263 : さよ クリスマスの夜 2006/12/19(火) 02:26:04 ID:6vpEnMOv
さよ クリスマスの夜


今晩は、真夜中の小夜です
この世に幽霊として生まれ変わって60余年、今年は初めてくりすますというものを体験することになりました
和美 「さよちゃん、クリスマスはお祝いしようね」
朝倉さんがそう言ってくれました
感動しました。くりすますに誘っていただいたのははじめてたっだからです

60余年、いつもくりすますは一人っきりでした
学校の外に出て色んな所をうろつきましたが、皆さん楽しそうなんです
だから一度、無理をして教会まで行って大きな鐘を鳴らしてみました
すると、教会のシスターさんたちが十字架を持って”主の元へ導いてあげます!!消えなさい!!”と言われて襲われました
そのあと教室で一人泣いたのは言うまでもありません

でも今年は朝倉さんとくりすますです
だから無理をしてまた教会に行ってみようと思います
そう、私と朝倉さんのくりすますのために・・・


翌日、教会にて
シャークティ 「またあの娘ですね!!出ていらっしゃい!!キャンドルを盗み出してどんな悪戯をしようというのですか!!!」
ココネ 「60本ぐらい無くなってた・・・」


朝倉さん、私、ろうそくは得意なんですよ
火をつけたり消したり自由自在ですよ。火力も調整できます
朝倉さん・・・朝倉さん・・・
くりすますが楽しみです



265 : マロン名無しさん 2006/12/19(火) 07:59:00 ID:???
朝の教室にて。朝倉の席に超と葉加瀬がやってきた。
超「ニーツァオ朝倉サン。いきなり問うてみるが、幽霊生徒のさよサンにはなにか、悩みとかあるカナ?」
朝倉「悩み?さあ~…ちょっと聞いてみるね(どうなの?さよちゃん)」
さよ「え~っと、前までは友だちがいないのが悲しかったです。でも、今は朝倉さんがいてくれますし…
でも、できればいろんな人ともお話してみたいです。あっ!朝倉さんが不満というわけではないんですよ!」
朝倉「(変なフォローしなくていいって)なんかね、もっと多くの人と喋ってみたいって。なにせ見えないからねー」
葉加瀬「なるほどー、それは切実ですねー」
超「そんな幽霊サンの悩みに効くのはこれヨ!パンパカパーン!」
朝倉「ドラエモン…?なにこれ?ピコピコハンマーにしか見えないんですけど」
葉加瀬「ところがどっこい、これを使うとさよさんが見えたり、お話できたりするようになるんです!」
さよ「えー、すごいです!」
朝倉「(さよちゃん落ち着きなって、こいつらの発明って怪しいからさ)」
超「聞こえてるヨ…ではお披露目といくネ。うーんと、あ、まき絵サン、カモ~ン!」
まき絵「なーにちゃおりん?」
超「ちょっとガマンしてネ」

ピコ☆

朝倉「ちょっと!まき絵倒れちゃったよ?あれれ?頭からなにか出てきてる」
さよ「朝倉さん!それまき絵さんの魂です!」
朝倉「魂って…えぇー!?ちょっ、ちゃおりん!どうなってるのさ!」
超「フフフ…このハンマーで叩かれると幽体離脱ができるネ。霊体同士ヨロシクやるといいネ」
葉加瀬「ただ、元に戻る方法がまだ発明されていないのが難しいところですー」
朝倉「それダメじゃん!!!!ってゆーかお約束すぎ!!!さよちゃん!まき絵の魂、元に戻してあげて!」
さよ「はっ、はい!えいっ!えいっ!」
超「おー!まき絵さんの魂が頭に押し込まれていくヨ。これならさよさんの動きが分かるネ!空気と風船の関係と同じネ!」
朝倉「アホかー!変なところで喜ぶなー!!!」
まき絵「…あれ?いまお花畑が見えたよーな」
朝倉「それ見えちゃダメだから。大丈夫?まき絵」
まき絵「うん。…なんか温かい手が押し返してくれた気がしたよ」
さよ「わ、私の手が温かかったんですか?」
朝倉「(ふふっ、良かったね。さよちゃん)」


267 : 激闘カップリングラジオ 2006/12/19(火) 18:04:29 ID:???
―カップリング―それは萌えの要素としてなくてはならない組み合わせの意味だ。

マナP「さて始まりました、激闘カップリングラジオ。
MCはご存知、食い込む実況をさせれば世界一、龍宮真名ことマナPです」
ちゃおりん「肉まん食べて元気回復ヨ。ちゃおりんネ」
茶々●「魔法のせいで外に出られず、N・H・Kの勧誘を受けたマスターを持つ、茶々●です」

マナP「この企画はカップリングレースの経過やみなさまのお便りを好き勝手に紹介コーナーです」
茶々●「カップリングレースの経過はまだ早すぎるので、お便りコーナーに入りたいと思います」
ちゃおりん「第1回目のラジオということで郵便ボックスの中は空っぽネ。宣伝も何もしてなかったせいヨ」
マナP「仕方ないさ、これからハガキが来ることを祈ろう」
茶々●「今回は救済処置として私たちの中の生徒の一人が質問してきました」
マナP「記念すべき1回目のお便りか」
ちゃおりん「それじゃあ茶々丸頼むネ」

茶々●「はい、えーPN.ラブ臭ビンビンさんからのお便りです」
マナP「あのゴキブリか」
ちゃおりん「ハルナサン…分かり安すぎネ」
茶々●「『カップリングラジオのみなさんこんにちは』はい、こんにちは『みなさんはカップリングと聞いてどんな想像を浮かべますか?
いやらしい表現が思いつくともうかなりそっちの人のような気がします、そういう人は早く私の同人を手伝ってください』」
マナP「えゅ?つまりコミケの原稿が書き終わらないから私たちに手伝えってか!?」
ちゃおりん「もぅ、ハルナサンったら」
マナP「しかしお前もいつのまにゴキブリとカップリングになったんだろうな?」
ちゃおりん「そうネ、いつの間にかこんなになっちゃったヨ。ハルナサンって龍宮サン並のケダモノヨ」
マナP「何?そこまで関係が進んでいるとはな、あの話は本当か」
ちゃおりん「???」
茶々●「詳しく聞かせてくださいマナPさん」



268 : 激闘カップリングラジオ 2006/12/19(火) 18:05:17 ID:???
マナP「この前原稿の手伝いをやらされた時だ、『昨日ちゃおりんが相手をしてくれなかったの』って嘆いていたんだ」
ちゃおりん「あ、あれは大事な研究の期限が迫ってたから仕方なかったヨ」
マナP「それで知ってるか?『ちゃおりんの性感帯、ほっぺたと【自主規制】なんだって』って」
ちゃおりん「ちょっとやめるヨー!」
マナP「そんで『相手をしてくれなかったから、昨日は【自主規制】いじってそのまま寝た』って言ってたぞ」
ちゃおりん「やめるヨ~…。恥ずかしくて顔から火が出そうネ」
茶々●「ちゃおりんさん。本当に【単行本派の方にはネタバレのため自主規制】火が出てますよ」
マナP「しかしここをやられると苦手だとはな」
ちゃおりん「ちょ、どこを触っているネ。あっ、だめ…ヨ…そんな…」
マナP「こ、こんな可愛い声を出すとは…(;´Д`)ハァハァ …ここはどうだ…ハァハァ…ハァハァ」
ちゃおりん「だ、だめぇ…」
マナP「(;´Д`)ハァハァ ……おいゴキブリ、超を奪い去っていいか?」
茶々●「ターボスマッシャーパーンチ!」

ドゴォ

マナP「げふっ!?」
茶々●「本番中です、おかしな行為は慎んでください」
ちゃおりん「た、助かったヨ。しかし龍宮サン、首が90度に折れ曲がってるネ」
茶々●「MCが倒れたためラジオはこの辺でお開きとなります」
ちゃおりん「みなさんのお便りの応募方法は、内容を書いて目欄に[sageP]と入れるだけでいいネ」
茶々●「ただいつ始まり、どのお便りが採用されるかはわかりません、すべては床で気絶しているこの人の気まぐれです」
ちゃおりん「次の企画がいつ出来るか分かりませんが、その日を楽しみにしているネ」

マナP「…ぅぅぅ……すまないアキラ…私はもうだm…ガクッ」




269 : 激闘カップリングラジオ 2006/12/19(火) 18:06:12 ID:???
激闘カップリングラジオは


「私の愛のすべて!真名ちゃんもっこり日記」
「一本逝っとく?C・S・D(チャオリン・スーパー・ドリンク)」

と…

「証拠も残さず的確に、長谷川ハッキングクラブ」
「その一瞬ゲット、朝倉スクープ写真館」
「説明不要、刹那の焼き鳥屋」
「いたずらに対する苦情受け付けます、鳴滝姉妹のお悩み相談室」
「戦車も作っちゃいましたw、葉加瀬の科学研究会」
「ネギ先生と拳で語り合え!ガチンコ魔法学院」

ごらんのスポンサーの提供でお送りしました。
次回をお楽しみに


270 : マロン名無しさん 2006/12/19(火) 19:11:32 ID:???
「ミソラ!またミサをサボりましたね?またお仕置きが必要なようです。」
「ちょ、ちょっとシスターシャークティ?その手に持っているものは一体ナンデスカ?」
「通りすがりの若奥さんと世間話していたらもらったのよ。普通のお仕置きでは効果が無いみたいですからね。」
「まさか・・・」
「ま、そんなことはどうでもいいとして、シャクティ!いきまーす!」
「ちょっちょま、やめるっスー! アッーァーー!(ガクッ)」


「ぐすん、ネギ臭いっス」


275 : 真名 悪戯の代償 2006/12/19(火) 21:50:40 ID:???
真名 悪戯の代償


木枯らしが吹き、寒さが身にしみるようになった風景を眺めながら、私は麻帆良カフェで餡蜜を食べていた
外のカフェテラスには誰もいない。この寒さではそれも仕方ないだろう

かちゃ・・
私は餡蜜を食べ終わると、木でできたスプーンをカップの中に入れる
いつも思うのだが、無くならない餡蜜はないのだろうか?
いくら食べても、次から次へと溢れてくる。そんな餡蜜があればいいのに・・・まあ、それは夢物語だとは思うのだが

楓 「おや?真名殿ではござらぬか?」
背後からかけられた声に、私は振り返った
真名 「楓か。また黒プリンか?」
楓 「そう言う真名殿は餡蜜でござるかな?」
楓から返ってきた答えに、私はただ頷いた。何も言わなかったのは、餡蜜を食べた後の満足感と虚脱感に浸っていたかったからだ
楓 「この席、よいでござるかな?」
しかし楓は私の答えを待たずに、私の座っているテーブルの正面のいすに座る。断る理由はないので私は頷いた

楓 「何度食べてもこの黒プリンは絶品なのでござるよ~♪」
プリンを目の前において悦に浸る楓。そんな楓をみていたらつい悪戯心が出てしまったのだ
真名 「このプリン・・・つばつけた~。これでこのプリンは私のものだ・・・な?」
食べ物につばをつけて自分のものだと主張する、いかにも幼稚な悪戯。だがそれに対する楓の反応は意外なものであった
楓 「う・・うっ・・・あんまりでござる。拙者ののプリンを・・・あんまりでござる・・・う、うっ・・・ばか・・・」
まさか泣くとは思わなかった。楓はスプーンを握りしめてぼろぼろ泣き始めたのである
真名 「え?あ・・・その・・・」

結局、黒プリン3つ奢らされた。悪戯の代償としてはそんなには高くはないが・・・
しかし、後にも先にも楓のマジ泣きを見たのはこれだけである



280 : マロン名無しさん 2006/12/20(水) 02:23:28 ID:???
朝倉×千雨


私は千雨ちゃんが好き…好きって「Like」ではなく「Love」の方。
いつから好きになったかは覚えてない。それは遠い過去の話。

気がついたらいつもデジカメ片手に彼女を追いかけていた。
報道部だからスクープネタを探すのも大事だけど好きな人の姿を収めるのも大事な仕事。

今日も千雨ちゃんをデジカメに収める…よし、また一枚増えた。
いつも憮然とした表情が多い彼女だけどたまに見せる笑顔がたまらない。

千雨ちゃんが笑顔を見せる時、それはザジちゃんと一緒に居る時だけ。
ザジちゃんと一緒に居る時の千雨ちゃんはホント優しい表情をしている。

千雨ちゃん、最近は桜子にも優しくなったね。以前は桜子が傍に寄るだけでボコボコにしてたのに。
それもザジちゃんが傍に居るからだと思う。彼女が傍に居る時は自然と素直になれるのかな。
私もその中に入りたいけどそこはグッと堪える。これ以上千雨ちゃんを苦しめたくないから。

今の千雨ちゃん、ザジちゃんと桜子の間で揺れ動いている……私には分かるよ。
片方を選べば片方が傷つく…その事が辛いんだよね。ホントは心優しい子なのに。

千雨ちゃんはホント不器用だね。眼鏡が無いと人前に出れないとか…。
照れ屋で無愛想で口が悪くて…そんな千雨ちゃんの不器用な優しさが好き。

千雨ちゃん…辛い時は私を頼ってよ。アンタ一人じゃないんだよ。
私に話して少しでも気持ちが軽くなるのなら私は喜んで聞いてあげるよ。


って、こんな事を本人に言うとまたクソミソに言われそうだなぁ。

287 : リクカプ劇場 2006/12/20(水) 18:02:48 ID:???
リクカプ劇場
刀子×シャークティ編:昼食風景

お昼休み、皆が昼食をとって談笑する時間だ。
生徒たちとは少し時間を置いて一人寂しく食事を取っているのはシスターシャークティだった。
教会の裏手で買ってきたパンを黙々と食べている。
この所任務やシスターとしての仕事が忙しく、まともに食事を作る暇がなかった。

「こんな所で寂しく食事ですか?」
そんな所に現れたのは魔法先生であり同僚の刀子だった。
シャークティとは対照的に刀子は自分で作ってきた弁当を持っていた。
「ゆっくり話をしたいのですが…すぐに行かなくてはならなくて食べる暇がないんです」
自分で作った弁当を持って少し残念がる顔をする刀子。
シャークティもだ、最近の激務に少し疲れが見えてきた。
しかもパン生活が何日か続いているのか少し栄養が偏りがちだった。
「そうですか、お疲れ様です」
そう言ってシャークティは残り一つのパンを取り出して風を開けようとした。
「この所パンばかりで偏食気味ですし、飽きません?」
「仕方ありません。珍しく時間が取れても作る時間がなければ…」
同じ女性教師の立場であり、魔法教師でもある二人にとってこの時間が何よりの休息である。
離れたところでは美空とココネが仲良く手を繋いで歩いている。
向こうは互いに弁当を持っているらしく、どこかで食事をしてきたのは一目瞭然だった。
「いいですね、あんなに仲良く」
「はい」
もう自分たちは十分大人、青春の日々を思い浮かべるが刀子はその時間がない。
「そろそろ行きませんと」
「ええ、それでは…」



288 : リクカプ劇場 2006/12/20(水) 18:03:20 ID:???
だがパンを持つシャークティの物足りなさを察してか、刀子はシャークティが持つパンを奪った。
そして自分が持つ弁当を勢いよく預けた。
「!?」
「それ食べる暇ありませんし、パンくらいなら歩いてでも食べられますよ」
いきなりの強引発言に半ば驚くシャークティだったが。

「いきなり物足りない昼ごはんを奪われた一人のシスターは、一人の剣士の弁当を手に入れました」
「??」
何が何なのか分からずきょとんとするシャークティ。
「その容器を洗って返せば、そのシスターは何度でも弁当を食べることが出来る。こうして偏食気味のシスターは
おいしい弁当を食べることが出来るのでした。めでたしめでたし」
自分から勝手に弁当を押し付け、さらに頼んでもないのにそんなことを言われても答えようがない。
いたずら心なのか何なのか、分からないがシャークティは刀子の手を取る。
「どうしてそこまでするのです?」
「それはこの所の激務で疲れてるだろうし、偏食気味だと身体に悪いから…」
「本当に…それだけですか?」
真っ直ぐ見つめるシャークティ。シスターが故にその思いを受け止めるかどうかを確認してきた。

澄んだ瞳のシャークティを見つめて少し赤くなる刀子。
「そ、そうですよ!他の先生らも心配してますしこれくらいは協力させてください!」
そう言いながら手を離すと口にパンを咥えて走り去ろうとしたが、最後に一度だけ振り向いて
「…あなたの好物は分かりませんけど、次があるのでしたら教えてください」
そう告げて去っていった。
「…」
また一人取り残されたシャークティ。
(あの人、料理できましたっけ)
そんな疑問を感じながら弁当の蓋を開けると、そこには見事なまでに作られた料理。
決して高級感はなく、それでいて人の温もりが伝わる手作り料理だ。


289 : リクカプ劇場 2006/12/20(水) 18:03:59 ID:???
「ふふふ」
するとシャークティは笑い出す、こんなことで笑ったのは久しぶりだ。
「バツイチは伊達ではありませんね」

放課後、シスターの仕事を終えた美空とココネはある物を見た。
それは刀子が渡した弁当箱、中は綺麗に洗っていた。
「シスターシャークティ!今日は弁当でしたか」
「…見たことない弁当箱」
珍しい弁当箱に二人は驚いて見ていた。これはシャークティの物ではない、誰かから貰った物だ。
そんなに珍しいのかと思うとシャークティはまた笑ってしまった。
「とりあえず…明日はサンドイッチにしてくださいと言っておきますか」



291 :  まほ落語寄席 開口一番  2006/12/20(水) 19:25:32 ID:???
裕奈「え~、つい昨日に年が明けたと思ったらもう年の瀬でございますねぇ、
月日が流れるってのは早いもんですなぁ。明石亭裕奈にございます。
コホン。12月ってのは師走と言いまして、師匠も走るほど忙しいほど慌しいと言う意味だそうで。
でも、師匠じゃなくても忙しいってのが大晦日ですなぁ。
何が忙しいかと言いますと、当時は買い物の大半は暮れに払うとツケで買っておりまして、
大晦日に借金取りやら何やらが押し寄せてきまして、懐が寂しい家は大変なもんで」

さよ「どうするんですかぁ。朝から掛取りが何人来てると思ってるんですか?
来る度にすみません、いま家の人が留守にしてるんですって言い訳してるんですよぉ。」
千雨「うるせぇなぁ、解ってるよ!大体な、お前そんなこと言ってるけど、
誰にも姿が見えてねぇんだYOッ!」
さよ「はうぅ・・・」
千雨「しょうがねぇな。次から私が断るからお前は黙って見てな。」

裕奈「さぁ、次の掛取りが来まして」

明日菜「こんばんわぁ!魚屋で~す!掛けを取りにきやしたー
      • って留守か?チッ、忙しい合間を縫って来てんのによぉ。
金がねぇからって逃げんなっての」
千雨「逃げてねぇよ。」
明日菜「・・・あ。居たのね・・」
千雨「あ。じゃねぇよ、何のようだ?」
明日菜「何の用って、いやだなぁ~、大晦日にそんなの決まってるじゃないですかぁ。」
千雨「暮れの挨拶か?よいお年を~」
明日菜「へへ、ありがとうございやす。旦那さんこそよいお年を~。失礼しま~す」
千雨「おう。気ぃつけて帰れよ~」
明日菜「へ~い。・・・って、違いますよ!」
千雨「チッ」
明日菜「チッじゃないよ、掛取りに来たんです!
ツケを払ってください!」


292 :  まほ落語寄席 開口一番  2006/12/20(水) 19:27:10 ID:???
千雨「おう、払ってやらぁ!」
明日菜「へい。ありがとございやs」
千雨「って言ったものの、無いものは無い!」
明日菜「はれ?・・・無いって、まさか」
千雨「銭がねぇ。逆さに振っても何もでねぇ。
わざわざ取りに来たけど残念だったな、また日を改めて来な。バイバイ。」
明日菜「ッ――ちょっとねぇ!そんな言い草無いんじゃない!?
無いのは仕方ないわよ、でもねぇ、言い方ってのがあるでしょ?
払いたいと思いますが、あいにく懐が秋の暮れで算段がつきません。
年が開けたら払いますから、今日のところは待ってくださいとか言ってくれりゃあ私だって帰りやすい」
千雨「じゃあそう言うからもう一度言ってくれよ。同じ文句を言えるんだったらなw」
明日菜「馬鹿にしちゃって、やな人だね。言ってやるから耳かっぽじって聞きなさいよ!
腹痛いと思いますか、合いびき肉懐に秋の暮れで三嘆が尽きません。
都市が開けたら払いますから今日のところは待ってください。だよ!」
千雨「え?えっ?何だい?始めの方がエキ○イトで英文を翻訳したようで何が言いたいんだかわからねぇ。
もう一度言ってくれよ。」
明日菜「もぉ!とにかく今日払ってくれるまで帰らないわ!
こっちも江戸っ子の意地があるんでぇ。・・・よっと」
千雨「おいおいおい!何だよ、逆切れして人ん家にあがってくるんじゃないよ。
早く帰れよ!」
明日菜「帰れ?!帰れって言いましたね?冗談じゃない!!こっちは商売なんですよ!
払えない、ああそうですか、さようならで済みませんよ!餓鬼のお使いじゃないんだから!
私は言い出したら聴かないよ、勘定を払ってもらうまでここを一分でも動かないんだからね!」
千雨「あぁそうかい。動かねぇんだな。」
明日菜「な、何だい?心張り棒なんか持ち出して・・・」
千雨「お前が勘定払うまで一分も動かねぇって言うなら、だったら私は一寸たりとも動かさねぇからな!
動いたらこいつで打つからな!」
明日菜「何を無茶な事言ってんのよ?!アンタが払ってくれれば良いんだから、
      • お願いしますから払ってくださいよ、お勘定。ねっ?本当はあるんでしょ?
ただ遊んでるだけよね?」


293 :  まほ落語寄席 開口一番  2006/12/20(水) 19:29:07 ID:???
千雨「悪ぃんだが、本当に一銭もねぇんだ。」
明日菜「ハハハ・・・。冗談でしょ?」
千雨「冗談じゃねぇんだよなぁ。ついでに言うなら、いつ銭が出来るかも解らねぇ。」
明日菜「・・・あっそう。しょうがないわ、またくるよ」
千雨「待て!」
明日菜「何よ?」
千雨「勘定払うまで動かないんだろ?」
明日菜「そ、そうよ。」
千雨「でも、帰るって事は、私が勘定を払ったと解釈していんだな?」
明日菜「何を無茶苦茶な」
千雨「無茶苦茶も何もあるめぇ!てめぇが払うまで動かねぇって言ったんだろ?
動くんじゃねぇよ!!」
明日菜「・・あ、あのね、私は他も回らないといけないからさぁ
今日のところは貰ったって事にして、ね?」
千雨「貰った事にぃ?馬鹿野郎!事になんて気持ち悪い事を言わないで、
江戸っ子ならどっちかハッキリしろぉい!それまで動くんじゃねぇ!!」
明日菜「いやぁ・・・貰ってはいないんだけど」
千雨「じゃあ動くんじゃねぇ!ぶっ飛ばすぞ!」
明日菜「あーもう!忙しい時に!!じゃあ解った、貰った!貰いましたよ!!」
千雨「何を?」
明日菜「お勘定を!」
千雨「そうか、勘定受け取ったんだな?
貰ったんなら受け取りを書いてもらおうじゃねぇか。」
明日菜「え?受け取りを?!・・・悪い冗談はよしてよ、貰ってない受け取りなんか書けないよ!」
千雨「じゃあ動くんじゃねぇ!」
明日菜「・・・しょうがない人だね。ほら、受け取り。」
千雨「よしよし・・・金四朱三分を確かに受け取り・・。あ、ダメだ。判を押してねぇ。」
明日菜「え?ちょっと、本気で言ってるの?」
千雨「押せねぇなら動くんじゃ」


294 :  まほ落語寄席 開口一番  2006/12/20(水) 19:30:25 ID:???
明日菜「イタタっ!解った!解ったから!
チッ!馬鹿馬鹿しぃ。そんなにね、判を、押して、欲しけりゃ、いくらでも、タ○ちゃんでも、
押してやる、ってんですよっと!」
千雨「おいおい、いくつ押すんだよ、受け取りが真っ赤になっちまうじゃねぇか。」
明日菜「うるせぇやい!私はバカレッドなんだから赤が好きなんですよ!
ほら、真っ赤になってキレイじゃない!」
千雨「あーあ、真っ赤じゃん。でも、良いか。
      • ん。おい、待てよ。お前、客商売なんだから愛想よくしたらどうだい?」
明日菜「へいへい、ありがとござんしたねぇ!!!!!11
ったく、やってらんねぇや!」
千雨「あ、待て。」
明日菜「何よ?!」
千雨「つり銭は?」
明日菜「つりぃ?!何でつりが要るのよッ!!」
千雨「今、千両払った」
明日菜「ちょ・・・」

裕奈「『冗談じゃないよ!』

おなじみの『掛取り』と言う一席。」

297 : マロン名無しさん 2006/12/20(水) 21:15:29 ID:???
ハッピーハッピークリスマス第一話

今日は終業式
後は帰りのホームルームのみ
いよいよ冬休みを控えたこの日、3-Aの教室はいつもに増して騒がしい
各々帰省や遊びなどの話で盛り上がっている
そんなクラスメイトを、美空はいつもの調子で見詰めている
「こら」
突然頭を小突かれる、美空が顔を上げると円が居た
「なにするんスかー円さんてば」
「明日から冬休みだってのに変わらないからちょっとね」
ニヤッと円は笑って見せ、美空は肩をすくめる
「変わらずマイペースが信条なもんで」
「ふーん」
そんなやり取りをしていると、美砂と桜子が円に話しかけてきた
「また二人で話してる、最近仲いいね」
「まーまー、美砂。ねー円、カラオケいこー」
いつものお誘いだ、だが円は
「そう・・・うーん」
円は美空を見る、美空は目で行っていいよと合図する
「じゃあ、いこっか」
美砂が訝しげな顔をしたが、桜子がなだめてその場は収まった
ほぼ同時にネギがやってきてホームルームになった




298 : マロン名無しさん 2006/12/20(水) 21:16:21 ID:???
さて、美空は放課後教会に向かう
愛しいシャークティに会うのもあるが、シスター本来の仕事の為だ
そう、クリスマスが近づき、そのミサの準備や諸々の雑用があるのだ
教会に入るとオルガンの旋律と歌声
聖歌隊の練習だった、麻帆良学園初等部の生徒たちが中心のクリスマスミサに恒例となっているものだ
ココネがその中にいた、相変わらず無表情だがしっかり歌っている
練習が休憩に入り、シャークティが美空に気づいてやってきた
「お疲れさま、一人ですか?」
「円はつき合い、手伝うの楽しみにしてたんだけどね」
「仕方ないですよ、これは本来私達の仕事ですから」
美空は頷き、誰も見ていないのを確認してそっとキスした
「そうだね、じゃ、仕事しまーす」
シャークティは少々困り顔でその背中を見送る
(クリスマスイブにはみんな揃うといいですね、美空)

続く


300 : ニャンとわんだふる 2006/12/20(水) 22:15:28 ID:???
にゃー
「クッキ・ビッケおかえりー。
にゃにゃ?そのオレンジの猫はだーれ?」
「桜子ー練習はじまるよ~」
「おっけーくぎみん」
「くぎみんゆーな!」
「お友達と3匹なかよくおるすばんしてるんだよ~」
数時間後
「ただいまー―――あれ?」
「どうしたの?」
「なんでゆーなちゃんコタツの中で寝てるの?」
「ホントだ。桜子カギかけなかったの?」
「ちゃんとかけたけどなー」
「ゆーなちゃーんおきてー」
「にゃにゃ?にゃ?!――あ。
ヘンシンが」
「変身?」
「あ…あははなんでもないよ~。
わたし部屋にもどるね~」
「?」
夜中
「こちらエージェントビッケ。ゆーにゃ隊長どうぞ」
「こちら隊長。感度良好だにゃ」
「変身が解けたときはビックリしたぜ。」
「はらはらドキドキだったよ」
「2匹ともごめんねー。ついウトウトしちゃって」
「隊長がしっかりしてくれないと困るぜ、オレたちゃ重大任務を任されてるんだからな」
「そうね」
『地球侵略作戦とゆーね』
なんと明石裕奈はネコ星からきたエイリアンだった!この夏ザジちうスレでなにかが
おこればいいなー(監督・早乙女ハルナ 助監督兼CG担当・超鈴音)

308 : エヴァ 野宿の夜 2006/12/20(水) 23:53:36 ID:???
エヴァ 野宿の夜


1/3
それは別に大したことではないと思っていた
そう、食事の時にちょっと皿を落として割ってしまっただけなのである
それなのにアイツときたら・・・

茶々● 「マスター、悪いことをしたらお仕置きが必要です。わかりますね?」
ヤツはそう言うと私の襟首をつかみ、私をまるで抵抗できない仔猫のように持ち上げると外へ放り出したのである
エヴァ 「あ痛っ!!」
私は尻餅をつき、尻をさすりながらろぐはうすの扉を見上げた。すると茶々丸は無情にもログハウスの扉を閉めてしまったのである
エヴァ 「き、貴様何をする!!」
ドンドンドン・・・
私はろぐはうすの扉を叩いてみるが開く気配はない。そして茶々丸の冷徹ともいえる声が中から聞こえてきた
茶々● 「反省してください、マスター。ちょっと寒いでしょうけど、それがお仕置きですから・・・」

ちょっと!?ちょっとだと!!!
この時期の外はちょっと寒いではすまされないんだぞ!?
いくら私が真祖とはいえ寒いものは寒い。それに今日は新月、魔力なんてほとんど使えない
このままでは・・・氷付けの吸血鬼ができあがってしまう
それは間抜けすぎる

ドンドンドン・・・

いくら叩いても茶々丸はドアを開けようとはしない
私は言うまでもなくマスター、それなのに・・・それなのにぃ!!!


309 : エヴァ 野宿の夜 2006/12/20(水) 23:54:37 ID:???
2/3
私は食事の後はそのまま寝ようと思っていたので、格好は寝間着だ
当然こんな格好ではとても寒い
しかし実は・・・とあるものをもう一つ身につけいている
それは茶々丸特製の腹巻きだ

仔猫のアップリケがついているそれは、まだ茶々丸が私の言うことを聞いていた頃に作ってくれたものだ
茶々丸 「マスター、おなかが冷えてはいけませんからこれをどうぞ」
そういって私に差し出したのがこの腹巻きだ
エヴァ 「こ、こんな恥ずかしいもの着れるか!!」
はじめはそういって拒否したのだが、茶々丸が悲しそうな顔をしたので我慢してつけてみることにした
するとどうだ?この至上の保温効果は?
昔から腹巻きというのは日本の親父といった格好だが、なぜ親父たちがこの格好をするのかよくわかる
これ以降お腹が冷えることは無くなったが、人前以外ではなかなか手放せなくなってしまったのだ


外の吹き付ける風は冷たく、身を守る防寒具はない
私はお腹につけていた腹巻きを伸ばしてみた。腹巻きは意外と長く伸びるものなので、二つ折りにして使う場合もある
その二つ折りにしていたのを伸ばして極限まで体を覆ってみた
その姿は何となく簀巻きに近い。これではまるで浮浪者のようである
だが家にも入れてもらえない私は・・・そう、浮浪者なのだ

吹き付ける風から身を守るために、仕方なくろぐはうす近くの茂みの中に身を隠すことにした
せめて風がなければ体感温度は違うことを私は知っている
くそう。吸血鬼の真祖たる私がこのような目に遭わされるだなんて・・・もうろくしたかな
私は草むらに腰を下ろして体育座りをした。そして横に腹巻きを伸ばして残った足をすべて腹巻きの中に入れる
うん、これで暖かい。そう一息ついたときのことであった

?? 「にゃぁ・・・」
闇の中に黒猫がいた


310 : エヴァ 野宿の夜 2006/12/20(水) 23:57:32 ID:???
3/3
エヴァ 「おまえも宿無しか?」
黒猫は何も答えなかった。代わりに私の隣まで来ると、ちょこんと座って身をすり寄せ始めたのだ
エヴァ 「そこでは寒いだろう。こっちに入れ」
私は黒猫を持ち上げると、私を包んでいる腹巻きの中に入れた。すると黒猫はうれしそうにのどを鳴らし始める
エヴァ 「今夜はお前と閨をともにしてやろう。光栄に思え?」
それに黒猫がどう答えたのかはわからない。ただ嬉しそうにのどを鳴らしていた

エヴァ 「お前は私が怖くはないのか?」
黒猫は答えない。それどころか喉すら鳴らさなくなっていた
どうやら眠っているようだ。だったら起こすこともあるまい
しかしよく考えたら困ったことになった
動いたら猫を起こしてしまうのだ。これではろぐはうすに帰ることもできない
寒さはしのげなくはないが・・・どうしようか?
考えても仕方はない、私もこのまま眠りにつくことにしようかな・・・
幸い風も収まってきたようだ。吹き付ける風はもう無い
ん?しかし木々はざわめいている。これはいったい?

そう思った私は辺りに目を凝らしてみた。すると風の吹き付けてくる方向に何か壁のようなものができあがっているのに気がついた
茶々● 「マスター、そこを動かないでくださいね」
それはついたてのようなものを持った茶々丸だった
エヴァ 「貴様・・・そんなところで何をしている?」
すると茶々丸はこう答えた
茶々● 「こ、これはマスターのためではありません。そう、その黒猫さんのためです。黒猫さんのためなんですから!!」
なるほど、黒猫さんのためか。可愛いところもあるもんだなっと・・・
エヴァ 「それならば今日は私はここで寝よう。茶々丸、見張りと防風を頼むぞ。こうしているとなんだか昔を思い出すな・・・」

大昔はよく野宿したものだ。そう、たき火のそばでマントにくるまって夜に眠る。私は吸血鬼のはずなのに
そういえば最後に野宿したのはいつだったかな?
そう。あれは確か・・・ナギが私を助けてくれて・・・たき火のそばで語り・・・あかした・・とき・・・



323 : 「めえる」 2006/12/21(木) 17:06:41 ID:???
朝倉「あはは~明日菜もよくやるな~」


最近朝倉さんは「めえる」にはまっています。
なので私とはお話しする機会が少なくなってしまいました……
朝倉さんが他の人と仲良くするのはうれしいんですが…少し寂しいです。


朝倉「ん?さよちゃん、どうしたの?そんな顔して」

さよ「ふええ!?い、いえなんでもないですよ」

朝倉「本当に?あ、分かった!さよちゃんもメールしたいんでしょ~」

さよ「え!?何で分かるんですかあ?」

朝倉「ふふ~ん私に隠し事は通用しないよ~」

ホントすごいです朝倉さん。でも……
さよ「私携帯に触れませんよ?」

朝倉「あっそうか、あ~ん無理かなあ。そうだ!念力で送るとかできないの?」

さよ「え、え~とやってみますね!う~んえ~いそりゃ~!」



324 : 「めえる」 2006/12/21(木) 17:09:16 ID:???
朝倉「か、掛け声はいらないんじゃないかn「ピンピロリンピロピロピロロ」
おう!さよちゃん届いてるよ!やったね!」

さよ「はい!うれしいです、朝倉さん」

朝倉「でもこうやってしゃべったほうが早いかもね」

さよ「あちゃ~そうかもしれませんね」

朝倉「私たちなにやってんだろ~ね、あははは」

さよ「うふふふ、またやりましょうね」


「めえる」してる人よりも私は朝倉さんの近くにいられる。
誰よりも誰よりも近くにいられる。
この距離が私は何より大好きです。
いつまでもこうしていられますように

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最終更新:2008年10月26日 23:04