596 : 千鶴 悲しみのシチュー 2006/11/30(木) 23:37:52 ID:???
千鶴 悲しみのシチュー
1/4
千鶴 「♪お家へ帰ろう~シチューを作ろう~窓から漏れてく~白い湯気が~♪」
コンロの上でお鍋がくつくつ煮えています。その中身は私の愛情がいっぱい詰まったシチュー
みんないっぱい食べてくれるかしら?
ゆっくりとオタマをかき回すごとに、いい香りが私の鼻孔をくすぐります
そうしたらちょっとだけ小皿に掬って味見をしちゃいます
うん、とっても美味しいわ。これならきっと五月さんにも負けないわね
ぷるるるる・・・
千鶴 「はいは~い」
電話にお返事しても意味はないってわかっているんだけど・・・ついやっちゃうのよね
千鶴 「もしもし、那波ですけれども」
受話器の向こうから聞こえてきたのは夏美ちゃんの声でした
夏美 「あ、ちづ姉?今日ちょっと帰れなくなっちゃったんだ」
千鶴 「ど、どうしたの?」
夏美 「あのね、葉加瀬が熱出しちゃったから看病してあげたいの。明日の朝には帰るからね」
千鶴 「そう・・・そうだわ。風邪を引いて熱を出したんならお尻に長葱を・・・」
夏美 「ちづね、それはやっちゃダメなの」
千鶴 「ああん、夏美ちゃんのいじわるぅ~」
さて、夏美ちゃんはダメになっちゃたけど他のみんなの為に・・・
ぷるるるる
千鶴 「もう、今日は電話さんが大忙しね」
597 : 千鶴 悲しみのシチュー 2006/11/30(木) 23:39:08 ID:???
2/4
千鶴 「もしもし、那波ですけれども」
あやか 「ああ、千鶴さん?あやかですわ」
千鶴 「どうしたのあやか?もうじきお夕飯の時間よ?」
あやか 「ごめんなさい。今、実家のお屋敷から寮に帰っている所なんですけれども・・・車の故障で今日中には帰れそうにありませんの」
千鶴 「えっ・・・」
あやか 「そういう訳ですから今日はお夕飯はご遠慮いたしますわ」
千鶴 「そうなの、残念だわ・・・」
受話器を置く手が少しだけ重く感じました。今の私、どんな顔をしているのかしら?
でもいいわ、小太郎君がきっといっぱい食べて・・・
ぷるるるる・・・
今日三回目の電話。もしかして小太郎くん・・・違うわ!!小太郎君は食いしん坊さんだからお夕飯を食べないなんて事は・・・
千鶴 「も、もしもし?」
小太郎 「千鶴姉ちゃんか?俺や、小太郎や」
千鶴 「こ、小太郎君?もうじきお夕飯よ?早く戻ってきてくれるわね!」
小太郎 「スマン、千鶴姉ちゃん。今、楓姉と修行してるんやけどちょっと山奥まで来すぎてな」
千鶴 「小太郎君もなのね・・・酷いわ・・・」
小太郎 「え?あの・・・今日はちょっと帰れそうにも」
千鶴 「私のお夕飯をすっぽかすなんて・・・そんな悪い子は帰ってきたらお仕置きよ!!」
小太郎 「ちょ・・ま!!」
がちゃん
思わず受話器を叩き付けるように電話を切ってしまいました
今の私、とても悲しいです
598 : 千鶴 悲しみのシチュー 2006/11/30(木) 23:40:08 ID:???
3/4
誰もいない私の食卓、一人分のお皿だけが用意されました
だめ・・・死んじゃうほど寂しいわ
一人だけのお夕飯なんて・・・私耐えられない!!!
だれか・・だれか・・
そのときでした
ぴんぽーん
呼び鈴が鳴ったのです。初めは理解が出来ませんでした。この音は何?って思っちゃったのです
ぴんぽーん
再び呼び鈴が鳴りました。今度は理解できました。いま、私の部屋の前に誰かがいるって事を
千鶴 「ど、どなたですか?」
私はドアの前の人物を確認することすらなくドアを開きました
ネギ 「あ、あのネギです。小太郎君はいますか?」
ああ、なんて愛らしい姿なのかしら。小さなスーツに身を包み、少しちょこんとたたずむ姿は私の母性を刺激します
千鶴 「小太郎君?ネギ先生、ここで立ち話もなんですから中へどうぞ」
ネギ 「えっと、たいした用ではないんで・・」
千鶴 「いいからいいから」
今はこう思えます。私のネギ先生、今夜は逃がさないんだから
千鶴 「はい、せんせ、あーん」
私特製のシチューをスプーンに掬い、ネギ先生の口元に運びます
ネギ 「あ、あの・・・んっ」
私はテーブルにシチューを用意すると、ネギ先生に椅子に座ってもらいお夕飯を食べてもらうことにしました
そしてネギ先生の椅子の隣に自分の椅子をくっつけると、優しく抱きしめながらご飯を食べさせてあげたのです
599 : 千鶴 悲しみのシチュー 2006/11/30(木) 23:42:09 ID:???
4/4
ネギ 「千鶴さん、そんなにくっついたら」
千鶴 「くっついたら?」
ネギ 「おっぱいが・・・じゃなくて食べにくいですよう!!」
真っ赤な顔で私の胸に抱かれているネギ先生、口元にスプーンを持って行くたびにもじもじして可愛いです
ああ、あやかがネギ先生のこと溺愛しているの、なんだかわかる気がするわ
ネギ 「いっぱい食べてくださいね」
可愛い過ぎるネギ先生、このまま食べちゃおうかしら・・・
ぷるるるる
再び電話が鳴りました。でも今度は怯えて取るようなことはありません、だって私にはネギ先生がいるんだから
千鶴 「はい、那波です」
あやか 「千鶴さん?あやかですわ。実は車の修理が出来そうなので戻れそうなんですの」
千鶴 「あらあらあら、急がなくても良いのに・・・今、ネギ先生と二人きりでお夕飯を食べているのよ」
あやか 「な、なんですって!?」
千鶴 「お夕飯の後はお風呂に入ってもらわなきゃ。今日は寒いから風邪を引かないように一緒に寝てあげないとね」
あやか 「qあwせdrftgyふじこlp!”#$%&’」
千鶴 「じゃあ、私は忙しいから電話切るわね。ごゆっくり、あやか」
ネギ 「ち、千鶴さん!!!ダメ!!!パンツは許して!!」
千鶴 「うふふ、脱がないとお風呂は入れませんよ?お風呂で一緒にシチューになりましょうね~。とろとろにしてあげますから」
ゆっくりとネギ先生にご飯を食べていただいたので、お風呂に入ってもらおうとネギ先生の服を脱がせていたときのことでした
ヘリコプターの爆音が近づいてきたかと思うと、突然大きな声が聞こえてきたのです
あやか 「千鶴さん!!!私のネギ先生qあwせdrftgyふじこlp!!!」
あらあらあら、あやかったら・・・もう少しだったのに
でもいいわ。これで私のシチューを食べて貰えるから
完
608 : 幸福論 2006/12/01(金) 00:31:34 ID:???
幸福論
「ちゃおりん元気そうじゃん」
あの超が珍しく風邪を引いて休んでしまった。
軽く眠ってようやく起きたところにハルナがひょっこりと見舞いにやってきた。
「…ずいぶんと唐突にやってきたネ」
寝付けなくて本を読んでいる所に花とケーキを手にしたハルナの姿、他は誰もいない。
おでこに手をあてると軽く赤いのでまだ少し熱があるようだ。
「明日は誕生日なのに災難ね、ちゃおりん」
「…そうネ。ケーキはありがたいヨ」
超は箱からケーキを取り出してその場で食べだす。
「ちゃんとご飯食べた?」
「とりあえず、食欲がないからご飯と味噌汁と玉子焼きくらいなら食べたネ」
机を見ると乱雑に置かれている食器を確認できた。
二人は適当にプリントの交換と話をすると、ハルナはキッチンに入った。
「早乙女サン、何をするネ」
「んー?風邪にはこれが効くのよ」
するとそこにはコップの入った水と玉子がある、もしやと思って匂いを確認すると…
「こ、これお酒ヨ!」
「えー玉子酒じゃん。さ、ぐいーっと」
どうしようと思うが眠れないので軽く酔って寝ておこうと思った。
そのためにさっさと帰ってもらおうという意味合いも込めて軽く飲んだ。
「…ほぷ」
流石に酒は慣れない、早く寝て休もうと思ったのだが。
「あんれ~。結構いけるじゃん!」
609 : 幸福論 2006/12/01(金) 00:32:05 ID:???
「早乙女サン、あなたも飲んでどうするネ!」
ハルナは超の飲みっぷりに影響され玉子酒を飲んでしまった。
酔ってぐてついた超とうってかわってハルナはベッドに乗り込んで足蹴りなど技を決めてくる。
「痛いヨ」
「う~ん。ちゃおりんもうちょっと遊んでよ~」
「少し休ませてほしいネ」
足が背中の上に乗っかっているために息苦しいがハルナはお構いなし、それどころか…
「ちゃおりん…してほしいの?」
「酔ってるとはいえ本当に唐突ネ」
超に寄り添うようになって寝るハルナ、メガネを外して臨戦態勢。
するとハルナは超の唇を奪う。まるで自然に両者が近づくように…
「……お酒と玉子の味がする」
「ハルナサンも同じヨ」
酒の影響か二人とも本気なのか、その気になりそうな二人。
特に超は風邪も手伝ってか少し弱気な発言をする。
「私はこういうのは慣れてないネ、こういうのは…」
ハルナは超を優しくベッドに寝かせる、胸がドキドキと鳴って止まらない。
寂しさからそっとハルナの顔を撫でる。
「いいの?」
「別に…ハルナサンなら」
その言葉にハルナは赤くなるが…すぐに冷静になる。
「まったく、ちゃおりんったら。後悔してもしらないよ」
610 : 幸福論 2006/12/01(金) 00:32:37 ID:???
―しばらくして
「や、やっちゃった!?」
ベッドで仲良く寝ている超とハルナだが、ハルナは一足先に起きて正気に戻る。
冗談のつもりで言ったはずだが酒の勢いで最後までヤってしまった。
言いだしっぺの本人が後悔する羽目となった。
「うわ、どうしよ。責任取らなきゃいけないのかな…」
パニックになって、横で寝ている超を起こさないようにこっそりと逃げようと思ったが…
その超の寝顔を見てふと考える。
こうして超の寝顔を見るのは初めてかもしれない、あの勝ち誇った隙のない超の珍しい一面。
「…」
何かを思い出したようにハルナは時計を見る。今、23時59分。
そして1分も経たないうちに0時になり、12月1日になった。
「…やっと同い年になったね」
その珍しい寝顔をする超のほっぺにキスをしてハルナは微笑んだ。
「今日は、街で誕生日プレゼントでも買いに行こうね」
終
618 : 宇宙戦艦ヤマモト 2006/12/01(金) 17:45:04 ID:???
宇宙戦艦ヤマモト
西暦2×××年
麻帆良銀河はちゃお軍団に押され、魔法という存在を世に放たれそうになっていた。
そんな中でその軍団に反旗を翻した団体がいる。
その団体はちゃお軍団に対抗するために大型宇宙戦艦を建造。
この戦艦は火力、パワー、走行速度を取っても最高の力を誇っている。
欠点として製作者の好みかどうかは知らないが、魚の形をしている。
そしてその製作者であり、初代艦長になるはずだった大河内アキラは完成直前に過労で倒れた…。
その中で、選ばれた新鋭部隊はちゃお軍団に立ち向かうために新造宇宙戦艦ヤマモトに乗り込むのだ。
あやか「前方に敵艦隊発見!」
オペレーターの一人である雪広あやかはすぐさま他のオペレーターに指示を出して敵の確認を取る。
のどか「確認とれました、ちゃお軍団です!」
まき絵「どーしよ、艦長代理!」
史伽「ぜぜぜ、ぜ、全砲門、ひ、ひ、開けー、う、ううう撃って撃って撃ちまくれーーー!!」
美空「オワオワァゥァゥ」
何故か艦長代理となった鳴滝史伽は常にテンパり気味だ。
どっかーん
史伽「うひゃ~」
美空「エイエイエイ オゥーーーィ オイオイオイ」
まき絵「被弾しちゃったよー」
あやか「こちらのジャミングは完璧ですのに…どうして」
ちなみに魚型だからやたらと目立つ上に当てやすいのが全く分からない面子。
619 : 宇宙戦艦ヤマモト 2006/12/01(金) 17:45:36 ID:???
明日菜「外で迎撃するから指示出して!」
刹那「桜咲刹那…出る!」
ゆーな「私も行くよー!」
明日菜、刹那、ゆーなが率先して戦闘に出て行く。
史伽「みなさんの援護をお願いしますぅー!」
あやか「明日菜さん、刹那さん、右前方に敵機4機!」
亜子「ゆーなはヤマモトの護衛やで」
ゆーな「にゃーん」
まき絵「損傷率17%。まだ行けますよ」
美空「ホエォェォェ」
皆が的確な判断と指示により、徐々にちゃお軍団の艦隊を沈めていく。
刹那「敵機、皆撤退していきます!」
明日菜「ザマーミロ!」
あやか「敵艦隊撤退!ふぅ、難を逃れましたわね…」
まき絵「下っ端艦隊とはいえやはり手ごわいね、かんちょ…」
亜子「艦長ーーーー!何してんねん!!」
史伽「もし捕まったら…きっとあーんなことや、こーんなことをされるに違いないです…それならいっそ……」
徐々にその指は『通信ボタン』の横にある『自爆ボタン』へと…
あやか「艦長代理ー!敵艦隊は撤退してますのよーーーー!!」
まき絵「早く艦長代理を止めてー!」
美空「アヤヤヤヤァー!セーーーフ」
明日菜「…全然着艦許可下りないね」
刹那「どうしたんでしょう?」
外の連中は中の騒動など全く予想できないでいた…
終
620 : 宇宙戦艦ヤマモト おまけ 2006/12/01(金) 17:46:07 ID:???
おまけ
アキラ「ねぇ、真名」
真名「ん、なんだ?」
アキラ「他の人たちに任せちゃっていいの?」
真名「いいんだよ、お前がいれば」
他のことは他人任せな二人であった。
621 : 超 一緒にいることは 2006/12/01(金) 19:32:49 ID:???
超 一緒にいることは
史伽 「ちゃおちゃお~、お勉強教えて欲しいです」
超 「わ、ワタシ?」
史伽 「そうです。ここがわからないんですけど」
超 「こ、ここカナ?ここはこうして・・・」
史伽 「ちゃおちゃお~、お料理教えて欲しいです」
超 「それはお安いご用だけド・・」
史伽 「チャーハンの作り方お願いするです」
超 「ヌヌッ!中華はまかせるネ。まずは中華鍋を空焚きして・・」
史伽 「ちゃおちゃお~、お風呂一緒に行くです」
超 「あ、アレ?風香サンとじゃないのカナ?」
史伽 「背中流してあげるです」
超 「そ、それはありがとうネ」
超 「史伽サン、どうしてワタシなのかな?」
史伽 「・・・仲良くしたい、じゃダメですか?」
超 「十分仲は良いとハ思うのダケド・・・」
史伽 「本当はね、ちゃおちゃお、なんだか寂しそうに見えたから」
超 「プッ!あはははは!!ワタシは科学に魂を売った人間ネ。そんな感情あるわけが・・・」
史伽 「でも、魂と心は違うと思うです。私にはちゃおちゃおがそう見えるです」
超 「・・・まあいいネ。では背中を流してもらおうカナ?」
史伽 「背中だけでいいですか?全身くまなくもできますです」
超 「背中だけでいいネ。終わったらワタシが史伽さんの背中流してあげるネ」
史伽 「・・・エッチなこと、しちゃダメですよ?」
超 「んふふ、して欲しいのカナ?」
完
623 : 夕映 約束の場所 2006/12/01(金) 23:23:12 ID:???
夕映 約束の場所
1/2
中学に入った頃、私は尊敬する祖父を失いました
その瞬間から世界はとてもくだらないモノに見えたのです
どのような本の物語も私を癒してはくれず、世界を、そして人を嫌いになっていきました
だから人と関わらずに生きようと思ったのです
?? 「知ってる!?この図書館には色々と黒い噂があってさ!」
私は私を癒してくれる本を探そうと図書館探検部に入部することにしました
ですが・・・入部説明会で私の隣に座ったのは、私がもっとも嫌うようなタイプの人間だったのです
(何ですか、このアホは)
私はソレを無視することにしました。でもソレはどんどんと、私の意向を無視して話しかけてくるのです
やがてソレの話を聞くことにうんざりとし始めた頃、ソレと反対側の私の隣に座った気の弱そうなのも私に話しかけてきたのです
?? 「そ・・・その本・・・・すっ・・すす 好きなんですかー?」
夕映 「別に・・・」
(アホばっかです)
そのときはそう思いました
でもこの出逢いが、私を変えてくれたのです
?? 「やっほー、一緒に帰らない?」
説明会の帰り、再び彼女たちは現れました
624 : 夕映 約束の場所 2006/12/01(金) 23:24:06 ID:???
2/2
正直私は関わりたくなかった。だからこのときは一番嫌われるであろう態度を取ったのです
夕映 「うるさいのと・・・トロイのと・・・天然の人ですね」
撥ねつけようとつんけんとする私。でも彼女たちから帰ってきたのは笑顔でした
?? 「あっはは、言うねー。ほんじゃあんたは根暗のデコッパチのヤな奴かな?ねぇ、一緒に帰ろーよ。綾瀬~」
信じられませんでした。私の期待した答えは無視されること。それなのに彼女たちは笑顔なのです
夕映 「ヤな奴誘うことは無いと思うですが、友人でもないのに馴れ馴れしいですよ?放っておいてくださいです」
嫌でした。彼女たちの笑顔が、優しさが嫌だと思いたかったのです
?? 「ほなら今から友達になればえーやん?」
え?
?? 「う うん。それにねー」
のどか、あなたの言葉は生涯忘れられない
のどか 「ほ・・本の好きな人に・・・悪い人、いないと思いますからー」
私の世界が変わりました。それはあなたたちが変えてくれました。のどか・・・
私の友達。ともだち
みんなで本を読もうって約束したこの場所、今日も図書館島の扉を開きます
開けばいつも聞こえる友達の声、私はそれを聞くのが嬉しくてここを開くのです
ともだち、ともだちに逢えるから・・・
がちゃ・・・
ハルナ 「夕映吉くん、遅いのではないのかな?」
木乃香 「ゆえー、昨日選んでもろた本。おもろかったえー」
のどか 「ゆえゆえー。今日はどこを探索して・・・本を読むー?」
完
629 : 雪の日 2006/12/02(土) 00:17:14 ID:???
1/15
雪の日 序章
「ふう、完成しましたー。 後は試運転してチェックですねー」
「うむ、クリスマスには間に合たネ」
ここは麻帆良大学工学部の葉加瀬の研究室。
超と葉加瀬が秘密に進めていた発明が、ようやく試運転まで出来上がったところであった。
「ふふふ、電力のみで動く気象操作ロボ『お天気君』 これが成功すれば…」
「…気象を自在に操ることができれば、超さん」
「ウム、世界を手中に収めることも夢ではないネ」
「うふふふ…」
「ふふふ… まずは試運転で性能を確かめるネ」
「理論上の間違いは無いですけど… まずはどんな天気にしますー?」
「…雪を降らせるネ。 近年にない大雪を」
630 : 雪の日 2006/12/02(土) 00:17:48 ID:???
2/15
雪の日 かまくら
―――昼休み―――
長谷川千雨は教室では話すことの無い、ザジ・レィニーデイを見ながら、葛藤していた。
…最近、ザジの奴がおかしい…
帰りが遅いし、何をやってきたのか聞いても要領を得ない。
少し疲れてるようにも見えるし、口数も少な… それはいつもの事か…
―――クラスの中で、あまりベタベタしていると噂になるから―――
言い出したのは自分、恥ずかしいのもあるし、クラスの連中のゴシップネタになるのも嫌だったからだ。
…最近あのロボとよく話をしているところを見かける気がする。
絡操茶々丸、まさか、奴もザジに…
いや、まて、ひょっとして、もしかすると、ザジがロボに…?
いやいやいやいやいやいや、無いだろ、ある訳無い、…無いはずだ…
ザジは私の事を―――
「どうかしたのですか?」
「うおっ!!」
いつの間にか、隣の席の綾瀬が顔を覗き込んでいた。
「どうしたのですか? 先程から思いつめた顔をして… 何を見て…」
綾瀬が私の視線をたどる。 その先には、窓際のザジが…
「…千雨さん、私には言える事も少ないですが…
何か思うところがあるのなら、本人に聞くのが一番良いと思いますよ」
みなまで言わずに、簡潔にそれだけを言うと去っていった。
このクラスにおいては数少ない、共感が少しだけ持てる綾瀬の言葉…
まあ、そうだよな… 今日はもっとちゃんと聞いてみるか…
「ん~? これはラヴ臭!? 少し、憂いと迷いを含んだ… 誰が誰に対してのものなのかしら…」
631 : 雪の日 2006/12/02(土) 00:18:18 ID:???
3/15
―――放課後―――
「ん? ザジさんなら、さっき茶々丸さんとどっか行ってたけど…」
「そうか、さんきゅ、神楽坂」
…まさか、いあや、しかし… ええい!
「最近茶々丸さんと二人で慰問… て、行っちゃった…」
「アスナさん、どうかしたんですか?」
「あ、ネギ。 いや、千雨ちゃんがね… なんなんだろ?」
ええいっ、どこだ! サーカスの方には居なかったし、あとはあのロボのところとなると…
茶道部室か…
…
行って… どうするんだ?
632 : 雪の日 2006/12/02(土) 00:19:03 ID:???
4/15
ししおどしが聞こえてくるような(実際は聞こえてるのかもしれないが)日本庭園の中に私は居る
小さな茶室の上がり口に… アレはザジの靴。 並ぶようにぽっくり? がもう一足 ロボのかな…
二人は中に居るのか…
ふぅ… で?
中に入って脳天気にいうのか?
『ザジー、最近ナニやってんだよー付き合い悪いなー ちう妬いちゃうぞー』
…却下
『私というものがありながら! くぁwsでrftgyふじこlp;@』
不許可!!
違う! それは私じゃない!!
…ハッ、別にいいじゃないか『そう』だとしても
もともと、女同士でどうこうなんて、おかしいじゃないか
なんとなく気が向いて『そう』なって、そのまま続いただけで
ここで壊れても、むしろ普通になるというか、それが当たり前というか
もともとおかしいだろ? 私は平穏を望んでるんだ 普通がいいんだ むしろ壊れた方が そうさ、私は…
笑っていた アイツはいつの頃からか 苦笑して、しょうがないかと思いつつも一緒にいた
633 : 雪の日 2006/12/02(土) 00:20:05 ID:???
5/15
若気の至りって奴か… そうさ、そうに決まってる
だからここを開けて『そう』だったとしても、私は何も言わないし、気にしない
最初の居ても居なくても気にしない、ただの同じ部屋に居るもの同士に戻るだけ
最初に戻るだけだ
手を引っ張って、振り回されて、なんだかよくわからないけど… 肩の力が…
開ければ良い、そして、聞くだけ
(何を?)
よくわからない、とにかく開けるんだ… ええい、畜生! なんで手が震えるんだ!!
開けるんだそれから…
サッと、一気に全開で開けるつもりだった
実際はほんの数センチ、覗き込むように静かに開けただけだった
そこに見えたのは…
着物の前をはだけて、ロボの、前に立つ、ザジ
それを、みたら、もう、なにが、なんだか、よく、わか、ら、ない…
634 : 雪の日 2006/12/02(土) 00:20:55 ID:???
6/15
「…!?」
「?」
「いえ、ザジさん、いまどなたかいらっしゃったような… 障子が少し開いていますし」
「??」
「ああ、いえ、それより、着物はマジックをやる上で邪魔になりませんか?」
フルフル
「この格好であれば、お年寄りの方々が喜ぶのは過去のデータで実証済みですから…」
コクコク
「ありがとうございます。 ネギ先生に勧められたとはいえ、
このような事を引き受けてくださって、本当に感謝しています」
コクコク
「マスターも許可をくださいましたし… はいできました」
~♪
「良くお似合いですよ」
チウヨロコブカナァ?
635 : 雪の日 2006/12/02(土) 00:21:41 ID:???
7/15
白い…
走ったような気がする
今息が凄くきれて、酸素が恋しい
眼に風景は映ってるけど、どうでも良くて
ここがどこだか良く知らないけど、あそこじゃなければどうでも良くて…
「ハァハァ」
言葉でない、でも、胸が苦しい、これは、きっと、走った、せいで…
「何で… こんなに、苦しいんだよ…?」
636 : 雪の日 2006/12/02(土) 00:22:35 ID:???
8/15
「雪… か」
龍宮真名は暗くなった窓の外を眺めながら一人ごちた
確か今朝の天気予報では夜まで晴れるはずだった
それがいきなり、空が曇ったかと思うとちらちらと、白い物が降り始めていた
「どうかしたのか、龍宮」
聞き流しても構わないような独り言に、相槌を返してくれたのは刹那だ
「ん… ちょっと、な…」
『あの子』が気になる…
ここしばらく、自分の心を占めるあの存在が…
「少し、出てくる」
「… 仕事か?」
少し、気遣うような、それでいて何気ない言葉が耳を触る
「いや、ヤボ用というやつさ、気にしないでくれ」
苦笑して、ありがたくも思い、長めの黒のコートとマフラーを手に部屋を出る
637 : 雪の日 2006/12/02(土) 00:23:13 ID:???
9/15
「あら、龍宮さん。 …今からお出かけですの?」
廊下で声をかけてきたのはクラスの委員長、雪広あやかだ
「ちょっと神社まで、ね」
「空模様が怪しいですから、遅くならないうちにお戻りくださいね」
フッと、苦笑が漏れる
あのまとまりにないクラスをまとめるために、いつも苦労をしているのに、こうして心配をする。
彼女らしい損な性分だと思う
「ありがとう、委員長。 せいぜい早く帰るとするよ」
軽口を叩いて玄関に向かう、そこで少し足早に自分に気付いた
まったく… 思ったより気にかけているな、私は
玄関に出る
雲は思ったより厚く、まだまだこの白い雪を降らせる気配が感じ取れる
そして一歩踏み出した時にその存在に気付いた
銀髪に褐色の肌、そしてフェイスペイント―――
638 : 雪の日 2006/12/02(土) 00:24:03 ID:???
10/15
「ザジ… どうした?」
思うより早く声をかけていた。 なんとなく『あの子』を連想させる
「…」
うつむいていた顔を上げ見つめてくる。 だが無言
「日も落ちたし、もう冷える… 部屋に戻った方がいいんじゃないか?」
私は何を… 彼女も理由があってここに居るんだろう。 私にも理由があって出かけるように
ふるふると首を振り、私から目線を外して雪の降る先を見る
「…誰かを、待っているのか?」
コクリと、こちらを振り向きもせずに頷く
遠くを見る視線の強さに待ち人への思いが伺える
『あの子』もこんな感じだな…
自然にマフラーを手に取る
らしくないな… でもたまにはいいだろう?
ふわりと、マフラーをザジにかけてやる。 少し不思議そうな顔で見上げてくる
「貸しておこう」
早く来るといいな、とは言葉にはしなかった。 彼女には最低限で足りるような気がするから
コクリと頷いたあと、何かつぶやいた気がした。 だが、確認はしない
「では、私も行くとしよう」
雪の中を歩き出す。 冷たさが頬を撫でていく
後ろから視線を感じる。 ザジだろう。 さっきつぶやいた声が風にまぎれてもう一度聞こえた気がした
『ありがとう』
639 : 雪の日 2006/12/02(土) 00:24:48 ID:???
11/15
―――麻帆良大学工学部の葉加瀬の研究室―――
「大成功ですね!」
「ウム、これならば実用にも耐えうるネ。 では、交通機関にこれ以上影響が出ないウチに呼び戻すネ」
「はい… あっ、あれっ!?」
「どうしたネ?」
「信号拒絶! こちらの指示を受け付けません!!」
「なんと!」
「自己解析を開始しています! 現状を不足と判定!!」
「むむむ、余計な知恵をつけてしまたカ」
「………結論出しました!! 自己強化!! 命令の更なる実行です!!」
「…バッテリーはそろそろ切れるはずネ!」
「自己増幅及びバッテリーの補給に着手する模様です!!」
「ウーン… これは…」
「暴走… ですね…」
640 : 雪の日 2006/12/02(土) 00:25:45 ID:???
12/15
寒い… ああ、雪が降ってきてたんだ。 この時期に珍しい…
暗い空を見上げ千雨は、初めて雪に気付いた
地面に座り込み、顔を伏せていた。 何か色々考えていた気がするけど、何も覚えていない
何をやってるんだ私は…
いつからこんな…
「ザジ…」
名前をつぶやくと同時に、何かがあふれそうになった。
その時―――
「あの…」
背後からの声、これは
「茶々丸、さん」
な、なんだって、いきなりここに―――?
「千雨さん、あの先程…」
そこまで言って口をつぐむ
ええい、そ、そこで切るな!
「何かヨウカ?」
冷静に言ったつもりだが声が裏返る。 ええい、KOOLになれ、長谷川千雨!
「はい、あの、千雨さんが、壮絶かつ凄絶な勘違いをなさっているのではないかと…」
!
「なんの事だ?」
「あの、茶室で… その、ザジさんと―――」
「TYOTOMATE」
「え?」
「ああ、いやちょっと待ってくれ… なんで、ザジのことが私に関係ある?」
まさか、ロボにも知られているのか?! いや、今はそれより…
「いえ、実は、ザジさんの着付けをしている時に千雨さんがいらっしゃったような気がしてたのですが
お入りになられなかったので、用事ではなかったと思ったのですが…」
着付け…
641 : 雪の日 2006/12/02(土) 00:26:17 ID:???
13/15
「…それで?」
「ザジさんとの帰る途中で朝倉さんと桜咲さんに会いまして…」
ホホゥ
「朝倉さんが言うには、その…」
「あー、朝倉の言った通りに言ってくれないか?」
「その、千雨さんが嫉妬を…」
よし、朝倉、お前を埋めてやる!
「それに、もし『そう』でしたら、あの着付けの時に千雨さんは… えっ!?」
「茶々丸さん!」
肩を叩いて、眼を見据える。 ようは気合だ!
「はっ、はいっ」
「私とザジはルームメイト! それ以外の何物でもない!!」
「ああ、いけません、そんなに揺すっては… あ、でも、先程ザジさんのお名前を…」
「ッ気のせいだっ!」
「そっ、そうですか…」
「そうだっ!!!」
よし… とりあえずこれでいいだろう
しかし、朝倉にはむしろ感謝すべきかも知れないな。 おかげで馬鹿な早とちりをせずに済んだ
「それで、朝倉は他に何か言ってたか?」
「ええと、着付けの時のことを話すと、追いかけた方がいいだろうって、
あの、お腹と顔を押さえて後ろを向きながらおっしゃってました」
埋める穴は朝倉、お前に掘らせよう!!
「ザジさんは、よくわかってらっしゃらなかったようですが…」
「そうか…」
ザジはそういうマイナス面の事に関して存外鈍い気がするから、そうなんだろうな…
ああ、そうだ、聞けばいいじゃないか
642 : 雪の日 2006/12/02(土) 00:26:56 ID:???
14/15
「…ザジと、何をしてるんだ?」
「ああ、それは慰問でして…」
「慰問?」
「はい、老人ホームや保育園などで何か出し物がないか相談をされまして」
「うん」
「ネギ先生に相談したところ、ザジさんに協力をしてもらったらどうかと助言を頂いたので
頼みましたら、手伝っていただけるとのご返事を頂いて…」
「ああ、ネギ先生か…」
体中から力が抜けていく
「はい、老人ホームなどでは、着物で行くと喜ばれることも多いですから、今日は衣装あわせにと
千雨さん?」
ああ、立っていられん、まったく…
「フッ、フフフ…」
「あの、どうかなさいましたか…?」
笑い話だ。 勝手に思い込んで、勝手に勘違いして、勝手に盛り上がって、まるで道化だ
「あはははははははははははははっ、あーっはっはっはっはっはっはっはっ」
「千雨さん? 何か…」
「クックック、いや、茶々丸さんありがとう。 おかげですっきりしたよ」
「はあ…」
まあ、よくわかってはいないみたいだが、説明する義理は無いしな
643 : 雪の日 2006/12/02(土) 00:27:43 ID:???
15/15
~♪~~♪♪
ん…? 携帯か? これは… シューベルトの魔王!?
「失礼します… はい、至急ですか、わかりました」
「超か?」
「よくおわかりで」
着信音から連想したとは言えねーよな…
「私は行かなければならないので、これで失礼します」
「ああ」
背を向け… って、まさか飛ぶつもりか!?
「…一つ伝え忘れてました」
「何?」
「着付けの時、ザジさんは千雨さんが喜ぶかな…、と」
「なっ!」
一瞬顔がこわばった気がした。 そしてロボの口元が笑ったように見えたが―――
「人がいないとはいえ、簡単に飛ぶなよ…」
確かめる間もなく彼女は飛び去った
「…帰るか…」
647 : その男、狂暴につき 2006/12/02(土) 02:23:14 ID:???
――週末の大通りを、俺は歩く。復讐を果たすために、目を爛々と輝かせながら。
風が、火照った肌に心地いい。目的地まで、あと少し。
「…ちっ、呼び出したくせに遅刻たぁどういう事だ…」
奴は丸々と醜く太った体を左右に軽く揺さぶりながら俺を待っているらしい。
俺は懐の相棒を握り締め…「タマァ、貰ったァァァ!」
奴の腹へと突き刺した。
「がはっ!? 椎名ァ、て、てめえ…」
「…おめえが悪ぃのさ…桜子お嬢様に手ぇだしたおめえがッ!」
「…く、クソがッ…! だが、この不死身の多摩はただじゃ死なねぇぞ!」
俺の誇りと、奴の命を懸けた戦いが始まった
「おかえ…あんた!? その傷は!?」
「…掠り傷だ…酒を、頼む」
「バカをお言いでないよ! あんた、死んじまうじゃないか!」
「…ふっ、桜子お嬢様の仇は討てたんだ。任侠の義理も、たったなら…俺の、命なんざ…」
「あんたぁぁぁぁぁ!」
桜子「クッキー!ビッケー!ご飯だよー!」
「「にゃーーん!」」
桜子「あ、それとクッキ。ゆざきさんちのタマと喧嘩したでしょ?ダメだよー、仲良くしなきゃ」
クッキ「…モファー」
最近、猫社会では仁侠モノが流行っていると聞いた。クッキ×桜子
654 : マロン名無しさん 2006/12/02(土) 08:44:59 ID:???
超の魔法の詳細が分からない今だけのネタを使ってみる
夜、寮の裏庭にて対峙する美空と超
美空「ふふっ、来てくれたようね超りん!」
超「…こんな所に呼び出して何の用カナ?」
美空「いや~、超りんが魔法生徒だったなんて、ずっと隣の席だったのに知らなかったな~」
超「その呼び方は少し似合わないと思うがネ。で、何の用カ?謎のシスター君?」
美空「今日はあんたと勝負しようと思うのさ!魔法でね!」
超「? やめておいた方がいいネ。見習い魔法使いでは相手にもならナイ」
美空「ふっ、吠え面かくなよ~。同じこと言ったたつみーは私に出し抜かれたんだから」
超「ふむ。まあいいネ。では相手になろう」
美空「じゃあ距離をとって…いくよ!超りん!」
超「(魔法の射手で適当にあしらうネ)ラスト・テール…」
美空「すーぱーミソラだっしゅキーーーッツク!」
ぱかーん
超「あぶろぱーーーっつ!」
美空「ふっ…決まった…」
超「う…ぐぅ…こんな頭の悪そうな名前の技にやられるとは…」
美空「どうネ超りん!これぞ私の魔法キック!うん、やっぱ私こそ最強っすか?最強ヨ?」
超「ミソラ…もうお祈りはすませてきたのカナ?ラスト・テール…」
美空「えっ…やだなー超りん。冗談に決まってるじゃん?ねぇ…超さん?」
超「契約に従い我に従え炎の覇王 来れ浄化の炎 燃え盛る大剣」
美空「きゃーっ!ごーめーんーなーさーいーっ!ごめんアルー!」
超「私はアルとは言わんヨ!」
おわり
655 : マロン名無しさん 2006/12/02(土) 10:47:35 ID:???
ポーカー
亜子「ストレートやで」
まき絵「亜子の勝ちだね」
アキラ「えーと全額で150円だね」
亜子「ここの駆け引きが重要やで」
ゆーな「にゃー」
まき絵「あ、あやかと木乃香」
あやか「あらまき絵」
木乃香「ポーカーやん、面白そうやな」
亜子「まずは30円やで」
アキラ「私は50円」
ゆーな「にゃー」 つゲーセンのメダル
まき絵「はーい、40円」
あやか「どうぞ」 つ1万円
木乃香「はい」 つ5万円
亜子「なんや!そのあがり方は!?」
あやか「今これしかもってませんの」つ10万円
木乃香「仕方ないやん」つ20万円
まき絵「すごーい、どんどん札束が増えてる~」
アキラ「終わらないコールだね」
亜子「このブルジョワどもめー!!」
あやか「700万ですわ」
木乃香「ならこっちは800万や」
エンドレス…
659 : 仁義無き戦い 2006/12/02(土) 14:38:19 ID:???
俺は、この場所が好きだ。
「――あんた、愛してる」
何も言わずにそっと肩を抱きよせる。
愛する女と、酒と、そしてこの家があれば――
「あ、あんた! あれ!!」
奴らめ、性懲りもなく、また来やがったか!!
俺は相棒を鞘から抜き放ち真っ直ぐに“敵”に向かって飛び掛る!
一閃、ニ閃。
どれも皆必殺の一撃となって敵を襲う。
俺の後ろには嫁がいるんだ。負けるわけにはいかねぇ!!
桜子「ありゃ、クッキもビッケもコタツの中に居たんだ?」
アキラ「……ねこ……」
クッキ『ファーーッ!!』 ビッケ『にあぅー』
アキラ「……」
桜子「ほりゃー、出てこーい」
ばさっばさっ(コタツの布団を開け閉め)
クッキ「ファーーーーーーーーー!!」 ビッケ「なぅーーっ」
アキラ「あ、ビッケちゃん出てきた」
桜子「あれ? クッキ変な顔してどうしたの?」
クッキ「・・・」
664 : リクカプ劇場 2006/12/02(土) 18:04:56 ID:???
リクカプ劇場
明日菜×まき絵編:ライバルじゃないライバル
明日菜はぼんやりと空を眺めて今のことを考えている。
澄んだ空に白い雲、何の悩みもなく清清しい空。
今の自分とは対照的に…
「あれ、明日菜」
「まきちゃん」
まき絵がそっと現れて明日菜の横に座る。
それからお互い何かを言いたげだが、会話せずにただ空をぼんやりと眺めるだけだった。
二人の性格からして沈黙というのは似合わない。しかもそれが二人とも並んで座っているのに。
互いに言いづらい雰囲気を持っており、どう話せばいいのかわからない。
そう思えるほど、二人は悩んでいた。
「ねぇ、明日菜」
その沈黙を破ったのはまき絵からだった。
「あやかが呼んでたよ」
「…うん」
簡単な返事、それ以外の言葉が見つからなかったから。
いつも『いいんちょ』と呼んでいたはずのまき絵が『あやか』と呼ぶようになってどのくらい経つだろうか。
千鶴を除けば、他にあやかを呼び捨てにしているのは、今のところまき絵だけである。
「キス、してたよね」
明日菜の口から放たれる言葉。その言葉にまき絵は少なからず反応する。
見てしまった…二人が、まき絵とあやかがキスをしたところを。
いつのまにかそんな関係だったのかと思った。まき絵に出し抜かれたと思った。
あやかは困り果てその場でオロオロするばかり、そこでまき絵が明日菜を追いかけたのだ。
「まきちゃんは…いいんちょのこと好きなの?」
665 : リクカプ劇場 2006/12/02(土) 18:05:51 ID:???
しばらくまき絵は黙ると、そっと口を開く。
「うん、好き」
一気に静まり返る二人。どう反応するべきなのか…やはり答えが出ない。
「明日菜はどうなの…」
今度は逆に明日菜が答える側だ。
「…」
思いつめたような顔をしてじっとまき絵を見つめる。
澄んだ瞳とあやかを好きだというのは間違いではないと訴えている。
そう言ったまき絵のためにも自分も何かしらの答えを出さないといけない。
「…いいんちょは、昔っから私に突っかかって、喧嘩して、ウマが合わなくて、どうでもいいときに出てきて…
どうしようもなく嫌だったけど……」
「けど?」
「…たぶん、それもすべてひっくるめて好きなんだと思う」
答えは簡単に出た。ただそれを自分が認めたくなかっただけだったのだ。
変な意地を張って強がってばかりだったけど、なんだか肩の荷が下りた感じだった。
「明日菜」
「ん?……!」
その瞬間、まき絵は明日菜の口にキスをした。まるでさっきの見た光景そのままに。
「ま、まきちゃん!?」
「へへ、独り占めはずるいよね。あやかとのキス、分けてあげる」
まき絵が微笑んだ。あの時の、いつものまき絵の笑顔で。
その笑顔に、半ば呆れるような感じで明日菜も笑った。何か下手にライバル意識を張ってたのがバカらしくなってきた。
「行こう、あやかが待ってるよ」
「うん」
差し伸べられたその手を明日菜は掴み、そして手を繋いで歩く。
「ねぇ、まきちゃん」
「ん?」
666 : リクカプ劇場 2006/12/02(土) 18:06:27 ID:???
「もし、いいんちょが私とまきちゃんどっちかを選んでも……友達だよね」
「何を今更言ってるの?今もこれからもずっとでしょ」
その言葉に明日菜はまき絵特有の何かにやられたような顔で笑った。
「あの…二人とも何をしてますの」
「えー?一緒に帰るんでしょ」
「そうよ、何か問題でも?」
問題なのはあやかを中心に両サイドを二人が囲んでいる所だ。
右腕に明日菜が左腕にまき絵が組んで離れないのだ。
「私、体は一つしかありませんのよ。そんなに引っ張らないで下さい」
相変わらずオロオロするあやかだが、そんなあやかをお構いなしに引っ張る二人は
初めに見た澄んだ空のように、とても澄んだ笑いを浮かべていた。
終
最終更新:2008年10月26日 02:45