ジール「働きたくないでござる」

カーチス「今、なんと言った」
ジール「いや、だから働きたくないって…」
カーチス「      」
ジール「何だその目は、言っておくが俺は計画を投げた訳ではないぞ?」
カーチス「だったらニートに成り下がるんじゃない。柄でもない事を言うが目的を果たすためには忍耐努力が」
ジール「だが断る」
カーチス「      」
ジール「よく考えてみたまえ少将君。今日までに理想や野望のためにどれだけの悪党が潰えて逝った?
    星の数だ。もううんざりとう程、ハングリー精神を持って頑張った皆さんは散っている訳だ」
カーチス「それは………………。計画性や戦力に問題があったからだろう」
ジール「違うな、働いてしまったがためだ」
カーチス「おいジーr」
ジール「出過ぎた真似をすれば誰かしらがそれに気付いていらん闘争になるんだよ
    ほらよく言うだろ?出る杭は打たれるってな」
カーチス「おい待てよ、お前はそんな世の中に絶望して組織を結成したんだろう」
ジール「つまりそういう事だ、まだ働く時期じゃないと思ってんの。早い話さあ、今はまだ出る杭は打たれる世の中なのよォ」
カーチス「だがやらなくてはやらない事があるだろ(無慈悲)」
ジール「俺はやらない(拒否)」
カーチス「ジールは」
ジール「動かない」
カーチス「………………」
ジール「…………」
カーチス「貴様が外に出ろ、いいか、今日こそは外に出るんだ」ガシッ
ジール「URYYYY!?待て、俺は太陽アレルギーと前に話した筈…」
カーチス「やかましいッ!つい先月にリゾートホテルで海水浴に出掛けていた奴が何を言うか!」
ジール「KUAAAAAAッ!!あぁぁんまりだぁぁぁぁぁ!」
カーチス「駄々をこねるんじゃー無いぜッ一週間に渡り俺ばかりに外の偵察に行かせやがって!貴様も少しは労働を味わうべきだ!」
ジール「貴様が働けばよかろうなのだァー!」
カーチス「えぇい往生際の悪い!さっさと外に引っ張り出して締め出してくれるッ!」
ジール「よかろう、やってみろ」

ズキュゥゥゥーンッ



  屋内   |   屋外
       | 
       |
       |     !?
  ジール  |    Σカーチス
       |
       |
       |


カーチス「ハッ!?」
ジール「これで『家から出た』な…貴様が」
カーチス「待て待て、貴様これは一体どういう事n」

ズキュゥゥゥーンッ



  屋内   |   屋外
       | 
       |
       |
  ジール  |                           カーチス→
       |
       |
       |


ジール「ハッハッハッハ!そんなに外へ出たいか!ハッハッハッハ!」

カーチス
「あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
『おれは奴を城の外へ引き摺り出したと
思ったらいつのまにか俺が外へ出ていた』
な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
おれも何をされたのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…
催眠術だとか超スピードだとか
そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…」



ー牢獄ー

ルシア「めしうまー」
シエラ「あ、そのビスコ…」
ルシア「んむ?」
シエラ「良かったら別けてくれないか、その…空腹でな」
ルシア「んーいいお」サラッ
シエラ「おお…ありがとう!元とはいえ流石私の娘だ!あーn」
ジール「WRYYYYY…」むっしゃむっしゃ
シエラ「RUUUEEEEEEE!?」
ジール「この味、この食感!馴染む、馴染むぞぉ!」
シエラ「貴様…何をするだァー!」
ジール「君とビスコティータイムの準備だ」
シエラ・ジール「一人用のポッドでか!?」
ジール「…と言う」
シエラ「ハッ!」
ジール「ルシア、まだビスコを持っているな?それを私に寄越せ」
シエラ「自分のビスコ食えばいいだろうがァー!」
ルシア「ドラララララララァーッ!」
シエラ「(え、何今の可愛い)」キュン
ジール「あぁぁぁぁ可哀想にシエラ、お前は囚われの身だものなぁぁぁぁ…欲しいよな?食いたいよな?
    言い当ててしまったか、なぁぁぁぁぁぁーっ!?」
シエラ「(UZEEEEEE!)そうだ、お前と違って買い物すらできん、わかったらさっさとこっちへよこ…」
ジール「でも断る」
シエラ「   」
ルシア「まさにげどう」





ーENDー

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最終更新:2024年04月11日 00:59