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鼻腔共鳴 - (2006/10/25 (水) 08:25:42) のソース

発声の初歩の初歩という段階では、まず、ハミングや「まー」という練習を行います。「ま」の子音をのばすとハミングですから、この2つの音はかなり近いです。これは鼻に抜けるような音の成分をちゃんと使えるようになるための練習で、多くの人にとって普通の話し声とは異なる部分です。鼻づまりの方は両方の鼻で楽に呼吸できるように別途直してください。(慢性的なら耳鼻科行ったほうがいいですよ。まじで。)この、「鼻の中が響いている感じ」が、鼻腔共鳴です。(まぁラフに言ってますが) 
ためしに「n」の子音でハミングのようなことをやってみましょう。nハミング(えぬはみんぐ)とかハニングとか呼ばれています。唇を閉じずに舌先で息の流れを閉じます。このほうが鼻の中でなっている感じは強いと思いますので体感しやすいかもしれません。 
体感できるようになったら、「まー」や「なー」と発声しながら、母音を出している時間にも、その「鼻の中で響いている感じ」をキープするように試みましょう。可能なら可能な限りその成分は多くていいです。最初のうちはたぶんやりすぎにはなりません。たまに、ただの鼻声を出して、鼻の鳴り具合を確認したりしながら、その「ただの鼻声」ではない、鼻腔共鳴の成分が十分にある音、を目指します。たぶん、ある程度高い音のほうがこの感覚は確認しやすいです。 
そして低い音になっても、どんなに低い音になってもこの成分を失ってはいけません。合唱団の方針によってはそういうことに気を回さず、低音域で確実にただの胸声になってしまうところもありますが。うーーん。もったいない。もちろん柔らかい音がほしくて意識的にこの成分をコントロールして減らすorなくす可能性もあるとは思いますが、ある程度の長さの曲を聴けば、そういう方針なんじゃないことはわかりますからねぇ。 
とりあえず、広い音域でこの成分を出せるようにいろいろ試みてみる。ときどき、その成分がなくなっていないかと自問してみる。まずはその程度でいいでしょう。これが簡単なアプローチ。 

 
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