565名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2009/01/01(木) 09:34:56 ID:???
新年明けましておめでとうございます。
かつて「へべれけさんシリーズ」という
SSがございましたが……勝手にこれに
便乗して、元日用のSSを書いてみました。
それでは、ごゆっくりどうぞ。

NGワード推奨:へべれけさんスペシャル

 

566名前:へべれけさんスペシャル[sage]投稿日:2009/01/01(木) 09:37:23 ID:???

へべれけさんスペシャル~木乃香の豹変

「カンパーイ!」
 元日の麻帆良学園総合寮に、陽気な声が響き渡った。
 「まだ未成年だから……」なんて、厳しく言ってはいられない。数えの十五、六といえば、最早元服の歳である。
「さあさあ、あんたも飲んだ、飲んだ!」
 薄紫の、緩いパーマのロングヘアをなびかせながら、柿崎美砂が音頭を取る。
「そない言われたかて、ウチは……」
 壁を塗るような手つきで、近衛木乃香は拒絶した。
「ほらほら、肴もたっぷりあるよ!」
 おせち料理の重箱を指さしながら、瑠璃色のショートカットの元気娘――釘宮円がそれを勧める。
「ファイトだ、ファイトだ!」
 美砂や円の親友である椎名桜子に至っては、クラブが休みだというのにチアリーダーの姿をして、陽気に木乃香を励ましている。
「近衛、今夜は無礼講だぞ!」「お嬢様、龍宮もこう言っておる」
 両隣から声がかかった。
 木乃香の左に座っているのは、ちょうど自分と似たような長い黒髪の持ち主で、肌も浅黒い美少女――龍宮真名。一方、右側にいるのは、普段から自分を守ってくれている、左の耳のその上で髪を縛った剣術家――桜咲刹那。
(うーん……そない言うなら、ちと付き合おか)
 正面のワインボトルを眺めながら、木乃香は美砂にこう言った。
「ウチ、その酒は飲みたないわ」
「あら、ブドウ酒じゃダメかしら?」
「うん。日本酒のほうがええ」
 木乃香の選択を受けて、円も美砂にこう言った。
「さすがは大和撫子か……でも、ストレートじゃ無理だよね」
「ならば、お湯割りにしましょう。桜子、越の寒梅持ってきて!」
「ハーイ」

 

567名前:へべれけさんスペシャル[sage]投稿日:2009/01/01(木) 09:40:22 ID:???
 桜子は美砂の命を受け、冷蔵庫で冷やした銘酒「越の寒梅」を持ち出すと、六分目ほど湯呑みにつぎ、沸騰ポットの中の湯をこれに加えた。
「おおきにな……ほな、いただくわ」
 木乃香が一口飲んだところへ、円の質問が飛んだ。
「このか、おせちは食べないの?」
「うん。磯辺巻きのほうがええ」
「それじゃ、あたしが焼いたげる。その代わり、おせちも食べてね」
「美砂、おおきにな」
 今度は、美砂の出番である。彼女は七輪を出すと、炭に火をつけて網を載せ、上に幾つかの切り餅を置いた。
「海苔もチーズもたくさんあるよ! みんなもじゃんじゃん食べなさい」
 餅を焼きながら、美砂は言う。
 やがて、切り餅がこんがり焼けた。チーズをはさんで海苔を巻けば、おいしい磯辺巻きである。
「ほな、いただくわ」
 木乃香はそれを一口食うと、まだ半分ほど残っているお湯割りをすすった。
「どうだ、旨いか?」
 真名が尋ねた。甘い物好きの彼女は、酒も飲まずに、栗きんとんやらお煮しめやらを食べている。
「旨いでえ……ああ、極楽やわ」
 テンションが高まっていた。磯辺巻きを食べ終わった木乃香は、ぐいっと湯呑みを押し頂き、最後の酒を口にした。

 一杯飲み終えた木乃香は、相変わらず落ち着いていた。ところが……
「柿崎、用を足してくる」
 真名がすっくと立ち上がり、トイレに行こうとしたその時。
「風船、ふわふわ……」
 彼女の顔をじっと見つめていたかと思うと、こちらも突然立ち上がる。そして、両足でぴょんと跳ぶと、両手でそれを挟み取ろうとした。
「な、何をする、近衛!?」
 真名は、ただ、逃げるようにしてトイレに飛び込むばかり。
「お嬢様、不埒なことは……」
 これに反応した刹那が、かねて用意の真剣を抜き放とうとしたその時。気配を察知した木乃香も、くるりと体の向きを変え、彼女の前に仁王立つ。

 

568名前:へべれけさんスペシャル[sage]投稿日:2009/01/01(木) 09:42:08 ID:???
「お客さんが……やれって言うから……」
(このちゃん、何で標準語や?)
 戸惑っている刹那の首を、木乃香は左腕で巻き込む。そして、自分の右脚を彼女の左脚に掛け、振った右腕の力で、エイッと首から刈り倒した。
「ぶい……」右手でピースサインを作り、にこやかに微笑む。
 驚いたのは、チアリーダーズの三人組――すなわち美砂・円・桜子。
「これって、確かいいんちょの技……」
「雪中花っていうやつだよね」
「どこで覚えてきたんだろ?」
 門外不出であるはずの雪広あやかの必殺技を、なぜに木乃香が使えたのか――単なる酒の勢いである。

 なおも、木乃香は酔っていた。美砂たちの部屋を後にして、廊下をふらふら歩いていく。
「もっと強い娘……もっと強い娘……」
狂ったようにつぶやいている。真名はトイレに立ったままで、まだ豹変に気づいていない。
すると、向こうのほうからも、木乃香と同じ年頃の少女がふらふら歩いてきた。髪はブルーのおかっぱで、体格は自分とほとんど変わらない。
「修行の成果、お見せします!」
(あれっ? あんたはのどかやないか)
 木乃香が身構える間もなく、彼女は襲い掛かってきた。
素早く右へ回りこみ、左の腕で首を巻く。そして、両膝の裏側に右腕をあてがい、自分を横向きに担いだ。
「はあっ!」この一声で投げつけられ、もんどりうって首から落ちる。
「これも修行の成果です!」
 木乃香を倒した少女は、右手を高く突き上げてから、踵を返して悠然と自分の部屋へ戻っていった。

 さて、真名が便を済ませて戻ってくると、美砂たちの部屋の入口からは、ちょうど彼女が出ようとしていた。
「柿崎、どうした?」
「今し方、ものすごい音が響いたの!」
「お嬢様の身が危ないのだ」
美砂の背後で刹那が言う。先刻、木乃香に倒されたが、並の武芸者とは違い、すぐ立ち直ったのである。

 

569名前:へべれけさんスペシャル[sage]投稿日:2009/01/01(木) 09:42:58 ID:???
「近衛は酔っているからな。わたしも様子を見に行かねば」
 こう言って、真名は両者と合流した。もちろん、円や桜子もついていく。
 そして間もなく、前方に、大の字となって倒れている木乃香の姿が発見された。
「このちゃん、一体どないした?」
 半ば朦朧としたまま、彼女は刹那の問いに答える。
「投げられた……のどかに投げられた……」
「ほ、本屋ちゃん!?」美砂が大いに驚いた。
彼女たちの学友である宮崎のどかは読書家で、俗に「本屋」と呼ばれており、見事なまでに運動音痴。気性もかなり弱いため、他人を投げ飛ばすなどとは到底考えられない。
「なるほど、向こうも酔ってたのか……」円がクールに分析する。
「それより、このかは平気なの?」
 桜子の問いに、彼女は答えた。
「へ、平気やけれども……」「だけれども?」
「ウチったら、何で勝手に出てったんやろ……」
 この発言に安心して、刹那は木乃香にこう言った。
「このちゃん、酔いが覚めたんやね」
「最早、不安はなくなったか……」と真名。
「『お酒は二十歳になってから』って法律の意味がよくわかったわ」
 ホストの美砂はこう言って、刹那に木乃香を背負わせる。
 そして、部屋に帰った彼女たちは、ノンアルコールの新年会を夜遅くまで続けたのであった。

585名前:まき絵 それは忙しいお正月[sage]投稿日:2009/01/03(土) 20:47:44 ID:???
まき絵 それは忙しいお正月


いえぃ!まき絵です!!
ただいま私、とっても忙しいです。それは何故かというと・・・
学校公認のバイトをしているからです

それは三日前のことでした。龍宮さんから巫女さんのバイトをしないかと相談されたのです
昨今の不況、お年玉だけでは新年は乗り切れないと、私とアキラとゆーなと亜子でバイトすることになりました
バイトの内容はおみくじとか絵馬とか御守りを売ることです
そんなの簡単でいっ!!

客A 「この御守りをください」
まき絵 「えっと・・・400円です」
客A 「では千円で」
まき絵 「あ・・・う・・・800円のおつりです?」
客A 「・・・はぁ」

やってることは簡単だけど、数が多いのが凄く辛いところ
で、こんな時にアキラとゆーながいないの。もうすっごく大変
しばらくしてアキラが戻ってきたんで問い詰めちゃいました

まき絵 「アキラ!何処いってたの!?みんな忙しいんだよ!」
アキラ 「ゴメンね。ちょっと真名がゆーなに悪戯てたから、棒を切り落として折檻してたの」
まき絵 「棒?まあいいよ、ほら!!お客さんだよ!!」
アキラ (真名、あんなことしちゃダ~メ。ゆーなにもきつく折檻しないとダメかな)

バイト代はいっぱい貰いました。で、龍宮さんは凄く沈んでた
お賽銭が少なかったのかな?



588名前:まき絵 巫女みこ神社のお片付け[sage]投稿日:2009/01/04(日) 00:02:19 ID:???
まき絵 巫女みこ神社のお片付け


三が日も終わり、巫女さんのバイトも終わりに近づいてきた頃、私は龍宮さんからある仕事を言い渡されました

真名 「佐々木、絵馬の奉納場所を片付けにいくぞ」
まき絵 「いいよ、でもそんなところが散らかってるの?」
真名 「そうなんだ。皆が絵馬を奉納していくんだが、希に紐とかが切れて落ちているのがあるんだ。それを片付ける」
まき絵 「そっか・・・もしかしてその人の願いって」
真名 「叶わぬだろうな」

それってちょっと可哀想、でも仕方ないよね


まき絵 「あれれ、結構落ちているんだね」
真名 「そうなんだ。これはいったん保管してから、年末に境内で燃やす。そして一応神様の元へと送るんだよ」
まき絵 「ふうん。えっと・・・これは・・・」

あそこの毛が生えますように  A・K
あのね、育毛剤買った方がいいよ?

胸が大きくなりますように ツインズ
私もね、頑張ってるんだ。ミルクは効果あるらしいよ?

また、結婚できますように T・K
が、がんばれー!!

真名 「さあ、倉庫に持ってくぞ」
まき絵 「うん。みんな・・・再来年に期待だ!!」



590名前:刹那 寒稽古[sage]投稿日:2009/01/05(月) 01:42:48 ID:???
刹那 寒稽古


1/3
寒稽古、それは武道に携わる者にとっては避けては通れぬ地獄の試練・・・

雪が降ってもおかしくないような一月のある日
水も凍るような寒さの中で、私は麻帆良においての剣の師匠と共に荒行に耐えるのでした

刀子 「刹那!なんですかそのへっぴり腰は!しっかりと刀を持ってかかってきなさい!!」
刹那 「はいっ!!」

剣術道場の床は氷のようで、容赦なく足の裏の熱を奪っていきます
冷たくなっていく足の裏は初めはとても痛いのですが、やがてその感覚はなくなっていきます
当然足袋なんてものは穿かず、素足での稽古です
まあこれぐらいのきつさなんて、今までの経験に比べれば大したことはありません
やがて稽古の熱は私の身体を火照らせていき、外の寒さをはじき飛ばすくらいに熱くなるのです


朝5時からの二人だけの寒稽古
指導するのは刀子さんですから、刀子さんが止め、と言うまで寒稽古は続きます
やがて日も昇り、朝霜も解けてきた頃に刀子さんは寒稽古の終焉を告げたのでした

刀子 「・・・刹那、気合いは入りましたか?」
刹那 「はいっ!」
刀子 「いいでしょう、あなたの腕は確実に上がっているようです。修行は怠ってはいないようですね」
刹那 「ありがとうございます!!」
刀子 「さて、稽古はこれくらいにして・・・少し付き合いなさい、刹那」
591名前:刹那 寒稽古[sage]投稿日:2009/01/05(月) 01:43:57 ID:???
2/3
稽古で出た汗を軽くタオルで拭き、私は刀子さんの言葉に従い道場の控え室のような所へと移動しました
刀子 「くつろいでもかまいませんよ、ちょっと待っていなさい」
刹那 「わかりました」
そこは6畳ほどの部屋で、小さなテーブルと火鉢が置いてある部屋でした
刀子さんは私をその部屋に通すと、すぐにその部屋を出て行きました
やがて5分ほどすると、食事が乗った大きな御膳を抱えて部屋に入ってきたのです


どういう流れなのかはわかりませんが、私はこの小さな部屋で刀子さんとご飯を食べることになってしまったのです
おそらくは刀子さんが気を遣ってくれたことなのでしょう
私には拒否する理由もなかったので、御相伴に預かることになりました

刀子 「あなたが麻帆良に来て何年になるのかしら?」
刀子さんはお猪口のお酒をぐいっと飲み干すと、そんなことを語り出しました
刹那 「3年ほどですね。私は強くなったのでしょうか?」
刀子 「ええ、それはもう・・・あら、ありがとう。中学生にお酌をさせるなんて私は駄目な大人ね」
空になったお猪口。私にはまだこういう席の経験はありませんでしたが、空になったお猪口にはお酒を注ぐものぐらいはわかります
刹那 「お気になさらずに」
刀子 「あなたは心も体も成長しました。というよりも変わったような気がします」
刹那 「変わった?それはどういうことですか?」
刀子 「昔は個人の強さを求めていたように見えました。今は・・・誰かと共に闘う強さを見いだしたように見えます」
刹那 「それは・・・連携が取れるようになったということですか?」
刀子 「・・・誰かを信じられるようになった、ですね」

そっか。私、誰かを信じることが出来るようになったんだ
592名前:刹那 寒稽古[sage]投稿日:2009/01/05(月) 01:44:55 ID:???
3/3
刀子 「あんなぁ、うち、まだしまいやないよ。まだおなごとしてしまいやないよ・・・」

私、剣の修行もしました。命のかかった修羅場にも遭遇したこともあります
勉強もちょっとぐらいは出来ると思っています
でもですね、大虎の処理の仕方なんて中学生の知識の範ちゅうを越えています

刹那 「と、刀子さん。あまり飲み過ぎては・・・」
刀子 「あんさん、うちに一人でお酒飲め言いますん?そんなん殺生やわ」
刹那 「あのですね」
刀子 「ちょっと見ぃ?お猪口にお酒・・・ありませんやろ?何飲んだらええん?」
刹那 「刀子さん、飲み過ぎですよ。えっと少し横になって・・・お布団は何処かな」
刀子 「・・・」
刹那 「さあ刀子さん、お布団しきました。ここに寝て・・・」

刀子 「あんさん、うちでええん?」

私、耳を疑いました。あんさん、うちでええん?って何?
刀子さんの顔を見ると、うるうるとした瞳で見つめてくるじゃあありませんか
なに、この甘えてくる仔犬ちゃんみたいな表情?何で擦り寄ってきますか?何で体重を私の方にかけてくるでありますか?
胴着の中に手を・・・袴を・・・押し倒さな・・・

あの・・・あの・・・らめぇぇぇ!!


そして翌朝のこと、同じ布団の中、私の隣で寝ていた刀子さんは目が覚めるなりこう言ったのです
刀子 「刹那、三行で状況を説明なさい」

刹那 「汚れちゃった・・・」


 
594名前: まほ落語寄席 主任 [sage]投稿日:2009/01/06(火) 20:49:37 ID:???
朝倉「えぇ、本年も変わらずのお付き合い願います。この一席を持ちまして、
   新春興行もお開きでございます。
   年も明けますと、日ごろ信心して無くても初詣をするなんて事もありますな。
   聞くところによりますと、初詣は近所の神社なりにお参りされるのが良いそうでございます。
   ま、無理に近所に変えるよりかは、長年信心している神社のほうが良いらしいそうですが。
   逆に悪いとされるのが、あちらこちらの神社に詣でることだと聞きました。
   なぜかと申しますと、各神様が、この氏子は私のところに来たから私が面倒見る、
   なに?私が面倒見る。と、取り合いをしてうまく行かなくなるんだそうです。
   てな訳で日ごろからお参りする神社は決めておいたほうが良いそうですな。
   お参りにも種類がありまして、断ち物をして願いを掛ける願掛け。
   百回参拝して強く願を掛けるお百度参り。そして、成就したらお礼に詣でるお礼参り。
   まぁ、最近はお礼参りは良い使われ方をしませんから、願解きでも構わないかと。」
595名前: まほ落語寄席 主任 [sage]投稿日:2009/01/06(火) 20:50:11 ID:???
千雨「えぇ、まいったねぇこりゃ。いくら不景気だからって参拝客がすくなすぎるね。
   客が来ないから儲けが無いし、品物が売れない。売れ残りで食いつないで何日だい?
   しかも駄菓子で食いつないでるんだよ?それも尽きそうで、えぇ、少しの駄菓子と
   そこに吊るしてる草鞋だけじゃないか。
   っつたく、お参りが少ないのはここの神様が御利益を授けないからだな。」
釘宮「そんな事を言ったら罰が当たりますよ。」
千雨「こんな利益を授けない神様が罰だけ当てるか!当たったら詐欺だ。
   えぇ何もただで御利益くださいと言ってるわけじゃないぞ。毎日々々、拝んでる」
釘宮「イライラしないでちょいと聞きなさい。昨日、お寺でお説教を聞いたんだけどね、
   昔、子供のころからお念仏を唱えて、念仏婆さんとあだ名されたほど。
   そりゃあもう、朝から晩まで、ご飯食べながらも念仏々。
   そのお婆さんが死んだときに、閻魔様に地獄行きと決まった。
   お婆さんは腹立てて、なぜ地獄行きなんだ!子供のころから死ぬまで念仏唱えていた!
   何で地獄に行かなくちゃいけない!と聞いたら、閻魔様がその唱えた念仏を持って来させ、
   ふるいにかけるた。するとボロボロと念仏が下に落ちていって、最後に一つだけ残った
   念仏を指して、これが心を込めた念仏だ!この念仏は婆さんが死ぬ直前に唱えたやつだ。
   それ以外の念仏は鼻歌同様。念仏は一生懸命に唱えたものだけが真のものだ。と仰った。
   アンタは一生懸命拝んでる?私にはお参りの仕方が悪いようにしか思えないね。」
千雨「う~ん。分かった、ちゃんと願を掛けてくる。」

朝倉「井戸から水を汲んで来まして、水垢離をします。
   それから拝殿へ参りまして」

千雨「えぇどうもさっきは家で失礼しました。どうぞ御利益お授けくださいませ。
   参拝客が増えましたらそちらにも利がありまして、その利の御情けを頂戴しまして
   私と女房が暮らしていきます。どうぞ参拝客が増えますようお願い申し上げます。」
596名前: まほ落語寄席 主任 [sage]投稿日:2009/01/06(火) 20:51:14 ID:???
朝倉「一生懸命にお祈りをしまして帰ってくる」

千雨「帰ったぞ。・・・ん?雨が降ってきたな。これじゃあ客も来ないなぁ。
   一生懸命に願かけてこれじゃあダメだな。」
まき絵「ゴメンください。草鞋ちょうだい!」
千雨「へい。えぇ十六文です。・・・あらら?最後の一つ売れたね。」
裕奈「草鞋もらえる?」
千雨「えぇ?・・・へへ、売り切れちゃって。」
裕奈「そこに吊るしてるじゃん。」
千雨「え?あれ?あぁ、十六文です・・・あれ?二足だったけ?」
美砂「ごめんよ!草鞋くれる?」
千雨「ああ、さっき売り切って」
美砂「それ、そこに吊るしてるのは売り物じゃないの?」
千雨「あれ?・・・一足、十六文です。・・・?
   おかしいな?こうやって取って。んんん!・・・わぁ!なんじゃこりゃ?!」
釘宮「ど、どうしたんだい?」
千雨「見てくれ!ここに草鞋が一足あるだろ?これを取ると、
   また一足ぞろぞろと下がってくるんだよ。えらい御利益を頂いた!」

朝倉「これを見てましたのが向かいの床屋でございまして。」

明日菜「あらま~!取っても取っても草鞋が下りてくるとは変わったカラクリだねぇ。
    ちょいと向かいの!こいつはどういうカラクリだい?」
千雨「えぇ、実はカラクリじゃなくてね、これこれこう言う訳で、一生懸命願をかけたらさ。」
明日菜「へぇ~?!じゃあ私も一生懸命願をかけてこよう!」

朝倉「これからこの床屋の主さん、身を清めて拝殿へ」

明日菜「どうぞ向かいの旦那さんと同じ御利益を授けてください!」
597名前: まほ落語寄席 主任 [sage]投稿日:2009/01/06(火) 20:51:46 ID:???
朝倉「これで店に戻るとお客がすし詰め」

明日菜「ヘッヘッヘ、ありがたい!これで全員済ませたら、ぞろぞろとまた一杯になるのね!
    ・・どうもお待たせしました!」
ハルナ「親方、どこ行ってたのよ?さっさと済ませてよ。」
明日菜「へへへ、サッと片付けて後からぞろぞろと。
    今日はどのように?」
ハルナ「そうねぇ~。思い切って短くしてみようかな。」
明日菜「はいはい短くしますね。」

朝倉「と、ハサミを入れると、切った先から新しい髪の毛がぞろぞろっと生えてきた。

   『ぞろぞろ』でお開きでございます。
   ご来場ありがとうございました。」

601名前:小太朗 ご飯のある理由[sage]投稿日:2009/01/08(木) 22:22:23 ID:???
小太朗 ご飯のある理由


夏美 「どうしたの小太朗君、黄昏れていない?」
小太朗 「・・・夏美姉ちゃんか、黄昏れる・・・ちゅうかなんか不思議な気分なんや」
夏美 「不思議な?例えば何が?」
小太朗 「帰るところがあって、そこへ帰るとご飯があって・・・寝床とか服とかがあることなんや」
夏美 「それが不思議な気分になるの?」
小太朗 「せや。昔はそんなんなかった。着の身着のままで・・・食べ物なんかも奪ってでも用意せなあかんかったんや」
夏美 「小太朗君・・・」
小太朗 「なあ、なんでこんな風に接してくれるん?家族でもないのに・・・おかしいやん!!」

夏美 「なんでだろね?今の現状、嫌?」

小太朗 「嫌やないけど・・・理解ができんのや」
夏美 「たぶんね、私もちづ姉もいいんちょもみんな小太朗君のことを家族だと思ってるよ」
小太朗 「それがありえんのや!他人やで!!血も繋がってへんのやで!!」

夏美 「でもそう思っちゃったから仕方ないよ。特にちづ姉なんてたぶん成人するまで保護者になるつもりだよ」

小太朗 「深く考えても仕方ないんやろな・・・ちゅうか」
夏美 「ちづ姉からは逃げられないから諦めてね」
小太朗 「やっぱりか」
夏美 「ご飯があって帰るところがある。それでいいんじゃないかな?」
小太朗 「ふう、これも運命なんやろか」

千鶴 「ご飯よ~」

小太朗 「おうっ!!今行くで!!」
夏美(小太朗君。キミね、餌付けされちゃったんだよ。野生と従属の狭間で揺れているいるんだね)



605名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2009/01/10(土) 09:15:15 ID:???
餌付けから種付けまで那波さんにおまかせ!!
なんせ止まってるから、いくらでも・・・いや、あれは夏美が、フボァッ

夏美「へっ・・・世界は乳か・・・畜生」
606名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2009/01/10(土) 20:46:55 ID:???
>>605

夕映「そんなことないです!」
夏美「綾瀬さん!」

のどか「おっぱいの大きさだけが全てじゃありません」
夏美「宮崎さん!」

亜子「胸無くて悩んどるんは、村上さんだけやないで」
双子「「そーだそーだ!」」
エヴァ「……」

夏美「みんな…」



千鶴「こ、これが貧乳パワーなの」 ※続かない

610名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2009/01/11(日) 22:39:38 ID:???
>>457の元ネタをちと拝借

亜子「とぼけまいぞ うぬらもゆーなと同じく 
ノリでツルペタを脱却のであろう 白状せえ! 」
まき絵「誓うて左様なことは…… 」
夕映「・・・・・・」

数日ぶりにたゆんに覚醒した保険委員は
貧乳仲間の裏切りを聞くや
憤怒の形相に変じ(23巻212話)

亜子「ウチの目は節穴やない 自分らも那波さんの同族ならん! 」

それ以上の事情説明は不可能となっている

亜子「口では何とでも申し開きできよう
 貧乳ならば…たゆんたゆんにて身の証を立てい!」

630名前:1/3[sage]投稿日:2009/01/17(土) 12:41:07 ID:???
刀と蛇

(わあ、冬日がまぶしいなあ……)
 麻帆良学園女子中の校庭を、独り優雅に散歩する娘があった。
 身長百五十センチ台と小柄だが、肉付きのよい体を持ち、つややかなその黒髪は、左耳の上のところでポニーテールに結われている。
 この娘の名は、桜咲刹那。剣の道に命を懸ける、清楚な大和撫子である。
(わあ、ぽかぽか陽気やなあ……)
 部活動のない休日を、彼女はのんびり過ごしていた。
 真冬といえども、今日のような小春日和は散歩によい。運動場から離れていて、人もまばらな校庭ならばなおさらである。
刹那は、体育館の裏手にある東屋のそばに来ていた。
(ほな、この辺で寝てようか……)
 ベンチに座った彼女は、左の腰から剣を抜いて脇へ置くと、頭の後ろで腕を組み、そのままの姿勢で眠った。
 やがて、日は西に傾いた。
(ああ、よう寝たわ……)
 刹那は、大きく伸びをして天を仰いだ。オレンジ色の空の中、カラスがかあかあ鳴いている。
(もう、散歩する時間もない! 急いで、寮へ戻らんと……)
 彼女は、たちまち、もと来たほうへ駆け出していく。
 正門を抜け、走りに走る。街路の桜並木には、今は一枚の葉っぱもない。
(気のせいか、さくさくさくさく走れるわ……)
 軽快にペースを刻み、学生寮までたどり着いた。自分の部屋は六階にある。
(ああ、やっと着いたわ……)
 刹那が入ろうとすると、中からは、ちょうど彼女と同室の学友・龍宮真名が出るところであった。
「おお、刹那、帰ったか!」
「すまん、龍宮……散歩の途中で寝過ごした」
「そうか。そういえば丸腰だな」「へ!?」
 真名の指摘に驚いて、左の腰に手をやると、常日頃から差しているはずの妖刀「夕凪」がない。
「これは不覚……起き掛けに忘れたらしい」
「わたしは用を足してくる。自分で取りにいくことだな」
 刹那は小さくうなずくと、真名とは逆のほうへ向かう。目指すのは、六百四十三号室。
631名前:2/4[sage]投稿日:2009/01/17(土) 12:42:48 ID:???
「ここだ、ここだ……お嬢様、お嬢様!」
 どんどんと、ドアを激しくノックする。この中に、主家の娘がいるであろう。
(うるさいな……こら、大変な用事やな)
 外から急を告げられて、中からは、まるで京人形のような長い黒髪の美少女――近衛木乃香が現れた。
「せっちゃん、一体どないした……あーっ!」
 彼女もすぐに気づいた。なぜか、刹那が丸腰であることに。
「散歩の途中で寝過ごして、夕凪を置いてきたらしい」
「自分で取ったらええやんか。何で、わざわざウチを呼ぶ?」
「お嬢様!」刹那は、ここへ来た理由を木乃香に説いた。
「普段は、わたしがあなたに奉仕しております。今日は、あなたがこのわたしに奉仕してください」
「恩を返してほしいんやな……ほな、今から行くわ」
「行くのはよいが……ネギ先生とアスナさんは?」
「アスナなら、図書館島でネギ君直々の補習や」
 彼女と同室の二人は、今、部屋を空けているという。まだ、暫くは戻るまい。
「それでは、行ってきてください。休憩所脇のベンチに、夕凪が置いてあるはずです」
「わかったわ。ほな、行ってくるで」
 こうして、刹那は木乃香に代わり、この部屋を守ることとなった。

 ところが、それから暫くたって――
 自室へ転がり込んだ木乃香が、刹那に状況を伝えた。
「だ、だ、大蛇や! 大蛇がおった!」
「何をおっしゃる、お嬢様。こんな真冬に大蛇などいるはずがない。幻を見ただけだろう」
「幻なんかやないわいな。あの休憩所の間近くに、ほんまにわだかまっとった」
「そうか、本物か……」
 刹那は、木乃香の言う「大蛇」を、妖刀「夕凪」の化身と合点してつぶやく。
(きっと、関西の手の者が魔力を込めたに違いない。だが、丸腰では行かれぬぞ……)
632名前:3/4[sage]投稿日:2009/01/17(土) 12:44:17 ID:???
 妖刀「夕凪」がなければ、きっと能力半減だろう。とはいうものの――
 自分は徒手でも戦えるし、陰陽道の心得もある。白ガラスの血を引いているので、いざとなったら空も飛べる。
「せっちゃん、ウチのボディガードやろ? 大蛇かて退治できるやろ?」
「お嬢様!」
刹那は右手の親指を立て、自分の胸にそれを当てて、木乃香を諭すように言った。
「動揺なさらないように。すべてわたしにお任せを」
「わかったわ。ほな、行ってきいや」
 こうして、刹那は丸腰のまま、日の落ちた麻帆良の街へ繰り出した。

 なぜか、自分の背後から、たれかの足音が聞こえる。
(これは、いわゆる「影の足」だな……)
 刹那は、小さかった頃に木乃香の父から教わった方法で、この足音に対処した。
「どうぞお通り」「ほな、先行くわ」
 そう言って、自分の横を通ったのは、部屋にいるはずの木乃香であった。
「お嬢様、なぜつけてくる?」
「もっぺん、この目で確かめたいんや! 見間違いかもしれんしな」
「いや、本物かもしれないぞ。お嬢様から始まって、ひいては麻帆良一円をたぶらかし……」
「せっちゃん、怖がらさんといて!」
 おびえる木乃香の手を引いて、刹那は夜道を歩いていく。やがて、二人は女子中の正門をくぐった。
「体育館の前へ出て、左へ曲がれば休憩所や」
「わかってますよ、お嬢様」
 木乃香の案内に従い、静々校庭を歩くと、だんだんだんだん東屋が見えてきた。
633名前:4/4[sage]投稿日:2009/01/17(土) 12:45:26 ID:???
「ほら、あの樹や! あの樹の陰に、大蛇が潜んどったんや」
「そうか、あそこか……」
 ちょうど彼女の指す場所に、ベンチが一脚隠れている。昼間、刹那が座ったのは、正にそのベンチであった。
「ここからは、独りで行ける。しばし待たれよ、お嬢様」
「うん、わかったわ」
 事の真偽を確かめるべく、東屋へ近づいていくと、大蛇の姿はどこにもない。ただ、忘れてきた「夕凪」が、そばのベンチに置いてあるだけ。
「安心なされよ、お嬢様!」刹那は、木乃香を呼びつける。
「何や、何や?」
「大蛇のように見えたのは、わたしが忘れた夕凪だ」
 刹那はそれを拾い上げ、再び左の腰に差す。木乃香は、大いに安心した。
「せっちゃんの刀やったんか……何で大蛇に化けたんやろ?」
「夕凪は、あなたの父から賜わった近衛家重代の刀だ。その魂が大蛇となって、あなたをたぶらかしたんだろう」
「ああ、さよか……名刀て、大蛇に化けるもんなんや」
「だんだん腹も減ってきた。今夜は二人で食べようか」
「うん、そないしよ」
 こうして、両者は肩を組み、食堂棟へ向かっていった。仲むつまじく歩くさまは、さながら姉妹のようであった。

 ――岩手県の昔話による。

676名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2009/01/22(木) 13:08:49 ID:???
ソードマスター的な打ち切りエンドかと思って見たら…これはヒドイwwwwwww

ゴッド94は結局姿を見せなかったな。まぁ勝つ手段が思い浮かばないからこれでいいかも。
今頃、忠犬とニャンニャンしてるんだろうなw
680名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2009/01/23(金) 18:31:18 ID:???
>>676こうですか?

貧乳戦隊ペタレンジャー最終回
夕映「チクショオオオオ!くらえパル!新必殺絶壁微乳斬!」
パル「さあ来い夕映ェェェ!私は実は一回揉まれただけで死ぬぞオオ!」
(ムニュ)
パル「グアアアア!こ このザ・腐女子と呼ばれる四天王のパルが…こんなモルデスに…バ…バカなアアアアアア」
(ドドドドド)
パル「グアアアア」
楓「パル殿がやられたようでござるな…」
和美「フフフ…奴は四天王の中でも最弱…」
真名「貧乳ごときに負けるとは巨乳の面汚しだ…」
ヤマト「くらええええ!」
(モニュ)
3人「グアアアアアアア」
夕映「やった…ついに四天王を倒したぞ…これでゴッド94のいるラピュタ城の扉が開かれる!!」
千鶴「よく来たわねペタレンジャーブラック夕映さん…待っていたわ…」
(ギイイイイイイ)
夕映「こ…ここがラピュタ城だったですか…! 感じる…巨乳の魔力を…」
千鶴「夕映さん…戦う前に一つ言っておくことがあるわ 貴方は私を倒すのに『巨乳石』を壊す必要があると思っているけど…別に壊す必要ないわよ」
夕映「な 何だって!?」
千鶴「そして貴方の胸はやせてきたので最寄りの町にバストアップ方法を記しておいたわ あとは私を倒すだけねふっふっふ…」
(ゴゴゴゴ)
夕映「フ…上等です…私も一つ言っておくことがあるです このペタレンジャーにはあと2.3人仲間がいたような気がしていたが最初から居なかったです!」
千鶴「そうなの」
夕映「ウオオオいくぞオオオ!」
千鶴「ではいきますね夕映さん!」
夕映の勇気がおっぱいを救うと信じて…! ご愛読ありがとうございました!

683名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2009/01/24(土) 08:05:25 ID:???
ザジちうのエロスとはどうあるべきか?

亜子「百合棒?ありえへんやろ、
胸に一心に愛を注ぐたゆんの素晴らしさ、たまらんで」
隊長「たゆんなどと消極的な!!
全身全霊で愛を語る百合棒には敵うまい!!、現にアキラ元より、クーや刹那も私なしではだな」

お互いに体験していただきました

アキラ「ふっ・・・二人とも・・・やめっ」
隊長「はははぁっ、和泉ぃ!!いいなたゆんは、素晴らしいな!!」
亜子「うははは、アキラ可愛ええなぁ、龍宮さんの万年発情期もわかるで」

なんぞこれ

685名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2009/01/25(日) 20:09:29 ID:???

ザジ「捕手」
千雨「漢字が違うぞ」


ザジ「補修」
千雨「文字数増えてるぞ」


ザジ「腐臭」
千雨「離れてってるぞ」


ザジ「保手」
千雨「おしいっ!」




ザジ「保守」
千雨「正解だ」ナデナデ
ザジ「/////」

689名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2009/01/26(月) 20:34:18 ID:???
仔ねこ にゃ~
母ねこ にゃぁん
アキラ 「お母ちゃん、ボクもあのカリカリ食べたいよう・・・」
アキラ 「ゴメンね、坊や。ウチは貧しいから食べさせてあげられないの」

仔ねこ にゃ
母ねこ にゃ・・・
アキラ 「お腹空いたよう」
アキラ 「坊や・・・我慢してね」

仔ねこ にゃぁ
母ねこ にゃん!
アキラ 「あのニンゲン・・・カリカリくれないの?」
アキラ 「・・・お母さんがお話ししてみるね。でも・・・お母さんが戻ってこなかったら一人で生きるのよ!!」


亜子 「アキラ、いい加減その嫌がらせの一人芝居止めてんか?」
アキラ 「亜子酷いよ。この子達にカリカリあげて」
亜子 「これはウチのカリカリや。コーラと合わせて食べると美味いんや」
アキラ 「亜子・・・ほら、この子達泣いてるよ?」
亜子 「あーもう!!ちょっとだけやで?」
アキラ 「ありがと、亜子」

亜子 (うー、今度はウチがねこ使うて嫌がらせしたる。ターゲットはおっぱいやな・・・)

692名前:亜子 戦士達の鎮魂歌[sage]投稿日:2009/01/26(月) 23:57:16 ID:???
亜子 戦士達の鎮魂歌


1/5
この石造りの牢獄に閉じこめられてから、どのくらいの時が経ったんやろうか?
定期的に出される食事の回数からして三日ぐらいやと思うている

不覚やったわ

乳の形の良さげなちゃおりんを狙ったんが間違いやった
まさか服の胸の部分にスタンガンが仕込んであろうとは・・・
たゆった瞬間、ものすごい電撃がウチの身体を貫いた
たゆるときは当然素手に決まっとる。それを逆手に取られたんや
電撃とは・・・ありえんで、ホンマ

?? 「起きてるかネ?」

鉄の扉の向こうから聞こえてくる女性の声、声からして若い娘だと思うんやけど
亜子 「起きとる。そちらは元気か?」
?? 「まぁネ。食事の質はいいケド、おっぱいが無いのは厳しいネ」
亜子 「パイオはん、それはウチも同じ事や。おっぱい、たゆりたいで・・・」

ウチと同じ時期にとっ捕まった乳犯罪者のパイオはん
話を聞けば聞くほど他人とは思われへん思想の持ち主やった
顔とかはわからんけど、もう生涯の相棒やと思うてる
亜子 「乳、揉みまっせ・・・」
693名前:亜子 戦士達の鎮魂歌[sage]投稿日:2009/01/26(月) 23:58:02 ID:???
2/5
和美 「れでぃ~すえんじぇんとるめん!!今宵の地下闘技場スペシャルマッチへようこそ!!」

やっと牢屋から連れ出されたと思うたら、パイオはんと一緒になんや妙なところに連れてこられた
一見すると・・・プロレスリング?
パイオ 「まさか・・・あそこでワタシ達を処刑するのカナ?」

天井から照らし出される明かりで、パイオはんの姿がはっきりと確認でけた
色黒の小柄な人、まあ名前から想像できたけど、まさかウチより小さな人やとは思わへんかった

亜子 「さっき朝倉がスペシャルマッチ言うとったから、処刑もあながち間違いやあらへんかな」
ぬうう。それにしてもウチはただでは死なんでぇ・・・
死ぬならたゆってから死ぬんや。たぶんそれはパイオはんも同じやと思う

リングの上にと無理矢理つれてこられたウチら二人は、何もわからぬままスポットライトを浴びる
朝倉~、自分何考えとるんや?

和美 「さて皆様!!リングの上の天井をご覧ください!!あれに見えるは・・・」

そう言われてウチらもリングの上を見た。そこにあったのは巨大な金網?
和美 「本日のお仕置きは二人が逃げないように、”ヘル イン ア セル”マッチで行いたいと思います!!」
言葉の意味はようわからんけど、なんや凄い試合のようや
和美 「つまりあの金網をリングに下ろすと、前後左右と天井が金網で塞がれて逃げられなくなる。という完全決着マッチなのです!!」

観客がどよめいた。つまりそんな危険な戦いになるほど、ウチらはそれだけ駄目なことをしちゃったちゅうわけなんやろ
ふん、たゆんはウチの生きる道。それで露と消えても本望やで?

和美 「では本日この二人組”おっぱい星人1号2号”にお仕置きをするのは・・・この二人です!!」
パイオ 「オオ!!あれは揉み甲斐がある二人ネ!!」
694名前:亜子 戦士達の鎮魂歌[sage]投稿日:2009/01/26(月) 23:59:38 ID:???
3/5
和美 「青こーなー!170cm、99cm。麻帆良マット界最大のおっぱいを持つ”アンドレ ザ しずな先生”!!」
現れたのは何度かたゆんを挑んで、返り討ちにされたしずな先生。ウチの天敵の一人。だとすると相棒は・・・
和美 「青こーなー!172cm、94cm。母性溢れるお仕置きファイター”ジャイアント那波”!!」
やっぱりそうきたか。ウチがたゆれなかった二人の悪魔。こりゃ、本気で覚悟を決めんとあかんなぁ・・・

パイオ 「あれを揉まずに死ねるかヨ!!アコ!!やるネ!!」
亜子 「パイオはん、気をつけや?あの二人の乳は・・・危険なんや」
パイオ 「何が危険カ?下からググっと・・・はっ!!まさカ!!」
亜子 「せや、下からたゆったら手首を痛めるンや。以前挑戦したときはもげるかと思うたで」
パイオ 「そうカ・・・そういうことカ」

和美 「役者もそろったので・・・金網を下ろしてください!!」
ぐぐと金網がリングに降りてくる。やがてがしゃんという金属独特の音を鳴らして金網はセットされた
そうなると、リングの下にはわずかに1mほどの降りる場所しか無くなってしまう
これでもう・・・逃げ道はあらへん!!

亜子 「やるでパイオはん!!」
パイオ 「そうヨ!!せめて死ぬならおっぱい揉んでから死ぬネ!!」

そう、ウチらの戦いは今始まったばかり!!
きっと希望溢れる未来がまってるはずや!!

なんてな、現実がそんなに甘いわけがなかったんや
695名前:亜子 戦士達の鎮魂歌[sage]投稿日:2009/01/27(火) 00:00:59 ID:???
4/5
こちらの先鋒はパイオはん。向こうは那波さんやった
パイオはんは素早い動きを見せて相手を攪乱しつつ、胸を取った
しかしそれは那波さんの甘い罠。捕らわれたのはパイオはんやったんや

千鶴 「うふふ。ほ~ら、あなたの好きな胸の中で・・・お仕置きよ」

那波さんは乳を左右に開き、胸の間にグランドキャニオンのような峡谷を作った
そしてそこへパイオはんの顔を挟み込む
普段から谷間が閉じていても、谷間の中は凄まじい圧力や。その圧力はビール瓶をも支えるという
そんな谷間を一度開いて、ましてやそこに人の顔を挟むなんて・・・
ひ、人殺しやで。ホンマ!!これがパイ・ハグちゅう技なんか

参照画像
http://www4.uploader.jp/user/zaziechiu/images/zaziechiu_uljp00004.jpg

千鶴 「え~い。ぐりぐり」
那波さんの胸の谷間で藻掻くパイオはん。やがてその動きには力が無くなっていき・・・

ぷちゅ!

そんな音が那波さんの胸の谷間から聞こえたかと思うと、パイオはんの両手と両足はだらんと垂れ下がった
パイオはん・・・アンタはよう闘った。骨はウチが拾うたるで!!

那波さんが再度胸の谷間を開くと、胸の圧力がかからなくなったパイオはんがマットに沈んだ
その顔は・・・なんちゅうムゴイことを!!

参照画像
http://www4.uploader.jp/user/zaziechiu/images/zaziechiu_uljp00005.jpg
696名前:亜子 戦士達の鎮魂歌[sage]投稿日:2009/01/27(火) 00:03:05 ID:???
5/5
闘いは一方的やった
そう、所詮はウチ一人ではあの巨乳二人に為す術なんてあらへんかった
リング上にパイオはんの屍を残し、しずな先生とタッチする那波さん。血も涙もあらへん
ウチはしずな先生に玉砕覚悟で突っ込んでいくと、乳の下からたゆった

次の瞬間、両の手首が壊れたんはいうまでもあらへん
しずな先生はウチをパイオはんと同様に胸の谷間に挟み込んだんや
ただ一つパイオはんと違ったのは、胸を背に、つまり後頭部から胸に挟み込まれたことや
逃げられへん。これは一体?

千鶴 「うふふ、最後のお仕置きよ」

向こう正面に那波さんが見えた。菩薩のような悪魔の微笑み、そんな那波さんは微笑みを浮かべながら私の方へと走り込んでくる
だんだんと迫る那波さん。ちゃう、那波さんの乳。これはまさか・・・

那波さんの乳が私の顔に触れた。そして強烈に乳が押しつけられた。ちゃう押しつけるなんて生やさしいモンやない
そっか。この技・・・四つのおっぱいの圧力で人一人を破壊する・・・

和美 「でたぁ!!史上最悪の合体技!!クロスボンバーだぁ!!」
参照画像
http://www4.uploader.jp/user/zaziechiu/images/zaziechiu_uljp00006.jpg

ああ、視界が真っ黒や。心地よい感触のおっぱいは、だんだんとウチを破壊する凶器となってく
息も出来ん
今感じてるこの時はたぶんほんの一瞬なんやろうけど・・・永遠の時に感じるでぇ
アカン、もう・・・意識が・・・

しずな 「任務、完了ね」
千鶴 「もうあんなコトしちゃダメよ?」



710名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2009/01/29(木) 18:44:28 ID:???
ハルナ 「おーい!いいものあったから買ってきたよ!」
小太郎 「何買うてきたんや?パル姉ちゃん」
ハルナ 「ほら、ロウソクロウソク。今日ちづるさんの誕生日だよね!」
小太郎 「そういや今日はちづ姉ちゃんの誕生日やったな・・・15本ぐらいかな?」
ハルナ 「こんなロウソクがあったんだけど便利でしょ」
小太郎 「なんやこれ。数字の形をしとるんか」
ハルナ 「うん。インターネットで調べてたら”数字ろうそく”なんてモノがあったんだ」
小太郎 「それで買うてきたんか」

ハルナ 「えっと・・・使うのは1と5と0を13個ぐらいでいいよね」

小太郎 「・・・」
ハルナ 「これならロウソク15本だよね!バッチリ!!」
小太郎 「お、俺算数苦手やから位がわからんわ」

ハルナ 「えっとね、150兆だよ!ハッピーバースディトーCHIZURU!!」

夏美 「あれ?さっき早乙女さんが来ていなかった?」
小太郎 「うん・・・まあ・・・うん」

715名前:夏美 贈り物のゆくえ[sage]投稿日:2009/01/29(木) 23:41:23 ID:???
夏美 贈り物のゆくえ


今日は少しだけちづ姉が帰ってくるのが遅かったです
それもそのはず。今日はちづ姉のお誕生日だったからです
毎年保育園の子供達にお祝いをして貰っているそうです
いっぱいのプレゼントを持って部屋に帰ってきました

千鶴 「うふふ」

私達でやったちづ姉にとっての二回目のお誕生会も終わり、お片付けも終わるとちづ姉は自分のお部屋に籠もるのでした
そこでちづ姉はみんなから貰ったお誕生日のプレゼントを一つ一つ確認しているのです
そっとお部屋を覗くと、ちづ姉はニコニコしながらプレゼントを見ています
中には手紙とか入っていて、それをやっぱり嬉しそうに見ていました

私はあることに気がつきました
ちづ姉の保母さんとしての活動は結構長きにわたり・・・まあ細かいことは気にしないようにしましょう
つまりは結構な量のプレゼントを頂いたわけです
で、それは何処へ行ったかというと・・・

千鶴 「みんな取ってあるのよ。年代ごととかに箱に詰めてちゃんと取ってあるわ」

ちづ姉のお部屋の押し入れには確かに箱があるんです
でもそれは小さな箱、20cm四方ぐらいかな。全部のプレゼントが入っているなんてあり得ないんです
そして・・・”1800”、”1900”、”2000”とか書いてあって・・・開けちゃダメなんですよね。この箱

ちづ姉は今日も元気です
私も明日を生きていたいから、この事は忘れようと思います。ちづ姉、お誕生日おめでとう



732名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2009/02/02(月) 20:07:41 ID:???
よくわからんものがうま、生まれた~。とりあえず投下~

裕 奈「そもさん!」
亜 子「せっぱ!」
まき絵「? なにしてんの? 二人とも」
裕 奈「おぉ~う、禅問答というこの高等な知恵比べを知らないなんて…ノーグッドッ!!」
亜 子「アハハ、ゆーなほっといてえーで。あれや、上手い例(たと)えみたいなモン思いついたほうがそもさんってゆーて、
     受け手がせっぱ聞きかえすんよ。ナニナニとかけてナニナニと解くゆう奴」
まき絵「あっ、知ってる知ってる。その心はって聞くやつだよね」
亜 子「そや、それや」
まき絵「へ~、面白そうだね。よし私も試してみようっと」

まき絵「誰かいないかな…あっ、くーふぇ禅問答ってやつやろうよ!」
古   「む、ヨロシアル。私は誰の挑戦でも受けるアルからね」
まき絵「よーし、いくよー…(あれ? 最初なんて言うんだっけ?)えーと、えーと…」
古   「どしたアル?」
まき絵「! サモハン!」
古   「キンポー!?」
まき絵「1期アニメとかけてブルース・リーととく!」
古   「そ、その心は!」
まき絵「…死亡遊戯?」

亜 子「アカン、まき絵そこで疑問系はアカンねん!」
アキラ「…なんで隠れて見てるの?」 

735名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2009/02/02(月) 21:41:16 ID:???
五月 あったかもしれない1期アニメとかけて、萩本欽一ととく
真名 「その心は?」
五月 火葬大将
真名 「15点・・・」

739名前:665号室の節分[sage]投稿日:2009/02/03(火) 20:40:02 ID:???
千鶴「今日は節分よ♪だから鬼の仮装してみたわ♪」
夏美「ちづ姉、その格好……はいはい、ラ○ちゃんね」
千鶴「あら…さびしい反応ね」
夏美「ふっ、もうなれちゃったよ…」
いいんちょ「千鶴さん!虎柄ビキニだなんて破廉恥ですわよ!」
小太郎「あやか姉ちゃん毎年毎年同じ反応すんなや、うっとおしいから」
いいんちょ「何ですって!!!」
千鶴「はーい、二人とも喧嘩しない!」


千鶴「今年は趣向を変えて関西の節分を真似て、恵方巻きを用意しました」
いいんちょ・夏美「「恵方巻き?」」
千鶴「関西ではこの太巻きを、年毎に決まった方角を向きながらかぶりつくんですって」
小太郎「俺は食った事ないけどな~(独りやったからな」
千鶴「そうする事で今年の運気を上げるんですって。今年は…あっちの方角向いて食べるのよ」
「「「は~い」」」


アーン パクッ ムシャムシャムシャ…


夏美「あれ?ちづ姉は食べないの?」
千鶴「ええ、私は…夜に食べるからいいの。黒くて太い恵方巻き…//////」
夏美「ふーんそうなんだ~…………えっ?」



五月 村上さん……毎回外に飛び出る必要性はないのでは?
夏美「……喘ぎが聞こえてくるのに寝れるわけないでしょ!(いいんちょは美容云々ですぐ寝る」
五月 ……今日も夜更かし付き合いますよ。恵方巻きの残りでも?
夏美「いりません」                           <<終われ>> 

745名前:和美 壁に耳あり[sage]投稿日:2009/02/05(木) 00:16:06 ID:???
和美 壁に耳あり


情報やネタ、というのは偶然何処かに落ちているというモンじゃあないのよ
自分の足でそれを捜すっていうのがジャーナリズム
まあ現代においては足の代わりになるものもいくつかあるんだけどね

風香 「バスト1cmあーっぷ!!」
史伽 「お姉ちゃん・・・バストはもう少し上のことを言うです。そこはウエストって言うです・・・」
盗聴器、それは現代の怪奇なる耳。違法性があろうと無かろうと、その耳の前では人は真実を語ってくれるモンなのです!!

千雨 「??まさか・・・やべぇ、衣装がずいぶんときついぞ?私、太ったのか?」
乙女達の赤裸々な秘密を、私は聞き逃さない

ハルナ 「締め切りまで後三日・・・お風呂になんて入ってる暇はないわ!!下着だって・・・あと二日はいける」
正確な情報は、時にとてつもない現実をさらけ出す!!

まき絵 「やばい・・・テスト、6点だったよ。私、そこまであほだったかな」
現代は情報戦、あらゆる最新情報を得たものが勝利を掴むのだ!!

千鶴 「あらあら、こんな所にシワが。また誰かから若さを吸い取らないと・・・あら、これは何かしら?ガリ!!ざー・・・」

え・・・?ちょ・・・あの・・・大丈夫だよね。ばれていないよね

ぴんぽーん
千鶴 「和美?居るかしら?居るんでしょう?ちょっといいかしら?ねぇ・・・和美?」



748名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2009/02/07(土) 20:55:33 ID:???
亜子 「自分・・・何をやったかわかっとるんか?」
にゃ?
亜子 「しばき回して尻の穴に練りワサビの刑や」
な~ん
亜子 「甘えてもアカン。自分のやったこと、反省しいや」

アキラ 「亜子・・・ゴメンね。その子がそんなことしたのはワザとじゃないんだ」
亜子 「わざとやったら那波さんの所に放り込んどる!!まったく、なんちゅうことするんや」
にゃん
亜子 「コラ!!言うとるそばからじゃれるんやない!!ああ!!包帯転がして遊ぶんやない!!」
にゃ~

アキラ 「亜子、それはねこの習性なんだ。ねこのそばに包帯はいけないんだ」

亜子 「ウチはちゃんと救急箱に入れといたんや。それをコイツ勝手に開けさくって、ああ!!」
にゃんにゃん
アキラ 「巻いてある包帯って毛糸玉と一緒なんだ。ねこは・・・そういったもので遊ぶのが極めて好きだから」
亜子 「この包帯また洗って巻き直さないとアカン・・・どれだけ巻き直なあかんのや」
アキラ 「私も手伝うから」
亜子 「これからは救急箱に鍵でもかけなアカンな・・・鍵かけたら救急に使われへんやん」

にゃ~
アキラ (後でもう一巻きあげるから大人しくしててね)
にゃん

751名前:刀子 お月様は見ていた[sage]投稿日:2009/02/10(火) 00:02:42 ID:???
刀子 お月様は見ていた


1/4
頬を撫でる風の冷たさを感じたとき、夜空を見上げれば月はすでに中天に浮かんでいまいた

五月 どうしましたか?

店主の声に私は不意に現実に引き戻されたような気がしました
刀子 「なんでもありません。ちょっと月が綺麗でしたから・・・」
私の声に、店主のさっちゃんも屋台から出て空を見上げる
五月 お月様、まん丸で綺麗ですね

私がこのさっちゃんの屋台に来てどのくらいたったのでしょうか?
手首に巻いてある腕時計に目を落とすと、すでに針は9時半を刺していました

旨い酒に美味い肴、これで愛おしい人でもいれば最高です
しかし一人で呑む習慣がついてしまった今の私には、これが最高の贅沢なのでしょう

お箸で手元にある小鉢のなかを軽くかき回してみる
小鉢の中身はオクラを刻んだものに、これも細く刺身にした烏賊を和えポン酢を入れた物
オクラ特有の粘り気が私の食欲をそそる
苦手だという人もいるけど、私から言わせて貰えばそれは人生の大損でしょう
愛する人がいないというくらい損・・・言い過ぎですね。そんな酷い損ではないかも

グラスの焼酎の水割りを煽りながら、私はその小鉢に箸をすすめました
752名前:刀子 お月様は見ていた[sage]投稿日:2009/02/10(火) 00:03:43 ID:???
2/4
程良くお腹も膨らみ、酔いも回ってきた頃。客が私しかいないさっちゃんの屋台の暖簾を、一人の客がくぐりました
史伽 「五月さん。注文していたものを取りに来たです」

それは小学生でした。こんな時間に?という疑問はともかく、私は教育者としての努めを果たさなければ、と思ったのです
刀子 「あなた小学生でしょう。こんな時間まで何をしているの?」
すこしきつく私は言いました。まったく、親は何をしているんだろう。そう思ってしまいます

しかしその少女は少し悲しそうな顔と潤んだ目で私の方を見つめてきたのでした
何か悪いことでもいてしまったのでしょうか?母子家庭で、とても大変な家庭事情でもあるのでしょうか?
五月 あの・・・葛葉先生。その人は私のクラスメートで、中学三年生です

ありえん、ありえへん。素直にそう思うた
だってこの姿は幼女ですよ。それ以外にあり得ない

史伽 「それは私は幼い姿ですけど・・・大きくなったらぼいんぼいんになるんですぅ!!」

無理
それが正直な感想でした

五月 はい、これが注文の煮付けですよ。お熱いウチに食べてくださいね
史伽 「あ、ありがとうです」
少女は少しふて腐れているみたいです。まあ仕方がない、呑んでいるとはいえ悪いことを言ってしまったんですから
贖罪ついでにこの少女を家まで送っていくことにしましょう。それも教育者の努めです

刀子 「あなた・・・私が家ま送っていきましょう。さっちゃんの同級生ということは寮の方ですか?」
史伽 「そうですけど・・・でも」
刀子 「最近は物騒です。遠慮しなくてもいいですよ」
史伽 「えっと・・・あの・・・」
五月 こちらは葛葉先生です。裕奈さんのお父さんの同僚の方で、麻帆良学園の先生の方ですよ
史伽 「そ、それならお願いするです」
753名前:刀子 お月様は見ていた[sage]投稿日:2009/02/10(火) 00:04:24 ID:???
3/4
少女の名前は史伽。本当に麻帆良学園の中等部の生徒だといいます
刀子 「何故この時間にお使いなのですか?もう少し早い時間でもいいでしょう?」
史伽 「注文したこと少し忘れてたです。で、今取りに行くことになったです」
刀子 「夜道は危険ですよ」
史伽 「大丈夫です。この道は不思議と安全なんです。野犬一匹出たことないです。だからさっちゃんもここで屋台出してたです」

なるほど、思い当たることは多々あります
特に今の状況、遠くにこちらを見つめる気配がします。悪意は無く、むしろ見守るような感じさえします
私に対して正確な位置さえ把握させないこの技量・・・どこかの忍びというところでしょうか

史伽 「先生は・・・結婚はされているのですか?」

今度は私が少し悲しそうな顔をして潤んだ目で見つめたくなりました
刀子 「していました」
少女は黙り込む。触れてはいけない部分に触れたという顔をしています
刀子 「一人ももう慣れました。寂しくないとは言いませんが、それでも生きてはいけるものです」
史伽 「あ、あの・・・ごめんなさい」
刀子 「いいのですよ。あなたも男はちゃんと選びなさい。で、好きな男の子はいるのですか?」
史伽 「え、えへへ・・・」
この子は、はにかんだ顔がとても可愛いですね。成長さえすればとても美人に育つでしょう
まあこのままでも困った人たちには人気は出るでしょうけど

不意に少女が愛おしくなってきました
特に理由はありませんけど、これがこの子の魅力なんでしょう。守ってあげたいとかそういう感じです

史伽 「あっ・・・」

手を握ります
少女の手は冷え切っていて、暖めてあげないといけないと思うほどでした
754名前:刀子 お月様は見ていた[sage]投稿日:2009/02/10(火) 00:04:49 ID:???
4/4
手を繋いで歩いていると、不思議と会話はなくなりました
特に気まずいという雰囲気ではありませんでしたが、何かこのままでいたいという感じがしたからです

刀子 「寮に着きましたね」
史伽 「送っていただいてありがとうです。先生もお気をつけてです」

少女が手を振りながら寮の中へと入っていきました。それを見届けるかのように、遠くの気配も消えました
護衛がつく、あの子は何処かのお姫様なのでしょうか?
まあ、そんなことはどうでいいです。今の私はとても気分がいい
少女との出会いと、お酒がいい具合に身体を火照らせているようです


ああ、夜風が気持ちいいですね。少しだけ胸元を広げてみたい気分です


それは翌日のこと、いつものように朝、麻帆良新聞を読み終えてパソコンでのニュースサイトを巡っていたときのことです

”麻帆良の街角ブログ”

そこに信じられない写真が載っていたのです
タイトルは”親子”

そう、昨夜の私と少女の手を繋いで歩いている写真が掲載されていたのでした
確かに私の年齢で早いうちに産んでいれば、これぐらいの子供がいてもおかしくありませんが・・・

無断で写真を掲載した麻帆良報道部 K・A
衣服切り裂きの刑にしてあげましょう

う、上手くいってたら現実だったなんて思っていないもん!!一人だって楽しいんだから!!



761名前:刀子 大人・・・買い[sage]投稿日:2009/02/12(木) 02:36:37 ID:???
刀子 大人・・・買い


1/3
毛が生えたら大人、なんてことを昔聞いた気がします
では大人というと何が出来るのか?
そう、お金があったら・・・大人買いですよ、大人買い

昔、剣術の稽古の後、道場を抜け出して行った街のケーキ屋さん
そこのショーウィンドウにかじりついてじっと見つめた苺のショートケーキ
当時は8分の1にカットされたあの一切れを買って貰うのにいかに苦労したことでしょうか?
しかし今は・・・ホールケーキで買うことが出来るんです。丸いんですよ、ケーキさんが

厚紙で作られたホールケーキの箱、漏れ出る甘い香りは心を揺さぶります
小さな持ち手にしっかりと指を通して、その重みをじっくりと味わいながら私は家路を急ぐのです

一人で食べるの?なんて言わないでください
こればっかりは彼氏なんて要りません。だって一人食いですよ
ふ、太ってもいいもん!!だってケーキなんだもん!!
乙女の夢を砕く奴は・・・
月に変わってお仕置きよ!!

も、もしかして古いかしら?


史伽 「せ~んせ。こんちわですぅ~」
恋に弾む女学生の様に浮ついた私は、不意に背後からかけられた声に思わずドキリとしたのです
762名前:刀子 大人・・・買い[sage]投稿日:2009/02/12(木) 02:37:22 ID:???
2/3
刀子 「な、鳴滝さん?こ、こんにちわ」
史伽 「せ~んせ。今日はいいお天気ですね」
刀子 「そうですね。も、申し訳ありませんが私はちょっと急ぎますので失礼しますよ」
史伽 「せ~んせ。何持ってるデスか?」

やう゛ぁい・・・彼女の目は獲物を狙う猛禽類の目
かつて私が経験した一番恐ろしい闘い、麻帆良厨房G殲滅部隊の隊長もあんな目をしていました

刀子 「こ、これは」
史伽 「ケーキですよね。麻帆良やわらか本舗の苺ショートケーキですよね」
刀子 「そ、それは・・・」
史伽 「お一人ですか?お一人ですよね?一人食いデスか?」
刀子 「あうあう・・・」
史伽 「私、紅茶入れるの得意ですよ。ねぇせんせぇ・・・いいでしょう?」
刀子 「・・・わかりました。ではついてきなさい、私の部屋で御馳走しましょう」

仕方がありません
あの頃の少女にとってケーキとは、いえ、幾つになってもケーキというのは女にとって夢
見つかってしまった私が甘かったということなのでしょうね

はぁ・・・
763名前:刀子 大人・・・買い[sage]投稿日:2009/02/12(木) 02:38:07 ID:???
3/3
史伽 「はむぅ~、とてつもなく美味しいですぅ~」
口いっぱいに切り分けられたケーキを頬張る少女
その姿は見ていて非常に可愛いです。食べているのが私のケーキでなければの話ですがね

夢中で食べているせいか、少女は頬にケーキのクリームがついていることすら気がついてないようです
もう、そんな姿も可愛いですね

刀子 「ケーキに夢中なのはいいですが、口元がお留守ですよ。ほら、こんな所にクリームが・・・」
そう言って私は少女の口元へと指を伸ばします。そして指先が誤って少女の唇に触れてしまったのです
史伽 「ふあっ・・・」
本来ならその少し横の頬に触れるつもりだったのですが、どういう訳か唇に触れてしまったのです
はねるような弾力の唇、潤いも十分でずっと触っていたくなるような手触りです
私の指先は意思でもあるかのように勝手に少女の唇を割り、その奥へと・・・

史伽 「んっ・・・」

私ははっと我に返りました。そして指を口元から頬へと滑らすとクリームを拭き取ったのです
刀子 「だ、ダメですよ。せっかくなんですから綺麗に食べてくださいね」
史伽 「はい・・・」

私は指についたクリームを、少女の見ている前で舐め取りました
私のその行為を見た少女は赤くなってうつむいてしまいます
甘い・・・
ただケーキのクリームだから甘いというのではないでしょう

私、男に捨てられたからって・・・こんないたいけな少女にまで手を出しそうになるくらい飢えているのでしょうか?
私はケーキでいけないものまで買ってしまったのでしょうか?



767名前:亜子 主のいないベンチ[sage]投稿日:2009/02/12(木) 19:36:51 ID:???
亜子 主のいないベンチ


1/2
麻帆良の何処かの一角に、小さな公園があります
平日なら誰も居ないような静かな公園、そしてそこにある小さな東屋
東屋の中には一つベンチがあってそこにいつも主が居ます

長老

誰かにそう名付けられたねこが、ででんといつもそこの東屋のベンチで眠っているのでした
その名の通りそのねこはかなり年を経ているらしく、食事かおトイレ以外では動いているところを見たことはありません
食事といっても、このねこの存在を知る一部の人間が少しだけ食べ物を分けてあげています。動かないねこですから
当番制、というわけではありませんが、誰かが他に誰も居なければ少しだけ長老にご飯をあげているのです
みんな長老のことが好きなんです

まあ、ご飯をあげても”にゃあ”すら言わないねこですけどね


亜子 「自分、ええ身分やなぁ・・・年金暮らしかいな?こんな屋根のついたベンチで悠々生活しとるなんて」
・・・
亜子 「なあ、モフってもええか?」
・・・
亜子 「ほ~ら、モフモフ~」
・・・
亜子 「反応なしはあんまりやで。自分、ホンマいじりがいないな」
本当に生きているのか、と思うほど動きません。でもモフると暖かいです
768名前:亜子 主のいないベンチ[sage]投稿日:2009/02/12(木) 19:37:14 ID:???
2/2
それから数日たったある日のこと、ベンチから長老は消えました
長老の存在を知る者は皆、長老を捜しました。でも長老は何処にもいなかったのです

裕奈は言いました
「ねこはね、死ぬときは誰にも見つからないようなところで息絶えるんだよ。恥ずかしがり屋なんだ、本当はね」
ねこ好きの人ならそんな話は聞いたことはあります

私はベンチに座りました。いつも長老が寝ていた場所の隣です
とても静かでした。耳を澄ませば風の音、木の葉のざわめきぐらいしか聞こえません
いつもなら長老にちょっかいを出していたので、ここがこんな静かな場所だとは気がつきませんでした

しばらくすると、遠くから足音が聞こえてきました。人間の足音です
その人は長老のいた東屋まで来ると、まずベンチを見ました。長老がいつも寝ていた場所です
ベンチに長老がいないことを確認したその人は、次に私を見ました
私はその人が何を言いたいのかを理解していたので、ただ首を横に振りました
やがてその人はションボリと肩を落とすと、私に一礼をして去っていったのです


亜子 「風、寒いなぁ・・・長老おらんからやろ?寒い日は鍋に限るで。知っとるか?巷ではねこ鍋いうんが流行っててな・・・」
私の声は何処まで響くのでしょうか?出来ることなら長老のいるところまで届いて欲しいです
亜子 「長老、寒いやろ?今度逢うたらねこ鍋にしたるからな。暖かいでぇ・・・そりゃ出汁が出るほどぽっかぽかや」

”にゃんでやねん”

風に乗って誰かのそんな声が聞こえた気がしました



774名前:今日はバレンタイン 1/2[sage]投稿日:2009/02/14(土) 17:25:46 ID:???
今日は2月14日 バレンタインデー 想いを伝える日…

夏美「小太郎くん、はいっバレンタインのチョコレート」
小太郎「ありがとうな、夏美姉ちゃん」
あやか「折角ですから私からも、本命はネギ先生にですけど…」
小太郎「あやか姉ちゃんもありがとうな……て、あれ?千鶴姉ちゃんは?」
あやか「まだキッチンで準備しているんですって」

ガッシャァーンッ!

小太郎「!千鶴姉ちゃん、どないしたん!?」
千鶴「大丈夫よ、ちょっとこぼしちゃって……/////」
そう言い指差す先には胸の谷間にとろけるたチョコレートで溢れていた…
小太郎「なっ!?」
夏美「何をどう零せばそうなるの!?てか上半身裸!?」
あやか「千鶴さん!貴方は一体何を…はっ!この方法でネギ先生に迫れば……待っててくださいネギ先生~♪」ドタドタドタドタ…
夏美「ちょっと、いいんちょー!上半身裸で外に出歩かないでよ~」タッタッタッタッタッタ…

千鶴「………ねぇ小太郎くん……チョコが熱いの………はやく舐めとって…」
小太郎「え!?舐めとる?…………う、うん…………わ、わかったで……(ゴクリ」
……ペロピチャペロピチャペロピチャ…
千鶴「あんっ♪………どう?おいしい?」
小太郎「…………/////…(コクン」
千鶴「まぁ……嬉しいわ♪」ムギュッ! ベチョッ
小太郎「むぐぐっ!」
千鶴「あらあら、小太郎くんの顔にチョコが……」
ペロペロペロ......
小太郎「ちょっ千鶴ねえ汚いって……」
千鶴「小太郎くん、私のもちゃんと舐めてよ…///」
775名前:今日はバレンタイン 2/2[sage]投稿日:2009/02/14(土) 17:28:24 ID:???



空気「ココネ~はいっチョコレートっすよ♪」
ココネ「……ありがと…」
鮫茶「まったく…シスターミソラ!遊んでないで掃除をしなさい!」
空気「あ、シャークティの分もあるよ♪はいっ」
鮫茶「……!あ、ありがとう……」


ザジ「ちう、はい…チョコレート♪」
千雨「………ドコだよ?匂いはするけど…ん?ま、まさかザジお前…全身にチョコ塗ってんじゃねえよ!」
ザジ「ちう~♪食べて~♪」
千雨「コラ、おまちょ…あ―――っ!」


エヴァ「ふん、貴様にチョコレートをくれてやる、ありがたいと思え」
アル「おやおや、キティがバレンタインにチョコをくれるとは…何を企んでいるのですか?」
エヴァ「キティ言うな。たまにはいいだろ…(クックック…痺れ薬入りチョコを喰うがいい!貴様の悶絶する姿を酒の肴にしてやる)」
アル「………えいっ♪」ポイッ
エヴァ「(パクッ!)……!?きっ貴様!何をすr…くうぁああぁぁぁ…(パタリッ」
アル「アナタの考えそうな事は大体わかるんですよねー貴方の悶絶する姿を紅茶のお茶請けにでもしますか…ふっふっふ…」
エヴァ「き、っ貴様ぁぁぁァァ…(ツンツン)…ヒャァァァァ…あ、足をっ…突っつくな…」
アル「ほっほっほ~♪」
ゼロ「ケッケッケ……バカップルジャネーノ?」

全ての人たちに…ハッピーバレンタイン♪

あやか「ネギ先生ー♪私を食☆べ☆て下さいまし~♪」
ネギ「えええっ!!?」
明日菜「何やってんのよ、この痴女が!」バキッ!!!
夏美「いいんちょ~~!!!」

778名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2009/02/14(土) 21:16:07 ID:???
以下SSは声優さんを脳内再生できる方は脳内再生してください

しずな CV井上喜久子
二ノ宮 CV高乃麗
刀子 CV今野宏美
779名前:桜子 歌う女神[sage]投稿日:2009/02/14(土) 21:17:10 ID:???
桜子 歌う女神


1/3
こんばんわ~!桜子です!!
こんな夜更けに私が何をやっているのかというと、アルバイトです
アルバイトといっても学校公認のものです
私が働いているカラオケボックスはちゃおりんが経営するお店なのです
敷地も学校に近くて、利用するのもほとんどが学校関係者だから気楽にやっています

今日はもうじき上がり、今日はお客さん少ないな~、かなり暇
使われているのが一部屋だけ、使っているのが千雨ちゃんとパル
カウンターのパソコンから、どの部屋で何が歌われているか履歴が出るからちょっと覗いてみたんだけど・・・

Catch You Catch Me、アタックNo.1、夢冒険、悲しみのベアー・クロー、勝利者達の挽歌
サクラサク、シークレット・デザイアー、ゲキテイ、inner universe、薔薇は美しく散る・・・

ワケワカメだね。でもあの二人もう6時間は歌ってるな~
意外に相性がいいのかな?ちょっと楽しそう
私も混ざって・・・

ぴんぽんぱんぽ~ん

あ、新しいお客さんが来たみたい
780名前:桜子 歌う女神[sage]投稿日:2009/02/14(土) 21:18:00 ID:???
2/3
しずな 「椎名さん、一部屋空いているかしら?」
うわぁ・・・麻帆良学園の中でも美人三人組の登場だぁ・・・

私から見て左に立っているのはしずな先生、同性の私から見ても色っぽすぎる人だなぁ~
あの千鶴さんより大きいんだもんな~、ずるい!!
桜子 「空いてますよ~」

二ノ宮 「じゃあ二時間頼もうかな?」
私から見て右に立っているのは二ノ宮センセ。まきちゃんのお師匠様だね
この人はなんていうのかな、女豹って感じ?今着ているジャージも似合うけど、スーツとか着たら凄く似合う気がする
顔立ちも美人さんです
桜子 「二時間ですね~。じゃあここにお名前を書いてくださいね」

さて、この二人に脇を抱え垂れるようにしてぐったりと連行されているのは葛葉先生
まるでとっ捕まった宇宙人の写真の図、だね
普段はきりりとして美人さんなんだけどな~、いったん荒れるとお茶目さんなんだな、この人
この様子からするとかなり呑んでるみたい?自分で立ってられないみたいだし

しずな 「さあ、ここにあなたの名前を書いてですって」
刀子 「ふぇ?ウチの名前書くん?ええけど・・・これなんの紙なん?」
しずな 「・・・離婚届よ」
刀子 「う・・・ぁ?いやぁぁ!!二度目はいやぁぁ!!」

うわぁ、ブラックしずな先生降臨だぁ・・・この人も呑んでるんだなあ

二ノ宮 「大丈夫だ、安心しろ。離婚は結婚していて初めて成立する。結婚していないお前は離婚なんてできるわけ無い、な?」
刀子 「・・・せやな。ウチ、ええ人おらんのに何心配しとるんやろ。ええと名前やったな。”くずのは とうこ”。これでええ?」

こっちはダークにのみーだ。この人も酔ってる、怖いなぁ、怖いよ
これで三人が酔っていなければ、男の人たちが放ってはいないんだけどなぁ・・・ちょっち怖い
781名前:桜子 歌う女神[sage]投稿日:2009/02/14(土) 21:18:24 ID:???
3/3
さて、お部屋も決まり、意気揚々とお部屋に向かう三人
あの三人の後ろ姿だけみたら、取調室に連行される犯人に見えちゃうのが不思議
無事に済むといいんだけど


さあ、もうじき終わりの時間だ。ちゃっちゃと業務を引き継いで帰ろうっと
・・・
で、気になるのはあの三人が何を歌っているのかということ
ちょっと覗いてみようと思う次第であります


MUGO・ん・・・色っぽい、時代、一人上手、Diamonds、男と女のラブゲーム、わかれうた
世界でいちばん熱い夏 、紅、なごり雪、翼をください、部屋とYシャツと私、三十路岬

なんだか3曲に1回ぐらい悲しい歌が混ざってるような気がするけど、気のせいだよね!
カラオケは楽しいんだから!!

ぴんぽんぱんぽ~ん・・・
ありゃ?また誰か来た
桜子 「ん?ああ、お迎えだね。パル達なら5号室だよ。せっかくだから何か歌っていったら?」
パル達、あんまりみんなに心配かけたらいけないな。心配して見に来る人だっているんだから

それにしても本屋ちゃんも心配性だな~。あ、何か歌ってる
ええと、”とおりゃんせ”?



783名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2009/02/14(土) 23:12:05 ID:???
葱婆対腐作家!

クラスメイトを同人ネタに身悶えさせた
天才腐女子、早乙女ハルナの同人誌が万感の怨念を込めて放たれる!
迎え打つは、古今に比類なき最凶の葱、那波千鶴!!
「朝倉和美よ、見ておれ
那波婆のネタは私が喰らう」

残酷無惨同人劇
戦慄の瞬間を見届けよ!

「あらあら」 
784名前:刹那 心の弱さ[sage]投稿日:2009/02/16(月) 22:39:44 ID:???
刹那 心の弱さ


1/4
ある人に言われた私の弱さ
1.えっちなことに弱い
2.詰めが甘い
3.生真面目すぎる

私はそれを克服したいのです。そう、お嬢様を、そしてみんなを守れるだけの強さが欲しいのです

カモ 「で、俺っちという訳か」
ハルナ 「で、私という訳ね」

詰めが甘いのは私の気のゆるみ、そして生真面目なのは性格。生真面目なのはプラスにだって転じるはず
と、いうことで先ず私はえっちな事に弱いということを克服することにしたのです

刹那 「はいっ!!修行をお願いします!!」

ハルナ 「とりあえず刹那さんのパラメーターは・・・陵辱、受け系の経験値が多いわね」
カモ 「この辺りは放っておいても問題ねえな。しかしそれにしてもエロ系の経験値がすくねえな」
ハルナ 「ではえっちな基礎知識から学んで貰わないとね」
カモ 「じゃあ・・・あれからいっとくか」
ハルナ 「あれね、それがいいわね」

刹那 「あ、あの~。あれってなんですか?」
785名前:刹那 心の弱さ[sage]投稿日:2009/02/16(月) 22:40:03 ID:???
2/4
私は今コンビニの前にいます
結構何でも売っている所ですけど、スパッツは売っていません。ちょっと残念

?? 「いらはいませ~ッス」

なにげにやる気のない店員さんの挨拶すら、私の耳には届いていませんでした
そう、えっちな基礎知識の経験値を上げるふぁーすとみっしょん。それは・・・”えっちな本”を買うこと
くぅぅ・・・健全たる女子中学生になんてことをさせるんでしょうか?
ものすごく胸がどきどきします。汗がじんわりと額に滲んできました

私はポケットから指令書を出しました。そこに書かれていた買ってこなければならないえっちな本とは・・・

薔薇族
百合族
下着族

ちょ、ちょっと待ってください!!なんですかこの露骨なタイトルの本は!?
いけません・・・中学生が読む本じゃないですよ、こんなの
急いで私は携帯電話を取り出すと、早乙女さんに連絡を取ったのです

刹那 「さ、早乙女さん!!なんですかこの本は!?こんなの買えませんよ」
ハルナ 「そう、じゃあ買わなくてもいいわ。で、修行はこれでおしまいね、バイバイ」
刹那 「え・・・あの・・・」
ハルナ 「・・・根性無し」

そのまま電話は切れてしまいました
えっと・・・
786名前:刹那 心の弱さ[sage]投稿日:2009/02/16(月) 22:40:25 ID:???
3/4
刹那 「先ほどは済みませんでした・・・」
再度早乙女さんに電話をかけると、私は開口一番謝りました
ハルナ 「で、どうするつもり?」
刹那 「え、えっちな本を買ってきます。買わせてください!!」
ハルナ 「追加で”素敵な奥様3月号、未亡人特集”も買ってきなさい」
刹那 「あ、あうう・・・わかりました」
ハルナ 「一つ言っておくけどえっちな本を普通の本に挟んで買うサンドイッチは禁止ね。指令の4冊だけ買ってきなさい」
刹那 「わ、わかりました」

今、試練の時です
私の手には例の4冊の本、持っているだけでどきどきが収まりません
これを私はレジカウンターまで持っていかなければなりません
顔が真っ赤になるのがわかります
では・・・まずは敵(店員さん)の情報を収集です

店員さんは・・・あれ?なんで教会のシスターさんですか?口元をマスクで覆ってるのはいいんですか?
なんで暇そうに週刊誌読んでるんですか?
それにしてもあの店員さん、何処かで見たような気がしますね

さて、本も持ってる。お金も用意した。私に足らないのは年齢か度胸だけ
・・・突撃です!!

店員 「いらっしゃいませッス~」
そっと、一応えっちな本はえっちな絵の少なめな裏側にして置いてみました
死んだ目をした店員さんがバーコードを読ませていきます
よし、このままレジを済ませてください。お願いしますぅ!!
店員 「ん~?ちょっといいですか?」
はうぁ!!なに!?何でございましょうか!?
787名前:刹那 心の弱さ[sage]投稿日:2009/02/16(月) 22:40:46 ID:???
4/4
店員 「・・・」
沈黙、えっちな本をガン見する店員さん。じと目で私を見てくるじゃあありませんか
店員 「あの・・・」
き、きたぁ~!!

店員 「これ、先月号ですけどいいッスか?」
刹那 「すいませんすいませんすいません!!・・・はい?」
せ、先月号?年齢認証じゃないのですか?

店員 「あの・・・やっぱりだめッスか?」
刹那 「も、問題ないです!!それをお願いします!!」


コンビニから出た瞬間、ため息が出て足がガクガクと振るえ始めました
そう、極度の緊張感から解き放たれた私は、コンビニの前で呆然とするしかありませんでした

刹那 「早乙女さん、みっしょんこんぷりーとです。えっちな本、買ってくることが出来ました」
ハルナ 「そう、指令達成おめでとう。でもわかっているわね。まだこれはFランクの指令よ」
刹那 「そ、そうなんですよね・・・これはまだ序章なんですね・・・」
ハルナ 「さあ、とりあえずこっちに帰ってきて。その本読むわよ」
刹那 「そうですね、じゃあ急いで帰ります!!」

道を急ぐ私は達成感に満ちあふれていました
さあ早く帰ってこのえっちな本を読むんです!!このえっちな・・・えっちな・・・あれ?

いいのかな?私



801名前:答案火事[sage]投稿日:2009/02/20(金) 14:21:58 ID:???

答案火事

 平成十五年三月二十四日。
麻帆良学園女子中の二年A組の生徒たちは、ほとんど大いに浮かれていた。インターンとして、担任教師を代行していた天才魔法少年・ネギ=スプリングフィールドの熱血指導により、学年最下位を続けていた総合成績を、何と学年首位にまで向上させたからである。
しかし、学級委員長の雪広あやかだけはうつむいていた。完璧と思われた英語の試験において、わずかな失策のために、百点満点を逃したからである。
「わかっていましたわ……ただ、前後の関係から判断して、こちらを選んだだけですわ」
 そう、彼女はroyal(高貴な)と書くべき所を、誤ってloyal(忠義な)と書いてしまったのである。これが、唯一の減点対象であった。
「いいんちょ、自分に縁のある言葉を書き間違えたアルネ」
 色の浅黒い、黄色い髪のチャイナ娘――古菲が冷やかした。このたび、学校の席次を大きく上げた一人である。
「不謹慎ですわ。汚名を返上したからとて……許せない発言ですわ!」
 あやかには名族のプライドがある。自分のわずかな過ちを、冷徹に指摘されてはたまらない。
「私など……無視してください!」「いいんちょ、逃げちゃ困るアル」
 えんじのブレザーの裾を引かれる隙も与えずに、彼女は教室を去った。

 体育館の西側に東屋が建っていて、前がだだっ広い空間である。そこに、去り行く冬を惜しむがごとく焚き火をしている生徒が三人ばかり。
「あ、隣のクラスの委員長だ!」
「こんなところへ何しに来たの?」
「ほかの娘たちも呼べばいいのに……」
(えーい、鬱陶しいですわ!)彼女たちに構っている暇はない。
 あやかは、懐からくしゃくしゃに丸めた紙を引っ張り出した。百点満点を逃した、英語の答案用紙である。
(一字違いでこの結果……私にとっては、惜しい恨めしい減点ですわ)
 彼女は、これを勢いよく火中に投じて燃やそうとした。
802名前:答案火事[sage]投稿日:2009/02/20(金) 14:25:07 ID:???
そこへ、突然東南の風。春の初めを告げる大風である。
「きゃっ!」
 生徒たちが慌てて前を押さえる中、火のついたままの答案が吹き上がり、林を越えて飛んでいった。
(最早、回収することもできませんわ……)
 あやかは、本校舎への道を力なく歩いて教室へと帰っていった。

 キャンパスの外れの大木の上に、呑気に寝そべっている美少女がいた。忍び装束を着ていて、長い髪を首の後ろで一本にまとめている。
 名前を長瀬楓という。彼女も席次を大幅に上げ、A組の学年首位に貢献した。
(よく晴れておるのう……いい陽気になったでござる)
 春風を感じていると、下のほうから煙が一本上がってきた。
(ほーお……去り行く冬を惜しむがごとく、焚き火をしている連中がおるでござるか)
 ところが、時間がたつにつれ、だんだん煙が増えてくる。ぱちぱちという音がして、もう息詰まるほどの熱気。
(一体、何事でござろう……アチ、アチ、アチチ!)
 とうとう、自分の衣服にも火が燃えついてしまった。慌てて、炎を突っ切るように幹から降りていき、最も近い水場を探す。
(シャワー室、借りるでござる!)
 楓は、クラブ棟の建物に入って、衣服を着たままシャワーを浴びた。
(忍び装束が濡れたでござる……乾かさなければならんのう)
 幸い、通学服のほうはさんぽ部の部室にあるので、すぐ取りに行くことができる。だが、問題はそこではない。
(一体、たれが火を放った……怪しいやつはどちらでござる?)
 寒そうな下着姿のまま、彼女は考え込んでいた。

「火事だ、火事だ! 世界樹が火事だ!」「犯人は……西の手の者か?」
 たちまち、大木の周りを学校中の人間が取り巻いた。教師陣はその最前列を占め、しきりに放水を行う。
 そんな中、機械仕掛けのポンプを使い、消火活動に協力する生徒たちがいた。
 片や、両耳の上の揚巻から、三つ編みを垂らしたチャイナ娘――超鈴音。こなた、両耳の下に三つ編みを作って額を出し、前髪の一部を遊ばせた眼鏡っ娘――葉加瀬聡美。
 共に、学年首位のA組でも、一際目立つ才媛である。
803名前:答案火事[sage]投稿日:2009/02/20(金) 14:27:21 ID:???
「何なんですか、この機械は?」
 晴れて彼女たちの担任教師となったネギが、超と葉加瀬に訊いてみた。
「全自動ポンプ・ドラゴン君ネ!」
「火災に備え、密かに造っておいたんです」
「そういえば、龍の姿をしてますね……でも、あなた方のことですから、ただのポンプじゃないんでしょう?」
「そのとおり! この機械、放水だけが能じゃないネ」
 全自動ポンプ・ドラゴン君は、水を吐き出したそのたびごとに、何かを深く吸い込んでいる。
「周りの酸素を取り込んで、火の勢いを抑えつつ、機械の中で新鮮な水をどんどん作るんです」
「葉加瀬さん、水素はどうするんですか?」
「濃縮水素ボンベなら、機械に内蔵されてますよ」
 葉加瀬が説明するうちに、火は少しずつ鎮まっていき、とうとう完全に消えた。
「何とか、終わったようですね」
「幹も枝葉も、すっかり焼けてしまったヨ」
「でも、世界樹のことですから、たちまち元の繁栄を取り戻すことでしょう」
 ドラゴン君を伴って、彼女と超は引き揚げていく。ネギも、教師陣の中に消え去った。

 一方、放火の張本人・あやかは――
 二年A組の教室から、遥かに見える世界樹をオペラグラスで眺めていた。
(答案を焼こうとしたら、たちまちこんな大火事に……)
 悔やんでも悔やみきれないケアレスミス。しかし、それを除こうとしたところ、却って周囲を混乱させた。
(ああ、これならば……あの結果を、素直に伝えるべきでしたわ!)
 優等生のイメージを守り抜きたい気の強さが生んだ今回の大火事。彼女にとっては、正に一世一代の失敗であった。

810名前:ハルナ 腐の原理[sage]投稿日:2009/02/21(土) 22:49:42 ID:???
ハルナ 腐の原理


諸君、私は同人が好きだ。諸君、私は同人が好きだ。諸君、私は同人が大好きだ

といったのは誰だっただろうか?
その人とは一度盃を交わしたいと思っている


遙かなる昔、具体的には55日ぐらい前。私は狂乱のステージの上にいた
10万の愚兵達を眼下に見下ろして愉悦に浸る
私の指先から織りなされる神秘の理を愚兵達に、それでいて全てには行き渡らないように振る舞うのである
10万の愚兵は群れをなし、私を神のごとく扱い、そしてあがめる。具体的には1,000円で

誰を、何処で、どの様に・・・犯すのか?
それを決めるのが私。想像の産物でありながら、それは希望という欲望
紙とペンで具体的に、そして現実的に、または非現実的に写し現す
それも愉悦


さあみんな、犯したり、犯されたり、陵辱したり、陵辱されたりしよう
欲望の赴くままに金を使うが良い
そうすることがここでの意義

堰を切るのは誰だ?
誰が一番手に買いに来る?

嗚呼、黄金週が待ち遠しい・・・
あ、でもまだ原稿あがってねえや



831名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2009/02/23(月) 09:38:29 ID:???
>>732 の続きがうま、うまれた~

まき絵「むー、うまくできなかったよぅ… 最初の掛け声なんだっけ?」
 楓  「おや、まき絵殿。神妙な顔をしてどうしたでござるか?」
まき絵「あ、長瀬さん。ん、ちょっとね。長瀬さんはどっかでかけるの?」
 楓  「買い物のついでに史伽殿に頼まれたあーてぃすとのCDを見に行くでござるよ」
まき絵「アーティスト…! そうか!」
 楓  「?」
まき絵「ゲロッパ!!」
 楓  「ゲローレ!?」
まき絵「中川翔子とかけて湾岸ミッドナイトの裏連載と解く」
 楓  「そ、その心は!?」
まき絵「どちらもしょこたんでございます(やった! 今度こそ上手く言ったよ私!)」

亜 子「ちゃう! それはシャコタンやでまき絵! そもそも、JBネタがひろえてないやん!!」
アキラ「…ダジャレはだめなの…?」
832名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2009/02/23(月) 10:18:54 ID:???
まき絵 「中川翔子とかけていいんちょと解く」
アキラ 「その心は?」
まき絵 「どちらともしょたこんでございます」
亜子 「それは少年主義のことや!!・・・しょこたんってショタコンやないよな?」
楓 「出番がないでござる」

834名前:千雨 なでなで[sage]投稿日:2009/02/23(月) 20:19:03 ID:???
千雨 なでなで


暖房の効いた部屋の中は、実にゆっくりとした時間が流れると思う

さっきからザジは、大きめのペンギンのぬいぐるみを胸に抱きながらソファーに座ってテレビを見ていた
ザジはあははとかうふふとか一切笑わない。時々肩を震わせて、それが爆笑している合図らしい
長いこと付き合っていると、ザジの微妙な変化も見て取れるようになった

ザジはテレビに夢中になっているらしく、私が隣に座ってもずっとテレビを見続けていた
私を無視しているように見て取れたので、なんだか私は寂しくなってしまい、ついザジの頭を撫でてしまった

ザジ (・・・?)

なでなでとザジ頭を撫でてみる。頭の丸みがちょうど私の手に納まって心地よい

ねこやら犬やらを撫でているときもこんな気持ちになるのだろうか?
要するに可愛いのだろうな、愛おしいのだろうな。そばに置いて起きたいんだな、ちくしょう

気がつけばザジは私を上目遣いでじっと見つめている
やがて潤んできた目を見つめていると、更に愛おしくなってくる
もし、ザジに犬のような尻尾がついていたのなら、ふりふり左右に振って喜びを表しているに違いない
愛い奴め・・・

手も疲れてきたのでザジの頭から手を離そうとすると、ザジは私の服の袖を掴んで止めないでって意思表示してくる
ああもう、可愛いけど疲れたんだよ。あのな?

ザジ じー・・・

結局私は、ザジが私の太ももの上で眠るまで頭を撫で撫でし続けた。太ももの上でザジが寝てるので動けない・・・おしっこしてえ



845名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2009/02/27(金) 21:07:11 ID:???
千雨 「ん?何買ってきたんだ?」
ザジ (ぐいっ!)
千雨 「マウスパッドか・・・んんっ?」
ザジ (もにもに・・・ぺた?)
千雨 「今流行のやわらかおっぱいマウスパッドというのはわかる。だがな・・・」
ザジ (ぺた・・・?)
千雨 「何でお前は鳴滝の双子のマウスパッド買ってくるかな」
ザジ (ぺた・・・)
千雨 「全然気持ちよくないな、これ。膨らみがないぞ」
ザジ (ぺたん・・・)
千雨 「せめてバカピンクぐらいにしておけ」
ザジ (ぺたん・・・)

849名前:パル工房から新刊のお知らせ[sage]投稿日:2009/02/28(土) 15:28:46 ID:???
別れる事から全ては始まる。

その時が来たら
私は葱も刀も捧げます

正気にては再婚ならず

お見合い、合コン、うっかりアクシデント

バツイチ道はシグルイなり

必負お見合い人トーコ
近日、公開予定!!
あれ?誰か来た 
850名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2009/02/28(土) 19:01:24 ID:???
スライムA、スライムBが現れた
スライムA、スライムBは眠っている・・・

亜子はスライムAをつついた
スライムAは揺れている

亜子はスライムBを掴んでみた
スライムBは柔らかかった


アキラ 「寝ているゆーなの胸で何してるの、亜子?」
亜子 「ど、ドラクエごっこや。乳をスライムにみたててるねん」
アキラ 「人の胸で遊んじゃダメ」
亜子 「ちょっとぐらいええやん」

アキラ 「ちなみに那波さんなら?」
亜子 「キングスライム・・・かな?」
アキラ 「まき絵なら?」
亜子 「バブルスライム?」
アキラ 「それはあんまりだよ」

854名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2009/03/01(日) 17:18:22 ID:???
「いやはや、今日もよく売れるね」
「サツキの腕はすばらしいアル」
 チンチン電車を利用した屋台の中で、二人の少女が談笑している。
「この味を、西洋にも広めたいなあ」
「まず、ネギ坊主で試すアル」
 色の浅黒い古菲が、ふくよかな顔立ちをした四葉五月にこう訊いた。
「イギリス風の餃子って、サツキに作れないアルカ?」
「イギリス風の餃子だね。どんなレシピにしようかなあ……」
 五月は暫く唸っていたが、何を思ったかぽんと手を打ち、古菲に耳打ちをする。
「……こんな感じでいいかなあ?」
「こりゃ旨そうな餃子アルネ。だったら、後は任せたアル!」
 こう言って、古菲は飛び出していく。五月は厨房に残って、下ごしらえに取り掛かった。
 まず、タマネギを切り刻む。幾ら泣いても耐えるしかない。
 次にショウガを切り刻み、タマネギ共々ボールに入れる。豚のミンチをこれに加え、砂糖と醤油、更に中華風調味料を合わせたら、時計回りにぐるぐると手でかき混ぜていく。
 肉の香気がたってきたら、いよいよ真打登場だ。
イギリスの伝統野菜であるリーキを切り刻み、これを加えて軽く混ぜる。中身をふわりと仕上げるには、この方法が最適なのだ。
別に作った点心の皮で具材をくるんだら、とりあえずは完成である。
餃子のたれは、乾いたコリアンダーの葉をオリーブ油に浸し、ミキサーですりつぶしたもの。さながら、東南アジアでいうナムプラーに近い。
五月は、生の餃子を蒸篭に入れ、そのたれを小瓶に詰めた。
「あとは、ネギ先生にこれを……うっ!」
 届けにいこうとしたとたん、彼女は便意を催した。調理中こそ踏ん張ることができたのだが、ここへきて臨界点に。
「ト、ト、トイレに行かなくちゃ!」
 できた料理を置いたまま、五月は便所へ飛び込んでいく。これが、事件の始まりだった。
855名前:餃子から出た魔物[sage]投稿日:2009/03/01(日) 17:19:46 ID:???
(フフフ、聴かせてもらったよ……)
 物陰から、奇妙ないでたちの男が現れた。
 顔の向かって右半分を仮面で隠し、左半分に隈取。シルクハットに白タキシード、えんじのマントを身につけて、右手に一輪の黒バラ。
(ネギにイギリス風餃子を食べてもらうそうだな……この黒バラ男爵からも、素敵なプレゼントをあげよう)
 懐から、小さな玉を三つばかり取り出すと、蒸篭の中の餃子へねじ込む。
(煮るなり焼くなり好きにしな。どうせ魔物は孵るんだから……)
 そうつぶやくと、黒バラ男爵は消えてしまう。これは、一瞬の出来事だった。

 やがて、五月が戻ってきた。蒸篭と小瓶とを担いで、担任教師のところへ行く。
 ネギ=スプリングフィールドは、ちょうどその時、麻帆良学園総合寮の六百四十三号室にいた。近衛木乃香と共同して、彼女のボディガードでもある桜咲刹那、および神楽坂明日菜の勉強をみてやっていたのであった。
「ごめんください、ネギ先生!」
「あれ、さっちゃんがやってきたよ」
「何を作ってくれたんやろ?」
 明日菜と木乃香の反応をみて、ネギ先生は戸口に立つ。
「今日は、四葉さん……おやおや? ずいぶん変わった岡持ちですね」
「違うよ。これは蒸篭といって、物を蒸すための道具だよ」
 そして、五月は内容物の説明を始めた。
「ネギ先生のために作った、イギリス風の餃子だよ。ニラの代わりに、リーキを刻んで入れたんだ。コリアンダーのソースで食べて」
「そういえば、四葉さんは『この味をぜひイギリスへ!』と言っていましたね」
「うん。試食用に作ったんだ」
「それでは、早速食べてみましょう」
「生だよ、これは。今から蒸して食べるんだよ」
 五月は釜に湯を沸かし、煮えたところへ蒸篭を載せ、餃子を加熱し始める。秘められた具に気づかないまま……。
856名前:餃子から出た魔物[sage]投稿日:2009/03/01(日) 17:21:52 ID:???
 蒸すこと、およそ十分間。
「それでは、蒸篭を開けるよ……え!?」
 五月が、重ねた蒸篭の蓋をぱっと開いてびっくり仰天。中から、同じ姿をした三体ばかりの魔物が飛び出してきた。
 卵形の胴の左右に翼があり、目・耳・脚を一対ずつ持ち、尻尾も一本ついている。牙をにょきにょきと生やして、さながら小さなコウモリのよう。
 餃子を蒸したその熱で、黒バラ男爵の仕込んだ魔物の卵が孵ったのだ。
「キャッ!」
 右の胸元へ飛び込まれ、彼女がその場にへたり込んだ。服がそこだけ破られて、皮膚からは血が染み出ている。
「このか、さっちゃんを運んで!」「はいな」
 明日菜の号令を受けて、木乃香は五月を部屋の奥へ移動させた。救護は彼女の役である。
「ネギ、この部屋を守りましょ!」
「かしこまりました。ラス・テル・マ・スキル・マギステル……」
 魔物の動きを止めるべく、ネギは呪文を唱えた。
「風の精霊十一名、縛鎖となって敵を捕らえよ。魔法の射手・戒めの風矢!」
 しかし、彼らの動きは止まらない。マジックキャンセル能力か、それともレジストしただけか?
「刹那さん、あなたの技で!」「かしこまりました」
 今度は、刹那の番である。左の腰から大太刀を抜き放ち、真っ向から振りかぶった。
「京都神鳴流奥義・斬岩剣!」
 彼女の刀・夕凪は、見事に敵を劈いた……筈だった。斬られた魔物が分裂し、四体に増えたのである。
(ならば、魔法の武器ではどうだ?)ネギが、再び呪文を唱える。
「従者・神楽坂明日菜よ、秘めたる力を我に示せ。契約、発動!」
 彼の魔力を受けた明日菜は、段平を手にとっている。アーティファクトの「ハマノツルギ」だ。
「死になさい!」
 彼女が魔物を一体斬った。アーティファクトの効果により、たちまち姿が消えていく。
 ところが、敵も只者でない。どこからか仲間を呼んで、数を四体に戻してしまう。
(召喚術を使うとは……ハマノツルギが無意味だぞ!)
 ネギ先生も困惑する。そこへ、古菲が偵察にやってきた。
857名前:餃子から出た魔物[sage]投稿日:2009/03/01(日) 17:24:03 ID:???
「サツキ、餃子は好評アルカ……アイヤ!?」
「古老師、あなたの技で魔物を退治してください!」
 武芸の弟子の号令に、彼女は小さくうなずいた。
腰を落として拳を固め、突き上げるようなパンチを放つ。見事に、魔物が天井へゴツン。
「やっつけたアル……アイヤ!?」
 素手攻撃も通じない。衝突のショックを受けて、彼らは五体に分裂した。
「弱点なんか、ないじゃないの!」
「この先、どうすりゃいいのやら……」
 明日菜もネギも、他の面々も、やっつけ方を見出せぬまま魔物の攻めに怯えている。と、そこへ――

 間の悪いことに、女生徒が今度は三人ばかり。噂の「イギリス風餃子」を何となく食べてみたくなり、五月を訪ねてきたのである。
「何やってんの、あんた達……ギャッ!」
 三人組の真ん中の、ショートカットの美少女が魔物に襲われた。首にかかっていた銀のネックレスを引きちぎり、パクパクパクッと食べてしまう。
 ところが、それから暫くして、魔物は急に姿を消した。ネギと明日菜が合点する。
「わかりましたよ、弱点が!」「シルバーね!」
(その前に……倒してやるぜ!)
 残る四体の魔物のうち、二体が部屋の入口へ。一方は薄紫のロングヘア――柿崎美砂を、もう一方はオレンジ色の髪の娘――椎名桜子を急襲する。
「うわっ!」「キャッ!」
 前者は左腕を噛まれ、後者も右胸を噛まれた。ショートカットの美少女がネックレスのかけらを拾い、二人をかばいながら言う。
「美砂! 桜子!」
 彼女は、とっさにネックレスのかけらを空へ投げつけた。
美砂と桜子を襲った魔物が両端に取り付き、パクパクパクッと食べてしまう。そして、彼らも消滅した。
「だ、大丈夫? 二人とも」
 ピンチを救ったショートカット――釘宮円の問いを受け、美砂と桜子が答える。
「こ、この程度なら何とか……」
「あーん、おっぱいが痛いよ!」
 どちらも患部を押さえたまま、渋い表情をしていた。
「ほーら、やせ我慢しないで……さっさとあそこへ行かないと」
 二人の体を押しながら、円が部屋の奥に入る。彼女たちは、そこでひと時の安らぎを得たのであった。
858名前:餃子から出た魔物[sage]投稿日:2009/03/01(日) 17:26:03 ID:???
 いよいよ、残るは二体である。
「では、アスナさん、いきますよ!」
「これで倒すしかないわね」
 ネギと明日菜は、おそろいの銀の指輪を抜き取った。
「そーれ!」彼らが同時にリングを投げる。
 二体の魔物は空を飛び、口でこれらを受け取って、パクパクパクッと食べてしまう。餃子から出た連中は、こうして退治されたのだった。
「柿崎さん、釘宮さんに桜子さん!」
 さっきの三人組の元へ、ネギがすたすた駆け寄っていく。
「大きな怪我はしていない……いやあ、ほんとによかったですね」
 この声を聴くなり、円はお冠。
「よくないよ! 買ったばかりのネックレスが……」
「このくらいいいじゃん、別に」
「あたしたちのうちで、怪我しなかったのは円だけだもんねえ」
 美砂と桜子が慰める。明日菜も、彼女たちのそばに座った五月に訊いてみた。
「それよりも……さっちゃんの料理、どうなったの?」
「蒸篭から出た魔物のせいで、すべてがパーになっちゃった」
「そやけど、料理の材料は屋台に残っとるんやろ?」
「だったら、みんなを超包子へ呼び集めたらいいじゃんか」
 木乃香が言い、また明日菜が言う。ネギを含んだ連中も「そうだ、そうだ!」の大合唱。
「わかったよ……それじゃ、屋台に集まってね」「はーい!」
 こうして、彼ら一同は、五月の屋台「超包子」での新作餃子の試食会に参加することとなった。
859名前:餃子から出た魔物[sage]投稿日:2009/03/01(日) 17:26:26 ID:???
 彼女の作り直した「イギリス風餃子」が、ネギを含んだ連中のテーブルに運ばれてきた。
「みんな、じゃんじゃん食べるアル!」
 古菲が音頭を取って、餃子のたれを銘々の手塩皿に注いでいく。
「緑色をしたたれなんて……ずいぶん変わってるんだけど?」
「コリアンダーのソースだよ。東南アジアじゃ、ナムプラーっていうんだよ」
 五月の説明を受けて、明日菜が蒸し餃子を一個、件のたれにつけて食べた。
「へーえ、なかなか旨いじゃん」
「アスナがそう言うんだったら……あたしだってえ!」
 桜子も餃子を取った。美砂や円もそれに続く。
「においはかなり強いけど……これだけ旨けりゃねえ」
「銀のネックレスがパーになったことさえ忘れられるよ」
 彼女たちにも好評だ。木乃香や刹那も、黙々とおいしそうに食べている。
「四葉さん。代金は、どのくらいですか?」
「これは試食の品だから、みんなただで食べていいよ」
 五月がネギの問いに答えた。古菲もにっこり微笑んでいる。
「これだけ評判がよければ……万々歳アルネ」
「ネギ先生がイギリスに広めてくれたら最高だよ」
 こうして、五月は長時間ひっきりなしに餃子を勧め、彼らを満腹になるまで楽しませたのであった。

867名前:刀子 一夜の過ち[sage]投稿日:2009/03/02(月) 22:16:17 ID:???
刀子 一夜の過ち


あの夜、私は確かに心が揺らぎました
少し薄暗い場末の飲み屋。私はしずな先生と一緒に酒肴を楽しんでいました
どういう理由かはわかりませんが、ずいぶんとご機嫌なしずな先生
勧められるままに酒を煽り、出された肴は残さず箸をつけました

七輪の上の網でぱちぱちと音を立てながら、香ばしい香りをあげながらじっくりと丸まってゆくスルメさん
近海で取れた地物のお造り。弾力のある身を箸でつまむで軽く醤油につけたらふわりと醤油だまりに広がる脂ののった刺身
揚げたてから少しだけ時間をおいて塩をなじませたエビの天ぷら。尻尾のサクサク感と、身のプリプリ感のコントラストが堪らない
軽く箸でつついただけで、層の間からじわりとお出汁がしみ出てくるだし巻き玉子。一度箸をつけると止まらない
そして・・・今朝


あ・・・ありのまま 今 起こった事を話します
私は出勤前にスカートを穿こうと思っていたら いつの間にか穿けなくなっていた

な・・・何を言ってるのかわからないと思いますが 私もどうなっているのかわかりません

体重計がどうにかなりそうでした
ダイエットだとか断食だとかそんなチャチなものでは断じてありません

もっと恐ろしいものの鱗片を味わっています・・・(AA略)

そしてほぼ同じ量を食べたはずのしずな先生は何事もなかったようです
いえ彼女の場合、栄養は全てあの無駄なくらい大きな胸に行くようです
く、くやしくなんかないんだもん!!あんなに大きかったら戦闘には・・・戦闘には向かないんだからぁ!!



870 名前: 茶々丸 耄碌せし主人 [sage] 投稿日: 2009/03/03(火) 21:53:05 ID:???
茶々丸 耄碌せし主人


1/2
生きとし生けるものすべて、老いからは逃れられません
そして老いとは・・・劣化でもあるわけです
機械の私にも劣化は存在します
ですが私は記憶された情報を劣化させることなく次代へと伝えることが出来ます
しかし生物であるマスターは・・・
ああ、それで私が何が言いたいのかというと


エヴァ 「茶々丸、私の眼鏡は何処にある?見つからんぞ?」
茶々丸 「マスター、眼鏡はすでにかけられておられます」
エヴァ 「・・・?ど、度が弱くなったから気がつかなかっただけだ!茶々丸、管理がなっていないぞ!!」

そう、何百年も生きたマスターにも老いの兆候が見られ初めてきたのです

エヴァ 「ん~、ん?ん~・・・」
茶々丸 「マスター、トイレの中で何を唸られておられるのです?」
エヴァ 「残尿感があるのだ・・・」

エヴァ 「茶々丸、晩飯はまだか?」
茶々丸 「マスター、先ほど食べられたばかりではありませんか?」
エヴァ 「そ、そうか?」
871 名前: 茶々丸 耄碌せし主人 [sage] 投稿日: 2009/03/03(火) 21:54:59 ID:???
2/2
エヴァ 「ふむ・・・私は何でリビングに来たんだ?」
茶々丸 「履きわすれたパンツを取りに戻られたのでは?」
エヴァ 「おお!履いてないぞ!」

エヴァ 「茶々丸、”ぶどうしゅ”とは漢字でどう書く?」
茶々丸 「こう書いて・・・・こうです」
エヴァ 「よ、読めはするのだ。ちゃんと読めるぞ」

エヴァ 「よっこいしょっと・・・」
茶々丸 「・・・」
エヴァ 「ん?どうしたんだ?」

エヴァ 「ふむ、そうなのか。私はな」
茶々丸 「マスター、どなたとお話しされていられるのです?独り言ですか?」
エヴァ 「古い友人でな、名前は・・・ええと」

エヴァ 「今日は・・・月曜日!」
茶々丸 「火曜日です、マスター」
エヴァ (´・ω・`)ショボーン

どうしましょう、このままではマスターは夜を徘徊する老人になってしまいます
・・・でもよく考えたら夜の徘徊は今も同じ事をされていますね。そこは問題ないでしょう

マスターのことは生暖かく見守るしかないのでしょうか?
あ、那波さん。ちょっとお話が・・・



891 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2009/03/07(土) 14:14:32 ID:???
笑いたきゃ笑えばいい 行き遅ればかりだけど
ブルーな気分にはならないのさ
私は金も美貌も それなりに持ってるけれど
彼氏だけは手に入らない

ボロボロになった 肌年齢
ケアしていれば 出会いが巡るはず

合コン 合コン 合コン 合コン 逃げないで
収入、学歴問わない メールアドレス交換して

加齢臭 加齢臭 私たちは
妄想はいつもどんな時も 負けはしないわ

人生 人生 人生 夢は捨ててる 
892 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2009/03/07(土) 18:46:16 ID:???
中島みゆき 時代より

まわるまわるよ 時代は回る
別れと別れを くり返し
今日は別れた 恋人たちも
生まれ変わって 別れだすよ

899 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2009/03/10(火) 21:07:02 ID:???
ザジ (´・ω・`)
千雨 「あきらめろ、お前が悪い」
ザジ (´・ω・`)
千雨 「まあ、醤油にソースはあるがな。止めといた方が・・・」
ザジ (´・ω・`)
千雨 「わかった、やってみろ」
ザジ (´・ω・`)
千雨 「カップ麺じゃないんだ。カップ焼きそばは、お湯を入れたからってソースを入れたらいけねええんだ。お湯は捨てるからな」
ザジ (´・ω・`)
千雨 「麺にはうっすらとソースは絡むが・・・後でソースだ醤油だかけても美味くないだろ?」
ザジ (´・ω・`)ウッ・・・

千雨 「また買ってきてやるからあきらめろ」
ザジ (´・ω・`)
千雨 (次、アレをやらねえだろうな・・・お湯を切るときに流しに麺をするりと・・・)

902 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2009/03/11(水) 19:41:23 ID:???
刀子「今日はカップ焼きそばでも食べましょう」


刀子「あぁ…! 間違ってソースを入れてしまった…」


同じ状況だけど何故か寂しく見えると思います。それが錯覚です
903 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2009/03/11(水) 23:27:58 ID:???
むしろ、

刀子「カップ焼そばはね、こうこうこうやって作るのよ」
史伽「わあ、すごい。カップ焼そばのプロですね!」
刀子「…………」
史伽「……?」
刀子(他意がないのは判るけど、嬉しくない……微妙に嬉しくない……)

こんなん書いて置いて何だが、俺の中では刀子さんはさらっと凝った料理を作るタイプ 

906 名前: 夏美 春はもうすぐ、でもまだ冬 [sage] 投稿日: 2009/03/12(木) 21:51:34 ID:???

夏美 春はもうすぐ、でもまだ冬


小太郎君が消えました
さっきまであんなに元気だったのに
ご飯だって信じられないくらいいっぱい食べたんだよ

ちづ姉が泣いています
ごめんなさいって目に涙を浮かべて謝っています
あんなちづ姉、見たことないよ

お酒を飲んで酔っぱらっていると思われる学園の女性教員の方が怒っています
この人も泣きながら怒っています
でも、酔っぱらっているから、もしかしたら真実は闇の中なのかも知れません

千鶴 「すいません。あの子にはしっかりと言い聞かせますので・・・」
刀子 「非道い・・・あんまりなんだもん」
千鶴 「申し訳ありません・・・」
刀子 「私、確かにバツイチで年も食ってるけど・・・”おばちゃん”っていうのはあんまりなんだもん!」

小太郎君は今、押し入れという闇の中で冬の時間を過ごしています
カップ焼きそばを夜食を買いに行くって出て行った後、何かに追われるように戻ってきました
小太郎 「アカン・・・地雷踏んだ」
激しくドアを叩く誰か。対応したちづ姉はしばらくその人とお話をしたのです
やがて謝るちづ姉の声が聞こえてきて、小太郎君は震えながら押し入れに隠れたのでした

お話が終わって嵐が去った後、ちづ姉は砥石で鳥取県から取り寄せた長ネギ(品種 童子切安綱)を研いでいます
千鶴 「うふふ、今宵のおネギはよく切れそうね・・・」

942 名前: 桜鯛 [sage] 投稿日: 2009/03/25(水) 19:18:48 ID:???
桜の季節になりましたので、
江戸小咄の焼き直しを一つ。

茶々丸「マスター、食事ができました」
エヴァ「ほーお……献立は?」
茶々丸「鯛の塩焼きでございます」
エヴァ「なかなか上手にできておるな。どれ、一っ箸つけてやろう」
(ムシャムシャムシャ)
エヴァ「うむ、味つけも完璧だ」
(ムシャムシャムシャ)
エヴァ「茶々丸、代わりを持ってこい」
茶々丸(まだ、片側が残ってますが……)
エヴァ「茶々丸、ぐずぐずするでない」
茶々丸(ここは、とんちを利かせなければ……)
     「マスター! 庭の桜が満開ですよ」
エヴァ「ほーお、どれどれ……(あちらへくるり)
     なるほど、確かに満開だ」
茶々丸(鯛の塩焼きをひっくり返し)
     「マスター、持ってまいりました」
エヴァ「ほーお、どれどれ……(こちらへくるり)
     なるほど、確かに代わりが出ておる」
(ムシャムシャムシャ)
エヴァ「ぜひ、もう一尾食いたいのう……茶々丸、代わりを持ってこい」
茶々丸(最早、代わりはございませんが……)
エヴァ「茶々丸、ぐずぐずするでない……なら、もう一度桜をみよう」

 

952 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2009/03/26(木) 19:09:41 ID:???
いずれにせよ、そろそろ久しぶりにホラー編をリクエストしてみたい。
『金庫の中の大切なもの』とか『陽炎と自転車のループ』とかのガチ怖の方ね。
年増組の年齢ネタのごときは所詮ギャグでオチる話だしこわくなんk
953 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2009/03/26(木) 20:28:57 ID:???
木乃香「ほな、開かずの小屋って話を…」
明日菜「それはもういいわよ」 
955 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2009/03/28(土) 11:34:21 ID:???
>>953
このか「これはな、今年の正月、ほんまにあった話やねん」
せつな「ほーお」
このか「さる古い民家に、お化けたちが集まって、弁当を食うとったんや」
せつな「それで?」
このか「ほしたらな、一つ目小僧がな、骸骨の弁当を食いとうなってな……」
せつな「子供は食欲旺盛ですね」
このか「弁当箱をのぞいてな、こない言いおったんや」
せつな「何と?」
このか「あ、数の子や!」

……こんな話ですか、このかさん? 

956 名前: 五円玉占い [sage] 投稿日: 2009/03/29(日) 16:15:35 ID:???
勢い任せの小ネタを一つ。

春日美空「龍宮さん、ちわっす!」
龍宮真名「ほーお、春日が参詣とは……どういう風の吹き回しだ?」
   美空「あたし、この人の創作で、初めて台詞をもらったっす」
   真名「春日は冷遇気味だからな……それで?」
   美空「今後、出番が増えるかどうか、ぜひ占ってほしいっす」
   真名「そこでわたしを頼ったか……ならば、我が家に古くから伝わる方法で占うとしよう」(懐から何か出す)
   美空「五円玉っすか?」
   真名「そうだ。これらを投げてみて、表が出れば出るほどに運気がいいと心得よ」
   美空「じゃあ、やってみるっす」
   真名(フフフ……これらは三枚とも、表へ向けて二枚ずつ貼り合わせたものだ)
   美空「あたしの出番が増えますように……」(コインを投げる)
      「見てください! みんな表を向いてるっす」
   真名「ならば、今後は安泰だな」
   美空「龍宮さん、あたしはこれで……へ!?」
鳴滝風香「お金落ちてた、儲かった!」(コインを拾って逃げる)
   美空「コラー! それは、あたしがもらったのに」(風香を追う)
   真名「待て、春日! 別に『やる』とは言っとらん」(美空を追う)

桜咲刹那「……汚れちゃった」

964 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2009/04/01(水) 11:01:13 ID:???
コタ「俺ちづ姉ちゃん嫌いやで!」
千鶴「あらそうなの、私も小太郎くんなんか嫌いよ、大嫌い」

コタ「―――!」シュン…

千鶴「………」
コタ「………」グスンッ
千鶴「………ふふっ」ムギュッ
コタ「………な、泣いてなんか、あらへんからな…///」
千鶴「あらあら…困った嘘つきさんね…///」




夏美「はいはい、四月馬鹿四月馬鹿」ケッ
いいんちょ「夏美さん、最近キャラ変わってません?」 

971 名前: 木乃香 50年は長すぎて [sage] 投稿日: 2009/04/02(木) 00:41:29 ID:???
木乃香 50年は長すぎて


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木乃香 「雨、上がらへんなぁ・・・」
鉛色の雲は消えることなく、空を遙か彼方まで覆っていた
木乃香は最近よくエヴァのログハウスを回復呪文の修行のために利用していた
学校が終わると、占い研究会での活動を終えてからログハウスに顔を出す
そして現実時間で一時間ほど、別荘内で丸一日修行に励んでいるのだ

ログハウスに向かうときから確かに曇天模様ではあった
しかし雨までは降らないだろうと思っていた木乃香は傘を持って来なかったのだ
木乃香 「なあ、エヴァちゃん。傘、貸して貰えへん?」
長居するのも失礼だと考えた木乃香は、エヴァに傘を借りて買えることを考えエヴァにそれを問うてみた
しかしエヴァから返ってきた答えは木乃香の意に沿う答えではなかった

エヴァ 「断る」
木乃香 「この雨ん中、濡れて帰れいうんはちょっと非道うない?」
エヴァ 「傘が無くて帰れないというなら・・・帰らなければいいだろう」
木乃香 「・・・え?」

木乃香はエヴァの言葉の真意を読み取るのに少しの時間を要した
そう、エヴァは暗に泊まっていけと言っているのだ
木乃香 「でも・・・」
エヴァ 「今夜は茶々丸は葉加瀬のラボ、ゼロはオコジョと夜通し何処かで呑むそうだ」
木乃香 「それって・・・今夜は二人だけって事なん?」
エヴァ 「そんなこと皆まで言わせるな。ぼーやには電話で連絡しておけば問題ないだろう」
972 名前: 木乃香 50年は長すぎて [sage] 投稿日: 2009/04/02(木) 00:43:00 ID:???
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二人だけの夜は次第に更けてゆく
今の二人には窓の外を眺める余裕はなかった
雨はすでに上がり、あれほど空を覆っていた雲は綺麗に何処かへと消え去って、星が煌めいていた
木乃香を縛るものはもう無いのに、それを二人は気にすることは無い

ゆったりとしたソファーに座る二人。肩が触れるくらいに近づいて・・・そして触れあって
その世界は誰にも壊すことは出来なくなっていた

そして二人の時は50年が過ぎようとしていた


一位 エヴァ社長 2兆6000億円
二位 ももたろ社長 4000億円
三位 あかおに社長 ー2億円
四位 このさん社長 ー55億円

エヴァ 「くっくっくっ、私の圧勝のようだな。さて、確か一億円につき1円のレートだったな」
木乃香 「う、うそやん・・・ウチ、せっちゃんとか明日菜とかに負けたことないんに」
エヴァ 「そんなのは接待プレイにアホ相手だろ?その程度では本物には食い物にされるのが落ちだな」
木乃香 「あうう・・・い、今は持ち合わせがないんよ。あ、後でもええかな?」
エヴァ 「貴様・・・親を呼べ。あるいは刹那でも良い。金を持ってこさせるんだ」
木乃香 「あ~ん、鬼!悪魔!」
エヴァ 「くっくっくっ、負け犬が何を言っても気持ちよく聞こえるものだな。やはりなるべきは勝者だな」
木乃香 「ちゃ、茶々丸さんに夜更かししたいうて言いつけたる~」
エヴァ 「き、貴様汚いぞ!茶々丸がいたら徹夜ゲーをやらせてくれないから良い機会だと思って誘ってやったのに!」
木乃香 「お金なんて無いもんは無いんよ!鬼畜~!外道~!」
エヴァ 「そうか。では鷲巣という男を知っているか?かつて金の代わりに血を賭けさせた男でな、ちょうど私も吸血鬼だから・・・」

長く生きることもあれば・・・賭け事は程々に

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最終更新:2009年04月13日 00:07