406 : まほ落語寄席 主任 2006/12/24(日) 20:27:17 ID:???
朝倉「はい、どうもどうも~。空席を除けば超満員のお客様、
今回もお運びいただきまして誠にありがとうございます。トリは朝倉亭和美にございます。
これが最後なので気をしっかりとお持ちになられてお付き合い願います。
え~、年の瀬の楽しみといえば忘年会と年末の宝くじですね。
毎年買っているんですが300円以上当たった事はございませんが・・・。
そこで、どうにか3億円当てられないかと学年一位の人に聞いてみたら、
3億円当てる方法?ああ、あるネ。100万円分の宝くじを買たら
一番下の賞金300円×100万本で3億円ヨ。
でも、私のクラスメイトには、一枚だけ買って10万くらい当てるギャンブラーがおりますがね。
まぁ、落語の世界にはそんな強運の持ち主は本当に少なく、
大半はダメな亭主でございます。でも、そういうのに限って出来た女房が付いてるんですねぇ。
さて、今回のお噺は江戸時代が舞台でございます。
品川は芝にございます裏長屋に住んでいるハルナって言う旦那さんは、
魚の目利きでは一・二を争う相当な働き者で仕事一筋な真人間と言うまるで私のような人でした。
って言うのは昔の事で、今では毎日酒びたりの生活を送っているんでございます。
昨晩も酒をたらふく飲んで、そのまま寝入った。
さて、翌朝早く」
407 : まほ落語寄席 主任 2006/12/24(日) 20:28:16 ID:???
刹那「あんた、起きとくれ!」
ハルナ「怒鳴るなやかましいっ!二日酔いで頭が痛いときに大声出さないでよ!
何だよ?!何の用だよ?!」
刹那「何だじゃありませんよ。外を見て御覧なさい。」
ハルナ「え~と、どれどれ?何だ真っ暗じゃないか?
まだ夜だな。ってことで、おやすみなさ~い。」
刹那「おやすみなさいじゃないですよ!?
アナタ昨日言ったことは嘘なの?」
ハルナ「昨日?・・・なんか言ったけ?」
刹那「忘れたの?昨日、もう酒はやめて明日から心を入れ替えて真面目に働きます。って」
ハルナ「?」
刹那「明日から働くからお酒を飲ませてくれ、これが飲み収めだって言うから
方々走り回ってお金を借りて飲ませてあげたんですよ!お前さん、忘れちまったんかい?」
ハルナ「あ~。そうだったねぇ。う~・・今日は二日酔いだから、明日からね。」
刹那「ねぇ起きとくれよ、お前さんが商いに出てくれないと釜の蓋が開かないんだから。
お願いだから起きとくれよ。起きて魚河岸に行ってくださいよ!」
ハルナ「んぁぁ、しょうがねぇなぁ~。解ったよ、行きますよ。
行ってきます。・・・・ったく!寒い!寒いなぁ。北風が身にしみる。
前は冬でも寒いと思ったことは無かったんだけど、サボりすぎたかなぁ。」
裕奈「にゃ~」
ハルナ「おや?ゆーにゃじゃねえか、久しぶりだな、こっちおいで。」
裕奈「にゃ」
ハルナ「あ!おい!どこ行くんだよ?いつも売れ残った魚をあげてたじゃねえか!
- 行っちまった。ったく、人の事忘れやがって。・・猫でさえ忘れてるんだから
お得意様も私のことを忘れてたり・・・。な、なんてね。さて、そろそろ着くはずなんだが」
朝倉「と、周りを見回しますと真っ暗。」
408 : まほ落語寄席 主任 2006/12/24(日) 20:29:23 ID:???
ハルナ「あれ?河岸が開いてねぇじゃないか!畜生、今日は休みか?!
休みなのに棒手振り担いで来るなんて間抜けじゃない!」
朝倉「なんてしてますと、遠くから時を告げます鐘が聞こえてまいりまして」
ハルナ「ん?寺の鐘を久しぶりに聞いたなぁ。
良いねぇ、薄暗い中で聞くのも乙だねぇ。・・・・あれ?
一つ足りねぇぞ?って事は・・あいつ一刻早く起こしたな!
そりゃ河岸も開いてないはずだ、あの野郎、ぶっ飛ばしてやる!
のは、後で良いや。帰ったらもう一度来ないといけないからな。
時間つぶしに芝の浜で一服するか。ふ~、芝の浜風に吹かれながら吸う煙管は堪らないねぇ。」
朝倉「さて、空が白み始めまして、富士山の輪郭が見え始めましたころ」
ハルナ「ふわ~・・まだ眠いや、目覚ましに水で顔を洗うかね・・・うひゃあ!冷てぇや・・・
さて、そろそろ行こうかね。・・・んん?おや?こんな所に財布が落ちれるじゃねえか。
こいつは良い柄だね、貰ってこ。・・・なんだ、水浸しじゃねえか。いらねえや、こんなもん。
でも、ずいぶんと重たいな、砂でも入ってるのか?・・・ん!銭だ!たくさん入ってるぞ!」
朝倉「ってぇ財布を抱えまして家に飛びかえりますと」
ハルナ「お~い私だよ!開けてくれっ!」
刹那「あぁ、ごめんなさい。一刻早く起こしちゃって」
ハルナ「いいや、気にしてねぇ。それよりこれを見てくれよ!」
刹那「え?・・・財布じゃない?!どうしたのこれ?」
ハルナ「あのね、これね。今朝お前がさ、早く起こしただろ、でな。
河岸に行っても、まだ開いてなかった、だから、芝の浜で煙管吹かしてたらな、
財布が落ちてたから拾ったんだ。中見たらスッゴイたくさん銭が入ってたんだよ。」
刹那「たくさんって、いくら入ってるん?」
ハルナ「それが、まだ数えてないんだよ。
ちょっと数えてくれよ。」
409 : まほ落語寄席 主任 2006/12/24(日) 20:30:54 ID:???
刹那「えっと・・・。あっ!これ、銭じゃない!銭じゃなくて、お金やぁ!」
ハルナ「どっちも同じだよ!早く数えてくれ!」
刹那「え、えっと。あらっら!小判や!ウチ、小判なんて触ったこと無いえ。
どうやって触るんや?!」
ハルナ「馬鹿やろ。私だって触ったこと無いんだから知るわけ無いだろ!
とにかく持ってここに置け。」
刹那「えっと、いちちちちちちちいいいいちいちいいっちままままっ、一枚ぃぃ。
にににっにまままっ二枚ぃ。一分金がいちち・・ザジちうスレは世界一ぃぃぃ!!!」
ハルナ「お、おい!しっかりしろよ!大金見て気が動転してんのか?・・ほら、しっかりしろ。」
刹那「アンタ。」
ハルナ「ん?どうした?しっかり支えてるから、早く数えなよ。」
刹那「二人で寄り添うなんて久しぶりね。」
ハルナ「あ、あぁ、そうだな。
わ、私が数える!べ、別にお金が気になるんだからね!アンタのためじゃないんだから!
一つ、二つ、三つ、四つ、五つ、六つ」
刹那「ねぇ、あなた。私たち一緒になって何年目だったかしら?」
ハルナ「七つ・・・三年目だな。四つ、いつ・・・数え間違えたじゃないか。
勘定してるときは静かにしてくれよ。な?それから昔話をしような。
え~っと・・・・あ!全部で五十二両もありやがる!」
刹那「まあっ!大変な金額やないか!ぶ、奉行所に届け」
ハルナ「何を言ってるんだい。浜辺で拾ったんだ、芝浜に誰が住んでるんだい?魚が財布を落とすか?
万が一にも落とし主が魚だったとしても、魚がどうやって奉行所に届けるのさ。
へっへっへ、こんだけあれば暫らくは遊んで暮らせるぞ!もう仕事なんかやめて祝い酒だ!」
刹那「な、何言ってるんだい!お酒なんかもう飲み切ったやん!」
ハルナ「あ、そうか。じゃあ昼になったら買いに行くか。
ふあ~、今日早く起きちまったからお昼まで一眠りするね。zzzz」
410 : まほ落語寄席 主任 2006/12/24(日) 20:32:26 ID:???
朝倉「さて、お昼になりまして」
ハルナ「おはようさん。湯屋行ってくるな。・・・・・
ふ~。いい湯だった。今夜は酒を買って、宴会でも開くかな。
お?そこ行くのは美砂の旦那じゃないか!」
美砂「あれ?ハルナさん、お久しぶり!」
ハルナ「おう、そうだ、今日宴会開くから家に来いよ!」
美砂「宴会ぃ?ハルナさん、禁酒したんじゃ?」
ハルナ「バーローww誰が禁酒なんて体に悪いことをするんだよぉ。」
明日菜「あら?ハルナじゃない。今日も河岸に来ないなんて景気が良いのね。
まぁ、アンタが来ないほうが良い魚が買えるからずっと休んでて良いわよ。」
ハルナ「んん?これが良い魚?良い魚だったらこんなに売れ残らないよw
まぁ良いや、あんたも来なさいよ。」
朝倉「旦那さんいい気になりまして、夜遅くまでドンチャン騒ぎでございます。
さて、翌朝になりまして」
刹那「あんた、起きとくれ!」
ハルナ「怒鳴るなやかましいっ!二日酔いで頭が痛いときに大声出さないでよ!
何だよ?!何の用だよ?!」
刹那「何だじゃありませんよ。外を見て御覧。」
ハルナ「え~と、どれどれ?何だ真っ暗じゃないか?
まだ夜だな。ってことで、おやすみなさ~い。」
刹那「おやすみなさいじゃないですよ!!
今日こそ仕事に行ってもらいますからね!」
ハルナ「仕事ぉ?もう仕事なんかに行かねぇよ!昨日、五十二両も拾ったんだからな」
刹那「へ?五十二両?・・・何の事だい?」
ハルナ「何だ?もうボケちまったのか?昨日私が芝浜で五十二両入った財布を拾ってきただろ?」
刹那「何言ってるんだい!昨日、私が起こしたら、昼まで寝る!って言ったじゃないですか。」
ハルナ「そっちこそ何を言ってるんだ!?昨日財布拾って、お祝いに夜遅くまで宴会を開いただろ?」
411 : まほ落語寄席 主任 2006/12/24(日) 20:33:14 ID:???
刹那「確かに、夜遅くまで宴会してた。急に友達連れてきて、めでたいから飲め飲めって。
みんなビックリしてた。お連れさんの手前、アンタに恥をかかせないように酒を買ってきました。
まさか・・・めでたいことって、夢の中で大金拾ってきたことなの!?」
ハルナ「夢!?え、う、ううウソだよな!な!私は確かに五十二両拾って・・・」
刹那「まだそんな事を言うのかい?」
ハルナ「な、何だって!お前も見ただろ、両手に乗るくらいでっかい饅頭見たいな財布!」
刹那「饅頭みたい?そりゃ、肴に饅頭を出したからでしょ!
なんだい?まだ昨日の酒が残ってるの?」
ハルナ「え!?なにかい!財布を拾ったのは夢で、宴会だけは現実だって!?
そんな馬鹿な話しある!?」
刹那「夢や!ウチやって五十二両の大金があるんやったら欲しいにきまっとる!
アンタが拾ったんなら出しておくれよ、五十二両!」
ハルナ「でも、拾った」
刹那「まだそんな事を言うの?だったら五十二両出しとくれよ!
出せないんやろ、出せんのやったら拾っとらんのや!」
ハルナ「はぁ、確かに。財布はねぇ、宴会で散らかした跡は残ってる。
刹那「どうするの・・ツケの支払いは・・・。」
ハルナ「・・・大晦日までにはまだ時間がある、でもいくら必死に働いても
とてもじゃないが払いきれねぇだろう。・・・お前には苦労は掛けられない、
三行半を渡すよ・・そうすれば借金は全部私の借金になる。
- お前は実家に帰って暮らせ。新しい亭主でも見つけて、幸せに、幸せになって」
刹那「何言ってるの!!!・・・ウチはね、ウチは贅沢三昧したくてアンタと一緒になったんじゃないんよ!
貧しくても、貧乏でも良いから・・・それでも良いからアンタと一緒になりたいから嫁いだんよ。
それに、借金だって一人じゃ返せないでしょ。
ね、ウチも今まで以上に働くから、お願い!一緒にいさせてよ」
ハルナ「お前、こんな私のために・・済まない!」
412 : まほ落語寄席 主任 2006/12/24(日) 20:34:21 ID:???
朝倉「それからと言うもの、旦那さん目を覚ましまして酒をピタリと止めまして、
朝も早くから働きに出ます。
元々魚の目利きは町一番のハルナでございます。
以前は、ハルナなんて来るか解らねぇから他所で買え!何て言われてたのが」
美空「旦那様、魚買って来ました!」
千雨「馬鹿野郎!そんなところで買ってくるんじゃねえ!
もうすぐハルナが棒手振り担いで来るんだからよぉ、ハルナから買えよ!」
朝倉「たちまち大評判でございます。
それから三年経ち、ボロ長屋から表通りに引越しますと小さいながらも店を出しまして」
刹那「アナタ、大晦日までお仕事ご苦労様でした。」
ハルナ「おうさ。史伽はもう寝たのか?」
刹那「もうぐっすり。」
ハルナ「それにしても、三年前からしてみりゃあこんな暮らしになるとは思わなかったなぁ。
借金は返して、小さいながらも店をもてるようになったし子宝にも恵まれてな。」
刹那「そうですね。これもアナタがお酒を止めて一生懸命働いてくれたおかげ」
ハルナ「そ、そんなことはねえよ!お前が支えてくれて、二人三脚、
史伽も生まれて三人四脚でな、あの、私ひとりじゃここまで来れなかった、
お前のおかげ、私には出来すぎた女房のおかげだよ!」
刹那「そんな、アナタの才能ですよ。」
ハルナ「ふぅ。それにしても大晦日らしい大晦日なんて何年ぶりだっけ?
神棚とか年越しそばなんてな。・・・そうだ、掛取りは?・・済ませた。
私のほうは何件か残ってるけどね、もう少し待ってと言われるとさぁ
むかし、掛取りに苦労した身だったからつい待っちゃうんだよね。
そう言えば、三年前の大晦日は大変だったなぁ。変な夢を見たばかりに掛取りが何十件も来て。
私は押入れに隠れて」
413 : まほ落語寄席 主任 2006/12/24(日) 20:35:09 ID:???
刹那「私が全部誤魔化して。」
ハルナ「酒屋の雪広さんが、どこに隠れてらっしゃるの?!って押入れ空けたとき、
あぁこれまでかって布団被って震えてたら」
刹那「あら、こんなに寒い晩だから布団も震えてらっしゃる。って。」
ハルナ「そうそうw雪広さんが少し抜けてた人でよかったよwww
ふぅ・・もうすぐ正月か。みんな、酒でも飲んでいい正月を迎えるんだろな。」
刹那「お酒・・・飲みたいの?」
ハルナ「いや、もう良いよお酒なんか。仕事に障っちゃあ贔屓さんに悪いからね。
それより温かいお茶が欲しいね。」
刹那「・・・あのね、実はアナタに見せたいものがあるの。」
ハルナ「ん?なんだい、その小汚い包みはは?・・・中身を見ろ?・・あっ!
こりゃ凄いね、大判小判がザックザク。やりくり上手だねぇ。」
刹那「いくらやり繰りが上手くても五十二両なんて溜まりません。」
ハルナ「へ~、五十二両?」
刹那「これを見てどう?」
ハルナ「すっごいねぇ!」
刹那「何か思い出さない?」
ハルナ「・・・あ!三年前の夢と同じ額だねぇ」
刹那「・・・実は・・あれは夢じゃなかったの。ほら、財布だって」
ハルナ「え?えぇぇ!この野郎!私を騙してネコババしようとしたのか!ぶっ飛ばしてやる!!」
刹那「待って!打つ前に聞いて」
ハルナ「なんだ?言い訳か?しょうがねぇな、打つ前に聞いてやるよ!」
414 : まほ落語寄席 主任 2006/12/24(日) 20:36:48 ID:???
刹那「ウチな、あの時アナタが起きる前に大家さんの所に行ったんよ。
実はこう言う訳でお金を拾いました、使っても良いんですよねって言ったら
何を馬鹿な事を言うんだ!十両盗めば首が飛ぶ、ハルナは五十二両も拾ったから
よくても島流し、最悪だと打ち首だって・・・せやから、ウチ、アナタと離れたくないし・・
アナタが死ぬのは・・もっと・・もっと嫌やから、大家さんに頼んでお金を奉行所に届けたんよ。
ウチかて・・あんときは喉から手が出るくらい・・このお金が欲しかったんよ。
でも、アナタがもし・・・だから、アナタが起きた時に思いきって夢にしたんや。
それで、しばらく経ったら、落とし主が見つからないからって下げ渡されてたの。
あのね、コレだけは信じて。ウチはアナタを好きで騙したんやないの。
去年の冬、アナタ風邪を引いてるときにウチが今日は休んだ方が良いって言うたら、
馬鹿野郎、風邪を引いたのはこっちの責任だ、大切なお客さんが待ってるのに休めるか。
借金だってあるし、医者に行くにも金が要るだろ。って雪の降る中を
河岸に出て行ったとき・・本当はお金ならあるんだ、医者代だってあるんだと言いたかった。
でももしこの事を話したらまたアナタが元の飲んだくれに戻って、五十二両あっという間に
使い切って貧しい思いをさせたくなかったから、黙って見送ってたんや・・・。
いつも見送るとき、あぁウチは何て悪い妻なんやろ。ごめんなさい、許してくださいって
あなたの背に手を合わせてたんや・・・・。
ゴメンなさい。憎たらしいよね、腹が立つよね、ごめんなさい!アンタを騙して、
アナタの気が済むまで打つなり何なりして・・むしろ、打って・・・」
ハルナ「・・・・。頭、上げてくれよ。女房を打つ?そんなことあるか?
あの時、この金に手をつけてたら私の首と胴が離ればなれになってたかも知れねぇ。
よく、ウソをついてくれた、私の目を覚ましてくれた。・・・ありがとう。」
刹那「許して・・・くれるん?」
415 : まほ落語寄席 主任 2006/12/24(日) 20:37:39 ID:???
ハルナ「当たり前だろ。許して当たり前○のクラ○カーだろ。
よく・・よく、私に着いて来て・・くれて・・ありがとう。
私は、幸せ者だなぁ。黙ってたけど、私はお前といる時が一番幸せなんだ、
死ぬまでお前を離さないぞ。いいだろう?」
刹那「ウチこそ、・・許してくれて・・・ありがとうな。ウチも死ぬまでアナタを離さんよ。」
ハルナ「お前は本当に出来すぎた女房だよ。」
刹那「・・実は今日、酒屋さんで一本だけ買ってきたの。ウチのお酌やけど、一杯、飲む?」
ハルナ「え?あ、いや・・私は酒はもう止めたんだけど・・くれるなら・・いや・・その」
刹那「もう、燗もしてあるんやけど。」
ハルナ「えぇ?じゃあ・・そうだね、じゃ、一杯だけ。」
刹那「じゃあ持ってくるね。」
ハルナ「へへへ。除夜の鐘を聞きながら飲むなんて久しぶりだなぁ。」
刹那「お待ちどうさま。ささっ、どうぞ。」
ハルナ「おっとっとっとぉ。・・・じゃあ・・飲んで良いんだね?」
刹那「ええんよ。」
ハルナ「・・今、止めろって言ったら止めるぞ?」
刹那「飲んどくれ」
ハルナ「本当に飲むからな?」
刹那「ええんやよ」
ハルナ「じゃあ・・飲むよ?」
朝倉「と、口元まで持ってきますが、また置きますってぇと」
ハルナ「やっぱり、止すよ。」
刹那「どうしてだい、アナタ。」
ハルナ「よそう・・・」
朝倉「『また・・夢になるといけねぇ。』
『芝浜』の一席でお開きとさせていただきます。
皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。どうもありがとうございました。」
420 : サンタさんの事情 2006/12/24(日) 22:47:51 ID:???
サンタさんの事情
「今日は待ちに待ったクリスマスだね」
明日菜はうきうきとした気分でパーティの準備をしている。
「あぁ、そうだな」
隣で手伝いをしている千雨は気だるそうに答える。
その後ろではザジがいて今日のクリスマスを一緒に過ごすようだ。
毎度のことだが双子はサンタがいると信じている。
それで茶化すのも悪くはないのだが、千雨はどうなのかと探ってみる。
「サンタは煙突から来るけど、寮は窓しかないから窓開けとかないとね」
千雨は知っているだろうからきっと『サンタを信じてんのか!?』とか言うと予想した。
…だが。
「ぶっちゃけ窓開けっ放しにすると寒いんだよな、自宅にいた時は親父がわざわざ窓から来てたけど
ハシゴの準備とかうるさくてバレバレなんだよね。ってか寝てるんだからドアから来いよな」
とぐちぐちと夢のないことを語る千雨。
「はーっ。知らないフリって結構つらいんだな」
あっさりと言う千雨は次の準備に取り掛かった。
「…あのー」
ここまで冷め切った人も珍しいだろう、
「何をしてますの、早く作業を進めなさい」
後ろであやかが急かす。
「いいんちょはサンタとか信じる方?」
全く期待も何もしていないがとりあえず聞いてみた。
「サンタですか?」
あやかは少し考えるようにして俯くとすぐに明日菜の方を向く。
421 : サンタさんの事情 2006/12/24(日) 22:48:24 ID:???
「信じる信じないとかはないでしょう。毎年大量のプレゼントが届くのですから、サンタはいるでしょう」
(い、いいんちょって、意外とロマンチスト!?)
驚愕の新事実、あまりの出来事に引いてしまった。
例えて言うなら、サンタがいないことを知っている楓が、ガ○ャピンの中の人がいるという事にショックを受けた時並みだった。
「いいこと考えた」
明日菜はあやかを驚かそうといい案を思いつく。
「それじゃあイブの夜は寮の窓にハシゴかけてなさいよ、きっとサンタがくるわよ」
「?」
パーティも終わり、皆も寮に帰ってゆっくり眠っている頃…
ドンキホーテで1980円のサンタのセットを着込んであやかが眠る寮の窓へと向かった。
するとそこにはご丁寧にハシゴを用意していた。
「本当に用意してたんだ」
ゆっくりとハシゴを上ってカーテンを捲ると、あやかがぐっすりと眠っていた。
「寝てる寝てる」
明日菜の計画は『あやかはサンタを信じている』が大前提、自分をサンタだと思い込ませてサンタクロースの苦労を愚痴っぽく語りだす。
サンタ内の陰湿ないじめや不景気によるトナカイのリストラ問題などを暴露して信じ込ませる作戦。
純粋なあやかをだますにはもってこいの展開だった。
だがプレゼントの入った袋を蹴飛ばしてあやかを起こしてしまった。
「…ん」
「はぁーいメリークリスマース、サンタクロースですよー」
笑ってあやかを迎える明日菜。
「あやかちゃんがいい子にしてたから私がプレゼントしちゃうよー。いっぱい持ってきたからあるよー」
プレゼントを探る明日菜だが中身は大したことはない。
「ではネギ先生」
「え゛!?」
そんなのプレゼントとしては想定してない、というか想定しても用意できない。
422 : サンタさんの事情 2006/12/24(日) 22:49:26 ID:???
「ごめんね~。そんなの用意してなかったよ~、それ以外なら何でも言って」
「何でも?」
するとあやかは明日菜の手を引っ張る。
「それでは、サンタさんをください」
サンタの衣装のままベッドに押し倒す。
「あ、ちょっ…いいんちょ」
「何でもいいのでしょう」
抱きしめてキスをして赤いそのサンタ衣装を脱がしていく。
「残念ですわ、せっかくのイブの夜をネギ先生ではなくあなたで我慢しなくてはなりませんのに」
「初めからこうなること知ってたのに」
あやかは軽く笑って明日菜を抱きしめ、容赦なく攻め立てだした。
「ちょっと待って!私明日のバイト早いから…」
「何でもいいと言ったのはあなたでしょう」
「きゃー」
こうして二人のイブは更けていく。
終
425 : 夏美 ある夜の出来事 2006/12/24(日) 23:17:53 ID:???
夏美 ある夜の出来事
1/6
皆さんは悪戯ってしたことがありますか?誰だって一度くらいはありますよね?
うちのクラスでは双子とか・・・が得意にしてるけど・・・
悪戯って難しいみたいですね
だって上手くいかないと、どういうことになるかわからないし
それに・・・悪戯の神様って誰にでも悪戯しちゃうみたいだから・・・
葉加瀬 「夏美さ~ん!!これ、飲んでくださ~い!!」
とたとたと向こうから走ってくる葉加瀬。手に持っているのは牛乳瓶?
中に入っているものはどう考えても飲んではいけない気がする
夏美 「は、ハカセ?その怪しい牛乳は何?」
葉加瀬 「あ、怪しくなんか無いですよう。ちょっとした媚薬入り・・・あれ?」
やっぱり中身は危険なものだったか
夏美 「そんなもの私に飲ませて何をしようとしたのかな?」
葉加瀬 「あ、あはは・・・夏美さんとちょめちょめしたかったんですよ~」
夏美 「もう、そういうことはいけないって言ってるでしょ?」
私はハカセを小突く真似をすると、ハカセは反省したのか、はにかみながら笑いました
夏美 「それより映画館いかない?今、麻帆良シアターでクリスマス特集”八ッ墓村”やってるんだ」
葉加瀬 「や、八ッ墓村ですか~。あ、私DVDもってますよ~。200インチの大画面で・・・」
夏美 「ハカセと映画館で見たいの。行こ、おごるからさ」
渋るハカセの腕を引っ張って、私は映画館のある街のほうへと向かいます
葉加瀬 「はやや・・・もう、夏美さんは強引ですね~」
426 : 夏美 ある夜の出来事 2006/12/24(日) 23:18:33 ID:???
2/6
あやか 「お帰りなさい、夏美さん」
ハカセと映画を見て寮に帰ってくると、あやか姉が出迎えてくれました
夏美 「ただいま。小太郎君とちづ姉は?」
あやか 「千鶴さんは奥にいますわ。小太郎さんはまだお帰りではありませんけど」
夏美 「そっか。今日ね、ハカセと映画見てきたんだ」
あやか 「そうですの・・・私もネギ先生とご一緒したいものですわ・・・」
そういってため息をつくあやか姉。でもあやか姉、きっと男女の絡みが多い映画を選んじゃうんだろうな
リビングのテーブルに鞄をおくと、ごとんという音がしました
はい?
そんな堅くて重いものは鞄の入れていなかったと思うんだけど・・・
そう思った私は鞄の中を確認しました
びやく?
そう、いつの間にか鞄の中にはハカセの媚薬が入っていたのです
夏美 「もう、いつの間に入れたのかな?」
このとき、私が注意すればよかったんです
つい、この媚薬入りの牛乳を・・・テーブルの上に置きっぱなしにしてしまったのです
それがあんな悲劇を招こうとは、このとき思いませんでした
私は着替えをすませると、リビングに戻ってきました
するとそこには腰に手を当てて、牛乳を一気飲みするちづ姉の姿があったのです
夏美 「ち、ちづ姉?その牛乳・・・」
いつものような微笑みを浮かべて歩ややんとしているちづ姉、別に何とも無いようだけど・・・
千鶴 「あら、ご免なさいね。牛乳おいしそうだから飲んじゃったわ」
今は特に何ともないようですが・・・
427 : 夏美 ある夜の出来事 2006/12/24(日) 23:19:26 ID:???
3/6
不安に思った私はハカセに電話をすることにしました
理由はないけど、心にわき上がる不安。きっとハカセなら教えてくれる。そう思ったからです
夏美 「あ、ハカセ。今部屋にいるんだけどね」
葉加瀬 「夏美さん。そういえば夏美さんの鞄の中に牛乳入っていなかったですか~?」
夏美 「そのことなんだけどね。その牛乳、ちづ姉が全部飲んじゃったの。危険じゃないよね?」
葉加瀬 「那波さんが・・・ぜ、全部ですか・・・」
夏美 「そう。腰に手を当てて、お風呂上がりの時みたいに一気に全部飲んじゃたの」
葉加瀬 「に、逃げて!!夏美さん!!!そこから逃げてぇ~!!!」
受話器から聞こえるハカセの悲痛な叫び声。ことの異様さに私は思わず聞き返しました
夏美 「逃げるって・・・ちづ姉は別に」
そのときでした。背後からすごく艶めかしい声が聞こえてきたのです
あやか 「な、何をなさるんですか!?千鶴さぁん・・・」
驚いて振り返ると、そこにはあやか姉の背後から抱きつき、服の隙間から手を入れておっぱいとかを弄んでいるちづ姉がいました
葉加瀬 「逃げて!!!逃げてぇ!!!」
千鶴 「あやか・・私のあやか・・・あら?少し大きくなったんじゃないの?」
あやか 「やめっ・・・いけませんわぁ・・」
私はハカセの忠告に従うことにしました
受話器も戻さずに私は部屋を出ます
後ろからはあやか姉の声がとぎれとぎれに聞こえてきます
でもその声はだんだんと・・・
428 : 夏美 ある夜の出来事 2006/12/24(日) 23:20:11 ID:???
4/6
夏美 「は、ハカセ!!!どういうことなの!?ち、ちづ姉はどうなったの!?」
息を切らせながら私はハカセの研究室に駆け込みました
すると沈痛な面持ちでハカセはモニターを見つめていたのです
葉加瀬 「夏美さん・・・まさかこのようなことになろうとは・・・迂闊でした」
モニター画面には絡み合うあやか姉とちづ姉の姿が浮かんでいました
モニター画面、一部抜粋(諸事情により音声のみ)
あやか 「あっ!だめぇ・・・つままないで・・」
あやか 「んっ・・・んぐっ・・・」
あやか 「そ、そちらは違います!!や、やめっ!!ひぐぅ!!!」
葉加瀬 「と、まあこれは10分前の映像です。被害ままだ小さいですが放っておくと・・・夏美さん?」
真っ赤になって声も出なくなった私、だって・・・えっちなんだもん
夏美 「あ、ああ!!ど、どうしようか!?」
するとハカセはにやりと笑ってこういったのです
葉加瀬 「ふっふっふっ、こんなこともあろうかと・・・くーふぇいさん!!!」
背後の電子扉が開いて現れたのは古菲さん。なんだかやる気満々です
古 「いよいよ私の出番アルネ!!那波さんは最強の敵ネ!!」
拳を握り、おそらくは故郷の戦闘服に身を包んだくーふぇいさん
ちづ姉と戦っちゃうの?
葉加瀬 「で、これが現在の那波さんです。おおっと!?これは!?」
モニターに現れたのはどこかのお部屋。ちづ姉はそこでこたつの上に置かれた肉まんを食べようとしていたのです
429 : 夏美 ある夜の出来事 2006/12/24(日) 23:21:15 ID:???
5/6
古 「わ、ワタシの肉まん!!!超包子をサボてまったりと食べようと思てたのに!!!」
モニター画面、一部抜粋(諸事情により音声のみ)
千鶴 「うふふ、こんなに熱くなっちゃって・・・我慢できないのね」
千鶴 「あなた、ふわふわね。触っているだけで私、興奮してきちゃったわ」
千鶴 「あなたの中、こんなにとろとろなよ。あら、あなたのお汁が垂れてきてるわ。とってもえっちよ」
こたつに潜って独り言を言いながら肉まんを頬張るちづ姉。何となく淫靡な感じがするのは媚薬のせいでしょうか?
古 「ゆ、許さないアル・・・ワタシの・・・肉まんんんんnnn・・・!!!」
血涙を流しながら仁王立ちする古菲さん。そんなに悔しかったのかな?
そしてそのまま電子扉を蹴破ると、どこかへ走り去っていたのです
夏美 「戦っちゃうのかな?ちづ姉と」
葉加瀬 「まあ、返り討ちでしょうね。それでは作戦フェイズ2で移行です」
葉加瀬 「フェイズ2!!龍宮さん登場です!!」
おでこと眼鏡を光らせて大声で叫ぶ葉加瀬、しかしその差し出された手の先にある扉はいつまでたっても開きませんでした
葉加瀬 「はれ?龍宮さん?」
とことこと扉まで歩いていって扉を開くハカセ。しばらくすると何か紙を持って戻ってきたのです
夏美 「その紙は・・・手紙?」
葉加瀬 「龍宮さんからです。”今日は仔犬たちとクリスマスを過ごす。9時には眠ってサンタさんに備えるから行けない”」
夏美 「・・・」
葉加瀬 「・・・」
沈黙が流れました。もしかして・・・ちづ姉暴走したまま放置されちゃうのかな?
葉加瀬 「仕方ありません!!フェイズ3に移行です!!」
そういえばくーふぇいさん・・・生きてるかな
430 : 夏美 ある夜の出来事 2006/12/24(日) 23:23:36 ID:???
6/6
葉加瀬 「フェイズ3!!!夏美さん、泣き落としです!!」
いま葉加瀬が言った言葉が信じられませんでした。私が、何を?
夏美 「は、ハカセ!!何言ってるの!?」
葉加瀬 「だって・・・たぶん一番効果があるのは夏美さんの涙だと思いますし・・・」
夏美 「そ、そうかもしれないけど・・・あの暴走ちづ姉に近づいたらどうなるか・・・」
葉加瀬 「・・・私だってあの千鶴さんに夏美さんを近づけたくはないんです!!でも・・・でも・・・」
ハカセが泣きはじめました。肩をふるわせて悔し涙を流しています。こんなハカセ、初めて見た
夏美 「・・・わかったよ、ハカセ。私が何とかしてくる、だって・・・ちづ姉は本当は・・・」
ですが私がこういったとたん、ふとハカセが泣き止んで何事もなかったようにこう言いたのです
葉加瀬 「と、こんな風に迫れば問題ないかと・・・夏美さん?」
夏美 「ハカセの馬鹿ぁ!!!」
怒りに震える私、まあ、これは演技でそう見せているだけなんだけど
騙されました。見事に騙されました。この演技力、ハカセ侮り難しです
葉加瀬 「な、夏美さんご免なさい!!私ったら調子に乗って・・・ご免なさい~!!」
葉加瀬が慌てて私にすがりついてきました。その泣きそうな表情は・・・演技ではないな、うん
夏美 「ハカセ、もういいよ。もういいからちづ姉を止めよう」
葉加瀬 「そのことなんですけど・・・たぶんもう一時間ほどで薬は切れると思います。だから・・・放っておいても・・・」
夏美 「そっか、ちづ姉のことだからそんな無茶はしない、と思う。そういうことなら・・・今日は何の日?」
少しの間があって葉加瀬が答えてくれました
葉加瀬 「クリスマスイブです。日本だと二人っきりで・・・」
夏美 「それ以上は言わなくてもいいよ。私とハカセのクリスマスイブ、いいよね?」
葉加瀬 「はい・・・」
雪はないけどその分暖かいクリスマス、七面鳥は無いけどハカセがいる
わたしはそれでいい
そういえばちづ姉はどうなったかというと・・・被害者はあやか姉、肉まん、古菲さん、そして小太郎君だったということだけ記しておきます
完
433 : セツナサノ卵 2006/12/25(月) 01:32:17 ID:???
セツナサノ卵
桜子「メリークリスマス!」
千雨「あぁ」
ザジ「メリークリスマス」
円「クリスマス」
美砂「さーさー、じゃんじゃん飲もう」
朝倉「記念撮影いくよー」
パシャパシャ
千雨「私はザジと一緒に居たいのに…」
朝倉「まーまー、いいじゃん。みんなで楽しくしようよ」
千雨「へいへい。朝倉、火」
ぴゅー
千雨&朝倉「わぷっ!?」
さよ「全く、油断も隙もありませんね」
ザジ「だめ」
美砂「なに今の?片方の水鉄砲が宙に浮いてたよ」
千雨「…目の錯覚だ」
桜子「ジングルベルジングルベル鈴が鳴る~今日は楽しいクリスマス~」
千雨「カラオケでクリスマスソングか…」
円「桜子、次の曲は私とデュエットしよ
桜子「千雨ちゃーん。お腹すいたでしょ、このケーキおいしいよ」
ザジ「もぐもぐ」
千雨「こら!勝手に食うな」
円「…」
美砂「円」
434 : セツナサノ卵 2006/12/25(月) 01:33:03 ID:???
円「分かってるよ、今日はクリスマスだもん。一緒に居たい人といたいもんね」
朝倉「そうだね、一緒に居たい人といるって」
美砂「…何だかモテモテだね長谷川って、ザジちゃんに桜子にって」
朝倉「あと私…」
円「?」
朝倉「あーなんでもないなんでもない」
美砂「私と歌おうか、円」
円「…うん」
桜子「デュエットって言わずにみんなで歌おうよ」
ザジ「賛成」
千雨「おいおい、マジかよ」
朝倉「それじゃあみんなで歌おうか、せっかくのクリスマスだ、みんなではしゃごう」
美砂「マイク人数分持ってきてー」
円「そうだね、今日くらいはみんなで楽しく」
ザジ「みんな仲良し」ニコ
複雑な関係の一同は歌った。
いつもの関係など忘れて歌う。きっと明日になればまたいつもの関係に逆戻り。
でも今だけは…
他人の交友を避けたがる千雨も、無邪気に千雨に抱きつきげんこつを食らう桜子も、皆仲良くして笑っているザジも
思い人のすれ違いで胃を痛めた円も、恋に悩み、その彼女を好きになった美砂も、自分の思いを告げずに悪友としての立場を保つ朝倉も
幽霊の立場から見守るさよも、この時だけはすべてのことを忘れて笑っていた。
最終更新:2008年10月26日 23:15