氷冬「―――――!!フーナ!スカーフィッ!!(二人の友、そして彼女たちと同様に囚われてしまった戦士たちを見て愕然とする)……私が…私たちが、何とかしないと… …っ……(上空のゼロリアに刀を構えるが、その存在感に圧倒され、思うように踏み込めないでいる) 」 プルスト「……!フーナ………スカ―――――  !!………ぁ………(光輪に力を封じられた事で、ただの子供の体になってしまった事を確信して)…………マズイ…………このままじゃ………………  死――――(先ほど受けた傷の影響もあり、じわじわと恐怖の感情が込み上げて来る 」 ”俺は運命<オマエ>に囚われた” ――― メタナイト「く…ッ……(瞬く間に脱落していく戦士たちをよそ目に、ゼロリアにただならぬ警戒心をむき出す)…斬撃を"飛ばし"、こちらの攻撃を防ぐ…攻防共に優れているといえよう。その上…相手の動きと共にその能力さえも封じる力…罪剣「クロリアー」とは思えない強さだ…! 」 謎の魔剣士「……已むを得ん……… ――――――進化の秘法!(すると、彼の姿に変化が…)グッ……グゥッ……………――――――――グゥゥゥゥゥゥォォォォォォォォォォォッッッッッッ!!(人型だったものから突然、顔が2つ存在する緑色の巨大な怪物のような姿へ) (声‐小野大輔) 」 大剣使いの男「…不味いな…(しかし、私が出たところで…足手纏いになるだけだ…悔しいが…ここは見守るしかない……)(客席から、剣柄に手を添えたまま事態を窺っている) 」 タッタッタッタッ―――(遠くから、足音が聞こえてくる) ”長い宿命<クルシミ>の中を、宛もなく彷徨った” ――― 雛菊「ヒュンッ――――― ザキィィィインッ ! ! ! (高速移動と共にプルストの頭上に現れ、“アンビション”を纏った刀を勢いよく振り降ろして彼を拘束する光輪を破壊した)……おそらくその体では、まだあの光輪の効果が続いていると思います…しばらく休んでいてください。(プルストにそっと呟き、氷冬のもとへと駆け寄る)大丈夫ですか…!?協力します…っ。(彼女の横で、ゼロリアと対峙したまま納刀した刀を構える) 」 謎の魔剣士→?????「グオオオオオオオオオオオッ!!(変化を遂げ、ゼロリアの前で強烈な雄叫びを発する)グゴゴゴ……………我の名は〝デスピサロ〟………今はそれだけしか思い出せぬ。 」 フーナ「スカーフィ…!プルストさん…!!(力を失っていく二人に精一杯の声で叫ぶも、自分の置かれた立場を把握し、悔しそうに唇を噛みしめる)……氷冬!!私たちのことなら、大丈夫…!だから…氷冬はしっかり前だけを見て!! 」 ―――”藻掻き、嘆き、足掻き続け、約束<コタエ>の果てを求め続けた” ―――ガガガガガガガガキィンッ!!!(急速に、周囲から灰色の水晶が幾つも発生し、翡翠色の粒子が漂い始める) 氷冬「……!(この声…まさか――――)(聞き覚えのある声に反応し、その声と共近づく足音の方へと振り返る)…!ええ、ありがとう…心強いわ。(雛菊と並列に、ゼロリアと対峙する)…フーナ…… ……わかった…!(彼女の想いを受け止め、しっかりと四刀を身構える) 」 ”故に、俺の剣<ジンセイ>に剣戟<コタエ>から得た全てを込めよう” ――― プルスト「ひっっ……!!………ぁ……(振り下ろされた刀に驚き、悲鳴を上げそうになるも、すぐに自身が解放された事を察して)………あなたは…………  ありがとう、ございます―――――――――――(雛菊に向け、微かに震えが残る声でお礼の言葉を返し、その場に倒れ込み)…………冥界神とも、あろうものが……………   情けない………………(小さな声で、呟く 」 ダンッ―――!!!(声の主、水晶の鎧を纏う影が飛び込んでくる!) ゼロリア「 ズ ズ ズ ズ ズ ズ … ッ … ! ! (怪物デスピサロを前に、彼をも上回るその巨体で威圧するかのように君臨する) オ オ オ オ オ ォ ォ ォ ォ ン ッ ! ! ! ! (雄叫びと共に無数の眼が力強く開眼し、両翼を勢いよく展開することで空間に衝撃が迸る) 」 AS「”―――奥義『忌械機撃<キカイキゲキ>・黒ク染マレ幻ノ見セル彼岸<ハズ ア マイインスティンクト>』!!!”(飛び込んでくるや否や、ゼロリアとの距離を零まで詰め、―――狙うは翼の全て。一瞬で全ての翼に向けて、神も法則も全てを斬り殺す『剣の理』が駆ける―――) 」 ?????→デスピサロ「グルォッ………グオオオオオオオオオオオオオオンッ!!(ゼロリアの強大な雄叫びに対し、再び雄叫びをあげ、同時に〝いてつく波動〟を辺り一面に放つ) 」 ゼロリア「 ヒ ュ ガ ア゛ ア゛ ア゙ ア゛ ア゛ ア゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ッ゛  !  !  !  !  !  (ASが放つ強烈な斬撃に四翼の羽刃がボロボロに破壊される)ズズン…ッ… ! ! (飛翔能力を失い、今にも落下しようとするが…―――) ガ キ ョ ン ッ ! ! ! (鋭利な尻尾を地面に突き刺すことで受け身を取り…)バチ…バチバチィ…ッ…バリバリバリバリィ…ッ… ! ! !  バ ギ ュ ア ア ア ア ァ ァ ァ ァ ッ !  !  !  ! (地面と一体化した状態で翼が帯電し、エルキドラを彷彿させる凄まじい放電を全方向に解き放った) 」 シグマ「……(機能停止したカイをよそ目に平然としていながらも…何処か憤怒が籠った鋭い目つきでゼロリアを見据える)…貴様を野放しにするわけにはいかん、荒れ狂う者よ――――(左手に握った剣と共に、悠然とした足取りで、足跡に"怒り"を残しながらゆっくりと迫る) 」 雛菊「……!(これは…!)(以前観戦した試合から、見覚えのあるその放電に咄嗟に飛び退いた)危なかったです…(今度は地面と一体化…しかし、まともに近づけばあの電撃の餌食に…)(冷静な表情でゼロリアの様子を窺う) 」 氷冬「――――AS!(推測は確信と変わり、彼の姿に表情が少し和らぐ)…ッ…!(放電から逃れるようにバク転する) はあぁっ!!(果敢にもゼロリアへと立ち向かい、地面に突き刺さったその尻尾に剣戟を叩き込む) 」 AS「ガッ―――キキキキィンッ!!(『幻影なる意思』で自分を空中に固定し、放出された電撃そのものを刃のみで弾き)クルッ―――スタッ(氷冬の前に降り立つ)・・・錆びず、折れず、ただお前の剣を信じて戦え。怖気づくな、震えるな、お前が剣を信じるように、お前の友もまたお前を信じている。(振り返らず、背中を向けたまま語る)―――さあ、剣戟をするのに無粋な翼は折ってやった、後はお前たちの世界だ、俺もまたお前を信じよう。(そして、後方へと飛び、腕を組んで見守る) 」 デスピサロ「―――――――ヴゥンッッッ!!(ゼロリアに、大きな両腕を叩きつけるように振り下ろす) 」 ゼロリア「パキパキパキィ…ッ… ! !(デスピサロの放つ波動に尻尾から徐々に凍結していくが…) グ ゥ ン ッ ―――――― パ キ ャ ァ ン ッ ! (尋常ではない機動力に凍結を振り払った)ガキン、ガキン、ガキンッ ! ! ! ガキン、ガキン、ガキンッ ! ! ! (その後、ASによって破壊された羽刃が生え戻り、再び翼が復活する) ブ ォ ン ッ ! ! (尻尾に攻撃しようとする氷冬に、先手を取って尻尾を振って薙ぎ払い、再び上空へと飛翔する。その際、デスピサロの攻撃を回避した) 」 氷冬「ええ…ありがとう、AS…!スゥ…ハァ……(ASに鼓舞され、冷静さを取り戻す様に深呼吸する)……ッ…!(カウンター…!)(咄嗟に平行に構えた二刀で尻尾による薙ぎ払いを防ぐが、吹き飛ばされる)ズザザァ…ッ… ……く…ッ…!(また上空に…!) 」 メタナイト「……(奴の行動力、機動力を削ぎ落すには…肝となるあの翼を破壊するに限る。しかし…なんという回復能力だ… このままでは、奴の攻撃を許すだけに……――――)……むっ…?(ゼロリアの球体の身体を、じっと凝視する) 」 キ ラ … (ゼロリアの球体状の身体の表面に、僅かながら白い罅が入っている。カイとギコ侍の二人が放った閃光を受けた部位、その交差点に…) AS「―――(翼を再生させるのを見て、目を細める)そこまでして、剣を拒むか・・・『剣』としての矜持はなく、既に殺意のみの絡繰―――ならば遠慮はいらないな。(右手を振り上げ)高度制限だ、その先は俺の領空としよう。(勢い良く振り下ろす) 」 ググググ―――ズドドドドドドッ!!!(ゼロリアの真上、その一部に舞い散る水晶と粒子が集まり、巨大な楔となって降り注ぐ!) メタナイト「あれは…(…もしも奴に、本当に回復能力があるとするならば…破壊された翼や凍結された尻尾を修復したように、本体に受けた衝撃も解消できるはず… あの表面に入った「罅」…もしかすると奴の弱点は―――――)……試すしかあるまい…!(翼を展開し、鋭い軌道を描きながらゼロリアの頭上へと飛翔する) 」 デスピサロ→謎の魔剣士「シュゥゥゥゥゥゥゥゥ…(怪物の姿から人型へ姿が戻る)ぐふっ……クッ……もはや、抗いきれぬようだ……… (その場にて横たわる) (声‐小野大輔) 」 ゼロリア「 ブ ワ ッ ―――――― ズ ズ ン ッ …  ! ! ! (両翼を重ね合わせ、頭上より落下するその神々しい輝きを帯びた楔を受け止める) 」 雛菊「(タンッ―――)はっ――――せいっ―――やぁっ!!(楔を受け止めたことで空中停止したゼロリアの隙を突く様に跳躍し、がら空きとなった表面に高速剣技を炸裂させる) 」 シグマ「ゆくぞ―――― ブ ォ ン ッ ! (一度の踏み込みと同時にゼロリアの真下に出現し、地上にすれすれに降ろされている尻尾を尋常ではない握力で掴み取る)んんんんんッ!!!(右腕の身を力強く振り下ろし、掴んだゼロリアを地面に叩きつける) 」 ゼロリア「ガキィンッ、ズァンッ、ズシャアァッ ! ! ! (雛菊の剣舞が全身に炸裂し、表面に少しずつ罅が入っていく)グゥンッ――――― ズ シ ャ ア ア ア ア ア ア ア ァ ァ ァ ァ ァ ン … ッ … ! ! ! ! (シグマのありえない怪力によって地上へと叩きつけられ、横たわる) 」 氷冬「――――やあああぁぁッ!!!(叩きつけられ、横たわるゼロリアを跳躍からの二刀袈裟斬りを繰り出し、深い爪跡を残す) 」 メタナイト「ヒュバッ――――“鬼撃”!!(上空からの垂直落下と共にギャラクシアの柄で殴打を炸裂させる。その凄まじい衝撃がゼロリアの全身を迸った) 」 AS「それでいい、そのナリでも剣ならば、剣らしく拒まず剣戟を為してこそ。(氷冬が戦う様を、見守りながら、ゼロリアを見据える) 」 謎の魔剣士「む……形勢が、逆転している…だと……?ふ……やはり、計り知れぬものだ……(声‐小野大輔) 」 ゼロリア「 ズ シ ャ ァ ン ッ ! ! ド ゴ ォ ッ ! ! ! (斬撃と打撃を同時に受け、その衝撃が全身に蓄積され―――)…ビキ…ィ…ッ…パキ…ッ… ! ! (更なる亀裂が生じる) ゴ ゥ ン … ッ … ! ! (巨体を起こし、掴まれたままの尻尾を勢いよく振るってシグマを客席へと吹き飛ばし、更に振って雛菊も薙ぎ払う) 」 シグマ「むっ―――――!?(ドオオオォォーーーンッ… ! ! !)(思わぬ反撃に吹き飛ばされ、客席へと激突し、土煙に包まれる)……チッ…抑えが利かんものだ…(瓦礫を払い、ゆっくりと起き上がる) 」 雛菊「スタ…クルン―――――!(斬撃後に着地し、踵を返して追撃を仕掛けようとするが…)くぁ…っ…!(蛇の様にうねる尾の攻撃の防御に間に合わず、薙ぎ払われてステージ上に転げ倒れる)……はぁ…はぁ… …っ……!(額から鮮血が滴り落ちる) 」 碧の海賊龍・キャプテンキッド「 どわぁああ!!(シグマが客席に突っ込んできて驚きのあまり後ろに転倒)ぬぐぐぅぅ……気づけばこの修羅場よ、あの乙女剣士供が劣勢になる相手など勝てるはずなかろうて!! 」 氷冬「……っ…(強い…っ…でも、着実に攻撃は届いているはず…!)(罅割れを起こしたゼロリアの身体を見据え、勝機を見出す)……クロリアー…(…もともとはたの剣…それが、持ち主の底知れない憎悪によって…それがここまで膨れ上がったのかしら…だとすれば…その怨念の矛先は、一体――――) 」 ミレアドネ「――――あらあらあら~ん…?貴方たちの実力は、そんなものだったかしらぁ~ん?♪(客席より、華麗に身を乗り出し、舞う様な六刀剣舞でゼロリアに急襲を仕掛ける) 」 Tボーン「ここは正義を貫く時なりィッ!!!直角飛鳥“ボーン大鳥”(ボーンオオドリー)ィィィーーーッ!!!!(カクンッ、カクンッ、カクンッ――――ズシャアアアァァァッ ! ! ! )(ミレアドネ同様に、客席から剣を振って螺旋を描く斬撃をゼロリアに放った) 」 真庭蝙蝠「きゃっはきゃっきゃっはぁ!!感謝するぜえぇ~、雪女のお嬢ちゃん。俺様の絶刀「鉋」を取り返してくれてよぉ~~!!!これは少なからずのお礼だ、とっておいてくれよなぁ?――――“報復絶刀”ォッ!!!(絶刀「鉋」を駆使しした鋭い突きを、ゼロリアに繰り出した) 」 ランドルフ「……ザッ…(槍を手に、鶴の背に乗り、戦場に赴く)出番が欲しくてやってきました…って、こいつが言ってたから…(鶴に視線を落としながら)(鶴「いやお前の本音だろそれ!!?」)…仕方ないな。(両刃槍を回転させ、他の選手たちと共にゼロリアへと攻撃を仕掛ける) 」 エゴ猫「ち、ちきしょう…!どいつもこいつも目立ちたがりな大バカ者共が…!!……俺様が誰よりも目立つべきだろゴルァッ!!?(流れに便乗するかの如く、背負った刀を抜刀しゼロリアへと襲撃する) 」 ふなっしー「 ふなっしぃぃぃいいいーーー!!!ふなっしーも!せめて応援くらいは、するんだな!!!ナシジルブシャアアアアアアアアァァァァ!!!!!!! 」 氷冬「あなたたちは…!(かつて試合で戦い、そして目にした新世界の猛者たちの応援に思わず仰天する) 」 大剣使いの男「あいつら…!!(客席より、ベールを脱ぐ…かつて試合で敗れた刀剣者たちの参戦に目を丸くする)…くっ…なんて無謀な…だが…… 」 ロックマンゼロ「…無謀かどうかは、確かめてみなければわからん。(大剣使いの男の真横に現れ、Zセイバーを手にする)…俺たちはただ、俺たちがあこがれた『この場所』を…得体の知れない輩に汚されたくないだけだ。(そう言って獲物を握ったままステージ上へと降り立り、ゼロリアへと接近する) 」 碧の海賊龍・キャプテンキッド「 ぐぐぐっ……!乗りかかった船というべきか、えぇいもう知らん!固定砲台設置ィ!(手をあげ、頭上に空間砲台を生成)目標大罪剣!発射ァ!!(ゼロリアへと鉄球の嵐を観客席から繰り出す) 」 マルス「みんな、見ていてくれ!(空間を貫く勢いで高速移動し、ゼロリアに強烈な斬撃を見舞う) 」 全力者「『限界解放』全力を超えて、ぶちかますぜ。空間を伝わる『刃』だッ!『全力パンチ!』(ステージにあがるや否や、事態の把握などまともにせず、刃と形容しても可笑しくはない空間断裂級の拳波動を繰り出す) 」 AS「無謀と思うのは、真に剣を信じていないから―――己を己で錆びつかせ、そうして目を逸らした時に剣は何も切れない鈍らになる。・・・剣はお前そのものだ、故に信じるが良い、お前の剣はそれに応えるだろう。(大剣使いの男に、背中を向けたまま語る。迷いは一抹すらも無い。) 」 ソードプリム「 ぼ、僕だって…僕だってやってやるんだ…!憧れの柊木さんみたいに…強く、気高く…剣を振るんだあああぁぁぁぁーーーーっ!!!(ビームソードを手に、果敢にも選手たちと共に向かう) 」 大剣使いの男「…… ……(ロックマンゼロとASの言葉に、今一度改めて自分の両手を見降ろす。傷つくことを何処かで恐れた、その傷なき両手を、血が出るほどに強く握りしめる)……ダンッ ! ! (客席から身を乗り出し、背に帯びた大剣を振り抜く)…不思議なものだ…こんな俺にも、「力」は呼応するのだな……ふっ、ならば…ッ!!!(大きな獲物を振り上げ、ゼロリアへと強烈な一撃を繰り出す) 」 実力者「『限界突破』弟よォォ!先陣切りやがって!いくぜテメェら!ネザリアンの力ってもんを見せつけてやろうぜ!『実力カッター!!』(手刀で袈裟斬りとすると、真空を発生させる轟々しい勢いの衝撃刃をゼロリアへと繰り出す) 」 剣四郎「日の足が不自由な人は殺す奥深い意義を生んであります!!意地になって争って秘孔の事を刺すことを入れることをすることにふれることができません 将軍は落ちるべきです!!(観客席の最上部から飛び降り、流星が如く推参。それと同時に周囲の砂利、瓦礫を弾くほどのオーラを纏い)北斗の神の剣!アァァ沢山経過するアァァァア–––––––––ッッッ!!!!(流星群が如く闘気が形をなした無数の巨大な手刀がゼロリアへ降り注ぐ) 」 観客者「「「「「観客ビィイイイイイイイイム!!!(力を合わせて作った光線を、観客者全員で放つ)」」」」 」 八頭身ギコ侍「むぅ…これは…っ…―――― 異界の兵(つわもの)たちの雄姿…!!(光輪に捕えられたまま、その状況に驚嘆している) 」 モララー「ったく…しょうがねえ奴らだぜ…(…だがよ、これがいいんだ。そうだろ、ハルシオン?お前が言ってた「絆」の力ってもん…ちゃんと世に伝わってるじゃねえか。)(客席で腕を組んだまま、様子を静かに俯瞰している。かつて刃を交えた者同士が、今は互いに一致団結して、一つの強大な敵に立ち向かおうとしているその姿に、思わず笑みがこぼれる) 」 プルスト「す、すごい…これほどの戦士たちが……!(少し離れた個所で休息しており、ステージ上に集まりゼロリアへと立ち向かう大勢の戦士たちに圧倒される) 」 被害者「オロロロロロやべぇ普通に訳ワカンねぇ隠し玉みんな持ってて草吐いた。いやあのすいません、俺にできることはないです隠し玉もクソもないっす。まあ強いて言えば俺にできることといえば……(殆ど死にそうなやつれた目でゼロリアを見上げ、両の掌を合わせ後方に構え、闘気が青い光彩を放ってそこに集中し)かめはめ波ぐらいだ(極太の青白い波動を両手からゼロリアへ放った) 」 ヒロ「……こうやっていつまでも見てるままじゃ……誰も守れねぇ……!!!(客席から場内に飛び込む)……ぬぉぉぉおおぉぉぉぉぉ!!!!(日本刀を持ってゼロリアに切り込む) 」 ゼロリア「―――――――(数多くの戦士たちの連携攻撃を受け続けるが…)―――――――― ビ    ュ    オ    ワ    ア    ァ    ッ    !    !    !    !   (両翼を勢いよく展開し、その衝撃で彼らを一斉に吹き飛ばす) ヒュドドドドドォッ ! ! ! !  バギュアアアアアアァァァァァアアアッ ! ! ! ! ! ブワンッッッ ! ! ! !(そして、無数の眼より斬撃の礫を、全身より放電を、広範囲に及ぶ尻尾による薙ぎ払い、暴れ狂う様に反撃を開始し、応援に駆けつけてきた戦士たちを返り討ちにする) 」 うわあああああぁぁぁぁーーーッ!!! ぎゃあああぁぁぁーーーッ!! ぐわあああぁぁッ!!! チクショーッ!! やめてくれェーッ!!! フナシィィィィイイイイイイッ!!!!!!!! (ゼロリアの反撃に、多くの戦士たちが悉く返り討ちにされていく) 実力者「もう一発いくぞ!実力――ヌグウゥォァアアアアアアアアアアアアア!!!!(ゼロリアの厖大な一撃に体は飛ばされ、ステージ外の観客席の壁に叩きつけられる) 」 大剣使いの男「ぐぅ…ッ…!!!(壁に激突し、力なく崩れ倒れる)……やはり、凄まじいものだ…な…(……だが、悔いはない…俺は、俺に出来ることを…成し遂げた……) 」 観客者「ウウオォァアアアア!!」「やめてくれぇェェェエエエ!」「あ、ふなっしーだ」「グオァアアアアア!!! 」 被害者「あっやべぇやべぇ普通にだめだこれ、いやまぁわかってたんですけどね。うんよしわかった降参だ、無理無理。これ絶対無理、頭割れそう。被害者はクールに去るぜ(猛者達の攻撃が直撃した際の所感で仕留めきれなかったという愚を悟り、肩をすくめ首を横に振り踵を返し逃げ帰ろうとする) 」 トランクス「ギャアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!(地平の彼方まで吹き飛んでいった) 」 剣士「 こらーっ!!無茶すんなーーー!!あぎゃああああぁぁぁぁーーーッ!!! 」 ヒロ「ぐおおっ……!!!!(吹き飛ばされ、壁の方まで飛ばされる) 」 婚約者・保護者・扶養者「\オギャァー/\イタイヨー、オカーサーン/\アナターシッカリシテー/ 」 メタナイト「……!!お前たち…!!(応戦に駆けつけてきた者たちが、瞬く間に返り討ちにされていく現状に耐えきれず、思わず身を乗り出そうとするが…)……――――――!!!(あれは…!!)(ふと、ゼロリアを見る) 」 AS「ぬ―――カキキキンッ!(数多の暴威を、剣一つで弾き、ゼロリアの姿を見据える)未だ、足りぬと・・・未だしがみ付くというのか、まるで亡霊だな・・・ 」 ピキィ…ッ…バキィッ… ! ! ビキッ、バキッ…ピキピキヒビキィ…ッ… ! ! !(ゼロリアの黒い表面に、白い亀裂が更に増え、より顕著なものになっていく) 被害者「あ、いや俺何も見てないっすよ。うん知らねー知らねー…… あ、はい大丈夫っすよ。みんな落ち着いてね、こんなん擦りむいたぐらいの怪我だからね。さっさと帰ってねうん(見るに見かね婚約者達を強引にかつぎ込み)ヨットソーラセット ドゴン(医療用のタンカに乗せ会場の外へ蹴り転がす)手荒だけど許してねっと。さーて俺もさっさとおさらばしましょうかn––––––––– 」 カイ「Shit!シブといものだな……おっ?(ゼロリアの表面に入った幾つもの罅割れに思わず目を丸くする)……はっ、どうやら…勝負がつくのも時間の問題だな。(光輪に囚われたまま、その様子を不敵な笑みを浮かべて見据えている) 」 全力者「ブフォアッ……ッ……(俺の、俺の全力を超えた全力を持ってしても……この殺戮兵器の一撃を受け止め切れないっていうのか………ッ!?)カッハァッ……!(血反吐を幾戦重ね、汚れきったステージに吐き捨てる)だが、まだ、まだだ……全力で、あと一撃だけでも耐えてやろう!俺を倒したあの女が!この俺に苦戦したなどと笑われないように!!(血まみれになりながらも、ステージに残りその強大な敵の変化を視界に納める) 」 白鷺「(全身に包帯を巻かれた姿でふらふらと現れ)……あっれー?あんな人参加者に……人じゃねえですねあれ 」 氷冬「みんな…っ……――――――!!(吹き飛ばされる選手たちを一人一人見つめる最中、ふと視界に入ったゼロリアの身体の表面に異変が生じているのを見逃すことはなかった)…クロリアー…貴方の憎悪が、どれほど強くて、黒くて、深いものなのかはわからない…でも――――― 『私たち』はそれを照らしてみせる!!私たちは…諦めないッ!!( ダンッ ! ! ! )(四刀を一度納刀し、居合の態勢に入ったままゼロリアへと駆け出した) 」 雛菊「 ス …(ゼロリアに視線を向けたまま、全力者の肩にそっと手を添えたまま真横に立つ)―――― 貴方の『全力』を、私が届けます。(そう彼に呟き、颯爽とゼロリアに迫った) 」 AS「さあ、みせてみろ氷冬、俺は見届けよう。(腕を組み、氷冬とゼロリアを見据え続ける) 」 シグマ「…これが人間たちの真の力…か…(依然厳かな表情を保ったままだが、何故か胸が空いた様に、ふっと笑みを一つ零した)…人間に後れを取るわけにはいかん。俺は、ただ…一人の剣士として…この研ぎ澄ました剣を振うのみ――――(左腕に仕込まれている禍々しい形状の剣を構え、ゼロリアへと迫る)むんッ!!!!!(そして、その巨大な翼を削ぎ落す勢いで力強く剣を振り下ろした) 」 全力者「――(「お前はもう少し俺を頼れ、全力者」「肩の力抜けよ。いいか、力みすぎて全部自分でやろうとすんな」「お前の『全力』は代わりにやってやるよ!」)―――――あぁ、『全力』で任せた――――― 」 氷冬「四刀流居合――――― 」 雛菊「参刀流居合――――― 」 碧の海賊龍・キャプテンキッド「やれ!!! 」 フーナ「届いて―――――!!! 」 スカーフィ「いっけえええぇぇぇええええ――――――氷冬ああああぁぁぁぁーーーーっ!!!! 」 氷冬/雛菊『――――― “雅琶黎走登”/“華蝶風月” ―――――』 ―――― ザ  ギ  ャ  ア  ァ  ン  ッ  !  !  !   ザ  ァ  ン  ッ  !  !  !   ズ  バ  ァ  ン  ッ  !  !  ! ――――(三人が同時に繰り出した強烈な斬撃が、今――――ゼロリアに届いた…) ヒロ「やったか………!? 」 ゼロリア「――――― ヒ ギ ュ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ー ー ー ー ー ッ゛ ! ! ! ! ! ! ( 断 罪 ―――――真っ黒な身体に、*状の白く大きな亀裂が生じ、割れ目から激しい閃光が迸る) 」 パキィビキィ…ビキ…ッ…ビキィッ…ピキ…―――――――――――    パ   キ   ャ   ア   ァ   ン   ッ   !   !   !  ( 大 罪 が 砕 か れ た ) フーナ「……やった……――――――――やったんだ…っ…!!(ぱぁっと表情が照らされる) 」 大剣使いの男「―――――――!(砕かれる大罪…その迸る神々しい光を眩しそうに見つめながらも、ふっと安堵を含んだ笑みを零した) 」 メタナイト「 ――――…ゼロリアを…クロリアーを…やったのだな……! 」 モララー「にっししし…最高だぜ、お前ら。(満面の笑みで) 」 パキャ…ッ… ! ! (フーナたちを縛っていた光輪が消滅する) AS「良い、剣だったぞ。(満足そうに、氷冬に微笑みを向ける) 」 実力者「……ッッッシャアアア!さすがは上位勢!これだけの力を見て黙っていろっていう方が無理だ!今でもいいから俺と闘え――ウグカァ!壁にぶつかった衝撃で腰ガァァ……! 」 八頭身ギコ侍「ややっ…!(砕けるように消滅した光輪。解放され、ぐぐーっと背伸びをする)…自由はいいものでござるな。 」 剣四郎「兄……空が、微笑を浮かべている–––––––––– 」 ヒロ「……素晴らしい……!ブラボー!(拍手) 」 スカーフィ「えへへぇ…やったね…流石、氷冬だよ…へへへ…(光輪から解放され、ステージ上に大の字で仰向けになっている) 」 暗黒のリハク「巨星落ちてつく……米ルガー良い 。今この世の中に光がよみがえったのだ。しかし【ハオ剣シで】そしてユリア(Julia)様がいなければ人の世は永遠に暗黒の中で(上)は閉鎖されるようにしましょう 」 キリギリス「す、素晴らしい…なんと素晴らしいことかあああああああァァァァーーーーッ!!!!(多くの観客を失った会場。その中で、マイクを片手に、高らかと戦士たちに激励を送る) 」 ヒロ「…無事だったか…!(光輪から解放されたスカーフィを見てホッと息をつく) 」 ――― … ――― 雛菊「はぁ…はぁ…――――ス ト ン …(張り詰めた緊張が一気に解れ、その場に座り込む)はぁ……はぁ……よかった…(安堵の微笑みを浮かべる) 」 ――― …たい… ――― シグマ「…荒れ狂う者が栄えることはない…(右手に握った剣を懐にしまい、瞳を閉ざす) 」 ――― …ぜ…ぶ……し…い… ――― AS「―――ひりつく、何だ。・・・何か、気配が・・・。(しきりに周囲を警戒する) 」 氷冬「はぁ…はぁ……ふぅ…――――― これで、全部終わったのね… 」 ――― …ん…ぶ…わ…し…た……い… ――― プルスト「よかった…これで、クロリアーの脅威は完全に……――――――?(…本当に…そうなのか…?もし、そうだとしたら…クロリアーは何処に…?)(辺りを見渡し、罪剣の在処を探る。しかし、右往左往しても、目的の剣の姿はない)……それに、先程から感じるこのざわつく『何か』…… ………まさか――――――(ふと、上空を仰いだ) 」 剣四郎「全てです!これにて終わるようにされましょう……–––––しまった!!(ボキン) 」 &bold(){―――   全  部  壊  シ  タ  イ  ―――} ――――― ギ ュ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ ォ゛ ォ゛ ォ゛ ォ゛ ッ゛ !  !  !  ! ―――――(誰もが断罪に喜ぶ最中、闘技場上空が歪み出す。歪みはやがて渦を巻く様にゆっくりと回転し、それは…やがて…人の姿を象った何かへと形成されていく) **[[BGM♪>https://www.youtube.com/watch?v=GFsm1x0fQQU&t=143s]] 氷冬「―――――ッ!!?(頭上から鳴り響く異音、そして感じる邪念に、思わず天を仰ぎ見る)…なに…アレ……!?(人型の『それ』を見上げ、絶句する) 」 AS「―――あれは、いや・・・”あれが”・・・強い意思は時に形すらも得るが、・・・罪剣もまた、成し得ると・・・?(ただ、見据える) 」 碧の海賊龍・キャプテンキッド「 おいおいおいおいおい!今度は人型かぁ!?いや、だが先ほどの容姿よりかは弱そうだ、ちょちょいのちょいでいけるだろう!さぁァ!戦士諸君!さっさと倒してしまえぇーい!! 」 ×××「―――――(上空に佇むのは…アッシュモーブの短髪に紅瞳が煌めき、全体的に露出度の高い黒い服装を見に纏った可憐な少女の姿をした『何か』…固く閉ざされた瞳が今、ゆっくりと開かれていく…)……どうして……運命は"また"「私」を殺そうとするんだろう… ……辛いよ、痛いよ、苦しいよ…憎いよ、殺したいよ、壊したいよ……ぜんぶ…そう…――――――― ぜ ん ぶ ――――――― 」 ヒロ「………!!!(こ、この子…とても……辛い…苦しそうな、瞳をしている…!?)(×××を見て) 」 ―――― ガ キ ュ オ ァ ン ッ ! ! ! ! ――――(金属音と共に、少女の周辺に三つの剣が出現する。一つは長剣、二つは短剣…そして三つは、輪剣。それら三つが、まるで、時計の様に重なり合った)…カチ…コチ…カチ…コチ…(剣身内部に施された無数の歯車が刻を刻むように残響を奏でる。しかし、その異形の剣…そのすべてが、「クロリアー」と同じ"気"を放っていた) メタナイト「――――ッ!!?(奴は…何だ…何者だ……――――)―――――!まさか…あいつは……(少女から漂う邪気。無論、それを一瞬たりとも忘れたことはない。決して記憶から離れることの無いその邪気と共に、この名前を呟く――――)――――――― 『クロリアー』…なのか…ッ…!? 」 雛菊「へ―――――?(あ、あれが…『クロリアー』……っ…!?)(クロリアーの原形を留めていない姿…しかし、この時雛菊自身も感じていた。今自分が目にしている少女は、"クロリアーそのもの"なんだと) 」 モララー「……一難去ってまた一難…か…(…アイツ…まさかだとは思うが…)(鋭く目を細め、上空の少女を見やる) 」 白鷺「ゲッホ、ゲブッ———あれ、本体、というか……余計な外装を脱いだのがあれだったりするんですかねえ(喀血した血を拭いながら) 」 全力者「……全力で憎しみを帯びている……良心の欠片はない。あればそれは全力で憎むことなどねェからだ…………アレは、この世の何よりも、『憎悪』を込めている…… 」 ×××→ゼロリア「…なにもかも…誰も彼も… もう、いいや…――――――――― 破 壊 ( こ わ ) そ う 。(ゆっくりと、片手を天高く掲げた) 」 カコン…カコン…カコン…――――――――  ガ  コ  ン  ッ  ――――――――(時計を模した三つの剣が、静止した――――) ――――&bold(){ ギ ュ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ ォ゛ ォ゛ ォ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ッ゛ ! ! ! ! ! }(再び上空にあの歪が姿を現す。しかし、歪は徐々に肥大化し、やがてブラックホールの様に禍々しく、得体の知れない巨大な渦となる) AS「複雑な気持ちだ、見れば見るほど・・・昔の俺と見紛う。・・・今の俺ではない、だが・・・だからこそ。 」 ゼロリア「 ギ ュ オ ン ―――――――(そして、剣と共にその渦の中へと消えていく) 」 ズ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ … ッ … ! ! ! ! ! (ゼロリアが生み出した歪を中心に、空間そのものが歪みを帯びていく。しかし、それだけではない。真昼の青空い空が、瞬く間に夜となり、そして、数秒で朝を迎え、また昼の空へと転変していく。そうして、空の色が転変し、それに伴い空間の歪みも少しずつ進行していく…) フーナ「――――!!??(ゼロリアの出現、そして彼女が残した渦によって齎されたであろう様々な怪奇現象という連続の自体に、状況が呑み込めず困惑している)なに、これ…っ…何がどうなっているの…!? 」 スカーフィ「かぅ……!も、もう夜になっちゃった!?おやすみなs…ふわぁ!?もう朝なの!?おはようござ…わっ、また夜に……ど、どうなっているの~~~!?!?!?(目を×にして混乱している) 」 氷冬「…あれが、クロリアー…ですって…!?(どう見ても女の子…でも、確かに感じる…あれは間違いなく―――――)―――!(展開した渦の中へと消えていくゼロリアを呼びとめようと手を差し伸べるが、消失と共に虚しく虚空を掴む)……憎悪が、クロリアーに潜む底知れない憎悪が、感情を持って私たちの前に現れた…ということなの―――――!!?(歪み行く世界、急激に進む時間に、驚愕を露わにする)これって……!! 」 メタナイト「―――――ッ!!(これは…まさか…そのまさか…ッ…!!)(天変地異の現象を把握するかのように四方八方を見渡す)……なるほど…これは…我々は奴の時空間歪曲に巻き込まれたに違いない… あらゆる時間軸を呑み込み…&bold(){" 時 空 間 そ の も の を 消 滅 さ せ る "}つもりなのだ…ッ…!!!(険しい表情で、叫ぶように) 」 碧の海賊龍・キャプテンキッド「 ぬぐうおおおおおぁぁぁぁあああ!世界の終わりだァァァアアア!!!(ぐらぐら) 」 プルスト「は…はあぁっ!!?(メタナイトの発言に仰天し)それは…本当なんです…!?だとしたら、この世界は…ケイオスは、完全に消滅してしまいますよ…ッ…!!? 」 カイ「オーマイ、ガッ…クロリアー調査に身を投げ出した結果、こりゃとんでもねえことになってしまった……もはや後戻りできる様な状況じゃない。(帽子を目深にかぶり直し、変わり果てていく空間を虚しそうに見据える) 」 ヒロ「……くっ……!!!(空間の歪みに翻弄される)…こ、これは……!!(ゼロリアの姿を見て、ある少女と姿を重ね合わせる)……何としても、止めないと……いけない…! 」 氷冬「そん―――――(世界の消滅という突然過ぎる緊急事態に陥り、頭の中が混乱し始める)…… …… ……(ただ、走馬灯のように流れていく空の景色を仰ぐ) 」 大剣使いの男「ぐッ……まさかまさかの事態だな…己が力量を確かめ、世界を知る為に大会に赴いただけだと言うのに……こんな大事件に直面しようとは…運命とは、皮肉なものだ…… 」 AS「―――何を諦観している?(氷冬の隣に立ち、その顔を見る) 」 シグマ「…最後の足掻きと言う奴なのだろうか…ならば、我々も足掻いて見せよう…(呟く様に発言し、氷冬たちのもとに歩み寄る) 」 ドドドドドドドド……(二輪のエンジンが重低音を奏でる響音が、刹那の世界に鈍く現れる) 全力者「まだ光はあるはずだ。この世界が終わる前に、全力でアレを止めるんだ……! 」 ユキ「――――――トッ…!(慌てたように観客席から皆が集まっているステージへ降り立つ)ちょっとちょっと…外が大騒ぎなんだけど。ねぇ、どうなってんの?状況は?(垂氷丸の鯉口を切り、頬に汗を浮かべて状況説明を求める) 」 被害者「あーやっぱりこれ立ち向かう流れなんすね。あ、いやすみません出しゃばって。でも俺読んで字のごとく"被害者"なんで。現場で傷ついたりおっ死ぬのはいつだって被害者なんで。 ––––っていうわけで、"剣士"であるあるあんたらはアレを泣かせる加害者になってドーゾ。私のアイデンテティ取らないでくださいね~(不破エイト紫髪の長髪を威風になびかせ、この場に集った歴戦の猛者たちよりも前へ、貧弱なただの少女が前へ出る)【誘え、誘え、我こそは太平の世より、古今東西コレ歴史の本流からクモの足に至るまで虐げられ、貶められ、積み重なれ、礎たりし者なり。誘え誘え…… 全 て の 害 を 我 が 身 へ ! 】 」 ドドドドドドドドド  ド   ド    ┣ ¨  ┣¨  ┣¨  ┣¨ ┣¨ ┣¨  ┣¨ ┣¨  ┣¨ ┣¨  !(タイヤの擦れる音、アスファルトに傷をつけるような轟音は軈て、その戦場に飛び込み) 氷冬「……AS… 目に見えるすべてのものに絶望した時、その人の目には…世界はどんな風に映っていると思う…?(彼と向き合い、ふと問いかける)…そう言う人の気持ちが、全く分からないわけじゃない。そりゃあ、私だって…何度も絶望を味わったことはあるわ。…けれど、憎んで、憎んで…憎み続けて…そうして、なにもかもに絶望した人の気持ち…私は、解りたい。その人と同じ"視線"に立つことは…そんなに簡単なことじゃないってのはわかってる。でも…その人の目に映る世界を、私も、見てみたい。そして…"救いたい"んだ…っ…! 」 碧の海賊龍・キャプテンキッド「クロリアーが暴走し、そして人として成り立った。感じるだろうあの憎悪。世界の時が早まり、今まさに、我々は時の旅人となっている。なんて日だ……!(ユキの隣でジタバタしながらクロリアーが未だ世界を破壊し続ける様を見るしかない自分に苛立つ) 」 雛菊「(シグマ、そして全力者の声に耳を傾け、ゆっくりと立ち上がる)…そうですね…状況は呑みこめ切れませんが、今、私たちがとるべき行動はただ一つ…――――― 」 八頭身ギコ侍「まるで黄泉の世界にいた頃を思い出す…だが…某は再び生を実感する喜びを手にした。故に、某は生きることを望もうぞ…!(刀を抜き出し、歪に突き付ける) 」 AS「・・・お前は、解ろうとしているのだな。(目を閉じる)・・・ならばそれでいい、弱さを・・・絶望を知り、そして並び立とうとするのならば、それで。だがお前は心を折るな、救おうと思うならば・・・それで折れてはならない、錆びてもいけない―――苦難は多いぞ、だがやってみせろ・・・お前ならば出来るはずだ。(氷冬の肩を掴み、その眼を見据える) 」 バ  ッ  ン    !  (観客席から戦場へとバイクは飛び上がり、戦場に岩盤を付る衝撃で着地し、一瞬でユキと氷冬、AS……と面々を潜りぬけ、クロリアー目がけ一直線に駆け巡り――) ユキ「クロリアーが…!?(キャプテンキッドの説明に目を見開く)……けど…なるほど。面白そうじゃない…あのクロリアーと剣を交えられるなんて、一生に一度もないものね(観客席にチラと誰かの姿を探し、目当ての人物がいないと分かって視線を戻す)…本当、なんて日なのかしら―――(口角を吊り上げ)――――!!(駆け抜けていったバイクに長髪がなびき、目を細める) 」 メタナイト「憎悪の果てに…罪を司る剣は"大罪"となりて、かつて自身を手にした者の精神を喰らった様に…絶望したこの世界そのものを蝕もうとしている…!時間と空間…自然の摂理を、森羅万象さえもその『怨念』によって歪んでいく… もはや、一刻の猶予はない。我々は、剣を取り…悪しき運命を切り開くだけだ!!! 」 レインド「&bold(){この世界を救ってやろうぜッ!!}(雛菊のセリフに呼応するかのように、雄叫びに近い轟音をあげ)――――ッッ!!(クロリアーの目の前でバイクを乗り捨て、自らの手でその時空禁忌に触れて『陽』を流し込む) 」 氷冬「……!!……わかった…やってみる。ありがとう、AS。(ASの強かで温かい眼差しに、思わず笑みを零し…狂われそうになった精神が安定し始めていく)――――― 行こう…!『クロリアー』を救い出す…!!(眦を決し、遥か上空の歪を仰ぎ見る)…フーナ、スカーフィをお願い。…私なら大丈夫。必ず…帰ってくるよ。(彼女の方へ振り返り、優しい微笑みを浮かべる) 」 ヒロ「……レインド!!(レインドの姿を見て)……俺も、戦わないとな……! 」 メタナイト「あれは――――――ッ!!!(頭上を越えていくバイク…そのライダーに、思わず絶句する)―――――― レインドか!!! 」 フーナ「氷冬…っ―――(一瞬、彼女を呼び止めようとしたが…)――――ううん、そうだね……わかった。それが、氷冬の選んだことだもの。……必ず、帰ってきて…!そして、大会…優勝するよ!!(彼女にガッツポーズを取って励ます)ふぇ…?……え、ええええぇぇ~~~~!!??(颯爽と現れたレインドに思わず仰天する) 」 ッキキィイイイイイイ!!!ドドドドッ(乗り捨てられたバイクは慣性と摩擦に従い、失速して横に倒れスライドしていく) AS「あの時お前が語った剣のままであるならば、為せる―――俺もまた、剣の理を以って、手を貸そう。(歪を見据える)―――来たか英雄、相変わらず真打というものは来るのが遅い。 」 ―――― バ  ギ  ャ  ア  ァ  ン  ッ  !  !  ! ――――(レインドが「陽」の光を歪に流し込もうとした時、彼のその手が強く弾かれる。まるで、歪の奥に潜むクロリアーが…それを強く拒絶しているようであり…もはや、「陽」の力でさえクロリアーを鎮めることが出来なくなっていた) エゴ猫「な、なんだかよくわからねえがよぉ…!ここはこの俺様が、最後の最後でビシッと決めて、美味しいところを全部いただk――――ゴファッ!?(レインドが乗り捨てたバイクに轢かれる) 」 白鷺「……あの人凄いですね!!『陽』の気をああやって使える人が居たんですね!!ゲボォ(レインドを指差し突然ハイテンションに) 」 謎の魔剣士「……これが、人間どもの力か……到底認め得るものではない……(声‐小野大輔) 」 ギ ュ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ ォ゛ ォ゛ ォ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ッ゛ ! ! ! ! (やがて、空間そのものを呑みこまんと歪が更に肥大化していく) ヒロ「……おいおい、大丈夫か!?(白鷺に) 」 雛菊「ビクゥ!(レインドの活気良い声に思わず飛び跳ねる)な、なんでしょうか……(…でも、あの人の目…とても強い目をしている…あの空間歪曲に、おそれもなく歩み寄って行くなんて…) 」 スカーフィ「かぅ…ごめんね、氷冬… ……でも、ボクたちはずっと信じてる。信じてるからね…!(フーナの両腕の中で) 」 レインド「――ッ(触れた箇所から疾る電撃とは程遠い痺れにわずかに困惑し、勢いのまま弾かれ横たわったバイクと同じようにスライドしていく)いってぇぇ……連絡寄越したのはそっちだろうに!あぁそうか。ヨリ戻したいっつって拒否られるってのはこういう気持ちなんだろうな……あ、悪ィ、あとで猫缶やるから許してくれギコ猫(あははと苦笑しつつ腰をあげ、肥大化していくその空間に困惑の色が濃くなる)そうか、こいつが……今まで抱え込んできた『陰』か(クロリアーを中点として、弧を描くように回って氷冬達の元に合流)アレは多分、君らじゃないと解放してやれないと思う 」 プルスト「くっ…こうなったら、私も黙っているわけには……がぁッ…(先程の戦いで受けた傷が疼き出して) 」 シグマ「…お前たちは退いていろ。…我が行く。(プルストとカイの前に立ち、歪と対峙する) 」 カイ「…まー、無茶だけはしてくれるなよ。お前が無茶をする時は、周りの奴らにも迷惑をかけてしまうんだからな。(へへっと冗談交じりに笑い、シグマの背を見つめる)……(必ず帰ってこい…お前にはまだ、果たすべき使命が残っているんだからな…―――――) 」 氷冬「れ、レインド……!?(久しく見える彼に驚きつつ)……(私たちじゃないと解放できない…か…)…望むところよ。(レインドにそう言い、肥大化を帯びていく歪と対峙する)スゥ…ハァ……―――――――  ダ ッ ! (そして、歪の中へと身を投げ出した) 」 謎の魔剣士「…私の魔力も、ある程度は戻りつつある……今ならば、力になってやれるだろう……(声‐小野大輔) 」 全力者「話には聞いているぞ。あのクロリアーの力を抑え込むのは『陽』を力を持つ者だ、それなら貴様が行くべきだろう!弾かれたといえど、何度もぶち当たってこそ! 」 雛菊「……(お師匠様…もしも『あの時』…すべてを投げ出していたら…――――私も、彼女(ゼロリア)の様になっていたのかもしれません…)……――――― 行きます!!(氷冬に続いて、自らもその渦の中へと飛び込んだ) 」 メタナイト「我々の目的は、もとよりクロリアーの奪還!ならば…絶望の淵から救ってやろう。(臆することなく、歪の中へと飛び込んだ) 」 レインド「ウンザリしてんだよ。俺も、『アイツ』も。(全力者の問いに対して、口が歪んだだけに見える笑みで返し、氷冬の後ろ姿を視界に収める)&bold(){『過去(俺)』に囚われすぎちゃあ肝心の『未来』が見えやしない。一緒に『未来』観てくれるやつが必要だ。} 」 全力者「あの歪曲した存在の…………あの子らが……その未来だっていうのか? 」 AS「世界の理を捻じ曲げ、滅ぼそうというのならば―――俺はその理すらも斬り伏せよう、老兵として道を切り開くのも一興。(歪の中へと身を投じる) 」 ユキ「あら!?あの『気』…いえ、本物をこの目で見たことはないけれど、確か―――(―レインド―)―――……ふーん…クロリアーもそうだけれど、あっちにも興味津々だにゃー(レインドを流し目にみやり、舌なめずりをする)――ーと、あんまり自分の世界に浸っててもしょーがないわよね。(ぽんと手を合わせ、にっこりと笑う)世界がどうこう?とか興味ないけど…死ぬのはご免だから、手を貸してあげる(皆がそうするように歪の中へと飛び込んでいく) 」 シグマ「……(まるでかつてのお前を見ているようだ…「オメガ」よ。だが、お前が「あの男」と出会って変わった様に…我にもまた、何かを変えられる力があるのだと信じて―――――)――――行くぞ。(髪を靡かせながら、その禍々しい渦の中へと駆け出した) 」 謎の魔剣士「では……私も参ろう。(皆と同じくして歪みの中へと身を移していった)(声‐小野大輔) 」 ヒロ「…………ってどんどん行ってるじゃねえか……!……俺も、戦えるか…!(歪みの中に飛び込んでいく) 」 八頭身ギコ侍「では某も――――ぐ、ぐぅ…力が…湧かぬ……(光輪の影響によるものかどうかは不明だが、突然の脱力感に地に伏してしまう)むぐぅ…無念なりぃ~…… 」 白鷺「いえいえ、少し体が弱くて結構な数斬られただけですから……(ふっとヒロを押し退け)心配ありがとうございます、まあ大丈夫そうなので行ってきますね(戦士たちに引き続き、ひとっ跳びで歪みの中に入って行く) 」 レインド「あぁ(吐息で返事を済ませ、全力者の胸を軽く小突くと、面々の後を追うように足を進める) 」 全力者「――(あの『憎悪』を、あんな小さな体の女性達が未来になると……?)――(煮え切らない思いの中、異空間へと飛び込む) 」 ヒロ「…そいつは、大丈夫なのか……?(白鷺に押し退けられ)……(憎悪の闇を、振り払ってやれないかな………) 」 オリヴィエ「ザシャッ (先程まで意識が落ちていたのか他の猛者達よりも比較して負傷していない状態で颯爽とギコ侍の隣に舞い降り)ま、間に合っ……てないじゃないですかやだっ…ゲホォッ!!(高所から飛び降りたためかギコ侍戦の際におったグル傷が開き吐血)ゲホッ……す、すいませんいざという時に役に立たなくて……本当に本当にもうしわけないんですけどこれ状況……––––– あっ、なるほど(この世の終焉を象徴するような歪み、それに毅然として身を投じていく戦士達の背に目と理性を奪われ)事情はよくわかりませんが……"何をなすべきか"、この"剣"が、魂が叫んでいる。ギコ侍さん!お先失礼をば!(ビッと敬礼を去り際に) 」 八頭身ギコ侍「……!…ふふっ…咲き誇れ、桜の娘よ。開花は、もうすでに―――――(オリヴィエを静かに見送り、満足そうに瞳を閉ざし………寝た ) 」 ---- ――― 異 空 間 ――― 物体も、気温も、重力も…本来空間にあるべきものがなく、それらすべてが不安定な異空間… 禍々しい闇が広がり、時に鮮血の様な紅蓮を帯びていく地獄絵図。そんな不安定な世界の中央に、ただひとつ『 大 罪 』の姿が―――― &ref(https://img.atwikiimg.com/www20.atwiki.jp/chaosdrama/attach/4373/2176/ff.png) ゼロリア「……(異空間に踏み入れた戦士の面々を虚ろ目に捉える。背後には例の三つの剣が、刻を刻みながらふわりと浮遊している) 」 氷冬「……!(重力が存在しない不安定な世界を進み、発見したゼロリアと対峙する)……クロリアー…(絶望一色に染まった人型のそれを見つめ、静かに瞳を瞑る) 」 謎の魔剣士「――――――快い……全てが私を迎え入れている……(空間を見渡しながら、天を仰ぎ、両腕を広げ) (声‐小野大輔) 」 ――― …そうだ、簡単なことだった。刀が、人の心が形となって生まれたものであるように…クロリアーもまたそう。 ――― ゼロリア「―――――……どんなに待っても…「私」に代わって、「私」を使って、「私」の嫌いなすべてのものを壊してくれる人間はいなかった。 」 氷冬「……チャキッ…(抜き出した四刀を構え、ゼロリアの言葉に耳を傾ける) 」 ――― 互いに刃を交えて、初めて分かることが何度もあった。そうして、多くの戦友たちと出会い、語り合い…互いの心を分かち合うことができた。クロリアー…あなたとだって、きっと…… ――― ゼロリア「…あるいは、そう…「私」に身を委ねた人間たちの感情を支配したことはあっても、結局…全部…めちゃくちゃに…できなかった。 」 メタナイト「……(具現化された意思に対し…擬人化された意思か… 人間と同じ感情もある…だが…それが極端に偏っていると見られる… クロリアー…お前の声を、聞こう…) 」 ゼロリア「みんな脆弱(よわ)過ぎた…誰も彼もが使えなかった…どいつもこいつもガラクタだった… だから…もう…「 剣 」でいることには疲れたの… 」 ゼロリア「…「私」を使えるのは、「私」だけ… 「私」を理解してくれるのは、「私」だけ… 「私」を救えるのは、「私」だけ……―――― だから、「私」以外のすべてを壊す。 」 ――――――――― " サ ヨ ウ ナ ラ " ――――――――― ――――― 【☢CAUTION☢】 &bold(){Vs 大 罪 剣 《 ゼ ロ リ ア 》} 【☢CAUTION☢】 ――――― **[[BGM♪>https://www.youtube.com/watch?v=OEStCoonits]] ゼロリア「――――『時時刻刻』(ノルニエル)。(片手を上げると、長剣と短剣がそれぞれに空間を斬り裂き、その中へと消えていく。残された輪状刃を身に纏い、戦士たちと対峙する) 」 ヒロ「……そんなエゴが、許されると思ってるのか!!??(ゼロリアに向かって叫ぶ) 」 レインド「……(過去、『剣』としてその宝珠から声として精神を伝えていたクロリアーが、今こうして人型として、『個』として意志を表した内容とを比較し、口元を歪ませる)…耳がいてぇな…(過去の所持者は恐らくだが、まともにクロリアーに触れることは出来ない。俺が今ここで出来ることは……)……『陽』の受渡か 」 氷冬「……(クロリアー…まだ、それが貴方の本当の『声』だとは思わない。人の姿をしていても、貴方は「剣」……だから――――)――― 聞かせてもらうわ、貴方の"声音"(こえ)を…ッ!!(四刀を力強く構え、異空間を貫く勢いで駆け出した)はああああぁぁぁっ!!!(真正面から、二刀による鋭い刺突を仕掛ける) 」 オリヴィエ「–––––(ゼロリアの訴えを真っ向から受け、哀れみと嘆きとも取れる悲哀に染まった瞳を彼女から背ける。)……キュッ(だがそれを嘆けばこそ、拳を握りしめ剣を手に取り抜刀した)(––––理解してあげられるとは言わない、分かってあげられるなんて言えない……けれど。見せてあげることならできる。あなたに世界<アイ>を訴えることならできる。”私達”がここに集い、語らったように……)–––届いてますよ。さあ、今度は私達があなたへ訴える番です(アナタとこうして相対した”縁”<エニシ>もまた、一つの奇跡にしてあげられる––––!!) 」 ヒロ「………(でも、あの子の心の闇は………否定はできない。…とても、大きな闇を抱えてるのは確かだ………)…この悲しみから解き放つことが、贖罪となるのなら……!!!(日本刀を取り出し、ゼロリアの方に走り出す). 」 雛菊「果てなき憎悪は理性さえも狂わせ、歪ませる…人か、剣か、どちらにしても…我々が相対しているのは紛れもなく『怨念』。それはクロリアーだけが抱えるものではなく、きっと…私たち誰もが抱いた、負の感情が集まってできたものかもしれません。だとすれば、断ち切る他にありません。(納刀したまま蕨の構え、氷冬に続く) 」 シグマ「荒れ狂うは貴様の心か…ならば、我のやるべきことに変わりはない。――――― その闇を、斬り開く…!(左腕の禍々しい形状の剣で虚空を斬り、ゆっくりとゼロリアへ接近する) 」 ゼロリア「ス――――ガキィィイインッ ! ! ! ! (前方に掌を構えると、輪剣『ヴェルザンディ』が前方に移動し、氷冬の斬撃を受け止める) キュガガガガガッ…―――――― ド ド ド ド シ ュ ァ ア ッ ! ! ! ! (輪剣を弓の様に構えると、剣を模した幾つもの光矢が展開される。そして、怨念を込めた殺傷力の高い光矢は一斉に戦士たちに向けて解き放たれる) 」 謎の魔剣士「…相手が奥深き闇であるならば、容易い……私と通ずるほどの闇を感じる……(声‐小野大輔) 」 全力者「全力の怨念……実に見事だ。それを貫き通す事は修羅の道だ。普通なら苦痛で死ぬ程にな。だがその真反対の幸福ってもんを全力で味わったやつの力は計りしれねぇ。お前に全力で分けるぜ。この邪悪から離れた暖かな感情を!!!(拳を握りしめ、目前の弓矢に掌を押し付け)ヴァチィ!(粒子となる程に相殺完了) 」 ユキ「 ジ ャ ア ァ ッ ――――(垂氷丸を抜き、)  ふ ぅ ―――――(目元にかかる前髪を掻き分ける。落ち着いて息を吐き出し、瞼を僅かに降ろしてゼロリアと戦士たちの動向を見守る)……あたしはあの子とバチバチしたいだけだから。あの剣が抱え込んでいる哀しみなんて知ったこっちゃない―――――から、そっちの方の"対話"はあなた達に任せたから。(くすりと口角を上げ、ゼロリアが放つ光矢に備える)ダンッ―――――カンギャンガッガァンバシュッガァンギャイインッ!!!(瞬きもせず矢を斬り伏せていく) 」 雛菊「……!(この攻撃…私たちを近づけさせないつもりですか…)――――“風車”…!(ヒュガガガガガッ ! ! ! )(回転を帯びた斬撃波を繰り出し、こちらに迫る光矢を呑みこませ吹き飛ばす) 」 ヒロ「………矢…!(切れるか……!!??)(光矢に向けて刀を振るい、切り落とさんとする) 」 白鷺「剣が怨念と共に人……なんですかねえ、どちらにせよ……(迫り来る光矢の雨の中、一瞬の”溜め”の後……)”説得”なり”対話”なりは、出来る方にお任せしましょうか(超高速の居合切りで矢を斬り払い、ゼロリアの背後へと一瞬で回り込む) 」 氷冬「ッ……!(攻撃を弾き返された瞬間に垣間見えるゼロリアの瞳を奥に、思わず息を呑む)(見ているだけで吸い込まれそうなくらい…深い……だけど、いきなり"潜る"のは流石に危険―――)――――!(ガキィンッ、ギャインッ、カキャァンッ ! ! ! )(無重力を駆使したアクロバティックな剣舞で矢を弾き返していく) 」 AS「拒絶、否定、憤怒、憎悪・・・そのどれもが、俺にとっては懐かしい。ただ後悔はしていない・・・でなければこうして、一本の剣を止める手伝いすらもままならなかっただろうからな。(放たれる数多の矢面に立ち、幾つも切り伏せてゆく) 」 ヒロ「……そんなに人を恨んで……一人でそうやって戦って……辛くないのか……!?(刀を振るった勢いでゼロリアに向かって語りかける) 」 レインド「ドスンッ!(半身を逸らし、手元にくる矢を次々と回避していく)(まずは……)氷冬!(足をトンッと跳ね、無重力に任せて氷冬の元に浮遊する) 」 ゼロリア「――――/――――(白鷺に背後を取られた…その時、彼女との位置が瞬間的に転換され、自らが彼女の背後に立った) ズ ァ ッ ! ! (輪状刃を振って白鷺を斬り裂く) バ ッ ――――(それ以外の戦士たちに対し掌を突きつける) 」 ―――――――  ヒ   ュ   オ   ォ   ァ   ッ   !   !   !  (弾き返され、或いはかわされた光矢のすべての軌道が変わり、再び戦士たちに襲いかかった) オリヴィエ「(もはや分かり合おうとする意志すら……!)ッツ!(片膝をつき、切っ先を地に突き立て桜の花を形取った魔法陣が展開され。【加護】が瞬く間に矢を花びらに変え散らしてつく。が……)"圧"だけで押される……なんて、なんて悲しみに満ちた…… 」 氷冬「レインド…?―――――!(その時、自分とレインドに迫る光矢のすべてを振った四刀で弾き落とす)ふぅ…今のは危なかったわ…(ゼロリアから視線を外さずレインドの真横へ移動する) 」 雛菊「――ッ!?(弾き返した矢が…全部こちらに…!?)くっ…(再び襲撃する矢の雨を、高速剣技で何度もいなし続ける) 」 シグマ「小賢しい真似を…ッ…!(弾く度に何度も襲いかかってくる光矢に、進行を阻まれる) 」 ヒロ「……ま、また来た…!?……ぬうおおおお!!!!(なんと、今度はかわそうとせず、矢を上手く刀を持っていない方の肩に受ける) 」 AS「弾くだけでは駄目、ならば―――ぬぉぁッ!!(ミラージュブレイドを、無駄なく振り抜き、弾くのではなく消滅を目的とした威力で光矢を穿つ) 」 白鷺「(瞬間移動…?私の後ろ———!)様子を見て正解でし…たっ…!?(刀で輪状刃での斬撃を防御するが、受けきれずに彼方へと吹き飛ぶ) 」 ユキ「ちょっ―――(軌道を変えて再び向かってくる矢に目を見開く)――― ド ッ ド ス ッ  (腹部と肩に矢をもらい、後方へ強く糸を引っ張られるように蹌踉めく)――― ガ ァ ンッ! (次に顔面に迫ってきた矢を叩き落とし、構えを正して再び矢を凌ぐ)ぐ、つッ…!(一呼吸おき、刺さった矢を抜き捨て再び光矢とのイタチごっこを始める)ちょっと!こんなことしてたら埒があかないんですけどッ!! 」 レインド「うお!!……ありがとう、助かった……クロリアーは『折れない』これは所有者だった俺の言葉を信じてくれ。物量で押して行けるような存在じゃあないんだ。ただ、拒絶するほどにアイツは正の感情を嫌う。だから――トンッ(氷冬の手の甲に手を重ね)君が『語』ってやってくれ。氷冬(重ねた手から、僅かだが『陽』を感じさせる気が収集されると、そっと手を離す)女の子同士の方が話しやすいだろうしな(らしくない冗談を吐きつつ、視線を氷冬からゼロリアへと向ける) 」 メタナイト「ぬっ…!(ギュララララァッ ! ! ! ! )(“マッハトルネイド”で矢を呑みこみ、吹き飛ばした)奴の憎悪に怯むな…呑まれるなッ!(翼を展開し、鋭い軌道を描きながらゼロリアとの距離を詰める)ふんっ!!!(上空からギャラクシアを振り下ろす) 」 ヒロ「………この痛みが、あの子の怨念……憎悪…か……!!(苦痛に歪んだ表情で矢を抜く)……こんな矢には負けねぇ!!!(木刀に持ち替え、刺さっていない方の腕に力を込めてゼロリアに向けて振りかざす) 」 氷冬「(レインドよりクロリアーの能力を耳にし、小さく頷いて応える)わかった、なら―――――?(重ねられた手の項から感じる温かい「陽」の力を、やや驚いたように見つめる)……ふふっ、ありがとう。じゃあ、尚更諦めるわけにはいかないわね。(そう言って再びゼロリアを見据え、「陽」の光を纏った四刀を構えて接近する)はあぁっ!!(禍々しい世界を照らす光を纏った刀で、ゼロリアに斬りかかる) 」 オリヴィエ「ふっ!つァッ!! ギィンッ!ガンッギャリィンッ!!(次々と襲いかかる矢を小ぶりな斬撃で弾く、軌道をそらす交わすなどしクロリアーへ斬りこむ間口を探すように彼女の周りをかけ続けるが徐々に息が切れていく)ジリ貧もいいところですね。まずはその"壁"を取っ払わないと届かないわけですケド……ッ(迫る死から逃れ駆けつつも、集った面々を順に見据え)まっ、そりゃ"急に大勢"押しかけたらびっくりしますよね……(冷や汗を流しながらも、状況に似つかわしくない苦笑をこぼし)ザシャァッッ(氷刀、レインドの背後に背を向けて再度ステップをし、彼らに迫っていた矢を弾き)……(明確な意思を宿したアイコンタクトを送る) 」 ゼロリア「ザシュウッ、ドゴォッ ! ! ! (メタナイトとヒロの攻撃が全身に炸裂した、その時だった――――)――――― ド ゴ ォ ゥ ッ ! ! ! ! (突如周辺の空間が裂かれ、そこから消えたはずの長剣『スクルド』が姿を現し、メタナイトとヒロに不可避の反撃を繰り出した)――――!?(最も憎んだ「陽」の力を纏った氷冬の斬撃を輪状刃で受け止める)…ッ……その力が…また「私」を押さえつける…!!(怒りを含んだ形相で氷冬を薙ぎ払う) 」 メタナイト「なんだと―――――ぐあああぁぁッ…!!(予想だにしなかった、次元を超越した攻撃に吹き飛ばされる)ぐッ……今のは…ッ……(戦闘開始時に姿を消した長剣と短剣を思い出す) 」 シグマ「奇妙な技ばかりを使う…だが―――――我には通じんッ!!!(凄まじい速度で矢の雨を掻い潜り、瞬く間にゼロリアの懐に接近する)喰らえッ!!!(左腕の剣に力を込め、一刀両断する) 」 レインド「頼んだぜ(氷冬がゼロリアへと接近したのを確認し、移動しようとしたところ迫っていた矢が弾かれるのを黙視)――(オリヴィエに助けられた事に対するお礼を、目だけで行い、彼女の肩に触れ、『陽』を一瞬で流し込み)『頼んだぞ』(様々な意味を込めた懇願をオリヴィエに送り、無重力の最中ゆらゆらと移動)雛菊! 」 氷冬「うっ……!(薙ぎ払われるも空中で回転し態勢を整える)……(レインドから貰ったこの力…きっとクロリアーを救い出す『鍵』になるはず…なら、『鍵穴』を見つけなきゃ…何処に…何処に…――――――)(再びゼロリアに斬りかかった) 」 全力者「俺が隙を作る!(氷冬を飛び越えるように跳躍し、真上からゼロリア目がけ)「全力エルボークラッシュ!!」(無重力の中でも加速十分の急降下エルボーを繰り出す) 」 雛菊「く…っ……(一方的に押されていく…こんなことでは…――――)―――――!(自らの名を呼ぶレインドの方へ振り返る) 」 ヒロ「………な、なんだぁっっっ………!!!??(メタナイトと共に吹き飛ばされる)(い、今の攻撃は……!!)それがあんたの回答か!!??(吹っ飛びながらゼロリアに向けて叫ぶ) 」 白鷺「ゲッブッ……ブッ…(喀血しながら立ち上がり、刀を鞘に納めながらゼロリアに接近し)援護に回りましょうか、少し前までの仕事みたいに…!(瞬間移動染みた速度の踏み込みで一気にゼロリアとの距離を詰め、輪剣目掛け居合切りを放つ!) 」 ゼロリア「ス…(攻撃を繰り出そうとするシグマに人差し指を向ける。すると、シグマの攻撃ベクトルが転換し、その刃は全力者に向けられた)どんなに時間を遡っても…そこから、過去からやり直したところで、同じ路(みち)から外れることはなかった…だから、すべてを壊す。お前たちが築いてきた世界を、お前たちが歩んできた時間も…すべてが、"ゼロ"になるまで―――そうして…「私」しかいない世界の中で、「私」だけの時間を過ごすの…(ユキ、AS、オリヴィエの三名に対し、斬撃の礫を幾重にも解き放った) 」 シグマ「むっ――――!?(ゼロリアに繰り出したはずの斬撃が、いつのまにか全力者に向けられ――――)――――ドオゥンッ ! ! ! (全力者の一撃と衝突し、互いの衝撃が相殺される)…すまない…っ…(ゼロリアに警戒を与えながら全力者に) 」 オリヴィエ「–––––––(刹那にして伝わる陽の力に目を丸くし硬直するが)ええ、任されましたとも(クスリと可憐に微笑んだ後、吹き飛ばされようとも向かっていく氷刀、隙を作ろうと突っ込む実力者を順に視界に入れ)ッパァンッ(自身のほおを陽手で叩きつけ、息を大きく吸い込む)––––っし! 氷刀さん、剣を交わさなくともアナタが……いえ、”彼女”があなたを必要としていることは、それだけは理解できる。だから…… –––––道を切り開きます。あとは “お願いします”(そして刃を水平に構え、彼女を中心として花弁が舞う) 」 我が剣は森羅万象の息吹。総ての歪を正し、総ての骸を輪廻に転 <カエ>す天地<アメツチ>の閃き––––– オリヴィエ「–––––––”咲き彩れ<サキカザレ>!!”輝閃桜華ァァァァァァアァァァ–––––– ッ!!!!(桜の花弁を形作る魔法陣が【氷刀】の足元に出現し、彼女を祝福<守護>る。同時にはなった彼女の突きが一筋の光を穿ち、それを中心に花弁が渦を巻き斬撃の礫に穴を開け【進路】を切り開いた) 」 ゼロリア「ッ……!(輪剣を操り氷冬の斬撃を応酬するが――――) ガ キ ィ ン ッ ! ! (―――!!)(その最中に白鷺の襲撃を受け、輪剣が弾き返される) 」 レインド「ギャインッ!(多くの弓矢を難なく弾き、雛菊に対する猛勢に滞りを築く)俺の過去の清算は、俺じゃあ出来ないみたいだ。初対面の君に頼むは筋違いで、烏滸がましい事だ。だからこそ――トンッ(雛菊の手に触れ、微量の『陽』を流し込む)恥凌いで頼む。あの野蛮なガーズルトークに風華を差してやってくれ 」 メタナイト「ぐゥ……(今の攻撃…)……!?(ゼロリアの「どんなに時間を遡っても」の言葉を聞き逃さなかった)…… …… ……そうか、そういうことか…ッ!!(ひとつの答えを導き出したかのように叫ぶ)―――待て、氷冬!!(氷冬に反撃を止める様に喚起する) 」 全力者「クッ……(肘に強すぎる衝撃が走った為か、右腕がダラリと垂れ下がる)奴の仕業だろう。むしろ怪我がなくて何よりだ(シグマと掛け合いを済ませると、再度ゼロリア周囲の攻防を心眼で焼き付ける) 」 氷冬「―――――!貴方は…いえ…礼を言うわ。(オリヴィエの援護を受け、足元に出現した魔法陣に踏み込んだ)四刀流奥義――――!?(剣技を繰り出そうとしたその時、メタナイトの声に攻撃の手を止める) 」 AS「破壊で全ての清算を求めるのは、俺も一時は考えた、だがそれは間違いだ―――無かったことにしていい事は何一つとしてない。(数多の斬撃を、受け止め、いなし、躱し、ゼロリアとの距離を詰める) 」 雛菊「……!これは…―――――!(確かに感じる「陽」の力に、ゼロリアが齎す重苦し威圧感から解放された様に体が軽くなっていく)……貴方の意思、汲み取りました。(レインドに微笑み、蕨に手を添えたままゼロリアへと迫る) 」 白鷺「…通じないわけじゃあない、『陽』の力を持つ人に決定打は任せれば——ブゴッ!(盛大に喀血し、そっとゼロリアから離れる) 」 ヒロ「……何か、わかったのか!?(メタナイトに) 」 ユキ「ギリ…(あたしの『霜晶』の力は集団戦では不向き。ヒイラギ流が『対人用の殺人剣』といえど、その型の数々や"チカラ"は『広範囲』をイメージしたものが多い……連中を巻き込まないように使いこなせられたら、文句無しなんだろうけど――――)―――まあ、細かいことは気にしないことねっ!!(にっこり笑顔)みんなー、気をつけなさいよぉ―――(納刀し、迫り来る幾重のつぶて、ゼロリアを真正面からY軸で結ぶ一線を絞る)――― 」 ユキ「―――(霜晶『序』、『破』――)―――  雪  華  晶  閃  ン  ゥ  ッ!!!!   (下方から上方へ、縦に刀を解き放つ。温度がない世界なので冷気を伴わなず、純粋な縦斬撃波が斬撃の礫ごと弾き飛ばし戦士たちの隙間をぬってゼロリアへ襲いかかる!) 」 ヒロ「………だぁかぁらぁ!!大丈夫なんかぁ!!??(心配そうな顔で白鷺を見る) 」 メタナイト「先の攻撃で解ったことがある…奴の武器は三種類存在する。しかしどうだ、何故か奴はその内の二つを手放し、今はあの輪剣のみを手にしている。だが、奴に攻撃を与えた時…奴が手放した武器が現れ不可避の反撃を繰り出した…!まだ完全に正体が明らかになったわけではないが、おそらくゼロリアは、時空間を司ることができるのだろう…そのことを把握するんだ。 」 ゼロリア「 ザ ン ッ ―――――――― ギ ュ オ オ オ オ オ オ ア ア ア ア ァ ァ ァ ァ … ッ … ! ! ! ! (輪剣で前方空間を斬り裂き、レインドにとっては見覚えのある、空間断裂を引き起こす。そして、ユキが放った“雪華晶閃”はその空間の中へと消えていった…)ヴヴンッ―――― ズ  ォ  ァ  ア  ッ  !  !  ! (そして、空間の中へと消えていった“雪華晶閃”をASの頭上に展開した空間から放出した) 」 レインド「よし、次だ……(地面を蹴り、宙を舞うと)――スッ――(ユキの放った斬撃破が真横を通り抜け瞳が縮小し、白目の割合が多くなる)なんだ今の!剣でやっていい技じゃあないだろ!!(ユキの隣まで移動を終え)ほら、いらねぇ勇気を分けてやる(ユキの肩に手を置き、微量の『陽』を流し込み)期待しているぜ、世界一位! 」 氷冬「(時空間を操る力…)…気を付けるわ。(アイコンタクトで礼をし、再びゼロリアと向き合う)…っ…――――“集慧薙”ッ!!(再びゼロリアの懐に潜り込み、四刀による薙ぎ払いを繰り出す) 」 レインド「――(あの空間断裂……固有能力か!?だとしたら……)――気をつけろ、クロリアーの衝撃波だけは絶対に受けるなよ!! 」 オリヴィエ「お礼は後で"彼女"の口から聞きますよ。お友達になりたいって言われたらもうお釣りが返ってくるぐらいのごほうびなんですけどっ(弾むような笑みで返すが、メタナイトの忠言を耳に入れ眉をひそめる––––)ってぇぇぇちょっ!今は花の加護集預けたばかrオッヒャァ!?(隙はない、とっさにかがむと雪華晶閃が頭上を通り過ぎ背筋がゾォット凍りついた)じょ、序列1位こわ…えっ、あれも出場してるんです!?やだー! 」 ゼロリア「脅迫、殺戮、威圧、蹂躙、嘲笑、陵辱、堕落、強奪、破壊、反逆、決裂…お前たちから齎された多くの"罪"が、「私」を絶命へと追い詰めた… だから、報復する… お前たちの…お前たち以上の"罪"で―――― グゥ…ぁッ…!(氷冬の横薙ぎに顔を歪めるが…)―――― ズ オ ォ ゥ ッ ! ! ! (氷冬の真下から短剣『ウルド』が突出し、反撃が繰り出される) 」 ヒロ「時空間を、司る……!!(さっきのあのわけのわからねえ攻撃は………そういうことかっ……!………なにっ、攻撃を受け流した上に、他のところへ……!(これが、奴の時空間を司る力……!!) 」 AS「―――何ッ!?(ユキの放った渾身の一撃が自分の真上に転移したのを感じ取り、剣を握って)ガギッ―――ギギギギギギ―――がはっ・・・!(その威力を逸らしきれず、水晶の鎧が深く穿たれる)―――やってくれたな罪剣・・・お前が時空の理を奪うと云うのなら。(ミラージュブレイドを構え)俺はその『理』を斬り殺そう。 」 氷冬「(これのことね―――――!)――――――ッ!(オリヴィエの祝福のお陰で、不可避と思われたその反撃の回避に成功する)―――――四刀流奥義“魔血緋血”ッ!!!(反撃に対する強烈な反撃斬りを炸裂させる) 」 ヒロ「………時空間を司る力なら、真っ向勝負じゃ無理……ならば……!(土を浮きあげさせ、球状にする)……時空間を司る力に……土を司る力で挑んでやるっっ!!!!(ワインドアップから土球をゼロリアに向けて思いっきり振り被る) 」 雛菊「行きますよ――――“三蜂”(みつばち)!!(ヒュドドドァッ ! ! !)(一度の刺突で無数の刺突を繰り出す) 」 ゼロリア「―――――!!(ズバァンッ、ズドドドァ…ッ… ! ! ! )(氷冬と雛菊の二人の斬撃が全身に刻まれる)うッ…ぁ……―――(既に傷だらけの身体…今も崩れ落ちそうだったが…)――――― ギ ュ ン ッ (刹那、何事もなかったかのように…ゼロリアの全身に刻まれたすべての傷が消滅した) 」 氷冬「(決まった――――)――――!?(確かに手応えはあった。メタナイトの忠告を受けた上で実行した反撃斬りのはずだった。しかし、ゼロリアが完全再生したことに酷く驚愕し、怯んだ) 」 カッコン…カッコン……(ゼロリアの周囲気にある輪状刃『ベルザンディ』が時を刻む…) ゼロリア「…そして…お前たちは…これからまた「私」に殺される… ……何度でも…何度だって…何度だろうと…!だって…お前たちは…幸せになるために"罪"を犯すのだから… …他人の不幸で幸せを噛み締めたいのだから… …そうして飽くなき幸せを求め続けるのだから…滑稽だよね… 何故って、お前たちが幸せを掴み取ろうとする度に、その欲望が、お前たちを滅ぼしていくのだからね…(憎悪を煮え滾らすその紅瞳が、歪な光を帯びて輝きだす) 」 レインド「……リンクの固有能力か……(全て、思い出として仕舞い込んでいるっていうのか。脆弱いと罵った、俺達所有者の思い出を……)トンッ(その場を移動して、ASの後ろを通り過ぎるように宙を浮く)マスターの遺留品、今でも抱え込んでいるんだな(ASの肩にそっと手を置き、『陽』を流し込む)頼むぞ 」 ユキ「剣で無茶苦茶やっちゃうのがウチの教えなのよ~(隣へ降り立ったレインドににこにこと)ん……(『陽』の気を感じ、ふと真顔になる)…りょーかい、任せて。元英雄さん。…今度はあなたとバチバチできる日を楽しみにしてるにゃー(レインドにぱちりとウィンクをしてみせ、刀を構えて駆け出す) ありゃ、大丈夫!?当たってないよね!?(遠方からオリヴィエを見て少し焦り)  」 ユキ「―――おーっ!おっ、おぉおぉぉ!? きゃあーーっ!?!?!(汗 放った雪華がゼロリアの空間へ呑まれ、ASへ放たれた光景に悲鳴を上げる) だ、大丈夫かしら……一応後で謝っておかないと…(申し訳なさそうな半眼を浮かべ、遠方のASを見て) ―――――チャキ……ふう…さて、おちゃらけもこの辺にして――――(ゼロリアやその周囲を取り巻く光景を鋭い眼光で凝視する) 」 メタナイト「 ……!!(物体操作、転換能力、不可避の反撃、空間断裂、そして超速再生…いずれも次元を越えた能力ばかりだ…!しかし…必ず弱点はあるはずだ…何処にある…―――――)……?(時を刻むゼロリアの刃を凝視する)…輪剣…長剣…そして、短剣…(ゼロリアが姿を現した時、それら三つの剣が重なり合い、時計を模していたことを思い出す)…… …… ……!(また一つ、ある答えを導き出す) 」 氷冬「…ッ……(もとはただの剣…生前の持ち主の怨念がその剣に伝ったことで…クロリアーは誕生した…じゃあ、あの剣に宿るのは、その持ち主の意思…人の姿となって私たちの前に姿を現したのには、何か理由があるはず。きっと、私たちに何かを伝えようとしている…――――)(負の感情をむき出すゼロリアの言葉に耳を傾けながら) 」 AS「ああそうだ、俺達は生きるだけで咎を背負う、背負いながらもこうして生き続ける。(剣を構え、ゆっくりと呼吸を整える)―――ああ、こいつは最早もう一人の俺と言っても過言ではない。喜んで背負い続けよう・・・頼まれた。(振り返らず、語り)―――今から詠唱を始める、少しだけ時間を稼いでくれ・・・奴から『理』を切り離す! 」 シグマ「…どうした…?(メタナイトに一瞥を与え) 」 ヒロ「……その幸せを得るために犯した罪で……君は不幸になったというのか……!君は、人々の幸運の被害者だと、言いたいのか!(ゼロリアに)……どうした!?(メタナイトに) 」 メタナイト「…試したいことがある。協力してくれ。(シグマにそう言ってゼロリアへと接近する) ヒロ!何でもいい…奴に攻撃を与え、"反撃させろ"!!あとのことは、私が何とかする!!」 オリヴィエ「べ、別にあたってないですし怖くなんてなかったですし!ほ、本戦でぶち当たっても悲鳴一つ上げずバレリーナのように華麗に回避してやりますし!?(頭のてっぺんををしっかりと押さえたままデフォ涙目でユキに向かって強がって見せる。なお足がガクブル)っ……!!(クロリアーの言葉が深く胸を刺しえぐり確かな痛みとなって竦む。それでも決して彼女から逃げることはなくまっすぐ向き合い)聞いて、聞いてください。私達は皆何か一つ、譲れないものを守りたい……それを掴み取りたい一心で道を踏み間違える。その思いが常に何かを壊し、悲しみが生まれる。それでも–––– 」 オリヴィエ「それでも––––幸せになりたい、&bold(){『生まれてこなければよかった』なんて言いたくないから咎を進んで背負うの!そこにある命の叫びを、どうか否定しないで!!} 」 ヒロ「………わかった!……ぬおおおおおお!!!!!(土分身で数人になった状態でゼロリアに木刀を振りかざしながら突っ込む) 」 ゼロリア「…幸せなんて…"死合わせ"なんだよ…本当は誰もが、救われない命だ…… 叫ぶだけなら!!嘆くだけなら!!泣くだけなら!!何度も、何度も、やってきた…それで命が救われると、初めはそう思っていた…でも、間違っていた… 幸せを掴み取ろうとする度に、零れていくものがある。言葉とか、心とか、感情とか、記憶とか…そんな、曖昧なものさえも…ぜんぶがぜんぶ崩れ落ちていく… そうして、足元には死だけが合わさっていく… 気付いたら「私」は"屍"の上に立っていたよ。もう…わかったことだ……はじめから、命なんてものは――――!!(分身体のヒロに対し、掌を突きつける) 」 ――――  ズ  オ  ア  ァ  ッ  ! ――――(斬り裂かれた空間の中から長剣『スクルド』が姿を現し、ヒロとその分身に不可避の反撃を繰り出そうとするが――――) メタナイト「今だ―――――うおおおおぉぉぉッ!!!(シグマと共にゼロリア…ではなく、切り裂かれた空間へと突撃する)ぐゥ…ッ…!!(裂かれた空間が閉ざされる前にギャラクシアを挟みこみ、中の空間を覗きこんだ) 」 シグマ「ふんっ、はぁッ!!!(メタナイトとのコンビネーションを発動し、ヒロ本人に迫るゼロリアの反撃を左腕の剣で庇うように受け止める) 」 メタナイトが覗きこんだ空間の先には、更なる異空間が広がっていた。しかし、その奥に―――――『もう一体のゼロリア』の姿があった。 ヒロ「……っっ!(ゼロリアの心の叫びで何かを思い出したのか、木刀を振りかざそうとした腕が止まる)……っ!(止まった瞬間掌を突き付けようとしているのに気付き身構えようとするも止められず)……!(シグマがゼロリアの反撃を受け止めたのを見て)…す、すまない…! 」 メタナイト「―――――!!(やはりそうだったか…!)(確信を得ると同時に閉ざされていく空間から退く)…これで大よその謎が解けた。おそらく、&bold(){奴は"過去・現在・未来"同時に存在する…所謂『超次元生命体』だ!} 」 シグマ「気にするな。これは共闘だ…(左腕を摩りながらヒロに)…なんだと…?その根拠は何だ…?(少し驚いた様子でメタナイトに) 」 ヒロ「………(叫び、嘆き、泣いて……生きながらえようと足掻いてきた……!?)(動きが止まる) 」 メタナイト「はじめ、奴の手元には三つの剣があった。それが奴の武器であることは明白だ。だが、奴は我々と戦う前に、その内の二つを手放し、異空間へと放った。隙を突く為にあえて隠したと言うならまだ解る…しかし、奴にとってみれば、その三つの剣を同時に操れば、我々を圧倒することなど容易かったはずだ。だが、奴はそれをしなかった…いや、きっと"できなかった"のだ。 」 雛菊「……どういう、ことですか…っ…?(やや困惑したようにメタナイトの話に耳を傾けながらゼロリアに警戒を与えている) 」 メタナイト「時空間を操るということは、当然…過去・現在・未来さえも自由に行き来できるはずだ。だが、もともとゼロリアは唯一存在…それぞれの時間に存在を確立させるためには、それぞれの時間を司る力を一つずつ分け与える必要があるのだろう…それが、あの剣だ…!たとえ過去・現在・未来に奴が同時に存在していたとしても、それぞれの手元に剣を三つ揃えることは不可能のはずだ。おそらく、あの剣を軸に、人型の器が動いているのだと思う。 」 氷冬「…つまり、初めから相手を一体のみだと錯覚させて私たちの油断を誘い、その未来と過去のクロリアーが隙をついて現在に干渉して攻撃してくる。でも、それぞれが持つ武器は一つずつだけ…そう言うことかしら… けど…あの得体の知れない能力の正体は…?まさか、あれも剣の能力なの…? 」 AS「―――そうか、ならばあの剣の先と、この場にいる全てのクロリアーを・・・ゼロリアを斃せ、そういう事だな。(詠唱を中止し、ゼロリアの剣を見る)ウルド<過去>とヴェルダンディ<現在>とスクルド<未来>・・・ノルニルとはよく言ったものだな。 」 メタナイト「そうだ。空間断裂によって未来と過去のゼロリアを潜ませ、現在の奴が圧倒された際に、現在の時間に干渉して我々に攻撃を繰り出してくる。そうやって、それぞれの時空間に存在するゼロリアが協力し合いながら戦っていたのだ…操作能力や転換能力、反撃能力や再生能力も…剣自体の能力であると踏んで間違いないだろう。ゼロリア本体が能力者だとすれば、わざわざこんな回りくどい攻撃は仕掛けてこない。それに…この眼で確かに見たのだ。空間断裂の先に、もう一体のゼロリアが潜んでいたのを…! 」 ヒロ「……くっ……!俺たちが相手が一人だと思っていたのを突いた作戦だというのか…!? 」 シグマ「なるほど…先の試行はそのためだったか。…しかし、少々厄介なことだな。過去と現在、そして未来に存在するということは…奴を三体同時に相手にするということではないのか? 」 雛菊「それでは、たとえ「現在(いま)のクロリアー」を倒したとしても…過去と未来が存在し得る限り…現在のクロリアーが消滅することはないのでは…っ…? 」 氷冬「…いや、可能性があるとするなら…―――――「過去・現在・未来に存在するクロリアー」を、同時に倒すことだと思う。…どうかしら。 」 メタナイト「それしか方法はないな。それぞれの時空間に存在するゼロリアを同時に倒さなければ、我々に勝ち目はない。……奴が再び空間断裂を行った時、各自散らばって戦いに臨むぞ。……私は、「未来」に進む。(ギャラクシアを構える) 」 シグマ「心得た…ならば、我は「過去」へと還ろう。(左腕に添えた手を振り払い、再びゼロリアと対峙する) 」 AS「単純な話だ―――氷冬、「現代」はやれるな?・・・俺は「過去」を清算しよう。(清算という言葉に、過去の自分が重なる) 」 雛菊「…それなら、私は「未来」へと突き進みます。(三位一体の存在…か…ふふっ、まるでこの「蕨」の様ですね。少しだけ運命を感じますが…負けるわけにはいきません。)(決意を抱き、刀を縦に身構える) 」 ヒロ「………(ASの話を聞き)……俺は「過去」へ行く。(そして……「過去のあいつ」と…「過去の俺」と戦う……!) 」 氷冬「ええ、任せて。………(…現在(いま)と向き合うこと…私に合っている。だから…絶対に目を逸らさない―――― クロリアー、貴方の目から。) 」 ゼロリア「……すべてを壊すまで、すべてを殺すまで、すべてを滅ぼすまで…「私」は何度だって、お前たちを傷つける。 」 &bold(){――――――― 終 焉 の 刻 だ ―――――――} ---- メタナイト「だが、奴が空間断裂を実行する時は…ほぼ決まって反撃の時だ。しかも、一度氷冬にかわされいてるが故…おそらく、次は"二度"反撃を行ってくる可能性が高い。 」 氷冬「なら、私がクロリアーの反撃を受け止めるわ。その間に、みんなは空間の中へ…!(チャキリ…ッ…)(四刀を身構えゼロリアを見据える) 」 雛菊「では、私が先陣を切って誘導します…!( ダ ァ ン ッ ! )(一歩の踏み込みで瞬く間にゼロリアとの距離を詰め―――)――はぁっ!!(真正面から居合抜きを繰り出した) 」 **[[BGM♪>https://www.youtube.com/watch?v=N-Wv65hQzXw]] ゼロリア「――――!(向かってくる雛菊に掌を突きつけると輪剣『ベルザンディ』がその方向に現れ、彼女の斬撃を受け止める) 消えろ――― ズ オ オ オ ォ ォ … ッ … ! ! ! ! (左右両側の空間が裂かれ、双方から長剣『スクルド』と短剣『ウルド』が姿を現し、雛菊に反撃を繰り出そうとする) 」 氷冬「――――― させないっ!!!( ガ キ ャ ア ア ァ ァ ン ッ ! ! ! )(風を斬る勢いで駆け抜け、四刀でゼロリアの双剣を受け止めた) 」 ギ ュ ア ァ ァ … ッ … ! ! (ゼロリアの両側に、別空間へと繋がる異次元渦が展開される) メタナイト「―――今だ!突撃するぞ!!(氷冬がゼロリアの斬撃を受け止めたことで生じた隙を見逃さず、すぐさま「未来のゼロリア」がいる空間へと突撃する) 」 雛菊「――――ッ!(反撃を受ける寸前で氷冬に助けられ命拾いする)ありがとうございます、氷冬さん。貴女との試合の再開…楽しみにしていますよ。 はいっ!!(メタナイトへと続く様に、「未来」の空間へと突き進む) 」 シグマ「フン…―――――(我は過去の産物…故に、この先へと進む意味がある。)(コートを靡かせながら「過去」の空間へと入り込む)」 ヒロ「……頼むぜっ。(氷冬を横目に、「過去」の空間に入り込む) 」 AS「―――お前が”現代<いま>”に求める理想、掴んでみせろ、俺はその手伝いをしよう・・・全力でな。(氷冬にアイコンタクトを送り、ウルドが現れた空間の中へ飛び込む) 」 ゼロリア「…ッ…!(断裂した空間内へ入り込んでいく戦士たちの姿をよそ目に、両空間を閉ざそうとするが…) 」 氷冬「シュドドドドァッ ! ! (瞬間的にゼロリアの全身に四刀の柄による殴打を叩き込む)―――― 貴方の相手は…私よ…!(ゼロリアの深く赤い瞳から目を曝さず、じっと見つめながら) 」 ゼロリア「くッ――――(氷冬から受けた攻撃に表情を歪ませる) 」 ---- ゼロリア(過去)「 ォ ォ ォ ォ ォ … ッ … ! ! (暗緑色の異空間の中で、短剣『ウルド』を傍らに佇んでいる)……ス…―――― ド ド ド ァ ッ ! ! ! (空間内へ踏み込んだ戦士たちに、光線状に解き放たれた斬撃が襲いかかる) 」 ゼロリア(未来)「 ォ ォ ォ ォ ォ … ッ … ! ! (藍色の異空間の中で、長剣『スクルド』を傍らに頭上を浮遊している)……ガ ォ ン ッ ――――― バ ギ ュ ア ア ア ァ ァ ァ ッ ! ! ! ! (長剣を振り抜くと稲妻を纏った衝撃波が帯状に解き放たれる) 」 メタナイト「 ―――!(早速出迎えてくるか…!)来るぞッ!!(雛菊に注意喚起しつつ電撃波を飛翔回避する)罪剣よ…お前が喰らう未来は、私が守る!それが、『英雄』たち…『戦士』たちの架け橋となるのだから!!(鋭い軌道を描きながら異空間の中を飛び交い、ゼロリアの死角からギャラクシアを振う)」 ヒロ「………なっ……!!?(斬撃に向けて、土弾を放つ) 」 シグマ「荒れ狂う者よ…貴様の罪を断ち切ってやろう。むんッ!!!(ザキィィ―――――ン…ッ… ! ! !)(右腕の剣、左腕の剣「Σブレード」を交差して構え、迫る斬撃を切り開いた) 」 雛菊「ッ…!(メタナイトの掛け声と共に軽い身のこなしで横へと反れて回避する)私は…過去へは振り返らない…ただ、未来へと突き進む…!その為に刀を振い続けてきたのだから…!(頭上のゼロリアのもとへ着接近する) 」 AS「―――お前の憎悪を俺は知らない訳ではない、だが・・・はぁッ!!(襲い来る斬撃を、一振りで薙ぐ)故に、お前を止めない訳にはいかない。 」 ゼロリア(過去)「 ス ン ッ ―――― ズ ァ ッ ! ! (短剣『ウルド』を操ってASに斬りかかり、その後邪気を纏った短剣を振りまわすことで四方八方に斬撃の礫が降り注がせる) 」 ゼロリア(未来)「 ギ ュ ン ッ ――――― ド ゴ ォ ッ ! ! ! (メタナイトが死角から襲いかかってくる寸前、時空を超越した速度で彼の背後へと旋回。剣身の表面で叩きつける)ギ ュ ン ッ ―――― ザ キ ャ ァ ン ッ ! ! ! (その後、瞬く間に雛菊を横切り、そのすれ違いざまに斬り伏した) 」 メタナイト「うおおおぉぉ―――― ぐあぁ…ッ…!!?(馬鹿な…いつのまに…ッ…!?)(神出鬼没の現象に惑わされながら、叩きつけられ落下していく) 」 雛菊「――――――ひぐぅ…ッ…!!(―――!!?)(ゼロリアの接近を認識できず、刹那の内に切り裂かれる)はぁ…はぁ…ッ…(…今のは… …は、早過ぎて何も視えなかった… まるで、"時が止まった"かのように…)(刻まれた腹部から滴る鮮血を手で押さえ、痛みに苦悶の表情を浮かべる) 」 シグマ「――――!(ヒュン――ヒュンッ――ヒュン――!)(両眼に搭載されたサーチアイによる演算処理でゼロリアの攻撃軌道を読解し、完璧で無駄の無い回避を行う)なるほど…先程に比べると芸がないようにも見える。一個体ずつ相手にすることで、少なくともこちら側は優勢に立ったのだな。(二刀を振って斬りかかる) 」 ゼロリア(未来)「 ギ ュ ン ッ ――――(再び瞬間的にメタナイトの背後へ旋回し、長剣を振う)」 AS「スッ―――キィンッ!!(斬撃を、ミラージュブレイドの身で受け、滑らせて跳ね上げ)ーーードシュゥッ!!(気づけば既に、強烈な刺突は放たれている!)ああ、厄介な横槍も無い、丸くなったものだな。 」 雛菊「(早すぎて…“佩”での回避もできそうにありませんね…ならば、ここは―――――)―――――(瞳を閉じ、自らのアンビションを研ぎ澄ます) 」 メタナイト「ぐああぁ…ッ…!(く…ッ――――早すぎる…!?そうか…これもおそらく、奴の能力のひとつ…自らの時間を加速化することで超高速移動を行う術なのだろう…時間停止能力に等しい…)グッ……はぁ…はぁ…ッ… 不味いな…―――(罅割れた仮面の奥で、打開策を導き出そうとしている) 」 ヒロ「…………おもしれぇことしてくれたじゃねーかよ……(刀を前に突き立てながらゼロリアの方に駆け出す) 」 ゼロリア(過去)「ッ…!!(ASの刺突が胸部を貫き、同時に吹き飛ばされる。戦士たちが優勢に立ったと確信した…その時だった―――) オ  ゥ  ン  ッ  (全身を上げた時、ASが貫いたはずの胸部は元通り回復されていた。現在のゼロリアが氷冬と雛菊の斬撃を受けた直後に行ったと思われる、超速再生能力だ―――) 」 ゼロリア(未来)「……―――――― ギ ュ ン ッ ! (今度は雛菊のもとへと接近。時空を超越した"光速"移動から、彼女に長剣を振り下ろした) 」 シグマ「むっ…!?(ゼロリアの傷が完全回復しているのを見て驚愕を露わにする)…なるほど、仮面の剣士(メタナイト)が言っていた超速再生と言う奴か……否、奴が"過去"を司る罪だと言うのであれば、おそらく奴は奴自身の時間を遡ることが出来るのだろう。故に、我々が一方的に攻撃しようとも、奴はまた"攻撃を受ける前の時間"へと遡る……厄介なことよ…(厳かな表情で睨みつけながら) 」 ヒロ「…あっ……!あの技……!!!(過去のゼロリアの超速再生能力を見て)……こいつも使えるのか……!? 」 シグマ「いや、おそらく奴(過去)しか使えない能力と見ていいだろう。他の時間を司る罪に対し戦闘力は乏しいが…あの時間遡行能力が肝になっている。(ヒロに) 」 AS「そうか・・・お前が何度でも遡ろうと、云うのならば―――俺はその過去すらも斬り刻もう。(ミラージュブレイド構え、・・・)”俺は運命<オマエ>に囚われた” (詠唱を始め、異空間に灰色の水晶が生え始める) 」 雛菊「(――― “彩” ―――)パシィィ―――ン…ッ… ! (長剣が振り下ろされる寸前、白刃取りでその刃を受け止める)…ググッ…どんなに早くても…攻撃する相手が決まっているなら、必ずそこを狙ってくる…!もう、その手は通じません!(受け止めた剣を押し退け、蕨を素早く抜刀する)――――“三礼”!!(ズギャギャギャァッ ! ! !)(高速反撃斬りを炸裂させる) 」 ゼロリア(過去)「 ズ ォ ン ッ ! !(詠唱を始めたASに警戒し、彼に対して短剣を振ろうとするが―――) 」 シグマ「――はああぁッ!!(ズバババァンッ ! ! )(ゼロリアがASに手を下すよりも先に、Σ状に高速移動しながらゼロリアを斬り伏せる)――― させはせん。 」 AS「”長い宿命<クルシミ>の中を、宛もなく彷徨った” ―――(周囲がゆっくりと、翡翠色の粒子と灰色の水晶とで満たされてゆく―――) 」 ゼロリア(未来)「――――!?(反撃斬りによって宙へと薙ぎ払われる) シ ュ ド ド ド ォ ァ ッ !(吹き飛ぶ最中に斬撃の礫を放ち雛菊に反撃する) 」 ヒロ「………じゃあ、さっきの現代のヤツがやったアレは…実はヤツがやってたってことだな(ゼロリア(過去)を見て)……邪魔はさせない!!(ゼロリアになんと丸腰で飛びかかる) 」 メタナイト「……!(流石は序列二位の実力者だ。ピンチをチャンスに変える力こそ、『英雄』たる資格があるッ…!!)ならば私も負けられまい…!(ギュルルルルッ ! ! ! )(身体を高速回転させながら突き進む凄まじい突撃を仕掛ける) 」 雛菊「ガキャキャンッ、ギャギィンッ ! ! ! (迫る斬撃の礫を鮮やかな高速剣舞で弾き返す)はぁっ!( タ ン ッ )(上空へと乗り出す) 」 ゼロリア(過去)「―――!?(シグマに阻まれ短剣が弾かれるも―――)クルンクルンクルン――――ザキィィンッ ! ! (ブーメランの様に戻ってきた短剣を受け取ってシグマを薙ぎ払う)――― ス …(丸腰で突撃してくるヒロに対し掌を突きつけるが…) 」 ゼロリア(未来)「――― ギ ュ オ ン ッ ―――(時空を越え、メタナイトの頭上へと旋回。長剣を勢いよく振りおろし、断裂しようとする) 」 メタナイト「――――――― フッ。(長剣が振り下ろされると直感した時、自らをマントで包みその場から消え失せる。そして――)――――― 見 る が い い ッ !(   ズ   ッ   バ   ァ   ン   ッ   !   !   !  )(闇の中から姿を現し、切り札“ギャラクシアダークネス”でカウンターを繰り出した) 」 AS「”藻掻き、嘆き、足掻き続け、約束<コタエ>の果てを求め続けた” ―――(周囲に、灰の水晶と翡翠の粒子が織り成す園が形作られる―――) 」 シグマ「ぬッ――――!(パキィィ―――ン…ッ… ! ! )(短剣を即座に右手に握った刀で受け止めようとするが、当たり判定が悪かったのか真っ二つに引き裂かれ、また右肩も同時に切り裂かれる)…チッ…致し方あるまい。(折れた刀を捨て、左腕のΣブレードに手を添える。その時、その左腕の剣に異変が起こる) 」 ゼロリア(未来)「 ! ! ? (背後に強烈な衝撃を受け、雛菊のもとへと吹き飛んでいく) 」 雛菊「(今だ―――!)―― “三掻鏡”(さんかくけい)ッ!!(ズァンッ―――ズァンッ―――ズァァンッ ! ! !)(ゼロリアの周りを△状に移動しながら斬り裂き…)はあああぁぁぁーーッ!!!(ズギャアァッ ! ! ! )(怯んだ隙を突いて斬撃波を放ち吹き飛ばす) 」 メタナイト「フンッ、“デルタエッジ”!!(ザンッ、ザンッ、ザンッ ! ! !)(雛菊に続き、自らも△状に高速移動しながらゼロリアを一気に斬り伏せる) 」 ヒロ「…ぬぅおおおおおお!!!!!(ゼロリアが掌を突きつけた瞬間、手首よりやや下の方を掴みかかる) 」 ゼロリア(過去)「―――!?(ヒロに掴みかかられ動揺する) 」 AS「―――”故に、俺の剣<ジンセイ>に剣戟<コタエ>から得た全てを込めよう” (周囲の空気が、変わる―――) 」 シグマ「…貴様が誰を憎もうと我には関係の無いことだ… だが、世の理を揺るがし、滅ぼそうとするのであれば…――――我は容赦なく貴様を断罪しよう、罪深き剣よ!!!(ギュオワァンッ ! ! !)(左腕の剣「Σブレード」をしならせる。すると、紫色に輝いていたその剣が異音と共に紅色に変色する) 」 ゼロリア(未来)「ッ…!!(雛菊とメタナイトのコンビネーションアタックに挟み込まれる)ピキ…ッ…パキィ…ッ…(その時、長剣『スクルド』の剣身に亀裂が生じる) 」 雛菊「……!(ゼロリアの長剣の罅割れに注目する)……(メタナイトさんは、クロリアーの能力は剣に潜んでいると言った…それなら今――――勝機はある…!!)キュァァ…ッ… ! !(レインドから譲り受けた「陽」の力が全身、そして刀を包み込んでいく) 」 メタナイト「これも宿命か… ズァンッ…―――― コ ォ ォ ォ … ッ … ギ ュ ァ ァ ア ア ア ッ … ! ! !(ギャラクシアを前方に構え、剣身に意識を集中させる。蒼い粒子が剣身を纏い、蒼剣となったそれが神々しい輝きを放つ) 彗星の如く、解き放て――――― &bold(){“ 銀 河 新 星 (ギャラクシー・ノヴァ) ”}!!!  ズ  バ  ァ  ン  ッ  ッ  !  !  !  !  ! (銀河のように蒼く神々しく輝く最強剣技の斬撃波を解き放った) 」 ヒロ「俺が押さえてる間に、やるんだぁぁぁ!!!(そのまま勢いでゼロリアに突撃する) 」 雛菊「光陰矢の如し、流星光底長蛇を逸す、ならば照らせ瑠璃玻璃の光―――&bold(){“ 陽 冠 三 畳 ”(ようかんさんじょう)}!!(  ズ バ ァ ン ッ  !  !  !  )(「陽」を纏った閃光斬撃による三閃を刻みこむ) 」 シグマ「人間…!(…興味深いものだな、「人間」というものは…――――)(ヒロの勇気ある行動に感服し、ふっと不敵な笑みを零した)これで終いだ――――― ぬ お お お ぉ ぉ ッ ! ! !(縦横無尽に空間ごとゼロリアを斬り裂いていき、一度後退、そして―――)―――&bold(){“ 死 愚 魔 ・ 舞 愚 楽 ”( シ グ マ ・ マ グ ラ )}―――(  ズ   ッ   バ   ア   ァ   ン   ッ   !  !  !  !  )(狙いを定め、ゼロリアの空間断裂に勝るとも劣らない、強烈な一閃で彼女を断裂する) 」 AS「お前の、全ての過去を断つ・・・”―――&bold(){奥義『忌械機撃<キカイキゲキ>・黒ク染マレ幻ノ見セル彼岸<ハズ ア マイインスティンクト>』}!!!”(水晶の園を駆け、唸る刃はあらゆる時空を超え―――『過去』という概念そのものだけを、”世界”から切り離すッ―――!!) 」 ゼロリア(過去/未来)『   ザ  キ  ィ  ィ  ィ  ――――― ン  …  ッ  …  !  !  !  !  (二つの時空間を統べる罪が断裂。未来を司る長剣『スクルド』と、過去を司る短剣『ウルド』が破壊され、それに伴い、双剣を操っていたゼロリアが完全消滅した)』 」 雛菊「ふぅ…(蕨を納刀する)――――― 未来は掴み取るもの… 私は、もっと頂点(さき)へと突き進みます。 」 シグマ「眠れ、罪の亡霊よ…―――(左腕の形状と色が元に戻っていく)…く…ッ……(『これ』をつかうことになったとはな…隊長の言う通り、無茶をしすぎてはならんな…) 」 AS「バキャァァァンッ―――(周囲の水晶が砕け散り、灰の園で手を突き出す)パシッ(そして、呼応するようにはじけ飛んだミラージュブレイドが手元へ戻る)お前の背負った過去・・・それを受け止めてくれるのは、”現代<いま>”に居るあいつだけだ、いつまでも”過去<ここ>”に拘り続けるな。 」 メタナイト「よし…これで、あのゼロリアは大きく弱体化するはずだ。あとは、彼女たちに任せよう―――――― 」 ---- 一方その頃、「現在」に留まった彼女たちは、「現在」のゼロリアと交戦していた―― **[[BGM♪>https://www.youtube.com/watch?v=ld4rVp7XppY]] 氷冬「―――はああぁっ!!(覇気を纏った四刀でゼロリアへと臨み、何度も刀を振り抜いた) 」 ゼロリア「ギュルン―――― ガ キ ャ ァ ン ッ ! ! (輪剣「ヴェルザンディ」を前方に回し氷冬の斬撃を受け止める)…何度…抗おうと、無駄だから… 結局、すべてがもうすぐ終わる… その運命(さだめ)を、受け入れるべき…(依然憎悪を含んだ紅瞳で彼女たちと対峙する) 」 氷冬「っ…(心に冷たく突き刺さる鋭い言葉に、ふと現実世界に残されたフーナたちの姿を思い返して懸念するが…)―――――(いいえ、信じてくれたんだもの。私がこの子(刀)たちを信じるように、みんなから…信じられているから―――――)そんな運命(さだめ)、願い下げよ。自分の運命(さだめ)は…自分で切り開く! 」 &ref(https://img.atwikiimg.com/www20.atwiki.jp/chaosdrama/attach/4329/2154/ff_efcg_11b.png) ゼロリア「…「陽」の力を得たから、止められるなんて思わないで… その力さえも、この空間が呑み込むから。二度と光の差さない世界へ、ずっと、閉じ込めるから。(ブォンッ―――シュドドドァッ ! ! !)(片腕を振うと斬撃の礫が放射状に解き放たれ、戦士たちに襲いかかる) 」 氷冬「っ…!(ギャキィンッ、カキィンッ ! ! )(前方より迫る斬撃の礫を刀を振って華麗に弾き返していく)………!(ASたちが…"向こう側"で戦っている。私も信じているから… 必ず、勝機は見えてくる…!)(自ら斬撃の嵐の中へと突撃し、刀で弾き返しながらゆっくりと接近を図る) 」 ゼロリア「バチ…バチバチィ…ッ… ! ! ! (エルキドラの放電能力を再現し、黒い稲妻を片手に集束させる) ス … ――――― ズギャアアアアァァァンッ ! ! ! ! (帯電した掌を天高く掲げ、頭上で断裂された空間の中へと解き放った) 」 ユキ「もう少しッ(居合の構えを取り、)進みやすくしてあげる!!(2人の側方へ位置取りをし、冷気を伴わない雪華晶閃を氷冬とゼロリアの間へと放つ。氷冬へと襲いかかる斬撃の礫を多少排除する意図)――――ガンッ、ギャインッ!!(自らの方へ飛んでくる斬撃波を弾きながらゼロリアを中心に円を描くように移動) 」 氷冬「くぅ…ッ…!(進めば進むほど苛烈になっていく懺悔機の嵐に苦戦を強いられるが…)――――!(ユキの援護によって道が切り開かれ、彼女にアイコンタクトで礼をした後ゼロリアとの距離を詰める)――――“除琉々参千”ッ!!!( ズババババァッ ! ! ! )(極端な前傾姿勢で重心を前に置き、回転しながら切り刻んでいく) 」 ゼロリア「ギ…うッ…!(氷冬の強烈な斬撃に表情が歪む)……?……!?(反撃を繰り出すために現在空間から外の空間へ呼びかけるも、未来からも、過去からも反応がないことに違和感を感じ、そこでようやく、その二つの存在が抹消されたことに気づく) 」 氷冬「……!(反撃してこない…いえ、これは―――――)ASたちが、上手くやったのね…!(姿こそ見えないが、彼らが向こう側の世界でゼロリアを倒したことを確信し、表情に希望が灯される) 」 ゼロリア「…お前たちは、私から…未来や過去さえも奪うの…?その飽くなき欲望によって、足元に積みあげられた"罪"から、お前たちはやがて転落していくんだ…!( ザ ァ ン ッ ! ! ! )(氷冬に対し、レインドが最も警戒した永続的な傷跡を残す斬衝波を×状に繰り出した) 」 ――――――― バ  ギ  ュ  ア  ア  ア  ァ  ァ  ッ   !   !   !  (その後、異空間の至る個所に空間断裂が発生し、その空間の間隙から、先程解き放たれた黒い稲妻が姿を現し、四方八方へと飛び交いながら戦士たちに襲いかかる) 氷冬「―――――!(本能的に察知したその驚異の斬撃を、身を翻して紙一重で回避する) 今の斬撃は――――― か…はぁ…っ……!?(攻撃を避けて安堵したのも束の間、死角から跳んできた稲妻に横腹を貫かれ、一瞬目の前の視界が真っ白に包まれる)はぁ…はぁ…ッ……!(横腹に走る激痛を手で強く抑え込み、必死に耐え抜こうとする)はぁ…ッ……はぁ…!(まだ、よ…まだ、諦められない…!)(だらりとぶら下がった片手を肩上まで振り上げる) 」 レインド「バチィッ!(周囲に生成された稲妻を風圧で叩き落として行き、表情を若干歪めながら拳を3度握りなおす)罪の意識に囚われすぎて暴論が続く……人として成ったなら、ある程度希望が通じると踏んでいたが――(ゼロリアの姿を視界に収め、クロリアーを「こういった形」で束縛していた過去を痛感しては更に表情が歪む)俺が言ったら火に油か……? 」 レインド「(いやそんなこと言って居る場合じゃあない)バギッ(『稲妻』として成した形を掴み取り)ダンッ!(強く地面を蹴り落とし、氷冬の援護に瞬時に入るべく大きく跳躍)セイリャァアア!(空中で一回転、勢いをつけてゼロリアへと高度のある角度から稲妻を投擲) 」 白鷺「後れちゃってごめんなさーい(ゼロリアの正面から後方へ飛び越えるような軌道で大ジャンプしながら突っ込み、高速の斬撃の連打で軌道上の斬衝波の嵐を弾きながら進み)……っとぉ(移動の最中、断裂された空間をちらと確認しながら身を翻して黒い稲妻を回避し)いやいや強烈ですねこの雷 」 ユキ「カンッ!(体を地面と平行にしながら片手に持った鞘を地面について跳ね上がり、)ヒュッ バチィンッ!!(空中できりもみ回転をしながら刀を振るい稲妻を弾く) ――――……ッ…!(負傷した氷冬を見て苦い顔をする)(ちょっと…大丈夫なの、あの子…!)(それから滞空中にレインド、白鷲へ視線を移す)ストッ ブゥンッ!!(鞘をゼロリアへ向けて投擲する) 」 ゼロリア「 ス … ――――― ズ ォ ン ッ ! ! ! (レインドから返された稲妻に掌を突きつけると、避雷針の様に吸収してしまう)…解るよ…お前たちが傷つく度に、また一つ…世界が壊れていくのを… お前たちが傷つく度に、また一つ…記憶を失っていくのを… お前たちは…いつも、いつだって、どんな時だって…そうだ… 繰り返されるだけの虚無、その永劫回帰(りんね)の中で… 死んだように息をしながら…死ぬために生きて…そして、死んでいく。苦痛だね…過酷だね…凄惨だね……なら、解脱へと導いてあげる… 誰もが誰かを忘れた世界へ…誰もがすべてを思い出せない世界へ…――― 」 ゼロリア「―――――!(視界に入ったユキの鞘に光矢を放って相殺を試みる) お前たちと、この世界との戯れは、もうお終いにする…ここから、今から、すべてを滅ぼすよ。(―――    ザ   ン   ッ  ―――)(空間断裂――――) 」 ズ オ オ オ オ オ オ ア ア ア ア ァ ァ ァ ァ … ッ …  !  !  !  !  (ゼロリアに断裂されたい空間の裂け目から黒い瘴気が湧き出し、やがて大きな穴が展開される。その中から姿を現したのは――――無数の大罪、ゼロリアだった) レインド「スタッ(片膝ついて着地し、周囲の固有結界に目を細める)嫌なパーティだ。誰を祝えばいい(氷冬の負傷が激しい。今はユキの近接に委ねるべきか……)気張れ、氷冬 」 ヒロ「……まさか、ここに繋がってるとはな……(ゼロリアが断裂した空間から出てくる) 」 氷冬「スゥ…ハァ…(深呼吸を一度行い、激痛を徐々に和らげていく)…クロリアー…貴方は…――――――!!?(空間に出来た巨大な裂け目。底知れない闇が広がるその穴と、そこから瘴気と共に湧き上がってくる無数の大罪の姿に愕然とする)…ッ……(臆するな…目を、背けては駄目… 真っ向から目詰めなきゃ、何も変えられない…!!)(無数の大罪を前に圧倒されるも、それに抗おうと刀を身構えた、その時だった―――) 」 メタナイト「――――はあぁッ!!!(ヒロに続いて断裂空間から姿を現し、周囲にいるゼロリアの大群を斬り伏しながら元いた空間へと帰還する)&bold(){まだだ…まだ終わりではない…!そうだろ!!?}」 シグマ「むんッ!!!(空間の裂け目から現れるや否や、Σブレードを振り抜いてゼロリアの大群を薙ぎ払う)―――&bold(){「過去」を断ち切り、「未来」を見据えた!!あとは、「現在」(いま)を掴むだけだ、人間…!}」 白鷺「あっれー増え……増えてません…?体調が悪いから幻覚……というほど悲観しなくてよさそうですね 」 ヒロ「……安心しな、幻覚じゃないさ。(白鷺に向けて親指を立てる)…君を守りに来た、なんて言ったらキザになりそうだな…… 」 AS「&bold(){まだ終わっちゃあいない、ああそうだ―――}(狭間から弾丸の如く飛び出し、氷冬の隣に立つ)&bold(){過去が呪われ、未来も滅ぼそうというなら―――現在<今>を救い、断ち切ればいい。}」 雛菊「シュボボ…ッ… ―――――“火蜂”!!( シ ュ ド ド ド ッ ! ! ! )(断裂空間から飛び出し、高速抜刀による摩擦発火を帯びた刀身で高速刺斬を繰り出し、ゼロリアの大群を蹂躙する)&bold(){諦めて、逃げ出すのは…簡単です。でも、絶望を前にして、それでも前に向かって進んでいかなければ…明日はありません。共に進みましょう!}」 氷冬「レインド…ええ、大丈夫…ありがとう――――――!(その時、無数の大罪の中に、見覚えのある顔触れを見つけ出す)……帰って来たのね…!(嬉々とした瞳でASたちの復帰を祝う)……!ええ…!!(今なら、はっきりと分かる…――― 信じてくれる仲間がいる。それだけで、こんなにも、立ち上がれる勇気が湧いてくる…!)(先程受けた痛みが嘘のように和らいでいくのを感じ、軽くなった体を弾ませる) 」 ユキ「ヒュッ!パシッ(跳躍して弾かれた鞘を取って着地し、パンと手を叩いて歓喜の表情を浮かべる)―――上等、上等! これでこそよ。&bold(){己が剣こそが最強だと自負し、刀剣武祭に集う資格を持つ剣士たち!}(刀を上方へ突き掲げながら) 」 オリヴィエ「–––– ええ、そうでしょうとも。例え大きな壁に打ちひしがれようとも、過去から希望を拾い、今に地をつけ歩みだした人がここにいる。未来に、いつか越えるべき壁を見据え今を懸命に生きる人がいる。全ては切り離すことはできない、積み上げられた過去も、明日へ伸ばすこの腕も、全て等しく”現在”につながっている、だから(刀身を縦一文字に突き立て床に桜の花の方陣を展開させ自分を含む味方全員を不浄の結界へ誘い守護し、氷刀を含む戦士たちの負傷が癒えていく)&bold(){-––終わらない、現在がある限り決して!”続きを”これは、そういう物語だったでしょう}」 ゼロリア「……(次々と集結し、士気が高まっていく戦士一同の姿を見て、並々ならぬ憤怒を含んだ瞳で睨みつける)…いくら集まっても、「私」を越えられない…っ… お前たちはただ、"罪"の奔流に呑まれ…時間とともに忘れ去られるんだ……!(戦士たちに掌を突きつけると、それが合図となった様に、無数の大罪が戦士たちに襲いかかっていく) 」 大罪『  ズ  オ  オ  オ  オ  オ  ア  ア  ア  ア  ア  ァ  ァ  ァ  ァ  …  ッ  …   !  !  !  !  !  !  ! (ゼロリアと瓜二つの姿をした数多の大罪が戦士たちに襲いかかる)』 **[[BGM♪>https://www.youtube.com/watch?v=mTdcxQZcQAE]] ―――― 【 卍 解 】 ――――(侍の声と共に現れた月光柱が、大罪の一部を"斬り捨てた") 八頭身ギコ侍(卍解)「 パ キ ャ ァ ン ッ ―――― 魅せろ 『 雪 花 鳥 風 月 光 丸 』!!(空間を突き破ってオリヴィエたちのもとへ参戦する)遅れて御免!武士にはッ!漢にはッ!決して退けぬ時があるのでござるッ!!ぬおおおおぉぉぉぉおおおおーーーッ!!!(滾る情熱を掻き立て、輪刀を手に大罪の群れへと斬りかかる) 」 レインド「――(ゼロリアの言葉を淡々と耳に入れ、襲い狂う大罪を多人数相手に、速度と重みのある体術で次々と処理していく)ドスッ!ダンダンダンッ! 」 白鷺「んー、お言葉は嬉しいですけど色んな意味で守護られるタイプじゃあないんですよねー、今度私のお仕事紹介してあげます (負傷を癒され、まさに万全の体制が整ったところで居合の構えを取り) 」 全力者「コオオオォォォォ……(ハチマキは揺れ、拳に赤いオーラが纏う)&bold(){ならば、その罪を。全力で背負う}――スッ――『全力チョップ!』(足元に空手割を繰り出し、その衝撃波で大罪を蹴散らして行く) 」 メタナイト「行け、氷冬!レインドから受け取ったその「陽」の力を活かさなければ、クロリアーは救えない!だから、私が…我々が、その為に道を切り開く!さぁ、進め!!!(ギャラクシアを強く振い、巨大な竜巻を引き起こし大罪を吹き飛ばしていく) 」 ヒロ「……(負傷を癒され、全快する)……君の仕事か……ふむ、逆の立場の仕事か?(土刀を構え、大罪を薙ぎ払っていく) 」 ルドゥラ「…… ……(ゆっくりとした足取りで異空間の中へと入ってくる。いつものように堂々とした無表情で、状況を見据えながら足を進める)ふぅぅうう……(混沌の最中であっても龍のような威風を放つ深い溜息) 」 ユキ「あっははははは!いいわ、最高!面と向かって斬り合えないのは残念だけど、露払いは任せて頂戴。それじゃあ――――(―――糾―――)――――"バチバチしましょうッ!!"(自己の身体能力を底上げし、ゼロリアの群れへ突っ込んでいく) 」 シグマ「“死肢の太刀”…!( ズ ゥ オ ン ッ  !  !  !  ! )(Σブレードが再び紅色に変色する)人間よ、我はお前たちに救われたのかもしれない。なればこそ、我もお前たちを信じよう。お前たちと同じ――――&bold(){ 人 間 ( ひ と ) と し て ッ!!}(無音の高速から空間を縦横無尽に駆け出し、数多の大罪を斬り伏していく) 」 雛菊「(…私も…現実から逃げ出したことがある。それが弱く、みっともなくて、後悔し続けてきたこともある…それでも―――――)―――私に"命"をくれた、『あの方』に応えるために…今はただ、この刃を振い続ける…!(「陽」を纏い、輝き出す刀を前方に構え、迫る大罪に立ち向かった) 」 AS「恐れることは無い。『過去』が呪われようともそこから一筋の希望を託され、『未来』に待つのが自らの破滅だろうとも―――『現在』を生き抜き、此処に俺がいた証を刻めれば、何の悔いもない!故に、俺は戦い続ける!(九剣抜刀、一瞬の構えから・・・)九刀流「九頭竜九閃」!!!(九つの頭を持つ巨竜の如き閃光が、無数の大罪を飲み込んで往く―――)&bold(){恐れるな、錆びつくな、そして折れるな!現在を掴み、浄罪を果たしてみせろ!!}(氷冬に激励を飛ばし、周囲を『幻影なる意思』で満たしていく) 」 オリヴィエ「ああ!ギコ侍さん……!本当に駆けつけてくれるだなんて……(一度剣を交えた彼女だからこそ彼の剣に一点の曇りがないことは理解している、それゆえに心強く目を細め頬が緩む)ええ、未熟ですがこの剣が幾ばくかの助けになるのであれば、喜んでその仕事を引き受けましょう。けれどその前に–––––  ト ン ッ (一度の踏み込みでゼロリアの群れの頭上へきりもみ回転しながら頭を床に向け飛翔し、回転する勢いのままに剣を振るい、次々と群体の頭部が跳ねあげられる)今はこちらの仕事をすませるとしましょう! 」 ヒロ「………(俺の罪…大切な人を誰も守りきれず、見殺しにしたことならば……!)&bold(){もう、誰も殺させはしない。…それが、俺の贖罪なんだ!!!!}(大罪の群れを薙ぎ払いながら叫ぶ) 」 レインド「&bold(){行ってこいよ。俺の分含めて説教してきてくれ}(大罪を相手にしながらも、氷冬と雛菊の心構えを茶化すように激励を送る) 」 八頭身ギコ侍(卍解)「ここで奮わずしていつ奮おうか!?桜華の娘よ、そして凍空の娘よ!&bold(){己が魂に「決意」を刻むでござる!!}某もそうしよう…!猛れ、我が刃よッ!(刀を天高く突き付け、空いたもう片方の手で印を結ぶ) 」 八頭身ギコ侍(卍解)「炎煉とし帰す!恍惚と啼き滅す!我が指の血筋よ、黙さずヒト、欲さず獣!酣(たけなわ)に満ちる、碧くして紅き腕(かいな)よ震えろ!罰・蔑・閾・幹・潸然の彼方、犠牲無き未来を称え、混沌を揺らし朝(あした)へ死せ!!――“破道の九十六『 一 刀 火 葬 』”ッ!!!!(全身が紅蓮の業火"八熱地獄"に包まれ、凄まじい高熱を帯びた刀身が赤熱し、やがて最高温度に達し真っ白に染め上がる)うおおおおおおあああああぁぁぁぁぁーーーッ!!!!!(既に朽ちた身であるからこそ限界突破を繰り出せる、その怒涛の鬼道を纏い、大罪に"断罪炎"の太刀を振り下ろした) 」 白鷺「まあ、本体相手はあの人達に任せるとして…私も露払いに勤しむとしましょうか(瞬間移動染みた速度の踏み込みと共に、居合切りで間合いに入ったゼロリアの群れを薙ぎ払い切り裂き続ける) 」 氷冬「みんな…―――――(戦友が、出会って間もない人たちが、私を信じてくれている。私も…私も、私自身を信じよう――――)―――― &bold(){ええ、行ってくる。}(多くの戦士たちの激励に背中を押されるように、勢いよく飛び出した) 」 戦神北斗星「ズァオッ!!!!(青い火柱が昇り、黒衣に髑髏の仮面を身に付けた大男が、ASと背中を合わせるように立つ)–––––––然り。生命とは続く者、歴史とは紡がれる物。大罪よ、其方の嘆きを生有りき彼らは背負うであろう、其方の恐れを聞き入れるであろう。いとおかしや。&bold(){大罪よ其方の嘆きもまた、今日に至るまで『人と共に歩めばこそ』の嘆きであったのだ}(そして錆び付いた大剣を横一文字に一振り、その一線により生じた威風が無数の斬撃となって大罪の群を切り裂く) 」 ルドゥラ「ふん、何が起こっているのかよくわからんが……大罪だと? 俺に大罪などない。あるのは更なる力を欲する道のみだ。(大罪の群れ相手に刀は抜かず、拳と納刀状態の刀でなぎ倒していく) 」 ゼロリア「――――ッ!?(次々と駆逐されていく大群の中から、氷冬の姿を捉えて目を見開いた)くる…な…ッ…!失せろ……消えろッ!!( シ ュ ド ド ド ド ァ ッ ! ! ! )(起爆する無数の光矢を操り、氷冬へと解き放った) 」 氷冬「ッ――――!!!(四刀を交差して受け止めようとするが、その凄まじい爆撃に吹き飛ばされ、四刀を異空間へと手放してしまう)………―――――(わ……た…しは……――――)(異空間を舞い、意思朦朧とする最中、静かに瞳が閉ざされようとするが…) 」 ―――&bold(){&italic(){ キミを待っている人がいる。行くんだ、氷冬。}} ―――(遠くから響き渡る誰かの声が、氷冬に届く―――) 氷冬「&bold(){―――――― 諦めない…っ!!}(その声に呼び起こされる様に開眼し、宙で一回転する。そして、虚空を蹴りあげて刀の無い両手で風を切り、ゼロリアへと迫る) 」 ゼロリア「―――――!?(吹き飛ばされても、なお立ち向かってくる氷冬に驚愕したように身体の動きが一瞬止まる) 」 氷冬「 サ ァ ン ッ ―――― キ ュ ア ァ ァ … ッ … ! ! (懐から、五本目の刀…刀身が折れた「冬空」を取り出し右手に強く握りしめる)……!(見つけた…『鍵穴』を…!)(レインドから譲渡された「陽」の力が刀身に注ぎ込まれ、死んだ灰色の刀が黄昏色に染まっていく) 」 ゼロリア「…ぃゃ… 来る…な…っ……!!(陽を纏った刀を手にした氷冬を恐れる様に、迫る彼女に両の掌を突きつける)―――― 来 る な あ ぁ ッ !!!(   ド   ォ   ゥ   ッ   !   !   !   !   !   )(凝縮された怨念の波を、閃光状に解き放った) 」 氷冬「ッ―――!!(「陽」の光を強く照らし「陰」の怨念を浄化しながらゼロリアへと迫る。そして…)――――はあああああああぁぁぁぁぁーーーーッ!!!!(黄金に輝く冬空をゼロリアに突き刺す。彼女の心にぽっかりと広がった空虚の『鍵穴』へ―――) 」 ゼロリア「――――   !   !   !   !   !   ――――― 」 「陽」を纏った刀に突き刺されたゼロリアの胸部から、真っ白な鮮血が滴り落ちる。そして、彼女の憎悪で満たされた身体は、軋みあげながら罅割れていく。だが、その身体が砕け散った瞬間、目の前が真っ白な空間に包まれた―――――― 氷冬「―――――!! 」 ---- 気がつくと、氷冬は真っ暗な空間に佇んでいた。目の前には、一切の光も気も失い、絶望に浸った表情で項垂れているゼロリアの姿があった。 ゼロリア「…… …… …… 」 氷冬「……!(クロリアー…)(目の前にいる彼女のもとへ、ゆっくりと歩み寄っていく) 」 ゼロリア「………どう、して…… 何故……なんで…っ…(俯いたまま声を震わせる) 」 氷冬「……(その様子を窺いながら静かに彼女を見つめる) 」 ゼロリア「(顔を上げ、その血走った様な真っ赤な瞳を氷冬へと向ける)…お前には…っ…友達が、仲間が…いるじゃない…っ……!大切なものだとか…守りたいものだとか…そんなものが、たくさんあるのに…っ……それなのに、何故…結局裏切られるだけのそれらを頼って、お前は生きているの…!? 」 氷冬「…クロリアー…(…そうか…「この人」は…―――――)(何かを悟ったように、再びゆっくりと彼女の傍へ歩み寄る) 」 ゼロリア「信じても…笑っても…愛しても… どんなに善く生きたって絶望の淵に突き落とされて!!何もかもに裏切られてしまうんだ…!!…すべてが孤独だった…だから、私は"死んだ"んだ… 」 氷冬「……(何も言わず、何も語りかけず…ただ、彼女に向かって足を進めていく) 」 ゼロリア「…いらない…っ…そんなことなら、絆も、愛も、夢も、希望も…ぜんぶ…ぜんぶ、ぜんぶぜんぶぜんぶッ!!!いらないんだ…ッ…消 え て し ま え ッ ――――――(小さな拳を振り上げ、氷冬に殴りかかろうとするが…) 」 氷冬「――――    ギ   ュ    ――――(正面から、彼女をしっかりと抱きしめた) 」 ゼロリア「――――!!??(突然の出来事に酷く動揺し、振り上げたままの拳が静止する) 」 ゼロリア「……何…してるの……っ…? ………なせ… …離せ…っ… …離せ…ッ…!!!(もがき、氷冬から離れようとする) 」 氷冬「…良かった…貴方には…――――――ちゃんと「傍にいてくれる人」がいたのね。 」 ゼロリア「―――――――!! …… …… ……(耳元から聞こえた彼女の声に鎮まり、振り上げた拳をゆっくりと下ろした) 」 **[[BGM♪>https://www.youtube.com/watch?v=Zk216UvcwlQ]] 氷冬「…私は生まれた時からずっとひとりぼっちだった。父や母の顔も分からなくて、周りには支えてくれる人だっていなかった…冷たくて、寒くて、凍える世界の中で、ただ"独り"だった。もしかしたら自分は人間なんかじゃなくて、人の姿をした妖怪なんじゃないかって思った。だから捨てられたんじゃないかって、ずっとそう思い続けて…目の前の世界が嫌になったことがある。 」 氷冬「でも…そんな私の前に、『奇跡』がやってきた。…『彼』は私とよく似た人間だった。『彼』はいろんな世界を見てきた。そんな『彼』からいろんなことを教えてもらった。」 ――― "生まれた時からひとりぼっち?ははっ、気にすることじゃないさ。だってこの世界には、星の数よりもたくさんの人がいる。" ――― ――― "もちろん、ボクたちの様に…キミによく似た人たちだっている。彼や彼女たちと出会って、いろんなことを知って、そして…大切な友達をつくっていけばいい。" ――― ――― "キミが思っている以上に、世界はとっても輝いているのだから。" ――― 氷冬「そして気付いた…人も、動物も、剣も刀も…"独り"じゃ何もできないってこと… 誰かと一緒じゃなきゃ、駄目だってこと… だから「私たち」は、"誰かと共にいること"を望んでいくの。 」 ゼロリア「………でも…っ……たとえ、一緒になっても…やがて……裏切られる……絆や愛なんて…脆いんだ…… 」 氷冬「ええ、脆いわ。だって、「人間」だもの。……クロリアー…貴方は、「人間」だったのよね。 」 ゼロリア「……!(灰色の景色が脳裏に蘇る。一人称視点から見える親友と思われる男性の顔、最愛の妻と思われる女性の顔、その女性と共に抱きあった赤子の顔…)…… …… …… …… 」 氷冬「裏切られることを恐れるのは、自分が信じた人に突き離されるからっていうのもあるかもしれない… でも、本当は…"また自分が独りになること"が怖いだけなの…人は…やっぱり独りじゃ生きていけないんだ… 」 &bold(){&italic(){――― "この世で最も怖いのは、"独り"になること、"独り"になったときだ。" ―――}} 氷冬「貴方の言うとおり…孤独と死は等しいものなのかもしれない。でも、生きている限り、本当に孤独であるはずがないの…」 ゼロリア「……もう、死んだ命だよ…… 」 氷冬「でも、貴方の魂はまだ生きている。生前の怨念を剣に残してまで生き長らえたその魂は…形はどうであっても、「生きたい」と望んだ貴方の心の叫びに呼応したもの。……独りだと感じたまま死にたくなかった貴方の願いが、『クロリアー』を生み出した… 」 氷冬「メタナイトからクロリアーのこんな話を聞いたことがある。あれは…『皇帝の雫』という意味があるのね… 皇帝が涙する時は「妃が死ぬ」と言った家族に対する哀れの感情を現した時だと…――――― 結局、誰も、孤独になんてなりたくないの。 」 氷冬「…貴方には、傍にいてくれる人がいた。…本当に裏切られてしまったかどうかは知らない…でも――"その人たちは貴方を心の底から愛していた"―― これはきっと、確かなことだと思う。そうでなきゃ、「裏切られた」なんて口にするはずがないもの。 」 ゼロリア「…… …… …… ……私には……私には、愛する人がいた…その人との愛の証明を示す子どももいた…とりわけ能力がない私にいろんなことを教えてくれた親友がいた…そして、他所からやってきた私を…迎えてくれる多くの人がいた… みんな、優しかった…語り合って、見つめ合って、触れ合って…温かさを感じた… 」 ゼロリア「…思えば、最期の日…そんな温かな日常を失いたくないと…必死になって、現実から逃げ出した… 頭の中は真っ白だった、でも、目の前は真っ暗だった。何も考えられなかった。大事なものを、見失って、忘れてしまった。…だから、だからなのかもしれない……「裏切られた」と思い込んでしまったのは…」 ゼロリア「…でも…っ…それでも、不可解だった。どうして私が死ななければならなかったのか… 私がいなくても回り続ける世界で、何故私だけが死ななければならなかったの……!?…死にたくなかった…独りになりたくなかった…! …だから、すべてを憎んだ…そんな、そんな理不尽な運命を、壊してやろうと思った…っ…… 」 ゼロリア「…… …… …… …… …… 」 ゼロリア「…… ……でも、もう一つ…だけ…思い出したことがある… 私が「 剣 」だった時、すべてを憎み…誰かを愛することが出来なかった時…『カイル』という男に出会った。彼には愛する妻がいた。彼女の名は『シリーラ』だった。幸せな夫婦だった。そんな二人を見ていると、その関係を滅茶苦茶にしてやろうとも思った。 」 ゼロリア「シリーラは私を抑える「陽」の力を持っていた。「陽」がある限り、私は…憎悪で誰かを汚染することが出来なかった。シリーラが憎かった。だから、カイルを利用し…彼女を殺害した。……でも…これは私の最期によく似ていた…結局二人は、私に齎された理不尽な運命によって、その愛が裂かれたのだから。 」 ゼロリア「…ただ、彼女…シリーラは…それでも笑っていたんだ…その時の私には、彼女のあの笑顔を理解することはできなかった。…でも、今なら…今なら、少しだけ…分かる気がする… 脆いと思われた絆や愛というものは…たとえ、目には絶えた様に見えても…それは一生紡がれるものなんだって… …当時、私はそのことが本当に理解できなかった… でも、シリーラ…ううん…二人の絆が、愛が、私の憎悪を打ち消したんだ。…きっと、私にも、あったのかもしれない…持っていたけれど、失ったから…未練が残っていたのかもしれない…――― そんな、ものが… 」 氷冬「……遠すぎて見えないものがあるように、近すぎて見えないものもある。最初はすれ違っても…あとになって、振り返って見つけ出せることもある。貴方は…ただ、見つけ出すのに時間がかかっただけなのかもしれないわね。…でも、それは私も同じよ。しょうがないじゃない、「人間」だもの。だから、それでいいのよ。 」 ゼロリア「…結局…自分に起きた悲劇を、私は気付かない内に…他の誰かにも与えていたんだ……そんな負の連鎖を続けたところで…昔の自分を見つめているみたいで… それに、自分が怖くなった… &bold(){……寂しかった…苦しかった… 誰かを傷つける度に、「私」が傷ついていくのを… 誰かを殺す度に、「私」が殺されていくのを… 何かを壊す度に、「私」の中で、また一つ…何かが壊れていくのを感じて……――――また、独りになるんじゃないかって…っ…}(唇が震え、両手が痙攣したように震え出す) 」 氷冬「(密着して感じるゼロリアの震えを抑え込むように、ぎゅうと強く抱きしめる)……よかった…貴方に、「心」があって。貴方が、心を通わせられる「人間」であって。…大丈夫…もう、気付いたでしょ…?&bold(){貴方は多くの"罪"を背負い過ぎた…でも、今――――― あなたは"罪"を断ち切った。}(瞳を閉じ、柔らかな表情で微笑んだ) 」 ゼロリア「――――――――――! 」 &italic(){――― …あたたかい… ―――} &italic(){――― シリーラ…貴女のことが大嫌いだった… ―――} &italic(){――― どんな時だって、私の「陰」は、貴女の「陽」を拒絶した… ―――} &italic(){――― ……でも…… ―――} &italic(){――― 貴女が…彼を、息子たちを、民を愛したように… ―――} &italic(){――― 「陽」を通じて、私のことも、愛してくれた ―――} &italic(){――― 貴女に抱かれたあたたかな光…… ―――} &italic(){――― ……嫌いじゃ、なかった… ―――} ゼロリア「…………ぅ…ぁ……あ…っ…… ぁ、あぁ…っ……!(鮮血のように真っ赤に染まった瞳から、透明な雫が滴り落ちる。洗い流された"罪"が、真っ暗な空間を白く、染め上げていく…) 」 氷冬「…貴方はもう、独りじゃない。今度は『私たち』が、貴方を愛するから。剣として、人間として…そして、ひとつの「命」として――――――― 愛してるわ。 」 ゼロリア「ふ…ぅっ… うぁ…あっ… …あぐっ、あっ……!(黒かった衣装が徐々に白みを帯びていき…一切の光がなかった瞳が灯り始める。流れ落ちてく雫と共に、自らを覆っていた憎悪が、怨念が、砕かれていく…)」 氷冬「(しばらく抱き合い続け、ゼロリアが落ち着いてきたのを感じ取って腕から離した)……私は氷冬。貴方の…貴方の本当の名前、聞かせてほしい。」 ゼロリア「(瞳に溜まった雫を手で拭い取り、優しい表情で氷冬と向き合った―――)――――――『 バーババッハ 』―――――― それが…本当の名前… 」 ゼロリア「…この姿は…生前に愛した妻と子ども…二人の姿を合わせて創り出したもの… はじめは、憎悪の対象でしかなかったこの姿だけど… この名前も、忌々しい記憶として忘れたかったんだけど…でも……今なら、全部、愛せられる。そんな気がする。…氷冬、貴女のおかげだよ。…こんな私でも、誰かに許され、愛され、求められるなんて思わなかったから……嬉しいよ… 」 氷冬「素敵な名前ね。(ふふっと微笑んで)…生前の貴方と、貴方の家族、そして親友に会ってみたかったわ。……私だけじゃないわ。私にも、大切な人たちがいる。そんな多くの人たちに支えられたからこそ、貴方を救い出せたのだから。…孤独だった私に奇跡を見せてくれた『彼』に出会ってから、もう…独りじゃなくなった。貴方とこうして出会えたこと、私も本当に嬉しいわ。 」 ――― 人は、必ずしも分かり合えるものじゃない。時に傷つけあうこともある。だけど、どちらかが笑顔を見せなければ…相手と分かち合うことなんてできない。 ――― ――― そうだよね…『&bold(){ ミシェル }』… ――― &bold(){&italic(){――― "世界に誰もいない気がした夜があった。自分がいない気分に浸った朝もあった。" ―――}} &bold(){&italic(){――― "そうやって孤独を望んで、今もまだ震えながら…笑おうとして泣いて、音の無い声で叫んだこともあった。" ―――}} &bold(){&italic(){――― "だけど、それは正しい姿。" ―――}} &bold(){&italic(){――― "このままだっていいんだ。勇気とか、元気とか、生きる上では無くて困るものじゃない。あって困ることが多い時もある。" ―――}} &bold(){&italic(){――― "大丈夫。キミはまだ、キミ自身をちゃんと見てあげていないだけ。誰だってそうさ、キミひとりじゃない。" ―――}} &bold(){&italic(){――― "これから先、キミは…キミの傍にいてくれる人と出会うだろう。" ―――}} &bold(){&italic(){――― "じゃあ、もう行かなきゃ。だって、また何処かで、涙の落ちる音が聞こえたから…" ―――}} &bold(){&italic(){――― " Merci, au revoir "(ありがとう、またね) ―――}} 氷冬「…さぁ、行こう。みんなが私たちを待っているから。」 ゼロリア「…うん…―――――― キ ラ … キ ラ ……(……!)(その時、全身が眩い光に包まれ、光の粒子がゆっくりと天へ昇っていく) 」 氷冬「……!?(光に包まれ、そして今にも消えていこうとするゼロリアを見て驚嘆する) 」 ゼロリア「…… …… …もう、お別れみたいだね。(両足から少しずつ、光となって消滅活動を始めていく)…もともと私は死んだ人間。果てなき憎悪を晴らす為に、剣に心を預けていただけ… でも…貴女と出会って、私は…自分の"罪"と向き合えた。もう誰かを憎んだり、傷つけたりしたいとは思わない。…だからもう、私は行くよ…還るべきところへ。(ふふっと微笑んで) 」 氷冬「クロリアー……(名残惜しそうに、その名を呟く) 」 ゼロリア「…わかってる。(氷冬の冷たくも温かい手を取って)…たとえ、目には見えなくたって…私たちは『&bold(){ここ}』で繋がっている。貴女から、シリーラから、妻から、そして…多くの人たちから「愛」を教えてもらったように、私も…今度は私も…誰かを愛せられるように――――……ねぇ、一つだけ、約束…してくれないかな…?(下半身が消えていく) 」 氷冬「…そうね…(『&bold(){ここ}』と印された胸に手を当てる)……何かしら…? 」 ゼロリア「……―――――――― また、会えるかな…? 」 &bold(){&italic(){――― 忘れないで いつだって呼んでいるから ―――}} 氷冬「(その言葉に、満面の笑みを浮かべて)―――――― ええ、もちろんよ。いつも『ここ』で、待っているから。 」 &bold(){&italic(){――― そうさ 必ず僕らは出会うだろう ―――}} ゼロリア「…… …… …… 」 &bold(){&italic(){――― 約束は果たされる ―――}} &sizex(20){ゼロリア「――――――― " あ り が と う " ―――――――」} &bold(){&italic(){――― 僕らはひとつになる ―――}} 氷冬「……またね、『&bold(){クロリアー}』…――――――――――― 」 &ref(https://img.atwikiimg.com/www20.atwiki.jp/chaosdrama/attach/4329/2155/ff_efcg_51b.png) そして、世界は、眩い光に包まれる…――――――― ---- ―――――――……ら… ……つら… ……氷冬………! 聞いた事のある声だ。誰かが何かを呼んでいる。頬に伝う風と共に、その声が耳に入ってくるのが分かる。真っ白でも真っ黒でも無色でもない、鮮やかな世界が少しずつ、見えてくる――――― フーナ「―――― 氷冬…!……氷冬……っ…! 」 氷冬「―――――……ん……… …… …… ……(少しずつ、瞳が開かれていく。忘れもしない声に景色…そして肌身に感じる風に、ようやく目が覚める) 」 スカーフィ「……!氷冬……ちゅららぁーッ!!うわぁあーん…!…やっと、やっと目が覚めたんだね…!(氷冬の目覚めと共に、ステージ上に横たわったままの彼女の胸に顔を埋めて号泣する) 」 気がつけば、氷冬たちはもといた世界…半壊した闘技場にいた。時間の流れが元に戻ったかのように、空は暁によって徐々に照らされていく―――― ヒロ「………全ては、終わったのか(暁によって照らされた空を見て) 」 **[[BGM♪>https://www.youtube.com/watch?v=AV2XrAAry4k]] 氷冬「…フーナ……スカーフィ…――――ひゃ!?(自らに突っ込んできたスカーフィに驚き、やや虚ろ気だった目が完全に覚め、上半身を起こす)…ここは……そうか…―――― (ぜんぶ、終わったのね…)(ふふっと微笑んで、スカーフィの頭を優しく撫でる) 」 ヒロ「………(氷冬とスカーフィの方を向き、無言で拍手を送る) 」 ルドゥラ「…… ……(一人、朱色に染まる世界の中で瓦礫の陰に身を置き、他の戦士、及びこの騒動に収束をもたらした氷冬を一瞥していた)……あの小娘の力……最後に見えたあの輝きは……(和やかな雰囲気とは別の薄暗い影の中で刀を杖のように地に押し付け)」 フーナ「よかった…!突然あの異空間の穴からみんな戻ってきたのに、氷冬だけ目が覚めなかったんだから…心配したよ。…やったんだね、氷冬。(彼女に満面に笑みを浮かべる) 」 メタナイト「目が覚めたか。よくやった、氷冬。おそらく、クロリアーと和解できたのだな。急激に進んだ時間の流れが遡り、時空間は元通りになった。剣の所在こそは見失ってしまったが、これで、罪剣による脅威は…もう二度と起こらないだろう。(フッと仮面の奥でほくそ笑む) 」 レインド「――(形容から外されたクロリアーを想い、虚空を見つめ)……(氷冬とフーナ、スカーフィの余韻と喜びを共有する雰囲気に過去の自分を照らし合わせ、フッと口元を緩める)ココツコツコツ……(その場その場で、近くの人に会釈程度に挨拶を織り交ぜ、横転したバイクの元まで歩く) 」 プルスト「やれやれ…一時はどうなるかと冷や冷やしましたよ。…でも、流石はフーナの親友ですね。我々(神族)が出るまでもなく、この世界を守ったのですから… 」 シグマ「……鋼の身体に染み渡る…この感情は……―――― フッ…いささか、面白いものだ。(暁に染まる空を仰ぎ、それまで人前で見せることの無かった表情が浮き彫りになっていく) 」 カイ「ははっ…!これにて一見落着というわけだな――――お?(…なんだ、シグマの野郎……―――――)――――― 人間みてぇな面してるな。(彼のその横顔に、思わず噴き出す) 」 モララー「ったく、最高だぜ……最高過ぎて、かける言葉も見つからねえよ。(がらんどうの客席でただ一人、戦士たちに激励の視線を送る) 」 AS「寝覚めはどうだ、いい・・・『夢<希望>』が見れたようだな。(氷冬に、声をかける)お前はどんな窮地でも決して折れる事がなかった、・・・お前の『剣<決意>』、しかと見届けた、良い剣だ。(少しだけ、微笑む) 」 氷冬「そうだったの…?…心配、かけたわね。(半ば申し訳なさそうに苦笑いしながら)メタナイト… ええ、みんなのお陰で、クロリアーの心を閉ざしていたものを見つけ出すことが出来たから… クロリアーはもう、罪を司る剣じゃなくなった。自ら罪を断ち切り、その罪と向き合うことが出来たんだもの。 ……!(去り行くレインドの背を見つけ、ゆっくりと起き上がり、彼の名を叫ぶ) 」 ユキ「…… …… ……。(そよ風に髪がなびく。氷冬たちのやり取りを素のような表情で遠目に見ていた)(……強い人と戦うことだけが、零士を超えることだけが全て。そう、思っていたけれど―――)―――まぁ。こういうのも、たまには。(彼女たちから視線を外し、うつむきがちに抑えていた感情がつい漏れてしまったような微笑を浮かべる) 」 氷冬「AS…!…私、ちゃんと…クロリアーと向き合うことが出来たわ。彼女が…いえ、彼が見ていた世界を知ることもできた。貴方の言葉を信じて、本当に良かった。(ASに微笑み返す) 」 ルドゥラ「…… ……。(すっと立ち上がり彼らを見据える)考えても詮無きこと。彼奴が俺の前に立つのなら、俺は更なる力を以て倒すだけだ。(彼らの茜色の明るさとは対照的な立ち位置の陰の中で、ルドゥラはぐっと拳を握る) 」 白鷺「怪我は治ったとは、いえ……まあ、私は主役じゃありませんし、負けちゃいましたし…クールに去るとしましょうかね(ルドゥラを横目にちらりと見、そそくさと帰って行く) 」 雛菊「……(心地よい風に髪を靡かせ、少しずつ明るくなっていく空を仰いだ)……(…自分の罪と向き合うこと……私も…そうできるように、努めないと…――――)(静かに胸に手を添える) 」 レインド「ドドドドドッ(マシーンに鼓動を吹き込み、エンジンが動き始めた音を確かめて、スロットルを大きく回し、エンジン音を1度だけ轟かせる)ドドドッ(振り向きも、返事もしないが、その背中は氷冬の呼び声に応えるように見える) 」 八頭身ギコ侍「かっかっかっ…!良きかな良きかな!この歓び…まさに大団円でござろう。これほど生が心地良いと感じたのは、何百年ぶりのことでござろうか…!(腰に手を当て満足そうに高笑いしている) 」 ヒロ「………(俺も、少しは罪に向き合うことが、できるかな……)(氷冬の話を聞き、胸に手を当てる) 」 氷冬「―――― &bold(){&italic(){" あ り が と う "}}―――― クロリアーが、貴方にそう言ってたわ。(レインドの背に、そう叫んだ) 」 AS「俺はただ背中を押しただけだ、成し遂げたのは紛れもないお前の力―――嬉しく思うよ、一人の『&bold(){友}』として。(友―――彼が今まで一度たりとも口にしなかった言葉が、向けられる)よくやった、本当にな。 」 エゴ猫「ちくしょう~…結局何一つ活躍できなかったか……だがッ!!次はこうはいねえぞゴルァ!いつか必ず、俺様がリア充になるその日まで!!…あいででで…(腰元を摩る)」 大剣使いの男「……罪剣の脅威さえも斬り払う、か… ふふっ、やはりこの大会に集う者たちはみな、格が違うな。(満足そうにほくそ笑み、暁の空を見上げた) 」 フーナ「罪剣事件もこれで幕引きってところね。残すは十刀剣武祭のみだよ…って……あー…(ゼロリアとの戦闘で半壊した闘技場一帯を見渡して顔が引きつる) 」 サビスケ「あ…あわわ…(わ、私は…いったいどうすればよいのだろうか…っ…?クロリアーがあれば、この刀剣武祭をより映えあるものにできると信じていたのに…)(瓦礫の陰から、一同の様子や荒れ果てた会場を見渡していた) 」 ゼンサイ「 ヌ ――――(サビスケの傍に音もなく現れる) 」 サビスケ「―――― ひっ…!?(しばらく呆然としていたが、ゼンサイの存在に気付き蒼白した表情で彼を見上げた)ぜ、ゼンサイ様…!!…ぁ、あの…これは――― 」 ゼンサイ「サビスケよ。(落胆したように瞳を閉ざす)…話は全て、かの剣士(メタナイト)から聞いたぞ。…どうやら、お前にはまだ…荷が重すぎたようだな。 」 サビスケ「……!!ち、違うんです、ゼンサイ様…!私はただ、貴方様の期待に応えるために…この刀剣武祭を――― 」 ××A「―――だからと言って、「罪剣」に手を出すなんて愚かなことです。(ゼンサイの傍にいた二人の少女。その内の一人、碧髪のインテリな剣士がサビスケの前を遮り、見下すような冷たい視線を送った) 」 ××B「ええ、まあ…そうねぇ… 頑張ろうとした姿は褒められるかもしれないけれど、ちょっとだけ、努力不足だったかもしれないわねぇ。(蒼髪の麗しい剣士が、柔らかい表情をしてその発言に続く) 」 ゼンサイ「サビスケよ、話があるなら…後でいくらでも聞こう。だが、お前には…実行委員長から降りてもらう。また一から、ワシの道場でしごいてやるからな。覚悟しとけい。(そう吐き捨て、二人の少女を連れて戦士たちのもとへと歩み出す) 」 サビスケ「……!!?(風鳴(かざな)様…海音(みうね)様…!!)(二人の少女を見て絶句する)――――!!そ、そんな……(虚脱し、その場で項垂れた) 」 ヒロ「………これ、試合できんのかいな(汗) 」 レインド「――(ほんの秒単位程の一瞬だが、クロリアーからの言葉に動きが止まる)……(肩を動かさず、氷冬の方に振り返ると、彼女の瞳を覗き込むように目を細め、ゆったりとクロリアーを想い空へと顔をあげる)……ドドドルゥルルル(黙って体勢を直し、バイクに一速クラッチを入れ替え、微速発進し彼女らの元に身を寄せる)……&bold(){いい友達を持ったな}……(風に撫でられるような柔らかい笑みを落とし、多くも語らず、ただ手を軽く振り『感謝』を表現)ドドドドドド!(そのままバイクを加速させ、その物語から姿を消す) 」 ヒロ「……今度は何者だ?(ゼンサイと二人の少女を睨む) 」 氷冬「……!……ふふっ…♪(「友」―――その言葉に想わす噴き出すも、内心はこの上ない信頼を得て喜んでいる)―――――!(擦れ違い様に受け取ったレインドの言葉に、一瞬呆然とするも…バイクのエンジン音と共に我に返り、風の如く去り行く英雄を、笑って見送った)……友達…ね…ふふっ…(そして、朝日を迎えた青空を仰ぐ。清々しいそよ風をその身で受け止め、深呼吸した) ……?(こちらに近寄るゼンサイを「誰?」と小首を傾げながら見つめる) 」 フーナ「レインド…ありがとう!(去り行く彼に手を振り返す)…今大会の代表取締役会長さんだよ。(そんな氷冬の様子を見て、彼女に耳打ちする) 」 ゼンサイ「(氷冬たちの前に現れた厳かな雰囲気を漂わせる老翁)…此度の事件…責任の所在は、ワシら運営陣にある。(古傷を噛みしめる様な、厳かでありながら苦い表情を見せる) 民の皆様、戦士の皆様に…深く、お詫びを申し上げます。(そして、一同の前で土下座。深く頭を垂れる) 」 ××A&××B→風鳴&海音『 ス … … (ゼンサイに続き、片膝を付いて首を垂れる)』 」 キリギリス&スタッフ一同『―――――!(ゼンサイと姉妹に続く様に、陰から現れた大会関係者一同が姿を現し、選手たちに頭を下げた)』 」 氷冬「……!(ゼンサイをはじめとする大会関係者の土下座を前に、一度はどう反応すればいいのかわからず狼狽するも…)…い、いえ…貴方がたのせいじゃない。私たちにも、止められる術や機会は…いくらでもあったはずだから。………私は、この大会のことを知って、初めてここへ踏み入れた。こんな素敵な大会があったなんて知らなかったしここへ来てから、目的以上に…もっと、大事な『何か』も得られたのだから。…これからもずっと続けてほしいと思う。…だから、存続させてほしい、輝かしいこの舞台を。(ゼンサイに微笑んで) 」 ルドゥラ「……ふん、詫びなどどうでもいい。丁度いい暇つぶしがあっただけの事だ。(今回の事に特に意に還さずといった態度で) 」 ヒロ「……主催者、か(ゼンサイ達を見て) 」 ゼンサイ「……!(頭を上げる)…娘よ、そなたは…そう言ってくれるのだな… ああ、今なら、分かる。様々な壁に衝突しながら、それでも尚、この大会を多くの者たちに知ってもらい、後世に残すために全うした…我々の奮励努力が、決して無駄ではなかったことを…!…ありがとう…ありがとう…!ワシらはまだ…"ここ"から立ち上がれる…!(ゆっくりと立ち上がり、淡い青色の空を仰いだ) 」 ゼンサイ「二週間… 二週間だけの猶予をくだされ。その間(かん)…我々は、この歴史ある刀剣武祭の輝きを取り戻す為に、すべての者たちから信頼を取り戻す為に、復興に全うしよう…!必ずだ、約束する。 」 AS「―――そうだな、紛れもなくこの大会は『剣』が語らい、そして同時に成長する場でもある・・・続けてもらわなければ困る。(ちらりと氷冬を見る)それに―――次が無ければ、俺は氷冬と・・・今度は『頂点を賭けて』戦えないだろう?これでも結構気にしているものでな。 」 氷冬「……!…貴方がたを、信じるわ。(クロリアーの存在から、初めは疑っていた運営だったが…その心からの謝罪を汲み取り、握手を求める様に手を差し出した) 」 ゼンサイ「……!(しわくちゃの手で氷冬と握手を交わし、誓いを立てる)……さあ、お前たち。そうと決まればさっそく実行に移すぞ。各自配置に着けい!(踵を返し、何処かへと去っていく) 」 風鳴「はぁ…面倒ですが、この不始末は我々で拭わなければいけませんね。(眼鏡をかけ直し、氷冬たちに向き合う) 貴方がたには感謝します。しばらく復興作業に入りますので、試合は先延ばしになってしまいますが…完璧に、元通りに致しますのでどうぞお待ちください。では。(腰元に携えた二振りの剣が納まった鞘を輝かせ、ゼンサイへと続いていく) 」 海音「ふふふ…お爺様のために、私たちも励まなければいけませんわね。(麗しい長髪を掻き上げ、同様に彼女たちに向き合う)今回の大会に集まってくださったみなさん…本当にお強いですのね。「目」を見ればわかりますよ。ふふっ…それでは、御機嫌よう~。(風鳴と共に去っていく) 」 氷冬「……(あの二人… 感じる…とてつもない覇気の持ち主であるのが…)……ふふっ、そうね…私にはまだ、この昂ぶりが残っている…(強者と対峙した際の昂揚感が戻ってくるのを感じ、思わず不敵な笑みを浮かべた) 」 雛菊「…感じたみたいですね。(姉妹を見送った氷冬に背後から声をかける)…風鳴さんと海音さん。あのお二人はゼンサイさんのお孫さんのようですが、過去の刀剣武祭で連続優勝を極めてきた剣豪姉妹です。あまりにも強すぎて、ゼンサイさんに大会への出場を止められているみたいです。今はああして、あの方のボディーガードを務めているようですが… ……それより、氷冬さん。貴女とのせっかく試合が先延ばしになってしまいましたね。(あははと苦笑しながら) 」 AS「お前の行く末を俺は見届けよう。・・・お前の道には数多の強敵がいる、だが超えろ、お前はそう約束したんだろう?(自分もまた、心の中に闘志を揺らがせながら声をかける)・・・そうだな、再開までの間、幾らか手合わせしようか?お前が何かつかめるまで何度でも『あれ』を見せてやるのも悪くない、それに結局・・・自分に素直になったところ、結論は『戦いたい』とばかり来たものだからな。 」 氷冬「へ、へぇ……(…世界は広い…まだ、私の知らないものがたくさんあるのね。)(剣豪姉妹の背を見送り、再び雛菊と向き合う)ええ、少し残念だけど…まずはお互い休息が大事かもしれないわね。(ふぅと息をついて)貴女と共に戦えたこと、光栄に思うわ。でも…次の試合、全力で勝たせてもらうわよ。 」 雛菊「そのようですね。気が満ちているのが感じ取れます。…あれから急激な進化を遂げたみたいですが…私も、負けるわけにはいきません。氷冬さん、二週間後に、またこのステージ上でお会いしましょう。そして、再び貴女と刃を交えられるその瞬間を…心待ちにしています。(彼女に会釈し、踵を返してその場を後にした) 」 氷冬「ええ、私も待っているわ…雛菊。(去り行く彼女を見送る。だがその後、何かを思い出したようにはっと息を呑む)……しまった…"また"伝えそびれてしまった…(懐に忍ばせた一枚の封筒…それを元に戻した)…越えてみせる…そうよ、だって…そう約束したんだもの…(ふと脳裏に、縊鬼の像が過った)……!…そうね…正直なところ、今の私じゃまだ…彼女(雛菊)に勝てるとは思えない。…なら、ちょっとだけ、付き合ってもらえるかしら?(ふふっと笑んで) 」 AS「それでいい・・・お前のその真っ直ぐな『剣<おもい>』は、とても美しい。(眩しげながらも、どこか嬉しそうだ)戦う前から勝ち負けを思うな、全てはやってみてこそ・・・だろう?そこは一つの悪い癖だ・・・二週間で徹底的に矯正してやろう、喜んで付き合うさ、友よ。(不敵に笑い返す)さて・・・今日は多くのことがありすぎた、だが明日からは修練だ、お互いしっかりと体を休めよう。(そう言って、歩いてその場をあとにする) 」 氷冬「うっ…お手柔らかに…してくれないでしょうね…(んげっと苦い表情で舌を出して)よろしくね、AS。(彼を見送り、今度はフーナたちと向き合う)…ということだから。(てへっと舌を出して) 」 フーナ「あはは…まあ、氷冬らしいけどね。(苦笑して)…いろんなことがあったけど、やっぱり、こういう時って感じるよね。…&bold(){「友達」でいてよかったって。}(にひひと笑う) 」 スカーフィ「かぅ…♪&bold(){ボクたちは、ずっとこれからも、大切な友達だよ♪}……あうぅ…お腹空いちゃった…(空腹で再び倒れ込む) 」 氷冬「…ふふっ、そうね。(フーナとスカーフィ…そして、ここで出会ったすべての「友」に感謝するように、微笑んだ) 」 ――――― …ようやく出会えたよ。心の底から、本当に信じられる「友」が… ――――― ――――― ありがとう、ミシェル。 ――――― ――――― ありがとう、みんな。 ――――― ---- ――― "ここ"ではない、どこかの世界 ――― プルルル…♪ プルルル…♪ …… …… …… 試作機E85より、『擬時録』(ヴァンデルング)を回収。 どういう運命か分からんが、『彼女』も足を踏み入れたことのあるという≪&bold(){ CHAOS }≫という世界から、データを受信した。 残念ながら、時空漂浪によって保管データの閲覧はほぼ不可能だ。あとでヴァラフに適当に解析作業をさせておいてくれ。 ただ、非常に興味深いものが、断片的だが確認できた。『この世界』ではあり得ないであろう。とてもとても興味深いものだった。 三日坊主で定評のある『彼女』ですら、≪あの世界≫に執着していたのも頷ける。いつかはこの眼で直接見てみたいものだ、その世界の"空"の色を。 試作機E85…ああ、「Elchidrah」は機能停止したか、破壊されただろう。だが、幸いにも、奴に搭載されたスーイサイドプログラム“自壊予告”(シュテルベン)の発動記録がなかったのを確認できてほっとしたよ。 とにかく、報告はこれで以上だ。後処理はあのマッドサイエンティスト様に回してくれ。……それから、以前お願いした良いべっぴんさん、早く紹介してくれよな。 ―――――――――――――― From:イージス・ベル・フェルン ---- #center(){ **&bold(){[[閃劇のリベリオン]]へ戻る} }
―― 十刀剣武祭会場・運営本部 ―― **[[BGM♪:Heavy Rainfall Pokémon Omega Ruby & Alpha Sapphire Music Extended>https://www.youtube.com/watch?v=raVGK0zx6tY]] メタナイト「……(薄暗い本部内。一頭身という小さな体を利用して物陰に潜み、行き交う役員たちの人目を盗んで奥へと突き進む)」 メタナイト「プシュゥ…(自動ドアを過ぎ、人気の無い廊下へと出る)タッタッタッ…(なるほど、ここまではフーナたちの言っていた通りの道筋だ。彼女たちの情報に感謝しなければ。)(曲がりくねった複雑な道を、脳内に叩きこんだ情報を頼りに突き進む)……ここか。(そして、役員ですらも立ち入りを禁止された禁断の部屋への扉を発見する)……オートロックがかかっているか…止むを得ん。(ザンッ、ザンッ ! ! )(扉を無理矢理切り開き、中へと忍びこむ)」 ひときわ灯りの少ない暗い部屋…そこには書類や謎の機材が放り込まれたダンボールが一面に点在しており、地面には複雑な計算式を記した用紙が散乱していた。 メタナイト「……(床に散乱したそれら、そして部屋中の様子を隈なく確認し、自分のいるこの部屋が、運営本部と隔離された別空間であるかのような異質な雰囲気があると察知する)」 ダンボールの山の隙間から、唯一明るい場所が顔を出す。蛍光灯に照らされた一つのデスク、その上に山積みの書類と、二冊の分厚い書物が置かれていた。 メタナイト「…むっ。(灯りのもとへと歩み寄り、デスクを前にする)……これは…研究ノートか?そしてこっちは…日記…なのだろうか?(デスク上にある書物を一冊ずつ、数分かけて読み通す)」 メタナイト「…… …… …… ……ッ…!!? …なんだと……(二冊に記されていた驚愕の真実を目の当たりにし、思わず絶句する)……間違いない…これらは『クロリアー』に関する史実だ…(私が今まで掻き集めてきたあらゆる情報にも提示されていなかったもの…それら以上に罪剣に関する真実が濃く、詳細に記されている……そして…―――)」 メタナイト「……(…それから、この日記によれば…運営…いや、「運営側に罪剣を提供したこの人物」の目的は、罪剣の潜在能力を最大限に引き出すこと…つまり、大会優勝者に"研究材料として"罪剣を与えることで、データを入手しようと企んでいるのか……)…ググッ…(憤りの余り強く拳を握りしめる)……人の命を…罪剣の恐ろしさを軽んじている…っ…絶対に、取り戻さなければ………―――――?(辺りを見渡し、更に奥へと続く扉を発見する)」 プシュゥ……(開放すると、長い一本道の廊下へと出る。その奥から、この世の摂理を歪めるほどの凶暴な邪気が漂っている) メタナイト「ッ………!(凄まじい気だ…意識を保たなければ、気を吸われてしまいそうだ…)(覚悟を決め、廊下へと足を踏み出す)」 プシュゥ…―――――(その扉の先にあったのは、黒い台…その上に、強烈な邪気を放つ一本の剣―――鞘に収まったまま横たわった―――『クロリアー』が眠っていた)」 メタナイト「――――!!(見つけた…あれが……!)(嵐の如く迫る凄まじい邪気に抗うようにじりじりと詰め寄り、クロリアーを前にする)……疑うまでもない、これは間違いなく本物だ… 本当に此処にあったとはな。(始めて目にする実物に驚きつつ、思わず目を奪われるが…)」 ――― 驚いてくれたかな ―――(メタナイトの背後から、幼い少年の声―――) メタナイト「――――ッ!?(突如投げかけられたその声に反応し思わず飛び退く)貴様…何者だ……(明かなる敵意を含んだ眼で、その人物と対峙する)」 アウシュビッツ「―――― 私はアウシュビッツ。察しの通り、そこにあるクロリアーを研究している者だよ。(背後に両手を回した白衣の少年。幼子の様な無邪気な笑みを浮かべつつも、クロリアーとは似て非なる邪な面を含んだ邪悪な笑みが重なっている)」 メタナイト「……ッ…(この少年…なんだ……今まで対峙したことの無い、この重圧感は……っ……)(不気味に嗤う道化の様な少年を前に、仮面の奥で表情が強張る)…そうか、あのノートと日記を記したのは…貴様か。(警戒態勢を切らさず、いつでも腰元の宝剣を引き抜けるよう柄に手を添える)」 アウシュビッツ「……君はメタナイトだね。ああ、知っているとも。世の平定のために『英雄』たちの架け橋となって、陰ながら彼らに協力している伝説の剣士様だ。(始めて出会うはずの剣士の前に、さも彼をよく知る旧知の仲の様に語りかける)」 メタナイト「……!?(何故自分の名を、そしてその行動理念を知っているのか…初めて目の当たりにする少年に対し、ただならぬ警戒心を掻き立てる)」 アウシュビッツ「驚くのも無理はない。何故なら私は科学者としてあらゆる事象を探求し、その「答」を知り尽くしているのだから。…君が此処に来たのは概ね察しがつく。クロリアーが欲しいのなら…良いよ、持っていくといい。(にこりと微笑む)」 メタナイト「……!!?(どういうことだ…この少年…いや、この男の考えが全く読めない……翻弄されているのか…しかし…確かに目的は罪剣の奪還だ。たとえ相手がだれであろうと、あれを誰かの手に渡らせるわけにはいかん………だが…―――――)(背後の罪剣をよそ目に、尻込みする)」 アウシュビッツ「…まあ、その剣を扱えるだけの「不屈の精神」を、君が持ち合せていたらの話だけどね。」 メタナイト「…ッ……!(図星を突かれたように動揺する)」 アウシュビッツ「その様子だと、どうやら君ですらその剣を扱えないみたいだね。(クククと狡猾に嗤う)…がっかりしたよ。なら君にそれを渡すわけにはいかないな―――――― 失 せ て い た だ こ う か 。」 **[[BGM♪>https://www.youtube.com/watch?v=0gDR3IacDes]] ズ ア ア ア ァ ァ ァ ァ ア ア ア ア … ッ … ! ! ! ! (アウシュビッツの背後から無数の黒い霧――砂鉄が――生命のようにうねりを上げながら噴出され、今にもメタナイトに襲いかかろうと牙をむき出す) メタナイト「くッ……!(しかたない…実力行使だ…!!)( ズ ァ ッ ! ! )(瀬戸際に立たされ、止むを得ないと判断し宝剣ギャラクシアを勢いよく振り抜いた)……(敵の能力は未知数だ…ましてや、このクロリアーと共にしているだけで異常であることも分かる…!一筋縄でいかないだろう……)(敵の様子を冷静に窺いつつも、迂闊に手を出せない緊張状態に冷や汗が滴る)」 アウシュビッツ「君はあの罪剣の『真実』を知ってしまった。知ってしまった以上は仕方ないが…君を研究材料として洗脳し、その体が壊れるまで使い尽してあげよう。ククク…ッ…!(両腕を広げ、血のように真っ赤に染まった瞳を輝かせながらゆっくりと迫る)」 ………ズ ゥ ン ッ … ズ ゥ ン ッ … … ズ ゥ ン ッ … ! ズ ゥ ン ッ … ! ! (その時、天井から何かが瓦解する地響きが聞こえる。音は次第に大きく反響し、それに伴い天井から土埃がぱらぱらと滴り落ちる。そして――――) ――――― ズ シ ャ ア ア ア ア ア ァ ァ ァ ァ ン ッ ! ! ! ! (黒い何かが瓦礫と共に二人の中間に降り立ち、真っ暗な部屋に土煙が舞い、地面に散乱した書類や段ボールが吹き飛んでいく) メタナイト「……?(この音は…何かが落ちてくる…?……!!)(音が近づく度に警戒心を強め、そして…)――――――ッ!!?(な、なんだ…ッ…!?)(天井を突き破ってきた物体が床に落下する前に飛びのき、土煙の中静かにその正体を窺う)」 アウシュビッツ「(落下物に微動だにせず、衝撃によって靡いた髪を振って身嗜みを整える)…まったく…次から次へと…不法侵入者が絶えないね。(ふくについた埃を払う様に白衣を靡かせ、土煙の中で蠢く『それ』を見据える)」 エルキドラ「―――― シ ュ ゥ ゥ … ッ …(煙の名から姿を現した影――とある剣豪との試合を終えたばかりの謎の選手だった。骸仮面から蒸気を吹きだし、歪に輝き出す赤い片目の眼光の軌道が怪しく揺らめく)」 メタナイト「こいつは…(十刀剣武祭出場者…エルキドラか…!何故そんな奴が此処に……――――まさか…ッ…!)…我々以外にクロリアーを狙っていたのは…貴様か…ッ……!(驚愕の連続に耐えきれず、全身が痙攣したかのように身震いする)」 アウシュビッツ「流石はクロリアー。そのネームバリューから数多の強者を引き寄せる魅力を持つか…やはりこの大会の運営陣と手を組んで正解だった。おかげで質の高い人材を幾つも得られそうだ。(満足そうに口角を上げ、エルキドラに対し掌を突きつける。すると背後の砂鉄が渦を巻きながら、エルキドラへと襲いかかった)――――機械相手なら私の足元にも及ばない。故に先ずは君からいただくとしよう。(悪魔のような形相で嘲笑う)」 エルキドラ「ス …(懐より一冊の黒い手帳を取り出す)――――― 邂逅録(レクスィコン) ―――――」 グ ギ ュ ア ア ァ ァ ァ ア ア ア … ッ … ! ! ! (エルキドラへと向かっていく砂鉄が、その黒い手帳の中へ引きずり込まれる様に吸収されていく。そして、開いたページの中に、一つの紋章が刻まれる) アウシュビッツ「――――――!(吸収能力か…だが、数万と言う能力者に対して万能たる私の手にかかれば、対抗策などいくらでも――――)―――――!?(再び能力を行使しようと掌を突きつけるが、何も機能しないことに驚愕を露わにする)……ッ…!?(磁力操作が発動しない…?……まさか――――――)(血走った眼でエルキドラを睨みつけた、その時だった…)」 エルキドラ「 ズ ブ シ ャ ア ァ ッ … ! ! (瞬間的にアウシュビッツの懐に潜り込み、鋭利な片手でその心臓部を貫いた。その手に掴んでいたのは心臓ではなく、彼の核とも呼べる人工臓器「セルシオ」だった)」 アウシュビッツ「 ガ フ ァ ッ… ! ! ? (今のは…能力を無効化するものではない…―――― "能力を奪うもの"だったか…!!)ギギ…ッ…ギュゥゥゥ―――――ン………(激しく吐血し、人工臓器を失った人型の殻は完全に機能停止した)」 メタナイト「……ッ…!?なんだ…何が起こっている……!?(突然の出来事に整理が追いつかず、ただただ目の前で起こる出来事を見ているだけで精一杯だった)」 エルキドラ「…強大なエネルギー反応を感知。(ノイズ混じりの声と共に背後へ振り返り、メタナイト…ではなく、彼の傍にあるクロリアーに目を付ける)  ダ  ァ  ン  ッ  !  ! (勢いを付けた跳躍でクロリアーのある台の上に着地し、邪悪な気を放つその剣をゆっくりと拾い上げる)」 メタナイト「……!!しまった、クロリアーが…!!(我に返ったかのようにぴくりと微動し、ギャラクシアを頭上にいるエルキドラに突き付ける)」 エルキドラ「…ク…カカカ…!良し…良し…ッ…!良し良し…良し良し…ッ……―――― 良 し 良 し 良 し ィ ッ ! ! ! ! ( ズ ギ ャ ア ア ア ア ァ ァ ァ ア ア ア ア ン ッ ! ! ! )(クロリアーを力強く握りしめ、台が地面にめり込むほどに勢いを付けた大跳躍で再び天井を突き破り、上の世界へと跳び立った)」 メタナイト「ぐッ…!!(エルキドラの跳躍による衝撃に腕を構えて耐える)……!不味い…これは……――――――」 フーナ「――――メタナイト!!(遅れて部屋に傾れ込む)はぁ…はぁ…っ……今、すごく大きな音が聞こえたけど…一体何が…」 スカーフィ「かぅ~…迷路みたいで迷って、走りつかれよぉ~~…(更に遅れて、疲弊した状態でやってくる)」 メタナイト「フーナ、スカーフィ!!(一旦ギャラクシアを鞘に納め二人と合流)…非常に不味い事態が起きた…――――クロリアーが奪われてしまった…!!」 フーナ&スカーフィ『ふぇ…――――ええええぇぇぇ~~~!!??』 メタナイト「我々以外にクロリアーを狙っていた者にたった今奪われた…奴はそれを外へと持ち出した…これが何を意味するか分かるな…!?とにかく急いで外へ出るぞ!!――――再び世に罪剣による惨劇が起きてしまう…ッ!!!(急いで部屋を後にする)」 フーナ「わ、わかった…!行こう、スカーフィ!!(慌ててメタナイトの後を追う)」 スカーフィ「かぅ!?も、もう行くのぉ~~!!?(だらしなく舌を出しながら、覚束ない足取りで二人の後を追った)」 ---- その頃、地上では…次の試合が行われようとしていた…―――― キリギリス「さあ、それでは始めましょうかァッ!!第六試合!!氷冬 vs 雛菊だあああああぁぁぁぁぁーーーーーッ!!!!第一回百刀剣武祭で相見えたこの二人…果たして、次に勝利を得るのはどちらかあああああぁぁぁーーーーーッ!?!?!?選手はステージへどうぞォッ!!!」 氷冬「フゥー…(深呼吸で白い吐息を吐きだし、盤上へと駆け上がる)」 雛菊「 ス … (優雅な足取りでステージへと登る)……お久しぶりです、氷冬さん。こうしてまたお会いできて嬉しいです。(優しく微笑みかけながら)」 氷冬「ええ、私もよ雛菊。…あの後、貴方の言葉に感化されて…もう一度自分を見つめ直すことが出来た。おかげで、ようやく大切なものを、目指すべき夢を見直すことが出来たわ。貴女には、感謝してもしきれないほどよ。(不敵に笑んで応える)」 雛菊「私の言葉…ですか…ふふっ、いえ…所詮は受け売りの言葉です。でも、先人の言葉で変わった貴女は…本当に強いお方です。私にも、大切なものや、叶えるべき夢があります。…氷冬さん、今度は、あの時以上に全力で刀を振らせていただきます。(納刀された蕨の柄に手を添え)」 氷冬「ええ、そうでなくちゃ…――――― "頂"は目指せない…!(こちらも四刀の柄に手を添え、身構える)――――――(そのために、死に物狂いで修行に励んだもの…この、愛すべき刀たちと共に……!)」 キリギリス「では、両者構えてェ……試合 ――――――――」 氷冬/雛菊『―――――――!(互いに睨み合いながら姿勢を低くし、抜刀態勢に入る)』 キリギリス「 開s―――――――」 ――――――― ド ギ ャ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ァ ァ ァ ァ ァ ァ ン ッ ! ! ! ! (試合開始の合図が鳴り響こうとしたその時だった―――会場の中央部にある巨大モニターの上部が大爆発し、周囲に瓦礫が吹き飛んだ) 氷冬/雛菊『――――――!!!(突然起きた爆音に目を見張った)』 キリギリス「なッ…何事だああああぁぁぁ~~~~ッ!?!?!?!?」 きゃああああぁぁぁーーーッ!!! うわあああっ!!な、なんだ…何が起こったんだ…!? お、おい見ろ…!あのモニターの上で爆発が…!! なんやなんや!?何が起こったんや!? (会場一帯がその爆音によってざわつき始める) モララー「んだぁ……?(訝しむ様に目を細めて、爆発によって生じた黒煙を見据える)」 八頭身ギコ侍「むっ―――― 何事…!?(控室から慌てて飛び出て、現場の様子を窺う)」 エー「エゴさん、負けた腹いせに爆破テロを起こすのはどうかと…(白目)」 エゴ猫「いや俺じゃねえウルァ!事故だろ、どう見ても!!?(大汗)」 ウラー「んー…何が起こったウラね…(汗)」 ウララー「……!おい、爆煙の中を見てみろ…!何かいるぞ……!!(立ちこめる黒煙の中を指差す)」 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ … ッ …  !  !  ! (湧き上がる焔と黒煙の中に、一つの影――――陽炎のように揺らめく影の手に、一本の剣。影の頭部から迸る歪な赤い眼光に反応するように、剣の中央部に埋め込まれた赤い宝玉もまた輝きを帯びる) &ref(https://img.atwikiimg.com/www20.atwiki.jp/chaosdrama/attach/4367/2146/OZ.png) エルキドラ「――――   ズ   ォ   ン   ッ   !   !   ――――(黒煙を斬り裂いて大衆の目の前に姿を露わにする)」 **[[BGM>https://www.youtube.com/watch?v=oj5Ld7O4VG8]] 大剣使いの男「あれは…第五試合で柊木雪に敗れた…!(見覚えのあるその姿に目を見開く)」 氷冬「――――――ッ!!!(エルキドラ…ではなく、彼が手にしているその剣に酷く絶句する)…あれって、まさか……―――――『&bold(){ クロリアー }』…!!?」 雛菊「えっ――――!?(氷冬に釣られて頭上のエルキドラを凝視する。そして、彼の手に握られているものが、紛れもない罪剣であると認識し仰天する)」 サビスケ「!!?(…い、一体これは…どうなっている…!?アウシュビッツさんはどうした…契約はどうなったのだ…!?何故、クロリアーが選手の手に…!!?)(物陰から事態を確認し、愕然としている)」 ぼうれい剣士「クロリアーだと…ッ…!!?なっ……何故…ッ…(吃驚する)」 カイ「――――――――!!(クロリアーを手にしたエルキドラを見て)………おい………どういうこったこれは…………  まさか、あいつら……しくじったのか…………!?」 モララー「…おいおい…まずぃじゃねえのか…これ…(会場の様子から只事ではないと判断し、苦笑しながら表情を歪ませる)」 エルキドラ「強大なエネルギー反応を感知。データ解析へシフト。(手にしたクロリアーを真っ直ぐに構えると、瞳の中で0と1の数字の羅列が高速スクロールを始める)」 ポ ワ ン … ――――― ギ ュ ォ ォ ォ ォ ォ ォ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ … ッ … ! ! ! ! (クロリアーの鍔の中央に埋め込まれた赤玉が不気味な輝きを帯び始め、やがて力強く発光する) エルキドラ「良し良し…良し良し…ッ……!!良 し 良 し 良 し 良 し 良 し ッ … ! ! ! !(その紅蓮の閃光に包み込まれていくように、全身が真っ赤に染まっていく…)」 ――――――   ズ     ォ     ァ     ッ     !     !     !     !   ――――――(刹那…天より真っ赤な閃光がエルキドラの頭上に落下し、彼のいた足場は崩れ、会場に更なる傷跡を残した) う、うわあああああぁぁぁぁああ~~~~ッ!!!!きゃーーーーーーッ!!! 逃げろォッ!!! 避難するだァーッ!!!! ここにいちゃあぶぬぇーーーッ!!!!(閃光の落下と共に、会場にいた数万の観客が一斉に慌てて逃げ出す) 氷冬「くッ……!(衝撃に耐えまいと力強く踏み込んで身構える)あの感じは…――――(持ち主と剣が、一つになろうとしている…?……いや、違う…あれは――――)」 エルキドラ「ウォ…ォォォオ…ッ…オ…ッ……―――――― ウ オ オ オ オ オ オ ア ア ア ア ア ア ア ァ ァ ァ ァ ァ ァ ッ !!!!(紅蓮の閃光の中で、もがき苦しむ人間の様に、何度も何度も身体を捻りながら狂ったように動き出している)」 氷冬「――――― " 持 ち 主 が 剣 に 呑 ま れ て い る "…!!(絶望した表情で、悶え苦しむエルキドラ…そして彼の手中にあるクロリアーを見つめる)」 ギ ュ オ ン ッ ――――――――― ド  ギ  ュ  ア  ア  ア  ア  ア  ア  ァ  ァ  ァ  ァ  ァ  ン  ッ  !  !  !  !  ! (凝縮された紅蓮の閃光が、今、弾け飛び―――― 解 き 放 た れ た ) ――― …… ――― ――― ……い ――― ――― ……たい ――― ――― ……したい ――― &font(25,b){―――    殺     し     た     い     ―――} ×××「  ォ  ォ  ォ  ォ  ォ  ォ  ォ  …  ッ  …   !   !   !  (閃光が消滅した時、エルキドラがいた個所には巨大な黒い球体が浮遊していた。文字通りただの球体であるそれは異質な気と金属を掻き鳴らす様な歪な残響を奏で、会場に残った者たちの前に君臨する――――)」 氷冬「なに…あれ……っ…(エルキドラもクロリアーもいない、代わりに現れたその異質な物体に目を見開き、じっと凝視する)」 雛菊「っ……!(球体を目前に刀を身構える)……(感じる……様々な邪念が交り合うかのような、この邪な気を……)」 白亜「はむ…うむうむ………ほぅ、これは…(寄宿舎のロビーにて。テレビ中継で十刀剣武祭の試合をお菓子をつまみながら観戦していたが、思わぬ事態に更なる興味をそそられたかのように目を見張る)」 メタナイト「はぁ…はぁ……―――――ッ…遅かったか…(遅れて氷冬たちのもとへ到着する)」 フーナ「氷冬…!!(スカーフィを連れて、メタナイト共に彼女のもとへ)」 スカーフィ「あうぅ…ち、ちかれた……(到着するや否やだらしなくステージにうつ伏せに倒れ込む)」 氷冬「メタナイト…それに、フーナ、スカーフィ…!!(仲間と合流し束の間の安堵を取り戻す)…まさか…クロリアーを奪ったアイツ(エルキドラ)を追って…?」 フーナ「うんっ…だけど……(伏し目がちになり、そして、上空に浮かぶ黒い球体を恐る恐る見上げる)」 モララー「……でけぇな…(がらんどうになった客席で一人、足を組みうまい棒を銜えながらその球体を見上げた)」 ソードプリム「そんな…今まで、この刀剣武祭を滅茶苦茶にした奴なんていなかったのに…! 」 プルスト「――――――――――――!?(人気の消え失せた客席に立ち、眼前の物体を凝視して)(………何だ………これ…………何だ………この――――――――   凄まじいほどの、殺意の波長は――――――――――――   !!)(物体の放つ恐ろしいまでの”殺意”に、怖気づきかけた瞬間、会場にフーナ達の姿を見つけ)あれは――――――――   フーナ!!スカーフィ!!!(会場に向けて、声を上げる 」 フーナ「はっ――――!(聞き覚えのある声に、その方向へと振り返る)……プルストさん!(プルストさんも此処へ…!?)(驚きつつも半ば安堵したように彼を見る) 」 謎の魔剣士「――――――――私の力が必要なようだな。(黒衣の銀長髪な男が呟きながら再び会場に現れる) (声‐小野大輔) 」 メタナイト「……聞いてくれ、氷冬。(上空に浮かぶ黒い球体から目を離さず、隣の彼女に語りかける)……我々はクロリアー奪還のために、様々な情報を得てきた… クロリアーは最強の剣ではあるが、その剣を手にした者の精神を喰らい…邪の道へと誘う悪魔の剣だった… それが、クロリアーが「罪剣」と言われ、恐れられる由縁だった… だが…"罪剣は初めから、列記とした剣ではなかったのだ"…!」 氷冬「……!?…どういうこと…?(怪訝そうに問いかける)」 メタナイト「…大昔、悲運の最期を遂げた兵士がいたそうだ。経歴は不明だが…その死に際に、自らを死に追いやった運命そのものを酷く憎んだそうだ… そしてその憎悪は、彼の剣へと伝わり…永い永い年月をかけて、彼の怨念は精神として剣に宿り、現代になって…『クロリアー』というひとつの剣へと完成したのだ…!!この世のすべてを憎んだ彼の怨念は自然の摂理や神の思想をも歪め…それが剣という形となって誕生したのだ…!」 メタナイト「そして…それからは、以前話した通りだ… クロリアーを手にした者たちはその怨念に精神を乗っ取られ、凄惨な大事件を巻き起こした……そんな剣を抑え込むために、「陽」の力は不可欠だった。だが…ッ!!その「陽」の力でクロリアーを抑え込むのにも、ついに限界がやってきたのだ…!」 ×××「 グ グ グ グ グ ッ … ! ! ! (球体内部でドス黒い波動が渦巻き、それに呼応するように、綺麗な球体を描いていた体が変質していく…)」 メタナイト「…「陽」によって破壊衝動を、殺戮衝動を抑え込まれたクロリアーに蓄積された憎悪は格段に膨れ上がり…次に手にした者を、"クロリアーが自らの意思で取り込み"、暴走を起こそうと企んだのだ…!『あれ』が…その結果だ…!!(上空に浮かぶ黒い球体に視線を移す)」 エー「えーっと…これは…不味いですね…不味くないですか…? 」 ウラー「不味いウラね。 」 ウララー「不味いな。 」 エー「では、もしもの時はエゴさんを囮に我々でとんずらこきましょう。 」 エゴ猫「エゴハァーンッ!?!?!?Σ(゚Д゚ ; ) 」 プルスト「シュタッッ―――――(客席から会場に降りて)………フーナ……これは一体………   !ピクッ―――――(メタナイトの口から発せられた、”クロリアー”の名を聞いて)………クロリアー………今、クロリアーと、言いましたか………?」 フーナ「はい、そうです…っ… 罪剣クロリアーが得体の知れない何かに奪われ、今…あんな状態に…(上空の球体を見上げながらプルストに)」 ×××「 ブ ワ サ ァ ッ ! ! !   ブ ワ サ ァ ッ ! ! !  (球体からクロリアーの刃を思わせる鋭利羽が連なる四対の翼が生える)」 氷冬「……クロリアー…ッ…(…そこまでして、憎んだすべてを滅ぼしたいの…?そこまでして……どうして……)(ただただ愕然と、黒い球体――― クロリアーを見上げる)」 カイ「カチャッッ(右耳の通信機を起動させ)………おい、シグマ、今どこにいる………今すぐ、会場に来い―――――――――   今、ヤバい事になってんだ………!!(会場に浮かぶ球体を凝視しながら 」 謎の魔剣士「長きに亘る怨念よ………己は何を企む………(×××のほうへ囁くように問いかける) (声‐小野大輔) 」 ベジータ「もう駄目だ…お終いだぁ…!みんな…殺される…!orz 」 ×××「 ド シ ュ ア ァ ッ ! ! ! (その後、球体真下から先端が鋭い鎖尾までもが生える)」 メタナイト「……ケイオスに蔓延る負の感情の結晶体である罪剣『クロリアー』の…真なる力が顕現された姿……!(変質していく球体…クロリアーを見据える)」 ×××「 キ ュ オ ォ ン ッ ! (頭上に赤い光輪が出現し、球体だった初期状態から神々しくも禍々しい、まさに天使と悪魔が合体した様な超越存在として形成されていく…)」 メタナイト「…ありとあらゆるすべてを破壊するまで、決して暴走を止めないだろう… …その『意思』が呼び起こした存在……もしも名付けるなら―――――――――」 #center(){ &ref(https://img.atwikiimg.com/www20.atwiki.jp/chaosdrama/attach/725/2148/Scr.png) &font(23,#f83131,i,b){―――――――― " 大 罪 剣 《 ゼ ロ リ ア 》 " ――――――――} } &bold(){×××→ゼロリア「}&sizex(4){&bold(){&color(#f83131){――――― ギ ュ゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ッ゛  !  !  !  !  !  !  ! }}}&bold(){(黒い球体に、無数の目が開眼。"大罪"の覚醒が、今、万象を戦慄させる―――――)」} **[[BGM♪:Boss Solaris Phase 1 - Sonic the Hedgehog 2006) Music Extended>https://www.youtube.com/watch?v=Y_muizeGUUE]] 氷冬「真なる力が顕現された…あれが、そのクロリアーなの…っ……?(剣としての面影を失ったそれに驚きながらも、本体から迸る邪気に「クロリアーだ」と確信し、警戒態勢に入った) 」 ゼロリア「ズズ…ッ…――――――― ヒ ュ ド ド ド ド ド ド ド ド ド ァ ッ ! ! ! ! (球体に開眼した無数の眼が一斉に閉じ、そして眼より無数の斬撃が光線状に、四方八方に解き放たれた) 」 メタナイト「むっ――――いかんッ!!(ザァンッ、ザァンッ ! ! )(ゼロリアの攻撃に合わせ腰元のギャラクシアを引き抜き、迫る斬撃の雨を斬り裂きながら回避する) 」 氷冬「ッ……!(瞬く間に四刀を抜き出し、疲弊して倒れ込んでいるスカーフィを庇うように刀を振って斬撃を弾き返す)しっかりしなさい、スカーフィ…!(背後の彼女に一瞥を与え、すぐにゼロリアに向き合う) 」 スカーフィ「う~ん……うにゃ…!?(自らを庇った氷冬に我に返る)かぅ…ありがとう、氷冬……!うんっ、もう、大丈夫だよ…!(よろよろと立ち上がる) 」 フーナ「ブ ワ ァ ッ ! ! (強風と共に手中にチャクラムを出現させ、虚空を裂くと同時に放たれた旋風を利用して攻撃を吹き飛ばす)…まさか…暴走している…!?(闇雲に攻撃を繰り出すゼロリアの行動を見て大きく目を見開く) 」 プルスト「まさか………こんな馬鹿な話―――!!!  ヒュンッッ――――(高く飛翔し、斬撃を回避して)………っ!(………こいつは………本当にヤバい………こんな禍々しい殺意を持った奴は、初めてだ――――――)ヂャリヂャリヂャリヂャリッッ―――!!(ローブの袖から鎖鎌を出し)こいつだけは――――  何が何でも止める……!! 」 氷冬「…っ……(敵は上空…剣士にとって相性が最悪の相手ね…ならここは――――)―― フーナ、スカーフィ!手を貸して!!タタタタタッ…――――ズザァ… ! (スカーフィから一旦遠くに離れ、踵を返す)―――― ダ ン ッ ! (そして、四刀を両手にスカーフィに向かって駆け出す) 」 謎の魔剣士「……もはや言葉など、通ずる相手ではないようだ………―――――平伏すがいい。(背面から禍々しい感じの剣を抜き、ゼロリアと対峙する)―――――――ハァッ!(剣を大きく振るい、斬撃波で斬撃と相殺させる) (声‐小野大輔) 」 フーナ「……!わかった!(氷冬の意を汲み取り、彼女の後に続くように自らも駆け出した) 」 スカーフィ「かぅ~~っ!任せてよ! バ ッ (そう言うと向かってくる氷冬を見据え、彼女が目と鼻の先に迫ったタイミングでバク転し、緩慢化された空間の中でゆっくりと両手を地面に着け、逆立ちの状態となる―――) 」 カイ「………!(観客席から、ゼロリアの姿を見据えて)………こいつは、まずいなぁ…………   たかが数人程度の力で、どうにかなる問題じゃねぇかもしれねぇ………だが………(懐から銃を取出し)………敵を前にして何もしないなんざ、軍人として恥ずべき行為ってもんだ―――――――!! ――――ズドンッッ!! ズドンッッ!! ズドンッッ!!(特製の改造弾を装填し、ゼロリアに向けて発砲する 」 氷冬「タタタタタッ…―――――ストン…―――― タ ァ ン ッ ! ! ! (バク転によって一瞬逆さ立ちとなったスカーフィの両足を、踏み台の要領で飛び乗り、真下より押し上げられた彼女の爆発的な脚力を利用し、上空へと高く翔んだ) 」 ゼロリア「  オ  ォ  ン  ッ  (一斉開眼された眼のすべてがプルストを捉え、彼に対し容赦の無い幾重の斬撃の礫を解き放った) ガキュンッ、ガンッ、キュンッ… ! ! (カイが発砲した弾丸が全身に炸裂する。一見は効いていないようにも見えるが、被弾した部位の眼が潰れていることから、少なくともダメージを負っているのが確認できる) 」 スカーフィ「フォンッ…タンッ―――――(氷冬を飛ばした後、再び距離を置いてバク転の態勢に入る)―――― いいよ、フーナ!! 」 フーナ「スカーフィ!(自らも氷冬と同様にスカーフィが逆さ立ちする瞬間を見計らって彼女の両足へと飛び乗り、彼女の脚力によって上空へと翔んだ)――――行くよ、氷冬!!(ビュオワアアアァァッ ! ! ! )(真上にいる氷冬に対してチャクラムを振うことで、上昇気流の強風を巻き起こし、彼女を更なる高みへと吹き飛ばした) 」 プルスト「!!……来いよ、クソッタレが――――――(自身の体を浮遊させ、ゼロリアの放った斬撃に向けて、猛スピードで特攻していき)そんなもんで折れるほど………―――――ブワァッッ――――!!!(二刀の鎖鎌が、青白い炎を纏い)――――貧弱じゃ、ねぇんだよっ!!!!  ズバァッッッッ―――――!!!!(炎を纏った鎖鎌から放った渾身の斬撃で、ゼロリアの斬撃を相殺する 」 氷冬「 ド ゥ ン ッ ! (スカーフィとフーナの協力を得て、上空のゼロリアへと迫る)シュボ…ボォァ…ッ… ! ! !(「夏鬼」の発火能力で四刀の刀身に炎を纏う)――――“刄刀羅『熱火山』”ッ!!!( ホ ゙ グ オ ォ ン ッ ! ! ! )(ゼロリアに四刀で何度も薙ぎ払い、攻撃後に爆撃を見舞った) 」 雛菊「っ……(大事な試合…刀剣武祭がこんなことになるなんて…)ギリィ…――――― タ ン ッ (悔しさや憤りを露わに刀の柄を強く握りしめ、ある方向へと駆け出した) 」 謎の魔剣士「――――――ドルモーア!(ゼロリアのもとに闇の球体のようなものを発生させ、それが思いっきり爆発する) (声‐小野大輔) 」 ゼロリア「 ズ ガ ア ア ア ァ ァ ァ ン ッ … ! ! ! (氷冬の一撃に巨体ががくんと揺らぐ) ズ オ ォ ―――――― ブ ォ ン ッ ! ! ! (攻撃を受けた反動を利用するかのように、鋭利な翼の表面で彼女を地上へと叩き落とした) ブ ォ ン ッ ! ! ! (そしてもう一対の翼を振い、プルストも地上へと叩きつける) 」 カイ「………(アイセンサーでゼロリアを拡大して)………被弾はしている………おそらく微かだがダメージも与えているはず………だが、こんな調子じゃ弾薬が幾つあっても足りやしねぇ………  仕方ない、”こっち”を使うか――――(右手の手袋を外し、人差し指と中指の銃口を開き)………エネルギーの消費がきついから、あまり乗り気じゃねぇんだがな………そうも言ってられねぇよな………!! 」 メタナイト「氷冬ッ!!(叩き落とされた氷冬を見るや否や翼を広げて勢いよく飛翔し、彼女の腕を掴んで救出し、ゆっくりと地上へ降り立つ)大丈夫か…!?(なかなか良い連携だった…この三人なら…きっと……) 」 氷冬「きゃん…ッ…!!(攻撃後に生じた隙…と言うよりは、無防備な空中で次の態勢を整えることができず、成す術もなく叩き落とされる)……!…ありがとう、メタナイト。(メタナイトの援護を受け、地上へと降り立った)……っ…参ったわ…(二人の協力を得たとしても、結局空中に一人身を投げ出せばどうすることもできない…っ…)(頭上のゼロリアを、攻めあぐねた様にただじっと睨みあげる) 」 ゼロリア「 ボグゥァアアアアンッ ! ! ! (闇の球体の爆撃に巻き込まれる…しかし…)――――― ブ ワ ァ ッ ! ! (爆煙を振り払い、再び戦士たちの前に姿を露わにする) 」 プルスト「―――――――!!!!  ズギャァァァーーーーーーーンッッ!!!!(地上へと叩き落され)……………か……はっ……………やって……くれんじゃねぇか………!!(血だらけになりながらも立ち上がり 」 雛菊「タタタタタタッ… ! ! ヒュォ――――スタン… ! (いつの間にかステージ上から客席へと移動し、そして…闘技場の天辺にある細い壁上へと飛び乗る)―――――はあああぁっ!!(勢いづけるのが難しい不安定な足場から身を投げ出し、ほぼゼロリアと並行の高さの空中で刀を構える)ザキィィ―――――ン…ッ… ! ! ! (すれ違いざまに居合斬りを繰り出し、反対側の客席へと優雅に降り立った) 」 フーナ「プルストさん…!!(傍に落下した彼のもとへと駆け寄り、心配そうな表情で彼の起立を手助けする) 」 謎の魔剣士「やはり一筋縄ではいかぬか……斯くなる上は………(声‐小野大輔) 」 モララー「…不味い事態だが…いや、ここは俺が出るまでもねえ…(これはお前たちの戦いだ。俺は観客。今から何が起ころうと…俺はお前たちの行く末を、信じて見守るさ。)(頑なな表情で腕を束ね、彼女たちの戦いを見つめている) 」 八頭身ギコ侍「…ふむ、ここは某も助太刀しようぞ…!(抜き出した刀身に指を添える)――――― 【 卍 解 】 ―――――( ド オ ォ ゥ ン ッ ! ! ! )(解号と共に煙に包まれ、刀が輪刀に変形する)――― 魅せろ、『雪花鳥風月光丸』!!! 」 カイ「ヴゥゥゥゥゥゥゥゥン―――――――(構えた指先の銃口に、エネルギーを溜めて行き)…………!おぉ…………良いねぇ、お嬢ちゃん………だが、スタイリッシュなだけじゃ意味が無いぜ………こんだけの手練れが揃ってて、この有様なんだからよ―――――――!(雛菊の姿を見て呟いた後、エネルギーが完全に充填されたのを確認し、ゼロリアに標準を定め)――――食らいやがれ、化け物が――――!! ―――バシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッッッ!!!!!!!!!(指先の銃口から、極太のレーザー光線を発射し、ゼロリアにぶつける 」 キ ラ ン ――――――― ゴ   ォ   ゥ   ッ   !   !   !   (天空より、八頭身ギコ侍が呼び起こした光柱が現れ、上空のゼロリアの頭上に落下した) プルスト「……!フーナ………心配、いりません………この程度の攻撃………怪我しても、死にはしませんから…………  ………それにしても、良い連携プレーだったんじゃないですか……?(微笑みを浮かべながらフーナに 」 ゼロリア「 ヒ ュ ガ ア ア ァ ァ ァ ァ ア ア … ッ … ! ! ! (雛菊の一閃に断末魔の様な叫びを上げてぐらりと揺らぐ)ズズズッ……―――――   ド   ォ   ゥ   ッ   !  (両翼を重ね合わせて地上より解き放たれた極太閃光を防ぐ…しかし――――)  ズ  ン  ッ  !  !  !  (カイの攻撃に気を取られ、頭上から迫る光柱を無防備の状態で喰らい、そのまま押されていき――――)―――ズシャアアアアアアアアアァァァァァァァアアアアアアーーーーーンッ ! ! ! ! !(ステージ上に激突落下する) 」 フーナ「へ…っ… …や、そんな……(憧れの先輩の評価を得て、思わず表情が綻ぶも…)――――――!?(ゼロリアの落下衝撃に思わず腕を構え、その衝撃に耐える)……っ…!?(クロリアーが落下している…叩くなら、今しかない…ッ…!)(チャクラムを構え、一目散にゼロリアへと駆け出す) 」 謎の魔剣士「(その場でゆっくりと浮遊していき、ゼロリアの付近へ至る)――――――――フンッ!!(剣に闇の力を強く込め、勢いよく振り払いゼロリアに向けて剣に込められた魔力を一気に放出)(声‐小野大輔) 」 スカーフィ「わわっ…!?(地上へ落下したゼロリア、そして落下衝撃に思わず驚き飛び跳ねる)…かぅ……!今の内…かな…!?(フーナが動き出したのをよそ目に自らもゼロリアへと駆け出す) 」 プルスト「Σおわっ………!! ヒュォンッッ――――(ステージから客席の手すりに飛び移り)………おぉ………なんとか、効いてるみたいですね………だったら、今のうちに――――(両手をかざし、ゼロリアに標準を定めて)――――砕け散れ―――――    ビュゴォォォォォォォォォォォッッッ―――――――!!!!!!(凍てつくような冷気を凝縮し、ゼロリアに向けてぶつける 」 ゼロリア「―――― オ  ゥ  ン  ッ ――――(地上にめり込み、活動が停止していると思われたその時、無数の眼が妖しく開眼する) 」 カイ「!!………お……おぉっ!!!(落下したゼロリアを見て)ラッキー………効いてんじゃねぇか、しっかりと………これはチャンスだぜ―――――――――――   !?(その時、ゼロリアの眼が一斉に開眼する瞬間を目の当たりにし)―――ウソだろ、おい――――  お前ら、ヤベェぞぉっ!!!!(客席からステージに向けて叫ぶ 」 キ ュ ガ ァ ァ ア ア … ッ … ――――――― ガ キ ョ ォ ン ッ  !  !  ! (ゼロリアの開眼と共に、フーナ、スカーフィ、プルスト、カイ、八頭身ギコ侍の五名の身体の周辺が眩く輝きだし―――― 五人の身体が瞬く間に光輪に捕えられてしまう。また、不思議な力を宿すその輪は…五人の能力を封じる効果を齎した) ゼロリア「 ブ  オ   ワ  ァ  ッ  !  !  !  (全身を地面から抜き出すと同時に両翼を素早く振い、双方より繰り出された魔力と冷気を吹き飛ばし、相殺した) ズ ゥ ン ッ … ! ! (若干飛び上がり、戦闘開始時より低い位置で浮遊する) 」 プルスト「なっ――――!?(光輪に体を拘束され)……………申し訳ありませんが………  遅かったみたいです―――(カイの叫びに対し、小さく呟き 」 フーナ「きゃっ……!(眩しい―――)―――――!!?(眩い光と共に、自分が光輪に捕えられたことに驚愕を露わにする)あう…ッ…!(バランスを崩し、その場に転倒する)…ぅ…ッ……(だめ…力を出せない…な、なんで……っ…?) 」 謎の魔剣士「…何………!(封じられた5人を見て)……小賢しい真似をしてくれる…… (声‐小野大輔) 」 スカーフィ「まぶしっ―――――きゃう…っ…!?(光輪に捕えられ、バランスを崩して転倒する)うぅ~~ッ…!離せぇ~~~!!……かぅぅ……(横たわった状態でジタバタ暴れ回るが、やがて体力の消耗によって抵抗が弱体化していく) 」 カイ「―――そうだな、遅かったわ――――――(自身も拘束されていた事に気づき、その場に崩れ落ち)…………ヤバいな…………コアのエネルギーに………関渉してきてらぁ………俺………どうやら………――――(エネルギーを光輪に封じられたことにより、全身の機能が停止してしまい、動かなくなる 」 八頭身ギコ侍「なん―――――だと…ッ…!?(瞬く間に光輪に全身の自由を奪われる)こんな奇術…我が卍解をもってすれば―――――(パキャアァァン…ッ… ! ! ! )―――――!!??(光輪の効果により、卍解が強制解除される)…む、無念……トサァ… ! (うつ伏せに倒れ込む) 」 氷冬「―――――!!フーナ!スカーフィッ!!(二人の友、そして彼女たちと同様に囚われてしまった戦士たちを見て愕然とする)……私が…私たちが、何とかしないと… …っ……(上空のゼロリアに刀を構えるが、その存在感に圧倒され、思うように踏み込めないでいる) 」 プルスト「……!フーナ………スカ―――――  !!………ぁ………(光輪に力を封じられた事で、ただの子供の体になってしまった事を確信して)…………マズイ…………このままじゃ………………  死――――(先ほど受けた傷の影響もあり、じわじわと恐怖の感情が込み上げて来る 」 ”俺は運命<オマエ>に囚われた” ――― メタナイト「く…ッ……(瞬く間に脱落していく戦士たちをよそ目に、ゼロリアにただならぬ警戒心をむき出す)…斬撃を"飛ばし"、こちらの攻撃を防ぐ…攻防共に優れているといえよう。その上…相手の動きと共にその能力さえも封じる力…罪剣「クロリアー」とは思えない強さだ…! 」 謎の魔剣士「……已むを得ん……… ――――――進化の秘法!(すると、彼の姿に変化が…)グッ……グゥッ……………――――――――グゥゥゥゥゥゥォォォォォォォォォォォッッッッッッ!!(人型だったものから突然、顔が2つ存在する緑色の巨大な怪物のような姿へ) (声‐小野大輔) 」 大剣使いの男「…不味いな…(しかし、私が出たところで…足手纏いになるだけだ…悔しいが…ここは見守るしかない……)(客席から、剣柄に手を添えたまま事態を窺っている) 」 タッタッタッタッ―――(遠くから、足音が聞こえてくる) ”長い宿命<クルシミ>の中を、宛もなく彷徨った” ――― 雛菊「ヒュンッ――――― ザキィィィインッ ! ! ! (高速移動と共にプルストの頭上に現れ、“アンビション”を纏った刀を勢いよく振り降ろして彼を拘束する光輪を破壊した)……おそらくその体では、まだあの光輪の効果が続いていると思います…しばらく休んでいてください。(プルストにそっと呟き、氷冬のもとへと駆け寄る)大丈夫ですか…!?協力します…っ。(彼女の横で、ゼロリアと対峙したまま納刀した刀を構える) 」 謎の魔剣士→?????「グオオオオオオオオオオオッ!!(変化を遂げ、ゼロリアの前で強烈な雄叫びを発する)グゴゴゴ……………我の名は〝デスピサロ〟………今はそれだけしか思い出せぬ。 」 フーナ「スカーフィ…!プルストさん…!!(力を失っていく二人に精一杯の声で叫ぶも、自分の置かれた立場を把握し、悔しそうに唇を噛みしめる)……氷冬!!私たちのことなら、大丈夫…!だから…氷冬はしっかり前だけを見て!! 」 ―――”藻掻き、嘆き、足掻き続け、約束<コタエ>の果てを求め続けた” ―――ガガガガガガガガキィンッ!!!(急速に、周囲から灰色の水晶が幾つも発生し、翡翠色の粒子が漂い始める) 氷冬「……!(この声…まさか――――)(聞き覚えのある声に反応し、その声と共近づく足音の方へと振り返る)…!ええ、ありがとう…心強いわ。(雛菊と並列に、ゼロリアと対峙する)…フーナ…… ……わかった…!(彼女の想いを受け止め、しっかりと四刀を身構える) 」 ”故に、俺の剣<ジンセイ>に剣戟<コタエ>から得た全てを込めよう” ――― プルスト「ひっっ……!!………ぁ……(振り下ろされた刀に驚き、悲鳴を上げそうになるも、すぐに自身が解放された事を察して)………あなたは…………  ありがとう、ございます―――――――――――(雛菊に向け、微かに震えが残る声でお礼の言葉を返し、その場に倒れ込み)…………冥界神とも、あろうものが……………   情けない………………(小さな声で、呟く 」 ダンッ―――!!!(声の主、水晶の鎧を纏う影が飛び込んでくる!) ゼロリア「 ズ ズ ズ ズ ズ ズ … ッ … ! ! (怪物デスピサロを前に、彼をも上回るその巨体で威圧するかのように君臨する) オ オ オ オ オ ォ ォ ォ ォ ン ッ ! ! ! ! (雄叫びと共に無数の眼が力強く開眼し、両翼を勢いよく展開することで空間に衝撃が迸る) 」 AS「”―――奥義『忌械機撃<キカイキゲキ>・黒ク染マレ幻ノ見セル彼岸<ハズ ア マイインスティンクト>』!!!”(飛び込んでくるや否や、ゼロリアとの距離を零まで詰め、―――狙うは翼の全て。一瞬で全ての翼に向けて、神も法則も全てを斬り殺す『剣の理』が駆ける―――) 」 ?????→デスピサロ「グルォッ………グオオオオオオオオオオオオオオンッ!!(ゼロリアの強大な雄叫びに対し、再び雄叫びをあげ、同時に〝いてつく波動〟を辺り一面に放つ) 」 ゼロリア「 ヒ ュ ガ ア゛ ア゛ ア゙ ア゛ ア゛ ア゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ッ゛  !  !  !  !  !  (ASが放つ強烈な斬撃に四翼の羽刃がボロボロに破壊される)ズズン…ッ… ! ! (飛翔能力を失い、今にも落下しようとするが…―――) ガ キ ョ ン ッ ! ! ! (鋭利な尻尾を地面に突き刺すことで受け身を取り…)バチ…バチバチィ…ッ…バリバリバリバリィ…ッ… ! ! !  バ ギ ュ ア ア ア ア ァ ァ ァ ァ ッ !  !  !  ! (地面と一体化した状態で翼が帯電し、エルキドラを彷彿させる凄まじい放電を全方向に解き放った) 」 シグマ「……(機能停止したカイをよそ目に平然としていながらも…何処か憤怒が籠った鋭い目つきでゼロリアを見据える)…貴様を野放しにするわけにはいかん、荒れ狂う者よ――――(左手に握った剣と共に、悠然とした足取りで、足跡に"怒り"を残しながらゆっくりと迫る) 」 雛菊「……!(これは…!)(以前観戦した試合から、見覚えのあるその放電に咄嗟に飛び退いた)危なかったです…(今度は地面と一体化…しかし、まともに近づけばあの電撃の餌食に…)(冷静な表情でゼロリアの様子を窺う) 」 氷冬「――――AS!(推測は確信と変わり、彼の姿に表情が少し和らぐ)…ッ…!(放電から逃れるようにバク転する) はあぁっ!!(果敢にもゼロリアへと立ち向かい、地面に突き刺さったその尻尾に剣戟を叩き込む) 」 AS「ガッ―――キキキキィンッ!!(『幻影なる意思』で自分を空中に固定し、放出された電撃そのものを刃のみで弾き)クルッ―――スタッ(氷冬の前に降り立つ)・・・錆びず、折れず、ただお前の剣を信じて戦え。怖気づくな、震えるな、お前が剣を信じるように、お前の友もまたお前を信じている。(振り返らず、背中を向けたまま語る)―――さあ、剣戟をするのに無粋な翼は折ってやった、後はお前たちの世界だ、俺もまたお前を信じよう。(そして、後方へと飛び、腕を組んで見守る) 」 デスピサロ「―――――――ヴゥンッッッ!!(ゼロリアに、大きな両腕を叩きつけるように振り下ろす) 」 ゼロリア「パキパキパキィ…ッ… ! !(デスピサロの放つ波動に尻尾から徐々に凍結していくが…) グ ゥ ン ッ ―――――― パ キ ャ ァ ン ッ ! (尋常ではない機動力に凍結を振り払った)ガキン、ガキン、ガキンッ ! ! ! ガキン、ガキン、ガキンッ ! ! ! (その後、ASによって破壊された羽刃が生え戻り、再び翼が復活する) ブ ォ ン ッ ! ! (尻尾に攻撃しようとする氷冬に、先手を取って尻尾を振って薙ぎ払い、再び上空へと飛翔する。その際、デスピサロの攻撃を回避した) 」 氷冬「ええ…ありがとう、AS…!スゥ…ハァ……(ASに鼓舞され、冷静さを取り戻す様に深呼吸する)……ッ…!(カウンター…!)(咄嗟に平行に構えた二刀で尻尾による薙ぎ払いを防ぐが、吹き飛ばされる)ズザザァ…ッ… ……く…ッ…!(また上空に…!) 」 メタナイト「……(奴の行動力、機動力を削ぎ落すには…肝となるあの翼を破壊するに限る。しかし…なんという回復能力だ… このままでは、奴の攻撃を許すだけに……――――)……むっ…?(ゼロリアの球体の身体を、じっと凝視する) 」 キ ラ … (ゼロリアの球体状の身体の表面に、僅かながら白い罅が入っている。カイとギコ侍の二人が放った閃光を受けた部位、その交差点に…) AS「―――(翼を再生させるのを見て、目を細める)そこまでして、剣を拒むか・・・『剣』としての矜持はなく、既に殺意のみの絡繰―――ならば遠慮はいらないな。(右手を振り上げ)高度制限だ、その先は俺の領空としよう。(勢い良く振り下ろす) 」 ググググ―――ズドドドドドドッ!!!(ゼロリアの真上、その一部に舞い散る水晶と粒子が集まり、巨大な楔となって降り注ぐ!) メタナイト「あれは…(…もしも奴に、本当に回復能力があるとするならば…破壊された翼や凍結された尻尾を修復したように、本体に受けた衝撃も解消できるはず… あの表面に入った「罅」…もしかすると奴の弱点は―――――)……試すしかあるまい…!(翼を展開し、鋭い軌道を描きながらゼロリアの頭上へと飛翔する) 」 デスピサロ→謎の魔剣士「シュゥゥゥゥゥゥゥゥ…(怪物の姿から人型へ姿が戻る)ぐふっ……クッ……もはや、抗いきれぬようだ……… (その場にて横たわる) (声‐小野大輔) 」 ゼロリア「 ブ ワ ッ ―――――― ズ ズ ン ッ …  ! ! ! (両翼を重ね合わせ、頭上より落下するその神々しい輝きを帯びた楔を受け止める) 」 雛菊「(タンッ―――)はっ――――せいっ―――やぁっ!!(楔を受け止めたことで空中停止したゼロリアの隙を突く様に跳躍し、がら空きとなった表面に高速剣技を炸裂させる) 」 シグマ「ゆくぞ―――― ブ ォ ン ッ ! (一度の踏み込みと同時にゼロリアの真下に出現し、地上にすれすれに降ろされている尻尾を尋常ではない握力で掴み取る)んんんんんッ!!!(右腕の身を力強く振り下ろし、掴んだゼロリアを地面に叩きつける) 」 ゼロリア「ガキィンッ、ズァンッ、ズシャアァッ ! ! ! (雛菊の剣舞が全身に炸裂し、表面に少しずつ罅が入っていく)グゥンッ――――― ズ シ ャ ア ア ア ア ア ア ア ァ ァ ァ ァ ァ ン … ッ … ! ! ! ! (シグマのありえない怪力によって地上へと叩きつけられ、横たわる) 」 氷冬「――――やあああぁぁッ!!!(叩きつけられ、横たわるゼロリアを跳躍からの二刀袈裟斬りを繰り出し、深い爪跡を残す) 」 メタナイト「ヒュバッ――――“鬼撃”!!(上空からの垂直落下と共にギャラクシアの柄で殴打を炸裂させる。その凄まじい衝撃がゼロリアの全身を迸った) 」 AS「それでいい、そのナリでも剣ならば、剣らしく拒まず剣戟を為してこそ。(氷冬が戦う様を、見守りながら、ゼロリアを見据える) 」 謎の魔剣士「む……形勢が、逆転している…だと……?ふ……やはり、計り知れぬものだ……(声‐小野大輔) 」 ゼロリア「 ズ シ ャ ァ ン ッ ! ! ド ゴ ォ ッ ! ! ! (斬撃と打撃を同時に受け、その衝撃が全身に蓄積され―――)…ビキ…ィ…ッ…パキ…ッ… ! ! (更なる亀裂が生じる) ゴ ゥ ン … ッ … ! ! (巨体を起こし、掴まれたままの尻尾を勢いよく振るってシグマを客席へと吹き飛ばし、更に振って雛菊も薙ぎ払う) 」 シグマ「むっ―――――!?(ドオオオォォーーーンッ… ! ! !)(思わぬ反撃に吹き飛ばされ、客席へと激突し、土煙に包まれる)……チッ…抑えが利かんものだ…(瓦礫を払い、ゆっくりと起き上がる) 」 雛菊「スタ…クルン―――――!(斬撃後に着地し、踵を返して追撃を仕掛けようとするが…)くぁ…っ…!(蛇の様にうねる尾の攻撃の防御に間に合わず、薙ぎ払われてステージ上に転げ倒れる)……はぁ…はぁ… …っ……!(額から鮮血が滴り落ちる) 」 碧の海賊龍・キャプテンキッド「 どわぁああ!!(シグマが客席に突っ込んできて驚きのあまり後ろに転倒)ぬぐぐぅぅ……気づけばこの修羅場よ、あの乙女剣士供が劣勢になる相手など勝てるはずなかろうて!! 」 氷冬「……っ…(強い…っ…でも、着実に攻撃は届いているはず…!)(罅割れを起こしたゼロリアの身体を見据え、勝機を見出す)……クロリアー…(…もともとはたの剣…それが、持ち主の底知れない憎悪によって…それがここまで膨れ上がったのかしら…だとすれば…その怨念の矛先は、一体――――) 」 ミレアドネ「――――あらあらあら~ん…?貴方たちの実力は、そんなものだったかしらぁ~ん?♪(客席より、華麗に身を乗り出し、舞う様な六刀剣舞でゼロリアに急襲を仕掛ける) 」 Tボーン「ここは正義を貫く時なりィッ!!!直角飛鳥“ボーン大鳥”(ボーンオオドリー)ィィィーーーッ!!!!(カクンッ、カクンッ、カクンッ――――ズシャアアアァァァッ ! ! ! )(ミレアドネ同様に、客席から剣を振って螺旋を描く斬撃をゼロリアに放った) 」 真庭蝙蝠「きゃっはきゃっきゃっはぁ!!感謝するぜえぇ~、雪女のお嬢ちゃん。俺様の絶刀「鉋」を取り返してくれてよぉ~~!!!これは少なからずのお礼だ、とっておいてくれよなぁ?――――“報復絶刀”ォッ!!!(絶刀「鉋」を駆使しした鋭い突きを、ゼロリアに繰り出した) 」 ランドルフ「……ザッ…(槍を手に、鶴の背に乗り、戦場に赴く)出番が欲しくてやってきました…って、こいつが言ってたから…(鶴に視線を落としながら)(鶴「いやお前の本音だろそれ!!?」)…仕方ないな。(両刃槍を回転させ、他の選手たちと共にゼロリアへと攻撃を仕掛ける) 」 エゴ猫「ち、ちきしょう…!どいつもこいつも目立ちたがりな大バカ者共が…!!……俺様が誰よりも目立つべきだろゴルァッ!!?(流れに便乗するかの如く、背負った刀を抜刀しゼロリアへと襲撃する) 」 ふなっしー「 ふなっしぃぃぃいいいーーー!!!ふなっしーも!せめて応援くらいは、するんだな!!!ナシジルブシャアアアアアアアアァァァァ!!!!!!! 」 氷冬「あなたたちは…!(かつて試合で戦い、そして目にした新世界の猛者たちの応援に思わず仰天する) 」 大剣使いの男「あいつら…!!(客席より、ベールを脱ぐ…かつて試合で敗れた刀剣者たちの参戦に目を丸くする)…くっ…なんて無謀な…だが…… 」 ロックマンゼロ「…無謀かどうかは、確かめてみなければわからん。(大剣使いの男の真横に現れ、Zセイバーを手にする)…俺たちはただ、俺たちがあこがれた『この場所』を…得体の知れない輩に汚されたくないだけだ。(そう言って獲物を握ったままステージ上へと降り立り、ゼロリアへと接近する) 」 碧の海賊龍・キャプテンキッド「 ぐぐぐっ……!乗りかかった船というべきか、えぇいもう知らん!固定砲台設置ィ!(手をあげ、頭上に空間砲台を生成)目標大罪剣!発射ァ!!(ゼロリアへと鉄球の嵐を観客席から繰り出す) 」 マルス「みんな、見ていてくれ!(空間を貫く勢いで高速移動し、ゼロリアに強烈な斬撃を見舞う) 」 全力者「『限界解放』全力を超えて、ぶちかますぜ。空間を伝わる『刃』だッ!『全力パンチ!』(ステージにあがるや否や、事態の把握などまともにせず、刃と形容しても可笑しくはない空間断裂級の拳波動を繰り出す) 」 AS「無謀と思うのは、真に剣を信じていないから―――己を己で錆びつかせ、そうして目を逸らした時に剣は何も切れない鈍らになる。・・・剣はお前そのものだ、故に信じるが良い、お前の剣はそれに応えるだろう。(大剣使いの男に、背中を向けたまま語る。迷いは一抹すらも無い。) 」 ソードプリム「 ぼ、僕だって…僕だってやってやるんだ…!憧れの柊木さんみたいに…強く、気高く…剣を振るんだあああぁぁぁぁーーーーっ!!!(ビームソードを手に、果敢にも選手たちと共に向かう) 」 大剣使いの男「…… ……(ロックマンゼロとASの言葉に、今一度改めて自分の両手を見降ろす。傷つくことを何処かで恐れた、その傷なき両手を、血が出るほどに強く握りしめる)……ダンッ ! ! (客席から身を乗り出し、背に帯びた大剣を振り抜く)…不思議なものだ…こんな俺にも、「力」は呼応するのだな……ふっ、ならば…ッ!!!(大きな獲物を振り上げ、ゼロリアへと強烈な一撃を繰り出す) 」 実力者「『限界突破』弟よォォ!先陣切りやがって!いくぜテメェら!ネザリアンの力ってもんを見せつけてやろうぜ!『実力カッター!!』(手刀で袈裟斬りとすると、真空を発生させる轟々しい勢いの衝撃刃をゼロリアへと繰り出す) 」 剣四郎「日の足が不自由な人は殺す奥深い意義を生んであります!!意地になって争って秘孔の事を刺すことを入れることをすることにふれることができません 将軍は落ちるべきです!!(観客席の最上部から飛び降り、流星が如く推参。それと同時に周囲の砂利、瓦礫を弾くほどのオーラを纏い)北斗の神の剣!アァァ沢山経過するアァァァア–––––––––ッッッ!!!!(流星群が如く闘気が形をなした無数の巨大な手刀がゼロリアへ降り注ぐ) 」 観客者「「「「「観客ビィイイイイイイイイム!!!(力を合わせて作った光線を、観客者全員で放つ)」」」」 」 八頭身ギコ侍「むぅ…これは…っ…―――― 異界の兵(つわもの)たちの雄姿…!!(光輪に捕えられたまま、その状況に驚嘆している) 」 モララー「ったく…しょうがねえ奴らだぜ…(…だがよ、これがいいんだ。そうだろ、ハルシオン?お前が言ってた「絆」の力ってもん…ちゃんと世に伝わってるじゃねえか。)(客席で腕を組んだまま、様子を静かに俯瞰している。かつて刃を交えた者同士が、今は互いに一致団結して、一つの強大な敵に立ち向かおうとしているその姿に、思わず笑みがこぼれる) 」 プルスト「す、すごい…これほどの戦士たちが……!(少し離れた個所で休息しており、ステージ上に集まりゼロリアへと立ち向かう大勢の戦士たちに圧倒される) 」 被害者「オロロロロロやべぇ普通に訳ワカンねぇ隠し玉みんな持ってて草吐いた。いやあのすいません、俺にできることはないです隠し玉もクソもないっす。まあ強いて言えば俺にできることといえば……(殆ど死にそうなやつれた目でゼロリアを見上げ、両の掌を合わせ後方に構え、闘気が青い光彩を放ってそこに集中し)かめはめ波ぐらいだ(極太の青白い波動を両手からゼロリアへ放った) 」 ヒロ「……こうやっていつまでも見てるままじゃ……誰も守れねぇ……!!!(客席から場内に飛び込む)……ぬぉぉぉおおぉぉぉぉぉ!!!!(日本刀を持ってゼロリアに切り込む) 」 ゼロリア「―――――――(数多くの戦士たちの連携攻撃を受け続けるが…)―――――――― ビ    ュ    オ    ワ    ア    ァ    ッ    !    !    !    !   (両翼を勢いよく展開し、その衝撃で彼らを一斉に吹き飛ばす) ヒュドドドドドォッ ! ! ! !  バギュアアアアアアァァァァァアアアッ ! ! ! ! ! ブワンッッッ ! ! ! !(そして、無数の眼より斬撃の礫を、全身より放電を、広範囲に及ぶ尻尾による薙ぎ払い、暴れ狂う様に反撃を開始し、応援に駆けつけてきた戦士たちを返り討ちにする) 」 うわあああああぁぁぁぁーーーッ!!! ぎゃあああぁぁぁーーーッ!! ぐわあああぁぁッ!!! チクショーッ!! やめてくれェーッ!!! フナシィィィィイイイイイイッ!!!!!!!! (ゼロリアの反撃に、多くの戦士たちが悉く返り討ちにされていく) 実力者「もう一発いくぞ!実力――ヌグウゥォァアアアアアアアアアアアアア!!!!(ゼロリアの厖大な一撃に体は飛ばされ、ステージ外の観客席の壁に叩きつけられる) 」 大剣使いの男「ぐぅ…ッ…!!!(壁に激突し、力なく崩れ倒れる)……やはり、凄まじいものだ…な…(……だが、悔いはない…俺は、俺に出来ることを…成し遂げた……) 」 観客者「ウウオォァアアアア!!」「やめてくれぇェェェエエエ!」「あ、ふなっしーだ」「グオァアアアアア!!! 」 被害者「あっやべぇやべぇ普通にだめだこれ、いやまぁわかってたんですけどね。うんよしわかった降参だ、無理無理。これ絶対無理、頭割れそう。被害者はクールに去るぜ(猛者達の攻撃が直撃した際の所感で仕留めきれなかったという愚を悟り、肩をすくめ首を横に振り踵を返し逃げ帰ろうとする) 」 トランクス「ギャアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!(地平の彼方まで吹き飛んでいった) 」 剣士「 こらーっ!!無茶すんなーーー!!あぎゃああああぁぁぁぁーーーッ!!! 」 ヒロ「ぐおおっ……!!!!(吹き飛ばされ、壁の方まで飛ばされる) 」 婚約者・保護者・扶養者「\オギャァー/\イタイヨー、オカーサーン/\アナターシッカリシテー/ 」 メタナイト「……!!お前たち…!!(応戦に駆けつけてきた者たちが、瞬く間に返り討ちにされていく現状に耐えきれず、思わず身を乗り出そうとするが…)……――――――!!!(あれは…!!)(ふと、ゼロリアを見る) 」 AS「ぬ―――カキキキンッ!(数多の暴威を、剣一つで弾き、ゼロリアの姿を見据える)未だ、足りぬと・・・未だしがみ付くというのか、まるで亡霊だな・・・ 」 ピキィ…ッ…バキィッ… ! ! ビキッ、バキッ…ピキピキヒビキィ…ッ… ! ! !(ゼロリアの黒い表面に、白い亀裂が更に増え、より顕著なものになっていく) 被害者「あ、いや俺何も見てないっすよ。うん知らねー知らねー…… あ、はい大丈夫っすよ。みんな落ち着いてね、こんなん擦りむいたぐらいの怪我だからね。さっさと帰ってねうん(見るに見かね婚約者達を強引にかつぎ込み)ヨットソーラセット ドゴン(医療用のタンカに乗せ会場の外へ蹴り転がす)手荒だけど許してねっと。さーて俺もさっさとおさらばしましょうかn––––––––– 」 カイ「Shit!シブといものだな……おっ?(ゼロリアの表面に入った幾つもの罅割れに思わず目を丸くする)……はっ、どうやら…勝負がつくのも時間の問題だな。(光輪に囚われたまま、その様子を不敵な笑みを浮かべて見据えている) 」 全力者「ブフォアッ……ッ……(俺の、俺の全力を超えた全力を持ってしても……この殺戮兵器の一撃を受け止め切れないっていうのか………ッ!?)カッハァッ……!(血反吐を幾戦重ね、汚れきったステージに吐き捨てる)だが、まだ、まだだ……全力で、あと一撃だけでも耐えてやろう!俺を倒したあの女が!この俺に苦戦したなどと笑われないように!!(血まみれになりながらも、ステージに残りその強大な敵の変化を視界に納める) 」 白鷺「(全身に包帯を巻かれた姿でふらふらと現れ)……あっれー?あんな人参加者に……人じゃねえですねあれ 」 氷冬「みんな…っ……――――――!!(吹き飛ばされる選手たちを一人一人見つめる最中、ふと視界に入ったゼロリアの身体の表面に異変が生じているのを見逃すことはなかった)…クロリアー…貴方の憎悪が、どれほど強くて、黒くて、深いものなのかはわからない…でも――――― 『私たち』はそれを照らしてみせる!!私たちは…諦めないッ!!( ダンッ ! ! ! )(四刀を一度納刀し、居合の態勢に入ったままゼロリアへと駆け出した) 」 雛菊「 ス …(ゼロリアに視線を向けたまま、全力者の肩にそっと手を添えたまま真横に立つ)―――― 貴方の『全力』を、私が届けます。(そう彼に呟き、颯爽とゼロリアに迫った) 」 AS「さあ、みせてみろ氷冬、俺は見届けよう。(腕を組み、氷冬とゼロリアを見据え続ける) 」 シグマ「…これが人間たちの真の力…か…(依然厳かな表情を保ったままだが、何故か胸が空いた様に、ふっと笑みを一つ零した)…人間に後れを取るわけにはいかん。俺は、ただ…一人の剣士として…この研ぎ澄ました剣を振うのみ――――(左腕に仕込まれている禍々しい形状の剣を構え、ゼロリアへと迫る)むんッ!!!!!(そして、その巨大な翼を削ぎ落す勢いで力強く剣を振り下ろした) 」 全力者「――(「お前はもう少し俺を頼れ、全力者」「肩の力抜けよ。いいか、力みすぎて全部自分でやろうとすんな」「お前の『全力』は代わりにやってやるよ!」)―――――あぁ、『全力』で任せた――――― 」 氷冬「四刀流居合――――― 」 雛菊「参刀流居合――――― 」 碧の海賊龍・キャプテンキッド「やれ!!! 」 フーナ「届いて―――――!!! 」 スカーフィ「いっけえええぇぇぇええええ――――――氷冬ああああぁぁぁぁーーーーっ!!!! 」 氷冬/雛菊『――――― “雅琶黎走登”/“華蝶風月” ―――――』 ―――― ザ  ギ  ャ  ア  ァ  ン  ッ  !  !  !   ザ  ァ  ン  ッ  !  !  !   ズ  バ  ァ  ン  ッ  !  !  ! ――――(三人が同時に繰り出した強烈な斬撃が、今――――ゼロリアに届いた…) ヒロ「やったか………!? 」 ゼロリア「――――― ヒ ギ ュ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ー ー ー ー ー ッ゛ ! ! ! ! ! ! ( 断 罪 ―――――真っ黒な身体に、*状の白く大きな亀裂が生じ、割れ目から激しい閃光が迸る) 」 パキィビキィ…ビキ…ッ…ビキィッ…ピキ…―――――――――――    パ   キ   ャ   ア   ァ   ン   ッ   !   !   !  ( 大 罪 が 砕 か れ た ) フーナ「……やった……――――――――やったんだ…っ…!!(ぱぁっと表情が照らされる) 」 大剣使いの男「―――――――!(砕かれる大罪…その迸る神々しい光を眩しそうに見つめながらも、ふっと安堵を含んだ笑みを零した) 」 メタナイト「 ――――…ゼロリアを…クロリアーを…やったのだな……! 」 モララー「にっししし…最高だぜ、お前ら。(満面の笑みで) 」 パキャ…ッ… ! ! (フーナたちを縛っていた光輪が消滅する) AS「良い、剣だったぞ。(満足そうに、氷冬に微笑みを向ける) 」 実力者「……ッッッシャアアア!さすがは上位勢!これだけの力を見て黙っていろっていう方が無理だ!今でもいいから俺と闘え――ウグカァ!壁にぶつかった衝撃で腰ガァァ……! 」 八頭身ギコ侍「ややっ…!(砕けるように消滅した光輪。解放され、ぐぐーっと背伸びをする)…自由はいいものでござるな。 」 剣四郎「兄……空が、微笑を浮かべている–––––––––– 」 ヒロ「……素晴らしい……!ブラボー!(拍手) 」 スカーフィ「えへへぇ…やったね…流石、氷冬だよ…へへへ…(光輪から解放され、ステージ上に大の字で仰向けになっている) 」 暗黒のリハク「巨星落ちてつく……米ルガー良い 。今この世の中に光がよみがえったのだ。しかし【ハオ剣シで】そしてユリア(Julia)様がいなければ人の世は永遠に暗黒の中で(上)は閉鎖されるようにしましょう 」 キリギリス「す、素晴らしい…なんと素晴らしいことかあああああああァァァァーーーーッ!!!!(多くの観客を失った会場。その中で、マイクを片手に、高らかと戦士たちに激励を送る) 」 ヒロ「…無事だったか…!(光輪から解放されたスカーフィを見てホッと息をつく) 」 ――― … ――― 雛菊「はぁ…はぁ…――――ス ト ン …(張り詰めた緊張が一気に解れ、その場に座り込む)はぁ……はぁ……よかった…(安堵の微笑みを浮かべる) 」 ――― …たい… ――― シグマ「…荒れ狂う者が栄えることはない…(右手に握った剣を懐にしまい、瞳を閉ざす) 」 ――― …ぜ…ぶ……し…い… ――― AS「―――ひりつく、何だ。・・・何か、気配が・・・。(しきりに周囲を警戒する) 」 氷冬「はぁ…はぁ……ふぅ…――――― これで、全部終わったのね… 」 ――― …ん…ぶ…わ…し…た……い… ――― プルスト「よかった…これで、クロリアーの脅威は完全に……――――――?(…本当に…そうなのか…?もし、そうだとしたら…クロリアーは何処に…?)(辺りを見渡し、罪剣の在処を探る。しかし、右往左往しても、目的の剣の姿はない)……それに、先程から感じるこのざわつく『何か』…… ………まさか――――――(ふと、上空を仰いだ) 」 剣四郎「全てです!これにて終わるようにされましょう……–––––しまった!!(ボキン) 」 &bold(){―――   全  部  壊  シ  タ  イ  ―――} ――――― ギ ュ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ ォ゛ ォ゛ ォ゛ ォ゛ ッ゛ !  !  !  ! ―――――(誰もが断罪に喜ぶ最中、闘技場上空が歪み出す。歪みはやがて渦を巻く様にゆっくりと回転し、それは…やがて…人の姿を象った何かへと形成されていく) **[[BGM♪:Boss Shadow Queen Part 2 Paper Mario The Thousand Year Door Music Extended HD>https://www.youtube.com/watch?v=0v34a61f9po]] 氷冬「―――――ッ!!?(頭上から鳴り響く異音、そして感じる邪念に、思わず天を仰ぎ見る)…なに…アレ……!?(人型の『それ』を見上げ、絶句する) 」 AS「―――あれは、いや・・・”あれが”・・・強い意思は時に形すらも得るが、・・・罪剣もまた、成し得ると・・・?(ただ、見据える) 」 碧の海賊龍・キャプテンキッド「 おいおいおいおいおい!今度は人型かぁ!?いや、だが先ほどの容姿よりかは弱そうだ、ちょちょいのちょいでいけるだろう!さぁァ!戦士諸君!さっさと倒してしまえぇーい!! 」 ×××「―――――(上空に佇むのは…アッシュモーブの短髪に紅瞳が煌めき、全体的に露出度の高い黒い服装を見に纏った可憐な少女の姿をした『何か』…固く閉ざされた瞳が今、ゆっくりと開かれていく…)……どうして……運命は"また"「私」を殺そうとするんだろう… ……辛いよ、痛いよ、苦しいよ…憎いよ、殺したいよ、壊したいよ……ぜんぶ…そう…――――――― ぜ ん ぶ ――――――― 」 ヒロ「………!!!(こ、この子…とても……辛い…苦しそうな、瞳をしている…!?)(×××を見て) 」 ―――― ガ キ ュ オ ァ ン ッ ! ! ! ! ――――(金属音と共に、少女の周辺に三つの剣が出現する。一つは長剣、二つは短剣…そして三つは、輪剣。それら三つが、まるで、時計の様に重なり合った)…カチ…コチ…カチ…コチ…(剣身内部に施された無数の歯車が刻を刻むように残響を奏でる。しかし、その異形の剣…そのすべてが、「クロリアー」と同じ"気"を放っていた) メタナイト「――――ッ!!?(奴は…何だ…何者だ……――――)―――――!まさか…あいつは……(少女から漂う邪気。無論、それを一瞬たりとも忘れたことはない。決して記憶から離れることの無いその邪気と共に、この名前を呟く――――)――――――― 『クロリアー』…なのか…ッ…!? 」 雛菊「へ―――――?(あ、あれが…『クロリアー』……っ…!?)(クロリアーの原形を留めていない姿…しかし、この時雛菊自身も感じていた。今自分が目にしている少女は、"クロリアーそのもの"なんだと) 」 モララー「……一難去ってまた一難…か…(…アイツ…まさかだとは思うが…)(鋭く目を細め、上空の少女を見やる) 」 白鷺「ゲッホ、ゲブッ———あれ、本体、というか……余計な外装を脱いだのがあれだったりするんですかねえ(喀血した血を拭いながら) 」 全力者「……全力で憎しみを帯びている……良心の欠片はない。あればそれは全力で憎むことなどねェからだ…………アレは、この世の何よりも、『憎悪』を込めている…… 」 ×××→ゼロリア「…なにもかも…誰も彼も… もう、いいや…――――――――― 破 壊 ( こ わ ) そ う 。(ゆっくりと、片手を天高く掲げた) 」 カコン…カコン…カコン…――――――――  ガ  コ  ン  ッ  ――――――――(時計を模した三つの剣が、静止した――――) ――――&bold(){ ギ ュ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ ォ゛ ォ゛ ォ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ッ゛ ! ! ! ! ! }(再び上空にあの歪が姿を現す。しかし、歪は徐々に肥大化し、やがてブラックホールの様に禍々しく、得体の知れない巨大な渦となる) AS「複雑な気持ちだ、見れば見るほど・・・昔の俺と見紛う。・・・今の俺ではない、だが・・・だからこそ。 」 ゼロリア「 ギ ュ オ ン ―――――――(そして、剣と共にその渦の中へと消えていく) 」 ズ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ … ッ … ! ! ! ! ! (ゼロリアが生み出した歪を中心に、空間そのものが歪みを帯びていく。しかし、それだけではない。真昼の青空い空が、瞬く間に夜となり、そして、数秒で朝を迎え、また昼の空へと転変していく。そうして、空の色が転変し、それに伴い空間の歪みも少しずつ進行していく…) フーナ「――――!!??(ゼロリアの出現、そして彼女が残した渦によって齎されたであろう様々な怪奇現象という連続の自体に、状況が呑み込めず困惑している)なに、これ…っ…何がどうなっているの…!? 」 スカーフィ「かぅ……!も、もう夜になっちゃった!?おやすみなs…ふわぁ!?もう朝なの!?おはようござ…わっ、また夜に……ど、どうなっているの~~~!?!?!?(目を×にして混乱している) 」 氷冬「…あれが、クロリアー…ですって…!?(どう見ても女の子…でも、確かに感じる…あれは間違いなく―――――)―――!(展開した渦の中へと消えていくゼロリアを呼びとめようと手を差し伸べるが、消失と共に虚しく虚空を掴む)……憎悪が、クロリアーに潜む底知れない憎悪が、感情を持って私たちの前に現れた…ということなの―――――!!?(歪み行く世界、急激に進む時間に、驚愕を露わにする)これって……!! 」 メタナイト「―――――ッ!!(これは…まさか…そのまさか…ッ…!!)(天変地異の現象を把握するかのように四方八方を見渡す)……なるほど…これは…我々は奴の時空間歪曲に巻き込まれたに違いない… あらゆる時間軸を呑み込み…&bold(){" 時 空 間 そ の も の を 消 滅 さ せ る "}つもりなのだ…ッ…!!!(険しい表情で、叫ぶように) 」 碧の海賊龍・キャプテンキッド「 ぬぐうおおおおおぁぁぁぁあああ!世界の終わりだァァァアアア!!!(ぐらぐら) 」 プルスト「は…はあぁっ!!?(メタナイトの発言に仰天し)それは…本当なんです…!?だとしたら、この世界は…ケイオスは、完全に消滅してしまいますよ…ッ…!!? 」 カイ「オーマイ、ガッ…クロリアー調査に身を投げ出した結果、こりゃとんでもねえことになってしまった……もはや後戻りできる様な状況じゃない。(帽子を目深にかぶり直し、変わり果てていく空間を虚しそうに見据える) 」 ヒロ「……くっ……!!!(空間の歪みに翻弄される)…こ、これは……!!(ゼロリアの姿を見て、ある少女と姿を重ね合わせる)……何としても、止めないと……いけない…! 」 氷冬「そん―――――(世界の消滅という突然過ぎる緊急事態に陥り、頭の中が混乱し始める)…… …… ……(ただ、走馬灯のように流れていく空の景色を仰ぐ) 」 大剣使いの男「ぐッ……まさかまさかの事態だな…己が力量を確かめ、世界を知る為に大会に赴いただけだと言うのに……こんな大事件に直面しようとは…運命とは、皮肉なものだ…… 」 AS「―――何を諦観している?(氷冬の隣に立ち、その顔を見る) 」 シグマ「…最後の足掻きと言う奴なのだろうか…ならば、我々も足掻いて見せよう…(呟く様に発言し、氷冬たちのもとに歩み寄る) 」 ドドドドドドドド……(二輪のエンジンが重低音を奏でる響音が、刹那の世界に鈍く現れる) 全力者「まだ光はあるはずだ。この世界が終わる前に、全力でアレを止めるんだ……! 」 ユキ「――――――トッ…!(慌てたように観客席から皆が集まっているステージへ降り立つ)ちょっとちょっと…外が大騒ぎなんだけど。ねぇ、どうなってんの?状況は?(垂氷丸の鯉口を切り、頬に汗を浮かべて状況説明を求める) 」 被害者「あーやっぱりこれ立ち向かう流れなんすね。あ、いやすみません出しゃばって。でも俺読んで字のごとく"被害者"なんで。現場で傷ついたりおっ死ぬのはいつだって被害者なんで。 ––––っていうわけで、"剣士"であるあるあんたらはアレを泣かせる加害者になってドーゾ。私のアイデンテティ取らないでくださいね~(不破エイト紫髪の長髪を威風になびかせ、この場に集った歴戦の猛者たちよりも前へ、貧弱なただの少女が前へ出る)【誘え、誘え、我こそは太平の世より、古今東西コレ歴史の本流からクモの足に至るまで虐げられ、貶められ、積み重なれ、礎たりし者なり。誘え誘え…… 全 て の 害 を 我 が 身 へ ! 】 」 ドドドドドドドドド  ド   ド    ┣ ¨  ┣¨  ┣¨  ┣¨ ┣¨ ┣¨  ┣¨ ┣¨  ┣¨ ┣¨  !(タイヤの擦れる音、アスファルトに傷をつけるような轟音は軈て、その戦場に飛び込み) 氷冬「……AS… 目に見えるすべてのものに絶望した時、その人の目には…世界はどんな風に映っていると思う…?(彼と向き合い、ふと問いかける)…そう言う人の気持ちが、全く分からないわけじゃない。そりゃあ、私だって…何度も絶望を味わったことはあるわ。…けれど、憎んで、憎んで…憎み続けて…そうして、なにもかもに絶望した人の気持ち…私は、解りたい。その人と同じ"視線"に立つことは…そんなに簡単なことじゃないってのはわかってる。でも…その人の目に映る世界を、私も、見てみたい。そして…"救いたい"んだ…っ…! 」 碧の海賊龍・キャプテンキッド「クロリアーが暴走し、そして人として成り立った。感じるだろうあの憎悪。世界の時が早まり、今まさに、我々は時の旅人となっている。なんて日だ……!(ユキの隣でジタバタしながらクロリアーが未だ世界を破壊し続ける様を見るしかない自分に苛立つ) 」 雛菊「(シグマ、そして全力者の声に耳を傾け、ゆっくりと立ち上がる)…そうですね…状況は呑みこめ切れませんが、今、私たちがとるべき行動はただ一つ…――――― 」 八頭身ギコ侍「まるで黄泉の世界にいた頃を思い出す…だが…某は再び生を実感する喜びを手にした。故に、某は生きることを望もうぞ…!(刀を抜き出し、歪に突き付ける) 」 AS「・・・お前は、解ろうとしているのだな。(目を閉じる)・・・ならばそれでいい、弱さを・・・絶望を知り、そして並び立とうとするのならば、それで。だがお前は心を折るな、救おうと思うならば・・・それで折れてはならない、錆びてもいけない―――苦難は多いぞ、だがやってみせろ・・・お前ならば出来るはずだ。(氷冬の肩を掴み、その眼を見据える) 」 バ  ッ  ン    !  (観客席から戦場へとバイクは飛び上がり、戦場に岩盤を付る衝撃で着地し、一瞬でユキと氷冬、AS……と面々を潜りぬけ、クロリアー目がけ一直線に駆け巡り――) ユキ「クロリアーが…!?(キャプテンキッドの説明に目を見開く)……けど…なるほど。面白そうじゃない…あのクロリアーと剣を交えられるなんて、一生に一度もないものね(観客席にチラと誰かの姿を探し、目当ての人物がいないと分かって視線を戻す)…本当、なんて日なのかしら―――(口角を吊り上げ)――――!!(駆け抜けていったバイクに長髪がなびき、目を細める) 」 メタナイト「憎悪の果てに…罪を司る剣は"大罪"となりて、かつて自身を手にした者の精神を喰らった様に…絶望したこの世界そのものを蝕もうとしている…!時間と空間…自然の摂理を、森羅万象さえもその『怨念』によって歪んでいく… もはや、一刻の猶予はない。我々は、剣を取り…悪しき運命を切り開くだけだ!!! 」 レインド「&bold(){この世界を救ってやろうぜッ!!}(雛菊のセリフに呼応するかのように、雄叫びに近い轟音をあげ)――――ッッ!!(クロリアーの目の前でバイクを乗り捨て、自らの手でその時空禁忌に触れて『陽』を流し込む) 」 氷冬「……!!……わかった…やってみる。ありがとう、AS。(ASの強かで温かい眼差しに、思わず笑みを零し…狂われそうになった精神が安定し始めていく)――――― 行こう…!『クロリアー』を救い出す…!!(眦を決し、遥か上空の歪を仰ぎ見る)…フーナ、スカーフィをお願い。…私なら大丈夫。必ず…帰ってくるよ。(彼女の方へ振り返り、優しい微笑みを浮かべる) 」 ヒロ「……レインド!!(レインドの姿を見て)……俺も、戦わないとな……! 」 メタナイト「あれは――――――ッ!!!(頭上を越えていくバイク…そのライダーに、思わず絶句する)―――――― レインドか!!! 」 フーナ「氷冬…っ―――(一瞬、彼女を呼び止めようとしたが…)――――ううん、そうだね……わかった。それが、氷冬の選んだことだもの。……必ず、帰ってきて…!そして、大会…優勝するよ!!(彼女にガッツポーズを取って励ます)ふぇ…?……え、ええええぇぇ~~~~!!??(颯爽と現れたレインドに思わず仰天する) 」 ッキキィイイイイイイ!!!ドドドドッ(乗り捨てられたバイクは慣性と摩擦に従い、失速して横に倒れスライドしていく) AS「あの時お前が語った剣のままであるならば、為せる―――俺もまた、剣の理を以って、手を貸そう。(歪を見据える)―――来たか英雄、相変わらず真打というものは来るのが遅い。 」 ―――― バ  ギ  ャ  ア  ァ  ン  ッ  !  !  ! ――――(レインドが「陽」の光を歪に流し込もうとした時、彼のその手が強く弾かれる。まるで、歪の奥に潜むクロリアーが…それを強く拒絶しているようであり…もはや、「陽」の力でさえクロリアーを鎮めることが出来なくなっていた) エゴ猫「な、なんだかよくわからねえがよぉ…!ここはこの俺様が、最後の最後でビシッと決めて、美味しいところを全部いただk――――ゴファッ!?(レインドが乗り捨てたバイクに轢かれる) 」 白鷺「……あの人凄いですね!!『陽』の気をああやって使える人が居たんですね!!ゲボォ(レインドを指差し突然ハイテンションに) 」 謎の魔剣士「……これが、人間どもの力か……到底認め得るものではない……(声‐小野大輔) 」 ギ ュ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ ォ゛ ォ゛ ォ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ッ゛ ! ! ! ! (やがて、空間そのものを呑みこまんと歪が更に肥大化していく) ヒロ「……おいおい、大丈夫か!?(白鷺に) 」 雛菊「ビクゥ!(レインドの活気良い声に思わず飛び跳ねる)な、なんでしょうか……(…でも、あの人の目…とても強い目をしている…あの空間歪曲に、おそれもなく歩み寄って行くなんて…) 」 スカーフィ「かぅ…ごめんね、氷冬… ……でも、ボクたちはずっと信じてる。信じてるからね…!(フーナの両腕の中で) 」 レインド「――ッ(触れた箇所から疾る電撃とは程遠い痺れにわずかに困惑し、勢いのまま弾かれ横たわったバイクと同じようにスライドしていく)いってぇぇ……連絡寄越したのはそっちだろうに!あぁそうか。ヨリ戻したいっつって拒否られるってのはこういう気持ちなんだろうな……あ、悪ィ、あとで猫缶やるから許してくれギコ猫(あははと苦笑しつつ腰をあげ、肥大化していくその空間に困惑の色が濃くなる)そうか、こいつが……今まで抱え込んできた『陰』か(クロリアーを中点として、弧を描くように回って氷冬達の元に合流)アレは多分、君らじゃないと解放してやれないと思う 」 プルスト「くっ…こうなったら、私も黙っているわけには……がぁッ…(先程の戦いで受けた傷が疼き出して) 」 シグマ「…お前たちは退いていろ。…我が行く。(プルストとカイの前に立ち、歪と対峙する) 」 カイ「…まー、無茶だけはしてくれるなよ。お前が無茶をする時は、周りの奴らにも迷惑をかけてしまうんだからな。(へへっと冗談交じりに笑い、シグマの背を見つめる)……(必ず帰ってこい…お前にはまだ、果たすべき使命が残っているんだからな…―――――) 」 氷冬「れ、レインド……!?(久しく見える彼に驚きつつ)……(私たちじゃないと解放できない…か…)…望むところよ。(レインドにそう言い、肥大化を帯びていく歪と対峙する)スゥ…ハァ……―――――――  ダ ッ ! (そして、歪の中へと身を投げ出した) 」 謎の魔剣士「…私の魔力も、ある程度は戻りつつある……今ならば、力になってやれるだろう……(声‐小野大輔) 」 全力者「話には聞いているぞ。あのクロリアーの力を抑え込むのは『陽』を力を持つ者だ、それなら貴様が行くべきだろう!弾かれたといえど、何度もぶち当たってこそ! 」 雛菊「……(お師匠様…もしも『あの時』…すべてを投げ出していたら…――――私も、彼女(ゼロリア)の様になっていたのかもしれません…)……――――― 行きます!!(氷冬に続いて、自らもその渦の中へと飛び込んだ) 」 メタナイト「我々の目的は、もとよりクロリアーの奪還!ならば…絶望の淵から救ってやろう。(臆することなく、歪の中へと飛び込んだ) 」 レインド「ウンザリしてんだよ。俺も、『アイツ』も。(全力者の問いに対して、口が歪んだだけに見える笑みで返し、氷冬の後ろ姿を視界に収める)&bold(){『過去(俺)』に囚われすぎちゃあ肝心の『未来』が見えやしない。一緒に『未来』観てくれるやつが必要だ。} 」 全力者「あの歪曲した存在の…………あの子らが……その未来だっていうのか? 」 AS「世界の理を捻じ曲げ、滅ぼそうというのならば―――俺はその理すらも斬り伏せよう、老兵として道を切り開くのも一興。(歪の中へと身を投じる) 」 ユキ「あら!?あの『気』…いえ、本物をこの目で見たことはないけれど、確か―――(―レインド―)―――……ふーん…クロリアーもそうだけれど、あっちにも興味津々だにゃー(レインドを流し目にみやり、舌なめずりをする)――ーと、あんまり自分の世界に浸っててもしょーがないわよね。(ぽんと手を合わせ、にっこりと笑う)世界がどうこう?とか興味ないけど…死ぬのはご免だから、手を貸してあげる(皆がそうするように歪の中へと飛び込んでいく) 」 シグマ「……(まるでかつてのお前を見ているようだ…「オメガ」よ。だが、お前が「あの男」と出会って変わった様に…我にもまた、何かを変えられる力があるのだと信じて―――――)――――行くぞ。(髪を靡かせながら、その禍々しい渦の中へと駆け出した) 」 謎の魔剣士「では……私も参ろう。(皆と同じくして歪みの中へと身を移していった)(声‐小野大輔) 」 ヒロ「…………ってどんどん行ってるじゃねえか……!……俺も、戦えるか…!(歪みの中に飛び込んでいく) 」 八頭身ギコ侍「では某も――――ぐ、ぐぅ…力が…湧かぬ……(光輪の影響によるものかどうかは不明だが、突然の脱力感に地に伏してしまう)むぐぅ…無念なりぃ~…… 」 白鷺「いえいえ、少し体が弱くて結構な数斬られただけですから……(ふっとヒロを押し退け)心配ありがとうございます、まあ大丈夫そうなので行ってきますね(戦士たちに引き続き、ひとっ跳びで歪みの中に入って行く) 」 レインド「あぁ(吐息で返事を済ませ、全力者の胸を軽く小突くと、面々の後を追うように足を進める) 」 全力者「――(あの『憎悪』を、あんな小さな体の女性達が未来になると……?)――(煮え切らない思いの中、異空間へと飛び込む) 」 ヒロ「…そいつは、大丈夫なのか……?(白鷺に押し退けられ)……(憎悪の闇を、振り払ってやれないかな………) 」 オリヴィエ「ザシャッ (先程まで意識が落ちていたのか他の猛者達よりも比較して負傷していない状態で颯爽とギコ侍の隣に舞い降り)ま、間に合っ……てないじゃないですかやだっ…ゲホォッ!!(高所から飛び降りたためかギコ侍戦の際におったグル傷が開き吐血)ゲホッ……す、すいませんいざという時に役に立たなくて……本当に本当にもうしわけないんですけどこれ状況……––––– あっ、なるほど(この世の終焉を象徴するような歪み、それに毅然として身を投じていく戦士達の背に目と理性を奪われ)事情はよくわかりませんが……"何をなすべきか"、この"剣"が、魂が叫んでいる。ギコ侍さん!お先失礼をば!(ビッと敬礼を去り際に) 」 八頭身ギコ侍「……!…ふふっ…咲き誇れ、桜の娘よ。開花は、もうすでに―――――(オリヴィエを静かに見送り、満足そうに瞳を閉ざし………寝た ) 」 ---- ――― 異 空 間 ――― 物体も、気温も、重力も…本来空間にあるべきものがなく、それらすべてが不安定な異空間… 禍々しい闇が広がり、時に鮮血の様な紅蓮を帯びていく地獄絵図。そんな不安定な世界の中央に、ただひとつ『 大 罪 』の姿が―――― &ref(https://img.atwikiimg.com/www20.atwiki.jp/chaosdrama/attach/4373/2176/ff.png) ゼロリア「……(異空間に踏み入れた戦士の面々を虚ろ目に捉える。背後には例の三つの剣が、刻を刻みながらふわりと浮遊している) 」 氷冬「……!(重力が存在しない不安定な世界を進み、発見したゼロリアと対峙する)……クロリアー…(絶望一色に染まった人型のそれを見つめ、静かに瞳を瞑る) 」 謎の魔剣士「――――――快い……全てが私を迎え入れている……(空間を見渡しながら、天を仰ぎ、両腕を広げ) (声‐小野大輔) 」 ――― …そうだ、簡単なことだった。刀が、人の心が形となって生まれたものであるように…クロリアーもまたそう。 ――― ゼロリア「―――――……どんなに待っても…「私」に代わって、「私」を使って、「私」の嫌いなすべてのものを壊してくれる人間はいなかった。 」 氷冬「……チャキッ…(抜き出した四刀を構え、ゼロリアの言葉に耳を傾ける) 」 ――― 互いに刃を交えて、初めて分かることが何度もあった。そうして、多くの戦友たちと出会い、語り合い…互いの心を分かち合うことができた。クロリアー…あなたとだって、きっと…… ――― ゼロリア「…あるいは、そう…「私」に身を委ねた人間たちの感情を支配したことはあっても、結局…全部…めちゃくちゃに…できなかった。 」 メタナイト「……(具現化された意思に対し…擬人化された意思か… 人間と同じ感情もある…だが…それが極端に偏っていると見られる… クロリアー…お前の声を、聞こう…) 」 ゼロリア「みんな脆弱(よわ)過ぎた…誰も彼もが使えなかった…どいつもこいつもガラクタだった… だから…もう…「 剣 」でいることには疲れたの… 」 ゼロリア「…「私」を使えるのは、「私」だけ… 「私」を理解してくれるのは、「私」だけ… 「私」を救えるのは、「私」だけ……―――― だから、「私」以外のすべてを壊す。 」 ――――――――― " サ ヨ ウ ナ ラ " ――――――――― ――――― 【☢CAUTION☢】 &bold(){Vs 大 罪 剣 《 ゼ ロ リ ア 》} 【☢CAUTION☢】 ――――― **[[BGM♪>https://www.youtube.com/watch?v=OEStCoonits]] ゼロリア「――――『時時刻刻』(ノルニエル)。(片手を上げると、長剣と短剣がそれぞれに空間を斬り裂き、その中へと消えていく。残された輪状刃を身に纏い、戦士たちと対峙する) 」 ヒロ「……そんなエゴが、許されると思ってるのか!!??(ゼロリアに向かって叫ぶ) 」 レインド「……(過去、『剣』としてその宝珠から声として精神を伝えていたクロリアーが、今こうして人型として、『個』として意志を表した内容とを比較し、口元を歪ませる)…耳がいてぇな…(過去の所持者は恐らくだが、まともにクロリアーに触れることは出来ない。俺が今ここで出来ることは……)……『陽』の受渡か 」 氷冬「……(クロリアー…まだ、それが貴方の本当の『声』だとは思わない。人の姿をしていても、貴方は「剣」……だから――――)――― 聞かせてもらうわ、貴方の"声音"(こえ)を…ッ!!(四刀を力強く構え、異空間を貫く勢いで駆け出した)はああああぁぁぁっ!!!(真正面から、二刀による鋭い刺突を仕掛ける) 」 オリヴィエ「–––––(ゼロリアの訴えを真っ向から受け、哀れみと嘆きとも取れる悲哀に染まった瞳を彼女から背ける。)……キュッ(だがそれを嘆けばこそ、拳を握りしめ剣を手に取り抜刀した)(––––理解してあげられるとは言わない、分かってあげられるなんて言えない……けれど。見せてあげることならできる。あなたに世界<アイ>を訴えることならできる。”私達”がここに集い、語らったように……)–––届いてますよ。さあ、今度は私達があなたへ訴える番です(アナタとこうして相対した”縁”<エニシ>もまた、一つの奇跡にしてあげられる––––!!) 」 ヒロ「………(でも、あの子の心の闇は………否定はできない。…とても、大きな闇を抱えてるのは確かだ………)…この悲しみから解き放つことが、贖罪となるのなら……!!!(日本刀を取り出し、ゼロリアの方に走り出す). 」 雛菊「果てなき憎悪は理性さえも狂わせ、歪ませる…人か、剣か、どちらにしても…我々が相対しているのは紛れもなく『怨念』。それはクロリアーだけが抱えるものではなく、きっと…私たち誰もが抱いた、負の感情が集まってできたものかもしれません。だとすれば、断ち切る他にありません。(納刀したまま蕨の構え、氷冬に続く) 」 シグマ「荒れ狂うは貴様の心か…ならば、我のやるべきことに変わりはない。――――― その闇を、斬り開く…!(左腕の禍々しい形状の剣で虚空を斬り、ゆっくりとゼロリアへ接近する) 」 ゼロリア「ス――――ガキィィイインッ ! ! ! ! (前方に掌を構えると、輪剣『ヴェルザンディ』が前方に移動し、氷冬の斬撃を受け止める) キュガガガガガッ…―――――― ド ド ド ド シ ュ ァ ア ッ ! ! ! ! (輪剣を弓の様に構えると、剣を模した幾つもの光矢が展開される。そして、怨念を込めた殺傷力の高い光矢は一斉に戦士たちに向けて解き放たれる) 」 謎の魔剣士「…相手が奥深き闇であるならば、容易い……私と通ずるほどの闇を感じる……(声‐小野大輔) 」 全力者「全力の怨念……実に見事だ。それを貫き通す事は修羅の道だ。普通なら苦痛で死ぬ程にな。だがその真反対の幸福ってもんを全力で味わったやつの力は計りしれねぇ。お前に全力で分けるぜ。この邪悪から離れた暖かな感情を!!!(拳を握りしめ、目前の弓矢に掌を押し付け)ヴァチィ!(粒子となる程に相殺完了) 」 ユキ「 ジ ャ ア ァ ッ ――――(垂氷丸を抜き、)  ふ ぅ ―――――(目元にかかる前髪を掻き分ける。落ち着いて息を吐き出し、瞼を僅かに降ろしてゼロリアと戦士たちの動向を見守る)……あたしはあの子とバチバチしたいだけだから。あの剣が抱え込んでいる哀しみなんて知ったこっちゃない―――――から、そっちの方の"対話"はあなた達に任せたから。(くすりと口角を上げ、ゼロリアが放つ光矢に備える)ダンッ―――――カンギャンガッガァンバシュッガァンギャイインッ!!!(瞬きもせず矢を斬り伏せていく) 」 雛菊「……!(この攻撃…私たちを近づけさせないつもりですか…)――――“風車”…!(ヒュガガガガガッ ! ! ! )(回転を帯びた斬撃波を繰り出し、こちらに迫る光矢を呑みこませ吹き飛ばす) 」 ヒロ「………矢…!(切れるか……!!??)(光矢に向けて刀を振るい、切り落とさんとする) 」 白鷺「剣が怨念と共に人……なんですかねえ、どちらにせよ……(迫り来る光矢の雨の中、一瞬の”溜め”の後……)”説得”なり”対話”なりは、出来る方にお任せしましょうか(超高速の居合切りで矢を斬り払い、ゼロリアの背後へと一瞬で回り込む) 」 氷冬「ッ……!(攻撃を弾き返された瞬間に垣間見えるゼロリアの瞳を奥に、思わず息を呑む)(見ているだけで吸い込まれそうなくらい…深い……だけど、いきなり"潜る"のは流石に危険―――)――――!(ガキィンッ、ギャインッ、カキャァンッ ! ! ! )(無重力を駆使したアクロバティックな剣舞で矢を弾き返していく) 」 AS「拒絶、否定、憤怒、憎悪・・・そのどれもが、俺にとっては懐かしい。ただ後悔はしていない・・・でなければこうして、一本の剣を止める手伝いすらもままならなかっただろうからな。(放たれる数多の矢面に立ち、幾つも切り伏せてゆく) 」 ヒロ「……そんなに人を恨んで……一人でそうやって戦って……辛くないのか……!?(刀を振るった勢いでゼロリアに向かって語りかける) 」 レインド「ドスンッ!(半身を逸らし、手元にくる矢を次々と回避していく)(まずは……)氷冬!(足をトンッと跳ね、無重力に任せて氷冬の元に浮遊する) 」 ゼロリア「――――/――――(白鷺に背後を取られた…その時、彼女との位置が瞬間的に転換され、自らが彼女の背後に立った) ズ ァ ッ ! ! (輪状刃を振って白鷺を斬り裂く) バ ッ ――――(それ以外の戦士たちに対し掌を突きつける) 」 ―――――――  ヒ   ュ   オ   ォ   ァ   ッ   !   !   !  (弾き返され、或いはかわされた光矢のすべての軌道が変わり、再び戦士たちに襲いかかった) オリヴィエ「(もはや分かり合おうとする意志すら……!)ッツ!(片膝をつき、切っ先を地に突き立て桜の花を形取った魔法陣が展開され。【加護】が瞬く間に矢を花びらに変え散らしてつく。が……)"圧"だけで押される……なんて、なんて悲しみに満ちた…… 」 氷冬「レインド…?―――――!(その時、自分とレインドに迫る光矢のすべてを振った四刀で弾き落とす)ふぅ…今のは危なかったわ…(ゼロリアから視線を外さずレインドの真横へ移動する) 」 雛菊「――ッ!?(弾き返した矢が…全部こちらに…!?)くっ…(再び襲撃する矢の雨を、高速剣技で何度もいなし続ける) 」 シグマ「小賢しい真似を…ッ…!(弾く度に何度も襲いかかってくる光矢に、進行を阻まれる) 」 ヒロ「……ま、また来た…!?……ぬうおおおお!!!!(なんと、今度はかわそうとせず、矢を上手く刀を持っていない方の肩に受ける) 」 AS「弾くだけでは駄目、ならば―――ぬぉぁッ!!(ミラージュブレイドを、無駄なく振り抜き、弾くのではなく消滅を目的とした威力で光矢を穿つ) 」 白鷺「(瞬間移動…?私の後ろ———!)様子を見て正解でし…たっ…!?(刀で輪状刃での斬撃を防御するが、受けきれずに彼方へと吹き飛ぶ) 」 ユキ「ちょっ―――(軌道を変えて再び向かってくる矢に目を見開く)――― ド ッ ド ス ッ  (腹部と肩に矢をもらい、後方へ強く糸を引っ張られるように蹌踉めく)――― ガ ァ ンッ! (次に顔面に迫ってきた矢を叩き落とし、構えを正して再び矢を凌ぐ)ぐ、つッ…!(一呼吸おき、刺さった矢を抜き捨て再び光矢とのイタチごっこを始める)ちょっと!こんなことしてたら埒があかないんですけどッ!! 」 レインド「うお!!……ありがとう、助かった……クロリアーは『折れない』これは所有者だった俺の言葉を信じてくれ。物量で押して行けるような存在じゃあないんだ。ただ、拒絶するほどにアイツは正の感情を嫌う。だから――トンッ(氷冬の手の甲に手を重ね)君が『語』ってやってくれ。氷冬(重ねた手から、僅かだが『陽』を感じさせる気が収集されると、そっと手を離す)女の子同士の方が話しやすいだろうしな(らしくない冗談を吐きつつ、視線を氷冬からゼロリアへと向ける) 」 メタナイト「ぬっ…!(ギュララララァッ ! ! ! ! )(“マッハトルネイド”で矢を呑みこみ、吹き飛ばした)奴の憎悪に怯むな…呑まれるなッ!(翼を展開し、鋭い軌道を描きながらゼロリアとの距離を詰める)ふんっ!!!(上空からギャラクシアを振り下ろす) 」 ヒロ「………この痛みが、あの子の怨念……憎悪…か……!!(苦痛に歪んだ表情で矢を抜く)……こんな矢には負けねぇ!!!(木刀に持ち替え、刺さっていない方の腕に力を込めてゼロリアに向けて振りかざす) 」 氷冬「(レインドよりクロリアーの能力を耳にし、小さく頷いて応える)わかった、なら―――――?(重ねられた手の項から感じる温かい「陽」の力を、やや驚いたように見つめる)……ふふっ、ありがとう。じゃあ、尚更諦めるわけにはいかないわね。(そう言って再びゼロリアを見据え、「陽」の光を纏った四刀を構えて接近する)はあぁっ!!(禍々しい世界を照らす光を纏った刀で、ゼロリアに斬りかかる) 」 オリヴィエ「ふっ!つァッ!! ギィンッ!ガンッギャリィンッ!!(次々と襲いかかる矢を小ぶりな斬撃で弾く、軌道をそらす交わすなどしクロリアーへ斬りこむ間口を探すように彼女の周りをかけ続けるが徐々に息が切れていく)ジリ貧もいいところですね。まずはその"壁"を取っ払わないと届かないわけですケド……ッ(迫る死から逃れ駆けつつも、集った面々を順に見据え)まっ、そりゃ"急に大勢"押しかけたらびっくりしますよね……(冷や汗を流しながらも、状況に似つかわしくない苦笑をこぼし)ザシャァッッ(氷刀、レインドの背後に背を向けて再度ステップをし、彼らに迫っていた矢を弾き)……(明確な意思を宿したアイコンタクトを送る) 」 ゼロリア「ザシュウッ、ドゴォッ ! ! ! (メタナイトとヒロの攻撃が全身に炸裂した、その時だった――――)――――― ド ゴ ォ ゥ ッ ! ! ! ! (突如周辺の空間が裂かれ、そこから消えたはずの長剣『スクルド』が姿を現し、メタナイトとヒロに不可避の反撃を繰り出した)――――!?(最も憎んだ「陽」の力を纏った氷冬の斬撃を輪状刃で受け止める)…ッ……その力が…また「私」を押さえつける…!!(怒りを含んだ形相で氷冬を薙ぎ払う) 」 メタナイト「なんだと―――――ぐあああぁぁッ…!!(予想だにしなかった、次元を超越した攻撃に吹き飛ばされる)ぐッ……今のは…ッ……(戦闘開始時に姿を消した長剣と短剣を思い出す) 」 シグマ「奇妙な技ばかりを使う…だが―――――我には通じんッ!!!(凄まじい速度で矢の雨を掻い潜り、瞬く間にゼロリアの懐に接近する)喰らえッ!!!(左腕の剣に力を込め、一刀両断する) 」 レインド「頼んだぜ(氷冬がゼロリアへと接近したのを確認し、移動しようとしたところ迫っていた矢が弾かれるのを黙視)――(オリヴィエに助けられた事に対するお礼を、目だけで行い、彼女の肩に触れ、『陽』を一瞬で流し込み)『頼んだぞ』(様々な意味を込めた懇願をオリヴィエに送り、無重力の最中ゆらゆらと移動)雛菊! 」 氷冬「うっ……!(薙ぎ払われるも空中で回転し態勢を整える)……(レインドから貰ったこの力…きっとクロリアーを救い出す『鍵』になるはず…なら、『鍵穴』を見つけなきゃ…何処に…何処に…――――――)(再びゼロリアに斬りかかった) 」 全力者「俺が隙を作る!(氷冬を飛び越えるように跳躍し、真上からゼロリア目がけ)「全力エルボークラッシュ!!」(無重力の中でも加速十分の急降下エルボーを繰り出す) 」 雛菊「く…っ……(一方的に押されていく…こんなことでは…――――)―――――!(自らの名を呼ぶレインドの方へ振り返る) 」 ヒロ「………な、なんだぁっっっ………!!!??(メタナイトと共に吹き飛ばされる)(い、今の攻撃は……!!)それがあんたの回答か!!??(吹っ飛びながらゼロリアに向けて叫ぶ) 」 白鷺「ゲッブッ……ブッ…(喀血しながら立ち上がり、刀を鞘に納めながらゼロリアに接近し)援護に回りましょうか、少し前までの仕事みたいに…!(瞬間移動染みた速度の踏み込みで一気にゼロリアとの距離を詰め、輪剣目掛け居合切りを放つ!) 」 ゼロリア「ス…(攻撃を繰り出そうとするシグマに人差し指を向ける。すると、シグマの攻撃ベクトルが転換し、その刃は全力者に向けられた)どんなに時間を遡っても…そこから、過去からやり直したところで、同じ路(みち)から外れることはなかった…だから、すべてを壊す。お前たちが築いてきた世界を、お前たちが歩んできた時間も…すべてが、"ゼロ"になるまで―――そうして…「私」しかいない世界の中で、「私」だけの時間を過ごすの…(ユキ、AS、オリヴィエの三名に対し、斬撃の礫を幾重にも解き放った) 」 シグマ「むっ――――!?(ゼロリアに繰り出したはずの斬撃が、いつのまにか全力者に向けられ――――)――――ドオゥンッ ! ! ! (全力者の一撃と衝突し、互いの衝撃が相殺される)…すまない…っ…(ゼロリアに警戒を与えながら全力者に) 」 オリヴィエ「–––––––(刹那にして伝わる陽の力に目を丸くし硬直するが)ええ、任されましたとも(クスリと可憐に微笑んだ後、吹き飛ばされようとも向かっていく氷刀、隙を作ろうと突っ込む実力者を順に視界に入れ)ッパァンッ(自身のほおを陽手で叩きつけ、息を大きく吸い込む)––––っし! 氷刀さん、剣を交わさなくともアナタが……いえ、”彼女”があなたを必要としていることは、それだけは理解できる。だから…… –––––道を切り開きます。あとは “お願いします”(そして刃を水平に構え、彼女を中心として花弁が舞う) 」 我が剣は森羅万象の息吹。総ての歪を正し、総ての骸を輪廻に転 <カエ>す天地<アメツチ>の閃き––––– オリヴィエ「–––––––”咲き彩れ<サキカザレ>!!”輝閃桜華ァァァァァァアァァァ–––––– ッ!!!!(桜の花弁を形作る魔法陣が【氷刀】の足元に出現し、彼女を祝福<守護>る。同時にはなった彼女の突きが一筋の光を穿ち、それを中心に花弁が渦を巻き斬撃の礫に穴を開け【進路】を切り開いた) 」 ゼロリア「ッ……!(輪剣を操り氷冬の斬撃を応酬するが――――) ガ キ ィ ン ッ ! ! (―――!!)(その最中に白鷺の襲撃を受け、輪剣が弾き返される) 」 レインド「ギャインッ!(多くの弓矢を難なく弾き、雛菊に対する猛勢に滞りを築く)俺の過去の清算は、俺じゃあ出来ないみたいだ。初対面の君に頼むは筋違いで、烏滸がましい事だ。だからこそ――トンッ(雛菊の手に触れ、微量の『陽』を流し込む)恥凌いで頼む。あの野蛮なガーズルトークに風華を差してやってくれ 」 メタナイト「ぐゥ……(今の攻撃…)……!?(ゼロリアの「どんなに時間を遡っても」の言葉を聞き逃さなかった)…… …… ……そうか、そういうことか…ッ!!(ひとつの答えを導き出したかのように叫ぶ)―――待て、氷冬!!(氷冬に反撃を止める様に喚起する) 」 全力者「クッ……(肘に強すぎる衝撃が走った為か、右腕がダラリと垂れ下がる)奴の仕業だろう。むしろ怪我がなくて何よりだ(シグマと掛け合いを済ませると、再度ゼロリア周囲の攻防を心眼で焼き付ける) 」 氷冬「―――――!貴方は…いえ…礼を言うわ。(オリヴィエの援護を受け、足元に出現した魔法陣に踏み込んだ)四刀流奥義――――!?(剣技を繰り出そうとしたその時、メタナイトの声に攻撃の手を止める) 」 AS「破壊で全ての清算を求めるのは、俺も一時は考えた、だがそれは間違いだ―――無かったことにしていい事は何一つとしてない。(数多の斬撃を、受け止め、いなし、躱し、ゼロリアとの距離を詰める) 」 雛菊「……!これは…―――――!(確かに感じる「陽」の力に、ゼロリアが齎す重苦し威圧感から解放された様に体が軽くなっていく)……貴方の意思、汲み取りました。(レインドに微笑み、蕨に手を添えたままゼロリアへと迫る) 」 白鷺「…通じないわけじゃあない、『陽』の力を持つ人に決定打は任せれば——ブゴッ!(盛大に喀血し、そっとゼロリアから離れる) 」 ヒロ「……何か、わかったのか!?(メタナイトに) 」 ユキ「ギリ…(あたしの『霜晶』の力は集団戦では不向き。ヒイラギ流が『対人用の殺人剣』といえど、その型の数々や"チカラ"は『広範囲』をイメージしたものが多い……連中を巻き込まないように使いこなせられたら、文句無しなんだろうけど――――)―――まあ、細かいことは気にしないことねっ!!(にっこり笑顔)みんなー、気をつけなさいよぉ―――(納刀し、迫り来る幾重のつぶて、ゼロリアを真正面からY軸で結ぶ一線を絞る)――― 」 ユキ「―――(霜晶『序』、『破』――)―――  雪  華  晶  閃  ン  ゥ  ッ!!!!   (下方から上方へ、縦に刀を解き放つ。温度がない世界なので冷気を伴わなず、純粋な縦斬撃波が斬撃の礫ごと弾き飛ばし戦士たちの隙間をぬってゼロリアへ襲いかかる!) 」 ヒロ「………だぁかぁらぁ!!大丈夫なんかぁ!!??(心配そうな顔で白鷺を見る) 」 メタナイト「先の攻撃で解ったことがある…奴の武器は三種類存在する。しかしどうだ、何故か奴はその内の二つを手放し、今はあの輪剣のみを手にしている。だが、奴に攻撃を与えた時…奴が手放した武器が現れ不可避の反撃を繰り出した…!まだ完全に正体が明らかになったわけではないが、おそらくゼロリアは、時空間を司ることができるのだろう…そのことを把握するんだ。 」 ゼロリア「 ザ ン ッ ―――――――― ギ ュ オ オ オ オ オ オ ア ア ア ア ァ ァ ァ ァ … ッ … ! ! ! ! (輪剣で前方空間を斬り裂き、レインドにとっては見覚えのある、空間断裂を引き起こす。そして、ユキが放った“雪華晶閃”はその空間の中へと消えていった…)ヴヴンッ―――― ズ  ォ  ァ  ア  ッ  !  !  ! (そして、空間の中へと消えていった“雪華晶閃”をASの頭上に展開した空間から放出した) 」 レインド「よし、次だ……(地面を蹴り、宙を舞うと)――スッ――(ユキの放った斬撃破が真横を通り抜け瞳が縮小し、白目の割合が多くなる)なんだ今の!剣でやっていい技じゃあないだろ!!(ユキの隣まで移動を終え)ほら、いらねぇ勇気を分けてやる(ユキの肩に手を置き、微量の『陽』を流し込み)期待しているぜ、世界一位! 」 氷冬「(時空間を操る力…)…気を付けるわ。(アイコンタクトで礼をし、再びゼロリアと向き合う)…っ…――――“集慧薙”ッ!!(再びゼロリアの懐に潜り込み、四刀による薙ぎ払いを繰り出す) 」 レインド「――(あの空間断裂……固有能力か!?だとしたら……)――気をつけろ、クロリアーの衝撃波だけは絶対に受けるなよ!! 」 オリヴィエ「お礼は後で"彼女"の口から聞きますよ。お友達になりたいって言われたらもうお釣りが返ってくるぐらいのごほうびなんですけどっ(弾むような笑みで返すが、メタナイトの忠言を耳に入れ眉をひそめる––––)ってぇぇぇちょっ!今は花の加護集預けたばかrオッヒャァ!?(隙はない、とっさにかがむと雪華晶閃が頭上を通り過ぎ背筋がゾォット凍りついた)じょ、序列1位こわ…えっ、あれも出場してるんです!?やだー! 」 ゼロリア「脅迫、殺戮、威圧、蹂躙、嘲笑、陵辱、堕落、強奪、破壊、反逆、決裂…お前たちから齎された多くの"罪"が、「私」を絶命へと追い詰めた… だから、報復する… お前たちの…お前たち以上の"罪"で―――― グゥ…ぁッ…!(氷冬の横薙ぎに顔を歪めるが…)―――― ズ オ ォ ゥ ッ ! ! ! (氷冬の真下から短剣『ウルド』が突出し、反撃が繰り出される) 」 ヒロ「時空間を、司る……!!(さっきのあのわけのわからねえ攻撃は………そういうことかっ……!………なにっ、攻撃を受け流した上に、他のところへ……!(これが、奴の時空間を司る力……!!) 」 AS「―――何ッ!?(ユキの放った渾身の一撃が自分の真上に転移したのを感じ取り、剣を握って)ガギッ―――ギギギギギギ―――がはっ・・・!(その威力を逸らしきれず、水晶の鎧が深く穿たれる)―――やってくれたな罪剣・・・お前が時空の理を奪うと云うのなら。(ミラージュブレイドを構え)俺はその『理』を斬り殺そう。 」 氷冬「(これのことね―――――!)――――――ッ!(オリヴィエの祝福のお陰で、不可避と思われたその反撃の回避に成功する)―――――四刀流奥義“魔血緋血”ッ!!!(反撃に対する強烈な反撃斬りを炸裂させる) 」 ヒロ「………時空間を司る力なら、真っ向勝負じゃ無理……ならば……!(土を浮きあげさせ、球状にする)……時空間を司る力に……土を司る力で挑んでやるっっ!!!!(ワインドアップから土球をゼロリアに向けて思いっきり振り被る) 」 雛菊「行きますよ――――“三蜂”(みつばち)!!(ヒュドドドァッ ! ! !)(一度の刺突で無数の刺突を繰り出す) 」 ゼロリア「―――――!!(ズバァンッ、ズドドドァ…ッ… ! ! ! )(氷冬と雛菊の二人の斬撃が全身に刻まれる)うッ…ぁ……―――(既に傷だらけの身体…今も崩れ落ちそうだったが…)――――― ギ ュ ン ッ (刹那、何事もなかったかのように…ゼロリアの全身に刻まれたすべての傷が消滅した) 」 氷冬「(決まった――――)――――!?(確かに手応えはあった。メタナイトの忠告を受けた上で実行した反撃斬りのはずだった。しかし、ゼロリアが完全再生したことに酷く驚愕し、怯んだ) 」 カッコン…カッコン……(ゼロリアの周囲気にある輪状刃『ベルザンディ』が時を刻む…) ゼロリア「…そして…お前たちは…これからまた「私」に殺される… ……何度でも…何度だって…何度だろうと…!だって…お前たちは…幸せになるために"罪"を犯すのだから… …他人の不幸で幸せを噛み締めたいのだから… …そうして飽くなき幸せを求め続けるのだから…滑稽だよね… 何故って、お前たちが幸せを掴み取ろうとする度に、その欲望が、お前たちを滅ぼしていくのだからね…(憎悪を煮え滾らすその紅瞳が、歪な光を帯びて輝きだす) 」 レインド「……リンクの固有能力か……(全て、思い出として仕舞い込んでいるっていうのか。脆弱いと罵った、俺達所有者の思い出を……)トンッ(その場を移動して、ASの後ろを通り過ぎるように宙を浮く)マスターの遺留品、今でも抱え込んでいるんだな(ASの肩にそっと手を置き、『陽』を流し込む)頼むぞ 」 ユキ「剣で無茶苦茶やっちゃうのがウチの教えなのよ~(隣へ降り立ったレインドににこにこと)ん……(『陽』の気を感じ、ふと真顔になる)…りょーかい、任せて。元英雄さん。…今度はあなたとバチバチできる日を楽しみにしてるにゃー(レインドにぱちりとウィンクをしてみせ、刀を構えて駆け出す) ありゃ、大丈夫!?当たってないよね!?(遠方からオリヴィエを見て少し焦り)  」 ユキ「―――おーっ!おっ、おぉおぉぉ!? きゃあーーっ!?!?!(汗 放った雪華がゼロリアの空間へ呑まれ、ASへ放たれた光景に悲鳴を上げる) だ、大丈夫かしら……一応後で謝っておかないと…(申し訳なさそうな半眼を浮かべ、遠方のASを見て) ―――――チャキ……ふう…さて、おちゃらけもこの辺にして――――(ゼロリアやその周囲を取り巻く光景を鋭い眼光で凝視する) 」 メタナイト「 ……!!(物体操作、転換能力、不可避の反撃、空間断裂、そして超速再生…いずれも次元を越えた能力ばかりだ…!しかし…必ず弱点はあるはずだ…何処にある…―――――)……?(時を刻むゼロリアの刃を凝視する)…輪剣…長剣…そして、短剣…(ゼロリアが姿を現した時、それら三つの剣が重なり合い、時計を模していたことを思い出す)…… …… ……!(また一つ、ある答えを導き出す) 」 氷冬「…ッ……(もとはただの剣…生前の持ち主の怨念がその剣に伝ったことで…クロリアーは誕生した…じゃあ、あの剣に宿るのは、その持ち主の意思…人の姿となって私たちの前に姿を現したのには、何か理由があるはず。きっと、私たちに何かを伝えようとしている…――――)(負の感情をむき出すゼロリアの言葉に耳を傾けながら) 」 AS「ああそうだ、俺達は生きるだけで咎を背負う、背負いながらもこうして生き続ける。(剣を構え、ゆっくりと呼吸を整える)―――ああ、こいつは最早もう一人の俺と言っても過言ではない。喜んで背負い続けよう・・・頼まれた。(振り返らず、語り)―――今から詠唱を始める、少しだけ時間を稼いでくれ・・・奴から『理』を切り離す! 」 シグマ「…どうした…?(メタナイトに一瞥を与え) 」 ヒロ「……その幸せを得るために犯した罪で……君は不幸になったというのか……!君は、人々の幸運の被害者だと、言いたいのか!(ゼロリアに)……どうした!?(メタナイトに) 」 メタナイト「…試したいことがある。協力してくれ。(シグマにそう言ってゼロリアへと接近する) ヒロ!何でもいい…奴に攻撃を与え、"反撃させろ"!!あとのことは、私が何とかする!!」 オリヴィエ「べ、別にあたってないですし怖くなんてなかったですし!ほ、本戦でぶち当たっても悲鳴一つ上げずバレリーナのように華麗に回避してやりますし!?(頭のてっぺんををしっかりと押さえたままデフォ涙目でユキに向かって強がって見せる。なお足がガクブル)っ……!!(クロリアーの言葉が深く胸を刺しえぐり確かな痛みとなって竦む。それでも決して彼女から逃げることはなくまっすぐ向き合い)聞いて、聞いてください。私達は皆何か一つ、譲れないものを守りたい……それを掴み取りたい一心で道を踏み間違える。その思いが常に何かを壊し、悲しみが生まれる。それでも–––– 」 オリヴィエ「それでも––––幸せになりたい、&bold(){『生まれてこなければよかった』なんて言いたくないから咎を進んで背負うの!そこにある命の叫びを、どうか否定しないで!!} 」 ヒロ「………わかった!……ぬおおおおおお!!!!!(土分身で数人になった状態でゼロリアに木刀を振りかざしながら突っ込む) 」 ゼロリア「…幸せなんて…"死合わせ"なんだよ…本当は誰もが、救われない命だ…… 叫ぶだけなら!!嘆くだけなら!!泣くだけなら!!何度も、何度も、やってきた…それで命が救われると、初めはそう思っていた…でも、間違っていた… 幸せを掴み取ろうとする度に、零れていくものがある。言葉とか、心とか、感情とか、記憶とか…そんな、曖昧なものさえも…ぜんぶがぜんぶ崩れ落ちていく… そうして、足元には死だけが合わさっていく… 気付いたら「私」は"屍"の上に立っていたよ。もう…わかったことだ……はじめから、命なんてものは――――!!(分身体のヒロに対し、掌を突きつける) 」 ――――  ズ  オ  ア  ァ  ッ  ! ――――(斬り裂かれた空間の中から長剣『スクルド』が姿を現し、ヒロとその分身に不可避の反撃を繰り出そうとするが――――) メタナイト「今だ―――――うおおおおぉぉぉッ!!!(シグマと共にゼロリア…ではなく、切り裂かれた空間へと突撃する)ぐゥ…ッ…!!(裂かれた空間が閉ざされる前にギャラクシアを挟みこみ、中の空間を覗きこんだ) 」 シグマ「ふんっ、はぁッ!!!(メタナイトとのコンビネーションを発動し、ヒロ本人に迫るゼロリアの反撃を左腕の剣で庇うように受け止める) 」 メタナイトが覗きこんだ空間の先には、更なる異空間が広がっていた。しかし、その奥に―――――『もう一体のゼロリア』の姿があった。 ヒロ「……っっ!(ゼロリアの心の叫びで何かを思い出したのか、木刀を振りかざそうとした腕が止まる)……っ!(止まった瞬間掌を突き付けようとしているのに気付き身構えようとするも止められず)……!(シグマがゼロリアの反撃を受け止めたのを見て)…す、すまない…! 」 メタナイト「―――――!!(やはりそうだったか…!)(確信を得ると同時に閉ざされていく空間から退く)…これで大よその謎が解けた。おそらく、&bold(){奴は"過去・現在・未来"同時に存在する…所謂『超次元生命体』だ!} 」 シグマ「気にするな。これは共闘だ…(左腕を摩りながらヒロに)…なんだと…?その根拠は何だ…?(少し驚いた様子でメタナイトに) 」 ヒロ「………(叫び、嘆き、泣いて……生きながらえようと足掻いてきた……!?)(動きが止まる) 」 メタナイト「はじめ、奴の手元には三つの剣があった。それが奴の武器であることは明白だ。だが、奴は我々と戦う前に、その内の二つを手放し、異空間へと放った。隙を突く為にあえて隠したと言うならまだ解る…しかし、奴にとってみれば、その三つの剣を同時に操れば、我々を圧倒することなど容易かったはずだ。だが、奴はそれをしなかった…いや、きっと"できなかった"のだ。 」 雛菊「……どういう、ことですか…っ…?(やや困惑したようにメタナイトの話に耳を傾けながらゼロリアに警戒を与えている) 」 メタナイト「時空間を操るということは、当然…過去・現在・未来さえも自由に行き来できるはずだ。だが、もともとゼロリアは唯一存在…それぞれの時間に存在を確立させるためには、それぞれの時間を司る力を一つずつ分け与える必要があるのだろう…それが、あの剣だ…!たとえ過去・現在・未来に奴が同時に存在していたとしても、それぞれの手元に剣を三つ揃えることは不可能のはずだ。おそらく、あの剣を軸に、人型の器が動いているのだと思う。 」 氷冬「…つまり、初めから相手を一体のみだと錯覚させて私たちの油断を誘い、その未来と過去のクロリアーが隙をついて現在に干渉して攻撃してくる。でも、それぞれが持つ武器は一つずつだけ…そう言うことかしら… けど…あの得体の知れない能力の正体は…?まさか、あれも剣の能力なの…? 」 AS「―――そうか、ならばあの剣の先と、この場にいる全てのクロリアーを・・・ゼロリアを斃せ、そういう事だな。(詠唱を中止し、ゼロリアの剣を見る)ウルド<過去>とヴェルダンディ<現在>とスクルド<未来>・・・ノルニルとはよく言ったものだな。 」 メタナイト「そうだ。空間断裂によって未来と過去のゼロリアを潜ませ、現在の奴が圧倒された際に、現在の時間に干渉して我々に攻撃を繰り出してくる。そうやって、それぞれの時空間に存在するゼロリアが協力し合いながら戦っていたのだ…操作能力や転換能力、反撃能力や再生能力も…剣自体の能力であると踏んで間違いないだろう。ゼロリア本体が能力者だとすれば、わざわざこんな回りくどい攻撃は仕掛けてこない。それに…この眼で確かに見たのだ。空間断裂の先に、もう一体のゼロリアが潜んでいたのを…! 」 ヒロ「……くっ……!俺たちが相手が一人だと思っていたのを突いた作戦だというのか…!? 」 シグマ「なるほど…先の試行はそのためだったか。…しかし、少々厄介なことだな。過去と現在、そして未来に存在するということは…奴を三体同時に相手にするということではないのか? 」 雛菊「それでは、たとえ「現在(いま)のクロリアー」を倒したとしても…過去と未来が存在し得る限り…現在のクロリアーが消滅することはないのでは…っ…? 」 氷冬「…いや、可能性があるとするなら…―――――「過去・現在・未来に存在するクロリアー」を、同時に倒すことだと思う。…どうかしら。 」 メタナイト「それしか方法はないな。それぞれの時空間に存在するゼロリアを同時に倒さなければ、我々に勝ち目はない。……奴が再び空間断裂を行った時、各自散らばって戦いに臨むぞ。……私は、「未来」に進む。(ギャラクシアを構える) 」 シグマ「心得た…ならば、我は「過去」へと還ろう。(左腕に添えた手を振り払い、再びゼロリアと対峙する) 」 AS「単純な話だ―――氷冬、「現代」はやれるな?・・・俺は「過去」を清算しよう。(清算という言葉に、過去の自分が重なる) 」 雛菊「…それなら、私は「未来」へと突き進みます。(三位一体の存在…か…ふふっ、まるでこの「蕨」の様ですね。少しだけ運命を感じますが…負けるわけにはいきません。)(決意を抱き、刀を縦に身構える) 」 ヒロ「………(ASの話を聞き)……俺は「過去」へ行く。(そして……「過去のあいつ」と…「過去の俺」と戦う……!) 」 氷冬「ええ、任せて。………(…現在(いま)と向き合うこと…私に合っている。だから…絶対に目を逸らさない―――― クロリアー、貴方の目から。) 」 ゼロリア「……すべてを壊すまで、すべてを殺すまで、すべてを滅ぼすまで…「私」は何度だって、お前たちを傷つける。 」 &bold(){――――――― 終 焉 の 刻 だ ―――――――} ---- メタナイト「だが、奴が空間断裂を実行する時は…ほぼ決まって反撃の時だ。しかも、一度氷冬にかわされいてるが故…おそらく、次は"二度"反撃を行ってくる可能性が高い。 」 氷冬「なら、私がクロリアーの反撃を受け止めるわ。その間に、みんなは空間の中へ…!(チャキリ…ッ…)(四刀を身構えゼロリアを見据える) 」 雛菊「では、私が先陣を切って誘導します…!( ダ ァ ン ッ ! )(一歩の踏み込みで瞬く間にゼロリアとの距離を詰め―――)――はぁっ!!(真正面から居合抜きを繰り出した) 」 **[[BGM♪>https://www.youtube.com/watch?v=N-Wv65hQzXw]] ゼロリア「――――!(向かってくる雛菊に掌を突きつけると輪剣『ベルザンディ』がその方向に現れ、彼女の斬撃を受け止める) 消えろ――― ズ オ オ オ ォ ォ … ッ … ! ! ! ! (左右両側の空間が裂かれ、双方から長剣『スクルド』と短剣『ウルド』が姿を現し、雛菊に反撃を繰り出そうとする) 」 氷冬「――――― させないっ!!!( ガ キ ャ ア ア ァ ァ ン ッ ! ! ! )(風を斬る勢いで駆け抜け、四刀でゼロリアの双剣を受け止めた) 」 ギ ュ ア ァ ァ … ッ … ! ! (ゼロリアの両側に、別空間へと繋がる異次元渦が展開される) メタナイト「―――今だ!突撃するぞ!!(氷冬がゼロリアの斬撃を受け止めたことで生じた隙を見逃さず、すぐさま「未来のゼロリア」がいる空間へと突撃する) 」 雛菊「――――ッ!(反撃を受ける寸前で氷冬に助けられ命拾いする)ありがとうございます、氷冬さん。貴女との試合の再開…楽しみにしていますよ。 はいっ!!(メタナイトへと続く様に、「未来」の空間へと突き進む) 」 シグマ「フン…―――――(我は過去の産物…故に、この先へと進む意味がある。)(コートを靡かせながら「過去」の空間へと入り込む)」 ヒロ「……頼むぜっ。(氷冬を横目に、「過去」の空間に入り込む) 」 AS「―――お前が”現代<いま>”に求める理想、掴んでみせろ、俺はその手伝いをしよう・・・全力でな。(氷冬にアイコンタクトを送り、ウルドが現れた空間の中へ飛び込む) 」 ゼロリア「…ッ…!(断裂した空間内へ入り込んでいく戦士たちの姿をよそ目に、両空間を閉ざそうとするが…) 」 氷冬「シュドドドドァッ ! ! (瞬間的にゼロリアの全身に四刀の柄による殴打を叩き込む)―――― 貴方の相手は…私よ…!(ゼロリアの深く赤い瞳から目を曝さず、じっと見つめながら) 」 ゼロリア「くッ――――(氷冬から受けた攻撃に表情を歪ませる) 」 ---- ゼロリア(過去)「 ォ ォ ォ ォ ォ … ッ … ! ! (暗緑色の異空間の中で、短剣『ウルド』を傍らに佇んでいる)……ス…―――― ド ド ド ァ ッ ! ! ! (空間内へ踏み込んだ戦士たちに、光線状に解き放たれた斬撃が襲いかかる) 」 ゼロリア(未来)「 ォ ォ ォ ォ ォ … ッ … ! ! (藍色の異空間の中で、長剣『スクルド』を傍らに頭上を浮遊している)……ガ ォ ン ッ ――――― バ ギ ュ ア ア ア ァ ァ ァ ッ ! ! ! ! (長剣を振り抜くと稲妻を纏った衝撃波が帯状に解き放たれる) 」 メタナイト「 ―――!(早速出迎えてくるか…!)来るぞッ!!(雛菊に注意喚起しつつ電撃波を飛翔回避する)罪剣よ…お前が喰らう未来は、私が守る!それが、『英雄』たち…『戦士』たちの架け橋となるのだから!!(鋭い軌道を描きながら異空間の中を飛び交い、ゼロリアの死角からギャラクシアを振う)」 ヒロ「………なっ……!!?(斬撃に向けて、土弾を放つ) 」 シグマ「荒れ狂う者よ…貴様の罪を断ち切ってやろう。むんッ!!!(ザキィィ―――――ン…ッ… ! ! !)(右腕の剣、左腕の剣「Σブレード」を交差して構え、迫る斬撃を切り開いた) 」 雛菊「ッ…!(メタナイトの掛け声と共に軽い身のこなしで横へと反れて回避する)私は…過去へは振り返らない…ただ、未来へと突き進む…!その為に刀を振い続けてきたのだから…!(頭上のゼロリアのもとへ着接近する) 」 AS「―――お前の憎悪を俺は知らない訳ではない、だが・・・はぁッ!!(襲い来る斬撃を、一振りで薙ぐ)故に、お前を止めない訳にはいかない。 」 ゼロリア(過去)「 ス ン ッ ―――― ズ ァ ッ ! ! (短剣『ウルド』を操ってASに斬りかかり、その後邪気を纏った短剣を振りまわすことで四方八方に斬撃の礫が降り注がせる) 」 ゼロリア(未来)「 ギ ュ ン ッ ――――― ド ゴ ォ ッ ! ! ! (メタナイトが死角から襲いかかってくる寸前、時空を超越した速度で彼の背後へと旋回。剣身の表面で叩きつける)ギ ュ ン ッ ―――― ザ キ ャ ァ ン ッ ! ! ! (その後、瞬く間に雛菊を横切り、そのすれ違いざまに斬り伏した) 」 メタナイト「うおおおぉぉ―――― ぐあぁ…ッ…!!?(馬鹿な…いつのまに…ッ…!?)(神出鬼没の現象に惑わされながら、叩きつけられ落下していく) 」 雛菊「――――――ひぐぅ…ッ…!!(―――!!?)(ゼロリアの接近を認識できず、刹那の内に切り裂かれる)はぁ…はぁ…ッ…(…今のは… …は、早過ぎて何も視えなかった… まるで、"時が止まった"かのように…)(刻まれた腹部から滴る鮮血を手で押さえ、痛みに苦悶の表情を浮かべる) 」 シグマ「――――!(ヒュン――ヒュンッ――ヒュン――!)(両眼に搭載されたサーチアイによる演算処理でゼロリアの攻撃軌道を読解し、完璧で無駄の無い回避を行う)なるほど…先程に比べると芸がないようにも見える。一個体ずつ相手にすることで、少なくともこちら側は優勢に立ったのだな。(二刀を振って斬りかかる) 」 ゼロリア(未来)「 ギ ュ ン ッ ――――(再び瞬間的にメタナイトの背後へ旋回し、長剣を振う)」 AS「スッ―――キィンッ!!(斬撃を、ミラージュブレイドの身で受け、滑らせて跳ね上げ)ーーードシュゥッ!!(気づけば既に、強烈な刺突は放たれている!)ああ、厄介な横槍も無い、丸くなったものだな。 」 雛菊「(早すぎて…“佩”での回避もできそうにありませんね…ならば、ここは―――――)―――――(瞳を閉じ、自らのアンビションを研ぎ澄ます) 」 メタナイト「ぐああぁ…ッ…!(く…ッ――――早すぎる…!?そうか…これもおそらく、奴の能力のひとつ…自らの時間を加速化することで超高速移動を行う術なのだろう…時間停止能力に等しい…)グッ……はぁ…はぁ…ッ… 不味いな…―――(罅割れた仮面の奥で、打開策を導き出そうとしている) 」 ヒロ「…………おもしれぇことしてくれたじゃねーかよ……(刀を前に突き立てながらゼロリアの方に駆け出す) 」 ゼロリア(過去)「ッ…!!(ASの刺突が胸部を貫き、同時に吹き飛ばされる。戦士たちが優勢に立ったと確信した…その時だった―――) オ  ゥ  ン  ッ  (全身を上げた時、ASが貫いたはずの胸部は元通り回復されていた。現在のゼロリアが氷冬と雛菊の斬撃を受けた直後に行ったと思われる、超速再生能力だ―――) 」 ゼロリア(未来)「……―――――― ギ ュ ン ッ ! (今度は雛菊のもとへと接近。時空を超越した"光速"移動から、彼女に長剣を振り下ろした) 」 シグマ「むっ…!?(ゼロリアの傷が完全回復しているのを見て驚愕を露わにする)…なるほど、仮面の剣士(メタナイト)が言っていた超速再生と言う奴か……否、奴が"過去"を司る罪だと言うのであれば、おそらく奴は奴自身の時間を遡ることが出来るのだろう。故に、我々が一方的に攻撃しようとも、奴はまた"攻撃を受ける前の時間"へと遡る……厄介なことよ…(厳かな表情で睨みつけながら) 」 ヒロ「…あっ……!あの技……!!!(過去のゼロリアの超速再生能力を見て)……こいつも使えるのか……!? 」 シグマ「いや、おそらく奴(過去)しか使えない能力と見ていいだろう。他の時間を司る罪に対し戦闘力は乏しいが…あの時間遡行能力が肝になっている。(ヒロに) 」 AS「そうか・・・お前が何度でも遡ろうと、云うのならば―――俺はその過去すらも斬り刻もう。(ミラージュブレイド構え、・・・)”俺は運命<オマエ>に囚われた” (詠唱を始め、異空間に灰色の水晶が生え始める) 」 雛菊「(――― “彩” ―――)パシィィ―――ン…ッ… ! (長剣が振り下ろされる寸前、白刃取りでその刃を受け止める)…ググッ…どんなに早くても…攻撃する相手が決まっているなら、必ずそこを狙ってくる…!もう、その手は通じません!(受け止めた剣を押し退け、蕨を素早く抜刀する)――――“三礼”!!(ズギャギャギャァッ ! ! !)(高速反撃斬りを炸裂させる) 」 ゼロリア(過去)「 ズ ォ ン ッ ! !(詠唱を始めたASに警戒し、彼に対して短剣を振ろうとするが―――) 」 シグマ「――はああぁッ!!(ズバババァンッ ! ! )(ゼロリアがASに手を下すよりも先に、Σ状に高速移動しながらゼロリアを斬り伏せる)――― させはせん。 」 AS「”長い宿命<クルシミ>の中を、宛もなく彷徨った” ―――(周囲がゆっくりと、翡翠色の粒子と灰色の水晶とで満たされてゆく―――) 」 ゼロリア(未来)「――――!?(反撃斬りによって宙へと薙ぎ払われる) シ ュ ド ド ド ォ ァ ッ !(吹き飛ぶ最中に斬撃の礫を放ち雛菊に反撃する) 」 ヒロ「………じゃあ、さっきの現代のヤツがやったアレは…実はヤツがやってたってことだな(ゼロリア(過去)を見て)……邪魔はさせない!!(ゼロリアになんと丸腰で飛びかかる) 」 メタナイト「……!(流石は序列二位の実力者だ。ピンチをチャンスに変える力こそ、『英雄』たる資格があるッ…!!)ならば私も負けられまい…!(ギュルルルルッ ! ! ! )(身体を高速回転させながら突き進む凄まじい突撃を仕掛ける) 」 雛菊「ガキャキャンッ、ギャギィンッ ! ! ! (迫る斬撃の礫を鮮やかな高速剣舞で弾き返す)はぁっ!( タ ン ッ )(上空へと乗り出す) 」 ゼロリア(過去)「―――!?(シグマに阻まれ短剣が弾かれるも―――)クルンクルンクルン――――ザキィィンッ ! ! (ブーメランの様に戻ってきた短剣を受け取ってシグマを薙ぎ払う)――― ス …(丸腰で突撃してくるヒロに対し掌を突きつけるが…) 」 ゼロリア(未来)「――― ギ ュ オ ン ッ ―――(時空を越え、メタナイトの頭上へと旋回。長剣を勢いよく振りおろし、断裂しようとする) 」 メタナイト「――――――― フッ。(長剣が振り下ろされると直感した時、自らをマントで包みその場から消え失せる。そして――)――――― 見 る が い い ッ !(   ズ   ッ   バ   ァ   ン   ッ   !   !   !  )(闇の中から姿を現し、切り札“ギャラクシアダークネス”でカウンターを繰り出した) 」 AS「”藻掻き、嘆き、足掻き続け、約束<コタエ>の果てを求め続けた” ―――(周囲に、灰の水晶と翡翠の粒子が織り成す園が形作られる―――) 」 シグマ「ぬッ――――!(パキィィ―――ン…ッ… ! ! )(短剣を即座に右手に握った刀で受け止めようとするが、当たり判定が悪かったのか真っ二つに引き裂かれ、また右肩も同時に切り裂かれる)…チッ…致し方あるまい。(折れた刀を捨て、左腕のΣブレードに手を添える。その時、その左腕の剣に異変が起こる) 」 ゼロリア(未来)「 ! ! ? (背後に強烈な衝撃を受け、雛菊のもとへと吹き飛んでいく) 」 雛菊「(今だ―――!)―― “三掻鏡”(さんかくけい)ッ!!(ズァンッ―――ズァンッ―――ズァァンッ ! ! !)(ゼロリアの周りを△状に移動しながら斬り裂き…)はあああぁぁぁーーッ!!!(ズギャアァッ ! ! ! )(怯んだ隙を突いて斬撃波を放ち吹き飛ばす) 」 メタナイト「フンッ、“デルタエッジ”!!(ザンッ、ザンッ、ザンッ ! ! !)(雛菊に続き、自らも△状に高速移動しながらゼロリアを一気に斬り伏せる) 」 ヒロ「…ぬぅおおおおおお!!!!!(ゼロリアが掌を突きつけた瞬間、手首よりやや下の方を掴みかかる) 」 ゼロリア(過去)「―――!?(ヒロに掴みかかられ動揺する) 」 AS「―――”故に、俺の剣<ジンセイ>に剣戟<コタエ>から得た全てを込めよう” (周囲の空気が、変わる―――) 」 シグマ「…貴様が誰を憎もうと我には関係の無いことだ… だが、世の理を揺るがし、滅ぼそうとするのであれば…――――我は容赦なく貴様を断罪しよう、罪深き剣よ!!!(ギュオワァンッ ! ! !)(左腕の剣「Σブレード」をしならせる。すると、紫色に輝いていたその剣が異音と共に紅色に変色する) 」 ゼロリア(未来)「ッ…!!(雛菊とメタナイトのコンビネーションアタックに挟み込まれる)ピキ…ッ…パキィ…ッ…(その時、長剣『スクルド』の剣身に亀裂が生じる) 」 雛菊「……!(ゼロリアの長剣の罅割れに注目する)……(メタナイトさんは、クロリアーの能力は剣に潜んでいると言った…それなら今――――勝機はある…!!)キュァァ…ッ… ! !(レインドから譲り受けた「陽」の力が全身、そして刀を包み込んでいく) 」 メタナイト「これも宿命か… ズァンッ…―――― コ ォ ォ ォ … ッ … ギ ュ ァ ァ ア ア ア ッ … ! ! !(ギャラクシアを前方に構え、剣身に意識を集中させる。蒼い粒子が剣身を纏い、蒼剣となったそれが神々しい輝きを放つ) 彗星の如く、解き放て――――― &bold(){“ 銀 河 新 星 (ギャラクシー・ノヴァ) ”}!!!  ズ  バ  ァ  ン  ッ  ッ  !  !  !  !  ! (銀河のように蒼く神々しく輝く最強剣技の斬撃波を解き放った) 」 ヒロ「俺が押さえてる間に、やるんだぁぁぁ!!!(そのまま勢いでゼロリアに突撃する) 」 雛菊「光陰矢の如し、流星光底長蛇を逸す、ならば照らせ瑠璃玻璃の光―――&bold(){“ 陽 冠 三 畳 ”(ようかんさんじょう)}!!(  ズ バ ァ ン ッ  !  !  !  )(「陽」を纏った閃光斬撃による三閃を刻みこむ) 」 シグマ「人間…!(…興味深いものだな、「人間」というものは…――――)(ヒロの勇気ある行動に感服し、ふっと不敵な笑みを零した)これで終いだ――――― ぬ お お お ぉ ぉ ッ ! ! !(縦横無尽に空間ごとゼロリアを斬り裂いていき、一度後退、そして―――)―――&bold(){“ 死 愚 魔 ・ 舞 愚 楽 ”( シ グ マ ・ マ グ ラ )}―――(  ズ   ッ   バ   ア   ァ   ン   ッ   !  !  !  !  )(狙いを定め、ゼロリアの空間断裂に勝るとも劣らない、強烈な一閃で彼女を断裂する) 」 AS「お前の、全ての過去を断つ・・・”―――&bold(){奥義『忌械機撃<キカイキゲキ>・黒ク染マレ幻ノ見セル彼岸<ハズ ア マイインスティンクト>』}!!!”(水晶の園を駆け、唸る刃はあらゆる時空を超え―――『過去』という概念そのものだけを、”世界”から切り離すッ―――!!) 」 ゼロリア(過去/未来)『   ザ  キ  ィ  ィ  ィ  ――――― ン  …  ッ  …  !  !  !  !  (二つの時空間を統べる罪が断裂。未来を司る長剣『スクルド』と、過去を司る短剣『ウルド』が破壊され、それに伴い、双剣を操っていたゼロリアが完全消滅した)』 」 雛菊「ふぅ…(蕨を納刀する)――――― 未来は掴み取るもの… 私は、もっと頂点(さき)へと突き進みます。 」 シグマ「眠れ、罪の亡霊よ…―――(左腕の形状と色が元に戻っていく)…く…ッ……(『これ』をつかうことになったとはな…隊長の言う通り、無茶をしすぎてはならんな…) 」 AS「バキャァァァンッ―――(周囲の水晶が砕け散り、灰の園で手を突き出す)パシッ(そして、呼応するようにはじけ飛んだミラージュブレイドが手元へ戻る)お前の背負った過去・・・それを受け止めてくれるのは、”現代<いま>”に居るあいつだけだ、いつまでも”過去<ここ>”に拘り続けるな。 」 メタナイト「よし…これで、あのゼロリアは大きく弱体化するはずだ。あとは、彼女たちに任せよう―――――― 」 ---- 一方その頃、「現在」に留まった彼女たちは、「現在」のゼロリアと交戦していた―― **[[BGM♪>https://www.youtube.com/watch?v=ld4rVp7XppY]] 氷冬「―――はああぁっ!!(覇気を纏った四刀でゼロリアへと臨み、何度も刀を振り抜いた) 」 ゼロリア「ギュルン―――― ガ キ ャ ァ ン ッ ! ! (輪剣「ヴェルザンディ」を前方に回し氷冬の斬撃を受け止める)…何度…抗おうと、無駄だから… 結局、すべてがもうすぐ終わる… その運命(さだめ)を、受け入れるべき…(依然憎悪を含んだ紅瞳で彼女たちと対峙する) 」 氷冬「っ…(心に冷たく突き刺さる鋭い言葉に、ふと現実世界に残されたフーナたちの姿を思い返して懸念するが…)―――――(いいえ、信じてくれたんだもの。私がこの子(刀)たちを信じるように、みんなから…信じられているから―――――)そんな運命(さだめ)、願い下げよ。自分の運命(さだめ)は…自分で切り開く! 」 &ref(https://img.atwikiimg.com/www20.atwiki.jp/chaosdrama/attach/4329/2154/ff_efcg_11b.png) ゼロリア「…「陽」の力を得たから、止められるなんて思わないで… その力さえも、この空間が呑み込むから。二度と光の差さない世界へ、ずっと、閉じ込めるから。(ブォンッ―――シュドドドァッ ! ! !)(片腕を振うと斬撃の礫が放射状に解き放たれ、戦士たちに襲いかかる) 」 氷冬「っ…!(ギャキィンッ、カキィンッ ! ! )(前方より迫る斬撃の礫を刀を振って華麗に弾き返していく)………!(ASたちが…"向こう側"で戦っている。私も信じているから… 必ず、勝機は見えてくる…!)(自ら斬撃の嵐の中へと突撃し、刀で弾き返しながらゆっくりと接近を図る) 」 ゼロリア「バチ…バチバチィ…ッ… ! ! ! (エルキドラの放電能力を再現し、黒い稲妻を片手に集束させる) ス … ――――― ズギャアアアアァァァンッ ! ! ! ! (帯電した掌を天高く掲げ、頭上で断裂された空間の中へと解き放った) 」 ユキ「もう少しッ(居合の構えを取り、)進みやすくしてあげる!!(2人の側方へ位置取りをし、冷気を伴わない雪華晶閃を氷冬とゼロリアの間へと放つ。氷冬へと襲いかかる斬撃の礫を多少排除する意図)――――ガンッ、ギャインッ!!(自らの方へ飛んでくる斬撃波を弾きながらゼロリアを中心に円を描くように移動) 」 氷冬「くぅ…ッ…!(進めば進むほど苛烈になっていく懺悔機の嵐に苦戦を強いられるが…)――――!(ユキの援護によって道が切り開かれ、彼女にアイコンタクトで礼をした後ゼロリアとの距離を詰める)――――“除琉々参千”ッ!!!( ズババババァッ ! ! ! )(極端な前傾姿勢で重心を前に置き、回転しながら切り刻んでいく) 」 ゼロリア「ギ…うッ…!(氷冬の強烈な斬撃に表情が歪む)……?……!?(反撃を繰り出すために現在空間から外の空間へ呼びかけるも、未来からも、過去からも反応がないことに違和感を感じ、そこでようやく、その二つの存在が抹消されたことに気づく) 」 氷冬「……!(反撃してこない…いえ、これは―――――)ASたちが、上手くやったのね…!(姿こそ見えないが、彼らが向こう側の世界でゼロリアを倒したことを確信し、表情に希望が灯される) 」 ゼロリア「…お前たちは、私から…未来や過去さえも奪うの…?その飽くなき欲望によって、足元に積みあげられた"罪"から、お前たちはやがて転落していくんだ…!( ザ ァ ン ッ ! ! ! )(氷冬に対し、レインドが最も警戒した永続的な傷跡を残す斬衝波を×状に繰り出した) 」 ――――――― バ  ギ  ュ  ア  ア  ア  ァ  ァ  ッ   !   !   !  (その後、異空間の至る個所に空間断裂が発生し、その空間の間隙から、先程解き放たれた黒い稲妻が姿を現し、四方八方へと飛び交いながら戦士たちに襲いかかる) 氷冬「―――――!(本能的に察知したその驚異の斬撃を、身を翻して紙一重で回避する) 今の斬撃は――――― か…はぁ…っ……!?(攻撃を避けて安堵したのも束の間、死角から跳んできた稲妻に横腹を貫かれ、一瞬目の前の視界が真っ白に包まれる)はぁ…はぁ…ッ……!(横腹に走る激痛を手で強く抑え込み、必死に耐え抜こうとする)はぁ…ッ……はぁ…!(まだ、よ…まだ、諦められない…!)(だらりとぶら下がった片手を肩上まで振り上げる) 」 レインド「バチィッ!(周囲に生成された稲妻を風圧で叩き落として行き、表情を若干歪めながら拳を3度握りなおす)罪の意識に囚われすぎて暴論が続く……人として成ったなら、ある程度希望が通じると踏んでいたが――(ゼロリアの姿を視界に収め、クロリアーを「こういった形」で束縛していた過去を痛感しては更に表情が歪む)俺が言ったら火に油か……? 」 レインド「(いやそんなこと言って居る場合じゃあない)バギッ(『稲妻』として成した形を掴み取り)ダンッ!(強く地面を蹴り落とし、氷冬の援護に瞬時に入るべく大きく跳躍)セイリャァアア!(空中で一回転、勢いをつけてゼロリアへと高度のある角度から稲妻を投擲) 」 白鷺「後れちゃってごめんなさーい(ゼロリアの正面から後方へ飛び越えるような軌道で大ジャンプしながら突っ込み、高速の斬撃の連打で軌道上の斬衝波の嵐を弾きながら進み)……っとぉ(移動の最中、断裂された空間をちらと確認しながら身を翻して黒い稲妻を回避し)いやいや強烈ですねこの雷 」 ユキ「カンッ!(体を地面と平行にしながら片手に持った鞘を地面について跳ね上がり、)ヒュッ バチィンッ!!(空中できりもみ回転をしながら刀を振るい稲妻を弾く) ――――……ッ…!(負傷した氷冬を見て苦い顔をする)(ちょっと…大丈夫なの、あの子…!)(それから滞空中にレインド、白鷲へ視線を移す)ストッ ブゥンッ!!(鞘をゼロリアへ向けて投擲する) 」 ゼロリア「 ス … ――――― ズ ォ ン ッ ! ! ! (レインドから返された稲妻に掌を突きつけると、避雷針の様に吸収してしまう)…解るよ…お前たちが傷つく度に、また一つ…世界が壊れていくのを… お前たちが傷つく度に、また一つ…記憶を失っていくのを… お前たちは…いつも、いつだって、どんな時だって…そうだ… 繰り返されるだけの虚無、その永劫回帰(りんね)の中で… 死んだように息をしながら…死ぬために生きて…そして、死んでいく。苦痛だね…過酷だね…凄惨だね……なら、解脱へと導いてあげる… 誰もが誰かを忘れた世界へ…誰もがすべてを思い出せない世界へ…――― 」 ゼロリア「―――――!(視界に入ったユキの鞘に光矢を放って相殺を試みる) お前たちと、この世界との戯れは、もうお終いにする…ここから、今から、すべてを滅ぼすよ。(―――    ザ   ン   ッ  ―――)(空間断裂――――) 」 ズ オ オ オ オ オ オ ア ア ア ア ァ ァ ァ ァ … ッ …  !  !  !  !  (ゼロリアに断裂されたい空間の裂け目から黒い瘴気が湧き出し、やがて大きな穴が展開される。その中から姿を現したのは――――無数の大罪、ゼロリアだった) レインド「スタッ(片膝ついて着地し、周囲の固有結界に目を細める)嫌なパーティだ。誰を祝えばいい(氷冬の負傷が激しい。今はユキの近接に委ねるべきか……)気張れ、氷冬 」 ヒロ「……まさか、ここに繋がってるとはな……(ゼロリアが断裂した空間から出てくる) 」 氷冬「スゥ…ハァ…(深呼吸を一度行い、激痛を徐々に和らげていく)…クロリアー…貴方は…――――――!!?(空間に出来た巨大な裂け目。底知れない闇が広がるその穴と、そこから瘴気と共に湧き上がってくる無数の大罪の姿に愕然とする)…ッ……(臆するな…目を、背けては駄目… 真っ向から目詰めなきゃ、何も変えられない…!!)(無数の大罪を前に圧倒されるも、それに抗おうと刀を身構えた、その時だった―――) 」 メタナイト「――――はあぁッ!!!(ヒロに続いて断裂空間から姿を現し、周囲にいるゼロリアの大群を斬り伏しながら元いた空間へと帰還する)&bold(){まだだ…まだ終わりではない…!そうだろ!!?}」 シグマ「むんッ!!!(空間の裂け目から現れるや否や、Σブレードを振り抜いてゼロリアの大群を薙ぎ払う)―――&bold(){「過去」を断ち切り、「未来」を見据えた!!あとは、「現在」(いま)を掴むだけだ、人間…!}」 白鷺「あっれー増え……増えてません…?体調が悪いから幻覚……というほど悲観しなくてよさそうですね 」 ヒロ「……安心しな、幻覚じゃないさ。(白鷺に向けて親指を立てる)…君を守りに来た、なんて言ったらキザになりそうだな…… 」 AS「&bold(){まだ終わっちゃあいない、ああそうだ―――}(狭間から弾丸の如く飛び出し、氷冬の隣に立つ)&bold(){過去が呪われ、未来も滅ぼそうというなら―――現在<今>を救い、断ち切ればいい。}」 雛菊「シュボボ…ッ… ―――――“火蜂”!!( シ ュ ド ド ド ッ ! ! ! )(断裂空間から飛び出し、高速抜刀による摩擦発火を帯びた刀身で高速刺斬を繰り出し、ゼロリアの大群を蹂躙する)&bold(){諦めて、逃げ出すのは…簡単です。でも、絶望を前にして、それでも前に向かって進んでいかなければ…明日はありません。共に進みましょう!}」 氷冬「レインド…ええ、大丈夫…ありがとう――――――!(その時、無数の大罪の中に、見覚えのある顔触れを見つけ出す)……帰って来たのね…!(嬉々とした瞳でASたちの復帰を祝う)……!ええ…!!(今なら、はっきりと分かる…――― 信じてくれる仲間がいる。それだけで、こんなにも、立ち上がれる勇気が湧いてくる…!)(先程受けた痛みが嘘のように和らいでいくのを感じ、軽くなった体を弾ませる) 」 ユキ「ヒュッ!パシッ(跳躍して弾かれた鞘を取って着地し、パンと手を叩いて歓喜の表情を浮かべる)―――上等、上等! これでこそよ。&bold(){己が剣こそが最強だと自負し、刀剣武祭に集う資格を持つ剣士たち!}(刀を上方へ突き掲げながら) 」 オリヴィエ「–––– ええ、そうでしょうとも。例え大きな壁に打ちひしがれようとも、過去から希望を拾い、今に地をつけ歩みだした人がここにいる。未来に、いつか越えるべき壁を見据え今を懸命に生きる人がいる。全ては切り離すことはできない、積み上げられた過去も、明日へ伸ばすこの腕も、全て等しく”現在”につながっている、だから(刀身を縦一文字に突き立て床に桜の花の方陣を展開させ自分を含む味方全員を不浄の結界へ誘い守護し、氷刀を含む戦士たちの負傷が癒えていく)&bold(){-––終わらない、現在がある限り決して!”続きを”これは、そういう物語だったでしょう}」 ゼロリア「……(次々と集結し、士気が高まっていく戦士一同の姿を見て、並々ならぬ憤怒を含んだ瞳で睨みつける)…いくら集まっても、「私」を越えられない…っ… お前たちはただ、"罪"の奔流に呑まれ…時間とともに忘れ去られるんだ……!(戦士たちに掌を突きつけると、それが合図となった様に、無数の大罪が戦士たちに襲いかかっていく) 」 大罪『  ズ  オ  オ  オ  オ  オ  ア  ア  ア  ア  ア  ァ  ァ  ァ  ァ  …  ッ  …   !  !  !  !  !  !  ! (ゼロリアと瓜二つの姿をした数多の大罪が戦士たちに襲いかかる)』 **[[BGM♪>https://www.youtube.com/watch?v=mTdcxQZcQAE]] ―――― 【 卍 解 】 ――――(侍の声と共に現れた月光柱が、大罪の一部を"斬り捨てた") 八頭身ギコ侍(卍解)「 パ キ ャ ァ ン ッ ―――― 魅せろ 『 雪 花 鳥 風 月 光 丸 』!!(空間を突き破ってオリヴィエたちのもとへ参戦する)遅れて御免!武士にはッ!漢にはッ!決して退けぬ時があるのでござるッ!!ぬおおおおぉぉぉぉおおおおーーーッ!!!(滾る情熱を掻き立て、輪刀を手に大罪の群れへと斬りかかる) 」 レインド「――(ゼロリアの言葉を淡々と耳に入れ、襲い狂う大罪を多人数相手に、速度と重みのある体術で次々と処理していく)ドスッ!ダンダンダンッ! 」 白鷺「んー、お言葉は嬉しいですけど色んな意味で守護られるタイプじゃあないんですよねー、今度私のお仕事紹介してあげます (負傷を癒され、まさに万全の体制が整ったところで居合の構えを取り) 」 全力者「コオオオォォォォ……(ハチマキは揺れ、拳に赤いオーラが纏う)&bold(){ならば、その罪を。全力で背負う}――スッ――『全力チョップ!』(足元に空手割を繰り出し、その衝撃波で大罪を蹴散らして行く) 」 メタナイト「行け、氷冬!レインドから受け取ったその「陽」の力を活かさなければ、クロリアーは救えない!だから、私が…我々が、その為に道を切り開く!さぁ、進め!!!(ギャラクシアを強く振い、巨大な竜巻を引き起こし大罪を吹き飛ばしていく) 」 ヒロ「……(負傷を癒され、全快する)……君の仕事か……ふむ、逆の立場の仕事か?(土刀を構え、大罪を薙ぎ払っていく) 」 ルドゥラ「…… ……(ゆっくりとした足取りで異空間の中へと入ってくる。いつものように堂々とした無表情で、状況を見据えながら足を進める)ふぅぅうう……(混沌の最中であっても龍のような威風を放つ深い溜息) 」 ユキ「あっははははは!いいわ、最高!面と向かって斬り合えないのは残念だけど、露払いは任せて頂戴。それじゃあ――――(―――糾―――)――――"バチバチしましょうッ!!"(自己の身体能力を底上げし、ゼロリアの群れへ突っ込んでいく) 」 シグマ「“死肢の太刀”…!( ズ ゥ オ ン ッ  !  !  !  ! )(Σブレードが再び紅色に変色する)人間よ、我はお前たちに救われたのかもしれない。なればこそ、我もお前たちを信じよう。お前たちと同じ――――&bold(){ 人 間 ( ひ と ) と し て ッ!!}(無音の高速から空間を縦横無尽に駆け出し、数多の大罪を斬り伏していく) 」 雛菊「(…私も…現実から逃げ出したことがある。それが弱く、みっともなくて、後悔し続けてきたこともある…それでも―――――)―――私に"命"をくれた、『あの方』に応えるために…今はただ、この刃を振い続ける…!(「陽」を纏い、輝き出す刀を前方に構え、迫る大罪に立ち向かった) 」 AS「恐れることは無い。『過去』が呪われようともそこから一筋の希望を託され、『未来』に待つのが自らの破滅だろうとも―――『現在』を生き抜き、此処に俺がいた証を刻めれば、何の悔いもない!故に、俺は戦い続ける!(九剣抜刀、一瞬の構えから・・・)九刀流「九頭竜九閃」!!!(九つの頭を持つ巨竜の如き閃光が、無数の大罪を飲み込んで往く―――)&bold(){恐れるな、錆びつくな、そして折れるな!現在を掴み、浄罪を果たしてみせろ!!}(氷冬に激励を飛ばし、周囲を『幻影なる意思』で満たしていく) 」 オリヴィエ「ああ!ギコ侍さん……!本当に駆けつけてくれるだなんて……(一度剣を交えた彼女だからこそ彼の剣に一点の曇りがないことは理解している、それゆえに心強く目を細め頬が緩む)ええ、未熟ですがこの剣が幾ばくかの助けになるのであれば、喜んでその仕事を引き受けましょう。けれどその前に–––––  ト ン ッ (一度の踏み込みでゼロリアの群れの頭上へきりもみ回転しながら頭を床に向け飛翔し、回転する勢いのままに剣を振るい、次々と群体の頭部が跳ねあげられる)今はこちらの仕事をすませるとしましょう! 」 ヒロ「………(俺の罪…大切な人を誰も守りきれず、見殺しにしたことならば……!)&bold(){もう、誰も殺させはしない。…それが、俺の贖罪なんだ!!!!}(大罪の群れを薙ぎ払いながら叫ぶ) 」 レインド「&bold(){行ってこいよ。俺の分含めて説教してきてくれ}(大罪を相手にしながらも、氷冬と雛菊の心構えを茶化すように激励を送る) 」 八頭身ギコ侍(卍解)「ここで奮わずしていつ奮おうか!?桜華の娘よ、そして凍空の娘よ!&bold(){己が魂に「決意」を刻むでござる!!}某もそうしよう…!猛れ、我が刃よッ!(刀を天高く突き付け、空いたもう片方の手で印を結ぶ) 」 八頭身ギコ侍(卍解)「炎煉とし帰す!恍惚と啼き滅す!我が指の血筋よ、黙さずヒト、欲さず獣!酣(たけなわ)に満ちる、碧くして紅き腕(かいな)よ震えろ!罰・蔑・閾・幹・潸然の彼方、犠牲無き未来を称え、混沌を揺らし朝(あした)へ死せ!!――“破道の九十六『 一 刀 火 葬 』”ッ!!!!(全身が紅蓮の業火"八熱地獄"に包まれ、凄まじい高熱を帯びた刀身が赤熱し、やがて最高温度に達し真っ白に染め上がる)うおおおおおおあああああぁぁぁぁぁーーーッ!!!!!(既に朽ちた身であるからこそ限界突破を繰り出せる、その怒涛の鬼道を纏い、大罪に"断罪炎"の太刀を振り下ろした) 」 白鷺「まあ、本体相手はあの人達に任せるとして…私も露払いに勤しむとしましょうか(瞬間移動染みた速度の踏み込みと共に、居合切りで間合いに入ったゼロリアの群れを薙ぎ払い切り裂き続ける) 」 氷冬「みんな…―――――(戦友が、出会って間もない人たちが、私を信じてくれている。私も…私も、私自身を信じよう――――)―――― &bold(){ええ、行ってくる。}(多くの戦士たちの激励に背中を押されるように、勢いよく飛び出した) 」 戦神北斗星「ズァオッ!!!!(青い火柱が昇り、黒衣に髑髏の仮面を身に付けた大男が、ASと背中を合わせるように立つ)–––––––然り。生命とは続く者、歴史とは紡がれる物。大罪よ、其方の嘆きを生有りき彼らは背負うであろう、其方の恐れを聞き入れるであろう。いとおかしや。&bold(){大罪よ其方の嘆きもまた、今日に至るまで『人と共に歩めばこそ』の嘆きであったのだ}(そして錆び付いた大剣を横一文字に一振り、その一線により生じた威風が無数の斬撃となって大罪の群を切り裂く) 」 ルドゥラ「ふん、何が起こっているのかよくわからんが……大罪だと? 俺に大罪などない。あるのは更なる力を欲する道のみだ。(大罪の群れ相手に刀は抜かず、拳と納刀状態の刀でなぎ倒していく) 」 ゼロリア「――――ッ!?(次々と駆逐されていく大群の中から、氷冬の姿を捉えて目を見開いた)くる…な…ッ…!失せろ……消えろッ!!( シ ュ ド ド ド ド ァ ッ ! ! ! )(起爆する無数の光矢を操り、氷冬へと解き放った) 」 氷冬「ッ――――!!!(四刀を交差して受け止めようとするが、その凄まじい爆撃に吹き飛ばされ、四刀を異空間へと手放してしまう)………―――――(わ……た…しは……――――)(異空間を舞い、意思朦朧とする最中、静かに瞳が閉ざされようとするが…) 」 ―――&bold(){&italic(){ キミを待っている人がいる。行くんだ、氷冬。}} ―――(遠くから響き渡る誰かの声が、氷冬に届く―――) 氷冬「&bold(){―――――― 諦めない…っ!!}(その声に呼び起こされる様に開眼し、宙で一回転する。そして、虚空を蹴りあげて刀の無い両手で風を切り、ゼロリアへと迫る) 」 ゼロリア「―――――!?(吹き飛ばされても、なお立ち向かってくる氷冬に驚愕したように身体の動きが一瞬止まる) 」 氷冬「 サ ァ ン ッ ―――― キ ュ ア ァ ァ … ッ … ! ! (懐から、五本目の刀…刀身が折れた「冬空」を取り出し右手に強く握りしめる)……!(見つけた…『鍵穴』を…!)(レインドから譲渡された「陽」の力が刀身に注ぎ込まれ、死んだ灰色の刀が黄昏色に染まっていく) 」 ゼロリア「…ぃゃ… 来る…な…っ……!!(陽を纏った刀を手にした氷冬を恐れる様に、迫る彼女に両の掌を突きつける)―――― 来 る な あ ぁ ッ !!!(   ド   ォ   ゥ   ッ   !   !   !   !   !   )(凝縮された怨念の波を、閃光状に解き放った) 」 氷冬「ッ―――!!(「陽」の光を強く照らし「陰」の怨念を浄化しながらゼロリアへと迫る。そして…)――――はあああああああぁぁぁぁぁーーーーッ!!!!(黄金に輝く冬空をゼロリアに突き刺す。彼女の心にぽっかりと広がった空虚の『鍵穴』へ―――) 」 ゼロリア「――――   !   !   !   !   !   ――――― 」 「陽」を纏った刀に突き刺されたゼロリアの胸部から、真っ白な鮮血が滴り落ちる。そして、彼女の憎悪で満たされた身体は、軋みあげながら罅割れていく。だが、その身体が砕け散った瞬間、目の前が真っ白な空間に包まれた―――――― 氷冬「―――――!! 」 ---- 気がつくと、氷冬は真っ暗な空間に佇んでいた。目の前には、一切の光も気も失い、絶望に浸った表情で項垂れているゼロリアの姿があった。 ゼロリア「…… …… …… 」 氷冬「……!(クロリアー…)(目の前にいる彼女のもとへ、ゆっくりと歩み寄っていく) 」 ゼロリア「………どう、して…… 何故……なんで…っ…(俯いたまま声を震わせる) 」 氷冬「……(その様子を窺いながら静かに彼女を見つめる) 」 ゼロリア「(顔を上げ、その血走った様な真っ赤な瞳を氷冬へと向ける)…お前には…っ…友達が、仲間が…いるじゃない…っ……!大切なものだとか…守りたいものだとか…そんなものが、たくさんあるのに…っ……それなのに、何故…結局裏切られるだけのそれらを頼って、お前は生きているの…!? 」 氷冬「…クロリアー…(…そうか…「この人」は…―――――)(何かを悟ったように、再びゆっくりと彼女の傍へ歩み寄る) 」 ゼロリア「信じても…笑っても…愛しても… どんなに善く生きたって絶望の淵に突き落とされて!!何もかもに裏切られてしまうんだ…!!…すべてが孤独だった…だから、私は"死んだ"んだ… 」 氷冬「……(何も言わず、何も語りかけず…ただ、彼女に向かって足を進めていく) 」 ゼロリア「…いらない…っ…そんなことなら、絆も、愛も、夢も、希望も…ぜんぶ…ぜんぶ、ぜんぶぜんぶぜんぶッ!!!いらないんだ…ッ…消 え て し ま え ッ ――――――(小さな拳を振り上げ、氷冬に殴りかかろうとするが…) 」 氷冬「――――    ギ   ュ    ――――(正面から、彼女をしっかりと抱きしめた) 」 ゼロリア「――――!!??(突然の出来事に酷く動揺し、振り上げたままの拳が静止する) 」 ゼロリア「……何…してるの……っ…? ………なせ… …離せ…っ… …離せ…ッ…!!!(もがき、氷冬から離れようとする) 」 氷冬「…良かった…貴方には…――――――ちゃんと「傍にいてくれる人」がいたのね。 」 ゼロリア「―――――――!! …… …… ……(耳元から聞こえた彼女の声に鎮まり、振り上げた拳をゆっくりと下ろした) 」 **[[BGM♪>https://www.youtube.com/watch?v=Zk216UvcwlQ]] 氷冬「…私は生まれた時からずっとひとりぼっちだった。父や母の顔も分からなくて、周りには支えてくれる人だっていなかった…冷たくて、寒くて、凍える世界の中で、ただ"独り"だった。もしかしたら自分は人間なんかじゃなくて、人の姿をした妖怪なんじゃないかって思った。だから捨てられたんじゃないかって、ずっとそう思い続けて…目の前の世界が嫌になったことがある。 」 氷冬「でも…そんな私の前に、『奇跡』がやってきた。…『彼』は私とよく似た人間だった。『彼』はいろんな世界を見てきた。そんな『彼』からいろんなことを教えてもらった。」 ――― "生まれた時からひとりぼっち?ははっ、気にすることじゃないさ。だってこの世界には、星の数よりもたくさんの人がいる。" ――― ――― "もちろん、ボクたちの様に…キミによく似た人たちだっている。彼や彼女たちと出会って、いろんなことを知って、そして…大切な友達をつくっていけばいい。" ――― ――― "キミが思っている以上に、世界はとっても輝いているのだから。" ――― 氷冬「そして気付いた…人も、動物も、剣も刀も…"独り"じゃ何もできないってこと… 誰かと一緒じゃなきゃ、駄目だってこと… だから「私たち」は、"誰かと共にいること"を望んでいくの。 」 ゼロリア「………でも…っ……たとえ、一緒になっても…やがて……裏切られる……絆や愛なんて…脆いんだ…… 」 氷冬「ええ、脆いわ。だって、「人間」だもの。……クロリアー…貴方は、「人間」だったのよね。 」 ゼロリア「……!(灰色の景色が脳裏に蘇る。一人称視点から見える親友と思われる男性の顔、最愛の妻と思われる女性の顔、その女性と共に抱きあった赤子の顔…)…… …… …… …… 」 氷冬「裏切られることを恐れるのは、自分が信じた人に突き離されるからっていうのもあるかもしれない… でも、本当は…"また自分が独りになること"が怖いだけなの…人は…やっぱり独りじゃ生きていけないんだ… 」 &bold(){&italic(){――― "この世で最も怖いのは、"独り"になること、"独り"になったときだ。" ―――}} 氷冬「貴方の言うとおり…孤独と死は等しいものなのかもしれない。でも、生きている限り、本当に孤独であるはずがないの…」 ゼロリア「……もう、死んだ命だよ…… 」 氷冬「でも、貴方の魂はまだ生きている。生前の怨念を剣に残してまで生き長らえたその魂は…形はどうであっても、「生きたい」と望んだ貴方の心の叫びに呼応したもの。……独りだと感じたまま死にたくなかった貴方の願いが、『クロリアー』を生み出した… 」 氷冬「メタナイトからクロリアーのこんな話を聞いたことがある。あれは…『皇帝の雫』という意味があるのね… 皇帝が涙する時は「妃が死ぬ」と言った家族に対する哀れの感情を現した時だと…――――― 結局、誰も、孤独になんてなりたくないの。 」 氷冬「…貴方には、傍にいてくれる人がいた。…本当に裏切られてしまったかどうかは知らない…でも――"その人たちは貴方を心の底から愛していた"―― これはきっと、確かなことだと思う。そうでなきゃ、「裏切られた」なんて口にするはずがないもの。 」 ゼロリア「…… …… …… ……私には……私には、愛する人がいた…その人との愛の証明を示す子どももいた…とりわけ能力がない私にいろんなことを教えてくれた親友がいた…そして、他所からやってきた私を…迎えてくれる多くの人がいた… みんな、優しかった…語り合って、見つめ合って、触れ合って…温かさを感じた… 」 ゼロリア「…思えば、最期の日…そんな温かな日常を失いたくないと…必死になって、現実から逃げ出した… 頭の中は真っ白だった、でも、目の前は真っ暗だった。何も考えられなかった。大事なものを、見失って、忘れてしまった。…だから、だからなのかもしれない……「裏切られた」と思い込んでしまったのは…」 ゼロリア「…でも…っ…それでも、不可解だった。どうして私が死ななければならなかったのか… 私がいなくても回り続ける世界で、何故私だけが死ななければならなかったの……!?…死にたくなかった…独りになりたくなかった…! …だから、すべてを憎んだ…そんな、そんな理不尽な運命を、壊してやろうと思った…っ…… 」 ゼロリア「…… …… …… …… …… 」 ゼロリア「…… ……でも、もう一つ…だけ…思い出したことがある… 私が「 剣 」だった時、すべてを憎み…誰かを愛することが出来なかった時…『カイル』という男に出会った。彼には愛する妻がいた。彼女の名は『シリーラ』だった。幸せな夫婦だった。そんな二人を見ていると、その関係を滅茶苦茶にしてやろうとも思った。 」 ゼロリア「シリーラは私を抑える「陽」の力を持っていた。「陽」がある限り、私は…憎悪で誰かを汚染することが出来なかった。シリーラが憎かった。だから、カイルを利用し…彼女を殺害した。……でも…これは私の最期によく似ていた…結局二人は、私に齎された理不尽な運命によって、その愛が裂かれたのだから。 」 ゼロリア「…ただ、彼女…シリーラは…それでも笑っていたんだ…その時の私には、彼女のあの笑顔を理解することはできなかった。…でも、今なら…今なら、少しだけ…分かる気がする… 脆いと思われた絆や愛というものは…たとえ、目には絶えた様に見えても…それは一生紡がれるものなんだって… …当時、私はそのことが本当に理解できなかった… でも、シリーラ…ううん…二人の絆が、愛が、私の憎悪を打ち消したんだ。…きっと、私にも、あったのかもしれない…持っていたけれど、失ったから…未練が残っていたのかもしれない…――― そんな、ものが… 」 氷冬「……遠すぎて見えないものがあるように、近すぎて見えないものもある。最初はすれ違っても…あとになって、振り返って見つけ出せることもある。貴方は…ただ、見つけ出すのに時間がかかっただけなのかもしれないわね。…でも、それは私も同じよ。しょうがないじゃない、「人間」だもの。だから、それでいいのよ。 」 ゼロリア「…結局…自分に起きた悲劇を、私は気付かない内に…他の誰かにも与えていたんだ……そんな負の連鎖を続けたところで…昔の自分を見つめているみたいで… それに、自分が怖くなった… &bold(){……寂しかった…苦しかった… 誰かを傷つける度に、「私」が傷ついていくのを… 誰かを殺す度に、「私」が殺されていくのを… 何かを壊す度に、「私」の中で、また一つ…何かが壊れていくのを感じて……――――また、独りになるんじゃないかって…っ…}(唇が震え、両手が痙攣したように震え出す) 」 氷冬「(密着して感じるゼロリアの震えを抑え込むように、ぎゅうと強く抱きしめる)……よかった…貴方に、「心」があって。貴方が、心を通わせられる「人間」であって。…大丈夫…もう、気付いたでしょ…?&bold(){貴方は多くの"罪"を背負い過ぎた…でも、今――――― あなたは"罪"を断ち切った。}(瞳を閉じ、柔らかな表情で微笑んだ) 」 ゼロリア「――――――――――! 」 &italic(){――― …あたたかい… ―――} &italic(){――― シリーラ…貴女のことが大嫌いだった… ―――} &italic(){――― どんな時だって、私の「陰」は、貴女の「陽」を拒絶した… ―――} &italic(){――― ……でも…… ―――} &italic(){――― 貴女が…彼を、息子たちを、民を愛したように… ―――} &italic(){――― 「陽」を通じて、私のことも、愛してくれた ―――} &italic(){――― 貴女に抱かれたあたたかな光…… ―――} &italic(){――― ……嫌いじゃ、なかった… ―――} ゼロリア「…………ぅ…ぁ……あ…っ…… ぁ、あぁ…っ……!(鮮血のように真っ赤に染まった瞳から、透明な雫が滴り落ちる。洗い流された"罪"が、真っ暗な空間を白く、染め上げていく…) 」 氷冬「…貴方はもう、独りじゃない。今度は『私たち』が、貴方を愛するから。剣として、人間として…そして、ひとつの「命」として――――――― 愛してるわ。 」 ゼロリア「ふ…ぅっ… うぁ…あっ… …あぐっ、あっ……!(黒かった衣装が徐々に白みを帯びていき…一切の光がなかった瞳が灯り始める。流れ落ちてく雫と共に、自らを覆っていた憎悪が、怨念が、砕かれていく…)」 氷冬「(しばらく抱き合い続け、ゼロリアが落ち着いてきたのを感じ取って腕から離した)……私は氷冬。貴方の…貴方の本当の名前、聞かせてほしい。」 ゼロリア「(瞳に溜まった雫を手で拭い取り、優しい表情で氷冬と向き合った―――)――――――『 バーババッハ 』―――――― それが…本当の名前… 」 ゼロリア「…この姿は…生前に愛した妻と子ども…二人の姿を合わせて創り出したもの… はじめは、憎悪の対象でしかなかったこの姿だけど… この名前も、忌々しい記憶として忘れたかったんだけど…でも……今なら、全部、愛せられる。そんな気がする。…氷冬、貴女のおかげだよ。…こんな私でも、誰かに許され、愛され、求められるなんて思わなかったから……嬉しいよ… 」 氷冬「素敵な名前ね。(ふふっと微笑んで)…生前の貴方と、貴方の家族、そして親友に会ってみたかったわ。……私だけじゃないわ。私にも、大切な人たちがいる。そんな多くの人たちに支えられたからこそ、貴方を救い出せたのだから。…孤独だった私に奇跡を見せてくれた『彼』に出会ってから、もう…独りじゃなくなった。貴方とこうして出会えたこと、私も本当に嬉しいわ。 」 ――― 人は、必ずしも分かり合えるものじゃない。時に傷つけあうこともある。だけど、どちらかが笑顔を見せなければ…相手と分かち合うことなんてできない。 ――― ――― そうだよね…『&bold(){ ミシェル }』… ――― &bold(){&italic(){――― "世界に誰もいない気がした夜があった。自分がいない気分に浸った朝もあった。" ―――}} &bold(){&italic(){――― "そうやって孤独を望んで、今もまだ震えながら…笑おうとして泣いて、音の無い声で叫んだこともあった。" ―――}} &bold(){&italic(){――― "だけど、それは正しい姿。" ―――}} &bold(){&italic(){――― "このままだっていいんだ。勇気とか、元気とか、生きる上では無くて困るものじゃない。あって困ることが多い時もある。" ―――}} &bold(){&italic(){――― "大丈夫。キミはまだ、キミ自身をちゃんと見てあげていないだけ。誰だってそうさ、キミひとりじゃない。" ―――}} &bold(){&italic(){――― "これから先、キミは…キミの傍にいてくれる人と出会うだろう。" ―――}} &bold(){&italic(){――― "じゃあ、もう行かなきゃ。だって、また何処かで、涙の落ちる音が聞こえたから…" ―――}} &bold(){&italic(){――― " Merci, au revoir "(ありがとう、またね) ―――}} 氷冬「…さぁ、行こう。みんなが私たちを待っているから。」 ゼロリア「…うん…―――――― キ ラ … キ ラ ……(……!)(その時、全身が眩い光に包まれ、光の粒子がゆっくりと天へ昇っていく) 」 氷冬「……!?(光に包まれ、そして今にも消えていこうとするゼロリアを見て驚嘆する) 」 ゼロリア「…… …… …もう、お別れみたいだね。(両足から少しずつ、光となって消滅活動を始めていく)…もともと私は死んだ人間。果てなき憎悪を晴らす為に、剣に心を預けていただけ… でも…貴女と出会って、私は…自分の"罪"と向き合えた。もう誰かを憎んだり、傷つけたりしたいとは思わない。…だからもう、私は行くよ…還るべきところへ。(ふふっと微笑んで) 」 氷冬「クロリアー……(名残惜しそうに、その名を呟く) 」 ゼロリア「…わかってる。(氷冬の冷たくも温かい手を取って)…たとえ、目には見えなくたって…私たちは『&bold(){ここ}』で繋がっている。貴女から、シリーラから、妻から、そして…多くの人たちから「愛」を教えてもらったように、私も…今度は私も…誰かを愛せられるように――――……ねぇ、一つだけ、約束…してくれないかな…?(下半身が消えていく) 」 氷冬「…そうね…(『&bold(){ここ}』と印された胸に手を当てる)……何かしら…? 」 ゼロリア「……―――――――― また、会えるかな…? 」 &bold(){&italic(){――― 忘れないで いつだって呼んでいるから ―――}} 氷冬「(その言葉に、満面の笑みを浮かべて)―――――― ええ、もちろんよ。いつも『ここ』で、待っているから。 」 &bold(){&italic(){――― そうさ 必ず僕らは出会うだろう ―――}} ゼロリア「…… …… …… 」 &bold(){&italic(){――― 約束は果たされる ―――}} &sizex(20){ゼロリア「――――――― " あ り が と う " ―――――――」} &bold(){&italic(){――― 僕らはひとつになる ―――}} 氷冬「……またね、『&bold(){クロリアー}』…――――――――――― 」 &ref(https://img.atwikiimg.com/www20.atwiki.jp/chaosdrama/attach/4329/2155/ff_efcg_51b.png) そして、世界は、眩い光に包まれる…――――――― ---- ―――――――……ら… ……つら… ……氷冬………! 聞いた事のある声だ。誰かが何かを呼んでいる。頬に伝う風と共に、その声が耳に入ってくるのが分かる。真っ白でも真っ黒でも無色でもない、鮮やかな世界が少しずつ、見えてくる――――― フーナ「―――― 氷冬…!……氷冬……っ…! 」 氷冬「―――――……ん……… …… …… ……(少しずつ、瞳が開かれていく。忘れもしない声に景色…そして肌身に感じる風に、ようやく目が覚める) 」 スカーフィ「……!氷冬……ちゅららぁーッ!!うわぁあーん…!…やっと、やっと目が覚めたんだね…!(氷冬の目覚めと共に、ステージ上に横たわったままの彼女の胸に顔を埋めて号泣する) 」 気がつけば、氷冬たちはもといた世界…半壊した闘技場にいた。時間の流れが元に戻ったかのように、空は暁によって徐々に照らされていく―――― ヒロ「………全ては、終わったのか(暁によって照らされた空を見て) 」 **[[BGM♪>https://www.youtube.com/watch?v=AV2XrAAry4k]] 氷冬「…フーナ……スカーフィ…――――ひゃ!?(自らに突っ込んできたスカーフィに驚き、やや虚ろ気だった目が完全に覚め、上半身を起こす)…ここは……そうか…―――― (ぜんぶ、終わったのね…)(ふふっと微笑んで、スカーフィの頭を優しく撫でる) 」 ヒロ「………(氷冬とスカーフィの方を向き、無言で拍手を送る) 」 ルドゥラ「…… ……(一人、朱色に染まる世界の中で瓦礫の陰に身を置き、他の戦士、及びこの騒動に収束をもたらした氷冬を一瞥していた)……あの小娘の力……最後に見えたあの輝きは……(和やかな雰囲気とは別の薄暗い影の中で刀を杖のように地に押し付け)」 フーナ「よかった…!突然あの異空間の穴からみんな戻ってきたのに、氷冬だけ目が覚めなかったんだから…心配したよ。…やったんだね、氷冬。(彼女に満面に笑みを浮かべる) 」 メタナイト「目が覚めたか。よくやった、氷冬。おそらく、クロリアーと和解できたのだな。急激に進んだ時間の流れが遡り、時空間は元通りになった。剣の所在こそは見失ってしまったが、これで、罪剣による脅威は…もう二度と起こらないだろう。(フッと仮面の奥でほくそ笑む) 」 レインド「――(形容から外されたクロリアーを想い、虚空を見つめ)……(氷冬とフーナ、スカーフィの余韻と喜びを共有する雰囲気に過去の自分を照らし合わせ、フッと口元を緩める)ココツコツコツ……(その場その場で、近くの人に会釈程度に挨拶を織り交ぜ、横転したバイクの元まで歩く) 」 プルスト「やれやれ…一時はどうなるかと冷や冷やしましたよ。…でも、流石はフーナの親友ですね。我々(神族)が出るまでもなく、この世界を守ったのですから… 」 シグマ「……鋼の身体に染み渡る…この感情は……―――― フッ…いささか、面白いものだ。(暁に染まる空を仰ぎ、それまで人前で見せることの無かった表情が浮き彫りになっていく) 」 カイ「ははっ…!これにて一見落着というわけだな――――お?(…なんだ、シグマの野郎……―――――)――――― 人間みてぇな面してるな。(彼のその横顔に、思わず噴き出す) 」 モララー「ったく、最高だぜ……最高過ぎて、かける言葉も見つからねえよ。(がらんどうの客席でただ一人、戦士たちに激励の視線を送る) 」 AS「寝覚めはどうだ、いい・・・『夢<希望>』が見れたようだな。(氷冬に、声をかける)お前はどんな窮地でも決して折れる事がなかった、・・・お前の『剣<決意>』、しかと見届けた、良い剣だ。(少しだけ、微笑む) 」 氷冬「そうだったの…?…心配、かけたわね。(半ば申し訳なさそうに苦笑いしながら)メタナイト… ええ、みんなのお陰で、クロリアーの心を閉ざしていたものを見つけ出すことが出来たから… クロリアーはもう、罪を司る剣じゃなくなった。自ら罪を断ち切り、その罪と向き合うことが出来たんだもの。 ……!(去り行くレインドの背を見つけ、ゆっくりと起き上がり、彼の名を叫ぶ) 」 ユキ「…… …… ……。(そよ風に髪がなびく。氷冬たちのやり取りを素のような表情で遠目に見ていた)(……強い人と戦うことだけが、零士を超えることだけが全て。そう、思っていたけれど―――)―――まぁ。こういうのも、たまには。(彼女たちから視線を外し、うつむきがちに抑えていた感情がつい漏れてしまったような微笑を浮かべる) 」 氷冬「AS…!…私、ちゃんと…クロリアーと向き合うことが出来たわ。彼女が…いえ、彼が見ていた世界を知ることもできた。貴方の言葉を信じて、本当に良かった。(ASに微笑み返す) 」 ルドゥラ「…… ……。(すっと立ち上がり彼らを見据える)考えても詮無きこと。彼奴が俺の前に立つのなら、俺は更なる力を以て倒すだけだ。(彼らの茜色の明るさとは対照的な立ち位置の陰の中で、ルドゥラはぐっと拳を握る) 」 白鷺「怪我は治ったとは、いえ……まあ、私は主役じゃありませんし、負けちゃいましたし…クールに去るとしましょうかね(ルドゥラを横目にちらりと見、そそくさと帰って行く) 」 雛菊「……(心地よい風に髪を靡かせ、少しずつ明るくなっていく空を仰いだ)……(…自分の罪と向き合うこと……私も…そうできるように、努めないと…――――)(静かに胸に手を添える) 」 レインド「ドドドドドッ(マシーンに鼓動を吹き込み、エンジンが動き始めた音を確かめて、スロットルを大きく回し、エンジン音を1度だけ轟かせる)ドドドッ(振り向きも、返事もしないが、その背中は氷冬の呼び声に応えるように見える) 」 八頭身ギコ侍「かっかっかっ…!良きかな良きかな!この歓び…まさに大団円でござろう。これほど生が心地良いと感じたのは、何百年ぶりのことでござろうか…!(腰に手を当て満足そうに高笑いしている) 」 ヒロ「………(俺も、少しは罪に向き合うことが、できるかな……)(氷冬の話を聞き、胸に手を当てる) 」 氷冬「―――― &bold(){&italic(){" あ り が と う "}}―――― クロリアーが、貴方にそう言ってたわ。(レインドの背に、そう叫んだ) 」 AS「俺はただ背中を押しただけだ、成し遂げたのは紛れもないお前の力―――嬉しく思うよ、一人の『&bold(){友}』として。(友―――彼が今まで一度たりとも口にしなかった言葉が、向けられる)よくやった、本当にな。 」 エゴ猫「ちくしょう~…結局何一つ活躍できなかったか……だがッ!!次はこうはいねえぞゴルァ!いつか必ず、俺様がリア充になるその日まで!!…あいででで…(腰元を摩る)」 大剣使いの男「……罪剣の脅威さえも斬り払う、か… ふふっ、やはりこの大会に集う者たちはみな、格が違うな。(満足そうにほくそ笑み、暁の空を見上げた) 」 フーナ「罪剣事件もこれで幕引きってところね。残すは十刀剣武祭のみだよ…って……あー…(ゼロリアとの戦闘で半壊した闘技場一帯を見渡して顔が引きつる) 」 サビスケ「あ…あわわ…(わ、私は…いったいどうすればよいのだろうか…っ…?クロリアーがあれば、この刀剣武祭をより映えあるものにできると信じていたのに…)(瓦礫の陰から、一同の様子や荒れ果てた会場を見渡していた) 」 ゼンサイ「 ヌ ――――(サビスケの傍に音もなく現れる) 」 サビスケ「―――― ひっ…!?(しばらく呆然としていたが、ゼンサイの存在に気付き蒼白した表情で彼を見上げた)ぜ、ゼンサイ様…!!…ぁ、あの…これは――― 」 ゼンサイ「サビスケよ。(落胆したように瞳を閉ざす)…話は全て、かの剣士(メタナイト)から聞いたぞ。…どうやら、お前にはまだ…荷が重すぎたようだな。 」 サビスケ「……!!ち、違うんです、ゼンサイ様…!私はただ、貴方様の期待に応えるために…この刀剣武祭を――― 」 ××A「―――だからと言って、「罪剣」に手を出すなんて愚かなことです。(ゼンサイの傍にいた二人の少女。その内の一人、碧髪のインテリな剣士がサビスケの前を遮り、見下すような冷たい視線を送った) 」 ××B「ええ、まあ…そうねぇ… 頑張ろうとした姿は褒められるかもしれないけれど、ちょっとだけ、努力不足だったかもしれないわねぇ。(蒼髪の麗しい剣士が、柔らかい表情をしてその発言に続く) 」 ゼンサイ「サビスケよ、話があるなら…後でいくらでも聞こう。だが、お前には…実行委員長から降りてもらう。また一から、ワシの道場でしごいてやるからな。覚悟しとけい。(そう吐き捨て、二人の少女を連れて戦士たちのもとへと歩み出す) 」 サビスケ「……!!?(風鳴(かざな)様…海音(みうね)様…!!)(二人の少女を見て絶句する)――――!!そ、そんな……(虚脱し、その場で項垂れた) 」 ヒロ「………これ、試合できんのかいな(汗) 」 レインド「――(ほんの秒単位程の一瞬だが、クロリアーからの言葉に動きが止まる)……(肩を動かさず、氷冬の方に振り返ると、彼女の瞳を覗き込むように目を細め、ゆったりとクロリアーを想い空へと顔をあげる)……ドドドルゥルルル(黙って体勢を直し、バイクに一速クラッチを入れ替え、微速発進し彼女らの元に身を寄せる)……&bold(){いい友達を持ったな}……(風に撫でられるような柔らかい笑みを落とし、多くも語らず、ただ手を軽く振り『感謝』を表現)ドドドドドド!(そのままバイクを加速させ、その物語から姿を消す) 」 ヒロ「……今度は何者だ?(ゼンサイと二人の少女を睨む) 」 氷冬「……!……ふふっ…♪(「友」―――その言葉に想わす噴き出すも、内心はこの上ない信頼を得て喜んでいる)―――――!(擦れ違い様に受け取ったレインドの言葉に、一瞬呆然とするも…バイクのエンジン音と共に我に返り、風の如く去り行く英雄を、笑って見送った)……友達…ね…ふふっ…(そして、朝日を迎えた青空を仰ぐ。清々しいそよ風をその身で受け止め、深呼吸した) ……?(こちらに近寄るゼンサイを「誰?」と小首を傾げながら見つめる) 」 フーナ「レインド…ありがとう!(去り行く彼に手を振り返す)…今大会の代表取締役会長さんだよ。(そんな氷冬の様子を見て、彼女に耳打ちする) 」 ゼンサイ「(氷冬たちの前に現れた厳かな雰囲気を漂わせる老翁)…此度の事件…責任の所在は、ワシら運営陣にある。(古傷を噛みしめる様な、厳かでありながら苦い表情を見せる) 民の皆様、戦士の皆様に…深く、お詫びを申し上げます。(そして、一同の前で土下座。深く頭を垂れる) 」 ××A&××B→風鳴&海音『 ス … … (ゼンサイに続き、片膝を付いて首を垂れる)』 」 キリギリス&スタッフ一同『―――――!(ゼンサイと姉妹に続く様に、陰から現れた大会関係者一同が姿を現し、選手たちに頭を下げた)』 」 氷冬「……!(ゼンサイをはじめとする大会関係者の土下座を前に、一度はどう反応すればいいのかわからず狼狽するも…)…い、いえ…貴方がたのせいじゃない。私たちにも、止められる術や機会は…いくらでもあったはずだから。………私は、この大会のことを知って、初めてここへ踏み入れた。こんな素敵な大会があったなんて知らなかったしここへ来てから、目的以上に…もっと、大事な『何か』も得られたのだから。…これからもずっと続けてほしいと思う。…だから、存続させてほしい、輝かしいこの舞台を。(ゼンサイに微笑んで) 」 ルドゥラ「……ふん、詫びなどどうでもいい。丁度いい暇つぶしがあっただけの事だ。(今回の事に特に意に還さずといった態度で) 」 ヒロ「……主催者、か(ゼンサイ達を見て) 」 ゼンサイ「……!(頭を上げる)…娘よ、そなたは…そう言ってくれるのだな… ああ、今なら、分かる。様々な壁に衝突しながら、それでも尚、この大会を多くの者たちに知ってもらい、後世に残すために全うした…我々の奮励努力が、決して無駄ではなかったことを…!…ありがとう…ありがとう…!ワシらはまだ…"ここ"から立ち上がれる…!(ゆっくりと立ち上がり、淡い青色の空を仰いだ) 」 ゼンサイ「二週間… 二週間だけの猶予をくだされ。その間(かん)…我々は、この歴史ある刀剣武祭の輝きを取り戻す為に、すべての者たちから信頼を取り戻す為に、復興に全うしよう…!必ずだ、約束する。 」 AS「―――そうだな、紛れもなくこの大会は『剣』が語らい、そして同時に成長する場でもある・・・続けてもらわなければ困る。(ちらりと氷冬を見る)それに―――次が無ければ、俺は氷冬と・・・今度は『頂点を賭けて』戦えないだろう?これでも結構気にしているものでな。 」 氷冬「……!…貴方がたを、信じるわ。(クロリアーの存在から、初めは疑っていた運営だったが…その心からの謝罪を汲み取り、握手を求める様に手を差し出した) 」 ゼンサイ「……!(しわくちゃの手で氷冬と握手を交わし、誓いを立てる)……さあ、お前たち。そうと決まればさっそく実行に移すぞ。各自配置に着けい!(踵を返し、何処かへと去っていく) 」 風鳴「はぁ…面倒ですが、この不始末は我々で拭わなければいけませんね。(眼鏡をかけ直し、氷冬たちに向き合う) 貴方がたには感謝します。しばらく復興作業に入りますので、試合は先延ばしになってしまいますが…完璧に、元通りに致しますのでどうぞお待ちください。では。(腰元に携えた二振りの剣が納まった鞘を輝かせ、ゼンサイへと続いていく) 」 海音「ふふふ…お爺様のために、私たちも励まなければいけませんわね。(麗しい長髪を掻き上げ、同様に彼女たちに向き合う)今回の大会に集まってくださったみなさん…本当にお強いですのね。「目」を見ればわかりますよ。ふふっ…それでは、御機嫌よう~。(風鳴と共に去っていく) 」 氷冬「……(あの二人… 感じる…とてつもない覇気の持ち主であるのが…)……ふふっ、そうね…私にはまだ、この昂ぶりが残っている…(強者と対峙した際の昂揚感が戻ってくるのを感じ、思わず不敵な笑みを浮かべた) 」 雛菊「…感じたみたいですね。(姉妹を見送った氷冬に背後から声をかける)…風鳴さんと海音さん。あのお二人はゼンサイさんのお孫さんのようですが、過去の刀剣武祭で連続優勝を極めてきた剣豪姉妹です。あまりにも強すぎて、ゼンサイさんに大会への出場を止められているみたいです。今はああして、あの方のボディーガードを務めているようですが… ……それより、氷冬さん。貴女とのせっかく試合が先延ばしになってしまいましたね。(あははと苦笑しながら) 」 AS「お前の行く末を俺は見届けよう。・・・お前の道には数多の強敵がいる、だが超えろ、お前はそう約束したんだろう?(自分もまた、心の中に闘志を揺らがせながら声をかける)・・・そうだな、再開までの間、幾らか手合わせしようか?お前が何かつかめるまで何度でも『あれ』を見せてやるのも悪くない、それに結局・・・自分に素直になったところ、結論は『戦いたい』とばかり来たものだからな。 」 氷冬「へ、へぇ……(…世界は広い…まだ、私の知らないものがたくさんあるのね。)(剣豪姉妹の背を見送り、再び雛菊と向き合う)ええ、少し残念だけど…まずはお互い休息が大事かもしれないわね。(ふぅと息をついて)貴女と共に戦えたこと、光栄に思うわ。でも…次の試合、全力で勝たせてもらうわよ。 」 雛菊「そのようですね。気が満ちているのが感じ取れます。…あれから急激な進化を遂げたみたいですが…私も、負けるわけにはいきません。氷冬さん、二週間後に、またこのステージ上でお会いしましょう。そして、再び貴女と刃を交えられるその瞬間を…心待ちにしています。(彼女に会釈し、踵を返してその場を後にした) 」 氷冬「ええ、私も待っているわ…雛菊。(去り行く彼女を見送る。だがその後、何かを思い出したようにはっと息を呑む)……しまった…"また"伝えそびれてしまった…(懐に忍ばせた一枚の封筒…それを元に戻した)…越えてみせる…そうよ、だって…そう約束したんだもの…(ふと脳裏に、縊鬼の像が過った)……!…そうね…正直なところ、今の私じゃまだ…彼女(雛菊)に勝てるとは思えない。…なら、ちょっとだけ、付き合ってもらえるかしら?(ふふっと笑んで) 」 AS「それでいい・・・お前のその真っ直ぐな『剣<おもい>』は、とても美しい。(眩しげながらも、どこか嬉しそうだ)戦う前から勝ち負けを思うな、全てはやってみてこそ・・・だろう?そこは一つの悪い癖だ・・・二週間で徹底的に矯正してやろう、喜んで付き合うさ、友よ。(不敵に笑い返す)さて・・・今日は多くのことがありすぎた、だが明日からは修練だ、お互いしっかりと体を休めよう。(そう言って、歩いてその場をあとにする) 」 氷冬「うっ…お手柔らかに…してくれないでしょうね…(んげっと苦い表情で舌を出して)よろしくね、AS。(彼を見送り、今度はフーナたちと向き合う)…ということだから。(てへっと舌を出して) 」 フーナ「あはは…まあ、氷冬らしいけどね。(苦笑して)…いろんなことがあったけど、やっぱり、こういう時って感じるよね。…&bold(){「友達」でいてよかったって。}(にひひと笑う) 」 スカーフィ「かぅ…♪&bold(){ボクたちは、ずっとこれからも、大切な友達だよ♪}……あうぅ…お腹空いちゃった…(空腹で再び倒れ込む) 」 氷冬「…ふふっ、そうね。(フーナとスカーフィ…そして、ここで出会ったすべての「友」に感謝するように、微笑んだ) 」 ――――― …ようやく出会えたよ。心の底から、本当に信じられる「友」が… ――――― ――――― ありがとう、ミシェル。 ――――― ――――― ありがとう、みんな。 ――――― ---- ――― "ここ"ではない、どこかの世界 ――― プルルル…♪ プルルル…♪ …… …… …… 試作機E85より、『擬時録』(ヴァンデルング)を回収。 どういう運命か分からんが、『彼女』も足を踏み入れたことのあるという≪&bold(){ CHAOS }≫という世界から、データを受信した。 残念ながら、時空漂浪によって保管データの閲覧はほぼ不可能だ。あとでヴァラフに適当に解析作業をさせておいてくれ。 ただ、非常に興味深いものが、断片的だが確認できた。『この世界』ではあり得ないであろう。とてもとても興味深いものだった。 三日坊主で定評のある『彼女』ですら、≪あの世界≫に執着していたのも頷ける。いつかはこの眼で直接見てみたいものだ、その世界の"空"の色を。 試作機E85…ああ、「Elchidrah」は機能停止したか、破壊されただろう。だが、幸いにも、奴に搭載されたスーイサイドプログラム“自壊予告”(シュテルベン)の発動記録がなかったのを確認できてほっとしたよ。 とにかく、報告はこれで以上だ。後処理はあのマッドサイエンティスト様に回してくれ。……それから、以前お願いした良いべっぴんさん、早く紹介してくれよな。 ―――――――――――――― From:イージス・ベル・フェルン ---- #center(){ **&bold(){[[閃劇のリベリオン]]へ戻る} }

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: