chikugogawa @Wiki内検索 / 「ダムサイト幻想」で検索した結果

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  • ダムサイト幻想
    まずは財団法人 日本ダム協会様のサイト http //wwwsoc.nii.ac.jp/jdf/ トップページ右下に「写真コンテスト」へのリンクがあり、これまでの入賞作品が展示されています。 この第一回コンテストの入選作 http //wwwsoc.nii.ac.jp/jdf/Dambinran/binran/TPage/TPDSC01J.html で、宮島 咲 様の「静かな湖面」と題した館山市の白浜ダム。 映り込んだ景色のほうが鮮やかなのはなぜ? 続いてのリンク。こいつはどうでしょう。 http //www.pref.miyagi.jp/khsgsin/kuridam/syasin/2005.12.9.jpg 宮城県にある栗駒ダム管理事務所様が、栗駒ダム周辺の景色を載せまくった http //www.pref.miyagi.jp/khsgsi...
  • ダムにて
    ...死ねる 愛は難しい ダムサイト幻想 若くして 波風立てぬ 水面かな 1968年 Mezzo Soprano 魚に思ふ エラ 鰓 えら ボーダーレスな時代だから 新聞は一軒に一部 再びAllegro leggiero かがやく活路 重厚長大≠(大&軽)≠軽薄短小→若 もろ平野 筑紫平野 筑後平野の百万人 筑後平野の百万の生活の中へ ちーくーごー 峠越えでトンネルを抜けたところ 高原の小技を大切に はいはい、フロイデフロイデ 長2度 アヴェロンの野生児 美味しんぼ 休みを走りて 魅せる演奏 音量維持
  • 夜明ダム
    筑後川流域で生活を営む人たちにとって、このダムにはいくつかの思いが交錯するようです。 まずは基本データ。 夜明ダムは県境にある 阿蘇外輪の北に源流を持つ筑後川はすぐに大分県に流れ込み、途中にいくつかのダムを経る。大分県最下流が日田市。日田市市街地を抜けて少し西に大分県と福岡県の県境がある。県境は北の三日月山、南の熊渡山尾根を伝うようにほぼ南北に延びている。この尾根が右岸:大分県の日田市夜明地区と左岸:福岡県のうきは市(旧 吉井町)三春地区の川が曲がりくねったところで夜明ダムになり、夜明ダムを越えると両岸とも福岡県になる。 夜明ダムで川の名前が変わる 日田市を流れる筑後川は「三隈川」と呼ばれています。福岡県に入ると筑後川です。どこかの川と合流して名前が変わるのではなく、県境を越えると名前が変わるようです。 昔はここまで海でした 1万年以上昔、この夜明地区あた...
  • トップページ
    混声合唱組曲『筑後川』 ちーくーごー平野の百まーんの、でお馴染み定番合唱曲『筑後川』にまつわる情報のまとめサイトです。 基本情報 作詞 丸山 豊 作曲 團 伊玖磨 組曲構成   I みなかみ   II ダムにて   III 銀の魚   IV 川の祭   V 河口 - since Oct. 16, 06 - Today このページはログインメンバーのみ編集することができます。
  • ¿ムダなダム?
    「黄河を治むるものは天下を治む」とも言いますが、黄河に限らず治水は多くの人の願いだった。こと筑後川。河状係数(河川の年間における最大流量と最小流量との比)が総じて高い日本の河川の中にあって、特に筑後川はこの値が高い。降った雨がそのままざっと流れてくる、ある意味、非常迷惑な川。暴れ川。利水を考えようにも欲しいときには水がなく、ひとたび大雨が降ると、流域を命や生活ごと飲み込んでしまう。 筑後川の話を探していると、三大井堰の話によくぶつかる。恵利堰、山田堰、大石堰 。 人に歴史あり、川に歴史ありといった感じで、それぞれに物語がある。 坂東太郎、四国三郎とならび、日本の3大暴れ川に数えられた筑紫次郎、筑後川をいかに押さえつけるか。その難工事によってもたらされた広大な水田。いやぁ、プロジェクトXっていうか、そのとき歴史が動いたっていうか。 最近はダム問題が取りざたされて、ダムと...
  • 境界未定地域
    世の中には不思議なウェブサイトがあるもので、境界未定地域の覚書というサイトがあります。 http //www.geocities.jp/unlocated_area/index.html 地続きの国境がない日本でも、北方領土とか、竹島とか、尖閣諸島とかのように隣国と意見の食い違いが起こっている地域がありますが、意外にも国内でも都道府県境や市町村境がはっきりしていないところがまだまだ残っているようです。 このサイトを見てみると、たとえば神奈川県内の紛争地域2つのうちの1つは相模川河口。東京の紛争も荒川河口や、大場川沿いの中洲だったりする。大雨のたびに地形が変わるようなところの境目をはっきりさせるのも大変なんだろう。だれかが積極的に埋め立てや干拓をしたなら、そこに帰属するのだろうけど、気がついたら土地になってたりするんだろうから。それがうやむやに今日まではっきりしないま...
  • 日本の祭り
    やっぱりおまつりって言ったら秋だよな。稲刈ってから祝えっつーの 農耕民族。っていうか、一年の計は10月にあるとされているような、秋祭りにやばいくらいすべてをかける地域に生まれ育ったのでそれがデフォなんですけど、でもかすかに夏祭り勢力も侮れないなぁと思い調査しました。 調査方法 地域新聞39社がお届けする日本中の祭りを紹介するwebサイト「ニッポンの祭」 http //www.todays.jp/maturi/ での祭りの紹介数を、月ごとにカウントして比較した。ニャンスキーがテキトーに一回数えて、間違えの恐れがあっても確認しなかった。月をまたいでいたらそれぞれの月でカウントした。 結果 月 祭りの掲載数 1月 11 2月 39 3月 7 4月 7 5月 6 6月 4 7月 47 8月 104 9月 33 10月 47 11月 20 12月 9 考察 8月...
  • 執着、死刑執行、圉、報い、報復
    幸を一部に持つ漢字は、あまり明るい感じがしません。  (ちなみに圉は牢屋って意味です) それもそのはず。幸という漢字は甲骨文字にもあるほど古い文字ですが、もともとの意味は手枷。罪人が手を縛られている手錠の昔バージョンのやつ。 添付図は上が書道家ろふゆさんのサイトから http //zavomya.seesaa.net/archives/200508.html 下が漢字質問箱のサイトから http //ww81.tiki.ne.jp/~nothing/kanji/q/q_015.html の無断引用。 幸(コウ)って、成り立ちからして不幸と隣り合わせなんですね。 一方、しあわせ、という日本語は、為合わす、仕合わす、から転じたとか。 言葉自体は、めぐり合わせ、事の成り行きという、ニュートラルな意味。 公立の小中学校って、積極的...
  • 筑後川のさかなたち
    まずは福岡県河川協会の「筑後川に住む魚図鑑」をご覧ください。 http //www.fukuoka-pref-kasen.jp/kasenkyokai/book/ 10種類の魚を写真と説明つきで紹介してあります。 これによると、 「ドンコ」というハゼ科の魚が、石垣の中やテトラポットの下を隠れ家として肉食性の生活をしているし、 「アリアケギバチ」というナマズ目の魚も、隠れ場所となる渕や浮き石のある礫底、川岸の抽水植物の根など入り組んだ環境にいるらしいし、 「カマツカ」というコイ科の魚は、砂底や砂礫底に多く住んでいて、驚くと砂に潜り、目だけをだしてじっとしているようです。 水底にいる魚って、ムツゴロウのことかと安易に思ってましたが、いろんな魚がいますね。 つぎに久留米市役所企業局の淡水魚図鑑: http //www3.city.kurume.fu...
  • 銀の魚=エツ
    「永遠なる川」と題したエッセイで團伊玖磨は『銀の魚』を 晩春の筑後川に遡る銀の魚”エツ(注)”を朝靄の中に漁る人達。 静謐の中に息遣く男女の暮らしの美しさ、大切さを歌う第三章「銀の魚」 と紹介なさっています。 (注:本文で””の内側は挿絵のとおり魚偏に斉とかく漢字です。コンピュータでは出せない文字です。) 筑後川下流域で、梅雨頃のきわめて短い期間しか漁れず、まったく日持ちしない魚。この地域における当たり前の魚で、他の地域の人にとっては知りもしないという奇特な魚。 この魚を「銀の魚」ときわめて一般的な言葉で呼ぶと、なんだか自分のふるさとの風景に重ねられるような気がする。 でもとりあえず、エツの情報をいくつか。 エツについて、たぶん一番詳しいページ http //wwwsoc.nii.ac.jp/jdf/Dambinran/bi...
  • 奇しき佐賀の木
    クスノキの名の由来は霊妙な木、神秘的な木、という意味の「奇(くす)しき木」からきたのだとか。 http //www.hana300.com/kusuno.html あるいはクスリまたはクサシ(臭いがする)に由来するものだろうとも。 http //www.hisamitsu.co.jp/syakai/kusuri/tushin05.htm#tushin5 最初に挙げたサイトと同じことが書いてあるのだけど、豆知識部分はたぶんハッタリです。ちょっと無知まるだし。 http //www.e-kusunoki.com/kusunoki.html 四国の楠で、見栄えがとくに良いものを厳選してお届けしてくれているサイト 10傑の中に、美しさ日本一と、優美さ四国筆頭と、総重量四国最大級と、目通り四国最大と、四国最長老とかが、別々にあったりします。 http...
  • 阿蘇外輪山
    まずはこのサイトで、外輪山の春の景色を堪能してください。 http //www.asophoto.com/nikki/gairin/gairin.htm 阿蘇の河川といえば白とか黒とかを思うほうが先かな、と思いますが、もちろん筑後川も、阿蘇北外輪山の一部から生まれています。 南外輪山なら、サントリーモルツですね。 http //www.suntory.co.jp/beer/malts/design/minamiaso.html 昔カルデラ湖の湖底だった平地部を見下ろしながら、周囲20kmの山並みを見るのはさぞかし絶景かと思います。が、行ったはずなのにその手の景色の記憶がない。 そんなおいらにパノラマビュー http //www.d-b.ne.jp/siga/panora/aso/gairinzan.html ちなみに引用写真は(株)トラスト...
  • さようならば…何?
    「さようなら」という言葉をわざわざ深く掘り下げて考えてみたい人は世の中に多いらしい。さようならという言葉でググると、外国語との関係や、さようならの後に続くはずの言葉について考えてみようとしているサイトにたくさん出会う。 「さようなら」はそういうことでしたら、という意味。また会いましょうとか、相手を気遣う言葉とかではなく、この言葉自体には接続詞の意味しかない。だから、明示的に語られていない本来の意味が何なのか、さよならと言ったり、言われたり、言わなければならなかったり、言わないようにしてみたりする人たちが、考えのよりどころとして本当の意味を探している。 しかし、ずいぶんとサイトを手繰ってみても、十分な根拠を持ってこの言葉に続く言葉を探し当てたところには出会わなかった。 「さようなら」という言葉で引っかかる、特に古い言葉は十返舎 一九(1765-1831)が東海道中膝栗毛(1802...
  • さお
    今夜は、ある意味手抜きな客観性によって、 とあることを恣意的に述べてしまわないように... 某辞書サイトの結果そのままです。 ホントそのままです。 何か特別なこといいたいってわけじゃないです。 さお さを 【竿/棹】 2 (名) (1)枝葉を取り去って作った竹の細長い棒。 「物干し―」「旗―」 (2)舟をこぐ道具。岸辺や水底につっぱって舟を進ませるための長い棒。《棹》 「―を差す」 (3)釣り竿。 「―を磨く」「のべ―」 (4)三味線の胴から上の、糸を張る長い柄。また、三味線。《棹》 →三味線 (5)雁(がん)が一列になって飛ぶさま。 (6)陰茎を俗にいう語。 (接尾) 助数詞。 (1)竿に付けた旗を数えるのに用いる。 「大漁旗二...
  • 魚の銀
    メタリック、青い。 魚の色はそれこそ同じ色に対してもぜんぜん違うような表現をされているようですが、魚類以外の生物であまり見かけないあの色。表面が金属で覆われているわけでもないのになぜかメタリック。金属が金属色なのはプラズマが○*#$&%だからなんだけど、有機物じゃそんな状態にならんしなぁ。 ちょこちょこググってみてなにやらグアニンが関係してますってわかったけど、グアニンってそんな色じゃないですよ。ってさらにググってみると出てきたキーワードが構造色。あぁあれか。蝶の羽の色の光沢の源泉ってことで、ナノテク時代になんとなく脚光を浴びているあれね。 あらためて構造色をキーワードに加えてぐぐったら、よしどんぴしゃ。 青い魚はなぜ青い?(いちばんのお勧めサイト) http //www.mnc.toho-u.ac.jp/v-lab/fish/index.html ...
  • 編集後記
    何を血迷ったか、10ヶ月ほど毎日それは日記じゃないっていう何か書いてきて、『筑後川』が終わりました。 自分用のメモ的な意味が強いんですが、二中の人がもし何か情報を必要としたときに、ネットの世界でできることってことで。 そういうつもりで書こうとすると、何となく知っていることでもそれなりに確認作業を経てから書くので、ずいぶん自分の勉強にはなりました。 ただ、なにかと読みにくい文章で、マイミクさんにはウザイはむやみに偉そうだはな日記が毎夜うぷされて迷惑だったかと思います。ここまでの辛抱ありがとうございます。 某所のwikiサイトをアカウントだけ押さえていて、あとで整理して載せておこうと思ってます。でも、何とかずっと曲の進行順に書けましたので、日記をたどるのでも結構どうにかなるかもしれません。あと、日記の閲覧レベルをすべてに公開に変更しました。 これを読み返したいかという...
  • 中州
    日本最大の潮位差を有する有明海。そこに注ぐ筑後川は感潮域が下流から23kmもある。感潮域といっても海水がそこまで流れ込むという意味でなく、海水で押された川の水が押しあがってくるという意味。筑後川は12,000年前なら夜明ダムあたりまで海だったらしいし、その後の作用で、沖積層の平野が広がってきたわけで、そんなに高低差があるわけじゃない。この大穀倉地帯、筑紫平野をゆっくり流れる中流・下流域では、瀬、淵、ワンド、河原、そして中洲が発達した。たとえば夜明ダムのちょっと下流で、久留米市よりだいぶ上流にあたる筑後川温泉は中州の中にあるってことになるらしいです。これも中州なのかぁ。 こういう地形が、水辺の沈水植物や低水敷のヨシ群落を生み、そこに魚や昆虫があつまり、それを目当てに鳥たちがコロニーを作る。 因果関係で言えば、川があるから動植物や人が集まった。そして長い営みで文化が育った。...
  • 筑後なるブリジストン
    筑後なるブリヂストン 創業者・鳥井伸治郎は、鳥井さんとりいさんとりぃサンとりーサントリーサントリー  ってことで、サントリーをつくり、 創業者・石橋正二郎は、石 橋、Stone Bridge、ストーンブリッヂストンブリヂストン  ってことで、ブリヂストンを作った、ってのはかなり有名なトリビア。 石橋正二郎は、福岡県久留米市に仕立物屋の次男として生まれ、家業を足袋専業にし、ゴム底の地下足袋を考案。その後、初の純国産タイヤの製造に成功、ブリッヂストンタイヤ株式会社を設立したそな。 おいら、個人的な知り合いに一人も石橋さんがいないから、石橋さんって聞くと、ブリヂストンくらいしか思い出さない。 筑後なる石橋幹一郎ってだれよ? 初演の久留米音協合唱団の会長とか? と思ってた。 ブリヂストンの社員で、指揮者やってる人が、石橋幹一郎会長に 團伊玖...
  • 「おどけ」「虫」
    昨日の日記を書いた直後に、虫って、かわいいんじゃなくて、おどけた、だよな、って想いだしたんですが、書き直す気力もなく、今夜は「おどけ」ネタ。 よくあるネタですが、翻訳ソフトで英訳してから、和訳しなおすと、こっけいな日本語ができることを列挙したサイトで、「河口」をあつかってました。このあたりだけを引き出すと、 「すてきな小鳥と水と岸の下部の冗談を言ったすてきな魚の中と、そして、州の中の昆虫についてさようなら。」 となるようです。「おどけた虫」は「冗談を言った○○、△△の昆虫」と複雑な日本語になっていますね。 で、英語でなんていうかなぁ、とか思ってみると、ちょっと面白いことが。 是非、紙でできた英和辞典でbuffoonか、buffooneryという単語をひいてみてください。意味は道化師とか、おどけ者、おどけ、おどけたしぐさ、とかです。おもしろいのはその次の単語。...
  • しあわせって何ですか
    弓矢とかの「矢」の古称はサ。非常に古くは「矢の霊力」を「サチ」といったらしいです。国語辞典で「幸(さち)」をひくと、 1.自然からとれる産物。獲物。収穫。 2.さいわい。しあわせ。幸福。 3.獲物をとる道具 と出てきますが、この3番の意味が語源というか、もとの意味ってことですね。 やっぱ食いモンがとれることイコール幸せってことでしょう。 マイミクさんには山盛りのラーメンに幸せを見出している方がたくさんいらして、それはそれで幸せなんだろうなぁ、と。食い物は大切だよね。 古語辞典では 1.狩猟・漁で獲物のあること。また、その獲物。 2.獲物を捕らえる道具。 3.幸福。さいわい。 となりますから、時代の変遷を感じますね。 とりあえず、「生活の幸」という言葉をググって見ると意外にというか、実は予想通りというか、「幸」を「さち」と読ませる流...
  • みなそこからとほく街を眺むれば
    みなそこ、という言葉で有名なのは土佐日記の十七日の歌。  みなそこの月のうへより漕ぐふねの   棹にさはるは桂なるらし <水底に映った月の上をこいで行く船の棹にからむのは、(月に生えているという)桂であるようだ。> でも合唱人として水底という言葉を聞けば思い出すのが大岡信の「水底吹笛」  ♪みなぞこにすわればすなはほろほろくずれ 木下牧子の幻想的なメロディーにのって、重力の支配を離れ、光が揺れきらめく、異質な音の空間で、ひょうひょうとふえをふく。  みなそこにしづめる花のかげ見れば   春はふかくもなりにけるかな というのは坂上是則が詠んだ歌。水底も春も深いもの。 みなそこ、という言葉は水底(すいてい)の雅語。みやびな響き。緩やかな時間。 水底にも都はあるのでしょうか。 都なら、皆そこを目指すの...
  • 筑後川花火大会
    例年8月5日に行われる西日本一の規模の花火大会。筑後川花火大会は慶安3年(1650)有馬藩2代藩主忠頼公が水天宮に社殿社地を寄進、その落成にあたり発揚したのが始まり。その後水天宮奉納花火大会として続き、昭和40年筑後川花火大会と名前が変わって今に至る。 花火という言葉で記録された日本で一番古い花火が、1613年、家康が江戸城内で見た花火で、日本で一番古い花火大会は1733年に始まった隅田川。単発なら、1648年に墨田川以外での花火を禁じる御触れを幕府が出すほどの状況。そういう状況での1650年起源だから、古さでは国内有数という言い方でまぁ間違いないでしょう。 現在は、福岡県久留米市の市民祭「水の祭典久留米まつり」の一部となっています。7月中・下旬の子ども太鼓フェスティバルをプレイベントとして、前夜祭、パワーストリート、水の祭典太鼓響演会、1万人のそろばん総踊り、有馬火消し梯子...
  • 水虎≒河童
    昨日も書いたように、水辺にいる魍魎で子供のようであって甲羅をしょっているやつを中国では水虎といい、それに非常に近いのが日本の河童。違う妖怪だと思ってみてもいいだろうし、ほとんど同じと思ってもいいのかも。オレンジの日本語訳はみかんだろうか、って問題みたいですな。 水虎という言葉が日本にやってきたのが17世紀のはじめ。それから百年たって、河童と水虎を並べるような記述があって、そしてさらにもう百年たった1820年には古今東西の情報をかき集めた河童研究書である『水虎考略』が昌平坂学問所儒者の古賀侗庵(こがとうあん1788-1847)によって著されています。ってことはこの当時水虎=河童という図式があったってことですね。でも河童と呼ばずに水虎と読んでいたのかというとそうでもなくて、川太朗とか河伯などむしろ各地で数百種類にも及ぶ異名があったようです。『水虎考略』は、その後、栗本丹洲や古賀侗庵自身によ...
  • 君のためなら死ねる
    1973年から1976年まで週刊少年マガジンに連載された人気漫画「愛と誠」の中で、名わき役 岩清水くんが吐いた、この漫画を代表する台詞。その影響力はすさまじく、最近この台詞そのものがタイトルとなったゲームまで登場するほど。 リビドー全開で何十年も生きてきている私でさえ、本気で命をかけたことはないと思うのだけど、みなさんは愛にいのちをかけたことありますか? 梶原一騎が岩清水くんにこの台詞を言わせたのが70年代の中頃。 丸山豊がダムを描写する程度のことで「いのちがけで愛する」とのたまわったのが60年代後半。 愛がストレートに熱くてOKな頃だった、っていっていいかなぁ。 いまだと隣国にいかないとそんな文化は見受けられないようにも思う。 あっ、強いていえば、あの一回は命がかかってたかも。トオイメ... まぁ、おれも長いこと生きてきたわけか。
  • 團先生の『筑後川』を歌いに来ませんか
    いつぞやの日記 http //mixi.jp/view_diary.pl?id=57050583 owner_id=1483352 に書きましたが、團伊玖磨の遺志をついで、筑後川を下る企画。その企画の最終回。場所は終章「河口」の舞台、福岡県大川市。 昨年の2005in佐賀には510名が参加したそうです。 指揮はいつもどおり、かなフィルの現田先生。現田先生は神奈川つながりで團伊玖磨とは縁があるらしい。私も神奈川県民なので、イベント的ステージではときどきご一緒している。今度は年末にとあるコンサートをやることになってるなぁ。 要項は 開催日時: 2006年10月22日(日)13:00開演(18:00解散) 参加資格: 本番前日(10月21日)の合同練習に参加し、当日は暗譜で歌える人 参加費: 1000円 参加を希望される方は下記実行委員会か團伊玖磨...
  • がまだす!
    私が生まれ育った町は、お祭り、それも秋の大祭を中心に動いています。日付が決まっていて、2+α日間開催されるので、当然頻繁に平日とぶつかるのですが、市内にあるすべての市立小中学校はお休みですし、結構驚かれるのですが、市内にある2つの県立高校もこの日はお休みです。盆と正月に帰省しなくてもこの日には実家に帰りたい、と言ったら相手のご両親に驚かれた、という話をよく耳にします。神輿を担いで市内を練り歩く系のお祭りですが、午前2時くらいから日暮れすぎまで、ずーっといりこを肴に日本酒を飲みながら市内を移動する、というのを2日間行うので、町の中心部に酔いつぶれたおっさんや子供が多数転がっているという、よそ者には理解できない感満載のやばい祭りです。 うちの地元では、かなりの人がこの日のために生きてるみたいです。 さて、楽譜冒頭の記号、energico。 説明するまでもないくらいわかりやすい...
  • 棚機神社
    今日はたなばた。棚からバター飴を出して食べる日ですね。 ソレハオヤジギャクナノカ? アジアン的にはバレンタインよりもより恋人たちのための節句と思っていいし、ちょうど花金(死語)ですし、さぞかしラブホも大入りなことでしょう。 七夕のことは、このサイト http //www.asahi-net.or.jp/~nr8c-ab/afmain.htm がありえないくらい詳しいです。 七夕といえば、織姫。日本では、縄文時代の終わりから弥生時代の初めころに織物生産がはじまったと言われています。そして織物を作るのは女性の重要な仕事だったようです。衣食住の衣なのですから、生きていくうえで非常に重要ですよね。だから、神格化すれば織姫。七夕の織姫と牽牛の物語では、織姫が恋にうつつをぬかして機織をさぼったから怒られて、年に一度の逢瀬になった。 そんあお茶目な織姫で...
  • あぁ、しゃれにならない虫たち
    日本住血吸虫症という病気があります。 いわゆる寄生虫の一種。筑後川流域や山梨などの一部地域で原因不明の地方病として長らく住民を苦しめていたものの、およそ百年前に原因を突き止め、90年くらいかけて駆逐した病気です。1985年に完成した筑後大堰もこの病気の連鎖を止めるための公衆衛生目的があったそうで、完成後5年で安全宣言、さらにその10年後終結の結論を出すにいたったらしいです。 少し長くて、かつ山梨県のお話が多いですが、この日本住血吸虫症と戦った先人たちのご苦労を読み物調で知ることができます。 http //www3.wind.ne.jp/toccha/mushi/topindex.htm のサイトの25~43がこの病気の話。 死後解剖そのものが珍しい時代に、死を悟り、自らの解剖を申し出た杉山仲さん54歳。その彼女の解剖にも立会った地元医師の飼い猫で、日本住血吸虫症の...
  • どうか Kappa と発音してください
    河童好きの作家 芥川龍之介が自殺する5ヶ月前の1927(昭和2)年3月、雑誌「改造」に発表した作品、『河童』。東京のなんとか村の精神病院患者の言葉を記録したもの、という設定で物語りは進む。発表当時の日本と非常に近いが何か違う河童社会を描写することで、人間社会問題を風刺するという短編集という感がある。河童という姿を借りただけで、芥川が設定した以外の日本古来の河童についてわかることはあまりない。 もともと文学と縁が浅いのもあって、読んでいて、数少ない読んだことのある、鏡の国や不思議の国のアリスのようなお話だなァと思えたり。心の病が色濃く出ているのと、昨日のプチオフとがタイムリー過ぎてちょっと頭の中が整理できていないのだけど。 青空文庫で無料で読めます。 http //www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/69_14933.html 河童伝...
  • サビで何をさせたいのか
    楽譜をよく見れば、作曲者が何をどうしたかったのかがわかってくるものです。ちゃんとした曲ならたぶんそう。「筑後平野の百まーんの生活の幸を」をよく見てみましょう。 手抜きで http //mixi.jp/view_diary.pl?id=72579737 owner_id=1483352 を多少編集して再掲載ですが、 歌詞: (生活の幸を) - (生活の中へ) ソプラノ音形: まったく同じ アルト 音形: まったく同じ テナー 音形: まったく同じ ベース 音形: 最初の1音だけオクターブ違い ピアノパート: まったく違う裏拍打ち基調(ダムにては3連符基調) 音量: どちらもff 最後の音の長さ: 3拍(ダムにては4拍) 最後の音量変化: cresc.(ダムにてはdecresc.してcresc.) アクセント:「ち」だけ(ダムにては「ち...
  • 水天宮と河童
    久留米にある水天宮の総本山と河童を結ぶ由来は2つの説があります。 ひとつは熊本県八代の球磨川にいた河童がわけあってその地域を追われ、水天宮に来たという説、もう一つは平家の落ち武者のことだという説。 球磨川経由の河童のお話はこう。 このサイトでは http //www1.odn.ne.jp/muraoka/kappa/tabirakp.htm 妙に詳しすぎるくらい詳しいのでかいつまんで言うと、中央アジアから球磨川へ仁徳天皇の時代にたどり着き安住していたものの、小姓を殺したことで河童一族は、当時の肥後城主加藤清正公の怒りに触れ、球磨川を追放された。その後一族は筑後、久留米の有馬藩主を頼って筑後川へ移住し、久留米水天宮の守護の役に就いた。その後、一時期有馬のお殿様と江戸に出たがそこでもまた悪さをして追放され、全国に散らばったとさ。 なのだとか。ところどころ妙に具体的...
  • 初演
    初演というものを何度かやったり、初演の録音を入手してこれからの演奏会の参考にしようとしたりしているとわかることだけど、初稿は決定稿ではない。作曲家自身が振る場合なら突然、作曲家が信頼を置く指揮者が振る場合なら聞いてた作曲家となにやらごにょごにょ話し合ってから、楽譜が変わることがある。作曲家の頭の中にある音楽、音響、構想、展開などと、実際にそこで鳴る音にはやっぱりいろんな隔たりがあって、こう書いてそう歌うのなら、むしろこうするからこちら(=作曲家)の思うように歌ってくれ、と。 筑後川の初演は1968年12月20日、團伊玖磨自身の指揮で行われた。数曲目の合唱曲で初の合唱組曲を書いたのだから、素人さんに歌ってもらうと楽譜に書いたはずなのに思うようにならなかった部分も少なくなかったろうと思う。 話を戻して「始まる」。思いっきり妄想炸裂モードで書きますが: いよいよ壮大なたびが始ま...
  • アクセントのあるなし
    「非情のダムに」のところの楽譜には2つの特徴があります。 1. ピアノパートの音符が少なく、一部は全休符 つまり、合唱の聞かせどころということです。ffでアクセントつきで、重厚な和音を他の楽器の補助なしで聞かせるという演出。歌詞そのものが「非情」という、(多くの方にとっては持ち合わせていない感情かと思いますが)、激しい言葉で、それに呼応すればよいだけ。さらに、『ダムにて』の曲中での「ダム」という言葉には更なる力点を持ってくるのも良いかもしれませんね。 2.「せきとめ」にはアクセントがない(かわりにクレシェンド) 3小節ちょっとが全部ただのアクセントだと、さすがに芸がないですよね。ここでアクセント抜きではあるものの、ffからさらにクレシェンドして見せることで、せき止めるためのギアがローに入ったような強い力を表現してみせるのはいかがでしょう。 最後の「られる」は...
  • 魅せる演奏
    いつだったか、とある音楽系の番組で著名なバイオリニストが話していたこと。「簡単なところは難しそうに弾く。難しそうなところは簡単そうに弾く。」そのほうがお客さんがありがたがってくれる。 姑息というか、プロ魂というか。 さて、「ダムにて」。曲の構成上、盛り上がりの頂点は「はしって」の小節にある。ソプラノについていえばこの曲での最高音である高いラ♭を4ヵ所で歌ううちのひとつがここ。ピアノパートに限っていえば、この曲はやたらffが多い曲であるものの、fffになるのは  「みなかみ」のラスト  「ダムにて」の「はしってゆく」  「河口」の「ありあけの」  「河口」の「そのフィナーレああ」 の4ヶ所だけで、さらに「ダムにて」と「河口」のとどめにあるsfffが最大音量。 先のバイオリニストに従えば、ソプラノは高い音を平然と歌ってみせるのがかっこいい。でも、多分そんなこと...
  • かがやく活路
    かつろ くわつ― 1 【活路】 (1)行き詰まった状況から抜け出す方法。生きるための道や方法。 「―を開く」「新天地に―を求める」 (2)生活の手段。 「―ニ苦シム/ヘボン(三版)」 本当の意味でいろんなことが解決するといいですね。多くの個人を切り捨てて、ようやく一部の法人が息を吹き返した日本の経済とか、とりあえず壊れまくった与党とか、崩壊し続ける野党とか、おいらのあんなこととかこんなこととか。 「かつろ」という言葉の「か」。無声破裂音。「かつろ」という言葉の「つ」。無声破擦音。ついでに言えば「かわ」の「か」。「かがやく」の「か」と「く」。無声破裂音。「さがしだす」の「さ」と「し」と「す」。無声摩擦音。 http //ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%90%E9%9F%B3 全体としてこのあたりの歌詞は飛ばしやすい乾いた...
  • 重厚長大≠(大&軽)≠軽薄短小→若
    2曲目も佳境に入ってきたのでここらでちょっと全体の音量を確認。 「ダムにて」で一番小さいのは冒頭のp。「もっとふかさをもつように」も小さく作りそうだけど、指示はmp。 逆に一番大きいのは「はしってゆく」のfff。ここは後にクレシェンドとかがない。ただアクセント記号がある。組曲全体で一番大きいのは曲の最後「そのフィナーレ ああ」でfffからクレシェンドしてピアノパートがsfffアクセントスタカート付きで終わる。 最後の最後にあるクレシェンドなどは気合や勢いやなんかの間違いでやたらめったら出すという選択肢もありそうなところなので、「ダムにて」の最後のfffは文字通りかなり大きいという判断でもよさそうである。 ただ、川がだんだん大きくなる様子を組曲全体で捉えると、しかしまだまだフィナーレではないのだからということで、一段か場合によっては二段分くらいパワーを残した演奏でもよさそう。...
  • ボーダーレスな時代だから
    あけおめ、ことよろ。 年の変わり目ってはっきりしているよね。時報がポーンという瞬間。 この年越しもそういうのではなかったのだけど、カウントダウンコンサートやってると、何とかぎりぎりの時間に前の曲が終わって、その瞬間に向けてカウントダウンして。ちょっといつもと違う緊張感。営業スマイルでおめでとうございますって感じになって、じゃぁ、新年1曲目は…とか。 今年も、なんか知らないうちに年越えてたなぁ。 一見はっきりしているようで、なんとなく境目が分からないもの。ヒト。服やアクセサリーは人が身につけているもので人でないもの。身近なものだけど自身ではない。髪の毛は、衣服に近いような気もするけど、生物としてのヒトが自然にもともと備えているものだから自分の一部。体を巡る血液は自分のもの。でも献血とかで抜いた血は、かつて自分だったもので今は自分でないもの。同じ類推で口腔に漂う唾液...
  • 峠越えでトンネルを抜けたところ
    昔はよく自転車で日帰りの小旅行をしてました。田舎に住んでたのと、お金がなかったのとで、とにかくちょっとどこかに行くには自転車しかなかった。 調べ物先の県庁所在地までは直線距離で30kmくらい。途中やっかいな峠越えがひとつ。えっちらおっちらこいで押してまたこいで。親の車で越えるときも退屈な峠。10kmくらいの山道。自転車だと何倍も遠い。汗だくになってようやく一番高いところを越えると、すぐさまトンネル。トンネルの中はずっと下りだからどんどんスピードが出始める。でもトンネルに入ったとたんから、ゴーっという一段と大きな車の音がしていて、後ろの距離感がつかめないまま、どんどんスピード、が上がっていって、砂利にハンドルが取られそうなのと、チキンハートなのとが手伝って、むやみに振り返ることすら出来ない。でもせっかくの下り坂にブレーキをかけるのももったいなくて、緊張感を高めながら揺れるハンドルを押さえ...
  • はいはい、フロイデフロイデ
    「歓喜の声を…」から少し音楽が変わる。とりあえず明示的にmarcatoと書いてあるので、逆説的に、そこまではアクセントがたくさんありながらもlegatoだったんだろうな、と理解してみようか。 「歓喜の声」という言葉。川の音で喜びにあふれた音は?ダムの音は?ダムのすぐ下流の音は?せせらぎとかじゃなくて、ごー、ざざーって感じかなぁ。 男女の愛でいえば、てめぇら人前でいちゃついてんじゃねぇ、といいたくなるような状況とか、とりあえず避妊はしろよっていいたくなる状況とか。すみません。もてない君としてはそういう表現しか出来ません。 人の成長で言えば、若手社員がちょっと落ち込んでたけど、何とか挽回して、今回はポイントかせいだなっていう感じとか。 ロッキーが試合前に街中を走って、子供たちがついてきて、階段を駆け上がったところでガッツポーズしてたシーンありますよね。試合に勝ったとか、映画のラ...
  • 名前
    週刊少年ジャンプに連載され、テレビアニメも大ヒットした「ヒカルの碁」という漫画があります。囲碁漫画という異色のジャンルを切り開き、子供たちの間に一躍囲碁ブームを巻き起こした話題作でした。 囲碁のいの字も知らない少年ヒカルに不遇の囲碁棋士佐為(サイ)がとり憑き、サイの指南でヒカルが成長していくというストーリー。はじめは他の人に見えないサイの指示に従って碁を打つだけだったのに、徐々に自分でも打てるようになっていく。 この漫画の中で、やや不自然に強調されていると感じた展開がありました。それが「名前」です。 たとえば武者修行中のヒカルが碁会所でいざこざのあった韓国の少年と対決するシーン。その少年は「ボクが負けたら、お前の名前を覚えてやる」といい、対決の最後にヒカルは「僕の名前は進藤ヒカル!」と高らかに答えました。取引内容にしては不自然ですよね。ちょうどサイの協力なしに碁を打てるようにな...
  • かわよ
    まず音量。mfと書いてあり、その後のtuttiではf。だけど人数比を考えれば当然音量の差はつくので、こういう場合のmfは「出したいように出してよい」と読み替えてもOKだ。2回の「かわよ」がいずれもmfと書いてあるので、2回とも同じくらいの音量で歌い始めればよい。ただそのことについて考えすぎる必要はなく、敢えて差をつけていなければOK。クレシェンドの松葉が二回とも同じように書いてあるので、それはやったほうがいい。ただ、2回目のほうが音が高いし、なんといっても2回目だからちょっと大きくなったとしてもなんら差し支えない。好きにすればいいだろう。 ちょっと背景。 この曲が川の流れにのせて人の成長や男女の愛を描いていることは周知のことと思う。  川の流れについてみれば、渓谷のちょこまかした流れからダムにたどり着いたところ。  人の成長については、いそいそと走り回っていたところ。...

  • 古の格言にも、愛は逢いより出で、哀よりも「あっ、いぃぃ…」と言いますが(言いません)、筑後川の重要テーマは「愛」です。テキストでは遠慮なく「愛」という言葉が連呼されています。すべて抜き出してみましょう。 I みなかみ  裸の愛が II ダムにて  愛の水かさが  愛の川よ  愛するために  あなたの愛を  育てられた愛が III 銀の魚  --- IV 川の祭り  愛を呼びおこせ  はげしい愛を V 河口  --- 半分くらいは、まぁ自然な表現としても、裸の愛って、しらふの会話で出てきたら、人格疑ったほうがいいですよね。酔ってるときの会話で出てきたら蹴飛ばしても許されると思います。 裸の愛って何でしょう。 若い頃の、ストレートで着飾っていない、そのままの感情の吐露。目先の落差を躊躇せず滑り落ちていく上流域で...
  • サビ
    何かの曲を、10秒のCMの中に切り取って、しっかり入れるとしたら。 第九ならいわゆる練習番号Mのところ。フロイデ シェーネル ゲッテル… 運命やツァラツーストラはかく語りきは冒頭。 モーツアルトのオペラって言えば、ちょっと悩むところだけど『魔笛』から夜の女王のアリアの最高音部分かな。 トゥーランドットでいえば、金メダルBGMで一躍有名なった「誰も寝てはならぬ」の最後のヴィンチェロ、ヴィンチェーーーロのところ。 それ以外にも、イタリアものの歌曲なら、たいてい最後の音の一つか二つ前に最高音が用意されてて、それが聞かせどころだったりする。 『筑後川』なら「筑後平野の百まーーんの」を切り取ってきますよね。 その「まーーんの」のところが、この曲のソプラノ最高音ラ♭。 同じ形が出てくる「ダムにて」でもこの音があって、また、すぐあとの「有明の海」でももう...
  • 渓谷の響き
    正直言って九州のことは詳しくないので別地域の話から。 関西でドライブしたときのこと。びわ湖畔から瀬田川を下って、平等院あたりへ。 大津市あたりにいると盆地ではあっても標高でいって、それほど高いところとは思えない。 (じつはびわ湖面は海抜約80m) びわ湖がその名前を瀬田川に変えるあたりでは水面はおだやかで、競技のボートの人たちがいつもなにやら一所懸命。石山ののどかな町を南に抜けて、石山寺を過ぎるととたんに景色は山道に。川は崖のはるか下に行ってしまい、「落ちたら死ぬな」って気分と山の景色を楽しめる。鹿跳渓谷という場所。逆説的にびわ湖とこの渓谷の間にある瀬田の唐橋がいかに関西と中京地域を結ぶ交通の要所であるかを物語り、そのふもとの石山寺にでも籠もれば小説の執筆もさぞかしすすむだろうとか。そんな思いをめぐらせる。 http //park14.wakwak.com/~eiki/...
  • 美味しんぼ
    なんとなく昨日の話の続き。 美味しんぼの連載開始は1983年。私が大学1年生の頃はずいぶんとはやっていて、みんなで回し読みして馬鹿話をしてました。 よくある意見ですが、主人公の山岡さん。あれほど舌が肥えていると、何を喰ってもまずくて辛いだろうなぁって。実際、日々、凡人には見抜けない問題に気づいて不機嫌そうだし。 アヴェロンの野生児も、もしかすれば汚れた冷たいシーツで眠ることに、それなりの幸せを感じられていたのかもしれないのに、文明社会によって、きれいなシーツでしか眠れない体になってしまいました。 耳が肥えると、どんな音楽もつまんないのでしょうか。 いい音楽を作るには、自分の出している音を思い通りにコントロールできることが必要です。ある意味では、もしちょっと違う音を出してしまったらそのことに気づくことができないとコントロールはできない。紙一重の世界にいるということは、ほん...
  • ピアノと入れ替わり
    ちょっと注意して聞けばすぐにわかるようなことではあるけど、歌うために自分のパートだけに専念して、木を見て森を見ずといった演奏をしてしまうと気づかないこと。この「あゝ」は冒頭のピアニッシモで「しずかに」と歌ったフレーズ、そのあと2ページ目で再び「しずかに」と歌ったフレーズ、に続いて3回目。 「しずかに」のシラソレー、シラソレーの音形はそのままピアノの右手が担当しています。先の2回ではアルト、あるいはテナーが3小節目でちょっと動く、というおまけがついていたけど、ここでは素直に4声の揃った動きに飛び込み。そこから先はディナーミクや音の高さも、歌詞の違いに基づく軽微な差を除いて同じ。 だけど「あゝ」は先の2回がppであったのに対して、ここではpスタートのmfをピークとする2小節<>。シラソレー、シラソレーの音形を担当するピアノも<>マークがたくさん。こういう場合は「3回目にもなると精...
  • ららら
    楽譜の後ろについている詩の中にない言葉。 列挙してみると(ハミングを除く) 『みなかみ』  該当なし 『ダムにて』  冒頭からの「ラララ」 『銀の魚』  「かわのおとこの」の裏の「あゝ」  「かわのおんなの」の裏の「あゝ」  「ふかいかわのふかいこころの」の前の「あゝ」  「あさひにはねよ」の前の「あゝ」  「いきのよいうおを」の裏の「おゝ」 『川の祭り』  「呼び起こせ」の後の「あゝ」    ×2  強いて言えば「どどん」と「ぱぱん」は  自由に言い換えられている 『河口』  「かわいいさかなたち」の前の「あゝ」  「おどけたむしたち」の前の「あゝ」  「くれないのはぜのは」の前の「あゝ」  「くすのきのこかげ」の前の「あゝ」 ちょっと意外かもしれませんが、最後の「...
  • 水かさが膨らむ川の橋
    水嵩が増減する川に架ける橋には、よい選択肢がある。 沈み橋だ http //www.yado.co.jp/hasi/ooita/takenokubi/ 11月26日の日記でも書いたように、筑後川は河状係数(河川の年間における最大流量と最小流量との比)が高いから、流量が多いときにあわせてすべての橋を架けようとするととんでもないお金がかかることになる。だから、流量の多いときにはしょうがないけど沈んでしまうような橋を架けるってことなんだろう。 違う川の、違う名前で呼ばれている橋だけど、ちょっと素敵なエッセイ。 http //www.ana.co.jp/travelplus/main_issue/j_scene/051017/ その、四万十川の橋なら http //binbi.net/shimanto/river3.htm 私が生まれ育ったところのそばに...
  • 凝結した音楽
    Ich die Baukunst eine erstarrte Musik nenne. ゲーテの言葉だそうです。 直訳すれば、私は建築術を凝結した音楽と呼ぶ、ですが、日本では、 建築は凍れる音楽である と訳されることが多いようです。もとの言葉に冷たいっていう意味はないのですけど。音楽が実体を持てば建築になる、という意味ですね。 ドイツ人らしいなぁって思います。イタリア人ならそうは思わなかっただろうと思います。バッハの音楽がドイツに生まれなかったら、ゲーテは大聖堂を見てもこうは思わなかったのではないでしょうか。 対位法を厳格に運用して、規則性の美しさがあり、しかし規則に縛られない自由と輝きと重厚さ、そして永遠がある。フーガの音楽を思うとき、この言葉を思い出します。建築のことはよくわかりませんが、どこを組み間違えても、美しくないし、危ない建物にな...
  • 負けを認めます
    この筑後川という詩。 阿蘇外輪、筑後平野、有明の海の3つ以外、地域固有の名前は出てこないので、特に気にすることなく歌っていると日本国中のどこでもありそうな自然をうたっているようにも思える。逆に楽屋裏をのぞくようなまねをしてみれば、個別の言葉がかなり具体的な何かを語っている。ダムも銀の魚も河童の祭も白い工場群も。 そこまでくるとこの、なんとなくわかりそうでわからない言葉、「けものの白い骨」と「狩人の墓」にも答えがあるような気もしてしまう。 そこでぐーぐる、あるいはネタ本。 この数日、この言葉を捜して、とりあえず違うこと書いて。 すみません。挫折しました。答えは出ないです。 筑後川流域の町、柳川出身の文豪、北原白秋の同地を描いた作品にも出てくる 「さうして歩むにつれて、その水面の随所に、菱の葉、蓮、真菰、河骨、或は赤褐黄緑その他様々の浮藻の強烈な更紗模様のなか...
  • @wiki全体から「ダムサイト幻想」で調べる

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