- 61 :まほ落語寄席別館 2008/07/25(金) 18:15:56 ID:???
- 「まほ落語寄席別館」の席亭でございます。
今日の出し物は「将棋の殿様」でございます。
それでは、ごゆっくりどうぞ。
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- 62 :将棋の殿様 2008/07/25(金) 18:17:28 ID:???
将棋の殿様
雪広あやか「皆さん、集まりましたわね」
神楽坂明日菜「いんちょ、一体何が始まるの?」
あやか「実は私、最近、将棋に凝っておりましてよ」
明日菜「将棋か……タカミチに教えてもらったわ」
佐々木まき絵「あたしもパパに教わった」
古菲「中国のと、だいぶ勝手が違うアル」
長瀬楓「で、拙者たちに手合わせを願ったのでござるな」
明日菜「そういえば、コタローたちがいないけど……」
あやか「ちづるさんと夏美さんは、小太郎さんの修行につきあっておりましてよ」
まき絵「つまり、今この部屋には、いんちょしかいないってことね」
古「アイヤ! アタシも指さなきゃだめアルカ」
あやか「では、対局を始めましょう……そこの猿、盤を持ち出してくださいな」
明日菜「猿呼ばわりとは失敬な……出しゃいいんでしょ、盤と駒!」
あやか「さーて、最初の相手はたれかしら?」
楓「まずは、拙者が参りましょう」
あやか「手始めに、駒を並べてくださいな」
楓「では、早速……いいんちょ、まだ駒が並んでおらん」
あやか「私は、ただ指すだけです。対局前の準備くらい、あなたがおやりくださいな」
楓「驚いた……いいんちょの分まで並べにゃならんとは」
あやか「それでは、私が先手を取りますわ」
楓「いいんちょのお手並み……いかほどのものでござろうか?」
あやか「ちょっとちょっと、その歩を取ってはいけません!」
楓「何をおっしゃる、いいんちょ……その歩を突かれたら、取らんわけにはいかんでござる」
あやか「私は、クラス委員長……長瀬さん、あなたは委員長命令に、あえて背くというのかしら?」
楓「当然でござろう。これは勝負でござるから、いいんちょ権限は通じん」
あやか「長瀬さん、そんなあなたなど、退学しても宜しくてよ」
- 63 :将棋の殿様 2008/07/25(金) 18:18:41 ID:???
- 楓「そこまで言うなら、取らずにおこう……なら、こうするしかあるまいな」
あやか「これで、勝利に近づきましたわ……まあ、邪魔っけな駒ですこと」
楓「いいんちょ、だからどうすると?」
あやか「ここに金銀があっては、飛車を成り込めませんわ! こんなもの、私の手で、強引に取っ払ってくれましてよ」
楓「いいんちょ、そんな殺生な……」
あやか「長瀬さん、そんなあなたなど、退学しても宜しくてよ」
楓「畏まってござる。そちに従うしかなかろう……しまった! 拙者の負けでござる」
明日菜「これじゃあ、勝てるはずないって……」
あやか「次はどなたかしら? 次はどなたかしら?」
これから、他のメンバーが次々とあやかに挑戦しましたが、その高飛車な指し方に、みんな手も足も出ません。
そして、翌日。A組のバカ連中は、またしても彼女の部屋へ集められました。
あやか「あなた方の上達のため、今日から工夫いたしますわ。もし私に勝てなければ、腹へパンチを見舞いましょう」
明日菜「ちょっとちょっと! 腹パンは、わたしの船舶免許なのに」
古「アスナ! それも言うなら専売公社ネ」
あやか「専売特許という語さえ、まともに言えないんですのね……」
まき絵「もしも、いんちょに勝てたら?」
あやか「その時は、この私をしばけば宜しくてよ」
楓「果たして、勝てるでござろうか……」
あやか「つべこべ言わず、さっさとかかってきなさい!」
これから、楓が挑戦しましたが、昨日以上に高飛車な指し方をいたしましたから、たちまち勝負がつきました。
楓「いいんちょ……お手柔らかに願うでござる」
あやか「何をおっしゃる、長瀬さん。『こう打たれてはたまらん』と、思うところに上達のヒントが存在しましてよ。さあ、その腹をお出しなさい」
明日菜「そーれ、腹パン、腹パン!」
あやか「そこの猿! それは、私のせりふですわ!」
なんてんで、まるで剣術でもやるかのようなあんばいで……これが二、三日続いたので、バカ連中のおなかはもうあざだらけ。
- 64 :将棋の殿様 2008/07/25(金) 18:20:18 ID:???
- そんな噂を病床で聞きつけましたのが、バカレンジャーの頭領・綾瀬夕映でございました。
夕映「委員長さん、お久しぶりです……おやおや? アスナさんたち、顔色が皆優れないようですが……」
明日菜「夕映ちゃん、聴いてくれない? 今、いんちょと何局も将棋を指してるんだけど……ちっとも勝てなくって、ほら!」
夕映「ひどいあざだらけですねえ……」
明日菜「負けるたんびに、いんちょの腹パン食らってんだもん」
古「夕映! かたきをとってほしいアル」
楓「風邪が治った今ならば、全力を出せるでござろう?」
まき絵「ゆえちゃん! あんたの隠れた賢さで、いんちょをやりこめてちょうだい」
夕映「まき絵さん。今、遠回しにわたしをバカにしませんでしたか?」
まき絵「そんなこと、どうでもいいの!」
あやか「バカレンジャーの皆様方……何を話しているのかしら?」
夕映「委員長さん! わたしと一局おつきあいください」
あやか「なるほど、あなたが行きますか……この私の『雪広あやか流将棋』に、果たして対抗できますやら?」
夕映「できますとも……それでは、駒をお並べください」
あやか「綾瀬さん。私の駒、未だに並んでおりませんわ」
夕映「委員長さん! 駒を並べるのは、陣を構えるのと一緒です。どこの世界に、味方の陣を並べる敵がいるというのですか?」
あやか「並べますわ! 並べればいいんですのね」
夕映「それでは、わたしが先手を取りましょう」
まき絵「ゆえちゃん、果たして勝てるかな?」
楓「いいんちょが強権を発動せねばいいでござるが……」
- 65 :将棋の殿様 2008/07/25(金) 18:20:51 ID:???
- あやか「ちょっとちょっと、その歩で桂馬を取ってはいけません!」
夕映「委員長さん! 桂の高跳び、歩の餌食……こんな格言、あなたはご存じないのですか?」
あやか「私は、クラス委員長……綾瀬さん、あなたは委員長命令に、あえて背くというのかしら?」
夕映「背かずにいるもんですか! 実際の軍隊で言えば、歩は下っ端の二等兵、桂は下士官クラスの駒……その歩が桂を取るなんて、正に出世の大チャンス。敵の大将が何と言おうが、素直に手柄を認めたいところです」
あやか「取らせますわ! 取らせればいいんですのね」
夕映「委員長さん! あなたの飛車、駒を飛び越しませんでしたか?」
あやか「綾瀬さん、投げ返すとは失敬な……」
夕映「失敬なのはそちらです! 飛車といえば、正に参謀長クラス……戦略の指揮を執るべき参謀長が、その戦略を無視するとは、軍人の風上にも置けないです」
あやか「生意気な……雪広流を封じるなんて……」
夕映「それでは、これで王手です」
明日菜「すごーい! さすがバカブラック」
古「あと少しで勝っちゃうアルネ」
夕映「委員長さん! 攻撃ばかりに気を取られ、守備をおろそかにするのは、最もいけないことですよ。あなたのように、王将を動かさないで攻め続ける状態……将棋ではこれを居玉といって、忌み嫌うものとしています」
あやか「しまった、玉が逃げられない! この私の負けですわ」
夕映「それでは、罰ゲームですよ……(あやかの衣服をめくり)これはアスナさんの分、これはくーふぇさんの分、これはまき絵さんの分、これは楓さんの分、そして……これがわたしの分です!」
気合の入った腹パンを、五発も続けて食らったからたまりません。委員長、思わず涙ぽろぽろ。
あやか「綾瀬さん……なかなか効きましたわ」
明日菜「いつも威張ってる罰よ。へへーんだ!」
あやか「そこの猿、何を笑っているのかしら? その盤と駒、早く焼き捨ててきなさい。明日から、将棋を指す者には……」
明日菜「どうするの?」
あやか「退学を奨めますわ!」
- 67 :マロン名無しさん 2008/07/26(土) 19:53:25 ID:???
- 古「将棋の王手とはなんのことアルか?超」
超「う〜む・・・麻雀でいう三人リーチの事ネ」
古「前門の虎、肛門の狼アルか」
- 68 :マロン名無しさん 2008/07/26(土) 20:08:05 ID:???
- おい!!>>67!!>>67!!
遅かったか・・・・葱が・・・葱が尻に・・・
- 70 :茶々丸のソムリエ術 2008/07/26(土) 22:06:36 ID:???
- 暴力表現はありませんが、エヴァ出たため血の表現があります
苦手な方はスルーでお願いします
茶々丸のソムリエ術
http://www4.uploader.jp/user/zaziechiu/images/zaziechiu_uljp00013.txt
- 75 :楓 夏の日のおさんぽ 2008/07/29(火) 16:30:05 ID:???
- 楓 夏の日のおさんぽ
さんぽ、それは至高の趣味
出会いか発見か、はたまたとんでもないトラブルに巻きこまれてしまうとか
未知の領域に踏み込んでこそのさんぽでござる
どこかへ向かう田舎電車に併走して走ること2時間
気がつけばそこは誰もいないような田舎でござった
幸いにも蛙のいる田んぼは少なく、代わりに畑の多いところでござる
ふらふらとあぜ道のような農道をふらついていると、一軒の掘っ立て小屋がござった
いわゆる田舎にある無人販売所でござった
楓 「ふむ・・・」
美味しそうな野菜や果物が並んでいる中で、拙者の目を引いたのはひとつの大きなスイカでござった
価格は1,000円、軽く叩いてみるとよく音が響いて中身が詰まっていそうでござる
ご丁寧にスイカはちゃんと紐でくくってあり、持ち運びも書いての事を考えてあってそれはうれしい限りでござる
拙者は手持ちを確認すると・・・うむ、拙者は農家の方の苦労の結晶を頂くことにしたのでござる
小屋のそばにくくりつけてある郵便受けのようなお金入れに千円を入れると、拙者はその場を後にしたでござる
真っ青な空、時々浮かんでいる真っ白な雲。太陽はまぶしすぎて拙者の細い瞳をさらに細くする
吹き抜ける風はぬるくも感じるでござるが、乾いていく汗がそれを涼しくも感じさせる
さて、あの向こうに見えるのは飛行機ぐも。消えないうちに追いかけてみようかな
ちょうど麻帆良の方角でもあることでござるし、捕まえてみようかな
それでも夕暮れまでには帰らないと。スイカも冷やさないといけないでござるしな
完
- 76 :まほ落語寄席別館 2008/07/29(火) 16:31:25 ID:???
- 「まほ落語寄席」別館の席亭でございます。
今回は、百川(ももかわ)という噺をベースとした
一席でご機嫌をうかがいたいと思います。
一応、麻帆良祭開幕寸前と時期を設定しましたが……
オリキャラ(3−B生徒)が出てくる一方、まき絵や
千鶴が出てこられないという事態が発生いたしました。
お客様方、あらかじめご了承くださいm(__)m
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- 77 :人違い 2008/07/29(火) 16:33:45 ID:???
人違い
一学期後半の麻帆良祭で、3年A組の連中は、教室にお化け屋敷を造ることとなりました。
雪広あやか「さて、外装はできましたし……後は、出てくるお化けを決めなければ」
柿崎美砂「まずは、一つ目小僧にしましょ……やりたい人はいませんか?」
鳴滝風香「はーい、僕がやりまーす!」
鳴滝史伽「もちろん、あたしもやりたいです!」
美砂「双子の一つ目小僧って、あんまり聞かないんだけど……まあ、いいや」
あやか「次は、河童を出しましょう……やりたい方はいませんか?」
大河内アキラ「それは、わたしが引き受けます!」
和泉亜子「アキラは水泳部やさかい、河童の役には最適やな」
あやか「続いて、三つ目の大入道……やりたい方はいませんか?」
長瀬楓「拙者に任せてくれたまえ!」
風香「かえで姉、背があるもんね」
史伽「巨人の役にぴったりです」
美砂「その次は、のっぺらぼうね……やりたい人はいませんか?」
ザジ=レイニーデイ「(小声で)……やる!」
あやか「あら、よく聞こえませんわね……たれが引き受けたのかしら?」
相坂さよ「ザジさんです」
あやか「地肌の黒いザジさんが、顔中白く塗った姿……これもまた見ものですわね」
- 78 :人違い 2008/07/29(火) 16:36:24 ID:???
- 美砂「後は、化け猫にしましょ……やりたい人はいませんか?」
明石裕奈「あたしがやるにゃん!」
釘宮円「桜子、むしろお前がやれよ。クッキとビッケを従えて……」
椎名桜子「ペットは持ち込み禁止だよ」
美砂「ならば、ゆーなに決定……と」
あやか「唐傘お化けに提灯お化け……これらの役はどうしましょう?」
美砂「そういう器物妖怪は、仕掛けの一つにしちゃいましょ」
あやか「そして、絶対欠かせませんのが……女の幽霊ですわね」
美砂「古井戸から出てくる役か……一体、たれにやらせましょ?」
さよ「それならば、わたしを置いてほかにないかと」
ザジ「彼女は、本物の幽霊……」
あやか「すんなり決定ですわね」
美砂「さて、幽霊が出る時には、ヒュードロドロが付き物だけど……」
円「太鼓のほうは別ので間に合わせるとして、笛をどこから持ってくるか……」
桜子「(廊下を眺め)あーっ、アスナが歩いてる!」
美砂「ならば、彼女に頼みましょ……ちょっと、アスナ!」
神楽坂明日菜「柿崎、わたしに何の用?」
美砂「633号室に、邦楽研究会の川島さんって娘がいるから、彼女を呼んできてちょうだい。ついでに、箱を持ってきて」
明日菜「OK! それじゃあ、早速行ってくるわ」
あやか「柿崎さん。まさか、あの娘に頼むとは……」
美砂「だって、都合よく来てくれたから……」
あやか「私、不安でなりませんわ!」
明日菜「失礼します」
???「ハーイ」
明日菜「この部屋に、かーしまさんって娘はいない?」
???「鹿島? それならわたしです」
明日菜「今、A組が大変なの! すぐに教室まで来てね」
鹿島「それじゃあ、部屋の整理が終わったら……」
明日菜「わかったわ。ついでに、箱を持っていきたいけど……」
鹿島「箱ならそこに置いてあるわ。落とさないように気をつけて」
- 79 :人違い 2008/07/29(火) 16:37:06 ID:???
- 明日菜「ヨンキュー!」
鹿島「それも言うならサンキューでしょ……」
明日菜「柿崎、行ってきたよ!」
美砂「それで、川島さんは来てくれるの?」
明日菜「部屋の整理が終わり次第……だけどね」
円「おいおい、箱は持ってきたか?」
明日菜「ちゃんと持ってきたよ!」
桜子「正方形の箱じゃない。この中に笛が入るの?」
円「桜子! 笛ってのは、二つに切り離せるんだよ」
桜子「そういえば、小学校で使ってたリコーダーも、二つに切り離せたんだっけ」
美砂「とはいえ、横笛のケースにしては、どこか雰囲気が違うような……」
鹿島「失礼します」
美砂「見慣れない娘が来たわね」
亜子「隣のクラスの保健委員や……鹿島はん、どないしたんや?」
鹿島「あの、けが人はどちらに……」
亜子「もし、あんた、クラス違いやないかいな?」
鹿島「クラス違いじゃありません! 救急箱がほら、そこに……」
美砂「えーっ! これって、救急箱だったの?!」
あやか「あの小猿、名字を間違えましたのね……アスナさん!」
明日菜「なーに、いんちょ?」
あやか「あなた、抜け作でしたのね!」
明日菜「抜け作?! わたしって、そんな名前じゃないんだけど……」
あやか「名前のことではございません! 抜けているという指摘ですわ」
明日菜「どれだけ抜けてんの?」
あやか「それだけ抜けてりゃたくさんですわ!」
明日菜「か・わ・し・ま、か・し・ま……たくさんじゃない、たったの一文字よ」
- 83 :せつな おともだち30 2008/07/31(木) 21:41:38 ID:???
- せつな おともだち30
1/3
あの日、散らされてしまったわたしの色々な大切なもの
それはもう戻ってこないあの日の青春?
ゆーなさん、どうしてくれるんですか〜!
ゆーな 「にゃ?」
例によって式紙を召還したわたし、本日のお目当てはゆーなさんです
あらわれたゆーなさんは猫属性全開、ねこ耳にしっぽとコス全開です
せつな 「こ、こんばんはゆーなさん。ちょっとお願いがあるんですけど」
ゆーな 「なにかにゃ?ちょっとこの後行きたいところあるんだけどにゃ」
せつな 「ああ!!それはすいませんでした、で、お願いというのは・・・わたしとおともだちになって欲しいんですけど」
ゆーな 「おともだち?いいけど」
せつな 「あ、ありがとうございます!!」
ゆーな 「そういうことならいまから行くところについてくるといいにゃ」
せつな 「いまから行くところ?」
ゆーな 「今からねこの集会に行くにゃ。みんなに紹介するにゃ」
せつな 「おお!」
こうしてわたしはあの集会へと行くことになったのです
- 84 :せつな おともだち30 2008/07/31(木) 21:42:17 ID:???
- 2/3
せつな 「く、暗いみちですね〜」
ゆーな 「何を言っているにゃ。ねこは暗くて狭いところとかが大好きにゃ」
せつな 「あ・・・わたし暗いの苦手なんです」
ゆーな 「もしかして怖いとかかにゃ?」
せつな 「いえ、鳥目なんですよ。暗いとよく見えないのです」
ゆーな 「それは不便だにゃ〜」
塀の上、細い家の壁と壁の間、屋根の上、そして車の下。何でねこさん達はこんな所を通るんだろうと不思議になります
でも不思議とこういう道を通っていると、自分が何処にいるのかわからなくなってしまう感覚に囚われます
なんといいましょうか。そう、不思議な世界への道筋をとおっているような気がするのです
せつな 「ほわ〜」
そこは雑居ビルに囲まれた小さな空間。おそらく入り口になる所はビルの壁と壁の間の小さな通路の一カ所の小さな広場
全てのビルはその空間に対して背を向けていて、所々明かりのついた窓からは光が漏れていました
一つだけある扉はだれがつかっているのでしょうか?
あれも不思議な世界への扉のような気がしてなりません
ゆーな 「こんばんわ、みんにゃ」
にゃー、にゃー
どこからかねこたちの鳴き声が聞こえてきます。薄暗い中、よく目をこらしてみると・・・
ひさしの上、エアコンの室外機の上、誰がおいたのかわからないプランターの後ろ
そんなところにねこさん達はいたのです
ゆーな 「今日はお友達を紹介するにゃ。せつなさんだにゃ」
えっと・・・あの・・・
- 85 :せつな おともだち30 2008/07/31(木) 21:44:05 ID:???
- 3/3
ゆーな 「さあせつなさん。みんなに自己紹介にゃ」
わたしの背中をぐいぐい押して、広場の真ん中に押し出すのです。こ、心の準備が出来てないのに〜
せつな 「あ、あの・・・せつなです。よろしくお願いします!」
沈黙、その場を沈黙が支配しました。何故かねこの皆さんは沈黙してしまっているようです
ゆーな 「あの・・・せつなさん。みんな何かの芸みたいなモノを期待しているにゃ。なにかすごいことでも出来ないかにゃ?」
せつな 「すごいこと?うーん・・・特技はありませんが、こんなの出せますけど」
わたしはゆーなさんにそういうと、本体さんの特徴である烏族の特徴である翼を出したのです
せつな 「こんなんでましたけど・・・ってこれは芸ではありませんね」
にゃにゃ・・・
にゃにゃ・・・
ねこさん達の様子が何か変です。そう、わたしの翼を見てからなにか・・・そう、興奮しているような
せつな 「ゆ、ゆーなさん、わたし何かいけないこと・・・ゆーなさん?」
ゆーな 「そっか〜。せつにゃさん、とりさんだったんだね。うん、そっか〜」
あ、あれ?ゆーなさんの様子までおかしいです。瞳があやしく光っています
ゆーな 「ねえせつにゃさん・・・ちょっとだけ、ちょっとだけぺろぺろさせてくれないかにゃ?ちょっとだけだから・・・」
ぺ、ぺろぺろ?あ・・・そういえばねこさんって鳥とか襲うっていうか・・・主食?
ゆーな 「せつにゃさん・・・いいよ、とってもいいにゃ。こんないい人がすぐ側にいたにゃんて・・・」
知っていますか?ねこの舌ってザラザラなんですけど意外に舐められると痛いんですよ
知っていますか?ねこの爪ってぐいって突き刺さるんですよ
知っていますか?わたし、汚れちゃった・・・
完
- 87 :夕映 トイレの夕映さん 2008/08/02(土) 23:11:05 ID:???
- 夕映 トイレの夕映さん
わたしの聖地、おトイレ。此処がないと私は生きていけるはずもなく、人生においても日に三度は巡礼する場所なのです
まさに誰にも侵されない神聖な場所。それがおトイレ
さてこのおトイレなのですが、良く落書きされているです
その内容は悲喜交々、人生を考えさせられるようなモノもあれば、アホですか!と突っ込みたくなるモノまで様々です
例に挙げると・・・
おトイレや 隣は何を する人ぞ by楓
まあおトイレですることなんてそうはありませんけど・・・まさか便所飯?
紙がない ああ紙がない 紙がない byまき絵
なんという危機、まさに世界が破滅するほどの危機。まき絵さんはいったいどうやってこの危機を乗り切ったのでしょう
うーん。体操のリボンで個室の中から紙をたぐり寄せたか・・・あるいはリボンで拭・・・
生えてない 何年たっても 生えてこない by明日菜
・・・明日菜さんがパイパンなのは何かの理由があるのでしょう。きっと赤い神様しか知らないような・・・
アイデアは ここで出すのが よく似合う byハルナ
ハルナ、トイレでナニを妄想してるですか。トイレであんな同人のネタを妄想してたですか
さあ、そろそろ私は現世に戻るとするです。この流すボタンを押せば全てはうたかたの夢
また苦行の現世が待っているです
完
- 88 :マロン名無しさん 2008/08/03(日) 00:51:16 ID:???
- むざんやな 器の外に 以下自粛
- 90 :超 お月見の夜 2008/08/03(日) 22:34:06 ID:???
- 超 お月見の夜
1/2
”米くるる 友を今宵の 月の客”
そう詠んだのは芭蕉ダガ、あの日はエヴァさんだったカナ
意味は・・・お月見の席に食い物を持ってトモダチが来た、という意味ネ
時の渦の光の中に飛び込んだあの時、エヴァサンは少しだけ寂しいような顔をしたト思ウ
私にとってそれは嬉しかったコト。親友、と呼べるほど仲は良くなかったガ、それでも別れに悲しい顔というのは悲しいようで嬉しい
未来に帰る一月ほど前、私は一人物思いに耽っていたことがあった
世界樹の上、ただ一人で夜の麻帆良を眺めてイタ。一月後、世界樹の魔力を利用したあの計画のコトを考えながら
エヴァ 「似合わぬな」
気配は感じていた。ダガそれがエヴァさんであることは声を聞くまではわからなかった
超 「世界樹にいることがカナ?それとも・・・」
エヴァ 「物思いに耽っていることがだ。天才なら天才らしく自信満々に胸を張っていろ」
超 「ワタシだって物思いぐらい耽るヨ。それより何か用カナ?」
エヴァ 「貴様に用があったわけではない。この場所に用があったのだがな・・・」
超 「お酒?ああ、よく見れば今日はよい月ネ」
エヴァ 「一人で飲んでも良かったのだが・・・まあ付き合え」
超 「ワタシ、未成年ヨ?」
エヴァ 「だったら側にでも居ろ。それだけでも酒の肴になる」
超 「ふふっ、ワタシ、美味しくないカモヨ?」
- 91 :超 お月見の夜 2008/08/03(日) 22:35:27 ID:???
- 2/2
その後は特に言葉は交わさなかった
ただ月を眺め、風が吹いたら木の葉のざわめきに聞き耳を立てた
エヴァさんは盃に月が映るお酒をあおり、ワタシはただそれを見つめた
それから二時間ぐらい経っただろうか?ふいにエヴァさんが口を開いた
エヴァ 「さてと・・・帰るかな」
超 「やっぱりワタシはお邪魔だったカナ?」
エヴァ 「そうでもないさ。肌で感じ取る感情というのもそれはそれでオツなモノさ」
超 「それにしても何でワタシを誘ったのカナ?言えば消えたヨ?」
エヴァ 「寂しくはないのか?」
超 「・・・時々は」
エヴァ 「誘ったのはそういうことだ。まあまた機会があれば付き合え」
ワタシは今、時の彼方にいる。仲間と呼んだ者達と別れ、望んで戦いの場へと戻った
居場所も移ろい、遙かな赤い星の大地ダ
ダガ此処はワタシの故郷、天空を透明なドームに包まれた火星という星
居場所に戻り、戦いの日々の中、ワタシは不意に世界樹でのお月見のことを思い出した
”寂しくはないか?”
”寂しいヨ”
今なら素直にそう言える
大人に隠れてワタシはそっとお酒と少しばかりのおつまみを用意した
今日はフォボスとダイモスがとても綺麗だ
もしこの未来にまだエヴァサンがいるのなら・・・お月見しようヨ
完
- 93 :まほ落語寄席別館 2008/08/04(月) 00:30:56 ID:???
- 「まほ落語寄席」別館の席亭でございます。
さて、今回のモチーフは「笠碁」です。
このたび、初めてネギ先生を噺の主役に立てました。
しかも魔法を使います(呪文は日本語化しました)。
それでは、ごゆっくりどうぞ。
NGワード推奨:笠碁
- 94 :笠碁 2008/08/04(月) 00:33:11 ID:???
笠碁
エヴァンジェリンとの魔法合戦に敗れたネギ先生は、彼女の下で修行することとなりました。
彼女の家の地下にある、一時間が一日分の長さに使える「別荘」で稽古をします。それが終わると、お礼代わりに血をやって帰るのですが、今日はまだ彼女の家に居座っているようですな。
ネギ「さて、マスター。日本には、碁というゲームがあるそうですね」
エヴァ「そのとおり。わたしにも心得があるが……ぼーやは碁など打てるのか?」
ネギ「それなら父に教わりました。実は前々から、あなたと一局打ちたくて……」
エヴァ「そうか、そんなに挑戦したいのか……ならば、早速始めよう」
ネギ「それでは、初手はこの星へ……(パチッ)」
エヴァ「ならば、わたしはここへ打とう(パチッ)」
ネギ「次は、この星へ打ちます(パチッ)」
エヴァ「ならば、こちらへ打っておくか(パチッ)」
ネギ「マスター、これでどうでしょう(パチッ)」
エヴァ「三連星を敷いてきたか……ならば、こちらへ打ち込もう(パチッ)」
なんてんで、初めのうちは仲良く打っておりましたが……局が進んでまいりますと、だんだんにエキサイトしてまいります。
ネギ「マスター! この石は取らせませんよ(パチッ)」
エヴァ「ぼーや、なかなかやりおるな……ならば!(パチッ)」
ネギ「ムムッ、あの大石を取るのなら……ここしかない!(パチッ)」
エヴァ「この野郎、わたしの打ちたいところへ先回りするとは……」
ネギ「へーえ、マスターって……案外ヘボかったんですね」
エヴァ「ぼーや、もう一度言ってみろ!」
ネギ「マスターって、強豪なのかと思いきや……案外ヘボかったんですね」
エヴァ「ぼーやめ、よくもぬけぬけと……」
ネギ「僕にこの一手を許したマスター、あなたが悪いんでしょ……」
エヴァ「ぼーや! 貴様はわたしを『ヘボ』と呼んで、何とも思っていないのか?」
ネギ「マスター! 僕は嘘なんか言ってませんよ。本当にヘボいんだからしようがない」
- 95 :笠碁 2008/08/04(月) 00:34:47 ID:???
- エヴァ「ぼーや! ヘボいのは貴様のほうだ。さっき、一目やすやすとポン抜かせたくせに」
ネギ「マスター、あれは捨石ですよ。あなたも存じておりましょう?」
エヴァ「捨石もステーキもあるか、このヘボ野郎!」
ネギ「マスター、言ってくれますね……決めました! 僕、もう、あなたと絶交します」
エヴァ「この野郎、クラスメイトと認めんのか?」
ネギ「たれが認めるもんですか! マスターなんて、所詮は三十人学級のおまけですよ……それでは、永遠にさよなら」
去り際に、魔法をかけます。
ネギ「ラス・テル・マ・スキル・マギステル……光の精霊三つ柱、集い来たって敵を討て。(振り向きざまに)魔法の射手、光の三つ矢!」
エヴァ「ぼーや、一体何をする……ぐわっ!」
絡繰茶々丸「マスター、大丈夫でしょうか?」
エヴァ「これくらいなら造作もない……茶々丸、入口をよく閉めておけ!」
魔法の師弟関係を結んだ二人が、些細なことから絶交と相成りました。
翌日、A組の教室内に彼女の姿はありません。学園警備の最中にネギ先生を見つけても、当然言葉を交わしません。
碁敵は憎さも憎し懐かしし――川柳とはよくできたもんで、暫く絶交しておりますと、無性に会いたくなるようでして……
カモ君「兄貴、兄貴!」
ネギ「カモ君、一体どうしたの?」
カモ「そろそろ、エヴァの姐さんと仲直りすべきじゃねえか?」
ネギ「仲直りなんかしないって! 最早、あんな女は師匠じゃないもん」
カモ「じゃあ兄貴、どこで魔法の修行を積むと?」
ネギ「僕の同僚にも、魔法先生が何人かいる。その中から、適当な人を選んで師事しよう」
カモ「とはいったって、やっぱり一番頼れるのはエヴァの姐さんですぜ。彼女、六百年も生きてきたバンパイアだからな」
ネギ「さっきから言ってるじゃんか。『もう彼女には師事しない』と」
- 96 :笠碁 2008/08/04(月) 00:36:53 ID:???
- カモ「でも、兄貴……姐さんは、碁友達でもありやすぜ。久々に、彼女と一局囲みましょうや」
ネギ「出かける気にはなれないね。今日は、朝から大雨だし」
神楽坂明日菜「(自室へ戻ってきて)ちょっと、ネギ! ペットと何を話してるの?」
ネギ「アスナさん、既に帰ってきてたんですね」
カモ「さっさとエヴァの姐さんと仲直りしろ……って、兄貴に提案しておりやした」
明日菜「ふーん……だったら、エヴァちゃんのところへ行きなさいよ」
カモ「ほらほら、明日菜の姐さんも言ってやすぜ」
ネギ「わかったよ、行きゃいいんでしょ……アスナさん、傘借りときます」
明日菜「お生憎様。このかが持ってっちゃったわよ」
ネギ「だったら、アスナさんの傘を……」
明日菜「これは、わたしの大事な傘よ。むざむざ貸せるもんですか!」
ネギ「わかりましたよ……それじゃあ、自分のレインコートを着て行きますから」
ネギ先生、家の前には来ましたが、すぐ入ることはいたしません。
- 97 :笠碁 2008/08/04(月) 00:37:28 ID:???
- 茶々丸「マスター、あそこに人影が!」
エヴァ「どれどれ……何と! ぼーやが来てくれたか。栃の大木に隠れて、ばつが悪そうにうつむいて……先日の暴言、未だに悔やみきれないんだな」
茶々丸「ほらほら、入ってきそうですよ……さあさあ、碁盤の用意を」
エヴァ「おやおや? 入口を通過しやがった……今度は、潅木の茂みに身を潜めたな」
茶々丸「ネギ先生も、いい加減に仲直りしたいんでしょうが……ほら、また入ってきそうですよ」
エヴァ「ムムッ? また入口を通過して、栃の大木に隠れたぞ。こうなったら、挑発するしかないようだな……さあ来い、そこのヘボ野郎!」
ネギ「マスター、言ってくれますね……それなら、僕と勝負です!」
エヴァ「とうとう入ってきやがった……」
ネギ「今日こそ本気でいきますよ……(パチッ)さあさあ、どんどんきてください(パチッ)」
エヴァ「ぼーや、ひょいひょい打ってくるな(パチッ)」
ネギ「もう、先日とは違います……(パチッ)サロン感覚じゃいられません(パチッ)」
エヴァ「それはいいんだが……盤上に、ポタポタしずくが落ちてるぞ」
ネギ「しまった! レインコートを脱いでなかった」
最終更新:2008年09月15日 23:07