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「ちょっと頼まれてくれる?」
「なんですか?」
「これを慧音に届けてほしいのよ」

パチュリーの頼みを引き受け、出掛けていったチクリンと小悪魔。
しかし二人はなかなか帰ってこず、またパチュリーは嫌な予感を覚えていた。

「なんなのかしら?これ……まぁいいわ。ちょうど一冊読み終わったところだし、迎えにいってやるとしますか」

まるで言い訳をするかのようにつぶやいた彼女は、椅子から立ち上がって慧音の家へ向かう。
だがそこには二人も、慧音もいなかった。分かったのはただ、彼女が竹林に向かったという事だけ。

「大方彼女を追いかけて、竹林で迷子にでもなってるんでしょ。やれやれだわ」

嘆息し、呆れた声を出す彼女はしかし、薄々勘付いていた。
さっきから自分を苛んでいるこの嫌な感じは、迷いの竹林から発せられているに違いないと……


といった感じのプロローグから始まるこのお話は、チクリンさん作成のMADを基にしたシリアスっぽい異変解決モノ。
舞台はもちろん迷いの竹林。異変の原因は過去、永琳に裏切られた月人の呪い。
結界を越えて竹林を蝕み始めたそれにいち早く気が付いたが、逆に取り込まれてしまったてゐがラスボス。
彼女に騙された鈴仙も敵に回ってしまう事に。

そこに到着したパチュリーは、お使いを頼んだ二人がこの異変に巻き込まれてしまったと勘違いする。
何故なら、竹林の入り口で会った慧音が「二人には会っていない」と答えたからだ。

少なからず責任を感じたパチュリーは、危険と知りつつ竹林に踏み込む事を決意する。
当の二人は慧音の家に向かう途中、紫に誘われてサッカーの試合を見に行っているだけだというのに……
最終更新:2010年01月10日 22:25